このページのまとめ
- 事前に企業研究を行い聞きたいことの優先順位をつけると、企業への質問がしやすくなる
- 企業への質問は簡潔に分かりやすく30秒程度で聞けるように、言う内容を整理しておく
- 調べれば分かる内容や「はい」「いいえ」で答えられることは、企業への質問としてNG

「企業説明会での質問が思いつかない…」「採用担当者に良い印象を与えたい…」と悩んでいる就活生もいるでしょう。企業に何を聞けば良いか分からない場合は、企業研究を行い詳しく知りたいことをピックアップするのがおすすめです。
この記事では、説明会で企業への質問が重要な理由や具体的な例文、考えるコツなどを解説します。また、担当者に好印象を与えるポイントもまとめたので、ぜひご覧ください。
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- 企業説明会で「企業への質問」が重要な理由
- 企業理解を深めて選考対策につなげるため
- 企業選びの判断材料にするため
- 採用担当者に印象づけるため
- 好印象を与える「企業への質問」を考える5ステップ
- 1.業界研究と企業研究を行う
- 2.詳しく知りたい内容をリストアップする
- 3.質問内容に優先順位をつける
- 4.質問の意図や背景を明確にする
- 5.質問する際の言葉を考える
- 【目的別】企業への質問の例文50選
- 企業の事業内容について
- 業務内容や仕事のやりがいについて
- 企業の社風や文化について
- キャリアパスや将来性について
- 会社の制度や働き方について
- 企業が求める人物像について
- インターンシップや選考について
- 企業への質問で好印象を与えるための6つのマナー
- 1.質問前に大学名と名前を名乗る
- 2.最初に質問内容を具体的に伝える
- 3.質問を30秒以内にまとめる
- 4.質問の意図や背景を説明する
- 5.簡潔で聞き取りやすい声で話す
- 6.回答後に感謝を伝える
- 説明会で企業への質問を行う際の注意点
- Webサイトで調べれば分かる質問はしない
- 給与や待遇についての質問は避ける
- ネガティブな内容の質問はしない
- すでに説明された内容は質問しない
- 「はい」「いいえ」で答えられる質問
- 企業説明会の担当者が答えにくい質問は避ける
- 「質問はありません」で終わらない
- オンライン説明会での企業への質問のコツ
- 企業への質問をメールでする場合のポイント
- 企業への質問で何を聞くか悩んでいるあなたへ
- 企業への質問に悩んでいる方によくある質問
- Q.企業説明会での質問が思いつかないです…
- Q.就活で企業への質問をメールでするコツは?
- Q.企業への質問の仕方を教えてください
企業説明会で「企業への質問」が重要な理由
企業説明会では、積極的に質問することが重要です。ただ説明を聞くだけでなく質問をすることで、就職活動を有利に進められる可能性が高まるでしょう。また、企業側も参加者からの質問を期待している傾向にあるのです。
企業説明会での質問には、主に3つの重要な意味があります。「企業理解を深める」「企業選びの判断材料を得る」「採用担当者への印象づけ」です。それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。
企業理解を深めて選考対策につなげるため
企業説明会での質問は、その企業についての理解を深めるための絶好の機会となります。パンフレットやWebサイトだけでは分からない、具体的な情報を得られるのです。
たとえば、以下のような情報を直接確認できます。
・企業の求める人材像
・実際の仕事内容や職場の雰囲気
・入社後のキャリアパス
・社員の成長機会
上記の情報は実際の選考対策で活かすことが可能です。面接での質問に対する回答を考えたり、志望動機をより具体的に書いたりする際に、説明会で得た情報が役立つでしょう。
企業選びの判断材料にするため
企業説明会での質問で、その企業が自分に合っているかどうかを判断する材料を集められます。採用情報だけでは分からない、企業の実態やカルチャーについて理解を深められるのです。
以下のような観点から、企業との相性を確認できます。
・企業の事業方針と自分のキャリアプランが合うか
・職場の雰囲気や働き方と自分の理想との相性
・研修制度や評価制度の充実度
・社員の定着率や働き方の満足度
質問の回答から得られる情報を自分の価値観や将来のキャリアプランと照らし合わせることで、より良い選択ができるでしょう。
採用担当者に印象づけるため
質問をすることは、採用担当者に対して積極性をアピールする機会となります。的確な質問をすることで、「企業研究をしっかり行っている」「入社後のビジョンを持っている」といった好印象を与えられるでしょう。
