このページのまとめ
- エントリーシートにおける強みは、結論から伝えるのが大事
- エントリーシートの強みの書き方から、企業に合う人材かが判断される
- エントリーシートに強みを書く際は、具体的なエピソードを使うのがコツ
「エントリーシートの強みの書き方はどうすれば良い?」と悩む就活生もいるでしょう。強みは自己PRで聞かれる場合が多く、採用担当者も重視しているポイントです。自分の強みが明確に伝わるように、書き方やアピール方法を学んでおきましょう。
この記事では、エントリーシートにおける強みの書き方やアピールに使いやすい強みの一覧を紹介します。例文もまとめているので、書き方に悩む就活生はぜひ参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
- エントリーシートの強みの書き方から企業が見ているポイント
- 自分の強みや長所を理解できているか
- どのような人柄や考え方をしているか
- 自社に合う人材かどうか
- エントリーシートで評価される強みの書き方
- 1.「強みは何か」から伝える
- 2.強みを裏付けるエピソードを伝える
- 3.強みを発揮して得た成果を伝える
- 4.強みを仕事でどのように活かすか伝える
- エントリーシートでアピールできる強みの例一覧
- エントリーシートに書く強みが思い浮かばないときの対処法
- 1.自己分析を行う
- 2.他己分析をお願いする
- 3.短所を言い換える
- 4.自分史を作る
- 5.ツールを使う
- 6.就活エージェントに相談する
- エントリーシートにおける「強み」の書き方の注意点
- エピソードは具体的に伝える
- 客観的な視点を盛り込む
- 仕事で活かせる強みにする
- エントリーシートにおける「強み」の書き方の例文
- コミュニケーション能力をアピールする際の例文
- 粘り強さをアピールする際の例文
- 協調性をアピールする際の例文
- 問題解決能力をアピールする際の例文
- エントリーシートで評価される強みの書き方を身につけたいあなたへ
エントリーシートの強みの書き方から企業が見ているポイント
企業は、エントリーシートに書かれた強みから「就活生が強みを理解できているか」「企業に合う人材か」などを判断しています。
企業が見ているポイントを3つ紹介するので、アピールの参考にしてください。
自分の強みや長所を理解できているか
エントリーシートに書かれた強みから、自分の強みや長所を正しく理解できているかが判断されます。
就活では、「企業に評価されること」を前提としたアピールが必要になります。そのためには、企業が求める人材を調べて、必要とされる強みをアピールしなければなりません。
自分の強みや長所を理解できていない場合はどのようにアピールして良いか分からず、うまく書けないでしょう。自分と企業のことを調べて、的確にアピールができているかを見ているのです。
どのような人柄や考え方をしているか
アピール内容からは、どのような人柄や考え方をしているかも見られています。「仕事で活躍できそうか」「従業員と協力できそうか」などを確認するためです。
スキル面で優秀な人材であっても、人間性に問題があればトラブルを起こしてしまいます。また、会社の考え方や方針と違った意見を持っていれば、仕事への意欲は上がらないでしょう。
企業から評価されるためには、入社後に活躍しているイメージを持ってもらうのがポイントです。
自社に合う人材かどうか
強みのアピール方法から、企業に合うかどうかも見られています。企業の社風や文化に合う人材であれば、従業員と良い関係を築きやすく仕事がスムーズに進むからです。
企業は、採用した人には長く働いてほしいと考えます。考え方や性格が企業に合えば、居心地が良く、長く働いてくれる可能性も上がるでしょう。
就活では、能力だけではなく就活生の人柄や雰囲気も見られています。企業研究を行い、どのような人材が求められているかを知ったうえでアピールしましょう。
企業研究については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で詳しく解説しています。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
エントリーシートで評価される強みの書き方
ここでは、強みをアピールする際の書き方を紹介します。エントリーシートからでも自分の強みが分かりやすく伝えられるように、ぜひ参考にしてください。
1.「強みは何か」から伝える
強みをアピールする際は、「自分の強みは何か」から伝えましょう。結論から伝えることで、アピールしたい内容が明確になります。
