このページのまとめ
- 外資系コンサルの仕事は、企業や団体の課題解決をサポートすること
- 外資系コンサルには、戦略系や総合系、IT系など複数の種類がある
- 外資系コンサルでは、常に勉強し成果を出し続ける必要がある
- 外資系コンサルでは、論理的思考や臨機応変なコミュニケーションが求められる
実力主義で高年収といわれる外資系コンサルですが、実際の業務内容や働く環境についてはイメージしにくいという人もいるでしょう。このコラムでは、外資系コンサルの種類や仕事内容、キャリアパス、求められる人物像などについて解説しています。外資系コンサルに興味があり、志望するかどうか迷っている人は参考にしてみてください。
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外資系コンサルとは
外資系コンサルとは、外国資本によって成り立つコンサルティングファームのことです。コンサルティングファームとは、企業や団体が抱える問題を把握し、課題解決のためのアドバイスやサポートをする会社。プロジェクトチームを組み、決められた期間内にクライアント(依頼主)の望む成果を目指します。
課題解決に向けて働く「コンサルタント」が「コンサル」と呼ばれることも。コンサルティングファームに所属する人もいれば、個人で活動している人もいます。
コンサルについては「コンサルとは?外資と日系の違いや業種別の仕事内容について知ろう!」も参考にしてください。
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外資系コンサルの種類
外資系コンサルは、対象とする分野によって以下のように分類できます。
1.戦略系コンサルティングファーム
クライアントの経営戦略を立案したり、実行に関するアドバイスを行ったりするコンサルティングファームです。全社戦略や新規事業開発、組織改革といった経営トップの課題に少数精鋭で対応するケースが多く、業務の難易度が高い傾向にあります。
2.総合系コンサルティングファーム
あらゆる業界・業種に対応し、経営戦略策定や業務改革、IT導入などを一貫して担うことができます。会計事務所としてスタートした大企業が中心となっており、安定した業績を出していることが特徴です。
3.会計系コンサルティングファーム
会計や税務、財務などに特化したコンサルティングファームです。公認会計士や税理士、金融機関の出身者など、高い専門性を持つ人材が在籍しています。
4.IT系コンサルティングファーム
IT戦略の立案や実行を手がけるコンサルティングファームです。システムの開発や運用を主業務とするSIerや、ERPなどの業務ソフトを販売するベンダーもIT分野のコンサルティングを担っており、これらの会社もIT系コンサルと呼ばれることがあります。
5.その他の専門系コンサルティングファーム
人事や医療、ブランド戦略などの専門領域においてクライアントのサポートを行います。
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外資系コンサルと日系コンサルの違い
コンサルティングファームは外資系と日系に分けることができます。両者には業務の進め方に違いがあるので、自分に合うスタイルはどちらなのか考えてみると良いでしょう。
外資系コンサルでは、コンサルタントは基本的に1つのプロジェクトに集中します。短期間で仮説を立て、理論的な検証を重ねることが特徴です。
一方、日系コンサルは総研系と中小企業向けに大分されます。総研系はもともと調査・分析を専門に行うシンクタンクだったため、調査結果を重視する傾向にあります。中小企業向けのコンサルでは、クライアントと顧問契約を結んで定期的に相談に乗るスタイルが一般的です。そのため、1人のコンサルタントが複数のクライアントを受け持っています。
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外資系コンサルの年収
外資系コンサルでは年俸制が主流です。ベース給に対してインセンティブ給の割合が大きい場合が多く、同じ役職でも年収に差が出ることがあります。外資系コンサルは一般的に年収が高く、収入が上がるのも早いといわれますが、業務量の割には年収が高くないと感じている人もいるようです。
年収相場は、経験0年~4年で400万円~900万円程度、経験5年~8年で700万円~1,200万円程度とされています。経験8年以上の場合は1,000万円を上回ることが期待できるでしょう。役職や成果次第では、数千万円の年収を得られるケースもあります。
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外資系コンサルの職位と業務内容
外資系コンサルでは、職位(役職)によって業務内容が決まっていることが一般的です。各々の職位の呼び方はコンサルティングファームにより異なります。以下で職位ごとの業務内容を確認していきましょう。
1.アソシエイトやアナリスト、リサーチャーなど
新卒で入社したばかりの社員や、入社後数年以内の社員が着く職位です。クライアントのデータの調査や分析を担当します。地道な作業を積み重ねながら業務のスキルを身に着けていきます。
2.コンサルタントやシニアアソシエイトなど
入社後3年~5年以上の社員が着くことが多い職位です。クライアントの問題や課題について調査し、仮説や解決策を考えます。調査・分析で培った経験を活かすことが可能です。
3.マネージャーなど
