このページのまとめ
- 企業は成績証明書で、成績以外に履修履歴や卒業の可否などをチェックしている
- 成績証明書を企業に提出する際は、郵送や手渡しのほかデータで送る場合がある
- 選考で成績証明書の内容について質問される可能性もある
就活で成績証明書の提出を求められ「企業は成績証明書で何を知りたいのか」と疑問に感じている就活生も多いでしょう。企業は成績証明書で履歴書やESとの整合性などを見ています。
この記事では、「企業が成績以外に確認したい成績証明書のポイント」「成績証明書を元にした面接時における質問例」「成績証明書の発行・提出方法」など幅広く解説します。
就活の成績証明書で失敗したくない人は、ぜひ最後までご覧ください。
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- 成績証明書による採用への影響
- 就活で成績証明書の提出が求められる理由
- 履修内容を知りたいため
- 履歴書やESと相違がないかを確認したいため
- 卒業できるか確認したいため
- 成績証明書はどこで発行される?取得方法を3つ紹介
- 就活で成績証明書を提出するタイミング
- 内定後に提出するパターン
- 選考途中で提出するパターン
- 就活における成績証明書の提出方法
- 手渡しによる提出
- 郵送による提出
- PDFなどのデータによる提出
- 就活で成績証明書を提出する前に注意すべき点
- 成績証明書が入った封筒を開封しない
- 予備の成績証明書を発行しておく
- 成績証明書の発行に時間がかかることを想定する
- 就活で成績証明書の提出が間に合わない場合
- 就活の成績証明書で失敗したくないあなたへ
- 就活で成績証明書の必要性が気になる人によくある質問
- Q.成績証明書は折って封筒に入れてもよいですか?
- Q.成績証明書はいつの時点の成績が必要ですか?
- Q.大学の成績証明書には何が書かれていますか?
成績証明書による採用への影響
結論からいうと、成績証明書が学生の採用の可否に影響することはほとんどありません。成績証明書とは、大学で履修した科目や履修科目に対する評価、取得した単位数などが記載された書類です。大学によって表記や書式の違いはありますが、記載内容に大きな違いはありません。
「成績」と聞くと、「選考に大きな影響があるのでは」と不安になる人も多いでしょう。しかし、大学や教授によって成績の評価の仕方が違う点を企業は把握しています。そのため、成績証明書からわかる成績の良し悪しだけで、書類選考の通過や採用の可否が決まる可能性は低いと考えられるでしょう。
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就活で成績証明書の提出が求められる理由
成績証明書は、単に成績の良し悪しを確認するための書類ではありません。履修内容から学生の興味のある分野がわかりますし、単位の取得状況から卒業の可否を確認することもできます。企業が何故成績証明書の提出を求めるのか、具体的な理由を見ていきましょう。
履修内容を知りたいため
企業は成績証明書の履修内容から、対象の学生がどの分野に興味があり、大学の学業に対してどのような考えや姿勢で取り組んでいたのかを確認しています。
応募してきた学生が大学で身につけた知識や技術が確認でき、成績から講義に対する取り組み方も推察できるでしょう。
また、選択してきた科目の分野によって、「特定の物事を深く掘り下げたい」「好奇心が強く幅広く知りたい」など、学生の性格や傾向の分析ができます。
成績証明書の履修内容は、応募してきた学生が企業の求める人物像にマッチしているかの判断材料の1つとなり得るでしょう。採用後の配属先の決定に役立てている場合もあります。
履歴書やESと相違がないかを確認したいため
書類選考中に成績証明書も提出する場合、履歴書やES(エントリーシート)に記載されている内容と相違ないか事実確認している企業もあるでしょう。
応募してきた学生が作成した履歴書やエントリーシートの内容だけでは、記載内容が事実なのか判断できません。しかし、大学が発行した公的な証明書である成績証明書と照らし合わせれば、もし相違があった場合、「事実と違うのでは」と確認できます。
このように、履歴書やエントリーシートに嘘の記載がないかチェックするために、成績証明書が求められるケースもあるでしょう。
卒業できるか確認したいため
成績証明書に記載されている単位の取得状況から、対象の学生が問題なく卒業できるか確認している場合もあります。
新卒採用は、入社時に大学を卒業していることが前提です。そのため、単位が足りず卒業できなければ、たとえ内定をもらっていても、その企業に就職できません。
企業によっては卒業するまで待ってくれる可能性もありますが、採用自体にコストがかかっているため、「採用したのに入社できない」事態を回避したい会社がほとんどでしょう。
そのような事態を招かないためにも、早い段階で単位取得の状況を確認し、足りない場合はできる限り早めに取得するのが重要です。
成績証明書の内容だけでは採用の可否には直結しないといえますが、成績証明書から性格の傾向や履歴書などとの整合性を見られる可能性があるので、客観的な評価と相違のない自己分析が大切です。
