企業研究ノートとは?就活の効率を良くする上手な活用方法

このページのまとめ

  • 企業研究とは企業の情報を多角的に調べることで、企業選びの指針になる
  • 企業研究ノートを作ると志望動機に説得力が出て企業とのミスマッチが減る
  • 企業研究の方法は本や新聞を読むことやインターネット、会社説明会などがある
  • 企業研究ノートの基本項目はいくつかあるが、記載項目は統一することが大事
  • 情報収集に終始せず、自分の就活軸を基にした内容を盛り込んだノートを作るのが重要

就活に役立つ企業研究ノートの作り方のイメージ

就活を進める上で、欠かせないものの1つとされている企業研究ですが、中には「調べた情報を忘れてしまった」「説明会で聞いたことをどこにメモしたか分からなくなった」という人がいます。企業研究ノートを作成することでそういった「うっかり」をなくせます。このコラムでは、企業研究の必要性や企業研究ノートの作成方法などをわかりやすく解説。企業研究ノートを上手に活用し、就活を効率良く進めましょう。
 

 

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企業研究ノートとは?

志望企業の情報をまとめたノートを「企業研究ノート」または、「就活ノート」と呼びます。企業研究ノートを作ることで企業同士の比較がしやすくなり、就活を効率よく進められるため、外せない作業といえるでしょう。
ここでは、そもそも企業研究はなぜ行うのか、その目的についてご紹介します。

そもそも企業研究を行う目的って?

企業研究とは、志望する企業について公式Webサイトや会社説明会、インターンシップなど、さまざまな手段を用いて多角的に調べることです。企業研究を行うことで、自分が入社したい企業なのかを判断できます。企業ごとの特徴をしっかり理解し、その企業が求める人材と自分がマッチするかどうかを見極めながら、企業選びの指針にしましょう。

企業研究については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」も参考にしてください。

 

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企業研究ノートを作るメリット

就活生はやることも多く、忙しい日々を送っている人もいるでしょう。その忙しい中でも、企業研究ノートを作ることにどのようなメリットがあるのか。こちらでご紹介します。

手書きは記憶に残りやすい

企業研究を行い、調べた情報をそのまま頭の中だけに留めておくのではなく、考えながら手で書くことで、情報が記憶に残りやすくなります。パソコンではだめなのかと感じる方もいると思いますが、タイピングをするよりも手書きのほうが、脳にインプットされやすいといわれています。また、パソコンではなくノートに書くことで持ち運びが便利になり、メモを取りたい時にすぐに取り出せる点もメリットです。

志望動機に説得力が出る

企業研究ノートをまとめることで企業に対する理解が深まり、志望動機に説得力が出ます。企業に対する理解が不足していると志望動機も表面的なものになってしまうので、企業研究は就活に欠かせない工程です。企業のどのような点が魅力的で志望したのか、熱意をしっかり伝えなければなりません。企業研究ノートを活用し、上手に自分を売り込むことで、選考を通過する確率が上がるでしょう。

入社後のミスマッチの防止

企業を深く研究し理解していれば、入社後、思っていたのと違った…となるのを避けられます。そもそも、企業側が求める人物像や必要としているスキルと、自分の性格やスキルが大きくかけ離れていれば選考を通過する確率は低いでしょう。企業研究ノートを基にした自己アピールをすることで、企業の求める人物像に適した自分を売り込めます。

 

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企業研究ノート作りの流れ

企業研究ノートを作成するにあたり「どう進めれば良いか分からない」と、不安になる人もいるでしょう。ここでは企業研究ノートを作る際の流れをご紹介します。

1.やりたい職種・業種を考える

まずは、自分がどのような仕事がしたいのか、考えましょう。以前のアルバイトの経験や子どもの頃の夢などの過去の経験から考えたり、趣味などの興味・関心から考えたりして、どのような業界に入りたいのかを明確にします。

2.どんな企業があるか調べる

入りたい業界が決まったら、その業界にはどのような企業があるのかを調べます。本や新聞を読むことは基本的な調査方法です。そのほかには、大学のキャリアセンターがあればぜひ活用しましょう。インターネットを使用する際は、就活サイト以外にも政府の企業情報サイトなども参考にしてください。

3.企業の基本情報や風土について調べる

興味を持った企業があれば、まずは企業の公式Webサイトの情報をチェックしましょう。企業概要や事業内容、風土、文化、特徴などの基本情報を集めます。そのほかの調査方法は以下のとおりです。

