このページのまとめ
- 適性検査は、学生の資質や企業との相性をはかるために行われる検査
- 適性検査の種類は豊富で、選考では企業ごとの目的に沿った内容のものが導入される
- 適性検査は、種類ごとに検査内容や特徴が異なる
「適性検査にはどのような種類があるの?」「適性検査を突破するにはどうすればいい?」と悩む就活生も多いでしょう。適性検査には多くの種類があり、企業ごとに採用する検査は変わります。それぞれの違いを把握し、対策しなければなりません。
この記事では、就活で使われる適性検査を30種類紹介します。それぞれの特徴や測定時の注意点を参考にしてください。最後まで読めば適性検査の対策がわかり、選考突破できるはずです。
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- 適性検査とは?定義を解説
- 性格検査は行動や思考を見る検査
- 能力検査は学力や思考力を見る検査
- 就活・新卒採用で適性検査が行われる理由
- 応募者をある程度絞るため
- 客観的な指標で判断するため
- 学生の本質と企業との相性を確かめるため
- 社会人の基礎知識があるかを見るため
- 入社後の配属やマネジメントに活用するため
- 新卒採用で使われる適性検査の受検方式
- テストセンター
- Webテスティング
- ペーパーテスティング
- 就活で使われる適性検査の種類一覧30選
- 1.SPI3
- 2.玉手箱
- 3.GAB
- 4.CAB
- 5.TG-WEB
- 6.SCOA
- 7.CUBIC
- 8.tanθ
- 9.Compass
- 10.eF-1G
- 11.3E-IP
- 12.TAP
- 13.BRIDGE
- 14.内田クレペリン検査
- 15.V-CAT
- 16.TAL
- 17.ProViT
- 18.GROW360
- 19.PETⅡ
- 20.YG性格検査
- 21.HCi-ab
- 22.HCi-AS
- 23.DPI
- 24.DIST
- 25.DBIT
- 26.DSI
- 27.DATA-OA
- 28.DII
- 29.ミキワメ
- 30.3Eテスト
- 就活で多く使われる適性検査の種類はSPI3
- 適性検査の対策法
- 性格検査の対策法
- 能力検査の対策法
- 新卒採用で適性検査を受ける時の注意点
- 適性検査で落ちる可能性もある
- 不正受検は失格になる
- 嘘の回答はしない
- 就活での適性検査の種類を知って対策を万全にしたいあなたへ
適性検査とは?定義を解説
適性検査とは、就活生と仕事の相性、就活生と企業との相性を測定する検査のことです。性格面や知識面の測定を行い、企業とのマッチ度を測ります。
適性検査は、大きくわけて「性格検査」と「能力検査」の2種類で構成されている検査です。性格検査と能力検査の両方を測定する適性検査もあれば、性格だけを測定する検査など適性検査によって内容は変わります。
出題形式や出題の傾向なども適性検査によって変わってくるため、企業に応じた対策が必要です。志望企業がどの適性検査を扱っているかを調べたうえで、対策を進めるとよいでしょう。
性格検査は行動や思考を見る検査
性格検査とは、就活生の行動や思考を測定する検査です。測定結果から、「企業との相性はよいか」「仕事で活躍できそうな人材か」などが判断されています。
性格検査は就活生自身の性格を測定するものなので、特別な対策は必要ありません。基本的には、質問の内容を確認し、自分にあてはまる選択肢を選びます。
性格検査の内容や解き方のコツについては、「性格検査とはどんなテスト?問題例や対策方法を解説!」の記事で紹介しているので参考にしてください。
能力検査は学力や思考力を見る検査
能力検査とは、就活生の学力や思考力を測定する検査です。仕事をするにあたって、必要な力を持っているかが採用の基準になります。
能力検査の内容は、国語や数学、英語など義務教育で習うような内容が中心です。中学生から高校生レベルの範囲になるので、あらためて勉強しておくとよいでしょう。
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就活・新卒採用で適性検査が行われる理由
就活で適性検査が行われるのは、より自社の採用基準に合う就活生を見極めるためです。なぜ適性検査が行われるのかについて詳しく解説するので参考にしてください。