自己分析の仕方で悩んでいる方は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」をご覧ください。
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成績証明書はどこで発行される?取得方法を3つ紹介
大学の成績証明書を取得する方法を3つ紹介します。大学によって成績証明書の発行方法が異なるので注意してください。
・学生課の窓口で申請し受け取る
・証明書発行機で自動発行を利用する
・オンラインで申請し郵送などで受け取る
自動発行できる機械を使用する場合は早く取得できますが、大学の学生課などに書類の発行を依頼する場合は発行に時間がかかる場合があるので、余裕を持って申請しましょう。
なお、発行方法によってかかる費用も200円~1,000円ほどと異なり、郵送の場合は別途料金が必要になる場合があります。
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就活で成績証明書を提出するタイミング
就活で成績証明書の提出を求められる時期は企業によって異なりますが、大体のタイミングは決まっています。ここでは、成績証明書を提出するタイミングの想定パターンを2つ紹介します。
内定後に提出するパターン
内定後、承諾書と同時に成績証明書を提出するパターンです。内定後は、入社に向けた準備が進んでいくため、採用した学生が「問題なく卒業できそうか」の確認に重きを置いていると考えられます。この段階で安心せず、早めに卒論を進めるなど確実に卒業できるよう行動しましょう。
選考途中で提出するパターン
最終面接前や二次選考などの際に提出を求められるパターンもあります。選考書類と照らし合わせて矛盾がないか確認したり、選考の参考にする可能性が高いでしょう。また、「内定を出したのに学生が卒業できない」事態を事前に防ぐためとも考えられます。
成績証明書を求められるタイミングによっては「内定が近い」と捉えられる場合もありますが、最後まで気を抜かず取り組むよう心がけてください。
内定後、承諾書の提出期限について知りたい人は、「内定承諾期限は延長できる?伸ばせる期間や連絡のポイントを解説」を参考にするとよいでしょう。
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就活における成績証明書の提出方法
成績証明書の提出方法は企業によって異なるため、パターン別に3つ紹介します。それぞれ注意点も解説するので参考にしてください。
手渡しによる提出
成績証明書を手渡しする場合は、内定承諾書や選考書類と一緒に提出するケースが多いでしょう。この場合、成績証明書をクリアファイルに入れ、折らずに封筒に入れるのがベストです。
また、企業の受付で、封筒から成績証明書を出して手渡しするよう指示される場合があるため、のり付けせず、封筒を相手から読める向きにするのがポイントです。
郵送による提出
成績証明書を郵送で提出するよう指示があった場合も、手渡しと同様に、クリアファイルに入れて汚れや折れのないようにしましょう。
郵送の場合、添え状を同封するのがマナーです。特に、同封書類が多い際は何が入っているのか確認する役割にもなるため、一目で分かるよう送付した書類の内容を記載してください。
また、封筒には宛名、差出人はもちろん、中身が分かるよう封筒表面の左側に、赤字で「成績証明書在中」と記載しておきましょう。
PDFなどのデータによる提出
企業によっては、PDF化した成績証明書をメールで提出するなどの場合があります。成績証明書をPDF化するには、大学やコンビニのコピー機、自宅のプリンターで書面を読み取り、USBなどに保存すれば作成できるでしょう。
なお、メールにもビジネスマナーがあります。成績証明書のデータを送る際は、マナーを守ってよい印象を持ってもらえるようにしましょう。
求められている書類をきちんと提出することは、就活中の学生に求められる最低限のマナーです。「成績証明書を送るだけ」と考えず、相手により気持ちよく受け取ってもらえるよう、基本的なマナーを踏まえておくことをおすすめします。
書類の郵送方法を詳しく知りたい人は、「第一印象を左右!就活で書類を入れる封筒の書き方、郵送時のマナー」を参考にしてみてください。
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就活で成績証明書を提出する前に注意すべき点
成績証明書を提出する前に、注意すべき点や、やっておくとよいことを3つ紹介します。必要になってから後悔しないよう、ぜひ参考にしてください。
成績証明書が入った封筒を開封しない
大学から受け取った成績証明書が封筒に入れられ、「厳封」と書かれている場合、必ず開封せずに提出しなければなりません。
厳封とは、封筒の中身が改ざんされていないことを証明するものです。開封してしまった場合、成績証明書の受理が無効とされてしまう恐れがあるので注意しましょう。
なお、厳封された書類を郵送する場合は、そのまま切手を貼るのではなく、さらに別の封筒に入れて送付してください。
予備の成績証明書を発行しておく
成績証明書を発行する際は、予備を何部か取得しておくのがおすすめです。
