このページのまとめ
- 自己PRは強みを、学生時代頑張ったことは取り組みの内容をアピールする
- 自己PRも学生時代頑張ったことも、結論から伝えるのがポイント
- 自己PRや学生時代頑張ったことを探すには、自己分析や他己分析が効果的
「自己PRと学生時代頑張ったことの違いは何?」「内容がかぶる場合はどうしたらいい?」と悩む就活生も多いでしょう。それぞれ聞かれている意図が違うので、意図を理解して答えるのが大切です。
この記事では、自己PRと学生時代頑張ったことの違いや、内容がかぶる場合の対策を解説しています。自己PRと学生時代頑張ったことの違い、それぞれの例文も紹介しているので、参考にしてください。
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- 自己PRと学生時代頑張ったことの違い
- 自己PRは自分の強みを伝える場面
- 学生時代頑張ったことは経験を通して学んだ内容を伝える場面
- 自己PRや学生時代頑張ったことを伝える際のポイント
- 結論から伝える
- エピソードは数字を使って具体的に伝える
- 同じテーマも伝え方を変えれば別のアピールにできる
- 企業が求める人物像を意識する
- 自己PRや学生時代頑張ったことを伝える際の構成
- アピールする強み
- 強みを発揮したエピソード
- 強みを企業で活かす方法
- 自己PRや学生時代頑張ったことを伝える際の例文
- 自己PRの例文
- 学生時代頑張ったことの例文
- 自己PRと学生時代頑張ったことで内容が同じになる場合の対策
- 伝えるエピソードや内容は変える
- 自己PRや学生時代頑張ったことを探す方法
- 自己分析を行う
- 自分史を作る
- 友人や家族に聞く
- 自己PRや学生時代頑張ったことのアピールに悩むあなたへ
自己PRと学生時代頑張ったことの違い
自己PRと学生時代頑張ったことでは、アピールする内容が違うので覚えておきましょう。質問の意図が違うため、何が聞かれているかを理解し、回答しなければなりません。ここでは、「自己PR」と「学生時代頑張ったこと」、それぞれの違いを解説します。
自己PRは自分の強みを伝える場面
自己PRは、「私の強みはコミュニケーション能力です」「リーダーシップに自信があります」のように自分の強みやスキルをアピールする場面です。
自己PRからは、仕事で活躍できそうかも見られているので覚えておきましょう。企業が求める人物像を研究し、アピールするのがポイントです。自己PRについては、「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」も参考にしてください。
学生時代頑張ったことは経験を通して学んだ内容を伝える場面
学生時代頑張ったことでは、大学時代に力を入れた経験について伝えます。「学業」「部活動」「サークル」「アルバイト」など、内容はどれでも大丈夫です。
学生時代頑張ったことのポイントは、エピソードを交えて、自分の成長の過程を示す点。
たとえば、「部活動をとおして、大変な練習でも努力する忍耐力を得た」「サークル活動を経て、メンバーをまとめるコミュニケーション能力を得た」のようにアピールしましょう。
どちらも自分の強みや経験を伝えますが、答え方は微妙に異なります。自己PRでは、「どのような強みを持っているか」、学生時代頑張ったことでは「何を頑張ったか」を最初に答えましょう。
自己PRを聞かれて、「サークルを頑張りました」と答えるのは不自然です。また、学生時代頑張ったことを聞かれて、「私の強みはリーダーシップです」と答えるのもおかしいでしょう。答える内容は似ていますが、聞かれていることが何かを理解すれば、答え方がわかります。
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自己PRや学生時代頑張ったことを伝える際のポイント
ここでは、自己PRにも学生時代頑張ったことにも共通する、伝え方を解説します。
結論から伝える
自己PRも学生時代頑張ったことも、結論から伝えることを意識しましょう。どのような内容について伝えるのかをわかりやすくするためです。
たとえば、自己PRは、「私の強みは△△です」と伝えると、自己PRだとわかりやすくなります。一方で、学生時代頑張ったことは「私は△△を頑張りました」と伝えれば、学生時代に何を頑張ったのかがわかるでしょう。
いきなりエピソードから入ってしまうと、何について伝えたいのかがわかりません。聞かれている内容に応じて、結論から伝えるように意識してください。
エピソードは数字を使って具体的に伝える
エピソードを伝えるときは、数字を使って具体的に示しましょう。数字を使うことであいまいさをなくし、情景をわかりやすく伝えられます。
たとえば、「たくさんの部員をまとめるリーダーでした」よりも、「50人の部員をまとめるリーダーでした」の方が具体的でイメージがわくでしょう。また、「長い間練習しました」より、「1年間練習を続けました」の方が努力がイメージできるはずです。
「たくさん」「さまざま」のような言葉は、エピソードをあいまいにして伝わりにくくしてしまいます。数字を使って具体的に示すように意識すると、よりエピソードは評価されるでしょう。
