このページのまとめ
- グループディスカッションは評価基準と当日の流れを押さえて対策すると効果的
- 役割やテーマの型ごとに立ち回り対策をするとグループディスカッションを通過しやすい
- グループディスカッションの練習で場数を踏み対策すると、本番の不安を減らせる
グループディスカッションでどう立ち回れば良いか分からず、不安な就活生も多いでしょう。なかには、「自分の発言で場の空気が乱れないか」「知らないうちに評価が下がるのが怖い…」と恐怖心を抱く方もいるかもしれません。
この記事では、グループディスカッションに苦手意識がある方に向けて、効果的な対策方法を紹介します。また、評価されるポイントから当日の流れまでまとめました。初めてで不安な方は、ぜひご覧ください。
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- 就活のグループディスカッションとは
- 企業が面接でグループディスカッションを実施する理由
- 応募者の人柄・資質を確認できる
- 効率的に採用活動を行える
- グループディスカッションで評価される5つのポイント
- 1.協調性
- 2.積極性・発言力
- 3.論理的思考力
- 4.リーダーシップ(推進力)
- 5.気配り
- グループディスカッションの流れと時間配分
- 時間配分を決める
- 前提条件をすり合わせる
- 課題を分析する
- 解決策を話し合う
- 解決策を検証する
- 結論を出す
- 発表する
- グループディスカッションの役割と選び方
- 司会(ファシリテーター)
- タイムキーパー
- 書記
- 発表者
- 役割なし(メンバー)
- グループディスカッションの種類別対策
- 課題解決型
- 抽象・企画型
- ディベート型
- 資料分析型・フェルミ推定型
- グループディスカッションでよくあるテーマ
- グループディスカッションで高評価を得るコツ
- 結論ファーストで根拠をセットで話す
- 発言は量より質を意識する
- 苦手なテーマでも冷静に対応する
- グループディスカッションで避けるべきNG行動
- 発言量が多過ぎる・少な過ぎる
- 人の意見を否定する・遮る
- 結論から逃げる
- オンライングループディスカッションの対策
- グループディスカッションの不安を解消する対策
- 日々のニュースをチェックする
- GDの動画を見てイメージを膨らませる
- グループディスカッションの練習をする
- 一人で問題解決の訓練をする
- インターンに参加してGDに慣れておく
- グループディスカッションの対策をしたいあなたへ
就活のグループディスカッションとは
就活のグループディスカッションとは、数人の就活生で構成されたグループで、あるテーマについて議論し、制限時間内に結論を出す選考方法です。
結論を導き出すだけではなく、議論からプレゼンまで実施する場合も。企業側からは1グループにつき1〜2名ほど社員がつき、参加者の言動や態度をチェックし、選考の判断材料にします。
中小企業の選考で行われることは少なく、大手企業で実施される場合が多いようです。
グループディスカッションについて詳しく知りたい方は、「GDとは?就活での基本的な流れや初めて参加するときの対策を紹介」の記事もあわせてご覧ください。
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企業が面接でグループディスカッションを実施する理由
ここでは、企業が面接でグループディスカッションを行う理由を解説します。実施目的を知り、グループディスカッションの対策に活かしましょう。
応募者の人柄・資質を確認できる
企業がグループディスカッションを行う理由として、個人面接では見えにくい応募者の人柄や資質を確認できることが挙げられます。
個人面接やグループ面接では学生同士が話し合う機会がなく、協調性の有無を測りづらい場合も。そのため、グループディスカッションを通してチームワークやチーム内での立ち回り方をチェックしているケースがあるようです。
他者との関わり方やチーム内での立ち位置もチェックされていることを意識しながら対策しましょう。
企業が「協調性が身についている人材」を求めるのは、主に業務の生産性を高めるためです。「協調性を自己PRで伝えるコツは?効果的に伝えるポイントや注意点を解説」の記事では、具体的にどのような協調性が求められるのかを解説しているので、参考にしてみてください。
効率的に採用活動を行える
企業がグループディスカッションを実施する理由の一つは、一度に複数の学生の選考を行えるからです。
