就活に失敗したと感じる原因は?成功させるコツや心構えも解説!

このページのまとめ

  • 就活失敗=人生終了ではない
  • 自己分析や企業・業界研究が不足していると就活に失敗しやすい
  • 就活の軸を明確にして自分のペースで選考対策を進めることが大切

就活に失敗したと感じる原因は?成功させるコツや心構えも解説!のイメージ

「就活に失敗したらどうしよう」「内定がもらえない」など、就活に不安を抱いている学生もいるでしょう。就活は自分の将来に関わるため、不安が大きくなって最悪な状況をイメージするのも自然なことです。

この記事では、就活に失敗したと感じる原因や成功させるコツを解説します。就活に失敗したらどうしようと悩んでいる就活生はぜひご覧ください。

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目 次

就活に失敗しても人生終了にはならない

「就活に失敗したら人生終わりだ」と深く落ち込む就活生もいますが、就活がうまくいかなくても、人生が終了することはありません。新卒で正社員として入社する道だけがキャリアパスではないからです。

しかし、たとえ不採用通知を受け取ったとしても、スキル不足が原因だとは限りません。企業が求める人材にマッチしていなかっただけで、自身のスキルや人柄には問題ないケースも多くあるためです。目の前の結果だけで自分の価値を決めつけないことが大切です。視野を広げて、他の選択肢にも目を向けましょう。

就活がスムーズに進まず悩んでいる方は、「就活で死にたいと思ったら|今すぐできる対処法と進路の選び方」もご覧ください。

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就活に失敗したその後についてキャリアアドバイザーのアドバイス

内定がもらえず就活が長引く人の特徴は、以下に当てはまると考えています。

・特定の業界や職種にこだわっている
・数を打てば当たると思い、手当たり次第にエントリーしている
・「知っている企業」にしかエントリーしていない

そのため、たとえばデザイナー職などの専門職や、マーケティング・企画など新卒が配属されづらい領域にこだわると内定はもらいにくい傾向にあります。ファーストキャリアではなく、キャリアアップや転職、経験を積んでフリーランスなどの選択肢を考えるとよいでしょう。

エントリーする際は、第三者目線も含めた自己分析を繰り返して、自分にマッチした企業を選ぶのがポイントです。有名企業は倍率が高いため、学生側に要因がなくても不採用が続いてしまう可能性が高いといえます。倍率の高い企業ばかりを目指すと、現実とのギャップに悩む可能性があります。自分にとって大事なことは何なのかを明確にしたうえで、企業選びをしてみましょう

企業選びのポイントについては、「失敗しない企業の選び方10選!あなたに合う企業選びのポイントを解説」の記事で詳しく解説しています。

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就活に失敗したと感じるケース

第一志望に落ちてしまったり、卒業間近になっても内定をもらえなかったりすると、「就活に失敗した」と感じる方もいるでしょう。稀ではありますが、企業の事情により内定取り消しとなり、就活のモチベーションが低下するケースもあります。

ここでは、就活に失敗したと感じるケースを見ていきましょう。

第一志望に落ちてしまった

就活において、第一志望の企業に落ちると、「就活に失敗した」と感じる就活生が多い傾向にあります。第一志望への思い入れや熱意は高く、企業研究やエントリーシートの作成、面接対策に膨大な時間と労力を費やした分、結果が実らなかったときに落ち込むのは自然なことです。

「今までかけた時間がすべて無駄になった」と感じ、ほかの企業に応募する気力さえ失ってしまうケースもあるでしょう。第一志望への強い気持ちが裏目に出て、就活全体のモチベーションが低下してしまう可能性もあります。

志望度の低い企業しか内定がもらえなかった

志望度が低い企業からしか内定が得られなかった場合も、「就活に失敗した」と感じてしまいやすい傾向にあります。苦労して内定を獲得したにもかかわらず、企業への就職に対する意欲が湧かず、このまま入社して本当によいのかと悩みやすいでしょう。

意欲が低い状態で働き始めても、仕事へのモチベーションが維持できず、「すぐに辞めてしまうかもしれない」「この会社で活躍できるイメージが持てない」とネガティブな感情に囚われやすくなります。周囲が希望の企業に内定を決めていくなかで、自分の置かれた状況と比較し、より一層「失敗した」という気持ちが強まってしまう方もいるでしょう。

全く内定がもらえない

卒業までに内定を獲得できないという状況も就活に失敗したと感じる原因です。全く内定がもらえないと将来への不安が募り、「就活失敗だ」「人生が終わった」とまで落ち込んでしまう就活生もいます

