このページのまとめ
- 「10年後の自分」の回答を通じて、企業は応募者のキャリアプランを見ている
- 10年後の自分を考える際は、徹底した自己分析と企業研究が欠かせない
- 漠然とした内容は控え、プライベートと切り離してその企業で達成できる目標にする
「10年後の自分を聞かれても答えられない」「10年後の自分は想像がつかない」など、キャリアを考えることに苦手意識を持つ就活生は多いようです。
この記事では、10年後の自分の考え方や伝え方のポイント、回答例文をまとめました。
10年後の自分を伝える際は、志望企業で達成できる内容を前提に、いかに具体的な目標にするかが重要。最後まで読んで10年後の自分を言語化し、安心して面接に臨みましょう。
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- 10年後の自分について面接で聞かれる4つの理由
- 1.応募者のキャリアプランを把握するため
- 2.自社の方向性とのミスマッチを防ぐため
- 3.企業への理解度を確認するため
- 4.自己分析をどの程度できているか知るため
- 10年後の自分を考える5つの方法
- 1.自己分析を徹底する
- 2.企業研究を行う
- 3.OB・OG訪問を行う
- 4.10年未満の短期的な目標も考える
- 5.10年以上先の長期目標を決める
- 10年後の自分を面接で回答する際の5つのポイント
- 1.目標として掲げている理由を述べる
- 2.目標達成に向けて努力していることを伝える
- 3.職種を明確にする
- 4.企業のビジョンに沿った内容にする
- 5.入社してから10年間の具体的なプランも伝える
- 10年後の自分を面接で回答する際の5つの注意点
- 1.漠然とした目標は控える
- 2.高過ぎる目標は控える
- 3.志望企業で達成できる目標にする
- 4.退職や独立起業を前提とした目標は控える
- 5.プライベートではなく業務上の目標を話す
- 10年後の自分について伝える際の例文12選
- 例文1.事務職の場合
- 例文2.看護師の場合
- 例文3.公務員の場合
- 例文4.新規事業の立ち上げに携わりたい場合
- 例文5.海外事業に携わりたい場合
- 例文6.特定部署の専門性を高めたい場合
- 例文7.マネジメント職に携わりたい場合
- 例文8.女性が仕事と育児の両立を目指す場合
- NG例1.内容があいまいで分かりづらい
- NG例2.高過ぎる目標設定
- NG例3.退職が前提になっている
- NG例4.プライベートの目標が盛り込まれている
- 10年後の自分の考え方やまとめ方に悩むあなたへ
10年後の自分について面接で聞かれる4つの理由
企業が10年後の自分について質問するのは、学生がどのようなキャリアプランを描いているのか把握したり、自社の理解度を確認したりする狙いがあります。ここでは、10年後の自分について質問される理由を4つ紹介します。まずは企業の意図を把握し、どのように答えるべきか考えましょう。
1.応募者のキャリアプランを把握するため
学生に10年後の自分について質問することで、キャリアプランを把握できます。企業としては、新卒で採用する学生が、長期にわたって活躍してくれることを望んでいます。そこで、10年後の自分について質問することで、学生の描くビジョンが自社で叶えられるのかを把握したいのです。
企業が用意しているキャリアパスと、学生の描くキャリアプランが異なっていると、自社で長期的に活躍するイメージを抱きにくく、評価が下がる可能性もあります。また、キャリアパスに関して理解が足りていないとして、「志望度が低いのでは」と判断される場合もあるでしょう。
「10年後の自分」という回答を通じて、応募者のキャリアプランを把握し、自社で長期的に活躍できる人材であるかを判断しているのです。
2.自社の方向性とのミスマッチを防ぐため
学生から10年後の自分について話してもらうことで、自社とのマッチ度を確かめる目的もあります。先述したように、企業は長期的に活躍してくれる人材を求めており、応募者が描くキャリアを自社で実現できなければ、どこかのタイミングでミスマッチが起きるでしょう。
たとえば、海外事業を積極的に展開している企業の面接で、「国内で活躍していきたい」というビジョンを掲げても、評価にはつながりにくいです。
応募者の描く将来のビジョンが会社の方向性と合っているかは、採用の可否を判断するうえで特に重視されていることを覚えておきましょう。
3.企業への理解度を確認するため
10年後の自分について回答してもらうことで、どれほどの入社意欲があるのか、業務内容についてどこまで理解しているかといった、企業への理解度も確認しています。なぜなら、応募した企業への理解が深い学生ほど、10年後の自分の姿を具体的に回答できるからです。
