内定電話で保留はどう伝えればいい?伝え方のマナーや例文を解説

このページのまとめ

  • 内定電話で保留できるかどうかは、企業それぞれの判断次第になる
  • 内定電話で保留を依頼する際は、回答期限は自分から提示する
  • 内定電話がかかってくる前に、承諾するか保留するかは決めておくようにする

内定電話で保留はどう伝えればいい?伝え方のマナーや例文を解説のイメージ

「内定電話で保留を伝える場合はどのように伝えればいい?」「保留の期間はどのくらい待ってもらえるの?」などと気になる就活生もいるでしょう。内定電話で保留を伝える場合、保留理由と回答期限を伝えるのがポイントです。保留期間は1週間程度を目安にするといいでしょう。

この記事では、内定電話で保留する際の伝え方やマナーを解説しています。最後まで読めば、電話で保留したいことを明確に伝えられるようになるはずです。

内定承諾について相談したい

   
目 次

内定電話で保留できるかどうかは企業次第

内定を伝える電話を受けた際に、その場で保留できるかどうかは企業次第です。必ず保留できるわけではないので、まずは保留を認めてもらえるのかどうか、相談するようにしましょう。

企業によっては、「この場で内定を承諾しないと、内定を取り消す」「内定を承諾するまで引き止め続けられる」などのオワハラにあうケースもあります。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p14)」によると、9.4%の学生がオワハラを受けたと回答しました。必ず内定保留ができるわけではないので、保留ができなかった場合は内定を辞退するのか、承諾するかも考えておくと良いでしょう。

オワハラってどのような行為を指すの?と疑問に思った就活生は、「知っておきたい!オワハラの意味と実態」の記事を読んでみてください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

内定を保留する場合はすぐに連絡する

内定通知がメールや封筒で届き、内定をどうするか就活生側から連絡する場合もあります。もし、内定を保留したいと連絡する場合は、できるだけ早急に伝えるようにしてください。

企業側には採用のスケジュールがあり、もし、内定辞退が発生した場合、すぐに次の内定者を探さなければなりません。企業によっては一から採用活動をやり直すケースもあります。

連絡が遅れれば遅れるほど、内定を承諾してもらえるのか、辞退するのかが分からず企業は困ってしまうことに。就活生側も連絡を先伸ばしにしたせいで、「いつ伝えよう」と連絡しにくくなる場合もあるので、内定保留をする際はすぐに連絡してください。

内定保留の期間は1週間程度が目安になる

内定を保留できる期間は、1週間程度が目安です。ただし、明確な基準が決められているわけではないので、企業ごとに期限が違うことは覚えておきましょう。

就活の状況によっては、「1週間後だと他企業の最終面接の結果が出ていない」と内定をどうするか判断に困ることもあります。その場合には、「△△日まで待ってほしい」と具体的な日付を伝えて、待ってもらえそうか相談してください。

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内定電話で保留したいと伝える際のポイント

内定を保留したいと伝える場合は、理由は正直に話し、あくまでもお願いとして伝えるのが大切です。ここでは、内定を保留したいと伝える場合のポイントを解説します。

回答期限は自分から伝える

内定をいつまでに回答するかの期限は、自分から伝えるようにしましょう。企業からの期限を受け入れた結果、「期限が来たけど面接結果がまだ出ていない」「内定をどうするか決めきれていない」などの状況に陥る場合があるからです。

また、企業側も、あなたがどのくらい考える時間が欲しいのかが分かりません。「△月△日までにお返事させていただきます」と自分から期限を伝える方が、話の流れがスムーズに進むでしょう。

保留する理由は正直に伝える

内定を保留する理由は、ごまかさず正直に話すようにしてください。嘘の理由を伝えてしまうと、深掘りされた際に回答に困り、信用を失ってしまいます。

たとえば、「ほかの企業の選考結果を待っている」「勤務地の部分で不安があり、どうするか悩んでいる」などのように、悩むこともあるでしょう。採用担当者もあなたが納得して入社を決めてほしいと考えているので、正直に伝えた方が内定保留の理解を得られやすくなります。

低姿勢でお願いとして伝える

内定保留をする際は、あくまでもお願いとして伝えましょう。「保留してもらえるのがあたりまえ」と考えていると、失礼な対応をしてしまう可能性があります。

内定を保留することで、企業側はあなたが入社するかどうか分からず、迷惑がかかっていることを理解しておきましょう。「内定を保留させていただきたいのですが、可能でしょうか」のように、依頼として伝えるようにしてください。

入社意欲があることも伝える

内定を保留する際は、内定を保留した企業にも入社意欲があることを伝えておきましょう。「入社意志があるからこそ、真剣に悩んでいる」と前向きな気持ちをアピールしておくことが大切です。