卒業が目前に迫るなかで内定がない焦りから、視野が狭まったり、気持ちが空回りして選考で本来の力を発揮できなかったりするケースもあるでしょう。周囲の友人が次々と就職先を決めていくなかで、自分だけが進路未確定な状態は精神的にも大きな負担になります。

就活がつらくてやめたいと悩んでいる方は、「就活がつらい・やめたい時の対処法は?失敗や不安を乗り越え成功に導くコツ」も参考にしてください。

周囲がスムーズに就活を進めている

就活中に周りの友人が次々と内定を獲得し、順調に就活を終えていくのを見ると、就活に失敗したと強い劣等感や焦りを抱いてしまうケースもあります。周りが楽しそうに内定を報告し合うなかで、選考途中だったり、不採用通知を受け取ったりする状況は、精神的に負担になるでしょう。

つい周囲の成功と自分を比較してしまい、客観的に見れば順調に進んでいても「失敗している」と思い込んでしまうのです。他者との比較は自己肯定感を低下させる原因になるため、控える必要があります。

企業の事情により内定取り消しになった

稀なケースですが一度内定をもらったにもかかわらず、企業の経営状況の悪化や採用計画の変更などの事情により、内定が取り消しになる不測の事態も起こり得ます。ほかの選考を辞退していたり、就活を終えていたりする場合に、1からのスタートとなるため、より一層失敗した感覚になりやすいでしょう。

自身の努力ではどうすることもできないため、気持ちを切り替えるのが難しいケースですが、冷静に再度就活を始めることが大切です。

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就活で失敗してしまう原因

就活で第一志望に落ちたり、内定がもらえなかったりして失敗する原因は、自己分析や業界研究が不十分、エントリー数が少ないことなどがあげられます。「就活に失敗したらどうしよう」と不安を抱いている方は、失敗する原因を理解しておくことが大切です。

ここでは、就活で失敗してしまう原因を11個紹介します。

自己分析が不十分だった

就活で失敗してしまう原因として、自己分析が不十分なケースがあげられます。就活において自分について理解できていないと、長所やガクチカなどをアピールできないうえに、自分に合う企業も選定できません。

就活をする際は、自己分析をしっかりと行い、自分に対する理解を深めるところから始めてください。自己分析の進め方については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で紹介しています。

業界研究や企業研究が不足していた

業界研究や企業研究も、自分に合う企業を見つけたり、自己PRをしたりするために欠かせません。研究不足の場合、自分の強みを活かせない企業にエントリーしてしまい、離職率を高める原因にもなります。

また、企業研究が不足していると、面接官に「入社意欲が低い」「どの企業でもよいと考えている」とマイナスイメージを持たれるケースもあるでしょう。「なぜ志望企業なのか」を明確にするためにも、業界研究や企業研究は入念に行うよう意識してください。

大手企業や有名企業ばかり受けていた

大手企業や有名企業など、倍率の高い企業ばかり受けているのも就活に失敗する原因です。大手企業や有名企業は、応募者が多いため内定を獲得するハードルが上がります。

特に「有名だから」「大手企業に勤めていたら格好良い」など安易な理由で志望すると、志望動機の内容が薄くなってしまい、面接官から思うような評価を得られない可能性もあるでしょう。

就活では、中小企業やベンチャー企業なども含めて幅広く見るのがポイントです。自分がやりたいことや求めていることなど就活の軸を明確にしたうえで、企業を選びましょう。

企業へのエントリー数が少なかった

就活において、企業へのエントリー数が少ないと、内定獲得の可能性を大きく下げる原因になります。就活では応募した企業の数よりも不採用になるケースの方が多くなる場合もあり、初めから選択肢を狭めてしまうと、不採用になった際に次の選択肢がなくなってしまいます。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、エントリーシートの提出数は「10~19社」と回答した方が約3割と最も多くなっています。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(66p)のグラフ画像

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(66p)

エントリーシートの提出数が10社以下など少ない方は、行動力の少なさが就職失敗の原因となっている可能性も考えられるでしょう。

さらに、エントリー数が限られていると、思うように選考が進まなかった場合に精神的な焦りが生じて冷静な判断ができなくなり、結果的に失敗を招くケースもあります。就活を成功させるには、行動数を増やすことが大切です。自身の状況を見直し、エントリー数が少な過ぎないかを確認してみましょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書