・仕事内容
・主力事業
・キャリアパス
・昇進、昇格スピード
・組織形態
・社風
10年後に応募先の企業でどのように活躍しているかをイメージするには、上記を中心とした企業への理解が欠かせません。10年後の自分を伝える際は、自分がその会社で働く姿をいかに具体化させられるかが重要です。
4.自己分析をどの程度できているか知るため
10年後の自分について質問することで、自己分析がどの程度できているかも見ています。なぜなら、自分のことを客観的に理解できているほど、10年後の未来を具体的に想像できるからです。
たとえば、自己分析でクリエイティブ力が強みだと理解できた人は、企画・開発系の職種でプロフェッショナルとして働くキャリアを描けます。逆に、自己分析がしっかりできていないと、自分の強みを活かしきれない職種や分野を目指す可能性があり、描くキャリアに説得力や納得感が生まれません。
10年後の自分の姿を明確にできている人は、将来のことを真剣に考えているとも捉えられることから、自分としっかり向き合えているかどうかも見られているのです。
「5年後の自分」との違い
「10年後の自分」以外にも、「5年後の自分」という質問をされる場合があります。年数は異なりますが、企業として質問の意図に厳密な違いはないケースがほとんどです。
ただし、場合によっては明確に使い分けていることもあるため、時間軸の長さを意識して回答するとよいでしょう。
・5年後の自分:若手のうちにどのような仕事をして経験を積みたいか
・10年後の自分:ある程度の経験を踏まえて、どのようなキャリアを構築していきたいか
5年後の自分のほうが近い未来なので、現在の自分から想像できる範囲内をイメージするのがポイントといえます。描くキャリアによっては非現実的と思われかねないため、会社が提示するキャリアパスを参考に、自分に当てはめながら考えてみてください。
5年後の自分の答え方は「5年後の自分を魅力的に答える方法を伝授!分からない際の対策や例文も解説」をご覧ください。
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10年後の自分を考える5つの方法
10年後の自分をイメージできない人は、自己分析を徹底的に行ったり、企業研究やOB・OG訪問を通じて会社への理解を深めたりするのがおすすめです。ここでは、10年後の自分について考える方法を5つ紹介します。明確な目標設定ができるほど就活へのモチベーション維持にもつながるので、以下の方法を試してみてください。
1.自己分析を徹底する
10年後の自分をイメージする際は、改めて自己分析を行うことをおすすめします。なぜなら、自分の好きなことや興味関心、大切にしたい価値観が分からなければ、長期的に実現したい未来も描けないからです。
・どのような仕事に興味があるのか
・業界をまたいで仕事がしたいのか
・特定の業界でスペシャリストになりたいのか
・拠点は国内なのか、海外も視野に入れているのか
・プレイヤーとマネージャーのどちらを希望するのか
「キャリアとして二択を迫られた際にどちらを選ぶか」という上記の項目を中心に、自分の仕事観を明確にしましょう。
自己分析の進め方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。
2.企業研究を行う
自己分析の徹底と同様に、企業研究にも力を入れましょう。なぜなら、企業のことを詳しく理解していなければ、10年間やそれ以上働くイメージも抱けないからです。
会社のホームページはもちろん、採用サイトのチェックや社員へのインタビューなど、基本情報だけでなく、実際に働く人の声に注目するとキャリアを描きやすいでしょう。
企業がこの先も存続し、さらなる成長を遂げるためには何が必要なのか、そのために自分は何ができるのかを考えると、10年後の自分を想像しやすくなるはずです。
3.OB・OG訪問を行う
10年後の自分をイメージするなら、OB・OG訪問を積極的に行いましょう。志望先の会社で実際に働く先輩社員から話を聞くことで、入社後の姿をイメージしやすくなります。
入社して間もない若手の方ではなく、社会人経験が10年ほどある35歳前後の方から仕事内容や今までのキャリアを聞くことで、将来の姿をより現実的に描けるでしょう。ただし、模倣するのはオリジナリティがないため、あくまで一つの参考としつつ、自分なりの活躍の仕方を考えるのがポイントです。
4.10年未満の短期的な目標も考える
