Webテストのコツは?種類別の特徴と効率的な対策法を解説

このページのまとめ

  • Webテストのコツは種類により出題形式や時間が異なるため傾向を把握しておくこと
  • Webテストは模擬テストを活用してパソコン操作や時間配分に慣れておくことも大切
  • 問題集でWebテストの練習をする際は、1冊を繰り返し解くのがおすすめ

Webテストのコツは?種類別の特徴と効率的な対策法を解説のイメージ

Webテストのコツをつかみ、スムーズに選考を進めたいと考える就活生は多いでしょう。WebテストはSPIや玉手箱、GAB、CABなど、多くの種類があり、それぞれ出題形式や時間制限が異なるため、初めて受ける人にとっては戸惑うことも。

この記事では、Webテストの特徴や対策方法、効率的に得点を伸ばすコツをまとめ、少しでも不安を解消するためのポイントを紹介します。

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目 次

Webテストとは

Webテストとは、インターネットにつながっている自宅や大学などのパソコンや、テストセンターと呼ばれる専用会場のパソコンで受けるテストを指します

就活では、エントリー→Webテスト・筆記試験→一次面接→二次面接(→三次面接)といった流れで行うのが一般的です。選考にWebテストや筆記試験がある場合、結果が悪いと面接に進めないことから、対策や心構えについて不安に思う就活生もいるでしょう。

あらかじめ対策をしてコツを掴んでいれば、自信を持って採用選考を受けられます。

Webテストの概要は「就活のWebテストとは?受検形式や出題科目、効果的な対策法を解説」でも紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。

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Webテストの種類

Webテストの代表例として挙げられるのが、SPIや玉手箱です。そのほか、GABやCAB、TG-WEBなどがあります。ここでは、それぞれの試験概要を確認します。

SPI

SPIは、多くの企業が採用するWebテストで、就活生なら必ず理解しておくべきテストです。対策をしておくことで、高得点を狙いやすくなります。

SPIは言語・非言語・英語・構造的把握力・性格適性検査の5分野で構成され、問題の内容が企業ごとにその都度変わるのが特徴です。さらに、1問ずつに制限時間があり、時間がくると自動で次の問題に切り替わります。前の問題に戻れない仕様のため、時間配分や手元の計算準備が重要です。

受検方式

・Webテスト方式(自宅PC)
・C-GAB方式(指定会場)

SPIは多くの企業で採用されるため、内容を把握し、時間配分や計算準備を意識して対策することが、高得点を取るカギです。

SPIについてさらに詳しく対策方法を知りたい方は「SPIのWebテストとは?受かるための対策や練習方法を解説」もご参照ください。

玉手箱

玉手箱は、SPIと同様に多くの企業が採用するWebテストで、スピーディーな解答力が求められるテストです。時間配分を工夫し、効率良く解くことが合格のカギとなります。

玉手箱はSPIと異なり、1問ごとの制限時間は設けられておらず、前の問題に戻ることが可能です(企業によって制限あり)。間違えた問題の数は数えられていないため、分からない問題も正解だと思う選択肢を積極的に選ぶことが推奨されます。

受検方式

・Webテスト方式(自宅PC)
・C-GAB方式(指定会場)

玉手箱は、SPIに比べて問題は多く、1問あたりにかけられる時間は短いのが特徴です。前の問題に戻れる場合は得意分野から解くと効率的でしょう。

玉手箱は、スピード重視のWebテストです。事前に問題形式に慣れ、効率良く回答する練習をしておくと、本番でも落ち着いて解答できます。

玉手箱ならではの特徴をより詳しく知りたい方は「玉手箱とは?SPIとの違いやWebテスト対策のコツ7選を解説」もあわせてチェックしてみてください。

GAB

GABは、総合職向けに幅広い能力を測定するWebテストで、難易度が高く、しっかりとした対策が必須です。出題形式に慣れ、効率良く解答できるように練習することが合格のポイントでしょう。

GABは言語理解・計数理解・性格適性検査の3分野で構成され、特に長文読解や論理的思考力が求められる問題が多く出題されます。さらに、表やグラフの読み取りも必要なため、慣れないと時間内に解ききれないこともあるでしょう。

受検方式

・Webテスト方式(自宅PC)

GABは、商社や投資会社などで採用されることが多い傾向があります。難易度が高く時間も短いため、繰り返し問題演習して慣れることがポイントです。性格検査ではチームワークやバイタリティも評価されます。