応募者をある程度絞るため
就活で適性検査が行われるのは、就活生の人数を一定数まで絞るためです。企業によっては、新卒採用で数百人、数千人規模の募集があることも。人事が採用活動に使える時間は限られているため、全員を面接するのは難しくなります。
適性検査で測定すれば、ある程度自社の採用基準に合う人材を見極めた状態で面接に呼べるのがメリットです。効率よく選考を行うために、適性検査が採用されています。
客観的な指標で判断するため
客観的な指標で採用を行うためにも、適性検査が使われています。企業独自の採用基準だけでは、偏りが出る可能性があるからです。
適性検査は各企業が作るのものではなく、外部の企業が作成したものを使います。企業は客観的な基準で、自社に合いそうかどうかを見極められるのです。
また、面接を行ったあとに適性検査の内容と面接での評価が一致するか確認する企業もあります。面接官の主観だけで評価しないためにも、客観的に評価できる適性検査が使われているのです。
学生の本質と企業との相性を確かめるため
学生の本質的な能力や資質を見極めるためにも、適性検査が使われています。面接での印象と、実際の就活生の資質が異なる場合もあるからです。
面接で見極められずにミスマッチを起こすと、仕事で成果が出なかったり、従業員のモチベーションが下がったりします。早期退職につながる場合もあるため、企業はミスマッチを防止したいと考えるでしょう。
適性検査の内容を確認することで、より自社とのマッチ度を測定できるようになります。自社に合う人材を採用するためにも、適性検査が使われているのです。
社会人の基礎知識があるかを見るため
適性検査の結果から、社会人に必要な基礎知識があるかどうかも見られています。社会人として必要な能力を持ち合わせている就活生のほうが、入社後すぐに活躍しやすいからです。
また、職種や仕事内容によっては、基礎的な学力が求められる場合もあります。即戦力として活躍できそうか、育成が必要かを考えるためにも、適性検査は使われているのです。
入社後の配属やマネジメントに活用するため
入社後の配属先やマネジメントに活用するため、適性検査の測定結果が使用されています。従業員のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、適材適所の配置が必要だからです。
事務職で活躍できる人材が、営業職で活躍できるとは限りません。合わない職種に配属された結果、ミスマッチを感じる場合もあります。
適性検査の結果をもとに適する配属を考えられれば、会社にとっても従業員にとってもプラスです。どのような職種に適性があるか見極めるためにも、適性検査が使われています。
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新卒採用で使われる適性検査の受検方式
適性検査には、主に以下のような受検形式があります。各形式について把握しておきましょう。
テストセンター
適性検査を開発した企業が用意する会場に出向き、パソコンで受検する形式。会場は全国都道府県に設置されており、あらかじめ日程と会場を予約したうえで、当日、試験会場に向かいます。
Webテストやテストセンターでは、正答率に応じて出題される問題が変化することがあり、受検者によって問題内容が異なるのが特徴です。
テストセンターについては「企業によって異なる適性検査!テストセンターって何?」の記事でも詳しく解説しています。
Webテスティング
自宅や大学のパソコンで受検する形式。会場に行かなくてよいので、自分の都合のよい時間に受検できるのがメリットです。必要があれば電卓や辞書の使用も可能。
ただし、試験中は安定したネット環境が保てるように気を配る必要があります。自宅で受検する場合は、玄関のチャイムを切ったり、家族に受検時間を知らせたりして、集中できる環境を準備しましょう。
WEB適性検査については「Web適性検査とは?種類や内容から効果的な対策のポイント3選を解説」の記事も読んでみてください。
ペーパーテスティング
企業の用意した会場に行って、主にマークシートで受検します。塗りつぶしに時間をとられないために、芯が細いシャープペンシルではなく、鉛筆を何本か用意しましょう。検査によってはボールペンの使用を指示される場合もあるので、会場には鉛筆とボールペンなど、複数の筆記具を用意して行くと安心です。
