その内定取り消しは無効かも!有効な理由はどんな内容?

このページのまとめ

  • 内定が取り消しになるのは、経歴詐称が判明した、学校を卒業できなかった、犯罪行為があった、社会人として不適切な行動があった、病気や怪我により働くのが困難になった、企業の業績が悪くなった、が挙げられる
  • 内定は労働契約が締結している状態なので、解雇と同様の手続きをしなければ取り消しができない
  • 内々定は口約束の状態のため、通知や連絡だけで簡単に取り消されてしまう
  • 内定を取り消されたら、慌てずに弁護士や親、大学、公共機関に相談するか、気持ちを切り替えて再び就活をはじめよう

内定や内々定を貰ったけど、取り消しになったらどうしよう…と不安を抱く人は多いでしょう。
特に第一志望ではない企業の内定を貰った場合、このまま就職活動を止めて本当に大丈夫なのか?念のためほかの企業の選考も継続した方が良いのだろうか…と迷ってしまう人もいるようです。

入社するまで安心して過ごせるよう、内定が取り消しになる理由や内々定との違い、実際に内定を取り消された時の対処法について学んでおきましょう。

 

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内定取り消しになる理由

内定は、そう簡単に取り消せるものではありません。
不安な方は、よくある取り消し理由について把握しておきましょう。

履歴書や面接での経歴詐称が明らかになった

学歴や保有資格などに不備や詐称があった場合、内定が取り消される可能性があります。
留年していて在籍年数を偽ってしまった、取得予定の資格を「取得した」と言い切っている、というのも経歴詐称。口頭で「○○経験がある」と話しても、実際にその経験をしていなければ詐称です。
就活では自分をよく見せようとして、つい誇張した表現を使いたくなりますが、必ず事実を伝えましょう

学校を卒業できなかった

単位が足りず留年が確定、卒業できず就職に至らないこともよくある理由です。
「卒業できなくても自主退学して入社すればいい」と思うかもしれませんが、採用条件として「卒業/修了していること」としているケースが多く、現実的な選択ではありません。

犯罪行為をした

犯罪や反社会的行為も対象です。
内定後の犯罪行為はもちろん、過去の犯罪歴でも企業によっては取り消し理由に当てはまることもあります。

内定後の研修で遅刻が多いなど不適切な行動があった

内定が出たからといって、遅刻をする、礼節を欠く、など社会人として不適切な行為があった場合、充分な取り消し理由になります。
就活時や内定が出た後はもちろん、入社してからもきちんと立場をわきまえて行動しましょう

病気や怪我で働けなくなった

長期的に業務に支障がでるような病気、怪我は、入社が難しいと判断されてしまうことも。
個人の力で事前に防ぐことは難しい例と言えるでしょう。

企業の業績悪化

こちらは企業側の都合によって内定が取り消される事例です。
条件があるため多少の業績悪化では対象にはなりづらいようですが、著しく経営状況が変わってしまうようなケースでは新しく社員を雇うことは困難と言えるでしょう。

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内々定と内定は何が違う?

内定のほかにも、内々定というものがあります。
内々定とは、「労働契約が締結される前の約束」であり、労働契約は成立していないと考えられるのが一般的。特別な理由がなくても通知や連絡のみで内々定を取り消すことができます。

一方、内定は正式な労働契約を交わしたことになり、企業は正当な理由なしに内定を取り消すことはできません。
「社風に合わないから」「やはり人手がいらなくなったから」など、選考や内定時に想定できる理由での内定取り消しは認められないのです。

「正当な理由」とは前項で記載した内容のほかにも、採用内定通知書などの書類に記載されているものも含まれるので、提出前に確認しておきましょう。

内定の取り消しは「解雇」と同様、必要な手続きを行わない限り内定取り消しは認められないと定められています。
業績悪化による内定取り消しは条件を満たせば認められるものの、企業は学生に丁寧に説明しなければなりません。

このように、内々定は簡単に取り消されてしまう可能性があり、すぐに就職活動を止めるには不安が残ります。
内定は特別な理由がない限り解消されることはないので、不安になるほど気にしなくても大丈夫といえるでしょう。

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内定取り消しにあった場合はどうする?

もし納得できない理由で内定を取り消されてしまったら、焦らず弁護士に相談しましょう
内定取り消しは自分の今後の人生に関わる大きな問題です。訴訟になった例もあるので、弁護士と相談して自分が納得できる解決案を模索した方が良いかもしれません。

また、内定取り消しではなく、法律に反さないように内定辞退を強要してくる企業もあります。
このような場合、すぐに受け入れず、大学や親、国や都道府県が運営する公的な窓口などに相談してください。状況に合わせた適切な対処方法を教えてくれます。

あるいは、気持ちを切り替えて再度就活を始めてもいいでしょう。
悔しさがしばらく残るかもしれませんが、納得できない形での内定取り消しをしてくる企業に入社しても、後々問題が起こったり、不満を抱える状況になったりする可能性は高いのではないでしょうか。
「ブラック企業かもしれない会社に就職しなくて済んだ」と前向きに考えてみてください。

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内定取り消しの違法性と対応方法について

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企業の良い面だけでなく、求職者の希望にそぐわない面もきちんとお伝えしていますので、入社後のミスマッチの心配もありません。
「もし内定が出ても取り消されたらどうしよう…」など、就職の不安を解消したい方は、ぜひ一度キャリアチケットにご相談ください。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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