自己PRで気配りをアピールするには?評価される構成や注意点を解説

このページのまとめ

  • 自己PRで気配りが評価されるのは、周囲を見て協力できる姿勢があるから
  • 自己PRで気配りが評価される職種には、営業職や販売職がある
  • 自己PRで気配りをアピールする場合、面接での振る舞いに注意が必要

自己PRで気配りをアピールするには?評価される構成や注意点を解説のイメージ

自己PRで気配りをアピールしたい就活生もいるでしょう。気配りができる性格は、仕事を円滑に進め、コミュニケーション能力も高いので社会人として評価されると期待できます。

しかし、「気配りができる」だけでは差別化にならず、アピールにつながりません。どのような気配りなのかを明確にし、アピールしましょう。この記事では、自己PRで気配りを伝える際のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

気配りを自己PRで活用するコツを相談したい

   
目 次

自己PRで「気配り」が評価される4つの理由

自己PRで気配りが評価されるのは、周りを見て行動できる姿勢や、主体性があると思われるからです。効果的なアピールに向けて、どのような点が評価されているのかを知っておきましょう。

1.周りをよく見て行動できるから

気配りが出来る人からは、「周りを見て行動できる」との印象を与えられます。仕事では、周囲の状況に気を配り、行動する姿勢が欠かせません。

たとえば、気配りができる人は、困っている同僚をサポートしたり、その時の状況に応じた臨機応変な対応ができたりするでしょう。常に相手が何を求めているか考えて行動できるので、評価が高まります。

2.謙虚な姿勢を持つから

気配りができる人は、謙虚さも持ち合わせています。同僚はもちろん、先輩や上司に対しても円滑にコミュニケーションをとれるでしょう。

社内・外で良好な人間関係を築けることは、仕事を円滑に進めるためにも欠かせません。指摘や注意も真摯に受け止めて次の業務に活かせる点も、評価されやすい理由です。

3.主体性を持って行動できるから

気配りができる人は、主体性を持って自分から動ける点も評価されます。指示を受けなくても、「相手が何を必要としているか」を考えて行動できるからです。

特に、新入社員は受け身ではなく、自分から行動することが重要になります。主体性を持って行動できる人材は、チームリーダーやマネージャー候補など、入社したあとのキャリアがイメージしやすくなるのもポイントです。

4.誰にでも平等に接するから

誰にでも平等に、空気を読んで会話できる点も評価されます。どんな相手でもコミュニケーションがとれる姿勢は、仕事を成功させるためには欠かせません。

たとえば、営業では初対面の人と商談や交渉をする機会も多くなります。どのような相手でもスムーズにコミュニケーションがとれる人材は、多くの企業が求めるでしょう。

アピールする前に、企業がイメージする「気配り」について知っておきましょう。どのような気配りが求められているか知っておくのが、評価されるためには欠かせません。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考に、企業が求める人物像を調べておきましょう。

気配りを自己PRで活用するコツを相談したい

   

自己PRで気配りをアピールする際の構成

自己PRで気配りを伝える際の構成は、「強み」「エピソード」「仕事での活かし方」が基本です。相手に伝わる構成を知り、わかりやすいアピールができるように心がけてください。

自分の強みが「気配り」だと伝える

まずは、自分の強みが「気配り」である点から伝えましょう。自己PRをわかりやすくするためには、結論から伝えるのがポイントになるからです。

たとえば、「私の強みは気配りができる点です」と伝えれば、強みが明確であり、わかりやすく伝わります。忙しい採用担当者が、いかにストレスなく読めるかを考慮した文章にしましょう。

自己PRの書き始めについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事も参考にしてください。

強みを発揮したエピソードを伝える

次に、気配りを発揮したエピソードを伝えましょう。具体的なエピソードがあると、強みに説得力が増すからです。

エピソードを伝える際は、過程を中心に伝えてください。「気配りを発揮して、お客さまからの評価が上がりました」のように結果だけでは、どのような気配りなのかがわからないからです。

「お客さまの動きを確認して、水が必要かを確認したり、会計のご案内をタイミングよくしたりすることで、お客さまの評価が上がった」のように行動の内容を伝えると、よりアピールにつながります。

仕事で「気配り」をどのように活かすか伝える

最後に、強みである気配りが、仕事でどのように活かせるのか伝えましょう。優れた強みでも、仕事に使えなければ評価されません。

たとえば、「気配りを活かしてお客さまのニーズを把握し、最適な提案ができる営業になる」のように伝えれば、どのように仕事で活かせるのかが伝わります。

業務のどの場面で気配りが活かせるかを考え、アピールにつなげてください。

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自己PRで気配りが評価されやすい職種

気配りは、「営業職」「販売職」「接客業」「事務職」などで評価される強みです。効果的にアピールできる職種を知り、高評価につなげましょう。

営業職

営業職は高いコミュニケーション能力が必要とされるため、気配りも評価されます。「お客さまの立場になって物事を考える」「顧客のニーズに対して常にアンテナを張る」などの気配りができれば、商談を円滑に進めることが可能です。お客さまのニーズに合った提案ができれば、成果も上がるでしょう。

