このページのまとめ
- 面接の受け答えは「結論→理由→結論」で伝えると分かりやすくなる
- 好印象を残すには内容以外にもトーン・笑顔・テンポを意識しながら話すことが大切
- 面接の受け答えは録画・模擬面接・セミナーを活用して実践感覚を身につけると良い
面接でうまく受け答えできるか不安を感じる方は少なくありません。「緊張で頭が真っ白になる」「何をどう話せば良いかわからない」「面接官の反応が怖い」と悩むのは自然なことです。しかし面接の受け答えは、ポイントを押さえて練習すれば改善できます。
この記事では、面接での受け答えの基本や好印象を残すポイント、面接官のタイプ別対策を紹介。また、避けるべきNG例、効果的な練習方法も解説します。
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- 面接での受け答え方の基本
- 受け答えの目安時間は30秒ほど
- 伝わる話し方は「結論→理由→結論」で決まる
- 具体的なエピソードで説得力を上げる
- 面接における好印象な受け答えのポイント
- トーンとボリュームを上げゆっくり話す
- 面接官とのテンポを意識して会話する
- 面接官の目を見て笑顔で話す
- 身振り・手振りを使って表現する
- 面接官のタイプ別に受け答えの対策を立てよう
- 社交型面接官:フレンドリーでも簡潔に話す
- 受け身型面接官:自分から積極的に話そう
- 圧迫型面接官:冷静に対応しストレス耐性を示そう
- 論理型面接官:深掘り質問に備えて準備しよう
- 面接の受け答えで避けたほうが良いこと
- 回答を暗記してそのまま話す
- 同じエピソードを使いまわす
- ありきたりな内容しか話さない
- 質問の意図を正しく理解せずに話す
- 面接における受け答えの練習方法
- 録画・録音で客観的に振り返る
- 模擬面接で実践感覚を身につける
- 面接対策セミナーで受け答え力を鍛える
- 面接の受け答えに自信がないあなたへ
面接での受け答え方の基本
就活の選考では、面接の受け答えで評価がある程度決まると言っても過言ではありません。結論から話す、具体性を持たせる、簡潔にまとめる。この3つを意識するだけで、面接官に伝わる話し方に変わります。
受け答えの目安時間は30秒ほど
面接での受け答えは30秒程度を目安に話しましょう。理由は、長過ぎる話は面接官の集中力を切らし、印象がぼやけるリスクがあるためです。
具体例として、「あれもこれも伝えたい」と思って話が長くなると、強みが埋もれてしまいます。30秒程度で簡潔に話すと、面接官の記憶に残りやすく、「もっと詳しく聞きたい」と思わせられるでしょう。
そのため、面接の受け答えは30秒程度で簡潔に伝えることが、内定を獲得するポイントです。
伝わる話し方は「結論→理由→結論」で決まる
面接の受け答えは「結論→理由→結論」で話しましょう。理由は、結論から伝えることで面接官が内容を理解しやすくなり、理由で説得力が増し、最後に再度結論で締めることで印象が強く残るためです。
具体例として、「自己PRは何ですか?」と聞かれた場合は以下の順番で話しましょう。
・理由:なぜなら、××という経験を通じて○○を実践し、□□という成果を出したからです。
・結論:この経験から、私の強みは△△だと考えています。
この順番を意識するだけで、あなたの強みがわかりやすく伝わり、面接官に「しっかり準備している学生」という印象を与えられます。
具体的なエピソードで説得力を上げる
面接での受け答えには具体的なエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードがあるだけで話に深みが出て、面接官が興味を持ちやすくなります。
たとえば、志望動機を話す場合、以下のように伝えると効果的です。
・具体的なエピソード:説明会で御社の社員の方が常に向上心を持って働く姿に触れ、私もこの環境で挑戦し続けたいと強く感じました。
・結論:この経験から、私は御社で成長しながら働きたいと考えています。
具体的なエピソードを加えるだけで、表面的な答えではなく「実際に体験した熱量」が伝わり、会話が広がるきっかけにもなります。具体的なエピソードを盛り込み、印象に残る答えを意識しましょう。
「面接の質問、どう答えるのが正解?」のコラムでも、面接時の質問に対する回答のポイントを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
