このページのまとめ
- 就活におけるグループディスカッションとは、テーマをグループ内で議論する選考方法
- グループディスカッションで頻出するテーマを理解し対策することで高評価に繋がる
- グループディスカッションの主なテーマは課題解決型・選択肢型・討論型・自由発想型
グループディスカッションのテーマや進め方は多岐にわたり、何を準備すればよいか戸惑っている就活生も多いでしょう。グループディスカッションは、就職活動において企業が学生のコミュニケーション力や問題解決能力、協調性を評価する重要な選考方法です。
この記事では、グループディスカッションで企業が重視するポイント、代表的なテーマや具体例まで幅広く紹介。事前対策も押さえて、あなたの選考突破をサポートします。
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- 企業がグループディスカッションをする理由
- 効率が良い
- 学生の本質を見抜ける
- 就活生の適性を短時間で判断できる
- グループディスカッションで企業が評価するポイント
- グループディスカッションの進め方と役割
- グループディスカッションの流れ
- グループディスカッションの役割
- グループディスカッションの主なテーマ4種類
- 1.課題解決型
- 2.選択肢型
- 3.討論(二者択一)型
- 4.自由発想型
- 就活で頻出するグループディスカッションのテーマ例
- 社会・政治情勢について
- 会社の事業について
- 価値観について
- 就活について
- ユニークなグループディスカッションのテーマ例
- 「空」を知らない人に「空」の説明をしてください
- 好きなアイドルのなかから自社の内定を出すなら?
- 民話「さるかに合戦」で本当に一番賢かったのは誰?
- 今すぐできるグループディスカッションの事前対策
- 日ごろから自分の意見を持つ習慣をつける
- 動画で流れや雰囲気をチェックする
- グループディスカッションで評価されるための意識5つ
- 1.自分の役割を見極めて行動する
- 2.他人の意見を尊重する姿勢をもつ
- 3.積極的な発言で議論を活発化させる
- 4.聞き取りやすい声で話す
- 5.態度や表情などを意識する
- グループディスカッション攻略の秘訣は「場数」
- 選考会
- 中小規模の合同説明会
- グループディスカッションのテーマに不安がある方へ
企業がグループディスカッションをする理由
グループディスカッションとは、就活生が集まり、グループごとに与えられたテーマを議論し合う選考方法です。採用担当者は一人ひとりの学生の立ち振舞いを観察し、企業ニーズをふまえた評価を行います。
近年、採用選考において、採用や研修の場でグループディスカッションが積極的に取り入れられています。その背景には、個人の能力だけでなく、チームとしてのコミュニケーション力や協調性、問題解決力を総合的に評価したいという企業のニーズがあるのです。
ここでは、なぜグループディスカッションを重視するのか、その理由を詳しく解説します。
効率が良い
企業がグループディスカッションを採用する大きな理由は、効率の良さです。一度に多くの就活生を同時に評価できるため、選考スピードを速められます。
グループディスカッションでは複数の学生の意見や行動を同時に観察でき、面接より時間やコストを削減可能です。そのため、多くの企業が大量の応募者を効率良くふるいにかける手段としてグループディスカッションを活用しています。
学生の本質を見抜ける
グループディスカッションは、学生の本質や素顔を見抜く絶好の機会です。意見がぶつかる場面では、学生の本当の性格や対応力が浮き彫りになります。
面接のように準備した受け答えではなく、リアルな反応や協調性、問題解決力が自然と表れるでしょう。企業は演出された姿ではなく、普段のあなたの人間性を評価する目的でグループディスカッションを実施しています。
就活生の適性を短時間で判断できる
グループディスカッションは、短時間で就活生の適性を見極める効果的な方法です。思考力や傾聴力、言語化能力など、多様なスキルを一度に評価できます。
たとえば、学生がどのように意見をまとめたり自分の考えを伝えたりするかも同時に確認できるでしょう。一つひとつの発言や態度が評価に直結するため、常に周囲からどう見られているか意識して臨むことが重要です。
