保育士の履歴書の書き方を解説!志望動機や自己PRも例文付きで紹介

このページのまとめ

  • 保育士の履歴書は、手書きが評価される場合がある
  • 卒業と同時に取れる保育士資格は「取得見込み」と記入する
  • 保育士の履歴書では、先方を貴社ではなく「貴園」と記載する
  • 履歴書の趣味や特技の欄は、保育士の仕事に活かせるものを書くと評価されやすい
  • 志望動機と自己PRはできるだけ具体的に書くと想いが伝わりやすい

保育士を目指す就活生で、履歴書の書き方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。このコラムでは、基本的な履歴書の書き方の注意点から、好印象を与える自己PRや志望動機の書き方まで、詳しく解説しています。保育業界の採用担当に響く履歴書を作成するには、さまざまな工夫が必要です。例文付きでポイントを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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保育士の履歴書作成で押さえるべき3つのポイント

保育士の履歴書作成は、ほかの職種の履歴書とは異なるポイントが3つあります。

1.手書きでの作成が評価されることもある

保育士の履歴書は、パソコンでの作成よりも手書きが評価される場合があります。連絡ノートの記入や掲示物の作成など、保育士は手書きでの業務が多いためです。癖のない、丁寧な字を意識して書くと良いでしょう。一方で、パソコンでの作成がマイナスの評価に直結するわけではありません。パソコンで作成することで、PCスキルのアピールにも繋がります。効率を重視する方は、パソコンで作成し、時間を有効に使うのもひとつの手です。

2.「御園(御社)」ではなく「貴園(貴社)」

先方の呼び方は、一般の会社と違って「社」ではなく「園」を使うのが一般的。話し言葉では「御園」、書き言葉では「貴園」が正しい敬称です。そのため、履歴書では「貴園」と記載しましょう。

3.卒業と同時に取れる保育士資格は「取得見込み」

学生の場合、資格・免許の欄に記載する保育士資格は、「取得見込み」と記載して問題ありません。「まだ取得していないから書けない」と考える必要はないので、しっかりと記載してアピールしましょう。

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 履歴書を書くときの5つの注意点

履歴書を書く際の基本的な注意点をまとめました。保育士だけでなくすべての職種で気をつけるべきポイントです。

1.手書きのときは黒のボールペンを使用する

履歴書は、かすれて消えないよう、ボールペンでくっきりと書きましょう。色は、黒を使います。「鉛筆以外の黒または青の筆記具で」と指定されている場合が多いですが、青は万年筆用インクのブルーブラックのことです。ボールペンの青とは別の意味合いなので、注意しましょう。

2.年号は統一する

指定がない場合、基本的に年号は和暦でも西暦でも構いません。しかし、履歴書内ではどちらかに統一しましょう。

3.ふりがなとフリガナの違いに気をつける

履歴書に「ふりがな」と書いてある場合は平仮名で、「フリガナ」と記載されている場合はカタカナでふりがなをふります。住所やアパート名にも、欄があれば記入しましょう。数字にはふりがなを振る必要はありません。

4.略語や略字は使わない

履歴書には、すべて正式な名称で記入しましょう。株式会社を(株)と略したり、社会福祉法人を(福)とするのは適切でありません。また、名前の漢字も簡略化しないようにしましょう。画数が多く、普段から略字を使用している方は注意してください。

5.書き間違いは新しく書き直す

書き間違いは、修正液でその箇所だけ直すのではなく、新しく書き直しましょう。履歴書は採用の判断に使用される重要な書類なので、一部分でも修正箇所があると、文書としての信ぴょう性が下がってしまいます。ミスを直すのが億劫だと感じる方は、鉛筆であらかじめ下書きしたり、パソコンを使って作成したりすると良いでしょう。

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基本情報の書き方

履歴書を書く際の基本的な注意点を押さえたら、実際に記入していきましょう。氏名や住所といった基本情報の項目は、事実を正確に記載してください。誤字脱字にも十分注意を払いましょう。

日付

提出する日付を書きます。郵送の場合は投函日、手渡しの場合は持参日を記入しましょう。

証明写真

証明写真のサイズは、基本的に縦4cm×横3cmです。提出日から3ヶ月以内のものを使用しましょう。
町の写真機や、スマートフォンで撮った写真をコンビニで印刷する方法もありますが、就活写真の撮り方を心得ているスタジオでの撮影をおすすめします。写真を貼る際には、裏面に「大学名・氏名・撮影日」を忘れずに記入しましょう。

氏名

採用担当者の印象に少しでも強く残るよう氏名は、大きな文字で、名字と名前の間を少し空けて書きましょう。

住所

住所欄には、基本的に住民票に記載されているものを書きます。番地も省略せずに正確に記載しましょう。一時的に、住民票で登録された住所とは異なる場所に住んでいる場合は、連絡先住所欄に記入します。

年齢

履歴書提出時の年齢を記入しましょう。履歴書を作成した日ではないので、注意してください。

メールアドレス

頻繁に確認ができるアドレスを書くのが適切です。ハイフンやアンダーバーなど、紛らわしい記号は、違いが分かるように記載しましょう。

電話番号

固定電話の番号は市外局番から記載します。必ず、日中連絡のつく携帯電話の番号を書いておきましょう。

学歴

1行目の中央に「学歴」と記載し、2行目から学歴の詳細を書き始めましょう。中学校の卒業年から書き始めるのが一般的です。大学は「卒業見込み」と記入しましょう。

職歴

学歴の最終行から1行開け、中央に「職歴」と記載し、次の行から書き始めます。アルバイトは職歴に含めないので、新卒の方は基本、「なし」と記載します。

通勤時間

ドアtoドアで片道にかかる時間を書きます。5分単位で記載するのが一般的です。

資格・免許

資格と免許の欄は、取得年月の古い順に記載します。保育士業務に活かせそうな資格は率先して記入しましょう。先にも述べたとおり、卒業と同時に取得予定の保育士資格は「取得見込み」と記載できます。