大企業や人気企業になると、応募者が数千人〜1万人を超えるケースも珍しくありません。それだけ多くの志望者を個別に選考することは、時間やコストといった面から厳しい傾向にあります。
そのため、書類選考で人数を絞ってからディスカッションの場を設け、学生を一度にまとめて評価するのです。
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グループディスカッションで評価される5つのポイント
グループディスカッションの評価基準を知っておけば、効果的に対策できます。ここでは、協調性・積極性と発言力・論理的思考力・リーダーシップ・気配りの5つのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.協調性
グループディスカッションでは、協調性がある人材が評価されます。
チームのメンバーと協力して課題に取り組むと、採用担当者の目に留まり「この学生は自社に入社後も周囲と連携をとって成果を上げてくれそう」と、良い印象を与えられるでしょう。
グループディスカッションで協調性をアピールするには、以下の行動を意識してみるのがおすすめです。
| 行動 | 意識すること |
|---|---|
| チームメンバーの意見に同意するとき | ・「良いですね!」と明確に同意を示す ・「その場合は▲▲についても考えてみても良いかもしれませんね」と意見を述べる |
| チームメンバーの意見に反対のとき | ・「そういう考えもありますね」と相手の意見を一度受け入れる姿勢を示す ・そのあとに「私は▲▲だと思っています」と自分の意見を伝える ・否定ばかりしないのが重要 |
特に、チームメンバーの意見に反論する際は注意が必要といえます。グループディスカッションのメンバーはその場で集まった初対面の人がほとんどのため、意見が合わないことがあるのは当然です。したがって、建設的なディスカッションを行うために、お互いの意見を尊重したうえで自分の意見を述べる姿勢が重要といえます。
良好な雰囲気を保ちながらディスカッションを進める意識も、協調性をアピールするのに大切なポイントでしょう。
2.積極性・発言力
グループディスカッションでは、自分の考えを分かりやすく発信し、議論を止めない積極性・発言力もチェックされます。
ここでいう積極性・発言力とは、ただ多く話すことではなく、自ら意見を出して議論に貢献する姿勢を指します。緊張して発言できないままだと、能力があっても評価されにくいため、短くても自分の考えを言葉にするようにしましょう。
発言して考えを伝える力は、企業が新卒採用で重視するコミュニケーション能力の中核でもあります。厚生労働省による「令和5年若年者雇用実態調査」の調査でも、コミュニケーション能力は採用選考で重視する項目の上位に挙げられています。
| 新卒者の採用にあたり重視した点 | 割合 |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3% |
| コミュニケーション能力 | 74.8% |
| マナー・社会常識 | 58.6% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表4採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合」
グループディスカッションでは、テーマに対して自分の意見を根拠とともに述べられるか、議論が止まったときに発言で流れを作れるかがみられます。発言量が少ない人は、まず相手の意見に反応したり、要点を確認したりするところから始めると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
3.論理的思考力
「論理的思考力があるか」も、グループディスカッションで評価されることの一つです。
論理的思考力とは、「複雑な物事を整理・分解し、矛盾のない根拠をもとに、筋道の通った結論を導き出す能力」を指します。論理的思考力があると、問題の本質を見抜いて的確な答えを出せるため、企業にとって組織の生産性を上げてくれる人材として重宝されるでしょう。
一方で、グループディスカッションに苦手意識がある場合、「自分の論理的思考力に自信がない…」と不安を感じる方も少なくありません。論理的思考力をアピールするには、「結論→根拠」の順番で話すのが効果的です。結論から伝えると聞き手は分かりやすく、根拠により話の内容に納得感が生まれるでしょう。