営業職の自己PRを作成する場合は、相手に合わせられる気配り力をアピールすると効果的になります。

営業職を志望する就活生は、「営業職の志望動機の書き方は?新卒未経験がアピールできるポイントを解説」の記事も参考に、志望動機も準備しておきましょう。

販売職

販売職も気配りを発揮して、お客さまのニーズに答えるのが大切です。お客さま一人ひとりに合った対応ができれば、評価も高くなるでしょう。

また、商品やサービスを購入してもらうためには、好印象を与えることも欠かせません。お客さまの気分をよくする気配りができるかどうかも、評価されるポイントです。

接客業

接客業もお客さま対応が多いため、気配りが重要になります。お客さまの状況を察知し、最適な提案ができれば評価されるでしょう。

また、接客業はクレーム対応を行うケースもあります。お客さまの立場になり、納得いただけるように対応するためにも、気配りが重要になります。

事務職

事務職は社内での連携が多く、気配りが重要になる仕事です。ほかの部署への連絡や社員のスケジュール管理など、周囲の行動を意識した対応が求められます。

たとえば、「Aさんがスケジュールを忘れてそうだな」と察知して連絡する、「Bさんが忙しそうだから、代わりに連絡を入れておこう」のようにサポートするなど。仕事を円滑に進めるためには気配りが欠かせません。

細かい気配りで事務作業ができると、仕事の効率がアップし、ミスの軽減にもつながります。事務職でも気配りが有効なので、アピールしてみてください。

事務職を志望する就活生には、「事務職の志望動機はどのように作る?作成のポイントや例文を解説します」の記事もおすすめです。自己PRだけではなく、志望動機も準備しておきましょう。

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自己PRで気配りをアピールする際の注意点

ここでは、自己PRで気配りを伝える際の注意点を解説します。誤った使い方をすると、評価を下げてしまうこともあるので気を付けてください。

面接時の振る舞いに注意する

気配りをアピールする際は、面接での態度に注意してください。面接官に「この人は本当に気配りができるのか?」と疑問を持たれないようにしましょう。

たとえば、身だしなみが不十分であれば、相手に対する気配りが欠けていると思われます。また、失礼な受け答えをしている場合も、相手のことを考えられていないと思われるでしょう。

実際に会った場合でも、「気配りができる就活生だ」と思われるように対応してください。

面接でのマナーについては、「マナーを解説!高評価につながる面接の受け方とは」の記事で解説しています。

気配りと似た表現は使い分ける

気配りと似た表現を誤って使わないようにしましょう。特に、「目配り」「心配り」などには注意しなければなりません。

それぞれの語句の意味は、次のとおりです。

気配り:相手が求めていることを想像しながら適切な行動すること
目配り:周囲に目を向け、変化に気づくようにすること
心配り:相手の立場になって考え、行動すること

似たような意味になるので、正しい使い方ができているか確認しておいてください。

どのような気配りなのか具体的に伝える

気配りのなかでも、どのような気配りなのか具体的に伝えましょう。あなたがどのような人物なのか、イメージしてもらうために欠かせません。

たとえば、「私は気配りができます」だけでは、強みが伝わりません。「相手の動きを見て、的確なサポートができる」「周囲の行動をみながら、足りない部分を補える」のように、具体的に伝えるのが大切です。

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自己PRで気配りをアピールする際の例文

ここでは、気配りをアピールする自己PRの例文を紹介します。

アルバイトからアピールする際の例文

私の強みは、お客さまが満足できるような対応を行う気配りです。現在、テーマパークで販売のアルバイトをしていますが、お客さまからの要望に「できません」とお断りしたことは一度もありません。

求められた商品が用意できないときは必ず代替の商品を提案し、ご期待に沿えるよう努めています。また、接客時はどんなときでも笑顔で丁寧な対応を心がけた結果、何度も足を運んでくれる方が増えました。

3年間の勤務で、お客さまのニーズを素早く把握し、可能なかぎり寄り添いながらサービスを提供することの重要さを改めて実感しました。

貴社の販売部門でも一人ひとりに合わせた提案をし続け、ワンランク上のサービスでお客さまの満足度向上に貢献したいです。

部活動からアピールする際の例文

私の強みは、物事が円滑に進むように周囲を見回して行動できる点です。学園祭実行委員会に入部し、3年生のときに総務全般の責任者を務めました。

総務は主に各サークル団体とのスケジュール調整や備品管理、衛生管理など幅広い仕事があります。参加者全員が楽しく、そして思い出に残る学園祭にするため、100人以上のメンバーと意見交換をしながら準備しました。