グループディスカッションにおいて企業がチェックしているポイントを詳しく知りたい方は「グループディスカッションの4つの評価基準とは?重要なのは絶対評価」のコラムもあわせてチェックしてください。
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グループディスカッションで企業が評価するポイント
企業側は、グループディスカッションを通して学生の持つ能力を見極めていると前述しました。具体的に見られている力は以下のとおりです。
・論理性…ロジカルな思考で冷静に物事を考えられるか
・状況把握能力…状況に合わせ臨機応変に対応できるか
・創造性…独自の視点でクリエイティブな発想ができるか
・積極性…自ら積極的に考え提案し、議論に参加していけるか
・協調性…他学生の話に傾聴し、うまく協力して進めることができるか
・価値観…物事をするにあたってどのような価値観を大切にしているか
GDについては「グループディスカッションとは?基本知識から落ちやすい就活生の特徴まで」も参考にしてください。
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グループディスカッションの進め方と役割
ここでは、グループディスカッションの基本的な進め方と役割について詳しく見ていきましょう。
グループディスカッションの流れ
まずはグループディスカッションの大まかな流れを説明します。
1.目標の設定
まずは出された課題に対し、どのような目標を設定し議論していくか定めます。このとき、グループ内で複数の意見が出る可能性もありますが、自分の意見を押し通すのではなく、あくまで「課題を解決させるための目標」ということを忘れないよう注意しましょう。
2.解決策の検証
次に、設定した目標を達成し解決させるために必要なアイデアを出し、検証していきます。自分が発言する際は、それが目標を達成させるにふさわしい意見である理由を論理的に述べるよう意識しましょう。統計やデータなどの根拠を示すことで、個人的な意見でないことを証明でき、納得してもらいやすくなります。
3.結論出し
グループ内で出たアイデアをまとめ、最終的な結論を出します。一人ひとりの意見を客観的に聞いたうえで、一番目標が達成できるであろうアイデアを冷静に選びましょう。
4.最終発表
グループディスカッションでは、最終的な結論を発表する場が設けられるのが一般的。グループ内の代表者が発表する場合が多いので、企業へのアピールのため、積極的にチャレンジすることをおすすめします。ただし、発表者への立候補がグループ内で複数出た場合は、言い争うのではなく、話し合いで平和的に決めましょう。
グループディスカッションの役割
次に、グループディスカッションの主な役割について解説します。
リーダー
リーダーは、グループ全員の意見に耳を傾け、全員が納得できる結論を導くまとめ役です。目標達成のためチームを引っ張るリーダーシップに加え、積極的な人、受け身な人関わらず全員と円滑なコミュニケーションをとる協調性が求められます。
採用担当者の目にとまりやすい目立つポジションではありますが、その反面、独りよがりな態度を取ってしまった場合も目立ちやすく、マイナス評価に繋がるリスクも。高評価を得るためには、メンバーへの配慮を忘れず、明確な目標意識を持った発言・行動を意識しましょう。
タイムキーパー
タイムキーパーは、議論の時間を管理し、状況に合わせ無駄のない時間配分を考える役割です。グループディスカッションでは、時間内に結論を出していく力が求められます。
目標達成から遠ざかるような議論に時間を費やしてしまうと、それだけ満足な結果を得られなくなるので、タイムキーパーの役割は重要だといえるでしょう。
書記
書記は、議論で出た意見を紙にまとめ、全員が論点を振り返りやすくする役割を担っています。出された意見やアイデアの共通項を見つけ同類の意見をまとめたり、意見の対立点を簡潔に書き出したりといった存在感を発揮できる工夫をしましょう。
採用担当者の印象に残るために、単に意見をメモするだけでなく、積極的に発言することも大切です。字をきれいに書くことよりは、どれだけ情報を精査し分かりやすくまとめられるかに重きを置きましょう。