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面接における好印象な受け答えのポイント
面接で内定を勝ちとるためには、内容だけでなく伝え方も大切です。声の出し方や話し方、表情などを少し意識するだけで、印象は大きく変わります。
トーンとボリュームを上げゆっくり話す
面接では声のトーンは高め、ボリュームは大きめにし、ゆっくり話すことが大切です。声が低く小さいと「自信がなさそう」「暗い印象」を与えてしまう恐れがあります。一次面接は第一印象で結果が大きく左右されるため、声の印象で損をするのは避けましょう。
たとえば普段より少しだけ高めの声で「はい、よろしくお願いいたします」と明るくハキハキ話すだけで、自信を持って受け答えしている印象を与えられます。また、緊張すると無意識に早口になりがちなので、意識的にいつもの7割程度のスピードでゆっくり話すことも大切です。
面接官とのテンポを意識して会話する
面接は、キャッチボールの意識でテンポ良く会話することが大切です。面接官は受け答えの内容だけでなく、会話のテンポやキャッチボールのスムーズさから「コミュニケーション能力」も見ています。
一方的に長々と話してしまうと「会話が噛み合わない人」という印象を与えてしまうリスクがあるでしょう。逆に質問に答えた後に一呼吸置き、面接官の反応を見ながらテンポ良く受け答えをすると、「相手の話を聞く姿勢がある」「コミュニケーションが円滑に取れる」という印象を与えられます。
たとえば、「はい、ありがとうございます。その点については~」と相槌を入れたり、回答後に面接官の目を見て確認するだけでも、会話のテンポが自然になり印象が良くなるでしょう。
面接官の目を見て笑顔で話す
面接では面接官の目を見て、にこやかな表情で受け答えすることが大切です。人柄の良さや企業への熱意は「話し方」や「表情」に表れます。
伝えたいという強い気持ちがあれば自然と目が合いやすくなるでしょう。ただし緊張で表情が固まりがちになるので、口角を上げる意識を持つだけで柔らかい印象を与えられます。
ポイントは、大げさに笑う必要はなく「口角を上げて微笑む程度」でOKなこと。視線を合わせて微笑むだけで、誠実さや親しみやすさが伝わり、会話も弾みやすくなります。
身振り・手振りを使って表現する
面接で身振り手振りを使うと、話の内容がより伝わりやすくなり、印象アップにつながります。
身振り手振りとは、体を使って感情や情報を表現することです。これにより、言葉だけでは伝わりにくいニュアンスや情景を視覚的に補うことができ、面接官の理解を助けます。
面接時に取り入れると効果的な動きは以下のとおりです。
・数を示したいときは指で具体的な数字を表現する
・情景を説明するときは実際の動作を交える
こうしたジェスチャーを加えることで、話に説得力と熱意がプラスされるでしょう。さらに、身振り手振りを自然に使える学生は多くないため、ほかの候補者と差をつける効果も期待できます。面接での受け答えに身振り手振りを取り入れて、好印象を与えましょう。
面接で印象に残る自己PRをしたいと考えている方は「面接の自己PRで好印象を残す!アピールポイントに合わせた例文3選」のコラムも一緒にチェックしてみてください。
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面接官のタイプ別に受け答えの対策を立てよう
面接で内定をとるためには、ただ回答を準備するだけでなく、面接官のタイプ別に対応を変えることが重要です。それぞれ対策を知っておくと焦らず自信を持って受け答えできます。
社交型面接官:フレンドリーでも簡潔に話す
社交型面接官には安心し過ぎず、簡潔に話すことが大切。社交型面接官は、あいづちを打ったり褒めてくれたりするので気が緩みがちですが、あくまで評価をする側です。
実際、フレンドリーな対応に安心して話し過ぎてしまう学生は多く、「話が長く要点が分かりにくい」という評価につながることがあります。たとえば、褒められても笑顔で「ありがとうございます」と返し、その後も結論から簡潔に答える姿勢を崩さないことが大切です。
社交型面接官と話すときも「簡潔に話す」「緊張感を持つ」ことを意識しましょう。
受け身型面接官:自分から積極的に話そう
受け身型面接官には、自分から積極的にアピールすることが大切です。受け身型面接官は質問や深掘りが少なく、応募者側から話を広げなければ会話が続きにくい傾向があります。