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、企業が新卒採用にあたって最も重視した点は「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」でした。
| 新卒採用で重視した点 | 割合 |
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3% |
| コミュニケーション能力 | 74.8% |
| マナー・社会常識 | 58.6% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表4採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合」
つまり、業務への積極性や他者との関わり合いのスキル、円滑に業務を遂行できる能力などが重視されていることが分かります。
したがって、企業への質問内容は「課題や将来性について」や「入社後のキャリアプラン」「企業の社風や文化」を意識した質問が、好印象を与えるために効果的なのです。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
面接において企業への質問が求められる理由
面接で企業への質問が求められるのは、応募者の「入社への意欲」「企業研究の深さ」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」などを、面接官が確認したい意図があります。
そのため、事前に質問を準備し、面接の場面で適切に活用することが、選考を突破するためのポイントです。
「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事では、面接での質問例を40選まとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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好印象を与える「企業への質問」を考える5ステップ
企業への質問を考える際には、企業・業界研究を念入りに行い、そのなかから特に興味が沸いた内容をピックアップします。そして、説明会の担当者に伝わるような言い方を考えましょう。
ここでは、企業への質問の仕方を詳しく解説します。
1.業界研究と企業研究を行う
まずは業界研究と企業研究を行い、企業の情報を集めるところから始めましょう。Webサイトや説明会で得られる情報は質問しないのが基本です。
業界研究を行う際は、業界内での企業の立ち位置を考えましょう。たとえば、業界内での規模やどのくらいシェアをもっているかを調べます。
また、企業研究を行い、同業他社と比較することも大切です。次のような情報を調べて、比較しておきましょう。
・シェア率
・生産量
・売上高
・市場規模
・事業内容
・扱う商品、サービス
・扱う商品やサービスの強み
・今後の展望
・業務内容
・企業理念
・社風
情報収集を行う際は、次のような場所から調べます。
・企業のWebサイト
・企業説明会
・OB、OG訪問
・IR情報
・四季報
基本的な情報を知りたい場合は、企業のWebサイトを確認しましょう。IR情報と呼ばれる株主向けの情報にも事業内容や今後の展望が記載されていることがあるので、確認をおすすめします。
企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
2.詳しく知りたい内容をリストアップする
企業説明会前に疑問点や詳しく知りたい内容を箇条書きでリストアップしておくことが大切です。事前に気になることを整理すると、説明会で的確な質問ができ、企業理解が深まります。
たとえば、企業のWebサイトを見て「この仕事内容は具体的にどう進めるのか?」「成長支援はどんな制度があるのか?」など気になることをメモしておきましょう。リスト化すると、質問内容が漏れず、当日に焦らずスムーズに質問できます。
3.質問内容に優先順位をつける
質問内容に優先順位をつけることで、限られた時間内に重要な疑問を聞ける可能性があります。企業説明会は質疑応答の時間が限られており、聞きたいことを全部を聞けないことも考えられるためです。
したがって、自分が最も知りたい質問を上位に置き準備しておくことで、限られた時間で効率的に質問できるでしょう。質問の優先順位を決めておくと、焦らず落ち着いて企業説明会に臨めるのでおすすめです。
4.質問の意図や背景を明確にする