当日は会場の警備や見回りをする合間に救護が必要になった方のサポートを行い、学園祭が滞りなく進められるよう気を配りました。実行委員会のメンバーとして活動したことで、10万人規模の大きなイベントの運営ノウハウを学べたことは大きな自信につながりました。

この経験を活かして貴社でもイベントプランナーとして数多くの行事の企画・運営に携わり、幅広く活躍したいです。

ボランティアからアピールする際の例文

私の強みは、相手の気持ちに寄り添って行動できる気配りです。一昨年から介護福祉施設で月に2回ほどボランティア活動に参加しており、相手の立場に立って考えて行動することの大切さを学びました。

介護施設には、認知症のためコミュニケーションが難しい方も多くいました。そのため、介助のたびに積極的に声かけをするようにしたり、オムツ交換の際には身体にタオルをかけて、入居者の方が恥ずかしく思わないよう配慮したりしました。

言葉での会話ができなくても、表情を見るだけでその方が喜んでいる感情が伝わってきて嬉しかったです。この気持ちを忘れず、どんな仕事でもホスピタリティの精神を持って、チームメンバーが働きやすくなるように行動してまいります。

気配りをアピールする際のコツは、「相手の気持ちを察する力の言い換えは?強みとしてアピールする方法を解説」の記事でも解説しています。気配りを別の言葉に言い換えたりして、的確なアピールができるように準備してください。

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自己PRで気配りをアピールする際のNG例文

ここでは、気配りをアピールする際のNG例文を紹介します。よくある失敗なので、事前に確認してミスをしないようにしましょう。

どのような気配りなのかわからない

私の強みは、気配りができることです。気配りを心がけた結果、周囲から評価を得ることができました。貴社でも気配りを発揮して、活躍したいと思います。

「周囲から評価を得た」といわれても、何を行い、評価を得たのかがわかりません。このような自己PRでは気配りができるだけで、仕事でどのように行動してもらえるかイメージができず、評価につながらないでしょう。

具体的な行動をアピールするようにしてください。

気配りが仕事で活かせるかがわからない

私の強みは、周囲の状況を考えて行動できる点です。居酒屋のアルバイトでは、同僚の動きを確認しながら、手が回っていない部分を中心にサポートしてきました。貴社に入社後は、研究職でコツコツと地道に研究を行い、活躍したいと思います。

この自己PRでは、強みと仕事が合っていません。「周囲への気配り」をアピールしているのに、「一人で地道にコツコツと仕事をする研究職」を志望しているためです。

強みを評価してもらうには、仕事で活かせることが前提となります。企業研究を行い、どのような強みが求められているか確認してからアピールしましょう。

企業研究の方法については、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」の記事を参考にしてください。

具体的なエピソードがない

私の強みは、他者への気配りです。アルバイトでは気配りを行うことで、「いつもありがとう」と評価してもらっています。貴社でも気配りを活かして、販売職で活躍したいと思います。

具体的なエピソードがないと、どのように活躍できるかがイメージできません。「いつもありがとうと評価してもらっている」はエピソードですが、気配りをした結果の部分です。

自己PRでは、「強みをどのように発揮しているか」をアピールするのがポイントになります。「どのような気配りなのか」「気配りによって、どのような成果を出したのか」を意識して自己PRを考えてください。

強みが何なのかわからない

私はアパレル店員として働いています。1日に20人ほどの接客を行うので、お客さま対応に自信があります。また、仕事ではお客さまの立場になって考えることが重要なので、いつも気配りをしています。販売職でも自分の経験を活かして、活躍したいと思います。

結論から伝えていないため、どのような強みをアピールしたいのかがわかりません。「私の強みは気配りです」のように、結論から伝えるようにしましょう。

採用担当者は多くの書類を見ているため、よくわからない文章は読みとばしてしまいます。結論から伝えられないと、「わかりやすく伝える能力がない」と思われてしまうので、気を付けてください。

自己PRでのNGについては、「自己PRのダメな例は?悪い例文から考える就活で失敗しないアピール方法」の記事でも紹介しています。

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気配りを自己PRで最大限にアピールしたい人へ

採用担当者に「一緒に働きたい」と思ってもらうには、どのような視点から自分の気配りをアピールするかがポイントになります。企業の求める人材像とマッチした「気配り」のエピソードを盛り込むようにしましょう。

自己PRで最大限にアピールしたいのであれば、就活エージェントへの相談がおすすめ。プロのアドバイスや添削を受けて、自己PRをレベルアップさせましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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