就活で聞かれる「特技」は何が良い?ない場合の見つけ方や書き方例も解説

このページのまとめ

  • 就活での特技は、人より少し優れていてある程度の期間続けていることであればOK
  • 企業は学生の特技から適性や人となりを読み取っている
  • 就活に使える特技が思いつかないときは自分の過去の経験や行動を振り返る
  • ギャンブル系や個人の思想に関わるもの、犯罪を連想させる特技は就活では避ける
  • 特技欄は「特技の名称+説明文」で具体的に分かりやすくまとめる

就活で聞かれる「特技」は何が良い?ない場合の見つけ方や書き方例も解説のイメージ

就活のエントリーシートや履歴書を書くときに、特技の欄に何を書いたら良いのか悩んでしまう人は少なくないようです。「評価には直接関係がなさそうだから」と後回しにされがちな項目ですが、採用担当者は特技欄から学生のさまざまな情報を読み取っています。
このコラムでは、採用担当者に自分らしさをアピールできる特技の書き方や、書くべきことが見つからない場合の対処法をご紹介します。

 

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就活における特技とは

特技と聞くと「何かすごいことを書かなくては」と不安に感じてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、企業側は特技の項目に厳密なハードルや特別な資格を求めているわけではありません。特技欄は学生の人柄や能力を総合的に評価するための指標のひとつとして設定されています。気負い過ぎず、自分らしさを表現できる書き方を考えてみましょう。

「特技」の定義

特技という言葉の意味は「他者に比べて上手で自信のある特別な技術や能力」と定義されています。しかし、「立派な実績がないと特技とは呼べないのでは…」と身構える必要はありません。就活において大事なのは、特技の技能レベルではなく人間性に関わる部分であることをまず理解しましょう。

就活における特技の選び方

自分のこれまでの経験の中から特技を選ぶときに押さえておくべきポイントを以下にまとめました。

周りより少し優れていること

身近な人と比べてみたときに「自分の方が少しうまくできている」と感じることがあれば、それはすべて特技につながります。必ずしも高度なスキルを持っている必要はありません。技能面だけでなく「他人が気づかないような些細なことに気づくことができる」なども特技のひとつといえるでしょう。

ある程度の期間続けていること

特技を伝える上で重要なのは内容や結果ではなく、その過程で身に付いたことや成長したことです。長期間継続している経験があれば、身に付いたことの説得力が増し、継続力そのものもアピールすることができます。長く続けている活動があればぜひ振り返ってみましょう。

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企業が趣味や特技を聞く理由

志望動機や自己PRなどと比較すると、趣味や特技は企業が学生に求めているものが分かりにくい質問といえます。そのため、深く考えずに書いてしまったり当たり障りのない表現になってしまったりしがちです。
企業が趣味や特技の項目を設けている理由が分かれば、そこでアピールするべき内容もはっきり見えてきます。なぜ就活で趣味や面接について聞かれるのか、以下で確認しておきましょう。

適性を見極めたい

特技には、実際の業務における適性を見るという側面があります。特技としていることが仕事で直接活かせる内容であった場合、「人とすぐに打ち解けられること」であれば営業職、「英会話」であれば海外事業担当など、採用担当者は学生の入社後の姿をイメージしやすくなるといえます。
複数の特技がある場合、自分の希望する職種に合わせて特技を選ぶのもひとつの方法です。

人柄を知りたい

どんなことに興味を持ち、どんな考え方や行動をする人なのかを知ることで、社風に合う人となりかどうかをチェックしています。内容そのものよりも、そこから透けて見える人間性が評価のポイントとなります。

アイスブレイクしたい

面接では学生だけでなく採用担当者も緊張しているため、その場の雰囲気が固くなりがちです。趣味や特技には、お互いの緊張をほぐす(アイスブレイクする)ための会話の糸口が詰まっています。リラックスして話せるよう、誇張した内容ではなく本当に自分が好きで多くの時間を費やしてきた経験を話すことのが大切です。

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就活で使える特技の見つけ方

特技と聞いて「何も思いつかない…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし、空欄のままや「特にありません」と書いてしまうのはもったいないことです。特技欄は採用担当者に自分を知ってもらうチャンスととらえ、アピールに繋げられる内容を考えてみましょう。

自分の経験から考える

特技は「自分がこれまでに経験してきたこと」の中にあるものです。過去を振り返り、自分が今までにどんな経験をしてきたのか、そのときどんなことを感じたのかを紙に書き出してみましょう。長く続けていることや、人よりも多くやっていると感じられることが見つかれば、書き方次第で魅力的な特技にすることが可能です。

