このページのまとめ
- 業界研究とは、業界の種類や景気動向などを知り、業界の将来性などを分析すること
- 知らない分野の知識も深め業界全体を把握したうえで、興味のある業界を研究しよう
- 業界研究の具体的な方法はニュースや就職情報サイト、書籍の活用
- 合同説明会やセミナー、OB訪問などからも業界情報を得られる
- 業界研究を正しく行い、自分に合った業界を知ることで就活成功につながる
業界研究を始める方のなかには、具体的に何をしたら良いのか分からない方もいるのではないでしょうか。業界情報は、ニュースや書籍、就職情報サイトを活用したり、合同説明会やセミナーの参加で得ることができるでしょう。職業選択に迷っている人は、業界研究を深めることで突破口が見つかる可能性もあります。このコラムで業界研究のやり方を理解し、興味のある業界をさらに掘り下げてより詳しい研究を行っていきましょう。
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業界研究とは
業界研究とは業界の種類や事業、景気動向などを知り、成長性・将来性を分析することをいいます。1つの業界を取り上げたとしても、その中身は多種多様です。製造業を例に取ると、食料品製造業や繊維工業、プラスチック製造業など多岐にわたっており、業界の全体を把握するのは容易ではありません。だからこそ、業界研究は大切です。研究を進めることで社会の構成図や幅広いビジネスモデルを知ることができ、それによって志望企業の選択肢が増えます。業界研究は自己分析や適性検査と同じく、就活の方向性を決めるうえで非常に重要な作業だといえるでしょう。
業界研究の目的
就活生が業界研究をするのには次の3つの目的があるといえます。
・数ある業界の中から最終的に1つを選ぶ
・自分の知らない業界を知る
・自分の決めた業界の知識を深める
また、面接での企業の採用担当者による質問に業界についての内容が含まれることがあるため、採用面接の場においても大切な意味を持ちます。面接では業界が取り扱う商品に加えてサービス形態などを問われる可能性もあることから、前もって研究しておくことが肝心です。応募先が、企業向けにサービスを提供する「BtoB方式」と消費者にサービスを行う「BtoC方式」のどちらに当てはまるのか、などについてもしっかりと理解し面接官の質問に備えておきましょう。
業界と職種の違い
業界と似た言葉に、「職種」があります。業界が産業・商業の種類を表すのに比べ、職種は、たとえば「営業」「人事」「企画」など、その仕事の範囲や性質として使われることが多いです。業界と組み合わせて職種にも目を向けることで、自分のやりたいことをより明確化していけるでしょう。
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業界研究を効率的に進めるための3ステップ
業界研究を効率的、効果的に進めるため、「業界全体を広く浅く把握する」「業界内を深く掘り下げる」「自分の働く姿を具体的に思い浮かべる」の3ステップを意識しましょう。
1.まずは業界全体を広く浅く把握する
業界研究を効率よく進めるには、はじめに業界の全体像を捉えることを重視し、それから興味が持てる企業を調べていくと良いです。業界のおおまかな構造や動向を把握し、大枠を捉えましょう。
2.業界内を深く狭く掘り下げていく
業界についておおまかに知ることができたら、次は業界内での各企業の特徴を分析し掘り下げていきましょう。最後に企業間における資本関係や提携関係、業界内での業績の推移に加え、業界全体の成長の見込みなどを詳しく見るようにします。志望する業界や企業が決まらないときは、このような作業を行ってみるとうまく目標を絞れるようになるでしょう。
3.自分が働く姿を思い浮かべる
こうして得た研究結果から希望の業界を絞り込むには、実際に自分が働く姿を思い描いてみることです。それによって目指すべき業界を見出しやすくなるでしょう。その際、興味のある分野だけに限定してしまうと視野が狭まってしまう可能性が高くなります。ほかの業界を見ることなく「自分にはこの分野しかない」と決めつけてしまうと、結果的に優良企業を見落とすことにもなりかねません。そのためにも、複数の業界を研究しておくと良いでしょう。
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業界研究で調べる項目
