このページのまとめ
- 自己PRで求められる適応力とは「環境に合わせてパフォーマンスを発揮できる能力」
- 自己PRでの適応力は「柔軟性がある」「臨機応変に対応できる」などに言い換えられる
- 自己PRで適応力をアピールする場合、主体性がないと思われないように気を付ける

「自己PRで適応力を伝えるにはどうすればいい?」「具体的にどうやってアピールするかがわからない」と悩んでいる就活生もいるでしょう。選考を突破するためには、自己PRであなたの強みを評価してもらうことが大切です。
この記事では、自己PRで適応力を伝えるコツや注意点、具体的な例文を紹介します。企業がどのような適応力を求めているのかも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 「適応力」は就活で強みとしてアピールできる
- 自己PRで企業が求めている適応力の内容
- 新しい考え方や方法を取り入れ柔軟に対応できる
- イレギュラーな状況でも能力を発揮できる
- 理不尽な状況にもうまく対応できる
- 環境の変化に影響されない
- 適応力が高い人の特徴
- 環境の変化に馴染みやすい
- 状況が変わってもパフォーマンスに影響がない
- 業務を効率よく進められる
- 自分とは違う意見や価値観を素直に受け入れられる
- 自己PRで「適応力」を伝える場合のコツと注意点
- 必要に応じて別の言葉に言い換える
- 企業が求める人物像を意識した内容にする
- ほかの質問との一貫性を持たせる
- 面接など選考時の言動に注意する
- 「主体性がない」と思われないよう気を付ける
- 自己PRで適応力をアピールする際の構成
- 強みが適応力であると伝える
- 「適応力」がある根拠を示す
- 具体的なエピソードを伝える
- 仕事でどのように活かせるかを示す
- 自己PRで「適応力」をアピールする場合の例文5選
- 1.アルバイト経験からアピールする場合の例文
- 2.留学経験からアピールする場合の例文
- 3.部活動での経験からアピールする場合の例文
- 4.ゼミ・研究活動での経験からアピールする場合の例文
- 5.インターンシップ経験からアピールする場合の例文
- 自己PRで「適応力」を使う場合のNG例文3選
- 1.具体性がない例文
- 2.結論から示していない例文
- 3.主体性のなさを感じてしまう例文
- 自己PRで適応力が評価されやすい職種
- 営業職
- 接客業
- 企画職
- クリエイティブ職
- 「適応力」を自己PRして内定を獲得したいあなたへ
- 自己PRで「適応力」をアピールする際によくある質問
- Q.適応力の高さは長所になる?
- Q.自己PRと長所の違いは?
- Q.自己PRとガクチカの違いは?
- Q.適応力と順応力の違いは?
「適応力」は就活で強みとしてアピールできる
「適応力」は、就活の自己PRにおいて十分に強みとなる資質です。厚生労働省の「『若年者の就職能力に関する実態調査』結果」によると、「採用時に重視する能力」として「柔軟性・環境適応能力」と回答した企業は、全体の32.3%でした。

引用:厚生労働省「『若年者の就職能力に関する実態調査』結果 1 「若年者の就職能力に関する実態調査」の結果概要(2p)」
この結果から、適応力の高さは企業が就活生に求める能力の一つであるといえるでしょう。ただし、適応力のアピールの仕方次第で、「流されやすいのでは?」「主体性に欠けるのでは?」といった印象をもたれてしまうこともあります。
詳しくは後述しますが、企業がどのような適応力のある人材を求めているのかを把握したうえで、自己PRの内容を考えることが大切です。
また、適応力と似た能力に、「臨機応変さ」もあるので覚えておきましょう。臨機応変さについては、「臨機応変さを自己PRでアピールするコツは?伝わりやすい構成や例文も紹介」の記事で詳しく解説しています。表現がワンパターンにならないよう、言い換えの言葉も覚えておいてください。
参照元
厚生労働省
『若年者の就職能力に関する実態調査』結果
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自己PRで企業が求めている適応力の内容
就活の自己PRで求められる適応力は、「環境に合わせてパフォーマンスを発揮できる能力」といえます。適応力を持つ人物は、状況が変化しても変わらずに能力を発揮できるため、就活でも評価されやすいでしょう。
以下で、自己PRにおいて企業が求めている適応力について、詳しく解説します。具体的にどのような強みが求められているのかを踏まえて、自己PRの内容を考えてみてください。
新しい考え方や方法を取り入れ柔軟に対応できる