企業への質問は、なぜその質問をするのか「意図や背景」を伝えることで相手に伝わりやすく、より具体的な回答を引き出せる傾向にあります。漠然とした質問は相手が答えづらく、効果的なコミュニケーションが取れなくなってしまうでしょう。
たとえば「会社の雰囲気について教えてください」と聞くだけだと、回答が抽象的になりがちです。そこで、「自由に意見を出し合える環境で成長したい」といった自分の想いを添えて、「御社の風通しの良さを感じる具体的な場面があれば教えてください」と質問すると、担当者も答えやすくなり好印象を与えられるでしょう。
質問の意図や背景を深掘りして準備しておくことで、当日は説明を聞いたうえでさらに詳しく知りたいことを効果的に質問できるのです。
5.質問する際の言葉を考える
どのような言い回しで質問するかも考えておきましょう。聞きたい内容が分かるように、分かりやすい言葉で端的にまとめるのがポイントです。
基本的には、質問したい内容の結論から伝えましょう。「△△について教えていただきたいです」のようにストレートに聞けば問題ありません。
補足があれば、「△△のように考えているので、詳しくうかがいたいです」「△△と聞いていたのですが、合っているでしょうか」のように、質問内容のあとに伝えるようにしてみてください。
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【目的別】企業への質問の例文50選
ここでは、聞きたい内容の目的別に効果的な質問例を紹介します。企業説明会で活用できるので、状況に応じて表現を調整し、自分の言葉として使うよう心掛けましょう。
企業の事業内容について
事業内容を理解しようとする姿勢は、担当者に「御社に興味があること」をアピールするうえで効果的です。また、以下のような質問で企業研究をより深められるでしょう。
・御社の主力事業における強みは何でしょうか
・現在注力されている新規事業について教えてください
・今後の事業展開についてどのようなビジョンをお持ちでしょうか
・競合他社と比較した際の差別化ポイントを教えてください
・御社の商品やサービスの主なターゲット層を教えてください
・事業における課題と、その解決に向けた取り組みを教えてください
・SDGs達成に向けての具体的な取り組みや活動を教えてください
・海外展開の状況や今後の計画について教えてください
業務内容や仕事のやりがいについて
実際の業務内容や、仕事で得られる満足感を知ることは、入社後のイメージを具体化するうえで重要です。
・入社1年目の具体的な業務内容を教えてください
・日々の業務で大切にされていることは何でしょうか
・仕事で最もやりがいを感じる瞬間はどんなときですか
・新入社員に求められるスキルについて教えてください
・業務で直面する課題とその克服方法を教えてください
・チーム制での仕事が多いのか、個人作業が多いのか教えてください
・配属先はどのように決定されるのでしょうか
企業の社風や文化について
企業の社風や文化について質問することで、自分との相性を判断しやすくなります。そのため、下記のような企業への質問がおすすめです。
・御社の企業理念で特に大切にされている点は何でしょうか
・社内のコミュニケーションの特徴を教えてください
・若手社員の意見はどのように取り入れられているのでしょうか
・社内の雰囲気や人間関係について教えてください
・社員の方々の平均的な年齢層を教えてください
・女性の活躍推進に関する取り組みを教えてください
・社内イベントや社員の交流機会について教えてください
キャリアパスや将来性について
叶えられる具体的なキャリアパスや事業の将来性を確認することも、企業への質問で好印象を残すために効果的でしょう。また、入社の意欲も伝えられるため、説明会担当者の印象にも残りやすくなる傾向にあります。
・入社後のキャリアパスの例を教えてください
・どのような成長機会が用意されているでしょうか
・社員の平均的な昇進スピードを教えてください
・部署異動や職種変更の可能性について教えてください
・管理職への登用基準について教えてください
・グローバル人材の育成方針について教えてください
・中長期的なキャリア形成をどのようにサポートされていますか
会社の制度や働き方について
働き方や福利厚生は、仕事と生活のバランスを考えるうえで重要な情報です。説明会担当者へのプライベートな質問であったり、「給料はいくらですか」といった直接的過ぎたりする質問は避けましょう。具体的には、以下のような質問がおすすめです。
・残業時間の実態について教えてください
・テレワークの導入状況について教えてください
・有給休暇の取得状況を教えてください
・福利厚生制度の特徴を教えてください
・育児、介護との両立支援制度について教えてください
・評価制度の特徴について教えてください