10年後の自分を考える前段として、より短期的な目標を設定してもよいでしょう。現在の積み重ねが未来につながるため、短期的な目標設定は、10年後の自分を実現するスモールステップになります。
・10年後の目標を達成するための5年後の目標
・5年後の目標を達成するための3年後の目標
・3年後の目標を達成するための1年後の目標
5.10年以上先の長期目標を決める
10年後の自分だけでなく、その先の長期目標も決めましょう。大卒で会社に就職すると、10年後は32歳前後です。社会人としてのキャリアは40年近く続くため、トータルのキャリアで見ると4分の1程度にしか過ぎません。
・20年後は会社の中心プレイヤーとして活躍したい
・30年後はマネジメント職として部下の育成に注力したい
・40年後は会社の経営に携わりたい
上記は一例ですが、一度決めたキャリアプランを必ず実行する必要はなく、定期的に見直して修正していくものです。新卒の就職活動は将来をじっくり考える期間なので、この機会に10年以上先の長期的な目標も立ててみましょう。
10年後の自分の具体例
「10年後の自分」といわれてもイメージが湧かない人は、以下のような姿を描けないか考えてみてください。
・新規事業の立ち上げに携わりたい
・新商品の企画や開発に携わりたい
・海外で活躍したい
・チームのマネジメントに携わりたい
・部下の教育や育成に携わりたい
・営業として社内1位の売上を作りたい
・スペシャリストとして結果を残したい
・ゼネラリストとして仕事の幅を広げたい
・仕事と子育て、育児を両立したい
上記のなかで、自分のワークスタイルや方向性にマッチしそうなものがあれば、そのキーワードを軸に企業研究や自己分析を進めてみてください。
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10年後の自分を面接で回答する際の5つのポイント
面接で10年後の自分について答える際は、そのキャリアを設定している理由や、実現に向けて努力していることなどを盛り込むことが重要です。ここでは、10年後の自分について質問された際の回答のポイントを5つ紹介します。効果的にアピールするためにも、以下の内容を参考にしてみてください。
1.目標として掲げている理由を述べる
10年後の自分について回答する際は、目標や実現したいキャリアを伝えるだけでなく、具体的な理由を伝えましょう。なぜなら、掲げたキャリアを実現させたい理由を知ることで、学生の本気度や会社の理解度、自社にマッチするかどうか判断しやすくなるからです。
キャリアや目標の設定に至った具体的なエピソードを交えて、説得力を持たせるのも意識してください。キャリアの背景にある想いを述べて、企業に自分を採用するメリットを伝えましょう。
2.目標達成に向けて努力していることを伝える
10年後の自分を実現させるために、現在どのような努力をしているかを述べることもポイントとして挙げられます。現時点からキャリアの実現に向けて行動していることをアピールできると、将来に真剣に向き合っているのが分かるだけでなく、仕事への本気度を伝えられるでしょう。
仮に、掲げたキャリアプランが努力せずに実現できてしまう内容では、企業から高評価を獲得するのは難しく、試行錯誤をしてようやく達成できるプランのほうが、企業の成長や発展にもつながりやすいです。
10年後の自分を回答する際は、具体的な努力の内容を示して、本気で実現させようとしていることをアピールしましょう。
3.職種を明確にする
面接で10年後の自分について質問されたときは、どのような職種で、どのような業務に携わりたいのかを明確にするのがポイントです。職種や業務を具体化できるのは、企業研究を行い、10年後の姿を真剣に考えている証拠になるため、就職への熱意のアピールにつながるでしょう。
自分の強みと関連づけて希望する職種や業務を伝えられると、企業側も入社後の活躍をイメージしやすくなります。
4.企業のビジョンに沿った内容にする
10年後の自分を伝える際は、企業のビジョンや事業展開に沿った内容にしたほうがよいでしょう。なぜなら、学生の描くキャリアプランが企業のビジョンとズレていると、就職後にミスマッチが起きる可能性が高く、採用に消極的になってしまうからです。
企業のビジョンに合わせるには、現在注力している事業はもちろん、理念を踏まえて今後何に力を入れていくのかを把握する必要があります。
ビジョンに沿うだけでなく、企業ごとの特徴や風習に合わせて、回答の内容を調整していくことも意識しましょう。
ベンチャー企業の場合はスピード感を意識
ベンチャー企業を中心とした少数精鋭の組織形態の場合、入社して早い段階から裁量のある仕事を任されることが多いです。そのため、特定の業務を繰り返すよりも、幅広く仕事をこなすスキルが求められます。
