就活用履歴書の選び方から書き方まで解説!志望動機や自己PRのポイントも

このページのまとめ

  • 新卒用の就活の履歴書は職歴欄が小さく、自己PR欄が大きなものがおすすめ
  • 志望動機と自己PRのポイントは、結論から書くことと志望度の高さをアピールすること
  • 就活用の履歴書を送るときは、送付状を添付のうえクリアファイルに入れて白封筒で送る

就活用履歴書の選び方から書き方まで解説!志望動機や自己PRのポイントものイメージ

就活用の履歴書の選び方や、記入方法は新規就活生にとって悩みのタネです。就活に欠かせない書類だからこそ、書き方のマナーやルールを理解し、自身の強みをアピールできる内容に仕上げていきましょう。このコラムでは、就活生向けの履歴書の選び方から書き方のマナーまで、詳しく解説していきます。自己PRや志望動機、趣味に資格など、書き方で特に悩みやすい点についても解説するので、参考にしてみてください。

目 次
 

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就活用の履歴書の選び方

まずは、就活用の履歴書の選び方についてお伝えします。

大学指定の履歴書がおすすめ

就活で使用する履歴書は、新卒用や大学オリジナルのものがおすすめです。
新卒用や大学オリジナルの履歴書は、職歴欄を少なくする一方で自己PR欄や得意学科を記載する欄を設けていたり、ゼミでの研究内容や卒業論文の内容を記載する欄が設けられていたりと、学生向けのものになっています。そのため、大学生活に重点を置いた履歴書を作成することが可能です。

履歴書で一般的なJIS規格は、学歴・職歴欄や資格欄が大きく設けられているため、新卒者には向いていないといえるでしょう。
書けない項目がある履歴書を使うと空白ができて、マイナスな印象を与えてしまう恐れもあります。自分がアピールしやすい履歴書を選ぶことが大切です。

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履歴書記載用のボールペンの選び方

ここでは、履歴書の記載に最適なボールペンを紹介するので、参考にしてみてください。

黒の油性0.5~0.7ミリがおすすめ

就活の履歴書で使用するボールペンは、「黒」が基本です。色付きのものは避けてください。また、「消えるボールペン」もマナー違反です。誤って使用しないよう注意しましょう。
履歴書用におすすめのボールペンは以下の条件を満たしたものです。

・太さは0.5~0.7ミリ
・油性もしくはゲルインク

水性インクを使うと、郵送中のトラブルで文字が滲み、読めなくなってしまう可能性があります。ボールペンは、「書きやすさ」と「読みやすさ」の両方の観点からぴったりなものを選びましょう。

 

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就活用履歴書作成時の5つのポイント

就活で履歴書を作成する際は、以下の5つのことに気をつけてください。履歴書を丁寧に作成し、企業に良い印象を与えましょう。

1.汚れやシワがないかを確認する

履歴書は汚れやシワも評価対象になる恐れがあります。いくら内容が良くても、履歴書に汚れやシワがあれば雑な印象を持たれ、イメージダウンになってしまう可能性が高いです。履歴書が完成したら、汚れ・シワがないかよく確認しましょう。

2.はじめに押印する

履歴書の押印は最初に行うのがベター。履歴書をすべて記入してから押印した場合、もし押すのに失敗してしまったら最初から書き直しになってしまうからです。
押印したら、必ずインクが乾いてから書き始めるようにしましょう。

3.日付欄には提出日を書く

履歴書の日付欄には、基本的に提出日を記入します。郵送で送る場合は投函した日付、手渡しの場合は渡す当日の日付を記載しましょう。
元号・和暦については指定がなければどちらでもかまいませんが、履歴書全体で統一するようにしてください。

4.修正液は使用しない

履歴書は企業に送る正式な書類なので、もしミスをしても修正液の使用は控えましょう。ミスをした場合は、新しい履歴書に書き直すのがマナーです。
どうしても書き直す時間がないという場合、ミスをした部分に二重線を引き、訂正印を押して修正します。

5.証明写真は最後に貼る

証明写真は最後に貼るのがおすすめ。先に貼ってしまうとミスをした場合に写真を無駄にしてしまうからです。ただし、写真を貼り忘れないよう注意してください。

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就活用の履歴書の書き方①:基本項目

履歴書の基本項目は「印鑑」「日付」「氏名」「写真」「住所」「メールアドレス」の6つです。履歴書で最初に目に入る部分なので、ミスをしないよう注意しましょう。

印鑑

押印箇所がある場合は印鑑を忘れずに押しましょう。押印忘れや失敗を防ぐためにも、最初に押印しておくのがおすすめです。

日付

氏名欄の欄外上にある日付欄には提出日を記入します。郵送の場合は「投函日」を、手渡しの場合は「当日の日付」を記入するのがマナーです。
元号が印刷してある場合は履歴書全体で元号に統一し、特に印刷がなければ元号と西暦どちらを使用しても問題ありません。履歴書で統一してください。