・研修制度の内容について教えてください
企業が求める人物像について
企業が求める人物像を質問することで、自己PRや面接対策に活かせるでしょう。
・特に重視される資質や能力を教えてください
・御社で活躍している社員の共通点を教えてください
・入社後に必要となるスキルについて教えてください
・新入社員に期待することを教えてください
・中途採用と新卒採用での求める人物の違いを教えてください
・特に評価される経験について教えてください
・御社の社員が持つべき価値観について教えてください
インターンシップや選考について
企業説明会でさらに興味が沸いた企業には、インターンシップや選考について質問するのも前向きな選択の一つです。企業の選考プロセスを理解することで、効果的な就活計画を立てられるでしょう。
・インターンシップの選考基準について教えてください
・選考プロセスの流れを教えてください
・面接で特に重視される点を教えてください
・インターンシップと本選考の関連性について教えてください
・選考時期や内定時期について教えてください
・学生時代に経験しておくと良いことを教えてください
・本選考までに身につけておくと良いスキルや資格があれば教えてください
これらの質問例は、あくまでも参考としてお使いください。実際に質問する際は、企業研究をした上で、自分の言葉で表現し、その企業に特化した質問を心掛けることが重要です。
また、質問の意図や背景を理解したうえで、状況に応じて適切な質問を選択することで、より効果的なコミュニケーションが可能となります。
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企業への質問で好印象を与えるための6つのマナー
企業説明会や面接での質問は、自己PRの重要な機会です。適切なマナーを心掛けることで、より好印象を与えられる可能性があります。ここでは、企業への質問時に押さえておくべき6つのマナーについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.質問前に大学名と名前を名乗る
質問を始める前に、必ず大学名と名前を名乗ることが重要です。「○○大学の△△と申します」という形で、はっきりと声に出して名乗りましょう。
企業説明会では多くの学生が参加するため、質問者を特定できるよう配慮することが大切です。また、名乗ることで質問に責任を持つ姿勢を示すことができ、真摯な態度として評価されるでしょう。
2.最初に質問内容を具体的に伝える
質問の冒頭で、何について聞きたいのかを明確に伝えることが大切です。たとえば、「御社の研修制度について質問させていただきます」というように、質問の主題を最初に示すことで、回答者が的確な答えを準備しやすくなります。
また、漠然とした質問や抽象的な表現は避け、具体的な内容を示すことで、より詳細な回答を得られるでしょう。質問の焦点を絞ることで、限られた時間を効果的に活用することにもつながります。
3.質問を30秒以内にまとめる
質問は30秒以内で完結させることを意識しましょう。長過ぎる質問は、要点が不明確になりがちで、ほかの参加者の時間も奪ってしまいます。事前に質問内容を整理し、簡潔に伝えられるよう準備することが重要です。
ただし、短すぎる質問も避けるべきです。「御社の強みは何ですか」といった単純な質問では、企業研究が不十分だと思われる可能性があります。「30秒」という時間を意識しながら、必要な情報を過不足なく含めることを心掛けましょう。
4.質問の意図や背景を説明する
質問をする際は、「なぜその質問をするのか」という背景や意図を簡潔に説明することで、より深い回答を得られやすくなります。たとえば、「海外展開に興味があるため」や「将来のキャリアプランを考えるうえで」などと前置きしましょう。
質問の背景を説明することで、担当者もより適切な回答をしやすくなります。また、自身のキャリア観やビジョン、企業研究の深さを示すことにもつながり、積極的な姿勢をアピールできるでしょう。
5.簡潔で聞き取りやすい声で話す
質問をする際は、明瞭な発声と適度な声量を心掛けましょう。早口や小声は避け、会場の後ろの人にも聞こえるような声量で話すことが重要です。また、文末まではっきりと発音し、質問の内容が正確に伝わるよう意識しましょう。
6.回答後に感謝を伝える
質問への回答を得られたら、必ず感謝の言葉を述べましょう。「ありがとうございました」という基本的なフレーズに加えて回答内容に触れた一言を添えると、より誠実な印象を与えることができます。
たとえば、仕事のやりがいについての質問に対し回答された際、「お客さまからの感謝の言葉がやりがいにつながるというお話、非常に共感いたしました。ありがとうございました」などと伝えるのがおすすめです。