論理的思考力に自信がない方は、「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ意味・手法・鍛え方を解説」の記事でトレーニング方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4.リーダーシップ(推進力)
グループディスカッションでは、リーダーシップ(推進力)も評価されます。
ここでいうリーダーシップとは、役職に関係なく、議論を前に進め、脱線したときに軌道修正するなど、時間内に結論へ導く力のことです。特定の役割を担っていなくても、停滞した議論の切り口を変えたり、より良い意見を柔軟に取り入れたりすることで発揮できます。
リーダーシップ(推進力)を発揮するには、以下の行動を意識してみましょう。
| より良い意見があれば、自分の意見を修正する | 自分の案よりも納得感のある意見が出た際、「その視点の方が課題解決に近づけますね。私の案は一旦置いてその方向で進めましょう」と受け入れ、議論を前進させる |
|---|---|
| 議論が停滞した際に切り口を変える | 議論が行き詰まったり、時間配分が厳しくなったりしたとき「今の前提条件を少し変えて考えてみませんか?」と、状況にあわせて進行や視点を切り替える提案をする |
| 想定外の事態に冷静に対応する | 「残り時間わずか」「新しい条件の提示」など想定外の状況で焦って議論を投げ出すのではなく、「残りの5分で結論をまとめるために、優先順位を決めましょう」と現状に合わせた最善の行動を提案する |
議論全体の納得感と成果を優先し、状況に応じて最善の行動を選べる人は、高い評価につながります。
5.気配り
気配りとは、自分一人が目立つことだけを考えるのではなく、チーム全体の雰囲気や進行を俯瞰してサポートする力のことです。
グループディスカッションでは、発言量が多い人が評価されるわけではありません。「話すのがあまり得意ではない」「司会やリーダーになれなかった」という人も、気配りを意識して立ち回ることで面接官から高い評価を得られるでしょう。
たとえば、議論に入りづらそうにしている人がいたら、「〇〇さんはどう思いますか?」と声を掛けて意見を引き出します。全員を議論に巻き込み、チーム一丸となって成果を出そうとする姿勢は、実際の業務でも求められる資質です。また、他人の発言に対して「おっしゃる通りですね」「良い視点ですね」と相槌を打つだけでも、場が話しやすい空気になります。
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グループディスカッションの流れと時間配分
ここでは、グループディスカッションの基本的な流れを解説します。「グループディスカッションが初めてで緊張する…」と不安な方も、ここで一度流れを整理し、落ち着いて参加できるよう予習しておきましょう。
ただし、すべてのグループディスカッションが以下のとおりに進むとは限りません。したがって、あくまで参考程度にご覧ください。

時間配分を決める
初めに、企業の担当者からテーマと制限時間が発表されます。まずは、議論全体の時間配分を大まかに決めましょう。
グループディスカッションでは、「時間が足りず、結論がまとまらない」という失敗が多い傾向にあります。そのため、あらかじめ大まかに時間配分を決めておくと、議論が脱線したとしても「そろそろ次に進みませんか?」と時間内に議論を進められるでしょう。
具体的には、以下のように時間配分を設定してみてください。
制限時間が25分の場合
定義決め:3分
アイデア出し:10分
絞り込み:10分
まとめ:2分
時間配分の具体的な決め方は、「グループディスカッションの時間配分はどうしたらいい?」の記事で詳しく解説しています。
前提条件をすり合わせる
次に、グループディスカッションのテーマを再確認します。再確認する目的は以下の2つです。
・議論の方向性を確認し、スムーズに進めるため
・具体的な議論をするため
もし、テーマの内容を再確認しなかった場合、「Aさん:全国のコンビニの売上を底上げする施策を議論しよう!」「Bさん:近所のコンビニの売上を向上するための議論をしよう」のような、議論のずれが生じる可能性があります。
あらかじめ定義をすりあわせておくと、上記のようなすれ違いは起こらず、具体的で説得力のある議論ができるでしょう。
定義を確認する際は、以下のように「5W1H」に当てはめて考えるのがおすすめです。
テーマの定義「会場近くのあるコンビニ1店舗の売上向上の施策を考える」
When(いつ):1年間の売上について
Where(どこで):会場近くのあるコンビニ
Who(だれが):自分たちが営業として
