面接前日にやることリスト&失敗しないための注意点を解説

このページのまとめ

  • 必要な持ち物(書類・筆記用具・腕時計・ハンカチなど)を面接前日までにすべて揃えておく
  • 面接前日には企業サイトや業界の時事ニュースを確認し、質問や感想を準備しておく
  • 面接前日は入退室や挨拶の流れを練習し、当日の動作をスムーズにしておく

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「面接前日、何をすれば良いのか分からない…」と悩む就活生は多いでしょう。準備不足はもちろん、準備をし過ぎて寝不足になってしまうのも本番で力を発揮できない原因になります。

この記事では、面接前日に押さえるべき持ち物や確認事項、避けるべき行動など、安心して当日を迎えるためのステップを紹介。本番の面接に余裕をもって臨めるよう前日までの動きをチェックしておきましょう。

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目 次

面接前日までに用意しておきたい持ち物

面接当日に慌てないためには、前日までに必要な持ち物をしっかり準備しておくことが大切です。履歴書や職務経歴書だけでなく、筆記用具や企業資料まで、面接をスムーズに進めるために必要なアイテムを確認しておきましょう。

カバンとクリアファイル

面接前日には、履歴書・職務経歴書などの応募書類をきれいに持ち運ぶ準備を整えましょう。書類が折れたりシワができたりすると、面接官に悪い印象を与える可能性があります。相手に渡す書類をきれいに保つことは、社会的なマナーの一つです。

持ち運ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

・A4サイズが入るビジネスバッグを準備する
・応募書類はクリアファイルに入れて折れや汚れを防ぐ
・履歴書などは2つ折りまでに留め、折り目を最小限にする
・バッグの中で書類が動かないように整理しておく

前日までに書類の状態と持ち物を確認しておけば、当日は自信を持って面接に臨めます。

履歴書や職務経歴書などコピー

面接前日には、提出済みの履歴書や職務経歴書のコピーを必ず用意しましょう。面接では、提出した書類の内容から質問されることがほとんどです。特に応募先ごとに内容を変えている場合は、内容を覚えていないと矛盾した回答をしてしまい、印象が悪くなる可能性があります。

整合性の取れた回答をするために、面接直前に読み返して志望動機や自己PRの見直しをしましょう。コピーを準備し、前日に確認することで、面接で自信を持って回答できます。

求人票・会社案内

面接前日には、求人票や会社案内を用意し、内容を確認しておきましょう。企業が求める人物像を理解しておくと、想定外の質問にも適切に答えやすくなり、面接での印象が良くなります。また、企業研究の確認にもなり、逆質問の材料としても役立つでしょう。

会社案内で事業内容や最近の取り組みをチェックし、話題に盛り込むのがおすすめです。前日に求人票や会社案内を準備・確認することで、面接の受け答えがスムーズになり、企業理解をアピールできます。

筆記用具

面接前日には、筆記用具やメモ帳を必ず用意しておきましょう。面接では、筆記試験やアンケート記入、個人情報の記入など、筆記用具が必要になる場面がよくあります。準備していないと、その場で借りるなどして焦ることになり、印象が悪くなりかねません。筆記用具やメモ帳を前日に準備するだけで面接がスムーズに進み、自信を持って臨めます。

腕時計

面接には、時間を確認するために腕時計を必ず付けていきましょう。スマートフォンで時間を確認するのはマナー違反とされる場合があるため、腕時計が適しています。

腕時計を用意する理由は、時間管理だけでなく、TPOに合ったシンプルなデザインを選ぶことで、社会人としてのマナーや常識を示せるためです。派手なデザインのものは避け、面接にふさわしい見た目のものを選びましょう。

また、普段あまり使わない腕時計は、前日までの動作確認が必要不可欠です。時間が正確でなければ、遅刻や面接中に焦る原因にもなります。前日までに正常に動く状態にしておくことで、安心して面接に臨めるでしょう。