司会
司会は、議論を整理して生産的な内容にします。その場を仕切るリーダーとはまた別の役割と考えて良いでしょう。発言していない人に話しを振ったり、議論の欠点や問題点を浮き彫りにしたりして、問題解決に向けたアイデアを引き出していきます。
司会を担った際は、自分の意見も持ちつつ、極めて中立的な立場でいることを心掛けましょう。グループの全員が満遍なく意見できるよう話しやすい場を作っていくことで、状況把握能力や協調性を評価されます。
役割なし
もちろん、上記のような役割に就けない場合もあるでしょう。しかし、役割がなくても議論に積極的に参加していくことで活躍できます。話し合いが盛り上がるように相槌を打ったり、意見がぶつかり合った際に仲介役にまわって雰囲気を和らげたりと、発言しやすい場を作るために尽力しましょう。
役割がなかったとしても、グループの一員である当事者意識を忘れず、積極的に参加することで採用評価の対象となることができます。
GDの役割については「グループディスカッションの役割と向いている人の特徴は?評価されるコツも」も参考にしてください。
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グループディスカッションの主なテーマ4種類
グループディスカッションで活躍するには、出されるテーマを把握しておく必要があります。ここでは、グループディスカッションで出される主な4種類のテーマと、その例をご紹介。ぜひご参考にし、対策してみてください。
1.課題解決型
課題解決型とは、何らかの課題を与えられ、その課題を解決するための方法や施策をグループで話し合う形のテーマです。この課題では、機転を利かせた発想力や、固定概念に縛られないクリエイティブな思考力が評価されます。
【例】
・このデパートの売上を2倍に伸ばす施策を考えてください
・世の中からブラック企業を減らすためには具体的に何をしたら良いですか?
・人口減少を食い止めるためにできる施策を考えましょう
・AIと共存するために必要な人間の能力とは?
・この企業の残業時間を減らすためにできることを考えてください
・自社製品とAIを融合させた新規事業を立ち上げてください
・若者の物欲を高めるような広告を作成してください
2.選択肢型
選択肢型とは、グループに2つ以上の選択肢を与え、どれをとるか話し合う形式のテーマです。このテーマは、一人ひとりの選択が異なったとしても、必ずグループ内で1つの答えを出さなくてはいけません。そのため、意見がぶつかり合うことがあっても、きちんと「目的」を定め、全員が納得いくよう議論を進めていく必要があります。
【例】
・「恋人」と「友達」どちらが大切ですか?
・「愛」と「お金」どちらが大切ですか
・採用担当者だったら「明るい人」と「真面目な人」どちらを採りますか
・引っ越すなら「立地」と「家賃」どちらを重視しますか
・もし生まれ変わるなら「男性」「女性」どちらが良いですか
・英語を勉強するなら「文法」と「会話」どちらに重きを置きますか
・朝は「パン派」?「ご飯派」?
3.討論(二者択一)型
討論(二者択一)型では主に2つの選択肢が出され、グループ内で半数ずつに分かれて討論します。討論型はディベート形式となるため、議論が白熱し意見がぶつかりやすい特徴があるといえるでしょう。感情的になるのは避け、冷静に自分の選択肢について意見し、相手の意見も最後まで聞きましょう。協調性を意識し議論を進めることが大切になります。
【例】
・「動画」と「漫画」、これから流行るのはどっち?
・小学生にスマートフォンを持たせるべきか否か
・大学へ行くべきか就職するべきか
・テレビとYouTube、これから衰退していくのはどっち?
・就活のオンライン面接はありかなしか
・コンビニの無人化はありかなしか
4.自由発想型
自由発想型は、正解のないお題について話し合うテーマです。正解がない分、議論の落とし所が難しいという特徴があります。最終的に、グループの全員が納得できる結論を導き出せるよう、意見を出し合う時間に制限を設ける、着地点を明確にするなどして工夫しましょう。
【例】
・タイムマシンが開発されたらいつの時代に行く?