企業が求める適応力とは、新しい方法や考えを柔軟に受け入れられる力です。仕事では業務の進め方や方針が変更される場合も多く、変化があっても柔軟に対応できる能力が求められます。
たとえば、仕事の効率化を図るために、新しくツールやシステムを導入する場合もあるでしょう。適応力の高い人材は新しいシステムなども使いこなし、成果に反映できます。
また、会社や上司の意向で、これまでの方針が大きく変わる場合も、適応力があれば新しい方針に従い、柔軟に業務を遂行できるでしょう。企業が新しい変化を取り入れ成長を続けるうえで、どのような状況にも対応できる適応力は、組織を支える重要な資質といえます。
イレギュラーな状況でも能力を発揮できる
仕事ではイレギュラーな場面も多いため、適応できる人物が求められます。顧客や取引先、社会環境などさまざまな影響を受けるため、毎日同じパターンで仕事が進むわけではありません。
たとえば、お客さまからマニュアルにない相談を受け、勉強したことがない対応が必要になる場面もあります。お客さまのニーズを察し、悩みを解消できれば評価は高まるでしょう。
そのほかにも、「取引先から急に依頼が来た」「トラブルが発生して対応が必要になった」などのように、イレギュラーな状況が想定されます。
適応力の高い人材はイレギュラーな状況であっても、落ち着いて普段どおりにパフォーマンスを発揮可能です。イレギュラーがあると慌ててしまう人が多いなかで、落ち着いて対処できる人材は評価されるでしょう。
理不尽な状況にもうまく対応できる
ビジネスにおいては、ときに理不尽と感じる状況に直面することもあります。クライアントからの無理な要望や急な仕様変更など、納得しがたい状況でも建設的に対応できる力は、多くの企業が求める適応力といえるでしょう
このような状況で感情的にならず、最善の対応策を考えられる人材は、特に対人業務において高い評価を受けます。理不尽さを嘆くのではなく、「この状況下で何ができるか」を考えられる姿勢が求められているポイントです。
環境の変化に影響されない
人事異動や業務内容の変化が多い企業の場合、環境の変化に適応できる人材も求められます。環境が変わっても普段どおりに仕事が行える人は、新しい業務を指示しやすいからです。
たとえば、新しい事業を始めるためにプロジェクトを立ち上げるケースもあります。適応力の高い人材であれば、新しいプロジェクトでも成果を出せそうだと任せられるでしょう。
適応力の高い人材は人間関係も構築しやすく、新しい人とも問題なくコミュニケーションがとれます。誰と組み合わせても活躍できそうだと期待できる点も、適応力が評価される理由です。
企業がどのような能力を求めているかは、企業研究を行うことで調べられます。企業研究をどのように進めればよいかは、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので参考に実施してみてください。
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適応力が高い人の特徴
適応力が高い人は、環境の変化に対応しやすく、物事をスムーズに進められる傾向があります。適応力が高い人の特徴を紹介するので、自分にあてはまるか考えてみましょう。
環境の変化に馴染みやすい
適応力が高い人は、環境が変わっても問題なく行動できます。たとえば、業務内容が新しく変わった場合でも、すぐに慣れていつもどおりの成果を出せるでしょう。また、周囲のメンバーが変わり、人間関係に変化が出たときにすぐになじめるのも特徴です。
環境に変化があったとしても、問題なくなじめる人は、適応力が高い人だといえるでしょう。
状況が変わってもパフォーマンスに影響がない
適応力が高い人は、周囲の状況が変化しても、自身のパフォーマンスレベルを安定して維持できる特徴があります。予期せぬトラブルや環境の変化に直面した際、多くの人が動揺し実力を発揮できないなかでも、適応力のある人は周囲に左右されにくいでしょう。
適応力が高い人は、新しい状況に合わせて即座に思考や行動を切り替えられます。周囲が変わろうと、自分の能力を発揮できるので、環境にも適応しやすいのが特徴です。
業務を効率よく進められる
業務を効率よく行える人物も、適応力が高い人物といえます。仕事内容や状況を観察し、どのようにすれば効率よく業務ができるかを考えられるからです。
新しい仕事を覚えるまでには時間がかかるもの。これまでとは手順が違ったり、使う道具やシステムが違ったりすると、慣れるのは大変です。
しかし、適応力が高い人物は、「効率よく進める方法を考え、実行するまでが早い」というスキルを持っています。そのため、新しい業務でも問題なく適応し、スムーズに業務を進められるでしょう。