また、回答中は相手の話をしっかりと聞く姿勢を見せ、適度にうなずくなどの反応を示すことも重要といえます。
企業への質問のマナーは説明会だけではなく、面接でも同じことがいえるでしょう。「就活の面接対策は何をする?具体的な方法とよく聞かれる質問50選」の記事では、面接で好印象を残す際のポイントを紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
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説明会で企業への質問を行う際の注意点
企業への質問では、避けたほうが良い内容があります。事前に注意点を知っておき、評価を下げないようにしましょう。ここでは、企業に質問する際の注意点を紹介します。
Webサイトで調べれば分かる質問はしない
自分で調べれば分かることは質問しないようにしましょう。企業研究が不足しており、志望度が低いと思われかねません。
具体的には以下の質問が該当します。
・業務内容を教えてください
・どのような商品を扱っていますか
・従業員数は何人ですか
・海外進出を行っているとうかがいましたが、どこの国ですか
・御社の企業理念を教えてください
企業の基本的な情報は、企業のWebサイトを読んだり、説明会に参加したりすれば分かります。質問する際は、調べたものの分からない内容について聞くのが懸命です。
給与や待遇についての質問は避ける
給与や福利厚生など、待遇面についての質問も避けましょう。「仕事に対して興味がない」「条件面で企業を選んでいる」と思われてしまうからです。
キャリアチケットの「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、給与で企業を選ぶ学生の割合は16%、福利厚生で企業を選ぶ学生の割合は12%でした。

給与や福利厚生は仕事をするうえで大切ですが、企業からすると仕事への意欲を感じず、評価しにくい質問内容です。自分が聞きたい内容と企業から評価される内容は、必ずしも一致しないことを念頭に置きましょう。
具体的なNG例は以下になります。
・休みはとれますか
・必ず定時で退勤できますか
・給料はどのくらいですか
・有給は必ず消化できますか
・産休や育休は必ず取得できますか
ネガティブな内容の質問はしない
企業説明会でネガティブな内容を直接質問するのは避け、前向きな言い回しで伝えることが重要です。ネガティブな質問は企業側に悪い印象を与えやすく、面接の雰囲気を悪くする可能性があります。
・仕事は簡単ですか
・△△の業務は嫌なのですが、避けられますか
たとえば、「残業が多いと聞きましたが、本当ですか?」と直接聞くと、企業に対して否定的な印象を持っていると思われるリスクがあるでしょう。
表現を変えて、「業務の効率化に向けた具体的な取り組みは何ですか?」と質問すると、企業側に前向きな姿勢が伝わり、良い印象を与えられます。
すでに説明された内容は質問しない
面接で説明された内容については質問しないようにしましょう。「話を聞いていない」「話を理解できていない」などと思われるからです。
もし、説明を受けた内容で質問がある場合は、「さきほどお話しいただいた△△ですが、△△の部分について詳しく教えてください」のように伝えましょう。話を聞いたうえで質問があると伝えれば、話を聞いていないと思われにくくなります。
「はい」「いいえ」で答えられる質問
「はい」か「いいえ」で答えられる質問は、話が広がらないため避けてください。
・残業はありますか
・在宅ワークはできますか
・海外勤務はできますか
「はい」「いいえ」で答えられない質問をするには、「どのように」「どれくらい」などの言葉を使うのがおすすめです。
企業説明会の担当者が答えにくい質問は避ける
社外秘の情報のように、説明会が答えにくい質問は避けましょう。面接官を困らせないためにも、答えてもらえそうかは自分で考えておくことが大切です。
たとえば、「次の事業所はどこにできますか?」のような質問は、公表しておらず言えない場合もあります。また、面接官とは関係ない事業や部署についての質問は、面接官があまり情報を知らないケースもあるので、聞かないようにしましょう。
「質問はありません」で終わらない
「質問はありません」で終わらないように、最低一つは質問を準備してください。企業に対して聞きたいことが何もないと思われ、入社意欲が低いと判断されてしまいます。
ただし、説明会で聞きたい内容を説明してもらい、聞く内容がない場合もあるでしょう。その場合は、「△△様に詳しく説明いただいたので、疑問は解消できました。ありがとうございます。」のように、説明会を通して聞きたいことを教えてもらえたと伝えれば問題ありません。