たとえば、「私の強みは△△です」「私は△△に自信があります」のように伝えてください。「何を聞かれているのか」を意識し結論から伝えることで、採用担当者が内容を理解しやすくなります。
強みを伝える際の書き出しについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」も参考にしてください。
2.強みを裏付けるエピソードを伝える
次に、強みを発揮したエピソードを伝えましょう。具体的なエピソードがあることで、強みの内容に説得力が増します。
たとえば、「私の強みは継続力です。大学に入学してから本日まで、毎日1時間筋トレをしています。」と伝えれば、継続力の内容に説得力が増すでしょう。
「私の強みは継続力です」だけでは、「どのような継続力なのか」「何をしているのか」が伝わりません。具体的なエピソードを用いて、強みについて説明しましょう。
3.強みを発揮して得た成果を伝える
強みを発揮した結果、どのような成果を得たかも伝えます。エピソードを通して学んだことや経験を思い出してみましょう。
たとえば、「3年間筋トレを続けたことで、ボディビルの大会で優勝できた」も成果の一つです。また、「きつい筋トレをあきらめずに続けた結果、自分に自信が持てるようになり、積極的に行動できるようになった」とアピールすることもできます。
4.強みを仕事でどのように活かすか伝える
最後に、強みを仕事でどのように活かすのかを伝えましょう。採用担当者に入社後の姿をイメージしてもらうためです。
たとえば、「継続力を活かして、研究職ではコツコツと新商品の開発に貢献します」のように伝えられるでしょう。アピールする強みは、「仕事で活かせそうか」を考えて選んでください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
エントリーシートでアピールできる強みの例一覧
ここでは、エントリーシートでアピールできる強みの例を紹介します。
・実行力
・主体性
・継続力
・献身的
・忍耐力
・柔軟性
・探究心
・分析力
・計画性
・創造力
・集中力
・企画力
・コミュニケーション能力
・リーダシップ
・発信力
・誠実さ
・プレゼンテーション能力
・協調性
長所や強みにできる特徴については、「長所になる性格一覧を紹介!面接時のアピール方法についても解説」の記事でも解説しています。自分がどのような特徴を持っているのか、探してみてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
エントリーシートに書く強みが思い浮かばないときの対処法
エントリーシートに書く強みが思いつかない場合は、自己分析や自分史などから探してみましょう。ここでは、強みを見つける方法を6つ紹介します。
1.自己分析を行う
強みを探すために、まずは自己分析を行ってみましょう。過去のエピソードをさかのぼることで、どのような強みやスキルがあるのかを考えられます。
自己分析では、考え方や価値観など、自分を深く知るための要素が見つかる点もおすすめです。自分についての理解が深まるほど、企業に対するアピールも考えやすくなります。
自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考にしてください。
2.他己分析をお願いする
自分では強みが見つからない場合、他己分析を依頼するのもおすすめです。周囲に話を聞き、客観的な意見をもらいましょう。
他己分析のメリットは、自分では気づかない強みが見つかる点です。たとえば、自分では当たり前だと思っていた能力や行動が、実は優れたものだと教えてもらえるかもしれません。
客観的な意見は強みの説得力にもつながるので、周囲に聞いてみるのがおすすめです。
他己分析の方法については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」の記事を参考にしてください。
3.短所を言い換える
短所を長所に言い換えるのもおすすめです。長所は思いつかなくても、短所なら思いつく人もいるでしょう。
たとえば、よくある短所は次のように言い換えができます。
・積極性がない→慎重さがある
・周囲に流されやすい→素直に受け止められる
・こだわりが強い→几帳面
・主体性がない→協調性がある
・考えずに行動してしまう→行動力がある
長所は短所の裏返しと言われるように、捉え方次第では強みになります。「就活で『長所・短所』の魅力的な伝え方!26個の長所一覧と例文付き」の記事も参考に、強みを見つけてみてください。
4.自分史を作る
自分史を作り、過去から強みを発見する方法もあります。幼少期から現在までの経験を振り返ってみましょう。
自分史を作る際のコツは、小さなエピソードでもとにかく書き出す点です。優れた実績や成果などは必要ありません。