本人希望記入欄

基本は、「貴園規定に従います」と記載するのが一般的です。「特になし」と書くのは控えましょう。やや投げやりな印象を抱かれてしまう恐れがあります。

押印

押印欄がついていない履歴書は年々増加しており、必要ないことがほとんどです。しかし、欄がある場合は押印して提出しましょう。その際は、シャチハタではなく認印を使用します。

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趣味や特技は保育に繋がるものを書こう

履歴書に記入する趣味や特技は、保育士の仕事に活かせるものを書くとより良いでしょう。たとえば、歌を歌うことやピアノを弾くこと、絵を描くことやスポーツをすることなどです。趣味の欄には自分の好きなことを、特技の欄には自分が人よりも得意なことを書きます。

趣味の例文

「趣味は、絵を描くことです。こどもの頃からお絵かきが好きで、学生時代もずっと美術部に所属していました。特に、風景を描くことが好きなので、休みの日は遠出して好きな風景を描きに出かけることもあります。」

「趣味:絵を描くこと」というような一文で終わらせず、文章で具体的に書くと良いでしょう。情報が多いことで、会話が弾みやすくなります。

特技の例文

「特技は、書道です。小学校3年生から習い始め、今でも教室に通っています。展覧会での入賞経験もあり、字のきれいさと集中力には自信があります。」

大会へ出場した経験や、どこかで披露した経験があれば、それを書くのもおすすめです。特技の説得力が増します。

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 効果的な自己PRを作成するポイント

自分の強みや長所を効果的にアピールするには、コツがあります。例文付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

具体的なエピソードを交えて書く

あなたの強みを、具体的なエピソードを交えて書きましょう。面接官があなたの人となりを詳しく想像でき、印象に残りやすくなります。自分の保育士の資質をPRするため、こどもや保育に関連した内容が適切です。

こどもが好きな気持ちを伝える

「こども好き」は保育士を目指す上で当たり前と感じる方もいるでしょうが、改めて書いてみるのもおすすめです。好きという気持ちだけで就くには大変な仕事ですが、好きでなければ苦労することも多いでしょう。前提として、「こどもが好き」という気持ちがあることを伝えることは、率直で良いアピールになります。

自己PRの例文

「私の強みは、面倒見の良さです。大学生2年のときから、住宅展示場で受付のアルバイトをしています。見学の際にお子さまを連れてこられる方が多く、私は主にその見守りの担当です。10歳差の弟がおり、小さい子と関わるのが元々好きなこともあって、仕事中は率先してぬいぐるみや遊具を準備し、お子さんに安全に楽しんでもらえるよう努めています。ご両親やお子さまの笑顔が見られることで、大変やりがいを感じています。貴園に入職後も、持ち前の面倒見の良さを活かし、子どもの笑顔と安全のために創意工夫しながら働きたいと考えています。」

最後の一文で、「自分の強みを仕事にどう活かすか」を述べます。面接官が採用後のあなたの働きぶりを想像できるよう、具体的な内容にしましょう。

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好印象を与える志望動機のコツ

志望動機も、自己PRと同じく具体的なエピソードを用いて書くと良いでしょう。その上で、さらに気をつけるべきポイントが2つあります。

その園でなければいけない理由を明確に書く

「多くの保育園の中からどうしてこの保育園を選んだのか」が伝わる文章を意識しましょう。そのためには、園の理念や保育方針の研究が必要です。そして、魅力を感じたところや共感した部分を、掘り下げて書きましょう。単に「理念に共感したから」ではなく、「〇〇という理念に共感した」と具体的に書くと、伝わりやすくなります。

待遇に言及しない

「駅から近いから」や「給料が良いから」など、待遇についてストレートに言及しないようにしましょう。もちろん、就労条件は大切です。しかし、そこに触れてしまうと、「ほかに条件が合う園を見つけたら、すぐに転職してしまうのでは?」という疑問を持たれてしまう恐れがあります。理念や方針に共感したという流れで書くほうが無難でしょう。

志望動機の例文

「私は貴園の『子ども目線』を重視した経営方針に魅力を感じました。私は末っ子で、小さい子と触れ合った経験があまりありませんでした。そんな中、私が高校2年生のとき、姉に子どもが生まれ、急に子守をする機会が増えたのです。はじめ、姉の子は私が何をしても泣いてそっぽを向いてしまい、途方に暮れるばかりでした。しかし、姉に『子どもの目線になってみて』と教わり、その子が今どんな状況で、何を求めているのかを考えながら接するように心がけました。すると、徐々に姉の子に笑顔を増え始めたのです。人見知りをしていた姉の子が自分に心を開いてくれる瞬間に感動し、保育士として子どもの目線を大切に働きたいと感じました。貴園でなら、同じ価値観で保育に携われると思い、志望しました。」

園の保育方針と自分の保育観が合っていることを伝えると良いでしょう。具体的なエピソードを用いると、自分の保育観を理解してもらいやすいです。

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提出するときの注意点

履歴書の提出は、郵送か手渡しかで注意するポイントが異なります。

郵送の場合は添え状を用意する

履歴書を郵送する場合は、添え状を用意すると、より丁寧な印象を与えられます。Wordのテンプレートを活用すると便利です。もちろん手書きも良いですが、パソコンの場合は横書き、手書きの場合は縦書きが基本なので注意しましょう。

手渡しの場合でも封筒は必須

手渡しの場合も、履歴書は封筒に入れて持ち運びます。面接前に受付で提出する場合は、封筒ごと渡しましょう。面接官に直接渡す際は、封筒から出して渡します。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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