・人類に「言葉」が与えられた意味とは?
・死後の世界はあると思う?それはどのような世界?
・働くことの意味とは?
・「幸せ」の定義とは何ですか?
・1つだけ願いが叶えられるなら何を願う?
・この企業で新商品を出すならどのような商品が良い?
・今旅行に行けるならどこに行きたい?
・20年後、世界はどうなっていますか?
・スマートフォンに次ぐ次世代の発明品を考えてください
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就活で頻出するグループディスカッションのテーマ例
上記で挙げたテーマ例のほかにも、グループディスカッションで頻出するテーマがあります。それは、主に以下の4種類に分けられるでしょう。
社会・政治情勢について
時事ネタやそのときの社会情勢、政治についてのテーマは就活で頻出する内容です。日々新聞やWebサイトでニュースを確認し、時流に合わせた議論ができるように対策しておきましょう。
【例】
・コロナウイルス蔓延の早期終息に必要だったこと
・東京オリンピック時に震災が起きた場合の対策を考えてください
・日本におけるノーベル章受賞者数を増やすためできること
・コンビニ24時間営業廃止の是非
・外国人の新しい在留資格「育成就労」についてどう思う?
会社の事業について
志望企業の事業に関するテーマも頻出します。企業研究を徹底し、どのようなテーマでも自分なりの意見を出せるように対策しておきましょう。
【例】
・自社製品を使った若者向けの新規事業案を考えてください
・自社の新しいキャッチコピーを考えてください
・△△(企業の商品名)の売上を伸ばすための施策を考えてください
・△△(企業の商品名)がヒットしない理由とは?
・△△(企業の商品名)がヒットした理由とは?
・自社CMをつくる際のキャスティングを考えてください
価値観について
その人自身の価値観を問うテーマも頻出します。これは、身近で個人的な内容が多く、考えやすいテーマといえるでしょう。しかし、その分抽象的であることも多く、極めて個人的な内容を論理的に説明して伝える力を身につけておく必要があります。下記の「価値観」についてのテーマ例を参考に、対策してみてください。
【例】
・結婚相手に求める条件は?
・住む家の条件は?
・「和食」「洋食」どちらが好き?
・「猫派」?「犬派」?
・宝くじで1億円が当たったら何に使う?
・未来と過去、行くならどっち?
・無人島に1つだけ持っていけるとしたら何を持っていく?
就活について
就活に関するタイムリーなテーマが出されることも多いです。自分自身の就活を振り返りつつも、「就活」という大枠を客観的に捉えた論理的な思考力も求められます。身近なテーマゆえ、自分ごとに捉え過ぎ、狭い視野になってしまうリスクがあるので注意しましょう。
【例】
・自分の「就活」をひと言で表すなら?
・就活をする意味とは?
・就活にリクルートスーツは必要だと思いますか?
・私服で就活しない理由は?
・学生と社会人の違いとは?
・第一志望をどのように決めましたか?
・第一志望に求める自分なりの条件とは?
・グループワークのテーマを自分なりに考えてみてください
GDのテーマについては「グループディスカッション対策をご紹介!テーマ別にポイントと対策を解説」も参考にしてください。
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ユニークなグループディスカッションのテーマ例
なかには、ユニークで一味違うテーマを出す企業もあります。以下を参考に、自分が出された場合を想定して答えやアイデアを考えてみましょう。
「空」を知らない人に「空」の説明をしてください
まず、空を知らない人がいるのだろうかという疑問が湧くでしょう。こういったテーマは、「予想外のお題が出されたときの適応力」「咄嗟の判断力」「固定概念にとらわれない発想力」を問われています。
思いもよらない質問だからと固くならず、柔軟に物事を考え、楽しみながら自分なりの方法で説明してみましょう。
好きなアイドルのなかから自社の内定を出すなら?