What(何を):部署の課題として挙がった
Why(なぜ):競合のコンビニが増えて売上が減少したため
課題を分析する
テーマを確認したあとは、課題を分析しましょう。課題は「現状と理想の間にあるギャップ」にあるのがほとんどです。課題に対しての現状を以下のように分析してみましょう。
テーマ「会場近くのあるコンビニ1店舗の売上向上の施策を考える」
現状:売上が毎年減少している
理想:売上をオープン当時と同じくらい向上させたい
課題:客数を増加させるための施策を考える
解決策を話し合う
明確な課題が分かったら、次は解決策を出し合いましょう。意見が出ない場合は、考える時間を設けるのも一つの方法です。
テーマに対する解決策のポイント
- 特売施策を打ち出し、近隣住宅にチラシ配布する
- 新商品のポップを作成し、外から見えるように貼る
- 口コミで「良いお店」と広まるよう、明るい挨拶やレジ対応を徹底する
思いつく限りの考えを出すのがポイントといえます。
解決策を検証する
出し合った解決策から、どれが最も効果的で現実的なのかを絞り込んでいきます。ここでのポイントは、思いつきで選ぶのではなく「基準」を決めて比較することです。
たとえば、コンビニの例であれば以下のような視点で検証します。
実現可能性:その施策はすぐに実行できるか?コストが掛かり過ぎないか
インパクト:目標である「客数の増加」にどれくらいつながるか
即効性:短期間で成果が出るか
「チラシ配布は即効性があるけれど、印刷コストが掛かる」「挨拶の徹底はコストはゼロだが、効果が出るまでに時間が掛かる」といった具合に、メリットとデメリットを整理しましょう。
結論を出す
検証結果をもとに、チームとしての最終的な結論をまとめます。制限時間の数分前にはこの状態に入っているのが理想的です。
結論を出す際は、「なぜその結論に至ったのか」という根拠を整理しておくことが重要といえます。
結論:近隣住宅へのチラシ配布と、店頭でのタイムセールを実施する
根拠:課題は「客数不足」であり、まずは、店を知ってもらうことと足を運ぶ理由をセットで提供するのが最短ルートだと判断したため
もし意見が割れた場合は、多数決で強引に決めるのではなく、「目的に立ち返るとどちらが適切か」という視点で議論し、チーム全員が納得できる着地点を見つけましょう。
発表する
最後に、ディスカッションでまとまった内容を企業の担当者に向けて発表します。発表者が決まっている場合はその人が話しますが、グループ全員が「自分たちの意見」として振る舞うことが大切です。
発表の際は、以下の構成で伝えると論理的で分かりやすくなります。
結論:私たちのグループが出した解決策は〇〇です
現状分析と課題:現状を▲▲と定義し、課題を××と設定しました
解決策の根拠:数ある案から、実現可能性と効果の観点で解決策を●●としました
発表が終わるまでがグループディスカッションです。ほかのチームの発表を聞く際も、メモを取ったり頷いたりするなど、最後まで集中して参加する姿勢が評価につながります。
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グループディスカッションの役割と選び方
グループディスカッションには主に5つの役割があります。無理に目立つ役割を狙う必要はなく、自分の強みを活かせる役割を選ぶことが評価につながります。
役割は立候補で決めることがほとんど。したがって、あらかじめ自分に合いそうな役割の候補を考えておきましょう。
グループディスカッションの役割は、主に以下が挙げられます。
| 役割 | 向いている人 | |
|---|---|---|
| 司会・ファシリテーター | 議論を効率的に進めて意見をまとめる | リーダーシップがある |
| タイムキーパー | 時間配分を管理し残り時間を伝える | 先を見越して動ける |
| 書記 | 意見や議論の要点をメモして記録する | 文章にまとめるのが得意 |
| 発表者 | 結論や経緯をプレゼンテーションする | プレゼン能力に自信がある |
| アイデアマン・役割なし | 新しいアイデアを出し、周囲のサポートを行う | 柔軟性や協調性、コミュニケーション能力がある |
司会(ファシリテーター)
司会は議論を進行し、メンバーの意見を整理してまとめる役割です。リーダーシップを示せる一方、自分の意見ばかりを押し通さず、全員の意見を引き出す姿勢が求められます。
タイムキーパー
タイムキーパーは、最初に時間配分を提案し、残り時間を共有して議論の進捗を管理する役割です。「残り10分なので、そろそろ結論に入りましょう」などと声をかけ、時間内に結論を出せるよう議論をコントロールします。