仕事を進めるうえで主体性が欠かせないため、このような企業に対して「時間をかけてスキルを身につけていきたい」などと回答すると価値観がマッチせず、評価されないでしょう。
ベンチャー企業などを志望する場合は、「幅広いスキルを身につけて、組織を引っ張る人材になりたい」など、スピード感や成長意欲をアピールするのがおすすめです。
大企業や堅い企業の場合は着実な成長をアピール
大企業や中小の堅実な企業においては、ゼネラリストとして着実にスキルを身につけていく旨をアピールしたほうが、親和性が高い傾向にあります。
特に、大企業の場合は仕事が細分化されており、裁量も少ないケースが多いです。また、若手の間は定期的なジョブローテーションが行われることもあるため、「10年後には△△部門でスペシャリストになりたい」などと回答すると、ミスマッチが起きる可能性を懸念されるでしょう。
当然、企業によって実態は異なりますが、企業の特徴や風習によってある程度の傾向があるので、志望企業のキャリアパスは入念に調べるようにしてください。
5.入社してから10年間の具体的なプランも伝える
10年後の自分を伝える際は、入社後のプランについても触れましょう。入社してからのプランについても具体的に答えられると、仕事内容を理解したうえで長期的に考えていることをアピールできます。
・10年後は△△として活躍したい
・入社5年目では△△部門で活躍できるようになりたい
・入社3年以内に△△についても学び、基本的な知識を蓄積したい
上記のように、何年目までに、どの部署でどのような知識を身につけたいかを明確にできると、入社後をイメージしやすくなるだけでなく、就職への熱意もアピールできるでしょう。
10年後の自分の答え方については「就活のビジョンはどう答える?企業が質問する意図やおすすめの考え方を解説」の記事も参考にしてみてください。
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10年後の自分を面接で回答する際の5つの注意点
10年後の自分について面接で質問された際は、漠然とした内容や高過ぎる目標設定を避けるだけでなく、志望企業で達成できる目標を伝えましょう。ここでは、10年後の自分を伝える際の注意点を5つ紹介します。自分の考えた内容が、以下の項目に当てはまっていないか確認してみてください。
1.漠然とした目標は控える
10年後の自分として掲げるものは、漠然とした内容にならないようにしましょう。「周囲から信頼を持ってもらえる人材になる」「任された仕事に真摯に取り組む」など曖昧な目標を伝えても、採用担当者は応募者が入社後に働く姿をイメージしづらいからです。
10年後の自分を通じて高評価を獲得するには、具体的な目標やキャリアを伝えるのがポイントです。企業理解を深め、どのように貢献できるか言語化してみてください。
2.高過ぎる目標は控える
設定した10年後の自分の姿が非現実的になるのも避けましょう。「部長・社長になる」など理想が高過ぎると、「現状を正しく把握できていない」「目標設定能力が低い」などと判断されかねません。
先述したポイントのとおり、3年から5年の短期的な目標も立てたうえで、実現できる範囲の目標を伝えることが重要です。
3.志望企業で達成できる目標にする
10年後の自分を回答する際は、その企業で達成できる内容にしましょう。自己分析を通じて新卒後のキャリアについて具体的に考えられていても、志望先の企業で達成できなければ、面接官からの評価は期待しづらいです。
・企業が注力している事業と関連づける
・理念に共感している旨を盛り込む
・企業に対する自分なりの問題意識を盛り込む
4.退職や独立起業を前提とした目標は控える
10年後の自分を考える際は、退職や独立・起業を前提とした内容も避けてください。新卒で採用する社員に対しては、教育コストをかけたうえで、長期にわたって自社で活躍してくれることを前提にしています。
そのため、離職が前提となっている回答をすると、「自社はあくまでキャリア形成の一地点にしか過ぎないのか」などと判断されかねません。
・△△業界の知識も身につけて、ゼネラリストを目指したい
・専門性の高いスキルを身につけて独立したい
・ライフステージに合わせて働き方を変えていきたい
5.プライベートではなく業務上の目標を話す
「10年後の自分」という質問は、あくまで業務上のビジョンです。結婚や大きな買い物など、プライベートな目標やキャリアを伝えても、入社へのアピールにはならないので気をつけてください。
企業は、面接での質問を通じて、応募者が自社の求める人物像にマッチするかどうかを見ています。企業側の意図を踏まえて、自分を魅力的にアピールするためにどのように回答すべきか考えるのがポイントです。