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就活で使われる適性検査の種類一覧30選
企業が就活に用いる適性検査は目的により多種多様です。ここでは、30種類の適性検査について説明します。種類ごとに異なる内容や特徴について把握し、それぞれにあった対策をしましょう。
1.SPI3
就活で出会う検査の中で最もメジャーなものです。検査内容は約30分の性格検査と約35分の能力検査から成り、能力検査はさらに「言語分野」と「非言語分野」にわかれています。「言語分野」は国語的な力、「非言語分野」は数学的な力を試すものです。
これらに加えて、企業によっては「ENG」と呼ばれる英語科目が実施されることもあります。能力検査の難易度はそれほど高くないとされていますが、独特な出題パターンに慣れて素早く回答する練習や、基礎学力の復習などの対策が必要でしょう。
SPI3については、「SPI3とは?出題内容や選考突破に向けた対策を解説」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
2.玉手箱
玉手箱も、数ある適性検査の中では比較的企業の導入頻度が高い検査です。SPI3と同じく能力検査と性格検査で構成され、能力検査の出題内容は「言語」と「計数」です。企業によっては能力検査に「英語」科目が含まれます。
玉手箱は、1問あたりにかけられる時間が短く設定されており、また、同じ形式の問題が出題され続けることが特徴。たとえば、「計数」には四則逆算、図表の読み取り、表の空欄の推測という3つの分野がありますが、1問目の出題が四則逆算だった場合は、その回の「計数」では最後の問題まで四則逆算が出題されます。
苦手な形式にあたると正答率が伸びづらいので、事前に苦手な形式を把握し慣れておくことが大切です。
3.GAB
GABは総合商社や証券、総研などの業界で、総合職用の検査として採用されることが多いようです。検査内容は性格検査と能力検査で構成されており、能力検査は「言語」と「計数」の2科目。
受検形式により、検査の呼び方が異なり、GAB・GAB Compactはペーパーテスティング、WebGABはWebテスティング、C-GABはテストセンターとなります。また、検査内容や制限時間にも違いがあるため注意が必要です。
GABはほかの検査と比べても難易度が高く、中でもGAB Compactは最難関レベルと言われています。初見では解くことができない問題も多いため入念な対策が必須です。
4.CAB
SEやプログラマーなど専門職としての適性や、バイタリティ、ストレス耐性をはかる検査で、IT企業で多く採用されています。検査内容は、コンピューター関連の専門職に必要な知的能力を試すための「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」の4科目からなる能力検査と性格検査。
WebCABと呼ばれるWebテスティングとペーパーテスティングの2種類の受検方式がありますが、近年はWebCABが主流のようです。比較的難易度が高く、制限時間も短いため、問題集を活用して、スピーディーに回答する練習をしておくとよいでしょう。
5.TG-WEB
TG-WEBは、SPI3や玉手箱に比べると多くはありませんが、大手金融や外資系企業などでは実施されることがある検査。ほかの多くの適性検査と同様に、性格検査と能力検査で構成され、能力検査は「言語」と「計数」の2科目です。さらに企業によっては「英語」も加わることがあります。
注意すべきは「従来型」と「新型」の2パターンがあり、それぞれに難易度や出題される問題数が異なる点です。特に、主流とされる「従来型」の問題は馴染みのない難解なものが多いと言われています。
応募先企業がTG-WEBを実施する場合は、受検する前にそれぞれの形式を把握し、しっかりと対策をしておきましょう。
6.SCOA
SCOAを採用試験に取り入れている企業はそれほど多くはありませんが、地方公共団体などで、従来の公務員試験の代わりに使用することがあるようです。性格検査と能力検査で構成され、能力検査には基礎能力をみるものや事務能力をみるものなど、いくつかの種類があります。