ただ時間を伝えるだけでは評価されにくいため、自分の意見も出しながら議論に参加する積極性が求められるでしょう。
書記
書記は意見や論点をメモし、共通点や対立点を構造化して整理する役割です。議論が煮詰まったときに「ここまでの意見を整理すると〜」とまとめれば、チーム全体の思考を前に進められます。記録に集中し過ぎて発言がゼロにならないよう、要点を共有しながら議論にも加わりましょう。
発表者
発表者は結論とそこに至った経緯をまとめて発表する役割。「結論→理由→具体例」の順で簡潔に話すと、論理的で分かりやすい印象を与えられます。
役割なし(メンバー)
特定の役割がなくても評価は下がりません。斬新なアイデアを出したり、発言の少ない人をサポートしたりして、議論に貢献しましょう。ただの聞き役で終わらせず、議論を前に進める発言を意識すると、チームへの貢献を示せます。
「グループディスカッションの役割と決め方|評価される行動のポイントを紹介」の記事では、グループディスカッションの役割について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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グループディスカッションの種類別対策
グループディスカッションはいくつかの種類に分けられ、それぞれで対策が異なります。まずは、種類ごとの対策を押さえましょう。
課題解決型
課題解決型は、具体的な課題に対して施策を考える型です。「会場近くのコンビニの売上を上げるには」のように、数値や根拠を用いて実現可能な施策を提案することが評価されます。
いきなりアイデアを出し合おうとすると、意見が散らかってしまいがちです。まずは、「誰をターゲットにするか」「客数・客単価のどちらを狙うか」など前提条件の整理や、問題の原因の特定から始めてみましょう。「なぜ売上が下がっているのか?」という原因の深掘りから順を追って議論を進めると、論理的で納得感のある結論を出すことができます。
抽象・企画型
抽象・企画型は、「良い会社とは何か」のように明確な正解がない議題です。まず、「何を基準に判断するか」という定義や評価軸をチームで決めてから議論を進めましょう。前提をそろえずに話し始めると、メンバー間で議題の認識がずれたまま進み、終盤で議論が空中分解する原因になります。
たとえば、テーマが「良い会社とは」なら、「誰にとって良い会社か(社員/顧客/社会)」「何をもって『良い』とするか」を最初に定義するのがコツです。「まずは、『新卒社員にとっての働きやすさ』に絞りませんか?」など、具体的に範囲を狭める発言をすると、議論を前に進める力が高く評価されます。
ディベート型
ディベート型は、賛成・反対に分かれて議論する型です。「テレワークは生産性を高めるか」などのテーマでは、客観的な視点を保ちつつ、自分の立場の根拠を明確に示すことが大切です。
ディベート型のグループディスカッションでは、相手の意見を力づくで論破しようとしないことに注意が必要といえます。ディベートは勝敗を競うものではなく、両者のメリット・デメリットを整理して最善策を探る協調性が問われるためです。
「〇〇さんの意見も一理ありますが、こちらの観点では〜」のように、相手への敬意を示しつつ根拠を提示する姿勢を意識しましょう。感情的にならず、客観的なデータや具体例を添えて論理的に主張することが高評価につながります。
資料分析型・フェルミ推定型
資料分析型やフェルミ推定型は、与えられた資料や数値をもとに推定・分析する型です。人柄以上に論理性が見られるため、構造的に数字ベースで筋道を立てて話すことを意識しましょう。
なお、計算や数値分析が苦手でも焦る必要はありません。フェルミ推定で求められるのは正確な数値ではなく、「どのようなロジックで導き出したか」という思考プロセスです。
そのため、もし分析が苦手な場合は、「売上=客数×客単価」のように大きなテーマを要素ごとに分解し、メモやホワイトボードに整理して可視化する役割に回るのも、チームに貢献する良い選択肢といえます。苦手意識をもたず、論理の組み立てをサポートする意識で臨みましょう。
グループディスカッションのテーマごとの詳しい対策は、「グループディスカッションの種類別対策!評価・実践ポイントを解説」の記事で解説しています。
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グループディスカッションでよくあるテーマ