選考対策をしていなかった

書類選考や面接、筆記試験などの選考に向けた対策を怠ることも、就活に失敗する原因です。多くの就活生が時間をかけて選考対策に取り組んでいるため、準備不足はアピール力の差となって現れてしまいます。

たとえば、面接では質問に対する受け答えの内容だけでなく、態度や立ち居振る舞いからも準備不足が伝わるでしょう。履歴書の内容が完璧でも、質問の意図を汲めなかったり、終始当たり障りのない回答をしたりすれば採用担当者に「準備不足」「意欲が低い」などの印象を与えかねません。

また、SPIをはじめとした筆記試験対策を怠ると面接に進めない可能性もあるため、事前に模擬試験を繰り返し行い、出題傾向や時間配分に慣れておく必要があります。

就職意欲が低かった

就活に対する意欲の低さも、就活失敗に直結する原因です。就活のモチベーションが低いと、選考対策に十分な時間を費やさなくなり、情報収集や自己分析を怠りやすい傾向にあります。

意欲やモチベーションの欠如は、提出書類や面接の場で採用担当者に伝わってしまいます。書類選考においては、文章の内容が薄かったり、文章量が極端に少なかったりすると、入社への熱意が感じられないと判断されるでしょう。

面接の場でも質問への受け答えの態度、表情などから意欲の低さを汲み取られてしまうケースもあります。意欲の低さは面接官にとってマイナスイメージとなり、採用を見送られる大きな理由となるため、自身のモチベーション管理も就活成功の重要な要素です。

就活のスタートが遅かった

就活のスタートが遅れてしまうことも、失敗につながりやすいといえます。就活は自己分析や業界・企業研究、選考対策などさまざまな準備が必要であり、相当な時間と労力が必要です。

スタートが遅いと自己分析や業界研究の準備が不十分なまま選考に臨むことになり、本領を発揮できずに不採用になる可能性が高まるでしょう。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、就職活動が始まったと考える時期として「2023年9月以前」と回答した方が約6割と最も多い傾向にあります。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書のグラフ画像

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(86p)

2024年度卒業予定者を対象とした調査のため、多くの方が大学3年生の秋ごろから就活を始めたと考えているようです。

また、人気の企業や職種では早期に募集が終了してしまうケースも多く、就活を始めた時点ですでに応募できる企業が限られている状況に陥ることもあるでしょう。焦らず計画的に就活を進めるためにも、大学3年生の時点から余裕を持って就活準備を始めることがおすすめです。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書

落ちた原因を振り返らなかった

就活で不採用になった際、落ちた原因を振り返らず、他社の選考に挑んでいるケースもあり、就活に失敗しやすい傾向にあります。不採用になった場合に、「なぜ落ちてしまったのか?」と原因と向き合うことは就活を成功させるうえで欠かせません。

たとえば、書類選考で不採用が続くのであれば、履歴書やエントリーシートの内容、表現方法に問題がある可能性が考えられます。一方で、面接まで進めるものの、最終的に不採用になることが多い場合は面接での受け答えや自己アピールの仕方に改善点がある可能性が高いでしょう。

失敗から学び、改善策を考えることで自身の弱点を克服し、内定につなげられます。失敗から目を背けず反省と改善を繰り返すよう意識しましょう。

就活のマナーを勉強していなかった

就活のマナーを勉強していない場合、入社しても仕事を任せられないと判断され不採用につながる可能性が高まります。面接時の身だしなみが整っておらず、清潔感が欠けていると第一印象が悪くなってしまいます。

ビジネスにおけるマナーは、単なる形式だけでなく相手への敬意を示すものです。就活を始める前に、ビジネスマナーに関する知識を身につけ、選考の場で好印象を残せるよう準備しておくことで、内定獲得の可能性を高められます。

企業選びの条件が多過ぎた

企業選びにおいて、希望条件を多く設定し過ぎると応募できる企業が少なくなり、結果的に就活で失敗しやすくなります。現実にはすべての希望条件を完璧に満たす企業はほとんどなく、メリットとデメリットはつきものです。完璧な企業を求め続けると選択肢が狭まり、焦りだけが募ることになります。

選択肢を狭めないためにも、「絶対に譲れない条件」と「ある程度は譲れる条件」を明確にし、優先順位をつけるのがおすすめです。条件に幅を持たせることで企業選びの幅が広がり、結果的に多くの企業にエントリーする機会を得られます。

内定が就活のゴールになっていた

内定を獲得すること自体が就活の最終目標になってしまっていると、失敗につながりやすくなるでしょう。内定はあくまで入社への通過点であり、大切なのは入社後に自身の目標を達成し、成長していけるかどうかです。