企業により、実施する能力検査の内容は異なりますが、主流なのは基礎能力をみるもので、内容は「言語」「数理」「論理」「英語」「常識」の5科目。いずれも中学~高校レベルの知識を問うものではありますが、SCOAは、ほかの適性検査と比べて学力を重視する傾向があり、高得点を取るためには、各科目の基礎知識を復習しておく必要があります。
7.CUBIC
CUBICは知名度はそれほど高くありませんが、近年、実施する企業も増加傾向にあります。検査内容はSPI3などと同様に性格検査と能力検査ですが、特徴的なのは能力検査の出題範囲の広さ。「言語」「数理」「論理」「図形」「英語」の5科目があり、難易度としては基本的な学力があれば対応できるレベルではありますが、満遍なく対策するためには時間がかかるため注意が必要です。
また、性格検査にも特徴があり、嘘を見抜く「信頼係数」という指標が採用されています。受検の際には、企業が望むであろう答えを推測して自分を取り繕わず素直に回答するようにしましょう。
8.tanθ
tanθは、CUBICを制作している会社がCUBICを基に制作した適性検査で、内容もCUBICに近いと言われています。検査項目は性格検査と能力検査にわかれ、能力検査はCUBICの「数理」「論理」「図形」に相当する「非言語」と「言語」「英語」の3科目で構成されています。
基本的にはCUBIC用の問題集を利用して対策をするのがおすすめ。ただし、tanθの非言語で頻出される、水溶液の濃度の計算と展開図の組み立てに関する問題は、CUBICではほとんど見られないものなので、対策の際には注意しましょう。
9.Compass
Compassを採用している企業はそれほど多くないため、就活を進める中で受検する機会はあまりないかもしれません。Compassは、多くの適性検査と同じように、性格検査と能力検査で構成されており、制限時間は性格検査が20分、能力検査が65分です。
さらに能力検査は、「言語」「数的」「英語」から成る基礎学力と、「図形認知」「論理類推」から成る知的能力の2分野にわかれます。内容はCUBICに近いともいわれており、基本的な学力を広く復習するなどの対策をしておくとよいでしょう。
10.eF-1G
eF-1GもISP3や玉手箱と比べるとマイナーな検査ではありますが、幅広い業界の有名企業で実施されるケースも増えてきており、数ある適性検査の中でも難易度が高い検査として知られています。性格検査と能力検査で構成されている点はほかの多くの試験と同じです。
しかし、能力検査の内容には癖があり、記号を数え上げるような問題や連想ゲームのような問題などが出題されます。さらに、1問あたりの制限時間も短いため、回答するためには柔軟な思考力や発想力が必要となるでしょう。
11.3E-IP
3E-IPを実施する企業はそれほど多くはなく、比較的マイナーな適性検査といえるでしょう。検査内容は、ほかの多くの適性検査と同様に、性格検査(3E-p)と能力検査(3E-i)で構成されています。特徴的なのは、検査時間が短いこと。
性格検査は約15分、能力検査は約20分で、検査全体の所要時間は計35分程度です。能力検査には、「規則性」「文字の並べ替え」「足し算」「穴埋め」などの7種類の問題があり、いずれも高い知識が求められるような問題ではありません。
問題のルールを発見し、素早く解答していくことがポイントとなります。
12.TAP
TAPの出題タイプは、性格検査と能力検査から構成される総合タイプ(約60分)のほかに、総合タイプと同じ構成ですが時間が短くなる短縮タイプ(約30分)、性格検査のみ行われる性格タイプ(約15分)と全部で3パターンあり、主流なのは総合タイプ。さらに、企業の目的に合わせて、「英語」「事務適性」「情報処理」など特定の分野に特化した科目が追加されることもあるようです。
能力検査の科目は「言語」「数理」「倫理」ですが、出題の中心になるのは「数理」。TAPはほかの適性検査と比べても数学色が強いのが大きな特徴で、「数理」の難易度は大学レベルとも言われています。
問題には数式を覚えていないと解けないものや数学的な思考力を必要とするものが多いので、数学を中心とした事前の対策は必須です。
13.BRIDGE