CAB

CABは、論理的思考力を測るWebテストで、IT系職種やプログラマー志望の就活生に必須の対策が求められるテストです。

CABは非言語問題と性格適性検査のみで構成され、暗算・法則性・命令表・暗号など、学校生活では馴染みのない問題が出題されます。そのため、知識よりも論理的思考力や柔軟な判断力が問われる傾向です。

受検方式

・Webテスト方式(自宅PC)

CABの多くは、IT職志望者向けに論理的思考力を測るために実施されます。学校で馴染みのない問題形式が多いため、事前対策が必須です。知識よりも思考力やチームワーク・バイタリティも評価されます。

暗算・法則性・命令表・暗号といった論理的思考問題に慣れ、効率的に解答する練習をしておくことが合格へのカギです。

TG-WEB

TG-WEBは、SPIや玉手箱とは異なる独特な問題が多く出題されるWebテストで、事前の対策が必須。特に「従来型」と「新型」の2種類があり、両方に対応できるよう準備しておくことが合格のカギです。

TG-WEBは誤謬率を測定していないため、分からない問題にも必ず回答することが求められます。また、AI監視型など企業によっては不正監視が強化されているため、受検中の行動にも注意が必要です。さらに、従来型は公式やパターンだけでは解けない複雑な問題が多く、特に対策をしておかないと得点が伸びにくい傾向があります。

受検方式

・Webテスト方式(自宅PC)
・テストセンター方式

従来型は難易度が高く、メーカー業界や外資系企業で多く採用されています。新型は短時間で多くの問題が出題され、従来型より解きやすい傾向にあるようです。

分からない問題も必ず回答しましょう。また、受検中はAI監視やカメラ監視が行われているため、疑われるような行動をしないよう、注意が必要です。

TG-WEBは独特な問題形式のWebテストといえます。従来型・新型それぞれの特徴を理解し、分からない問題でも必ず回答する姿勢で臨むことが、合格への近道です。

Webテスト20種類の見分け方!試験の特徴や対策も解説」では、多くのWebテストを紹介しているため、どのような種類があるか詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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Webテスト対策したほうが良い理由

Webテストでは中学・高校レベルの問題が出題されるため、「対策しなくても大丈夫だろう」と思う人もいるでしょう。しかし、下記の理由から事前にしっかり対策することをおすすめします。

選考に影響があるから

先述のとおり、Webテストの結果が悪ければ、その後の選考に進めなくなってしまいます。応募者をふるいに掛ける目的でWebテストを行っている会社もあるので、企業の求める水準に達するよう事前に対策することが大切です。

企業ごとの出題傾向を把握できるから

Webテストで高得点を狙うなら、まずは応募する企業の出題傾向を理解することが大切です。

Webテストには種類が多く、SPI・玉手箱・CABなど企業によって採用されるテスト形式はさまざま。どのテストを受けるか分からないまま対策しても、効率が悪くなってしまいます。

たとえば、SPIを採用している企業なら言語・非言語問題の対策が必要になり、玉手箱なら計算問題や性格診断への理解が重要です。企業のWebサイトや今までに出された問題をを確認し、分野や難易度を事前に把握しておくと、無駄なく準備できます

Webテストは企業ごとの出題傾向を押さえてから対策を始めることが、高得点への近道といえるでしょう。

問題形式に慣れないとスムーズに解けないから

前項でご紹介したSPIや玉手箱のように、テストの種類によって出題形式が異なります。問題のパターンに慣れていればスムーズに解けるので、事前に何度も練習しておきましょう。

時間制限に慣れる必要があるから

能力検査や性格検査は時間制限があるため、そのことを意識して素早く回答する必要があります。繰り返し問題に取り組めば、少しずつ時間の感覚を掴んでいけるでしょう。

Webテストの対策を始める際、まずは志望業界・企業の出題形式を確認します。対策を始めるタイミングは人それぞれですが、苦手分野にじっくり時間を掛けられるよう、なるべく早めに始めるのがおすすめです。

3月以降になると、会社説明会への参加や応募書類の送付などやるべきことが増えます。2月ごろには対策を一とおり終えているのが望ましいので、自身の状況に合わせてスケジュールを考えましょう。