ハンカチ・ティッシュ

面接前日には、ハンカチやティッシュを必ず準備しておきましょう。身だしなみを整えるための基本アイテムであり、清潔感を保つことは面接での印象に大きく影響します。

トイレで手を洗ったあとハンカチがないと、身だしなみが乱れやすくなります。また、冬場でも室内の暖房で汗をかくことがあるので、汗を拭くためにもハンカチは必須です。

さらに、ティッシュも一緒に持参しておくと、鼻をかんだり汚れを拭き取ったりと、何かと重宝するでしょう。

就活時に必要となる持ち物については「就活に必要なものってなに?基本アイテムをご紹介」でも紹介しているため、あわせて参考にしてください。

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面接前日にやること

次は、面接の前日にもう一度確認しておきたいことを説明します。当日焦らなくて良いように、しっかり準備しておきましょう。

面接会場と日時の最終確認

面接前日には、面接会場や日時、当日の流れをもう一度確認しておきましょう。当日、場所を間違えたり、面接の順序が分からなくなったりすると焦ってしまいます。特に電車を使う場合は、交通機関の時刻やルートを再チェックすることが大切です。

応募企業サイトの確認

面接前日には、必ず応募企業の公式サイトを確認しておきましょう。面接では「弊社のサイトをご覧になりましたか?」「サイトをご覧になった感想を教えてください」といった質問をされることがあります。事前にサイトをチェックしていないと、こうした質問に答えられません。

サイトをじっくり読み込み、企業の特徴や理念、共感できる点、入社後に挑戦したいこと、疑問点や質問事項を整理しておくことが大切です。

志望業界の時事ニュースをチェック

面接前には、志望する業界や企業に関連する最新の時事ニュースを必ず確認しておきましょう。新製品や新サービスのリリース、業界の動向に関する質問がされることがあるため、事前のチェックが欠かせません。

ニュースを把握していないと、面接で質問に答えられず、「志望業種や会社への関心が低い」「志望度が低い」と思われる可能性があります。最新情報に基づいて意見や感想を的確に伝えられれば、業界の動向に常にアンテナを張り、情報をアップデートできる人材として高く評価されるでしょう。

具体的には、事前にどんな質問をされそうかを想定し、それに対して自分の考えを整理しておきます。ニュースを読む際には、ただ情報を知るだけでなく、「自分ならどう考えるか」「意見をどう伝えるか」を意識することで、面接本番でも落ち着いて対応できるようになるでしょう。

面接で好印象を与える時事ニュースの話し方を知りたい方は「就活の時事問題対策!面接で好印象を与えるニュースの選び方と話し方」も、あわせてチェックしてみてください。

書類と回答の最終チェック

面接で質問される内容は、提出した書類や自己PRに沿ったものです。前日に必ず確認しましょう。自分の書いた内容を把握しておくことで、質問にスムーズに答えられ、落ち着いて面接に臨めます

主なチェックポイントは以下のとおりです。

・履歴書やエントリーシートのコピーを用意して内容を復習
・志望動機や自己PRの回答を再確認
・企業研究や最新情報の見落としがないかチェック
・入退室や挨拶のイメージトレーニング

前日に確認するだけで、本番での安心感が大きく変わるでしょう。

面接官への逆質問をピックアップ

面接の最後には、よく「何か質問はありますか?」と尋ねられます。この問いに答えるために、事前に複数の質問を考えておきましょう。

質問を用意しておく理由は、面接官に「企業に関心を持っており準備して臨んでいる」と印象付けられるためです。また、何も質問が思いつかず、積極性や関心の低さを感じさせることがないようにする目的もあります。

具体的には、会社案内や企業サイト、求人票、説明会での情報などから気になる点をピックアップし、質問事項としてメモしておきましょう。面接直前に見直して確認しておくと、本番で自然に質問することができ、より良い印象を与えられます。

逆質問が思い浮かばない人は「就活面接の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」を参考に、応募企業にあわせてアレンジしてみてください。

入退室のイメージ練習

面接では、入室から着席までの立ち居振る舞いや挨拶、お辞儀が最初の印象を決めます。前日までにイメージ練習しておくことで、当日は自然にスムーズな動作ができ、自分自身も落ち着いて臨めるでしょう。

入室から挨拶、着席までをしっかり練習する理由は、面接官に「この学生は礼儀正しく、落ち着いている」と感じてもらえるためです。また、退室時も面接官は最後まで見ていますので、挨拶やお辞儀を含めた退室の練習も忘れずに行いましょう。

さらに、面接の部屋に先に通され、後から面接官が入ってくる場合にも、立ち上がり→挨拶→お辞儀→着席の一連の動作が自然にできるようにしておきます。前日に入退室の動作を確認しておくことで、面接全体の印象がぐっと良くなるでしょう。