BRIDGEはそれほどメジャーな適性検査ではありませんが、近年は有名企業が採用しているケースもあるようです。性格検査と能力検査で構成されているのは、ほかの多くの適性検査と同じですが、特徴的なのは、性格検査が約30分の「性格A」と約20分の「性格B」にわかれていること。
「性格A」は一般的な性格検査と同様の内容、「性格B」は、特定の環境下での長文を読み、自分の心境や取るであろう行動に当てはまるものを選択するといった内容です。また、能力検査の「計数A」では図表の読み取りと表の空欄推測、「計数B」では推論と集合の問題が、それぞれ制限時間約15分で出題されます。
能力検査の対策は、出題範囲が似ている玉手箱やTG-WEBの問題集を活用するとよいでしょう。
14.内田クレペリン検査
内田クレペリン検査は、90年近くにわたり就職選考だけでなく、教育や医療の現場でも広く使用されてきた信頼性の高い検査。検査は、一列に並んだ1桁の数字の足し算を、1分ごとに行を変えながら行う、といった内容です。休憩をはさんで前半15分・後半15分で実施され、その検査内容の特性からペーパーテスティング形式で行われるのが一般的。
検査結果は、コンピューター解析によって、作業能率から能力面の特徴を、作業をするときの癖から性格面の特徴を明らかにします。どのような結果を理想とするかは企業によって異なりますが、誤答が多く1分間の作業量の増減が激しい結果は不採用となる傾向があるようです。
一見単純な計算テストにも思えますが、同じ作業を正確にムラなく繰り返すには、集中力が必要。対策のためのアプリなども活用し、検査に慣れておくことをおすすめします。
15.V-CAT
V-CATは、クレペリン検査の応用系と言われる検査。隣り合う1桁の数字を足し算して、その答えの一の位を用紙に記入することを繰り返す内容で、作業能率から能力面と性格面の特徴を明らかにするものです。クレペリンとの大きな違いは、検査時間が50分と長時間におよぶ点と、筆跡や筆圧、訂正箇所などを人の目で評価する点です。
簡単な作業を繰り返すのは想像以上に疲れますが、一定の集中力を長時間保ち、作業結果にむらが出ないようにすることが大切になります。また、評価項目には計算結果の正確性も含まれるので、事前に暗算力を高める練習をしておくとよいでしょう。
16.TAL
TALは、受検者のメンタル疾患発症リスク、情報漏洩の傾向、離職傾向などを見極めることを目的とした適性検査で、近年は、SPI3などに加えて導入する企業が増えつつあります。検査内容は、「性格診断」と「図形配置問題」の2種類。
「性格診断」は約30分で、質問に対して7つの選択肢から1~2つの答えを選ぶといった内容が出題されます。「図形配置問題」の出題内容は18個ある画像の中から10~15個選んで自由に配置するもので、時間は15分程度です。
TALには最新の脳科学の成果が問題に盛り込まれており、明確な正答はなく、正直に答えるしか選択肢がない、というような内容になっているため事前に対策をするのは難しいでしょう。
17.ProViT
ProViTは、ストレス耐性や情報漏洩、金銭トラブル発生のリスクなどをみるための適性検査。TALと同じように、脳科学・統計学に基づいて制作されているため、対策が立てづらいと言われています。ProViTは、ほかの性格検査と比べると、質問文から設問意図を汲み取るのが難しいのが特徴です。
回答信頼度も測定されており、意図的に回答をコントロールした場合や回答漏れがあった場合、採用NGの判断が出てしまうこともあるので、受検の際には注意しましょう。なお、ProViTでは質問文や選択肢をダウンロードしてから回答するオフラインシステムが採用されているため、通信環境の影響を受けることなく受検が可能です。
18.GROW360
GROW360はAIを活用し、他者評価を行うことで学生の行動特性を360度評価する、という適性検査。まだ知名度は低いようですが、近年、大手企業が続々と導入しています。実施方法や内容が独特で、検査用のアプリをダウンロードした学生が、別の学生に対して他者評価を実施。その結果から学生の潜在的な気質や行動特性、企業との相性が評価されます。
GROW360は、所要時間が1時間程度で、スマホで何度も診断を行うことができます。診断のデータをもとに改善をしていけば、自己理解が深まり、よりよい結果が得られるでしょう。また、診断の際には、自分が将来ありたい姿を想像しながら回答するのもポイントです。