目安として、入社後10年以内の社員が対象です。プロジェクトをリードする立場になり、管理職として部下の指導やチームの統括を行います。高度な対人関係のスキルが求められる職位です。
4.シニアマネージャーやプリンシパルなど
プロジェクトの統括に加え、採用や社員教育など、会社の人事に関する業務も行う職位です。クライアントとの折衝や新規案件の獲得なども担う場合があり、大きな裁量権が与えられています。
5.パートナーやシニアプリンシパル、ディレクターなど
自社の経営に関する意思決定の権限を持っており、日本企業の役員に近い立場です。コンサルティング案件の受注において最も重要な役割を果たし、プロジェクトの最終責任者となります。業務のスキルだけでなく、クライアントから信頼を得る人間的な魅力も求められる職位です。
コンサルティング業界については「コンサルティング業界について研究しよう!仕事内容や働く魅力を解説」も参考にしてください。
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外資系コンサルの昇進以外のキャリアパス
外資系コンサルでは、成果を出し続けることを求められます。中には、「Up or Out(昇進か退職か)」の文化が根づいており、一定期間で結果を残せない社員は居づらくなる会社もあります。パートナーやシニアプリンシパルなどに昇進できる人は一握りです。自社で昇進する以外にどのような道があるのか、以下で確認してみましょう。
ほかのコンサルファームへの転職
コンサルティング業界では転職が珍しくなく、人材の引き抜きなども行われています。短い期間に多くの経験を積めるため、それを足がかりにより良い条件を求めて転職するケースもあります。外資系コンサルには優秀で向上心のある人材が集まっており、仕事を通じて得た人脈を転職に活かすことも可能です。
ほかの業界への転職
外資系コンサルでの知識や経験を活かし、ほかの業界で経営に関する仕事をする人もいます。プロジェクトを通じてさまざまな業界の経営者と繋がりができ、転職のチャンスを得られることもあるようです。また、投資ファンドで投資家として活動する場合もあります。
独立・起業
外資系コンサルでは経営に関する知見を得られるため、起業をする道も考えられます。中には、将来独立することを目標にしており、経験や人脈を得るためにコンサルティングファームに勤めている人もいます。
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外資系コンサルの働く環境
外資系コンサルの働く環境には以下のような特色があります。自分が望む働き方ができるかどうか考えてみましょう。
実力主義で年齢や性別に関わらずチャンスがある
外資系コンサルは実力主義で厳しい面もある反面、成果を出せば年齢や性別に関係なく活躍するチャンスがあります。若手のうちから経営を左右する重要な仕事を任されることが多い点も特徴です。
忙しい時期と休む時期の差がはっきりしている
外資系コンサルでは、プロジェクトの期間内に成果を出す必要があるため、プロジェクトの繁忙期は残業が続きがちです。その代わり、プロジェクトの終わると長期休暇を取ってリフレッシュできます。長期休暇中に趣味を楽しんだり、海外旅行に出かけたりできる点は魅力です。
常に勉強し続けることが求められる
クライアントに納得してもらい、満足な結果を出すためには、時間がないときでも勉強を続けることが重要です。外資系コンサルでは、自分よりも経験豊富なクライアントに対して指導やアドバイスをする場面もあります。業務時間外に専門書を読んだり、セミナーに参加したりすることも必要でしょう。
外コンについては「「外コン」とは?外資系コンサルティングの就活のコツ」も参考にしてください。
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外資系コンサルに求められる人物像
外資系コンサルにはどのような人物が求められるのでしょうか。以下にまとめたので、自分に照らし合わせてみてください。
1.高学歴な人
外資系コンサルでは特に新卒の場合、学歴が重視される傾向があります。職歴という実績がない分、知的能力や受験で成果を出したことが評価対象となります。結果として、偏差値の高い有名大学の出身者が選ばれているケースが多いようです。
2.論理的思考力がある人
クライアントの課題解決のためには、物事の因果関係を明らかにし、体系的に整理する論理的思考力が不可欠です。外資系コンサルの選考では、論理的思考力を確認するためにケーススタディやフェルミ推定などの課題が出されることがあります。
3.臨機応変なコミュニケーションができる人
外資系コンサルでは、クライアントから急に無理難題を突きつけられるケースもあり、機転を利かせて柔軟に対応する力が必要です。また、相手から予想外の問いかけをされた場合などにも、適切に回答しその場を切り抜けることが求められます。
4.ストレスに強い人
外資系コンサルの業務は、心身ともに負担が大きくなりがちです。業務量が多い上にスピードも求められ、クライアントとの折衝などもあります。心身のコンディションを整え、前向きに仕事に取り組めるストレス耐性が重要になるでしょう。
5.英語力に自信がある人
外資系コンサルでは、海外とのやり取りを行ったりチームメンバーが多国籍だったりすることがあるため、ビジネスレベルの英語力があると強みになるでしょう。国内で取引を行っていても、社内の公用語は英語というケースもあります。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。