内定獲得だけに焦点を当ててしまうと企業選びの軸が曖昧になり、将来のビジョンと合致しない企業への就職を安易に決めてしまう可能性があります。内定はゴールではなくスタートラインと捉え、自身のキャリアプランや企業で実現したいことを明確にして就活を進めることが大切です。

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就活で失敗しないためのポイント

就活で失敗しないためにも、自己分析で就活の軸を明確にし、志望企業のインターンシップやイベントなどには積極的に参加しましょう。志望企業に熱意をアピールするため、資格を取得するのもおすすめです。

ここからは、就活で失敗しないためのポイントを紹介します。

自己分析で就活の軸を明確にする

就活では、自己分析を徹底し、就活の軸を明確にすることが大切です。自分の価値観や仕事に対してのやりがいなどを深掘りすることで、企業選びの明確な基準が定まります。就活の軸が明確にあれば、企業とのミスマッチを防ぎ、入社後の後悔を減らすことにつながるでしょう。

軸が曖昧なままでは手当たり次第にエントリーすることになり、結果として非効率な就活に陥るリスクが高まります。まずは、「自分は何者で何をしたいのか」を見つめ直してください。

就活の軸については、「就活の軸の回答例文12選!企業の質問に対する答え方のコツや注意点を解説」の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

応募する企業の幅を広げる

就活において、応募する企業や業界の幅を広げることは、内定獲得の可能性を高めるうえで有効です。就活の初期段階では、興味のある業界や企業に限定せず、自分のスキルを活かせそうな分野へも目を向けてみましょう。

ただし、応募する企業の数を増やし過ぎると企業研究や選考対策が手薄になり、説明会や選考のスケジュール管理が困難になる可能性もあるため注意が必要です。興味の幅を広げつつも、各企業に対して丁寧に向き合える範囲で、バランスの取れたエントリー数を心掛けましょう。

資格を取得する

志望する企業や職種に関連する資格を取得することで、スキルや熱意をアピールしやすくなります。資格を持っていると、知識や技術を示せるだけでなく、目標に向かって努力できる真面目さや、仕事に対する意欲を評価してもらえる可能性もあるのでおすすめです。

たとえば、英語を使う機会が多い仕事であればTOEICや英検、パソコン操作が必須の職種であればMOS(Microsoft Office Specialist)などの取得を検討しましょう。入社後に即戦力となり得るポテンシャルを示せます。

どのような資格が自身が志望する業界や職種で評価されやすいのかを事前に調べ、取得を目指すことで就活において強力なアドバンテージになるでしょう。

インターンシップに参加する

インターンシップへの参加は、企業や仕事に対する理解を深めるのに有効な機会です。インターンシップには、短期から数週間にわたる長期に加え、半日や1日完結の1dayなど、さまざまな種類があるため気になる企業の情報を集めてみましょう。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、インターンシップと呼称されるものへの参加経験について、約8割の方が「参加したことがある」と回答しています。

学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(37p)のグラフ画像

引用:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(37p)

多くの就活生が参加しているうえ企業によっては、インターンシップ参加者が本選考で優遇されるケースもあるため、積極的に参加するのがおすすめです。実際の職場の雰囲気を感じ、社員の方々と交流することで、企業文化や仕事内容への理解が深まり、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。

大学3年生の夏ごろから本格化するサマーインターンシップや、秋・冬に開催されるウィンターインターンシップなど、時期に合わせて積極的に参加を検討しましょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書

​内定を得やすい求人や業界を狙う

精神的な余裕を持つために、早期に内定を得やすい求人や業界を狙う戦略も有効です。1つの内定があると、その後の就活を落ち着いて進められ、焦りからくる失敗を防げます。

介護や運送、建設業界などは人手不足が課題となっており、比較的募集が多く採用されやすい傾向にあります。大手企業でなくても50〜100名といった大規模な採用を行う企業もあり、採用枠が多いと内定を獲得できる確率も高まるでしょう。求人情報を見る際には募集人数も確認するのがおすすめです。

就活エージェントを活用する

1人で就活に臨むのではなく、就活エージェントを活用する方法もあります。1人で就活をするよりも効率的かつ効果的に選考や面接対策を進められるのが就活エージェントのメリットです。