就活で提出する成績証明書はコピーではなく、原本で提出する必要があります。成績証明書をその都度申請して取得するのは手間も時間もかかるため、事前に必要な枚数以上発行しておくとよいでしょう。成績証明書が汚れたり紛失してしまったりした場合も慌てず対応できるため安心です。
成績証明書の発行に時間がかかることを想定する
成績証明書は、発行方法や大学の取り扱いなどによって、取得までに1週間程度かかる場合があるため注意しましょう。
また、郵送や窓口にて成績証明書を手渡しで受け取る場合は、さらに所要時間を考慮する必要があります。
就活の早い時点で、自分が在籍する大学の成績証明書について、取得方法や何日で取得できるか確認しておくのがおすすめ。企業から成績証明書の提出を求められた際に、余裕を持って提出できるよう準備しておきましょう。
健康診断の提出についても気になる人は、「就活は健康診断の結果が悪いと落ちる?健康診断の項目や受ける前の注意も解説」を参考にしてみてください。
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就活で成績証明書の提出が間に合わない場合
成績証明書の提出が間に合わないと判明した時点で、すぐに企業の採用担当者に連絡しましょう。提出期日に間に合わない事情を素直に述べ、謝罪といつまでに提出できるか伝えてください。
時間が足りず提出が間に合わない事態を防ぐため、前述のように、事前対策として予備を発行しておくのがおすすめです。
企業から急に成績証明書の提出を求められたり、破損や紛失などのアクシデントが発生したりした際も、大学に足を運ばずに済みます。
なお、企業への連絡は電話がベストですが、営業時間外の場合は先にメールで書類の提出が間に合わない旨を伝えましょう。その上で次の営業時間内にあらためて電話するのをおすすめします。
企業への電話のかけかたを知りたい人は、「企業に電話するのに良い時間帯は?避ける時間はある?」を参考にしてみてください。
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就活の成績証明書で失敗したくないあなたへ
成績証明書は採用に直接影響しにくいと考えられるものの、書類選考で履歴書やエントリーシートなどとの整合性を見られたり、面接で成績証明書の内容を質問されたりする可能性もあります。
成績証明書の選考への影響や、面接対策が不安な就活中の学生は、ハローワークや大学のキャリアセンター、新卒学生向けの就職エージェントを利用するとよいでしょう。
なかでも、豊富な年間カウンセリング件数や、対策後の高い選考通過率の実績を持つキャリアチケットなら、あなたが抱えている不安を解消すべく、プロの就活アドバイザーが親身にサポートします。
成績証明書以外の、就活の基本についての相談や対応について気になるときは、ぜひキャリアチケットにお問い合わせください。
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就活で成績証明書の必要性が気になる人によくある質問
就活で成績証明書の必要性が気になる人によくある質問についてまとめました。
Q.成績証明書は折って封筒に入れてもよいですか?
A.就活で提出する成績証明書は折らずに封筒に入れるのがベストです。成績証明書の大きさによって封筒の選び方は変わりますが、A4サイズなら角形2号または角型A4号の封筒を使用するとよいでしょう。
なお、ビジネスシーンにおいて、茶封筒は事務文書の送付に使用されるため確認が遅れてしまう恐れがあります。企業に成績証明書などを送付する際は、重要書類と分かりやすいよう白封筒を用いるのがおすすめです。
「成績証明書は△日までに必着」と指示され具体的な期限が不安な人は、「「必着」の意味とは?何日前に送ればいい?応募書類を不備なく郵送するための注意点」を参考にしてみてください。
Q.成績証明書はいつの時点の成績が必要ですか?
A.就活の進み具合にもよりますが、多くの場合、大学3年生の後期から4年生前期の成績証明書が必要です。企業から成績証明書を求められた時点で最新のものを提出しましょう。大学に発行を依頼すると、自動的に最新の成績証明書が手に入ります。
成績証明書は早めに用意しておくほうがよいものの、早すぎると再提出の可能性もあるため、選考の状況によって発行するか判断してください。
なお、履歴書に記載する最終学歴の書き方を知りたい人は、「最終学歴は「在学中」と書いてOK?履歴書の正しい書き方と注意点を解説」を参考にするとよいでしょう。
Q.大学の成績証明書には何が書かれていますか?
A.大学の成績証明書には、学生の氏名や生年月日、履修科目・評価、取得した単位数などが記載されています。
就活において、成績証明書に記載された内容が採用・不採用に直接関係することはありません。企業は成績証明書で、無事に卒業できるか確認したり、応募してきた学生の人柄、興味のある分野を見たりするために使用すると想定されます。
また、履歴書など他の応募書類との整合性を確認する場合もあるため、自己PRや実績の誇張はしないよう注意しましょう。
なお、効果的な自己PRの書き方を知りたい人は、「自己PRは書き方が大事!企業に評価される構成やポイントを解説します」を参考にしてみてください。
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