19.PETⅡ
PETⅡは、ストレス耐性や組織適応度、対人トラブルの可能性などを総合的に評価する適性検査です。Webテスティング形式が主流で、スマホなどのモバイル端末からも受検することができるようです。検査時間は15分程度。
企業によっては、さらに「言語」「非言語」「国語」「算数」といった学力をはかるための能力検査が加わることもあるので、基礎学力を復習するなどの対策をしておくと安心でしょう。
20.YG性格検査
YG性格検査は、アメリカの心理学者が開発した性格検査を日本用にアレンジしたもので、情緒安定性、社会適応性、活動性、主導性などをみる検査です。特徴的なのは、人の性格に関する質問が一定の間隔で読み上げられ、回答者は次の質問までに、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の三択から答えを選ぶという実施方法。
質問を読み上げる人がいない場合は、読み上げCDが利用されることもあります。質問は120問で、時間は約30分。鉛筆またはボールペンを使って回答しますが、消しゴムは使えないので注意が必要です。
また結果は、「はい」は2点、「どちらでもない」は1点、「いいえ」は0点で集計されます。質問内容が自分の性格と少しでも違うと感じる場合は、1点加算される「どちらでもない」ではなく「いいえ」を選択するとよいでしょう。
21.HCi-ab
HCi-abは、ヒューマンキャピタル社が制作した適性検査で、就活の中で出会う頻度は少ないかもしれません。基礎能力をはかる能力検査で、内容には「言語」「数理」「時事社会」の3分野が含まれます。制限時間は3分野合計で45分。
問われるのは基礎的な知識なので、難易度はそれほど高くないと言えます。適性検査の中でも多くの企業が採用するSPI3や玉手箱の対策を行うことで、HCi-abにも対応できるでしょう。
22.HCi-AS
HCi-ASも、HCi-abと同様にヒューマンキャピタル社が制作した適性検査。ストレス耐性やどのような場面でストレスを感じやすいのか、といった点をみる性格検査です。問題数は30問で、シンプルな設問を10以内に回答します。
企業へ送られるHCi-AS検査結果には、面接でみるべきポイントもまとめられているようです。面接へ進む際、検査結果とは異なるちぐはぐな印象を与えることのないよう、検査では素直な回答を心掛けましょう。
23.DPI
DPIは、有名経済誌を出版する会社が、大手企業とのネットワークを活用して制作した適性検査です。内容には積極性や協調性、慎重性、責任感の項目が含まれ、対人関係処理能力や意欲、職業適応性を評価する性格検査です。
検査形式は、ペーパーテストで行うDPIとWebテスティングで行うWeb-DPIの2種類。DPIは132問、Web-DPIは145問と問題数に違いはありますが、どちらも制限時間は20分です。
24.DIST
DISTも、DPIと同じ出版社が制作した適性検査で、それほどメジャーではありませんが、有名企業の選考に導入されることもあるようです。内容は対人能力や対課題能力、ストレス耐性を測る性格検査になります。
検査形式もDPIと同様に2種類ありどちらも制限時間は10分です。ペーパーテスト形式のDPIは100問、Webテスティング形式のWeb-DISTは110問で問題数が異なる点に注意しましょう。
25.DBIT
DBITは、作業を効率的に行うための基礎能力を診断する能力検査で、DPIやDISTと同じ出版社が制作した適性検査です。ペーパーテスト形式のDBITとWebテスティング形式のWeb-DBITがあり、どちらも問題数は160問で時間は20分。
DBITの出題範囲は「文意把握」「四則演算」「言語推論」「数列」の4分野にわたり、問題の難易度は大学入試と同等程度と言われています。受検前に中学~高校レベルの基本的な知識を見直しておく必要があるでしょう。
26.DSI
DSIは、営業職や販売職に特化した適性検査です。営業や販売の場面で必要とされる特性を評価します。
DSIで評価されるのは、意欲的で行動力のある人や、外交的な人です。設問数は全部で94問あり、「はい」「いいえ」「わからない」の選択肢から回答します。
27.DATA-OA
DATA-OAは、情報技術者への適性を測定する適性検査です。4職種を4段階で判定し、どのような分野に適性があるかを見極めます
