就活で病院を見学する時の質問内容は?マナーや失敗しないポイントも紹介!

このページのまとめ

  • 就活で病院見学に行く際は、病院の概要や採用条件などを事前に調べておく
  • 就活として病院見学に参加しているため、質問内容で自己アピールをしっかり行う
  • 病院を見学する際は、就活生の自覚をもった身だしなみや挨拶などマナーを守る

就活で病院を見学する時の質問内容は?マナーや失敗しないポイントも紹介!のイメージ

就活で病院見学をする際、質問の内容やタイミングで悩む人も多いのではないでしょうか。見学当日に問題なく対応できるよう、まずは事前に病院の概要や応募条件の確認、交通面を調べておくとスムーズです。

この記事では、事前準備やポイント、見学マナーなどを紹介します。それぞれ参考にして質問の内容を考え、タイミングやマナーを踏まえてアピールしましょう。

病院見学で好印象を与える質問を教えてもらう

   
目 次

就活の病院見学で質問する内容は?

病院への就職を希望している場合、職場見学として病院を訪問することもあるでしょう。病院見学で行う質問は、基本的に一般企業で行う質問と大きな変わりはありません。専門的な内容があったとしても、「現場でしか分からないこと」を基本に質問しましょう。

院内の人だけが分かる質問が基本

「どのようなスタッフが働いていますか?」といった、実際に現場で働いている人だけが答えられる質問をすれば、病院側の状況や採用で求めていることが明確になりやすいでしょう。

また、病院のことを詳しく知りたい、自分も活躍できるようになりたいといった意思が伝わる質問をすれば、前向きな姿勢が評価されるかもしれません。

内容によっては前置きを加えたり切り口を変えたりする

質問の内容によっては、前置きを加えたり話の切り口をずらしたりして工夫しましょう。ストレートに聞くと失礼に当たったり、不信感を抱かれたりする質問があります。

たとえば、院内の感染対策が十分できているのか知りたい際は、「感染対策を徹底される中で、特に注力して取り組まれていることを教えていただきたいです」といった表現がおすすめです。

取り組みをしている前提に立って、プラスアルファで何かしているかという切り口で聞いてみるとよいでしょう。

これらを参考に、医師や看護師、薬剤師、医療事務など、それぞれ目指す職種によって工夫して質問を考えてみてください。

なお、事務職や受付スタッフを目指している人は、「受付の志望動機を書くコツ!医療・オフィスなど勤務地別の例文を紹介」を参考にするのがおすすめです。

病院見学で好印象を与える質問を教えてもらう

   

就活の病院見学で避けるべき質問内容

就活で病院の見学に参加する際、思いついた内容をそのまま質問するのは避けましょう。

ここでは、見学の際に避けるべき質問内容を4つ紹介します。

調べればすぐに分かる内容

病院見学に限らず、就活において応募先に質問する際、インターネットで調べればすぐに分かる質問は避けてください。

たとえば、病院の事業内容や症例実績などはホームページに記載されている場合が多いでしょう。調べればわかることを、貴重な対面の機会で質問するのはもったいないこと。また、「志望度が低いのでは」などネガティブな印象も与えてしまいます。

病院研究の仕方について悩んでいる人は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考にするのがおすすめです。

給与や待遇・福利厚生などの内容

病院見学の際は、給与や待遇などの質問も避けたほうがよいでしょう。

働く上で、給与や待遇は重要なポイントです。しかし、見学の際にそれらの質問をすると、「ほかに条件がよい病院があれば、そちらに決めるのか」と、入社意欲に疑問を持たれかねません。

もし、病院研究で知りたい情報が取得できず、質問せざるを得ない場合は、前に解説したように、前置きを加えたり切り口を変えたりするよう工夫してください。

要点が絞れていない内容

質問の要点が絞れていない内容も注意が必要です。聞きたいことが多い時や、質問しているうちに新しい疑問が浮かんだ際に、要点が絞れなくなったり、ずれてしまったりする場合があります。

対策として、質問リストの中で優先順位をつけておくとよいでしょう。後から浮かんだ内容も、重要度を判断しながら質問してください。

回答に困る内容

見学の担当者が回答に困るような質問は避けましょう。たとえば、看護スタッフが案内してくれている場面で、経営に関する具体的な質問をする、スタッフの休職・離職状況を聞くなどが当てはまります。

専門的な質問は、担当部署を見学する際に質問してよいか伺いましょう。また、人員の事情や待遇などについてどうしても聞いておきたい場合は、「お答えいただける範囲でお聞きしたいのですが」など前置きを添えて、オブラートに包んで質問するようにしてください。