身だしなみと持ち物の最終確認

スーツや靴、鞄などの身だしなみをチェックし、忘れ物がないように準備しましょう。当日の印象は身だしなみで決まることもあります。

主に以下の点をチェックしておきましょう。

・スーツの汚れやシワを確認
・靴の汚れやかかとの磨耗をチェック
・持ち物(筆記用具、履歴書、エントリーシートなど)をまとめて準備

前日に整えておけば、焦らず余裕をもって面接に臨めます。

体調管理と睡眠

面接前日は早めに寝て、体調を整えることが最優先です。睡眠不足や体調不良は、集中力や受け答えの印象に大きく影響します。体がだるいと頭も回らず、緊張も強くなってしまうでしょう。

翌日に万全の体調で面接に臨むための工夫は以下のとおりです。

・いつもより1時間早く寝る
・消化の良い軽めの夕食にする
・就寝前にスマホやパソコンを控えてリラックス
・深呼吸や軽いストレッチで心身を落ち着ける

前日にしっかり休むことで、面接当日は頭も体も冴え、自信を持って臨めます。

面接の流れについては「覚えていて損はなし!就活における面接の流れ」も参考にしてください。

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面接前日に避けた方が良いこと

面接前日には、やるべきことだけでなく避けるべき行動も知っておくことが大切です。ここでは、面接のパフォーマンスを下げてしまう、避けるべき行動を紹介します。

準備のし過ぎで寝不足

前日までの準備は重要ですが、夜遅くまで詰め込み過ぎると睡眠不足になり、当日の集中力や印象に悪影響を与えます。寝る前の食事やカフェイン摂取、過剰なイメージトレーニングも控えましょう

また、就寝直前にスマートフォンを長時間見るのもなるべく避けます。どうしても寝付けない場合は、軽いストレッチや睡眠音楽を利用すると効果的です。

面接前日の飲酒

面接前日にお酒を飲むと、翌日の体調や判断力に影響するのでなるべく控えましょう。飲み会などで終電を逃したり二日酔いになったりしては、良い結果を残せません。

面接が終わったあとに、「自分へのお疲れ様」の意味も込めてお酒を楽しむのがおすすめです。

自信を持ち過ぎる

前日は自分の強みを再確認し、前向きな気持ちで臨むことが大切ですが、必要以上に自信を持ち過ぎると空回りする可能性があります。自分の強みを強調し過ぎて、客観的な視点や周りの協力を無視した発言になると、独りよがりな印象を与えてしまうことも。

面接では「強みをどう企業に活かせるか」が重要です。謙虚さを持ちつつ、自分の経験を客観的に整理して話すことを意識しましょう。

過度に不安を抱える

面接前日は、あまり思い込み過ぎないようにしましょう。過度に不安になると当日焦ったり、表情が硬くなったりしてパフォーマンスに影響します。前日のうちに持ち物や服装、持参書類をすべて準備し、準備を先延ばしにしないことが大切です。

具体的には「夜寝る前までに終わらせる」のではなく「19時までに準備完了」などの目標を立てると良いでしょう。準備が整えば、不安を最小限に抑えて落ち着いて面接に臨めます。

就活時のストレス解消法やリフレッシュ方法を知りたい方は「就活のストレスを解消するには?原因と対処法を解説」をご覧ください。

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面接直前にやりたいこと

面接直前でも、最後の準備で自信を高めることは可能です。持ち物や回答の確認、心の準備を整えて、本番に臨みましょう。

心を落ち着かせる

面接前は、できるだけ心を落ち着かせて臨むことが重要です。緊張したまま面接に入ると、面接官には「自信がない人」「コミュニケーションが苦手な人」「何か後ろめたいことがある人」といった印象を与えやすくなります。

心を落ち着かせる方法としては、前日までに持ち物や回答例をしっかり準備しておくことが効果的です。また、自宅から面接会場に到着するまでの行動をルーティン化しておくと、自然に気持ちが落ち着きます。深呼吸や軽いストレッチもあわせて行うと、よりリラックスできるでしょう。

明るい表情を意識する

面接中は、明るい表情を作ることも大切です。笑顔を意識するだけで、面接官への印象が良くなるだけでなく、自分自身も落ち着いた気持ちで臨めます。前日までに鏡の前で笑顔を練習しておくと、本番でも自然な表情を作りやすくなるでしょう。