ここでは、グループディスカッションでよく出題されるテーマをカテゴリー別にまとめました。事前に目を通して、自分なりの考えを発言できるようにしておくのがおすすめです。
| 発想力や価値観に対するテーマ | ・無人島に1つだけ持って行くなら何か ・新しく国民の休日を制定するならどんな休日か ・「幸せ」の定義は何か |
|---|---|
| 社会や政治に関するテーマ | ・サマータイム導入に対して賛成か反対か ・自然災害が起きたときに企業ができることは何か ・義務教育の週休2日制を活用するにはどうしたら良いか |
| ビジネス感覚を問うテーマ | ・新規事業を立ち上げるならどんな事業にするか ・▲▲の売上を2倍にするにはどうしたら良いか ・効果的な企業PRを考えてください |
| 就職活動に関するテーマ | ・就活でスーツの着用は必要か ・就職するにあたって必要なものを3つ挙げてください ・第一志望はどうやって決めるか |
グループディスカッションは、積極的に発言するだけでは評価につながらないこともあります。「テーマの趣旨をしっかりと掴む」「形式ごとのポイントを把握する」「よく出るテーマを事前にチェックしておく」といった対策を行うことで、より効果的に企業にアピールできるでしょう。
「グループディスカッションのコツは?評価のポイントや具体的な対策を紹介!」の記事では、グループディスカッションで良い印象を残すコツについて紹介しているので、あわせてご覧ください。
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グループディスカッションで高評価を得るコツ
評価基準を踏まえたうえで、本番で高評価を得るための立ち回りのコツを紹介します。「グループディスカッションが初めてで不安…」「自分に合った立ち回り方を知りたい!」とお悩みの方は、ここで紹介する内容をグループディスカッション対策にお役立てください。
結論ファーストで根拠をセットで話す
発言は結論から述べ、必ず「理由は〜だからです」と根拠をセットにしましょう。結論ファーストで話すと聞き手に伝わりやすく、論理的思考力もアピールできるためです。
以下に、「テーマの『新しく国民の休日を制定するならどんな休日か』について意見はありますか?」と聞かれた場合の具体的な例文をNG例とともにまとめました。
- 「私は『地域活性化の日』という休日を提案します。理由は、連休とつなげて旅行を促すことで、地方の経済効果と観光需要の増加が期待できるからです」
- 「私は『デジタルデトックスの日』が良いと考えます。現代人はスマホの利用で脳疲労が溜まっているため、意識的にITから離れる日を作ることで国民の生産性向上が見込めるからです」
- 「私は『週休3日を体験する日』を作りたいです。単純に休みが増えたらみんなうれしいですし、私自身ももっとゆっくり休みたいと思っているからです」
- 「最近はSNSなどで疲れを感じている人が多いとニュースで見たので、スマホから離れる日があると良いのかなと思っています。そのため、個人的には『デジタルデトックスの日』を作るのが良いかなと考えました」
前置きが長く結論が最後になったり、結論から入っているものの根拠が個人的な感情論になっていたりすると、聞き手であるメンバーに「結局、何が言いたいの?」「説得力がない」と思われ、評価が下がってしまう原因になります。
発言する前に一呼吸置き、頭のなかで「結論+根拠」を整理すると伝わりやすくなるでしょう。
発言は量より質を意識する
「たくさん発言しなければ評価されない」と焦る必要はありません。グループディスカッションで求められるのは量の多さではなく、質の良い発言だからです。
グループディスカッションにおける質の良い発言とは、「チームの話し合いを前に進めるサポートのひと言」だといえます。したがって、発言が苦手な場合は、他人の意見に共感したり、簡単な確認整理をしたりするひと言を意識してみましょう。以下のような発言は、面接官から「チームをよく見ている」「協調性がある」と評価される可能性があります。
量より質を意識するポイント
- 「〇〇さんの意見、すごく良いですね!特に△△の視点が参考になります」と共感する
- 「今出ているアイデアは大きく分けるとAとBの2案になりますね」と意見を整理する
- 「残り5分なのでそろそろ結論のまとめに入りませんか?」と時間の確認を促す
周囲の発言を十分に聞き、チームの話し合いをスムーズにするサポートを意識するのがポイントです。
苦手なテーマでも冷静に対応する