企業は入社意欲の低い学生より、入社意欲の高い学生を優先して採用したいと考えています。「入社してくれなさそうだな」と思われた場合、評価が下がる可能性もあるので気をつけましょう。

内定を保留したいと伝える場合のポイントは、「内定を保留したいときは企業にどう伝える?適切な対応方法や例文をご紹介」の記事で詳しく解説しています。内定保留は丁寧な対応で、あくまでお願いであることを理解して、伝えるようにしてください。

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内定を「保留したい」と電話で伝える場合のマナー

内定を保留したいと電話で伝える場合、伝え方や場所などのマナーを守って連絡しましょう。ここでは、内定電話で保留する場合のマナーを5つ紹介します。

静かな場所に移動する

電話を受ける際は静かな場所に移動し、声が聞きやすい環境を作りましょう。周囲の騒音で電話が聞こえにくく、やり取りをしている最中に迷惑をかける恐れがあります。

周囲が騒がしい場合は、一度保留にし、移動しても問題ありません。また、移動中で話ができない場合もその旨を伝えて、「△分後にこちらからからかけなおします」と落ちついた環境で電話できるようにしましょう。

営業時間内に連絡する

こちらから電話をかける場合は、営業時間内に連絡するのがマナーです。また、始業直後や就業間際など、企業が忙しい時間帯も避けるようにしてください。

おすすめの時間帯は、10時から12時ごろや、14時から16時ごろです。採用担当者側の都合も考えて連絡できるようになると、好印象を与えられるでしょう。

大事な内容はメモをとる

大事な内容を忘れないように、メモをとりながら連絡しましょう。「内定の回答期限はいつまでなのか」「誰宛に連絡すればいいか」のように、忘れてはいけない内容があります。

内定を保留する際も、この後はどのような流れで進めていくのか伝えられるのが一般的です。忘れてしまって確認の連絡をしなくてすむように、メモをとっておきましょう。

内定を保留する際は簡潔に伝える

内定を保留する際は、結論から簡潔に伝えてください。あいまいに伝えたり、遠回しに伝えたりしてしまうと、内定を保留する意思が伝わらない可能性があります。

内定を保留する場合は、「△△の理由で、△△日まで内定を保留させていただきたいです」と簡潔に話しましょう。面接と同様、結論から伝えることで自分の思いが伝わります。

内定保留は採用担当者に直接伝える

内定保留については、採用担当者と直接話すようにしてください。電話をかけて不在の場合は、あらためて電話をかけなおすようにしましょう。

もし、何度電話しても採用担当者がいない場合、メールで連絡するのも一つの方法です。ただし、「連絡した、していない」のトラブルを避けるためにも、基本的には直接話すようにしてください。

就活での電話マナーについては、「就活の電話はどう話す?基本的なマナーや苦手を克服する方法について解説」の記事でも紹介しています。電話でも好印象を与えられるように、どのように話すかを勉強しておきましょう。

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内定電話で保留する際に備えて行う準備

内定電話で保留を伝える前に、どのように伝えるかは準備しておきましょう。いつ電話がかかってくるか分からないので、あらかじめ準備しておくのが大切です。

ここでは、内定電話で保留しようと決めた際に、行いたい準備を紹介します。

内定承諾か保留か決めておく

内定電話を受ける前に、内定を承諾するか保留するのか決めておきましょう。基本的には、内定電話が来た場合、その場で内定を承諾するかどうかの意思確認がされるためです。

電話が来てから内定をどうするか考えていると、あいまいな回答になってしまい、企業に迷惑をかけてしまいます。もし、内定承諾か辞退かが決められない場合、「保留したい」と伝えることを明確に決めておきましょう。

留守電の設定をしておく

電話がとれない場合に備えて、留守電の設定をしておいてください。登録していた企業の電話番号と異なる番号から電話があり、かけなおすか迷う場合もあるからです。

内定電話の場合、企業の番号ではなく、採用担当者の携帯電話や採用部署の電話などから連絡がくる可能性もあります。留守電の設定をしておけば、知らない電話番号でも用件が分かり、かけなおしをしやすいのでおすすめです。

また、企業からの電話は、非通知設定で来る場合もあります。「就活中の非通知着信、企業の可能性はある?」の記事を参考に、企業からの電話に出られるよう準備しておいてください。

いつでもメモとペンを用意しておく

いつ電話がかかってきても良いように、メモとペンは常備しておきましょう。外出中に電話がくる場合もあるので、内容を記録できるようにしておいてください。

連絡を聞き漏らしたり、内容を忘れてしまったりすると、企業に迷惑をかけてしまいます。電話の際はメモをとるように心がけ、最後に間違いがないか復唱するようにしておきましょう。