Webテストの対策や勉強方法を知りたい方は「就活のWebテスト対策はどうする?主な種類や勉強法を知っておこう!」も参考にしてください。

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Webテストのコツ【問題集】

Webテストで力を発揮できるよう、下記のポイントを押さえて対策しましょう。

同じ問題集を何度も取り組む

複数の問題集を並行して進めるよりも、一冊に絞って繰り返し解くのがおすすめです。一冊の問題集に何度も取り組むことで、自分の得意・不得意分野を把握しやすくなります

間違えた問題は日を改めて解く、忘れている公式があったらその都度覚えるといったことを繰り返せば、少しずつ知識が定着するでしょう。

非言語問題は公式を丸暗記する

非言語問題で高得点を狙うなら、数学の公式は丸暗記するのが効果的です。

非言語問題には、論理的思考や計算力を問う問題が多く含まれます。公式を覚えておけば、理解に時間をかけずに即座に計算できるため、解答スピードが格段に上がるでしょう。

たとえば、面積や割合、確率の公式を覚えておくことで、応用問題も短時間で解けます。また、計算公式だけでなく、使い方や応用パターンも理解しておくと、難問にも対応しやすくなるでしょう。

公式の丸暗記は、非言語問題の解答スピードを上げ、効率的に高得点を取るための基本対策です。

毎日目標を立てる

モチベーションを維持して勉強するために、目標を設定するのも一つの方法です。

「1日○ページ進める」「今日は今までに間違えた問題をすべて解き直す」といった目標を決めることで、メリハリをつけて取り組めます。集中力の持続時間は人によって異なるので、自分のペースに合わせて1日の勉強量を決めましょう。

制限時間を設けて取り組む

問題形式に慣れてきたら、制限時間を決めて解きましょう。

先述のとおり、Webテストでは素早い回答が求められるので、時間を意識して解答することに慣れなくてはなりません。時間を決めて取り組むことで「○○の問題に時間を掛け過ぎた」「△△分野の問題を解くのに時間が掛かるから、もう少し対策が必要」といった反省点を見つけられます。このような反省を基に対策をすれば、Webテストをよりスムーズに進められるようになるでしょう。

上記のポイントを意識して問題集を進めることにより、少しずつ知識やスキルを身につけられます。Webテストの練習はコツコツ取り組むことが大切なので、ときには気分転換を図りつつ勉強するようにしましょう

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Webテストのコツ【模擬テスト】

問題集に繰り返し取り組むなかで出題傾向がわかったら、模擬テストにチャレンジしてみましょう。本番に近い環境でWebテストを受ければ、自分の課題が明確になります。

模擬テストを受ける際は、下記のポイントに注意してください。

パソコンの操作を覚える

Webテストで十分に力を発揮するにはパソコンの操作に慣れる必要があるので、苦手意識のある人は繰り返し模擬テストで練習しましょう。

問題集ではスムーズに解答できていても、パソコンで受けた際は「入力に手間取り時間が掛かってしまった…」という状況に陥る可能性があります。

画面に表示される注意点をしっかり読む

操作方法や注意点などが画面に表示されたときは、必ずチェックしましょう。読み飛ばしてしまうと後から操作の間違いに気づき、確認に時間をとられる場合があります。

ミスに気づいた焦りから集中力が切れる恐れもあるので、画面上の情報を丁寧に確認するのが成功のコツです。

苦手分野は問題集で集中的に取り組む

模擬テストでよく間違える問題があるときは、Webテストの対策本で繰り返し解くようにしましょう。しっかり復習すれば次のテストに備えることができ、苦手意識も少しずつ減らせます。得意分野で失点しないことも大切ですが、間違えることが多い問題にも目を向け、得点を伸ばす努力をしましょう。

性格適性検査も模擬テストで慣れておく

Webテストでは能力検査だけでなく、性格適性検査にも慣れておくことが大切です。本番で落ち着いて回答するためには、模擬テストを活用して練習しましょう。

性格適性検査には時間制限があり、直感的に回答することが求められます。嘘や見栄を張った回答は、ライスケール問題で引っかかる可能性があるため、避けましょう。また、企業は性格検査の結果を面接時の印象と照らし合わせ、人柄や一貫性を確認しています。

Webテスティングとは?受検の流れや高得点を取るためのコツを解説」でもコツを紹介しているため、自分にあった方法を見つけるためにぜひ参考にしてください。

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Webテストのコツを確認しておきたいあなたへ

Webテストは、SPIや玉手箱、GAB、CAB、TG-WEBなど種類が多く、出題形式や時間制限もそれぞれ異なります。そのため、事前にしっかり対策をしておくことが、高得点を狙うためには欠かせません。問題集を繰り返し解くことで苦手分野を把握し、非言語問題では公式を丸暗記して解答スピードを上げることが効果的です。

Webテスト対策や就活全般で不安を感じている方は、キャリアチケットの利用がおすすめです。キャリアチケットでは、プロの就活アドバイザーがあなたの志望業界や受検するWebテストに合わせて個別にサポート。

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本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

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