自分とは違う意見や価値観を素直に受け入れられる
多様な意見や価値観に対するオープンさも、適応力が高い人の特徴です。自分と異なる考え方を否定せず、むしろそこから学ぶ姿勢を持っています。
これにより、チーム内の協調性が高まり、より創造的な解決策を生み出せるでしょう。多様性が重視される現代の職場環境では、この特性は重視されやすい特徴といえます。
自分は適応力を持っているのだろうか?と疑問に思う場合は、自己分析で強みやスキルを明確にしましょう。自己分析の進め方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で紹介しているので、参考にしてください。
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自己PRで「適応力」を伝える場合のコツと注意点
ここでは、自己PRで「適応力」を伝える場合のコツや注意点を紹介します。適応力は企業から評価される強みの一つですが、伝え方次第でマイナスイメージとなることも。あなたの強みを正しく伝えるためにも、以下で解説する内容を参考にしてみてください。
必要に応じて別の言葉に言い換える
適応力は重要なスキルですが、そのまま使うと少し抽象的に聞こえることがあります。具体的なイメージを持ってもらうため、場面に応じて言い換えましょう。
適応力を言い換える際は、たとえば以下のような表現が使えます。
・臨機応変さがある
・順応力がある・環境の変化に強い
・誰とでも仲よくできる
・新しいこともすぐ学べる
・吸収力がある
・即応性が高い
・異なる意見や考えを受け入れられる
上記のような言葉のなかから、自分のエピソードに合った表現を選びましょう。業界や企業の特性に合わせて選ぶのもおすすめです。たとえば、IT企業なら「テクノロジー適応力」、グローバル企業なら「異文化適応能力」というように具体化すると印象に残りやすいでしょう。
企業が求める人物像を意識した内容にする
志望企業が求める人材像に合わせて、適応力のアピール内容を調整することも大切です。あなたの適応力が、その企業でどのように活かせるかを具体的に示しましょう。
業界や職種によって求められる適応力の内容は異なります。ベンチャー企業なら「変化への対応力」を、老舗企業なら「企業文化や伝統を尊重し、組織に順応できる力」を強調するなど、企業研究をもとにした内容にすることで、採用担当者の心に刺さりやすいでしょう。
企業が掲げる理念や行動指針を参考にし、それに沿った形で自分の適応力をアピールするとより効果的です。
ほかの質問との一貫性を持たせる
適応力をアピールする際は、履歴書やエントリーシートに書かれたほかの質問と一貫性を持たせるようにしましょう。矛盾が発生すると、信頼性が下がってしまうからです。
たとえば、自己PRで「適応力があり、新しい人や環境でもすぐになじめる」とアピールしたとします。しかし、短所で「変化に弱い」「受け身な性格」などと回答してしまえば、適応力が高い人材とはいえないでしょう。
就活では選考を通して一貫性があるかどうかも見られています。ほかの回答で適応力との矛盾が起きないように気をつけましょう。
面接など選考時の言動に注意する
面接やグループディスカッションなど、選考時の言動からも適応力があるかどうかは見られています。周囲の状況を確認し、場に適応できているかどうかを意識しましょう。
たとえば、グループディスカッションで場の雰囲気にあわせて話し方を変えたり、柔軟な立ち回りができれば適応力があると判断されます。一方で、「自分のことばかりで周りの就活生に意識が向いていない」「議論についていけずに黙っている」などの状態であれば、適応力があるとはいえないでしょう。
適応力があるかどうかは、自己PRだけではなく選考での言動からもチェックされています。アピール内容にふさわしい振る舞いができているか、意識してください。
「主体性がない」と思われないよう気を付ける
適応力をアピールする場合、受け身で動く人物だと思われないようにしましょう。「ほかの人の意見に流されている」「指示がなければ動けない」などマイナスに捉えられる場合もあるからです。
主体性のアピールでは、自分から発言したり、行動したりする積極性が求められます。指示されるのを待つのではなく、自発的に行動できる人材であることも、同時にアピールしてください。
自己PRをどのように伝えれば評価につながるかあらためて確認しておきましょう。自己PRを伝えるコツは「自己PRの書き方は?就活で評価されるアピール方法や強みを例文つきで解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