「面接でよくある質問とは?企業の目的や回答例を解説!」の記事も参考にしながら、面接対策を進めましょう。
「10年後の自分」とは異なる聞かれ方もある
面接では、入社後にどのように働きたいか・貢献していきたいかを問う質問として、さまざまな言い回しがあります。
・あなたのキャリアプランを教えてください
・10年後はどのような立場で仕事をしていると思いますか
・この仕事を通じて、どのような自分になっていたいですか
・社会人としての目標はありますか
・どのような将来を希望していますか
いずれも、応募者のビジョンを描く力や自己理解の程度、成長意欲などを見る質問です。質問によって回答の時間軸の長さや抽象度が異なるので、前後の文脈を踏まえて適切な回答を心がけましょう。
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10年後の自分について伝える際の例文12選
10年後の自分について伝える際の例文を紹介します。NG例も載せているので、以下の内容も参考にしながら、将来のキャリアについて自分の言葉でまとめてみましょう。
例文1.事務職の場合
10年後の自分は、御社の会計事務をマネジメントする立場として、部下の指導や育成をしたいと考えています。
私は小さい頃から縁の下の力持ちとしてサポートに徹する役回りをすることが多く、大学ではラクロス部のマネージャーをしていました、細かな作業も難なくこなせて、一つひとつの仕事を丁寧に行い、広い視野でチームをサポートするのが得意です。
御社でも私の強みを活かし、1日でも早く業務を覚えて組織全体の効率アップに貢献するのはもちろん、仕事の幅を広げて御社に欠かせない存在になりたいです。
そして、生産性の高い働き方ができる人材の育成は、企業の存続に欠かせないと考えています。私の強みを日々磨き、10年後には後輩社員の育成を通じて、御社にさらに貢献していきたいです。
例文2.看護師の場合
在学中の看護実習では、受け入れていただいた実習先で献身的に働く先輩社員の姿を見て、強い憧れを抱きました。同じ業務をしていても人によって雰囲気や患者さんとの接し方も異なり、なかでも、患者さんをいかに安心させられるかが、看護師として最も重要な役割ではないかと思いました。
総合病院である御院では、さまざまな科を経験して、日々学びながら技術力を高めていける環境が整っています。そのうえで、将来的には看護管理者として頼りになる存在を目指し、常に患者さんに寄り添う気持ちの余裕も持てるようになりたいと考えています。
例文3.公務員の場合
私は10年後、中堅職員として業務の全体像を把握し、自身の適性を踏まえて専門性を高めていきたいと考えています。また、後輩職員のマネジメントも並行して行い、頼りになる職員を目指したいです。
生まれ育ったこの町の永続的な発展に貢献するためにも、入庁できた際は、日々の業務を根拠に基づき着実に遂行し、1日でも早く仕事を覚えていく所存です。また、定期的なジョブローテーションにより業務の全体像を把握することになるため、他部署との連携も意識しながら、スムーズかつ効率よく業務遂行ができるようにしたいと考えています。
10年後には後輩職員とともに業務を進めることになるので、自身の経験を踏まえ、組織全体の生産性向上にも寄与できるように努めたいです。
例文4.新規事業の立ち上げに携わりたい場合
御社のブランドや商品に携わり、流通のバイヤーと関係を築きながら、営業の業務も経験し、顧客対応の基礎を身に付けていきたいです。入社3年以内で、生産管理や物流についても学び、マーケティングに必要な知識を蓄積していきます。
5年目では、マーケティング部門で活躍できるような人材へと成長することが目標です。
例文5.海外事業に携わりたい場合
10年後には、御社の海外支社で市場拡大に貢献したいと考えています。
海外で活躍するには英語力が欠かせないため、大学3年生に進級したタイミングで英会話教室に通い始めました。同時に、TOEICの勉強もスタートさせているので、入社後は御社の研修制度も利用して習熟度を高め、3年目までには750点、5年目には900点を取りたいです。
英語力を身につけていつでも海外赴任できる準備を整えつつ、日々の業務を通じて御社の事業に対する理解を深めていく所存です。
例文6.特定部署の専門性を高めたい場合
私は10年後、人事担当者として活躍したいと考えています。
御社は現在、国外での事業拡大に力を入れていることもあり、今後の市場規模は大きくなると予想されます。