たとえば、「尊敬する人は誰ですか?」と質問され、「母です」と答えてもそこから会話が広がっていかない場合、このタイプの面接官の可能性があるでしょう。この場合は、「母です。なぜなら~」と理由や具体例を自分から付け加えることで、しっかりと自分をアピールできます。
受け身型面接官と話すときは「自分から話を広げる」意識を持ち、質問の答えに理由やエピソードを加えるようにしましょう。
圧迫型面接官:冷静に対応しストレス耐性を示そう
圧迫型面接官には焦らず冷静に対応し、ストレス耐性をアピールしましょう。圧迫面接は意図的にプレッシャーをかけて、応募者の精神的な強さや対応力を見ています。
たとえば、厳しい質問や否定的な態度に直面しても動揺せず、「そうですね、その点は~」と落ち着いて回答することで、逆に良い印象を与えられるでしょう。焦って言い訳したり感情的になったりするとマイナス評価になるリスクが高い傾向です。
圧迫型面接官には「ストレス耐性を問われている」と理解し、冷静に一つひとつ丁寧に答えることを心がけましょう。
論理型面接官:深掘り質問に備えて準備しよう
論理型面接官には、深掘り質問に的確に答えられるよう準備して臨みましょう。論理型面接官は、応募者の回答の裏付けや本質的な価値観を確かめるために、繰り返し「なぜ?」と質問する傾向があります。
たとえば、志望動機や自己PRを話した際に「なぜそう思ったのですか?」「具体的にどんな経験がありますか?」と深く掘り下げられることも。ここで慌てて答えがあいまいになると印象が悪くなるため、事前にエピソードや理由を詳しく整理しておくことが大切です。
質問に対する具体的で論理的な回答を準備し、自信を持って答えられるようにしましょう。
「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」のコラムでは、面接でよく聞かれる質問を紹介しています。事前に聞かれやすい質問に対する回答を考えておくと、よりスムーズな受け答えができるようになるので、ぜひチェックしてみてください。
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面接の受け答えで避けたほうが良いこと
面接で良い印象を残したくても、知らず知らずのうちに、印象の悪い受け答えをしてしまう学生は少なくありません。
ここでは、面接で避けるべき具体的な受け答えのNG例を解説します。ポイントを押さえて、面接で自分らしさを自然に伝えましょう。
回答を暗記してそのまま話す
面接で暗記した内容をそのまま話すのはおすすめできません。理由は、暗記を思い出すことに意識が向いてしまい、自然な会話の流れがなくなってしまうからです。そうなると、熱意や感情が伝わりにくくなります。
また、暗記した内容を忘れてしまうと、焦って的外れな回答をしてしまうリスクも。面接では想定外の質問もあるため、丸暗記だけに頼るのは危険です。
対策としては、質問ごとに話すポイントや要点だけを覚えておき、そこから臨機応変に話すことを意識しましょう。そうすれば、自然で説得力のある受け答えが可能になります。
同じエピソードを使いまわす
自己PRや学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)で、同じエピソードを何度も使い回すのは良くありません。たとえテーマが同じでも、話す内容が同じだと「さっきも同じ話をしていたな」と面接官に思われてしまい、評価を下げる可能性があります。
たとえば、「アルバイト」をテーマに自己PRとガクチカで話すのは問題ありません。しかし、どちらも「アルバイトで売上を20%アップさせた経験」という同じエピソードを使うのは避けましょう。できるだけ違う視点や経験を伝えることで、より多くの魅力をアピールできます。
ありきたりな内容しか話さない
面接での受け答えは、単に事実や結果を述べるだけでは不十分です。たとえば「TOEICで800点を取りました」といっても、「なぜ挑戦したのか」「努力したことは何か」などが伝わらなければ、熱意や思考力が評価されません。
面接官はあなたの性格や志望度、柔軟性を知りたいと思っています。ありきたりな回答では、「業界や企業研究が浅いのでは?」とマイナス評価になることもあるのです。
たとえば、志望動機なら「会社の理念に共感した」だけでは弱いでしょう。なぜ共感したのか、具体的なエピソードを交えて話すと説得力が増します。「なぜ」「なに」を深掘りして、具体的でオリジナルな内容を用意しましょう。