DATA-OAで評価されるのは、「知的能力」と「態度能力」の2種類です。知的能力では、以下のような内容が評価されているので覚えておきましょう。
・数理的思考力:数的処理に関する力
・データ分析力:データや表を読み取る力
・図形理解力:図示や描写でわかりやすく表現する力
・問題解決力:論理的思考で適確な推理・判断をする力
また、態度能力では、以下のような内容が評価されています。
・他者への向き合い方
・組織への向き合い方
積極性や協調性、責任感などの資質が見られているので覚えておきましょう。
28.DII
DIIは、ビジネスで求められる課題解決力を評価する適性検査です。問題の難易度は全体的に高く、学力ではない知識レベルが求められます。
DIIで評価されているのは、以下のような領域です。
・事象を分析し、どのようなことが言えるか見極める能力
・表面的でなく、裏側に隠れた事象を把握する能力
・論理や論法を使って、物事を整理する能力
数学や英語のように、学力的な能力をはかる適性検査ではないので気をつけましょう。
29.ミキワメ
ミキワメは、企業にマッチするかどうかを軸に測定する適性検査です。性格検査と能力検査の両方を受検します。
ミキワメの特徴は、性格検査の結果が16種類に分類され、職種とのマッチ度がわかりやすい点です。性格検査の結果を参考にする企業もあり、自分の適性とマッチする職種に配属されやすくなります。
能力検査は、「言語」「非言語」の2分野が出題される形式です。20分と短い制限時間なので、効率よく解いていく必要があるでしょう。
能力検査は模擬テストもあるので、事前に受けておくのがおすすめです。性格検査に正解はないため、自分が思うように答えるとよいでしょう。
30.3Eテスト
3Eテストは知的能力と性格テストの2種類からなる適性検査です。知的能力を測定する「3E-i」と、性格や価値観を測定する「3E-p」があります。
3Eテストの注意点は、時間切れを起こしやすい点です。例題を解いている際に制限時間が少なくなり、最後まで解ききれないケースがあります。
また、3Eテストは加点方式の適性検査です。答えていない問題は0点になるので、まずは全問を回答することを目標に進めていくとよいでしょう。
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就活で多く使われる適性検査の種類はSPI3
適性検査には多くの種類のテストがあります。どの企業でどのテストが行われているのかはそれぞれですが、最も多くの企業が取り入れているのは「SPI3」です。
続いて、玉手箱、TG-WEB、CAB、GABの順となっていますが、
全ての適性検査の対策を行うことはできないので、まずはSPI3の対策を行っておくとよいでしょう。
SPI試験の通過方法が気になる方は「SPIでなぜ落ちる?原因と対策、SPIで能力や性格はどこまでわかるかを解説」も読んで対策を検討してみてください。
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適性検査の対策法
適性検査は選考初期の足きりに使われることが多く、よい検査結果を出すためにも事前の対策は必須です。ここでは、性格検査と能力検査それぞれの具体的な対策方法を紹介します。
性格検査の対策法
性格検査は、企業と学生の相性をみることが目的のひとつであるため、対策法として、事前に企業が求める人物像をリサーチし、それを意識しながら回答するのもおすすめです。ただし、性格検査には嘘を見破るための設問も設けられています。
また、面接に進めたとしても、検査結果との矛盾が明らかになるリスクもあります。基本的には自分を偽らず、素直に直感で回答するのがよいでしょう。
能力検査の対策法
能力検査の内容は独特なものが多く、ある程度問題に慣れておくことが大切です。効果的な対策法を知り、しっかりと準備をして検査に臨みましょう。
問題集を繰り返し解いてパターンに慣れる
能力検査の多くは、中学・高校レベルでそれほど難易度は高くないようです。ですが、出題のパターンには特徴があり、慣れていないと効率的に回答できません。
対策には市販の問題集があるので、自分に合ったものを1冊購入し、繰り返し解くようにするとよいでしょう。
苦手分野を把握する