ただし、面接中ずっと笑顔でいると、「話を聞いていないのではないか」と不信感を持たれることも。面接官の話を聞くときは真摯な表情で、適宜相槌を打つなど、メリハリをつけることがポイントです。明るい表情と真剣な表情を使い分けることで、落ち着いて面接に臨めます。

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面接までに準備すること

面接までには準備が大事ですが、具体的に何をすれば良いのか分からないという人は多いでしょう。そこで、面接までに行っておきたい確認事項などをご紹介。ぜひ読んで参考にしてみてください。

自己分析

まず就活で必要になるのが、自己分析です。就活を始める段階で一段落しておくのが理想的ではありますが、面接前にもう一度確認しておくのもポイント。仕事選びの軸を把握するのに加え、面接で自分をわかりやすく説明するために重要になってくると考えられるからです

自分のことは自分が一番よくわかっていると考えがちですが、意外と潜在的な価値観には気づいていないかもしれません。そこで今まで行ってきた行動に対し「なぜ」を深く追求します。そうすることで自分が大切にしている価値観を客観的に見つめ直すことができ、面接でも相手にわかりやすく伝えられやすくなるでしょう。

企業研究

就活では企業研究も必要になってきます。そして面接でも志望動機に説得力を持たせるために不可欠なもの。ほかの就活生の志望動機と差別化を図るためには、より深いところまで企業研究を行っておくことが必要です。

面接官からすると、しっかり企業研究ができている学生とそうでない学生とでは、話の厚みが違ってくるといえます。より良い印象を持ってもらうため、熱意を伝えられるようにするためにも、企業研究を念入りにしておくようにしましょう。

また志望動機だけでなく、「弊社のサイトをご覧になりましたか?」など、面接で聞かれる可能性もあります。面接の前にもう一度企業サイトなどを確認して、答えられるようにしておくことが大切です。

よくある質問の回答を用意しておく

面接で頭が真っ白にならないためにも、事前に「よくある質問」に対する答えをいくつか準備しておくことがポイントといえます。よくある質問の例をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

よくある質問の例

「自己紹介をお願いします」
「当社を知ったきっかけはなんですか?」
「志望動機を教えてください」
「あなたの長所、短所を教えてください」
「ゼミでの研究や卒論でのテーマを決めた理由は何ですか?」
「サークルや部活動で力を注いだことは何ですか?」
「入社したら何がしたいですか?」
「将来のキャリアビジョンを教えてください」
「何か質問はありませんか?(逆質問)」

基本的には上記のような質問をされる傾向にあります。しかし、ときには答えるのが難しい質問をされるかもしれません。

そのときのために「申し訳ございません。少々お時間いただけないでしょうか。」「勉強不足で申し訳ございません。帰宅後に確認してご報告してもよろしいでしょうか。」など、落ち着いて対応できる言葉も考えておくことがコツです。

できれば模擬面接をしておく

ハローワークやエージェント、大学のキャリア支援センターなどでも模擬面接を実施してくれるところがあります。事前にチェックしておくと良いでしょう。

筆記試験がある場合は対策をする

適性検査や筆記試験などがある場合、どのようなことが問われるのかできるだけ把握しておきます。基本的には、一般教養や常識問題、論理的思考力などを問われることが多いようです。専門職などであれば専門的な知識・スキルも問われる可能性もあるでしょう。

WordやExcelの操作、タイピングテストなど、必要事項を確認したり職種や応募企業の社風などを踏まえたりして、準備を万全にすることが大切です。

面接の頻出質問については「面接でよく聞かれることは?頻出質問集とそれぞれの答え方を例文付きで解説」も参考にしてください。

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面接前日までに何をすれば良いか悩んでいるあなたへ

面接の前日は、これまでの準備の総仕上げをする大切な1日です。持ち物の確認や企業研究、面接官への質問準備だけでなく、体調管理や睡眠時間の確保も忘れないようにしましょう。過剰な対策や不必要な行動は避け、落ち着いた状態で本番に臨むことが成功のカギです。

しかし、準備をしても「この内容で大丈夫だろうか」「自分の強みをどう伝えれば良いのか」と不安になることもあるでしょう。そんなときは、キャリアチケットを活用してください。経験豊富なアドバイザーが、面接対策から企業選びまであなたに合わせたサポートを行い、当日自信を持って臨めるように伴走します

面接はゴールではなく、新しいキャリアのスタートです。万全の準備で、あなたらしさを最大限に発揮しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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