事業や市場規模の拡大には、より優秀な人材を確保する必要があると考えており、人材の採用に注力することで御社に貢献したいです。
例文7.マネジメント職に携わりたい場合
私は10年後、仕事の幅を広げて実力を身につけ、組織を引っ張る管理職として御社で活躍したいと考えています。
私は学生時代にサッカー部に所属していましたが、3年次には副キャプテンとしてチームとキャプテンを支え、リーダーシップとフォロワーシップを同時に学べました。
当時の経験から、御社に入社後も、目の前の業務に全力で取り組むだけでなく、広い視野で組織をマネジメントする役回りのほうが向いていると感じています。若手のうちから裁量の大きな仕事を任せてもらえる御社の一員としてスキルを身につけ、10年後には組織を牽引する立場として活躍していきたいです。
例文8.女性が仕事と育児の両立を目指す場合
私の母は、3人の子どもを育てながら、毎日楽しそうに仕事をしていました。大変そうな様子を一つも見せず、常に笑顔な母の姿を見て、私も母のようになりたいと思うようになりました。
前提として、仕事と子育てを両立させるには、仕事で結果を出す必要があります。入社した暁には、△△事業をはじめとする、これから注力する分野に携わり、先輩社員の姿を見ながら仕事を覚えていきたいです。そのうえで、着実に仕事の幅を広げたり専門性を高めたりして、御社に必要な存在として成長していきたいと考えています。
御社は女性の退職率が低く、働きやすい環境であると伺いました。子どもが生まれた後は、子育てにも仕事にもさらに精を出して、御社に貢献していきたいです。
NG例1.内容があいまいで分かりづらい
現在は何かにつけて焦ってしまい、失敗することが多いですが、御社に入社できた暁には、事務の経験を着実に積み上げ、多少のトラブルには動じない強いメンタルを身につけます。
解説
どの企業でも当てはまる内容になっており、そもそも目標の姿があいまいです。事務職のなかでも、その企業らしさを反映させるようにしましょう。
NG例2.高過ぎる目標設定
御社では30代前半で役員になった人はいないと伺いましたが、私が御社の歴史を塗り替えられるよう、日々精進する所存です。入社したら半年以内に営業でトップになり、5年目までには部長職としてマネジメント経験を積みたいと考えています。
解説
目標設定が明らかに高く、非現実的と言わざるを得ません。根拠も不明瞭なので、現実的な目標設定をしたうえで、現在の努力を盛り込むようにしましょう。
NG例3.退職が前提になっている
現在御社が注力している△△事業はとても魅力的で、入社できた暁には、私も△△事業の一員として、売上アップに貢献したいと考えています。そして、さらなる専門性を高めるためにも、△△業界で△△について従事し、市場価値の高いビジネスパーソンになりたいです。
解説
ほかの業界への転職を明示するのは、長期にわたって志望企業で働くことを想定していない旨を伝えてしまっています。
複数社をまたぐキャリアプランだとしても、面接においてはその企業で実現したい内容を伝えましょう。
NG例4.プライベートの目標が盛り込まれている
10年後には、御社の営業担当として最低でも年収1,000万円は稼いで、△△駅のマンションに住みたいと考えています。
大学に進学してからスマートフォン販売のアルバイトをしており、販売台数で月間1位を獲得したことが何度もありました。御社に入社した際も、アルバイト経験で培ったトーク力を活かして、営業担当として第一線で活躍し続けます。
解説
学生時代の経験や入社後の抱負は理解できるものの、10年後の姿がプライベートの目標になっています。
自分の利益を追求する姿勢が前面に出ているので、会社に貢献する視点を取り入れるとよくなるでしょう。
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10年後の自分の考え方やまとめ方に悩むあなたへ
「10年後の自分と言われてもイメージが湧かない」「面接官に伝わるのだろうか」など、将来のキャリアを考えるのは難しく、誰もが悩むものです。10年後の自分を考える際は、自己分析と企業研究を行い、双方の方向性がマッチするような内容にまとめましょう。
10年後の自分についてまとめたものの、これで本当によいのか不安が拭えない場合は、就活のプロに添削してもらうのがおすすめです。
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自己分析の深掘りや企業研究のサポート、ESの添削などもしているので、今の面接対策に不安を感じたら、キャリアチケットまでお気軽にご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。