就職活動に忙しい学生には、適性検査の対策ばかりに時間をかける余裕はありません。限りある時間で効率よく効果的な対策をするためにも、まずは一通り問題集を解いて苦手分野を把握し、重点的に復習していくようにしましょう。
スピードを意識する
どの種類の能力検査でも共通して言えるのは、時間がタイトであるということ。特にパソコンで行う適性検査は1問ごとに制限時間があり、早く確実に解答しなければなりません。
そのため、事前対策の段階で時間を意識して解答するのが重要なポイントとなります。繰り返し練習して問題形式に慣れ、解答スピードを早めていきましょう。
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新卒採用で適性検査を受ける時の注意点
適性検査を受けるにあたって、注意点を把握しておきましょう。よくある失敗や注意点を紹介するので参考にしてください。
適性検査で落ちる可能性もある
適性検査で落ちる場合もあるので気をつけましょう。「企業とのマッチ度が低い」「能力検査の点数が低い」などの理由で落ちる場合があります。
適性検査は自社とのマッチ度の参考程度にする企業もあれば、応募者を絞るために使う企業もあります。応募者を絞る企業では、「能力検査は△点以上」のように、基準が設けられている場合も。
適性検査の内容がよくないと、面接に参加できずに選考に落ちるかもしれません。適性検査だと油断せず、事前の対策を行ってください。
不正受検は失格になる
適性検査を受ける際の注意点ですが、不正受検はしないようにしましょう。特に、自宅で行うWEBテストやテストセンターで行う適性検査では、替え玉での受検もできてしまうのも事実です。
また、誰も見ていない環境なので、ネットで答えを調べたり、電卓で計算するということも可能です。しかし、そのような不正をして適性検査を受けてしまうと、正しい測定結果が出なくなってしまうため、自分自身が不利になることもあり得るでしょう。
また、適性検査の回答内容を後で行われる面接でも確認するという企業もよくあります。大学受験のように、 高得点を取った人が合格をするというテストではありません。 少しでも自分をよく見せたいという気持ちもわかりますが、 それでは正しい測定結果が出ないので、不正行為はしないように注意しましょう。
嘘の回答はしない
適性検査の性格検査では、嘘の回答はやめてください。企業からの印象がよくなるように回答を選んでも、嘘がばれる可能性があります。
性格検査で嘘をつく際によくあるのが、回答が矛盾してしまうことです。自分が回答した内容を忘れてしまい、前の質問と違う回答を選んでしまいます。
矛盾した回答が多いと、正しく回答していないことがばれて評価が下がるので気をつけましょう。噓の回答はばれてしまうので、自分に正直に回答してください。
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就活での適性検査の種類を知って対策を万全にしたいあなたへ
就活において、適性検査は避けては通れない道です。そのため、しっかりとテスト対策を行うことが大切。 性格適性のテストではなかなか対策を行うことは難しいでしょう。
性格適性の対策は難しいものの、数理問題や言語問題などの知的能力を問うテストは事前に対策を行うことができます。また、この記事でもご紹介した通り、適性検査は数多く存在していますが、実施される可能性が高いSPI3の対策でしたら書店で対策本なども売っているので購入してみるのもよいでしょう。
実際にどのような試験が実施されるのかを事前に把握しておくだけでも、採用選考の当日は落ち着いて受検することができます。また、どの企業の選考でどのテストが行われるのか事前に把握しておくと適性テストの対策ができるでしょう。
どの企業でどのテストが実施されているかを確認したいときは、就活エージェントに相談してみましょう。 就活エージェントでは、過去に選考を受けた方のデータを保有していることもあります。
キャリアチケットは、無料で就活の相談ができるサービスです。どのように適性検査に対して対策を行った方がよいのかアドバイスも行っているので、まずは一度相談してみましょう。
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