知らないテーマが出ても、焦って黙り込む必要はありません。グループディスカッションは知識の量を試すテストではなく、「知識がない状況でもチームでどう協力して話し合えるか」という姿勢が見られているからです。
もし苦手なテーマに当たってしまったら、以下の3つのアクションで乗り切りましょう。
苦手なテーマを乗り切るポイント
- 「今回の〇〇という言葉は△△という認識で合っていますか?」と分からない用語や前提を聞く
- 「専門知識は詳しくないのですが、利用者として〇〇があると良いと思います」と消費者目線で話す
- 「〇〇さんの意見が勉強になります!具体的に教えてください」と詳しく知っているメンバーに質問する
グループディスカッションを成功させるポイントは「グループディスカッションとは?流れやテーマごとの対策を解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
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グループディスカッションで避けるべきNG行動
高評価のコツとあわせて、減点につながりやすいNG行動も知っておきましょう。次の3つは特に注意が必要です。
注意点
- 発言量が多過ぎる・少な過ぎる
- 人の意見を否定する・遮る
- 結論から逃げる
以下で詳しく解説するので、グループディスカッションでの立ち回り方に不安が残る方は、ぜひ参考にしてみてください。
発言量が多過ぎる・少な過ぎる
「一人で話し過ぎて場を独占する」「緊張してひと言も発言しない」などは評価を下げてしまう原因になります。周囲の発言量とのバランスを意識しましょう。
自分の主張ばかり押し通すと「協調性がない」、無言だと「主体性がない」と判断されてしまいます。もし、「発言できていない」と焦ったときは、相槌や共感のひと言を意識してみてください。
人の意見を否定する・遮る
頭ごなしの否定や発言の割り込みも評価を下げる原因の一つです。議論を乱すクラッシャーがいても、感情的にならず冷静に軌道修正してみましょう。
具体的には、一度相手の意見を受け止めてから自分の考えを伝えるのがポイントです。たとえば、異論を伝える際は、「〇〇さんの意見もすごく分かります。そのうえで、△△という視点もありますがいかがでしょうか?」のように、必ずクッション言葉を挟んでから持論を述べるよう心掛けてみてください。
否定ではなく別視点の提案として伝えることで、場の空気を壊さずに自分の意見をアピールできます。
結論から逃げる
意見が割れたときに「どちらも大事」と曖昧なまま終わらせるのはNGです。評価軸を決めたり場合分けをしたりして、時間内に結論を出す工夫をしましょう。
意見がまとまらないときは、「今回はターゲットへの効果がより大きいA案を結論にしませんか?」のように、冒頭で決めた評価軸に立ち返ってチームの意見をまとめるのが望ましい対応といえます。
うまくいかない原因と対策は、「グループディスカッションで落ちる人の特徴とは?突破に向けた7つの攻略法」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
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オンライングループディスカッションの対策
近年はオンラインでグループディスカッションを実施する企業も増えています。対面とは異なる注意点があるため、事前に準備しておきましょう。
まず、通信環境やカメラ・マイクは前日までに確認してください。メモを取りやすいパソコンからの参加がおすすめです。議事録はチャットや画面共有でメンバー全員が見られるようにすると、議論がスムーズに進みます。
また、オンラインでは熱量が伝わりにくいため、リアクションや表情はいつもより大きめにし、発言は結論から簡潔に伝えましょう。一度の発言を長くし過ぎないこともポイントです。
オンライン対策を含む練習法は、「グループディスカッション練習法13選!情報収集のコツやオンライン対策も」の記事で解説しています。
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グループディスカッションの不安を解消する対策
グループディスカッションの対策は、ニュースをチェックしたり、動画を見てイメージを膨らませたりするのがおすすめです。ここでは、グループディスカッションに不安を感じる方に向けて、「不安を解消する対策」を紹介します。
日々のニュースをチェックする
グループディスカッションのテーマは、社会情勢やビジネスのトレンドが反映されることが多いため、情報の引き出しを増やしておくことが重要といえるでしょう。なぜなら、議論の根拠として具体的な時事ネタを出せるようになると、発言の説得力が一気に増すためです。