自分の行動から考える

自分が普段何気なく行っている習慣や日課の中にも、特技に繋がるヒントが隠れています。早起きや料理など、自分では「こんなの当たり前」と感じてしまうような習慣や日課でも、長い期間コツコツと続けていることで立派な特技になるといえるでしょう。特別な技能や成果にこだわらなくても、自分の自然な行動から特技を見つけることができます。

どうしても特技が見つからないときは周りに聞く

経験や行動を振り返ってみても特技のヒントが見つからない場合は、思い切って家族や友人など周囲の人に尋ねてみましょう。他者からの視点を取り入れることにより、自分では気づかないアピールポイントが見つかることがあります。また、第三者からの評価は特技そのものの説得力を増してくれるといえるでしょう。

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就活では避けるべき特技

長く続けていることや人より熱心に取り組んでいることであっても、就活の場ではアピールすることを控えた方が良い特技もあります。採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいかねない内容について、あらかじめ確認しておきましょう。

ギャンブル系

パチンコ・パチスロや競馬など、ギャンブルに関連することを特技にするのは避けた方が無難です。たとえ深い知識やテクニックを持っていたとしても、金銭トラブルなどに繋がるイメージを払拭するのは困難です。社会的信用にも関わる部分なので、あえてアピールすることは避けましょう。

政治・宗教など特定思想が強いもの

就活の面接において、信仰や宗教、政治的思想など、個人の思想や心情に関わることについての議論・質問はしないというのが企業側のルールです。このような話題は採用担当者によって受け取り方も異なるため、応募書類に記載したり面接で話したりすることは避けましょう。

犯罪を連想させるもの

犯罪や危険なイメージを与えるものは特技からは除外しましょう。具体的には以下のようなものが挙げられます。

・アルコールやオールナイトイベントにまつわるもの
・レプリカの銃やナイフを使用したゲーム
・火や爆竹などを使用した遊び
・著作権のある動画などのアップロード

また、相手に良いイメージを与えたいと思うあまり、嘘の特技を書くことも避けましょう。面接や入社後につじつまが合わなくなり、結果的に信用を失うことにもなりかねません。

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特技の書き方のポイントと例文

実際に特技を「趣味・特技」欄に書くときに押さえておくべきポイントを解説します。伝わりやすい書き方を理解し実践することで、企業はあなたをより深く知ることができるでしょう。

箇条書きで読みやすくする

基本となる書き方は「特技の名称+説明文」のセットです。記入欄はあまり大きくない場合が多いので、文章で長々と書くのは避けましょう。採用担当者が書類に目を通したときにすぐに内容を理解できるよう、箇条書きで見やすくまとめるのがポイントです。

具体的に書く

「英語」「ピアノ」「水泳」とというように単語だけを並べて終わりにせず、「TOEICスコアは○点です」「○年間続けています」「週に○回、○m泳いでいます」といった具体的な説明を併せて書きましょう。数字や固有名詞を盛り込むことで特技の内容がイメージしやすくなり、説得力も増します。

自己PRや企業の特徴と関連性を持たせる

特技の内容と自分の強みを関連付けることで、採用担当者に与える印象をより強めることができます。応募企業の特徴や業務で求められる能力に繋げられる要素がある場合も積極的に盛り込みましょう。

就活で使える特技の例文

実際の特技欄をイメージした例文をご紹介します。基本的な構成を参考にしながら、自分の経験を効果的に伝えましょう。

ランニング

週に5日、10kmほど走っています。これまでにフルマラソンを3回完走しました。
体力向上に努めた結果、小学校から大学まで無遅刻無欠席を継続できています。

料理

小学生のときから料理を始め、現在では家族の食事作りも習慣になりました。
20分で3品をバランス良く効率的に作るのが得意です。

アプリ開発

これまでに予定管理アプリと単語学習アプリを2つ開発しました。
技術書の執筆について関心がありテクニカルライティングを勉強中です。

勉強を教えること

人にものを教えることが得意で、現在は学習塾で中学生に数学を教えています。
担当している生徒の点数が平均で20点上がりました。

初対面の方の名前を忘れないこと

一度でもお会いしたことのある方の名前は必ず覚えています。
接客のアルバイトを3年続ける中で、多くのお客さまと信頼関係を築くことができました。

 

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