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内定電話で保留を伝える場合の例文

ここでは、内定電話で保留したいと伝える場合の例文を紹介します。企業から電話を受けた場合と、自分から電話をする場合の2パターンを紹介するので参考にしてください。

企業からの内定電話で保留を伝える際の例文

担当者:お世話になっております。△△株式会社の△△と申します。
△△さんのお電話でよろしかったでしょうか。

自分:はい。△△です。お世話になっております。

担当者:先日は弊社の面接にお越しいただき、ありがとうございました。
ぜひ、弊社に入社していただきたく、内定のご連絡となります。
現時点での、△△さんのご意思を伺ってもよろしいでしょうか。

自分:内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
すぐにでもご返答させていただきたいのですが、ほかに選考を受けている企業がある状態です。

御社も大変魅力に感じているのですが、熟考し、納得したうえでお返事したいと考えています。
△日に結果が出ますので、その日までお待ちいただくことはできますでしょうか。
大変申し訳ありませんが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

担当者:分かりました。では、△日に内定のお返事をお待ちしております。

自分:お忙しいところ、大変申し訳ございません。お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

自分から連絡して内定保留を伝える際の例文

自分:お忙しいところ恐れいります。△△大学の△△と申します。
採用担当の△△様はいらっしゃいますでしょうか。

担当者:はい。△△です。

自分:お世話になっております。△△です。
この度は内定のご連絡をいただきまして、誠にありがとうございました。

すぐにでもご返答させていただきたいところですが、他社の選考結果が△日に出る状況です。
納得したうえで就活を行いたいので、△日まで返事を待っていただけませんでしょうか。

担当者:分かりました。では、△日に内定のお返事をお待ちしております。

自分:ありがとうございます。△日に、こちらからご連絡いたします。
お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。失礼いたします。

内定保留を伝える際は、マナーを守って、失礼のないように連絡しましょう。折り返しの電話をする際のマナーは、「就活生必見!これでわかる「折り返し電話」への対処法」の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

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メールで内定保留を伝える場合の例文

採用担当者に電話がつながらない場合、メールで内定保留を伝えるのも一つの手段です。ここでは、メールで内定保留を連絡する際の例文を紹介します。

件名:内定承諾について回答期限延期のご相談

本文:
株式会社△△
人事部 △△様

△△大学△△学部4年生の山田太郎です。
先日は内定の通知をいただき、誠にありがとうございました。

承諾の件ですが、返答まで少々お時間をいただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
貴社への入社意志は強いのですが、一度実家へ帰省し、家族とも相談してから慎重に決定したいと思っています。

誠に申し訳ありませんが、 1週間後の△月△日まで回答を待っていただけないでしょうか。
ご多用のところこちらの都合で大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
△△大学□□学部
山田 太郎(Yamada Taro)
TEL:080-☓☓☓-☓☓☓
Mail:△△1111@.co.jp
住所:東京都○○区□□町1-2-3△△アパート101号室
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内定保留のメールを送る際も、マナーを守ってやり取りを行いましょう。メールのマナーについては、「就活メールの正しい書き方は?基本のマナーと構成のポイント」も参考にしてください。

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内定電話で保留したあとに承諾や辞退を伝える際の例文

内定保留をしたあとは、内定を承諾するか、辞退するか伝える必要があります。ここでは、承諾時と辞退時、それぞれの例文を紹介するので参考にしてください。

内定を承諾する場合の例文

お世話になっております。△△大学の△△でございます。
この度は、内定のお返事までお時間をいただきありがとうございました。

熟考した結果、御社の内定をぜひお受けしたいと思います。
一日でも早く、御社の力となれるよう努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

内定承諾の伝え方については、「内定承諾の連絡は電話ですべき?連絡マナーや保留時の伝え方も解説」の記事も参考にしてください。

内定を辞退する場合の例文

お世話になっております。△△大学の△△でございます。
この度は、内定のお返事までお時間をいただきありがとうございました。

お時間をいただき大変申し訳ないのですが、別の企業に入社する決意をいたしました。
△△様には説明会からご対応いただき、とても感謝しております。
貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。

内定辞退の連絡方法については、「内定辞退の電話は怖い?伝え方のポイントや例文を解説」の記事で解説しています。伝えにくい内容ではありますが、誠意をもって、これまでの感謝とともに辞退を伝えてください。

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内定電話で保留をどのように伝えるか迷うあなたへ

内定電話で保留の意思は伝えにくく、どのように話せば良いか悩む人もいるでしょう。伝えにくい内容だからこそ、事前に準備を行い、誠意をもって伝えるのが大切です。

保留する理由は正直に伝え、納得いくまで考えましょう。中途半端な気持ちで内定を承諾してしまうと、入社してから後悔する可能性もあります。

内定を承諾するか悩む方のなかには、「納得できる企業が見つかっていない」と感じている方もいるでしょう。就活をまだ続けようと思う場合は、ぜひ就活エージェントのキャリアチケットに相談してください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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