これらを参考に、質問が思いついた際に当てはまっていないか確認しましょう。

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就活の病院見学で質問するときのポイント

就活の病院見学で質問の機会があったら、意欲のアピールにもなるため積極的に質問しましょう。ただし、いつ・どこでも質問していいわけではありません。

積極的に質問する

質問の機会があった際は、自分から積極的に質問してください。相手からの指示を待つ受け身の姿勢では、就職する意欲がないのではないかと思われる恐れがあります。

事前に質問リストを充実させておけば、急にスケジュールが変更になった場合も対応できるでしょう。また、見学時の感想を伝えるのもおすすめです。

ほかの就活生にも配慮しつつ積極的に質問し、能動的に行動できる人物だと伝えられるよう心がけてください。

質問するタイミングは注意する

就活での病院見学で質問する際は、タイミングに注意してください。たとえば、来院者が近くにいるのに内部事情を聞くのは控えましょう。その場を離れてから質問するようにしてください。

また、急患の対応などで、周囲が慌ただしくなる場合もあるかもしれません。その際も、状況が落ち着いてから質問のタイミングを見計らってください。

周囲の様子や案内担当スタッフの様子をしっかり把握しておけば、状況がよく見えていると感心される可能性があります。

なお、事前に共有されているスケジュールに質疑応答の時間が設けられている場合は、それまで質問は控えるのがマナーです。

自分をアピールできる場として活用する

自分が現在頑張って取り組んでいることや、自分から考えて行動する姿勢についてアピールするのがおすすめです。

たとえば、事務職なら「今△△を学んでいますが、就職後はどのように役立てられますか?」「就職に当たり、事前に学習しておくことや必要な資格はありますか?」と聞けば、これからこの病院で働くために努力する姿勢をアピールできます。

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就活の病院見学で質問する際の例文12選

ここでは、病院見学の際に有効な質問例を12個紹介します。

病院で勤務する医師や看護師などについての質問3選

・現在活躍されている方はどのような方ですか?
・△△職の1日のスケジュールを教えていただけますか?
・医療現場はチームワークが重要だと感じますが、医師や看護師、薬剤師の連携で大切にされていることはどのようなことでしょうか?

院内の設備についての質問3選

・新しく導入された△△での具体的な症例の対応事例を教えていただけますか?
・△△科を拡大される際、△△は導入される予定でしょうか?
・△△を使用するために、今から学んでおくことよいことはありますか?

働く環境や待遇についての質問3選

・将来△△を目指しておりますが、キャリアアップする機会はありますか?
・勤務に関するフィードバック制度はありますか?
・もし出産を経験した際も働き続けたいと考えております。休暇を取得し復帰された事例はありますか?

勤務体制や業務についての質問3選

・診療時間以外にミーティングや研修の機会はありますか?
・当直は月に何回ほどあるでしょうか?
・繁忙期や緊急時の勤務体制について教えていただけますか?

これらの例文を参考に、自分が知りたい情報の質問を考えてみてください。

なお、就活の面接では、逆質問をされる場合があります。逆質問について詳しく知りたい人は、「就活成功のポイント!逆質問ってどうする?」を参考にするとよいでしょう。

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就活で病院見学に行く前の準備

就活で病院を見学する際は、事前に病院の概要や採用条件などを把握し、質問内容のリストを作っておくことが大切です。

ここでは、就活で病院を見学する際、スムーズに進めるための準備を4つ解説します。

1.病院の概要を確認する

志望先や気になる病院が決まったら、まずは念入りに概要を調べて理解しましょう。

見学の際に聞いて把握しようとしても、限られた時間の中でどのくらい質問できるか分かりません。そのため、貴重な機会を有効に使うためにも、病院研究で概要や働き方などを調べた上で参加するのが大切です。

また、病院によって特徴や注力している部分が異なります。自分の希望と相違しないためにも、目当ての病院の事業内容や理念などは確認しておきましょう。

2.病院の採用条件を把握する

病院を見学する前に病院の採用条件を把握し、自分が望む働き方や、やりたい仕事内容と合致しているか確認するのも重要です。

病院の求める人物像と自分のスキルや性格にミスマッチが起こると、入社しても仕事に身が入らなかったり、早期退職につながったりする恐れもあります。

実際に、厚生労働省が公表した「新規大卒就職者の産業分類別(大分類※1)就職後3年以内※2の離職率の推移(3p)」によると、2019年3月に大学を卒業し医療・福祉産業に就職した人のうち、3年以内の離職割合は38.6%でした。