ただニュースを読むだけでなく、「自分ならどう改善するか」「このニュースがほかの業界にどう影響するか」と、自分なりの意見を持つ癖をつけましょう。
GDの動画を見てイメージを膨らませる
グループディスカッションの不安を解消するには、まず、どのようなことが行われるかを動画で見るのがおすすめです。動画配信サイトで実際の流れを再現した動画を見て、全体の空気感を掴みましょう。
動画を見て、高く評価されている人の相槌の打ち方や、議論が逸れたときの軌道修正のやり方など、具体的な振る舞いに注目してください。頭のなかでシミュレーションができるようになり、本番での緊張を和らげるでしょう。
グループディスカッションの練習をする
対策として、実際にグループディスカッションをしてみるのも有効です。アウトプットの練習を積み、言葉を出すことに慣れていきましょう。
以下で、練習の方法を解説するので、ぜひチャレンジしてみてください。
友人とグループディスカッションをする
気心の知れた友人と、過去の出題テーマを使って練習してみましょう。
終わったあとに「今の発言はどう聞こえたか」「威圧感はなかったか」など、お互いにフィードバックし合うことが上達の近道です。
セミナーや講座などのイベントに参加する
キャリアセンターや就職エージェントが主催するグループディスカッションのセミナーや講座に足を運んでみましょう。
イベントに参加するメリットは、「初対面の人と議論する」という本番に近い緊張感を経験できることです。プロの講師から客観的なアドバイスをもらえる貴重な機会になります。
一人で問題解決の訓練をする
練習する相手がいない場合も、一人で論理的思考力を鍛えることは可能です。
具体的には、街中の広告や立ち寄ったお店を題材に、「このお店の客単価を2倍にするには?」といったお題を自分に出し、紙に書き出してみましょう。
「現状分析→課題抽出→解決策」という思考の型が身につき、本番でも迷わず意見を組み立てられるようになります。
本を読むのも効果的
思考方法を学ぶには、ロジカルシンキングに関する本を読むのも効率的です。
本を読むと、MECEや3C分析などの思考のフレームワークを知識として蓄えられます。MECE(ミーシー)とは「漏れなくダブりなく」という考えのもと、物事を整理する思考方法です。3C分析とは、「市場・競合・自社の」要素から事業環境を考える、マーケティングに関係するフレームワークを指します。
これらのロジカルシンキングに関する知識があると、議論が混乱した際に「一旦この切り口で整理しませんか?」とスマートに提案できるようになるでしょう。
インターンに参加してGDに慣れておく
効果的なグループディスカッションの対策として、実際の企業のインターンシップに参加し場数を踏むことが挙げられます。
本選考が始まる前に、さまざまな業界や学生が集まる環境でディスカッションを経験しましょう。「初対面の人と議論する」という特有の緊張感に慣れることができます。また、企業ごとに異なる選考の雰囲気や、他者の優れた立ち振る舞いを感じられ刺激になるでしょう。
グループディスカッションに不安を感じる方は、周囲に思い切って打ち明けてみるのも、視野を広げるきっかけとなります。「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事では、就活に関する相談先を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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グループディスカッションの対策をしたいあなたへ
グループディスカッションは、自分一人だけで完璧に対策をするのが難しい傾向にあります。「自分の発言が周りにどう響いているのか」「議論を止めてしまっていないか」など、客観的なフィードバックがあって初めて改善のヒントが見つかるでしょう。
「本番でうまく話せるか不安」「自分の弱点を知って対策したい」という方は、ぜひキャリアチケット就職エージェントを活用して、グループディスカッションの対策をしてみてください。
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後悔のない就職活動にするために、まずは最初の一歩として、ぜひキャリアチケット就職エージェントにご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。