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自己PRで適応力をアピールする際の構成
自己PRで適応力をアピールする場合、「結論」「適応力の根拠」「エピソード」「仕事への活かし方」の順番で伝えるのがポイントです。
わかりやすい構成であれば、あなたの能力が伝わりやすくなります。基本的な自己PRの構成を紹介するので、参考にして考えてみてください。
強みが適応力であると伝える
まずは「私の強みは適応力です」のように、結論から伝えましょう。結論から伝える理由は、自己PR全体をわかりやすくするため。どのような内容についてアピールするかが明確であれば、このあとの話しも認識しやすくなります。
また、適応力を伝える際は、どのような強みなのか具体的に伝えるのもポイントです。「新しい環境になっても誰とでもなじめる適応力があります」「イレギュラーな状況でも慌てずに対応できる適応力があります」などのように、一歩踏み込んで伝えてみましょう。
自己PRは文字数に制限があったり、伝える時間が限られたりするため、結論からわかりやすく伝えるようにしてください。
「適応力」がある根拠を示す
適応力のある根拠を示すために、どのような場面で適応力を発揮したか説明しておきましょう。
たとえば、「部活動に大学2年生の途中から入部したが初日からなじめた」「居酒屋のアルバイトでは臨機応変な対応が必要になるが、問題なく仕事をこなせている」などと伝えれば、強みに説得力が増します。
「適応力がある」とだけ伝えられても、根拠がなければ信頼してもらえません。適応力を示すエピソードを伝えるようにしてください。自己PRに使うエピソードをどう見つけるかについては、「自己PRのエピソードの書き方や探し方は?企業に評価されるポイントも解説」の記事で詳しく解説しています。
具体的なエピソードを伝える
エピソードについては、より詳しく説明しましょう。採用担当者は、「どのような経験をしてきたのか」「経験を通して何を学んだか」を見ているからです。
たとえば、「居酒屋のアルバイトで適応力を発揮している」と伝えたとします。この場合、以下のように伝えれば、あなたがどのように考え、行動しているかが明確になるでしょう。
あわせて、「全員に同じ対応をしていると、不満に思うお客さまもいると知った」「話し方ひとつで笑顔になってもらえることを学んだ」のように、経験を通して学んだ内容も伝えられるとベストです。
自分の経験や学びをアピールできるエピソードを意識してみてください。
仕事でどのように活かせるかを示す
最後に、適応力を仕事でどのように活かせるかを伝えましょう。
採用担当者は、自社で活躍できる就活生を探しています。内定を獲得するためには、「仕事では△△の場面で活躍してくれそう」のように具体的なイメージを持ってもらわなければなりません。
たとえば、ジョブローテーションがある企業であれば、「適応力があるため、業務が変わってもすぐに対応できる」とアピールできます。また、接客や販売のようにお客さま対応のイレギュラーがある企業であれば、「お客さまの状況に合わせて適切に対応できる」とアピールできるでしょう。
自己PRでは、業務への活かし方まで踏み込んだアピールを行う必要があります。企業研究を行い、適応力がどのような場面で活かせるかを考えてみてください。
自己PRの内容を考える際は、企業が自己PRを求める理由を理解しておくことも大切です。「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」の記事では、企業が就活生に自己PRを求める理由や回答のポイントを紹介しているので、ぜひご一読ください。
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自己PRで「適応力」をアピールする場合の例文5選
ここでは、自己PRで適応力をアピールする場合の、具体的な例文を紹介します。アルバイトや留学など、経験別に例文を紹介するので、参考にしてください。
1.アルバイト経験からアピールする場合の例文
私の強みは、臨機応変な対応力です。イレギュラーな出来事があっても、落ち着いて行動できます。
たとえば、飲食店でアルバイトしていたとき、スタッフが発注をまちがえたことがありました。必要な分よりも、食材が多く納品されてしまったのです。
その際、スタッフが食材をどうするか悩んでいたため、本日のおすすめ料理として使い、お客さまにおすすめ料理のお声がけをしようと提案しました。その結果、お客さまがおすすめ料理を注文してくださり、多く納品された食材をムダにせず対処できました。