氏名

はっきりと読みやすい大きさで記載します。振り仮名欄の記載が「ふりがな」ならひらがなで、「フリガナ」ならカタカナで書きましょう。

写真

履歴書の写真欄にサイズが記載されているので、それに合わせて準備します。一般的なサイズは、横2.4~3cm、縦3.6~4cmです。3ヶ月以内に撮影したカラー写真で、好印象を与えられるものを準備しましょう。また、剥がれた場合に備えて、写真の裏には大学名と氏名を記載。テープのりを使用すると、仕上がりが美しくなります。

住所

都道府県名から書き、丁目や番地、号を略さないのがマナー。マンション名などの建物名も省略せず、正式名称を記載しましょう。

メールアドレス

履歴書のアドレス欄は、PCのメールアドレスを記載します。PDFやドキュメントが送られてくる可能性もあるので、携帯電話のメールアドレスは避けましょう。
メールアドレスは社会人として常識あるものを使用します。大学から付与されたアドレスを使用すれば問題ないでしょう。そのほか、氏名や数字を組み合わせたアドレスが無難です。

 

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就活用の履歴書の書き方②:学歴と職歴

学歴と職歴欄は、志望先企業に対して、これまでの経歴を伝えるための箇所となります。学歴と職歴、それぞれの誤りやすいポイントを解説するので、参考にしてみてください。

学歴

学歴と職歴は、記入場所が一緒になっている履歴書が一般的です。学歴を記入する前には、記入欄の1行目中央に「学歴」と記しましょう。その下に「中学校卒業」から記載していきます。
間違えやすいのは「高校」の表記です。正確には「高等学校」なので、「○○高等学校入学(卒業)」と書きましょう。「都立」についても略さずに「東京都立」と記載します。
入学、卒業の年度については、専用の計算ツールを使用すると便利です。

職歴

新卒で就職活動をする場合、職歴は基本的に「なし」となります。職歴欄に記載できるのは、「正社員」経験のみ。アルバイト経験は職歴には含まれないので、記載しないのが一般的です。
志望先企業と同一業界でのアルバイト経験やインターンシップについては、自己PR欄にて記載できます。

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就活用の履歴書の書き方③:資格・免許

保有している資格や免許の情報は、企業側が応募者のスキルや能力を把握するためのポイントの一つです。積極的に記載しましょう。
就活生の中で取得率が高いのは、「普通自動車第一種運転免許」です。もしこちらを保有しているなら、履歴書の最初の欄に記載してください。そのほかの資格は、取得順に下に並べます。

正式名称で記入する

資格を記載する場合の注意点は、略称ではなく正式名称を記載することです。「漢検」の正式名称は「日本漢字能力検定」で、英検は「実用英語技能検定」になります。「TOEIC」は少し複雑で、「TOEIC Listening & Reading」「TOEIC Speaking & Writing」のように、どのテストを受けたのか分かるように記載しましょう。テスト名のあとに、取得スコアも書くようにしましょう。

評価対象外の資格は書かない

資格・免許の記入欄には、志望先企業で有利に判定してもらえるもののみを記載するのがおすすめです。評価対象外の資格(英検4級など)を記入すると、かえって印象が悪くなってしまうことも。
反対に、志望先企業にとって役立つ資格であれば、「勉強中(未取得)」であっても、評価の対象になる可能性があります。自身のスキルや向上心をアピールする場として、役立てましょう。

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就活用の履歴書の書き方④:趣味・特技

就活用の履歴書で悩みがちなのが、趣味や特技についてです。「自分のことをより良く知ってもらい、興味を抱いてもらうための欄」として活用しましょう。記入する際の注意点は以下のとおりです。

「特になし」は避ける

趣味や特技がないからといって、「特になし」と書くのはやめましょう。興味を持ってもらうためのチャンスを逃してしまう可能性もあります。自分自身をよく見つめ直し、記載内容を決定しましょう。

業務への関連性が高い趣味・特技を書く

闇雲に趣味や特技を書くのではなく、業務に関連していたり採用担当者に響いたりするものを選ぶのがおすすめです。
ただし、業務への関連性が薄い趣味・特技でも、自分の能力を示せることも。たとえば長年続けている趣味や特技は、集中力や継続力のアピールになり得ます。また、内容によっては第一印象のイメージを変える多面性や意外性をアピールできることもあるでしょう。

 