同じテーマも伝え方を変えれば別のアピールにできる
アピールできるテーマが1つしかない場合、伝え方を変えてアピールしましょう。別のエピソードを使えば、まったく違うアピールとしてイメージしてもらえます。
たとえば、大学時代は野球部のみに力を入れており、自己PRでは、「毎日欠かさず練習を行う継続力」をアピールしたとしましょう。
同じ野球部の活動でも、「試合に勝つために委員たちと話し合い、コミュニケーション能力を成長させた」のように、別の視点から捉えて「学生時代頑張ったこと」としてアピール可能です。
1つの活動に集中していても、アピールできるエピソードは複数考えられます。別の視点から考えることを意識してみてください。
企業が求める人物像を意識する
自己PRや学生時代頑張ったことでアピールする内容は、企業が求める人物像に合う内容にしましょう。企業が求める人物像に沿うことで、入社後に活躍できそうだとイメージしてもらえます。
企業が求める人物像については、企業のWebサイトや会社説明会で調べましょう。企業に評価されそうな強みやエピソードを選ぶことで高い評価が期待できます。
企業がどのような人物を求めているかは、企業研究で調べることが可能です。企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので参考にしてください。
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自己PRや学生時代頑張ったことを伝える際の構成
自己PRも学生時代頑張ったことも、「強み」「エピソード」「強みを仕事で活かす方法」の順番で伝えればわかりやすくアピールできます。ただし、それぞれ伝え方にコツはあるので、ポイントも知っておきましょう。
アピールする強み
まずはどのような強みをアピールするか、結論から伝えます。自己PRの場合は、「私の強みは△△です」のように伝えましょう。学生時代頑張ったことの場合は、先に頑張った内容を伝えます。「私が学生時代頑張ったことは、△△です。活動を通して、△△を学びました」のように伝えると、質問に答えながらも、強みのアピールが可能です。
強みを見つけるコツについては、「「強み」ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる「強み」の発見法」の記事で紹介しているので、参考にしてください。
強みを発揮したエピソード
次に、強みを発揮した、学んだエピソードを伝えます。たとえば、「リーダーシップを発揮して、大会で優勝しました」だけでは、どのように行動したのか、どのような強みを発揮したのかがわかりません。
アピールするためには、「部長に就任した当初はバラバラのチームでしたが、一人ひとりと話し合い、1つの目標に向かって行動できるようにリーダーシップを発揮しました。その結果、大会優勝の成績を残せました」のように、過程も必要です。
就活では就活生の行動や考え方が評価されているので、結果よりも、過程を意識して答えることを覚えておいてください。
強みを企業で活かす方法
最後に、自分の強みを仕事でどのように活かすか伝えましょう。アピールするためにも、仕事で活かせそうな強みを選んでおくのがポイントです。
たとえば、「貴社の営業職では、持ち前の行動力を発揮して契約を勝ち取ります。」のように、強みと業務内容をセットでアピールしましょう。企業がどのような人物を評価しているかは、企業研究であらかじめ調べておいてください。
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自己PRや学生時代頑張ったことを伝える際の例文
自己PRや学生時代頑張ったことを伝えるために、例文を参考にしてみてください。
自己PRの例文
私の強みは、コツコツと努力できる継続力です。
大学時代はサッカー部に所属していましたが、周囲のレベルが高く、なかなかレギュラー獲得に至りませんでした。1年経っても大きな成長は実感できず、どうすればいいか悩んだのを覚えています。
2年生になった私は、「毎日欠かさずに、自分の決めた練習をやりきろう」と考え、部活動の練習とは別に1時間の練習メニューを作成し、取り組みました。
3年生が終わるまでの2年間、毎日欠かさずに練習し、2年生の後半からはレギュラーで試合に参加できるようになりました。練習メニューにはランニングを取り入れ、課題だったスタミナの改善に成功したからだと考えています。
貴社に入社後も、業務で成果を出すために、コツコツとまじめに努力し、貢献したいです。
自己PRの作り方や例文については、「就活に役立つ自己PRの例文6選!評価される構成やアピールのコツを解説」でも紹介しています。あわせて参考にしてください。
学生時代頑張ったことの例文
私が学生時代に頑張ったことは、飲食店のアルバイトです。アルバイト先のマニュアルを改善し、顧客満足度向上に力を入れました。
アルバイト先では顧客満足度が低く、クレームの多さが課題になっていました。私は、マニュアルが古く、教え方もバラバラになっている点が問題だと考え、マニュアルの改善と指導方法の統一を行いました。