この経験から、何があっても慌てず、今できることをよく考えて行動できる部分が私の強みだと考えています。貴社でもこの経験を活かし、状況をよく判断しながら、業務に臨みます。2.留学経験からアピールする場合の例文
私の強みは、新しい環境でもすぐに慣れる適応力です。
私は大学3年生のときに、アメリカに半年間、語学留学をしました。環境も違い、人間関係もほぼないなか、短期間で語学を習得を行うため、最初はとても不安でした。
不安を解消するために、学校では授業で隣になった人には理由を作って話しかけ、友人を少しずつ増やしていきました。その結果、人間関係が増え、話かけてもらう機会も多くなり、周囲の協力を得ながら留学生活を送ることができました。
食事も日本食が恋しくなるのではと思っていましたが、ハンバーガーやピザの生活に慣れ、今では留学する前よりも食べる機会が増えました。
このような経験から、貴社でも新しい環境に馴染み、初めて会う方々でもいい人間関係がつくれると考えます。3.部活動での経験からアピールする場合の例文
私の強みは、予期せぬ状況下で求められる新しい役割へ即座に適応し、組織の機能を維持する対応力です。この力は、チームを円滑に運営する上で不可欠だと感じています。
大学のバスケットボール部にて、大会直前にキャプテンが負傷した際、この適応力を発揮しました。私は副キャプテンとして、戦術指導と同時に、精神的に動揺したチームの「精神的支柱」という新たな役割を緊急で担いました。
具体的には、不安を抱えるメンバー一人ひとりと対話し、彼らの強みを再確認させるミーティングを毎日実施しました。その結果、チームは動揺を乗り越えて団結し、目標としていたベスト8入りを達成しました。
環境変化の多い貴社において、私は予期せぬ人事異動やプロジェクトの仕様変更が発生しても、自分の役割を迅速に再定義し、チームのパフォーマンスが落ちないよう貢献したいと思います。4.ゼミ・研究活動での経験からアピールする場合の例文
私の強みは、不確実な状況や計画外の変更に直面した際にも、冷静に戦略を立て直し、プロジェクトを推進する「論理的な適応力」です。
ゼミで行った消費者行動に関する研究で、当初の仮説を裏付けるデータが得られず、研究計画の全面的な見直しが必要になりました。このとき、私は「仮説検証型」から「傾向分析型」へと研究アプローチを柔軟に変更することを提案しました。
具体的には、既存のデータセットを異なる視点から再分析し、新しい関連性を見つけ出しました。この方針転換の結果、学術的に価値のある新たな知見を導き出し、無事に論文を完成させることができました。
仕事においては、市場環境の変化や技術の進歩に伴い、既存の計画が通用しなくなる事態が起こり得ることを理解しています。貴社においても、私はこの適応力を活かし、予期せぬ困難に直面しても、立ち止まることなく論理的に状況を再構築し、チームを新しい目標達成へと導くことに貢献します。5.インターンシップ経験からアピールする場合の例文
私の強みは、異なる文化や急な業務変更に対して即座に順応し、成果を出せる「環境適応力」です。
あるIT企業の長期インターンシップに参加した際、配属されたチームの進め方が、私が過去に経験したスタートアップのそれと大きく異なっていました。具体的には、トップダウン型の意思決定と厳格なプロセス管理が特徴でした。
私は、過去の経験に固執せず、まずチームの既存ルールやワークフローを徹底的に学習することから始めました。また、報連相の頻度を増やし、上司の求めるアウトプット形式に細かく合わせて提出することで、信頼関係を早期に構築しました。この適応により、ほかのインターン生より早く重要なタスクを任され、プロジェクトの一部を成功に導きました。
入社後、新しい部署やプロジェクトに配属される際も、私はチームの文化や求められる期待値をいち早く把握し、自分の行動様式を最適化します。環境の違いを恐れず、貴社の即戦力として、スムーズかつスピーディに貢献してまいります。適応力はさまざまな経験を通してアピールできます。過去の自分を振り返り、適応力を発揮した経験を具体的なエピソードとともにアピールしましょう。
就活で語れる自分のエピソードの見つけ方については、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事を参考にしてみてください。
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自己PRで「適応力」を使う場合のNG例文3選
適応力の自己PRでは、「具体性がない」「結論から伝えない」「主体性がない」はNGです。3つのNG例文を紹介するので、チェックしておきましょう。
1.具体性がない例文
私の強みは、新しい環境でもなじめる適応力です。