そのほか、過去の推移は以下の通りです。
新規大卒就職者の産業分類別(大分類※1)就職後3年以内※2の離職率の推移の引用画像

引用元:厚生労働省「新規大卒就職者の産業分類別(大分類※1)就職後3年以内※2の離職率の推移(3p)」

なお、この調査において、2020年3月卒業者については就職後2年以内、2021年3月卒業者については就職後1年以内の離職率が記載されています。

人によって離職した理由はさまざまですが、仕事内容や職場環境が自分にあわないと感じたり、勤務体制に不安を持ったりした人もいるでしょう。

そのため、見学の段階とはいえ、就職した後の働くイメージをしておくことが欠かせません。病院研究で採用条件を把握し、自己分析で出した結果や将来のキャリアプランと照らし合わせた上で進めてください。

参照元
厚生労働省
新規大卒就職者の産業分類別(大分類※1)就職後3年以内※2の離職率の推移(3p)

3.病院までの交通経路や時間を確認する

自宅から病院までの交通経路や要する時間は、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。

移動手段によっては、工事や事故、悪天候などで当初の予定通りに着かないことも予想できます。そのため、集合時間の30分前には現地へ到着するよう段取りするとよいでしょう。

また、病院の周辺で、待ち時間に立ち寄れる場所やトイレなどを事前に調べておくと便利です。心配な人は、前もって下見に行くと安心できるでしょう。

なお、スマートフォンの充電不足などのアクシデントに備えて、交通経路や道順は印刷して持ち歩くことをおすすめします。

4.就活の病院見学では聞くことリストを作っておく

就活で病院を見学する際は、事前に聞きたいことリストの作成が欠かせません。すぐに鞄やポケットから取り出せるようなメモ帳を使用すると、スマートに質問できます。

見学時に浮かんだ質問も書き足していけば、病院に対する志望度の高さをアピールできたり、真剣に参加していることが伝わったりするでしょう。

これらを参考に、見学前の準備を万全にしてください。

なお、看護師を目指す看護学生が就活において事前に準備することや、自己PRの方法を知りたい場合は、「看護学生の自己PR例文10選!考え方や注意点・魅力的に書くコツも解説」を参考にするとよいでしょう。

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病院見学で気をつけたい4つのマナー

就活で病院を見学する際は、失礼のない行動をとることが重要です。ここでは、マナーの中でも最低限押さえておくべきポイントを4つ紹介します。

1.服装やメイクなど身だしなみを整える

病院を見学する時の服装は、スーツを着用しましょう。医療機関の見学なので、髪型やメイクは清潔感を意識してください。来院者の近くを通ることも想定して、整髪料はできる限り無香料のものが望ましいです。

また、靴はかかとの音が響かないものを選んでください。第一印象はよくしておくのがベターです。

2.挨拶を丁寧にする

病院の受付では名前と学校名、用件を必ず伝えましょう。担当者に質問する場でも、自己紹介をした上で行ってください。また、病院で働いているスタッフはもちろん、制限がなければ廊下ですれ違う人にも挨拶を行います。

病院見学は面接や選考試験ではないものの、就活生として参加している以上、気を抜かないのが大切です。将来勤務するかもしれない病院でもあるため、来院者への配慮も忘れないようにしてください。

3.説明に耳を傾け適度な相槌を打つ

担当者の説明には、大きく相槌を打ち、しっかり話を聞いていることをアピールしましょう。相槌があれば、担当者側も話が伝わっていると分かり、安心して進められます。

4.見学後にお礼を伝える

病院の見学を終えた後は、当日中か遅くとも翌日にはお礼を伝えましょう。連絡手段はメール・手紙を問いません。

ただし、どちらを使用する場合も、相手先の正式名称や自分の名前・学校名などの情報に誤りや漏れがないよう注意してください。

見学が終わったらすぐに文章を作成するのがおすすめです。感謝の言葉のほかに、病院のよかったと思う点などを具体的に伝えましょう。

これらのポイントを参考に、担当者や病院の関係者にポジティブな印象を持ってもらえるよう、意識して行動してみてください。

なお、一般的な企業訪問でお礼を伝える際のポイントについては、「会社訪問の後はお礼を伝えて印象アップ!」を参考にするのがおすすめです。

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就活で病院見学する際の質問で困っている就活生へ

就活で病院を見学する際は、まず病院を研究し理解を深め、自分とマッチしているか確認することが重要です。また、見学時のマナーや避けるべき内容を把握した上で質問しましょう。

病院の見学は、本番の選考試験ではないものの、就活で訪問していると意識した振る舞いをしてください。

なお、病院の見学で質問する内容に不安を感じている就活生は、就活エージェントを活用するのがおすすめです。

キャリアチケットでは、就活に関するさまざまな相談について、プロのアドバイザーが回答します。内定獲得に向けてマンツーマンでのサポートも可能なので、ぜひ相談して就活に関する不安を解消しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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