マニュアル作成にあたっては、お客さまからの評判がいい従業員に話を聞き、どのように接客をしているか教えてもらい、マニュアルにまとめました。また、教え方もマニュアルに反映し、誰が指導しても同じ教え方ができるように改善しました。
その結果、クレームの発生は減り、1ヶ月に1度もクレームがない状況も達成できました。顧客満足度も当初の50%から、80%まで改善できています。
この経験から、原因を考え、対策する問題解決の大切さを学びました。貴社でも問題や課題に対して諦めずに向き合い、解決できるように力を注ぎます。
学生時代頑張ったことの伝え方については、「「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!」でも解説しています。例文を参考にしながら、オリジナルの文章を考えてみてください。
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自己PRと学生時代頑張ったことで内容が同じになる場合の対策
自己PRと学生時代頑張ったことで、伝えるテーマ自体が被るのは問題ありませんが、内容をまったく同じ文章にするのはやめましょう。手抜きと思われてしまい、評価を下げてしまいます。
また、前述したように自己PRと学生時代頑張ったことでは質問の意図が変わります。同じ文章だと聞かれた内容に対する回答にならず、評価も上がりません。
自己PRは自分の強み、学生時代頑張ったことは頑張ったエピソードが聞かれています。質問の意図を理解し、正しく答えるようにしましょう。
伝えるエピソードや内容は変える
自己PRと学生時代頑張ったことでは、伝えるエピソードや内容を変えるのもポイント。同じ内容を伝えてしまうとアピールできる場面がなく、あまり頑張ってこなかったのだと思われてしまいます。
たとえば、野球部の練習についてアピールする場合にも、「練習のこと」「ミーティングのこと」「普段のコミュニケーションのこと」のように、伝えるエピソードは変えられるでしょう。また、アピールする強みについても、「忍耐力」「継続力」「コミュニケーション能力」など変えることができます。
テーマ自体は同じでも問題ありませんが、内容やエピソードは変えるようにしましょう。エピソードの探し方については、「学生時代に頑張ったことがない…エピソードの見つけ方や例文を解説」の記事で紹介しているので実践してみてください。
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自己PRや学生時代頑張ったことを探す方法
自己PRや学生時代頑張ったことを探すには、自己分析を行ったり、友人に聞いてみたりするのがおすすめです。ここでは、3つの方法を紹介するので、参考にしてください。
自己分析を行う
自己分析を行い、これまでの経験やエピソードを振り返りましょう。どのような点に力を入れたか、どのような考え方をしているかなどを明らかにするのが大切です。
たとえば、過去のエピソードをとにかく書き出し、共通点を探す方法もあります。「コミュニケーション能力を活かしたエピソードが多い」「新しい挑戦が多くて行動力がある」のように、自分の特徴を見つけられるでしょう。
自己分析の進め方は「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」で解説しているので、参考にしてください。
自分史を作る
自分史を作って過去を振り返り、強みや頑張った出来事を探しましょう。自分史は時系列で振り返れるため、どのような出来事があったのか思い出しやすいメリットがあります。
自分史でエピソードを見つけ出したら、エピソードごとに深掘りを行ってみましょう。「なぜその行動をとったのか」「どのように考えていたのか」「そのときの感情はどうだったか」などをまとめることで、アピールに使えるエピソードが見つかります。
自分史の作り方は、「自分史の書き方はどうすればいい?テンプレートの例やまとめ方を解説」の記事を参考にしてみてください。
友人や家族に聞く
友人や家族に聞き、客観的な意見をもらうのもおすすめです。自分では気付かない特徴を発見できる場合があります。自己分析と並行して、他己分析を取り入れてみると、アピールの幅が広がります。
他己分析については、「他己分析とは?有意義かつ効率的なやり方のポイントや質問例30選を紹介」を参考に取り組んでみましょう。
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自己PRや学生時代頑張ったことのアピールに悩むあなたへ
自己PRや学生時代頑張ったことを考えるのは大変です。どのエピソードを選ぶのか、どのような強みを伝えるのか、アピールに苦労するでしょう。自己PRなどの作成に悩んだら、ぜひキャリアチケットに相談してください。
キャリアチケットでは、自己PRや学生時代頑張ったことなど、就活に必要なアピールを一緒に考えます。アピールに必要な自己分析からサポートするので安心してください。内定獲得に向けて、自己PRや学生時代頑張ったこと作成に取り組みましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。