こういった芸能人関連のテーマは、自分の好きな芸能人の名前を挙げて討論させることにより、学生側の緊張をほぐす企業の狙いがあります。また、自社の内定を出す人物を考えさせることにより、どの程度企業理解ができているのか図る目的もあるでしょう。
そのため、単純に芸能人の話で盛り上がるのではなく、企業の風土や展望をふまえたうえで討論を進めることが大切です。
民話「さるかに合戦」で本当に一番賢かったのは誰?
さるかに合戦のような、誰もが知る昔話に関連したテーマが出されることも。こういったテーマでは、子どものころに親しんだ絵本の登場人物やストーリーを、いかにビジネス目線で再構築できるかといった力が問われます。
決まった正解のないお題ですが、論理的に考えたうえで自分なりに納得のいく説明ができるよう日ごろから練習しておきましょう。
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今すぐできるグループディスカッションの事前対策
グループディスカッションは、就活でしかあまり経験しないため、対策方法がわからない人も多いでしょう。そこで、すぐに始められる有効な対策方法を2つ紹介します。これらを実践すれば、当日の緊張や戸惑いを減らし、自信を持って参加できるでしょう。
日ごろから自分の意見を持つ習慣をつける
グループディスカッションで自信を持って発言するには、日ごろから自分の意見を持つ習慣が大切です。グループディスカッションのテーマは社会のニュースや時事問題に関連していることも多いので、深く考えたことがないとなかなか議論に参加できません。
新聞やニュースをチェックして、出来事を自分なりに要約し、考えを文章にまとめるのがおすすめです。ただ情報を丸写しするのではなく、自分の考えを加えることでオリジナルな意見になります。
この習慣がつくと、グループディスカッションのどのようなテーマにも柔軟に対応できるようになり、積極的な姿勢が自然と身につくでしょう。
動画で流れや雰囲気をチェックする
グループディスカッションの進行や雰囲気を掴むには、動画を見るのが効果的です。実際の様子を視覚的に理解すると、初めての人でも流れがつかみやすくなります。
YouTubeなどには模範的なグループディスカッション動画が多数アップされているので、これらをチェックするのがおすすめです。動画で一通りの流れを把握することで、実際のディスカッションで落ち着いて対応できるようになります。
動画を見ると「話し合いの進め方」や「ほかの参加者の態度」など具体的なイメージが湧き、対策がしやすくなるため、ぜひ、就活前に一度は視聴してみましょう。
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グループディスカッションで評価されるための意識5つ
グループディスカッションで評価されるには、「個人プレー」ではなく「チームで結果を出す意識」が必要です。企業が見ているのは、発言内容そのものよりも、周囲と協力して建設的に議論できるかという「関わり方」といえるでしょう。
たとえば、リーダーシップを発揮して場をまとめたり、ほかの人の意見を上手に引き出したりすることなどが高く評価されます。つまり、就活のグループディスカッションでは、自分の意見をアピールするだけでなく、チームで良い答えを導くためにどう行動するかが問われているのです。
1.自分の役割を見極めて行動する
グループディスカッションでは、自分の役割を見極めて積極的に行動することが評価されます。役割を理解し自分から動くことで、チームのまとまりが良くなり、協調性やリーダーシップがアピールできるでしょう。
司会やタイムキーパーが決まっていれば、その役割をしっかり果たす必要があります。決まっていない場合は、話をまとめたり、時間配分を気にしたりするなど、必要な役割を見つけて動くことがポイントです。
また、周囲の役割の人をフォローする姿勢も好印象を与えられます。自分の役割だけでなく、チーム全体を見渡してサポートしましょう。
2.他人の意見を尊重する姿勢をもつ
グループディスカッションで評価されるのは、「自分の意見を押し通す人」ではなく、「周囲の意見にもしっかり耳を傾ける人」です。企業は、協調性やチームでの貢献姿勢を見ており、一方的な主張はマイナス評価につながる可能性があります。
たとえば、自分の意見を丁寧に伝えながらも、ほかの参加者の考えを受け入れて議論を深められる人は、場を良い方向に導くファシリテーターとして評価されやすくなるでしょう。