何気ない出来事だからこそ、あなたの強みや能力が見えてくる場合もあります。エピソードはとにかく書き出し、共通点を探してみてください。
自分史の作り方については、「就活における自分史の書き方は?書く内容やうまく書くコツを解説」の記事で解説しています。
5.ツールを使う
ツールを使って自分の強みを見つけることもできます。無料で使える自己分析ツールもあるので、活用してみましょう。
ツールを使うメリットは、誰でも簡単に強みを見つけられる点です。自己分析がうまくいかなかった人も、強みを見つけられるでしょう。
6.就活エージェントに相談する
就活エージェントに相談するのも良いでしょう。就活エージェントのアドバイザーはプロなので、あなたの強みを引き出し、アピールする方法までアドバイスをもらえます。
就活エージェントは数多くの就活生にアドバイスを送っており、どのような強みやアピールが評価されるかを理解しています。強みが見つかるだけではなく、プロに相談することで不安が解消され、自信をもってアピールできるようになるでしょう。
キャリアチケットでも強みの探し方やアピール方法のアドバイスを行っているので、ぜひ相談してください。
強みの見つけ方については、「『強み』ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる『強み』の発見法」の記事でも解説しています。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
エントリーシートにおける「強み」の書き方の注意点
エントリーシートにおける強みは、具体的かつ客観的に伝えることが大切です。この項では、書き方の注意点をまとめました。
エピソードは具体的に伝える
強みを発揮したエピソードは、状況が伝わるように具体的に伝えましょう。曖昧なアピールでは、どのような強みなのかイメージしてもらえないからです。
たとえば、「リーダシップを発揮しました」だけでは、どのようなリーダシップなのか、どのような成果があったのかが分かりません。
次のように伝えると、具体的な状況が思い浮かびます。
「部員30名の吹奏楽部で部長を務め、メンバー一人ひとりの意見を大事にする姿勢を大切にしてきました。全体ミーティングだけではなく、月に1回は部員と1対1で話すことにより、部全体をまとめて大会優勝を果たしました。」
強みを評価してもらうためには、具体性が重要です。何人で行ったのかや、どのくらいの頻度で行ったのかなど、なるべく詳しく書いてください。
エピソードの上手な伝え方については、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事を参考にしてください。
客観的な視点を盛り込む
強みを伝える際は、客観的な視点を盛り込むことも重要です。主観だけでアピールしても、説得力がないからです。
たとえば、「練習を頑張りました」だけでは主観的な意見です。「頑張った」の基準は人それぞれであり、具体性もないでしょう。
全体練習が終わったあとも、追加で1時間練習を行いました。私が練習を終えるころには誰も残っておらず、監督からも「毎日最後までよくやっている」と褒めていただきました。
このように伝えれば、「どのように努力したのか」「周囲にどのように評価されていたのか」が分かるため、客観的な視点をアピールできます。人から言われた言葉は客観的な視点をアピールしやすいので、もしあれば盛り込んだほうが良いでしょう。
仕事で活かせる強みにする
アピールする強みは、仕事で活かせるものにしましょう。仕事に関係ない強みをアピールしても、採用担当者には評価されません。
たとえば、営業職を目指すのであれば、「お客さまと話すコミュニケーション能力」「目標達成まであきらめない粘り強さ」などが評価されます。
一方で、「縁の下の力持ちです」とアピールしても、自分で契約を取り成果を出す営業職では評価されにくいでしょう。
優れた強みを持っていても、仕事で活かせなければ評価されません。自分が志望する仕事で使える強みなのかどうか、考えてから書くようにしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
エントリーシートにおける「強み」の書き方の例文
ここでは、エントリーシートで強みを書く際の例文を紹介します。
コミュニケーション能力をアピールする際の例文
私の強みは、誰に対してでも自信をもって話せるコミュニケーション能力です。
私は大学2年生のときに、1年間留学をしていました。カナダに留学し、仕事でも使える英語力を身につけたいと感じたからです。
留学当初は英語がうまく話せず、「伝わらなかったらどうしよう」と思うことが多くありました。