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就活用の履歴書の書き方⑤:自己PRと志望動機

志望動機や自己PRは、志望度の高さを示す絶好のチャンスです。とはいえ、長くダラダラと記載するのは避けましょう。論理的かつ端的に、印象良く伝えるためには、まず結論から書き始めるのがコツ。そのあとに、結論に至った具体的なエピソードを示すことで、説得力のあるPRになります。

履歴書の志望動機を書く3つのコツ

志望動機を書く際のコツは、以下の3つです。

・同業他社ではなく、志望先企業でなくてはならない理由を示す
・自発的な行動から学んだ点を含める
・自分自身とのつながりを強調する

志望動機欄で企業が知りたいのは、「なぜうちの会社に入りたいのか?」という点です。志望先企業についてしっかりとリサーチし、「この企業でしか叶えられないこと」を見つけ出しましょう。
また、「説明会で聞いた情報」だけではなく、自分自身で調べた内容を織り込むことで、積極性をさらにアピールすることが可能です。OB訪問や過去の自身の経験を活かし、志望先とのつながりを意識すると、より説得力のある志望動機になります。

自己PRを書くための2つのコツ

自己PRを書く時のコツは、以下の2つを参考にしてみてください。

・自分の強みと採用ニーズを結びつける
・「ゼミの研究内容」や「得意な学科」を織り込む

履歴書に記載する以上、自己PRの内容が自己満足で終わらないよう注意する必要があります。自分の強みや長所が、企業の採用ニーズに合っている点をアピールしましょう。
職歴がない新卒者にとっては、「学校で何をどう学んできたのか」という経験談を通じて、自己PRにつなげるのがおすすめです。

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就活用の履歴書の書き方⑥:本人希望記入欄

就活用の履歴書にある本人希望記入欄には、「貴社規定に従います。」と記載するのが無難です。
本人希望記入欄は、給与や勤務地などのなかで、「この条件でなければ働けない」といった応募者の希望を書く欄とされています。そのため、軽い気持ちで記載するのは控えましょう。譲れない条件がある場合のみ書く欄だと認識しておきましょう。
ただし、新卒においては謙虚な姿勢が求められることもあるため、特別な事情がないかぎりは何も記載しないのが理想です。

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就活用の履歴書を郵送する際の3ステップ

就活用の履歴書が完成したら、企業に送付します。企業に郵送する際、以下で紹介する3つの手順に沿って送りましょう。

1.送付状を用意する

就活の履歴書を送る際は、送付状を同封してください。
送付状の目的は、「これがどんな書類なのか」「誰がどういう目的で送ったのか」を簡潔に企業に伝えることです。送付状には、履歴書を送付する日付や宛先、住所などの基本情報を書きます。また、志望動機や自己PRを簡単に記載しても良いでしょう。

2.封筒に入れる

履歴書と送付状が用意できたら、封筒に入れます。送付状、履歴書の順に入れましょう。
封筒は白封筒がおすすめです。また、書類は折り曲げず、クリアファイルに入れるとシワやヨレを防げます。
封筒の表面には先方の住所と宛名を書いてください。さらに、「応募書類在中」と赤字で記入します。裏面には応募者自身の住所や氏名を記載しましょう。

3.切手を貼って送る

応募書類を封筒に入れて封をしたら、切手を貼って送りましょう。
料金が不足した場合、企業側で不足分を支払ってもらわなくてはいけない恐れもあるので、必ず足りるようにしましょう。また、料金が多すぎた場合、「正しく計算ができない」「コスト意識が低い」といったマイナス評価につながる恐れがあるので控えてください。そのため、自分で用意するより郵便局の窓口から送付するのが無難でしょう。

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就活用の履歴書をメールで送る際の注意点

履歴書をメールで送付する場合の注意点を以下にまとめました。件名・本文・データの添付、それぞれ説明しているので参考にしてください。

件名は一目で分かるようにする

件名は「新卒採用選考応募の件/◯◯(氏名)」など、用件が一目で分かるようなものにしましょう。

本文の宛先を正しく書く

宛先には企業の正式名称と採用担当者の氏名を書きます。担当者の氏名が分からない場合、「採用ご担当者様」と記載しましょう。
最後に署名にあたる自身の住所、電話番号、メールアドレス、氏名を記載します。

データの添付はPDFにする

履歴書は多くのパソコンで正しく表示できるPDF形式のデータに変換したうえで、メールに添付します。
履歴書には個人情報が含まれているので、データを入れたフォルダにパスワードを設定しておきましょう。パスワードをお知らせするメールは、データを添付したものとは別で送ってください。

送付前には忘れずにコピー

企業に送付した履歴書の内容を、あとで確認することはできません。送付前にはコピーをとって、面接前に内容をおさらいできる環境を整えておくと良いでしょう。

本記事の執筆者

梶川沙綺(かじかわさき)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。

 

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