業界研究を行う際は、「業界の扱う製品・サービス」「業界の成長性や安定性」「市場規模」を調べるようにしましょう。
業界が扱う製品やサービス
応募する企業が扱う主力商品はもちろん、サービスなどについての知識を得るのは就活生にとって必須条件といえるでしょう。その企業らしさが出る製品に注目し、知識を蓄えることで履歴書や面接などにも厚みが増します。
業界の成長性や安定性、景気動向
現在成長が著しい業界なのか、それとも今後は縮小される可能性が高いのかというような、その業界の安定性を知ることは非常に重要です。業界全体の景気動向を頭に入れておくことで、より安定した企業選びができるようになります。
市場規模
業界の景気動向とともに、市場規模や業界内でのトレンドに関しても把握していた方が良いでしょう。進みたい分野が決まったのであれば、その業界に属している企業や関連企業なども調べておくとベターです。
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業界研究の6つのやり方
業界研究のやり方は、「新聞やニュースで情報を得る」「就職情報サイトを見る」「書籍や雑誌を読む」などさまざまな方法があります。詳しいやり方を以下で確認しましょう。
1.新聞・ニュースから情報を得る
刻一刻と情報が更新される新聞やニュースでは、知りたい業界に関する新しい情報を手に入れることができます。事業展開や業績の見通し、景気などに注視することにより、それぞれの業界の動向を知ることが可能です。普段から新聞やニュースに注目して情報を正しく理解できていれば、社会情勢に関わる問題でどんな話題を振られても適宜応えられます。面接で一般常識として質問されても堂々と応えられるよう、日頃から新聞やニュースに関心を持つと良いでしょう。
2.就職情報サイトを見る
就職情報サイトでは求人情報に加え業界に関係するセミナーやイベント情報なども確認できます。その業界がどのようなものなのか全体像を掴むのに適しているため、就職情報サイトは研究の取り掛かりとしておすすめです。
3.書籍や雑誌を読む
業界について幅広い知識を身に付けたいという場合は、書籍を参考にするのも良いでしょう。各業界についてまとめられた書籍や就職情報誌は業界の全体像や動向などを理解するのに有効です。これらは書店の就職本コーナーやインターネットで購入することができます。
業界地図
業界研究に使われる書籍で有名なものは、複数の出版社が発行している「業界地図」。さまざまな業界が網羅され、各業界の商品などの市場のシェアを知ることができます。企業の業界での立ち位置や成長度合いを把握するのに良いでしょう。
四季報
業界研究に非常に役立つ四季報とは、正式名称「就職四季報」。東洋経済新報社が発行している書籍です。約5000社以上もの業界情報が掲載され、詳しい競合他社比較などを知ることできます。書籍は「総合版」や「優良・中堅企業版」「女性版」などのさまざまな種類があり、自分の知りたいジャンルを選択できるのも魅力の一つです。
4.会社説明会やセミナーへ参加する
直接会社の人と会って、情報を得ることも大切です。会社説明会やセミナーでは、その会社の概要や事業の詳細、実際に働いている先輩方の話を聞くことができます。合同説明会には数100社単位で行われ数万人の学生たちが集まる大規模なものも。一度で多くの企業情報が得られる貴重な機会なので、ぜひ参加してみましょう。
5.OBOG訪問する
OBOG訪問では、実際に先輩社員の方と接して話を聞けるので「どんな人材が活躍しているのか」や「どのような仕事ができるのか」など、面接対策に活かせる具体的な情報を得られます。会話を交わすことで面接練習にもつながるため、企業研究にはおすすめです。
6.キャリアセンターへ相談する
大学のキャリアセンターでも就活サポートを行っています。たとえば自分の大学内での活動や専攻がどの業界に活きるのかなどを相談することも可能。そのほか、キャリアセンターによる会社説明会やガイダンスなどに参加することで、業界研究をさらに深めることができるでしょう。また、キャリアセンター主催の就活イベントに参加する企業は、「その大学の生徒を採用したい」と思っている可能性が高い傾向にあります。そのため、そういった企業の採用担当者と知り合うことで、選考通過のチャンスが広がるでしょう。
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