しかし、「話さないと絶対に伝わることはない」と思い直し、まずはとにかく話すことを心掛けました。ときには全く伝わらず苦しいこともありましたが、日本語は使わず英語だけで乗り切りました。
1ヶ月ほど経つと、英語がうまく伝わっていない状況でも恐れずに話せるようになりました。「伝わるまで話し続ける」と考えられるようになったからです。英語も上達し、3ヶ月経つころには誰に対してでも自信をもって英語で話せるようになりました。
貴社に入社後も、営業職でコミュニケーション能力を発揮し、自信をもってお客さまと話すことで結果を残します。
粘り強さをアピールする際の例文
私の強みは、粘り強さです。どんな出来事もあきらめず、地道に努力を続けます。
私は塾講師のアルバイトをしており、中学生を指導しています。あるとき、塾長から「本人の意欲はあるものの学力が伸びないから見てあげてほしい」と依頼を受けました。
私も授業をしてみたところ、本人の意欲はあり授業態度も問題ありませんでした。しかし、分からないことがあっても正直に言えず、できないままになっていることが分かりました。
そこで私は、これまでの勉強範囲をさかのぼり、再度一から教えることにしました。また、分からないことを伝えられない性格をすぐに直すのは難しいので、「大丈夫?」「問題は解けそう?」などの声掛けを続けました。
3ヶ月ほど担当した結果生徒の学力が伸び、テストの平均点は10点アップしました。
貴社に入社後も持ち前の粘り強さで、成果が出るまで地道な努力で成長を続けたいと思います。
協調性をアピールする際の例文
私の長所は、グループで必要な部分を補える協調性です。
私のゼミでは、入学してすぐにグループワークを行い発表する機会がありました。メンバーは8人で、全員が話したことのない人たちです。
全員面識がなかったので、どのように進めるか困り誰も動けませんでした。発表まで1ヶ月ありましたが、1週間は何も話が進んでいない状況です。
このままでは発表までたどり着かないと考え、まずは全員で話し合いの機会を作りました。話し合いでは司会を務めたり、話を進めるのに必要な情報を集めたりと動きました。
また、役割を決める段階では、周囲の希望を聞いて足りない部分を補うようにしました。進行が遅れているメンバーがいれば、サポートも同時に行う形です。
協力して進めた結果、無事に発表までに準備が間に合い、当日も問題なくアピールできました。貴社に入社後も協調性を活かして、縁の下の力持ちとして活躍したいと思います。
問題解決能力をアピールする際の例文
私の強みは、問題解決能力です。問題が起きても冷静に状況を整理し、解決に導きます。
私が強みを発揮したのは、部活動で副部長をしていたときです。部内ではコミュニケーションエラーが多く、トラブル続きでした。
そこで私は、「なぜコミュニケーションエラーが多いのか」を考え分析を行いました。その結果、上級生が自分たちの意見ばかりを通そうとして下級生の話を聞いていないことが分かりました。
コミュニケーションエラー改善のため、まずは上級生に状況を説明し、お互いが話し合うように促しました。下級生にも状況を説明し、改善するために動いていることを説明しました。
部全体で状況を理解し部員が反省した結果、コミュニケーションが改善されトラブルも起こらなくなりました。状況を理解し、解決する前に必要な行動がとれたからだと考えています。
貴社に入社後も、問題が起きた場合は冷静に状況を把握し、解決に向けて尽力いたします。
強みをアピールする例文については、「就活に役立つ自己PRの例文6選!評価される構成やアピールのコツを解説」でもご紹介しています。例文を複数参考にして、表現の幅を広げましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
エントリーシートで評価される強みの書き方を身につけたいあなたへ
エントリーシートで評価されるために、どのように強みを伝えるかは悩みやすい部分です。「どのような強みが評価されるのか」「エピソードは何を選ぶか」など、困ってしまいますよね。
強みの書き方やアピール方法に困る場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。就活エージェントのキャリアチケットでは、就活生の悩みに応じて的確なアドバイスをしています。
自分の強みや長所は、自分ではなかなか見つけにくいものです。客観的な視点からアドバイスをもらい、採用担当者に評価されるエントリーシートを作成しましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!26卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。