グループディスカッションでは、「正しい意見」よりも「チームでより良い結論にたどり着く姿勢」が大切です。
3.積極的な発言で議論を活発化させる
グループディスカッションでは、自分の意見を積極的に発言することが内定への近道です。面接官は、積極性や主体性を重視しているため、発言が少ないと存在感が薄くなり内定が遠ざかります。
周囲の意見に合わせつつも、自分の考えをはっきり伝えるよう心掛けましょう。さらに、メンバーの意見を整理し、話をまとめる役割を担うとより好印象です。発言の質だけでなく、グループの議論を円滑に進めるための発言も評価されるので、全体のバランスを意識しましょう。
自分の意見を積極的に伝える一方で、周囲の話もよく聞き、相手の考えを尊重する姿勢が大切です。これにより、チームワークを高めつつ、自分の存在感をしっかり示せます。
4.聞き取りやすい声で話す
グループディスカッションでは、しっかり聞き取れる声で話すことが評価につながります。グループディスカッションの選考では、複数のグループが同時に話し合いをしており、企業の担当者が周囲を巡回しているため、発言内容が聞き取れなければ評価されにくいからです。
たとえば、どれだけ良い意見を持っていても、声が小さ過ぎて聞こえなければ、その価値は伝わりません。逆に、はっきりとした声で話すだけで「自信がある」「積極的」といった印象を持ってもらえます。
内容だけでなく伝え方にも意識を向けることが、グループディスカッションで好印象を得るためのカギといえるでしょう。
5.態度や表情などを意識する
グループディスカッションでは、発言内容だけでなく態度や表情といった印象面も評価に影響します。
たとえば、人の発言をさえぎって話す、自分の意見に固執して表情が険しくなる、といった行動はマイナス評価につながるでしょう。逆に、他人の話をしっかり聞いてうなずいたり、柔らかい表情で会話したりすることで、場の雰囲気を良くし、信頼される存在として見られます。
グループディスカッションでは「何を言うか」だけでなく、「どう関わるか・どう見えるか」まで意識することが成功のポイントです。
グループディスカッションを通過するためのポイントを知りたい方は「グルディスの通過率をあげるためのコツを紹介!基本的な流れや役割の解説も」も参考にしてください。
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第一志望の企業で高評価を得るために、グループディスカッションに参加できる下記の就活イベントに参加し場数を踏んでみるのをおすすめします。
選考会
選考会は、企業が学生を採用する目的で開催する会社説明会です。選考会では、1次選考をかねたグループディスカッションが開催されることが多く、ひと足先にグループディスカッションを体験できる絶好のチャンスとなります。
実際に選考会のグループディスカッションで高評価を得れば、選考を進め内定をもらえるでしょう。そのため、志望度の高い企業の選考会に参加することをおすすめします。
中小規模の合同説明会
中小規模の合同説明会とは、企業数社に対して数十名の就活生が参加する小規模の説明会を指します。グループディスカッションやグループワーク、座談会など、同席した就活生と話し合いながら進めていくイベントが多く、グループディスカッションに慣れるために最適の場といえるでしょう。興味のある企業の説明会には積極的に参加してみることをおすすめします。
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グループディスカッションのテーマに不安がある方へ
グループディスカッションのテーマは多岐にわたり、初めて経験する方や慣れていない方にとっては不安に感じることも少なくありません。しかし、今回ご紹介したテーマの種類や頻出例を知り、事前に対策を重ねることで、着実に自信を持って臨めるようになります。
もし、どのように準備すれば良いか迷っている方や、より実践的な指導を受けたい方は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、就活のプロによる個別のグループディスカッション対策や模擬練習が受けられ、あなたの強みや課題を的確に把握し、合格へのサポートをします。不安を一人で抱え込まず、プロの力を借りて自信を持って選考に臨みましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。