就活で避けたいNG質問については、「就活のNG質問って?質問例やマナーをご紹介します!」の記事で解説しています。質問一つで印象が変わるので、あらかじめチェックしておいてください。
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オンライン説明会での企業への質問のコツ
オンライン説明会では、音声や映像の質に気を配る必要があります。事前にマイクやカメラのテストを行い、クリアな音声と適切な映像が送れる環境を整えることが重要です。
また、説明会に参加する前には、「手を挙げる」や「チャット」機能などの使用ルールを確認しましょう。各企業によってオンライン説明会の進行方法が異なるため、事前にメールで確認することがおすすめです。
企業への質問をメールでする場合のポイント
メールでの質問は、文面の印象が重要です。件名は「○○についての質問」など、内容が分かりやすいものを心掛けましょう。本文は簡潔に要点をまとめ、長文は避けることが大切です。
また、ビジネスメールの基本的なマナーとして、宛名や署名を忘れずに記載します。特に返信先は正確に記入し、企業からの回答を確実に受け取れるようにしましょう。返信がない場合は1週間程度待ってから、丁寧に確認のメールを送ります。
「就活で企業に送る質問メールの書き方を解説!注意点や例文も紹介」の記事では、企業への質問をメールで送る際のポイントや例文を紹介しているので、ぜひご覧ください。
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企業説明会に参加する際に、「企業への質問は何を聞けば良いか思いつかない…」と悩んでいる方もいるでしょう。企業説明会は、社員に直接質問できる良い機会といえます。したがって、聞きたいことを事前に準備しておくことが大切です。
しかし、「質問をどのように考えるか分からない」「企業研究を行ってみたけど、聞く内容が見つからない」などと悩む就活生もいるでしょう。もし、企業への質問が思い浮かばない場合は、就職エージェントのキャリアチケットにご相談ください。
キャリアチケットでは、企業への質問をはじめとする、面接対策のサポートを実施。志望企業にあわせて、どのように情報を調べるのか、どのような質問が良いかといったアドバイスもいたします。
企業への質問対策はもちろん、自己分析や書類選考など、就活に必要なことはトータルでサポート。企業説明会で良い印象を残すためにプロのアドバイスが欲しい方は、ぜひキャリアチケットにお問い合わせください。
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企業への質問に悩んでいる方によくある質問
ここでは、企業への質問が思いつかず悩んでいる方によくある質問と回答をまとめました。ぜひご覧ください。
Q.企業説明会での質問が思いつかないです…
A.企業説明会での質問は、事前の企業研究が重要です。企業のWebサイトやニュースリリース、決算報告書などを読み込むことで、具体的な質問が見えてきます。
質問のテーマとしては、「事業戦略」「職場環境」「研修制度」など、説明会で触れられなかった部分を深掘りするのが効果的でしょう。説明会ですでに説明があった内容を質問することは避けるのが無難です。
説明会での質問が思いつかない方は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事で紹介している業界・企業研究を念入りに行ってみてください。
Q.就活で企業への質問をメールでするコツは?
A.メールでの質問は、まず用件を明確にすることが大切です。件名には具体的な内容を簡潔に書きましょう。あて先は担当部署名・担当者名を記載します。そして、「お世話になっております」などの一般的な挨拶に続いて、質問の意図や目的を簡潔に説明しましょう。
また、返信を急かすような表現は避け、余裕を持った期限設定を心掛けます。
Q.企業への質問の仕方を教えてください
A.質問する際は、「自己紹介→質問の背景→具体的な質問」という流れを意識します。
たとえば、「○○大学の△△です。御社の海外展開に興味があり、今後の市場戦略についてお伺いしたいのですが、海外展開の状況や今後の計画について可能な範囲で教えてください」といったように質問するのも一つの選択肢です。
また、質問は簡潔にまとめ、一度に複数の質問をすることは避けましょう。質問の意図や背景を簡単に説明することで、より的確な回答を得られる可能性が高まります。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。