このページのまとめ
- 職場見学では企業の社風や社員の様子をチェックする
- 職場見学で質問する目的は企業と自分のニーズがマッチするか確認するため
- 職場見学の質問は自分が働く姿をイメージしやすい内容が有効
- 職場見学の質問は企業に失礼に当たる内容を避ける
新卒大学生の中には、「職場見学ではどんな質問をしたらいいの?」と考える人もいるでしょう。職場見学は、直接企業を知れるチャンスです。企業の社風や社員の様子などを確認しながら、正しいマナーをふまえて行動しましょう。企業の情報を得るだけでなく、的を得た質問をして自分の印象アップにも繋げることが大切です。このコラムでは、職場見学でよくある質問の例や、職場見学の一般的なルールを紹介しています。
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職場見学で質問する目的とは?
職場見学で質問する目的は、自分に合った企業かどうかを確認し、企業が理念に沿った運営を実現しているかどうか知るためです。また、企業の情報だけに目を向けるのではなく、自分の印象アップにも繋げると良いでしょう。
自分に合った企業かを確認するため
職場見学での質問を通して、自分に合った企業かどうかを確認するためです。企業の実態を知るためには、Webサイトや口コミ情報だけでは限界があります。職場見学で質問することで、その回答内容や対応の仕方からも企業を知ることができ、結果的に効率の良い企業研究になるでしょう。
企業理念に沿った運営をしているか確認するため
企業が理念に沿って運営しているか確認することも、職場見学で質問する目的の一つです。魅力的な理念を掲げていても、実態は異なる場合もあるでしょう。企業理念を実現している部分について、職場見学で質問してみるのもおすすめです。
自分の印象アップに繋げるため
職場見学では直接の社員と顔を合わせるため、企業への質問を通して、自分の企業への関心度や志望度の高さをアピールするチャンスです。企業に対して的確な質問をすることで、自分の印象アップにも繋がるでしょう。
会社見学での質問例については「会社見学でおすすめの質問例25選!質問すべき内容やマナーを解説」も参考にしてください。
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職場見学でよくある質問の例
ここでは、職場見学でよくある質問の例を紹介します。企業に失礼のない内容を心がけ、その企業で働く自分をイメージしながら質問しましょう。以下を参考にしてください。
入社前に準備しておくことは何か
入社前に準備しておくことを質問すると、質問の回答を知れるだけでなく自分の熱意も企業にアピールできます。企業への関心や志望度の高さを示せるうえ、企業が入社前の社員に求めていることを分かっていると、選考の段階から準備を進められます。
1日のおもな流れ
1日の基本的なスケジュールを知っておくと、出勤から退勤までの自分の働き方をより鮮明にイメージしやすくなります。また、企業がスケジュールの中で何を重視しているのかも知ることができ、入社後に行動しやすくなるでしょう。
入社前と入社後の印象の変化はあるか
人事担当者や現役社員の「入社前と入社後の印象の変化」を聞くことで、企業への客観的な意見を聞くことができます。「入社前は固い印象だったが、入社後はアットホームで働きやすい環境」など、自分が抱いている印象と照らし合わせて確認すると良いでしょう。
その企業ならではの制度はあるか
その企業にしかないオリジナルな福利厚生を聞くことも、企業の特色を知るのに有効です。中にはカフェの設置や、就労時間の短縮日を設けているなど、社員から好評な制度を設けている企業もあります。企業独自のサービスを知ることで、ほかの企業との比較材料にもなるでしょう。
その企業での苦労とやりがいは何か
その企業での苦労ややりがいを知ると、働くメリットとデメリットの両方に着目することができます。視野を広げて企業をイメージすることに繋がり、その苦労を乗り越えることができるかどうかなど、現実的な部分も考えられるでしょう。
職場見学での質問例については「職場見学とは?確認事項や質問例、当日の流れを徹底解説します」も参考にしてください。
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職場見学で質問するときの注意点
職場見学で質問するときは、企業に失礼のないようにすることが大前提です。また、長々と質問せず簡潔にまとめましょう。Webサイトなどで調べれば分かる質問は避け、一度企業が説明したことは聞かないのがマナーです。
企業に対して失礼にあたる質問は控える
企業に対して失礼にあたる質問はNGです。たとえば、「離職率はどのくらいですか?」「ボーナス額の平均はいくらですか?」など、ダイレクトすぎる質問は企業に対し失礼にあたります。また、「御社に入社すればスキルや能力は上がりますか?」などの内容も避けましょう。企業は学校のような「学ぶ場所」ではありません。社会人として働くことを意識したうえで、質問しましょう。
長々と言わず簡潔に質問する
職場見学の質問は、長々と言わずに簡潔にまとめましょう。質問が長すぎると、何を聞きたいのかが企業に伝わらず、自分の印象が下がってしまう可能性も。あらかじめ聞きたいことをメモに箇条書きするなどして、端的に伝えられるように工夫することが大切です。最低限知りたい部分だけを考え、シンプルに質問しましょう。