求人を紹介してくれる就活エージェントもあり、プロの目線で一人ひとり合う企業を紹介してもらえるため、ミスマッチ防止にもつながります。

就活エージェントのキャリアチケットでは、エントリーシートや面接などに対してプロ目線でアドバイスを行っています。「就活に失敗したらどうしよう」と悩んでいる方は、キャリアチケットにご相談ください。

周囲からのアドバイスを得る

就活は1人で抱え込まず、周囲からのアドバイスを積極的に求めるのもおすすめです。大学のキャリアセンターやOB・OG、友人など、さまざまな立場の人から意見を聞いてみましょう。OB・OGからは実際の業界や企業で働く貴重な声を聞けます。

また、友人との情報交換や、家族からの客観的な視点も新たな気づきを発見できるきっかけになるでしょう。他者の視点を取り入れることで、自分の強みや改善点に気づき、より効果的な対策を立てられます。

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就活に失敗したあとの選択肢

たとえ就活に失敗しても、新卒以外の方法でキャリアを積む方法は多くあります。既卒で就活したり、就活留年をしたりするといった選択肢があるため「就活失敗=人生終了」と悲観的になる必要はありません。

【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、就活しなかった際の進路として、進学が41%、就職留年や起業、フリーターが18%となっています。

【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査のグラフ画像

就活に失敗した際の選択肢について、以下で詳しく見ていきましょう。

参照元
キャリアチケット
【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査

就職留年をする

就活に失敗した場合の選択肢として、就職留年があげられます。就職留年とは、あえて大学を卒業せずに、もう1年在学することで新卒の身分のまま再び就活を行う方法です

就職留年のメリットは、一度経験した就活の反省点を活かし、より準備をした状態で再挑戦できる点にあります。企業研究や自己分析、選考対策に十分な時間を費やし、前回の失敗から学び、次へとつなげることが可能です。

しかし、追加で1年分の学費が必要になるうえに、「なぜ留年したのか」といった質問に対する明確な説明が求められる点がデメリットといえます。メリットとデメリットを慎重に比較検討し、自身の状況に合わせて判断することが重要です。

既卒で就活をする

大学を卒業したあとも就活を続ける選択肢もあります。大学を卒業しているため、基本的には中途採用枠での応募となり、すでに社会人経験を持つ転職者もライバルになるのがポイントです。社会人経験のない既卒者にとっては、選考において苦戦する可能性があります。

しかし、近年では厚生労働省の働きかけもあって状況が変化しており、卒業から3年以内の既卒者であれば、新卒枠で応募を受け付けている企業も増えています。既卒で就活する際は、企業選びの段階で新卒枠での応募が可能かをしっかりと確認することが大切です。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!

フリーターや派遣社員になる

正社員としての就職が難しい場合、一時的にフリーターや派遣社員など非正規雇用で働く方法もあります。非正規雇用は正社員と比べて比較的仕事を見つけやすい点がメリットです。

しかし、正社員と比較すると、年収や福利厚生、社会的信用度などの面で劣るのが一般的です。長期的なキャリアの安定性には欠けるため、安易に長期化させるのは避けるべきです。非正規雇用で働く期間を「経験を積む期間」と捉え、仕事を通じて社会人としての基礎スキルを身につけたり、特定の専門スキルを磨いたりすることが大切です。

最終的には、非正規雇用先の正社員登用制度の活用を目指したり、身につけたスキルを活かして転職活動を行ったりするなどして、将来的な正社員への就職を目指しましょう

内定がもらえないと悩んでいる方は、「内定がないまま卒業したらどうなる?内定獲得に向けての方法を解説」もご覧ください。

大学院や専門学校に進む

就活の失敗を機に、大学院や専門学校へ進学する方もいます。さらなる専門知識やスキルを身につけ、次回の就活を有利に進めたいと考える場合に有効な選択肢です。

大学院で研究をしたり、専門学校で特定の技術を習得したりすることで、新卒として再度の就活に臨む際に、自身の専門性を高くアピールできるメリットがあります。進学すれば再び新卒として就活に臨めるため、選択肢が広がる可能性もあるでしょう。

ただし、当然ながら追加の学費が必要となるため、経済的な負担を考慮する必要があります。学業と並行して就活も進めることになるため、計画性が求められる点にも留意しておきましょう。

フリーランス・起業をする

就活に失敗したとしても、自身のスキルやアイデアを活かしてフリーランスとして独立したり、起業したりする方法もあります。大学時代にプログラミングやデザイン、ライティングなどの専門スキルを培った方は、すぐにでも仕事を開始できる可能性があるでしょう。