質問の意図を正しく理解せずに話す
面接での受け答えは、質問の意図を正しく理解することが大切です。質問の意味を取り違えると、いくら魅力的な内容でも面接官には伝わりません。
分からない質問や意図が不明なときは、素直に「すみません、××とは△△という意味でしょうか?」と確認しましょう。質問の意図を確認する姿勢は、誠実さやコミュニケーション能力の高さを示すことにもなります。
質問の意図を理解し、ズレのない受け答えを心掛けることが、良い評価につながるでしょう。
面接で好印象を残すためには、面接官がチェックしているポイントを押さえておくことも大切です。「面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」のコラムを参考に、面接官が評価しているポイントを確認しておきましょう。
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面接における受け答えの練習方法
面接本番で緊張して頭が真っ白にならないためには、受け答えの練習を繰り返し行うことが大切です。しかし、「何をどう練習すれば良いのかわからない」という就活生も多いでしょう。
ここでは、一人でできる練習、他者を交えた練習、実践的な場での練習の3ステップで、効率良く受け答え力を高める方法を解説します。
録画・録音で客観的に振り返る
面接対策の基本は、自分の受け答えを録画・録音して客観的に振り返ることです。話し方や表情、姿勢などは自分では気づきにくい部分。しかし、録画・録音を通じて客観的に確認すれば、改善点が明確になるでしょう。
振り返りのチェックポイントは以下のとおりです。
・姿勢や表情は硬過ぎず柔らかいか
・身振り手振りを自然に使えているか
・質問の意図に合った回答になっているか
・結論ファーストで論理的に話せているか
・話に具体例や数字が含まれているか
はじめはうまくできなくても、繰り返すことで自然に改善でき、緊張感への耐性もつきます。人で簡単に始められるので、今すぐ取り組んでみましょう。
模擬面接で実践感覚を身につける
面接本番でスムーズに受け答えできるようになるためには、模擬面接で実践的に練習するのも効果的です。一人での練習だけでは緊張感を保ちにくいですが、模擬面接を繰り返すと本番に慣れることができます。
まずは友人同士で模擬面接を実施しましょう。役割を面接官と応募者に分けて、実際の面接同様に質問に答えていきます。緊張感が足りないと感じる場合は、大学のキャリアセンターの模擬面接に参加するのがおすすめです。プロの視点で改善点を指摘してくれるため、質の高い練習ができます。
面接対策セミナーで受け答え力を鍛える
受け答えの練習は、学内外で開催されている面接対策セミナーに参加するのも効果的です。自宅や友人との模擬面接だけでは気づけない改善点を、講師やほかの学生からのフィードバックを通じて客観的に把握できます。
学内のセミナーでは、面接でよくある質問に対する受け答えのポイントや企業が見ている視点を学べるため、効率的に面接対策が可能です。また、熱意の高い就活生が集まるため、ほかの学生の受け答えや姿勢からも学べることが多く、モチベーションアップにもつながります。
面接が苦手と感じている方は「就活でうまく話せない人の対処法!面接の苦手意識を克服しよう」のコラムを参考に、苦手意識を克服する練習をしましょう。
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面接の受け答えに自信がないあなたへ
「どのように自分の強みをアピールすれば良いのか?」「企業が求める人材とは何か?」など、面接対策は実際に行うまでどのような質問がされるのかと不安を感じてしまう就活生も多いのではないでしょうか。
面接対策は一人で抱え込まずに、模擬面接など経験を積むことが重要です。面接対策に自信がない場合は、就活エージェントを活用するのがおすすめ。経験豊富なプロにアドバイスをもらい、本番に向けて準備していきましょう。
就活エージェントのキャリアチケットであれば、マンツーマンでサポート。選考対策や書類の添削など、就活全般の悩みも任せてください。キャリアチケットと一緒に、内定獲得を目指しましょう。
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