採用ページをチェックする

企業の公式Webサイトの採用ページや採用サイトをチェックしましょう。企業が求める人材について理解し、自分に合っているかを見極めることが大切です。

経営陣のブログやSNS、著書を読む

経営者の理念ならびにビジネスの流れに対する理解を深めることで、企業の特徴が分かり、志望動機を考える上での鍵となります。

新聞やニュースをチェック

客観的な視点で企業の課題と問題点について把握するため、常に新聞やニュースもチェックしましょう。新しい情報があれば追加で記入し、企業研究ノートを常に新しい情報に更新していくことが大切です。

会社説明会やインターンシップに参加する

会社説明会や合同説明会へ積極的に参加すると、企業と社員の雰囲気を掴むことができます。さらに、インターンシップに参加することで実務を経験できます。

OB、OG訪問をする

実際に働いている先輩から話を聞き、自分がその企業で働いている姿をイメージしましょう。
本やインターネットで調べた内容を基に、会社説明会やOB・OG訪問で質問をすると、自分の理解も深まりますし、会社のことをしっかり調べているアピールにも繋がります。

4.強みの活かし方など思ったことをメモする

企業の情報をまとめたら、まとめた内容をさらに深堀りし、自分の強みをどのようにして仕事に活かせそうか、考えたことをメモしていきましょう。志望動機や自己PRに活かせそうな情報も印をつけていくと、見返した時に分かりやすくなります。

企業分析については「企業分析を行う方法とは?やり方とポイントを詳しく解説!!」も参考にしてください。

 

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企業研究ノートの基本項目

企業研究ノートをまとめるにあたり、書いておきたい基本的な項目をご紹介します。

企業のプロフィール

企業名は正式名称を記入しましょう。株式会社などの法人格の位置も企業によって異なりますので注意が必要です。企業規模を数値で知っておくこともポイント。そのほか、代表者名、創業年、従業員数、所在地、連絡先をメモしておきましょう。

特徴と魅力

主力商品や社風、経営理念などからその企業の強みを書きます。一般的な視点だけでなく、主観的な視点で魅力的だと思えることも書いておきましょう。

現状と課題

過去3~5年の業績、新聞やニュースなどから現在抱えている課題を書きましょう。問題点が見つかったら、その原因も調べておきます。

将来性

企業は将来のビジョンに向けて、今後どの分野に注力していくのかを調べ、自分の活躍できそうな分野かを見極めます。そして、社会問題と照らし合わせ、倒産リスクの高さを割り出します。

ライバル企業

興味を持った業界のトップ10に入る企業は、自分が惹かれる可能性が高い企業です。書き出しておき、それぞれの企業の特徴を理解しておきましょう。さらに、企業がどの順位にいるのかを把握することで、企業の課題も見えてきます。

従業員の情報

平均年齢や男女比率、有給取得率、離職率を調べることで、その企業の働きやすさが分かります。さらに、平均年齢が低いと若手が活躍できる企業ともいえますし、平均年齢が高ければ企業が安定しているといえるでしょう。

求める人材像

仕事内容や募集条件を調べることで、どのような人物やスキルを求めているのかを知ることができます。自分がこの項目にマッチしていれば、アピールする最大の武器になるので詳しく調べて起きましょう。

労働環境

給与や休暇、福利厚生を知ることは、企業選びにおいて大切な項目です。さらに、平均年収を調べておくと自分の将来設計から企業を選ぶこともできます。

自分が気になったポイント

なぜ自分が興味を持ったのか、会社説明会等で感じたことなど、良いことも悪いこともなんでもいいので、気になったことを書ける項目を作りましょう。

 

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企業研究ノートを作る際の注意点

企業研究ノートは、自分のためのノートなので基本的にはルールなどはありません。しかし、注意しておいたほうが良いポイントがいくつかあるのでご紹介します。

大きすぎるノートは選ばないようにする

就活用の鞄に入るサイズのノートにすれば、採用試験の直前まで見返せます。さらに、ルーズリーフタイプにすれば中身の並べ替えやページの追加が簡単にできるのでおすすめです。

記載項目は統一する

記載項目を統一することで企業ごとの比較がしやすくなり、企業選びに役立てられます。

読みやすいように書く

自分のためのノートではありますが、見返したときに読めないようでは意味がありません。企業研究の意欲につなげるためにも、きれいではなくても良いので読みやすいように書きましょう。

ノート作りを目的にしない

企業研究ノートは、ノートにまとめて終わりではありません。重要なのは、情報収集に終始せず、「なんのために働くのか」「なぜその企業なのか」など、自分の就活軸を基にした内容を盛り込んだノートを作り、面接に活かすことです。選考を通過するためのノート作りということを忘れないでください。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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