フリーランスは自分のペースで仕事ができ、場所や時間に縛られない自由な働き方が魅力です。一方で起業は、自分のアイデアを形にし、社会に価値を提供する大きなやりがいがあります。どちらの道も自己責任が伴い、安定した収入を得るまでに時間がかかる場合もありますが、興味を活かし、自分らしいキャリアを築くチャンスになるでしょう。

ワーホリや留学をする

就活がうまくいかなかった場合、一度立ち止まってワーキングホリデー(ワーホリ)や留学を経験する選択肢もあります。海外で生活しながら語学力を高めたり、異文化に触れて視野を広げたりできる貴重な機会です。

ワーホリは現地で働きながら生活費を賄えます。留学では、専門分野をさらに深掘りしたり、海外の大学でしか学べない知識を身につけたりできます。海外での経験は、単なる語学力だけでなく、困難を乗り越えた経験や多様な価値観を理解する力としてアピールできるのもメリットです。

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就活に失敗した際に知っておきたい心構え

全く内定をもらえなかったり、内定取り消しになったりした際に、就活を諦めてしまうのは避けましょう。諦めずに就活を続ければやり直しが可能です。不採用通知に落ち込まず、自分のペースで前向きに就活を続けることで、内定獲得を目指せます。

ここでは、就活に失敗した際に知っておきたい心構えについて見ていきましょう。

諦めなければ就活はやり直しができる

諦めさえしなければ、就活はいくらでもやり直しができます。第一志望に落ちてしまった場合でも、失敗だと落ちこむ必要はありません

厚生労働省の「令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(5p)」によると、2024年10月1日時点の就職内定率は72.9%でした。その後、4月1日になると98.0%まで上昇しています。

時間経過とともに内定率が上がっている点を踏まえると、仮に10月に内定が獲得できなくても諦めずにチャレンジし続ければ、卒業までに内定が獲得できる可能性があるといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

不合格通知は失敗ではない

企業から不採用の通知が届いたとしても、就活に失敗したわけではありません。不採用は能力やスキルが不足していなくても、企業が求める人材とマッチしていなければ、不採用になるケースも多くあります。「不採用=自分はダメだ」と思い込むのではなく、「自分の本領を発揮できる企業ではなかった」と捉え、前向きに次の選考に臨みましょう

就活に失敗したと自分を責めない

就活で思うような結果が出ないとき、多くの方が「自分の努力が足りなかった」「自分には能力がない」と自分を責めてしまいがちです。しかし、就活の失敗で自分を過度に責める必要はありません。不採用の理由は多岐にわたり、必ずしも能力不足が原因とは限らないためです。

自分を責め続けると精神的なストレスとなり、自信喪失やモチベーション低下を引き起こしかねません。落ち込んでしまったときは、まずは一息つき、気分転換をすることも大切です。信頼できる友人や家族、大学のキャリアセンターなどに相談し、抱え込まずに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になるでしょう。

周囲との比較をやめる

就活中は、周囲の友人が次々と内定を獲得していくのを見て、「自分だけ取り残されている」「遅れている」など焦りや劣等感を抱いてしまうケースもあります。しかし、他者との比較は、不必要なプレッシャーや不安を生み出すだけなので控えましょう。

人によって得意なことや苦手なことが異なり、就活の進め方も人それぞれです。友人が早く内定をもらったからといって、自身の就活の価値を決めるわけではありません。就活において大切なのは、自分のペースで、自分に合った企業を見つけることです。

他者と比較するのではなく、過去の自分と比較し、一歩ずつでも成長していることに目を向けましょう。周りの状況に惑わされず、自分自身のペースと目標を信じて進むことが、後悔のない就活へとつながります。

就活における心の切り替え方については、「就活で絶望したときの対処法7選!気持ちを切り替えるための考え方も解説」をご覧ください。

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就活に失敗したらどうしようと悩んでいる就活生へ

第一志望から内定をもらえなかったり、周囲よりも就活の進み具合が遅かったりすると、「就活に失敗した」と感じる方もいます。しかし、焦らず就活の軸を持ち続けていれば、自分に合った企業から内定をもらえるケースが大半です。内定をもらえなかったからといって失敗と決めつけず、失敗を活かして次の選考に反省を活かしましょう

就活に失敗したらどうしようと悩んでいる就活生は、就活エージェントの利用がおすすめです。就活エージェントであるキャリアチケットでは、プロ目線による面接や選考など就活に対するアドバイスを行っています。就活に悩み抱えている就活生は、ぜひキャリアチケットを利用してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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