調べれば分かることは質問しない
自分で調べれば分かる内容の質問は避けましょう。たとえば、ほとんどの企業のWebサイトに記載のある「企業理念」などです。Webサイトを確認すればすぐに把握できるにも関わらず、「企業理念を教えてください」と質問をしてしまうと、「自社のことを調べていない」と思われてしまい、印象が下がる可能性が高まります。自分の企業への関心や熱意も伝わらなくなってしまうでしょう。
一度企業が話したことを質問しない
一度企業が話したことを再度聞いてしまうと、「話を聞いていない」と思われてしまい印象が下がりやすいです。職場見学でなくても、一度話したことを再度聞かれることは、誰でも気持ちの良いものではありません。話を聞きながらメモを取り、情報を記録しておくことが大切です。
企業訪問のマナーについては「企業訪問の流れやマナーは?必要な準備や持ち物も合わせて解説!」も参考にしてください。
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職場見学の一般的なルール
職場見学のルールは、以下の内容が一般的です。自分の印象が下がることのないように、職場見学に集中し、人としての礼儀を示せるようにしましょう。
スマホの電源はオフにする
スマホの電源は切り、音が鳴らないようにしておきましょう。職場見学中は企業の話や情報収集に集中することが必須です。あらかじめ、企業に入る前にスマホの電源を落としておく必要があります。企業内では社員が仕事に集中しているため、自分のスマホが鳴ってしまうと悪印象になりやすいので注意しましょう。
時間に余裕をもって行動する
職場見学は、時間に余裕を持つことが重要です。5~10分前行動を心がけ、電車やバスで企業に向かう場合も1本早く乗るなどして工夫しましょう。電車やバスの遅延、徒歩の距離なども見越したうえで、早め早めの行動を意識するのがマナーです。やむを得ず遅れてしまう場合は、直ちに企業へ連絡しましょう。
企業内ではコートや上着は脱ぐ
職場見学の際、企業の中ではコートや上着は脱ぐのがマナーです。到着した際、企業のロビーや入口などで脱ぐようにし、手に持って移動しましょう。職場見学が終了する際も、企業の外に出てから上着を切るようにすると好印象です。常に「見られている意識」を忘れず、自分が企業に与える印象を考えましょう。
メモを必ず持ち歩く
職場見学にはメモが必須です。メモに書いた内容は質問する際にも役立ちます。書くことで頭の中を整理できるため、企業に対する的確な質問が浮かびやすくなるでしょう。回答もメモに残しておけば、同じ質問をしてしまう心配もありません。また、後々ほかの企業と比較する資料としても役立つでしょう。メモを取る姿勢を企業に見せることで、自主性や熱意のアピールにも繋がります。
社員には挨拶をする
職場見学で会った企業の社員には、必ず挨拶をしましょう。「こんにちは」「失礼致します」など、一言挨拶をするだけで好印象になりやすいです。ただし、状況に応じて判断することも重要。たとえば社員が来客対応中、または業務に集中しているときなど、声をかけるべきかどうかをその場で見極め、仕事の邪魔にならないようにしましょう。状況によっては軽く会釈をする程度でも、印象が下がることはありません。
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職場見学でチェック重視する3つのポイント
職場見学でチェック重視するポイントは以下のとおりです。職場見学でしか知り得ない情報を得て、就職活動の貴重な検討材料にしましょう。
1.企業の社風
職場見学では、企業の社風を重視しましょう。社風とは、その企業がもつ雰囲気や価値観のことです。新人でも意見を出しやすいのか、上下関係が厳しいのかなど、どの企業にも特色があります。自分の働きやすさに大きく関わるため、社風は就職活動をするうえで重要な判断基準となるでしょう。
2.社員の様子
職場見学は社員の普段の様子を知るチャンスでもありますことも職場見学に重要です。年齢層や風貌など、どのような社員が勤務しているのかを知り、自分がその企業で働く姿をイメージしましょう。社内のどんな雰囲気やで社員の働きぶりいているかを知ることで、ある程度の人間関係が見えてくる場合も。コミュニケーションをこまめに取っりながら働いているか、黙々と仕事をしているかなどを見極め、自分にとって働きやすいかどうかを考えましょう。
3.社内の清潔感衛生面や職場環境
社内に清潔感があるかどうかも、入社を判断するポイントとなります。職場見学を通して衛生面や職場環境を知り、企業選びに役立てましょう。社員だけでなく、来客からも見られるかもしれないオフィスにおいて、清潔感のある環境が維持されているかどうかを見極めましょう。日々の掃除が行き届いているか、清潔感のある環境が維持されているかどうかは、企業の隅々を見ればある程度判断できます。社員の荷物や備品が乱雑に置かれていたりすると、企業の管理体制が整っていない可能性も。または、金銭的に社内のメンテナンスをする余裕がないか、そこまで気が回らないほど忙しい企業という場合もあります。働きやすい環境は社風や人間関係だけでは判断できないため、衛生面にも目を向けて確認しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。