これまで、学校などのさまざまな場所で、いろいろな人と仲よくなってきました。社会人になっても、新しい環境があり、さまざまな人と話す機会があります。
新しい環境でも馴染みやすいため、貴社の業務でも活躍できます。具体性がない自己PRは、説得力がないため評価されにくいでしょう。例文のように、「学校などさまざまな場所で」と伝えても、「具体的にはどんな機会があったのだろう?」と思われてしまいます。
わかりやすく伝えるためには、「転校して知り合いが1人もいない環境であっても、初日からクラスになじめた」のように、具体的なエピソードで伝えるのがコツです。具体性がないと、誰にでもあてはまる内容になってしまうので、気を付けてください。
2.結論から示していない例文
私はアルバイトで接客をしていました。店には多くのお客さまが来るため、お客さまにあわせて対応しなければなりません。
お客さまの話をしっかりと聞き、どんな状況でも適切な対応ができるようになりました。このことから、私の強みは臨機応変に対応できる適応力です。貴社でも適応力を発揮して、成果を出したいと思います。就活の自己PRでは結論から伝えないと、伝えたい強みや能力がわかりません。「私の強みは臨機応変に対応できる適応力です」のように、結論から示しましょう。
例文のように、「私はアルバイトで接客をしていました」では、強みに触れていないのでNG。結論から示すと、そのあとの内容が適応力を示す根拠になるので覚えておきましょう。
自己PRでも最初の印象が大事なので、書き出しのインパクトを意識してください。
3.主体性のなさを感じてしまう例文
適応力をアピールする際は、主体性も同時にアピールするのがコツです。仕事では自分で考え、行動できる人材が重要であり、受け身なだけでは評価されません。
たとえば、例文のように素直に指示に従うだけの人材は、適応力があるとは言えません。指示がなければ動けない人材だと思われてしまうからです。
適応力をアピールする際は、自分で考えて行動したことを伝えるのが大事。素直に指示に従うことと、適応力は区別してアピールしましょう。
自己PRの作成における構成のコツや注意点を解説している「自己PR作成で迷わない!構成のコツや注意点を例文付きで解説」の記事も、あわせてご覧ください。
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自己PRで適応力が評価されやすい職種
「営業職」「接客業」「企画職」「クリエイティブ職」などの職種では、適応力が評価されやすいでしょう。自分の強みを活かすには、適切に評価される職種や企業でアピールすることも大切です。
なぜ、これらの職種で適応力が評価されるのかについて、詳しく紹介します。
営業職
営業職は初対面の方と会う機会が多いため、適応力が評価されやすい傾向があります。取引先やお客さまと良好な関係性を築ければ、成果にもつながりやすいからです。
また、営業職の場合、お客さまや状況に応じて提案内容を変化させなければなりません。また、目標達成に向けた行動も、柔軟に変えていく必要があります。
適応力が高い人材であれば、お客さまのニーズに応じて最適な提案ができたり、目標達成に向けて行動数を増やしたりと柔軟な対応ができるでしょう。
営業職の自己PRについては、「新卒営業職で評価される自己PRの書き方!ポイントと例文を紹介」でも詳しく解説しています。どのように強みや能力をアピールすれば良いか知るために、チェックしておきましょう。
接客業
接客業もさまざまなお客さまに対応するため、適応力が求められます。お客さまは性別も年齢もバラバラであり、求めている内容も変わってくるからです。
また、取り扱う複数の商品やサービスのなかから、相手に合わせて適切と思われるものを、最適な伝え方で提案する能力も不可欠です。
さらに、クレームや予期せぬトラブルが発生した場合でも、慌てずに冷静さを保ち、普段通りに対応しなければなりません。このように、接客業は、予測不能な状況下で柔軟に対応し、円滑なコミュニケーションを図る「適応力」が重要となる仕事です。
接客経験をアピールする方法については、「自己PRで接客のアルバイトの経験をアピールしよう!例文もあわせて紹介」の記事で解説しているので参考にしてください。
企画職
企画職は状況の変化が多いことから、適応力が求められます。たとえば、1ヶ月かけて進めてきた企画が、会議1つでやり直しになってしまう場合もあるからです。この場合、企画職が状況を整理し、また新しい企画を考えなければなりません。
また、企画職が携わる範囲は広く、さまざまなジャンルに適応する必要があります。広告代理店であれば、雑誌・テレビ・Webなど別媒体に携わる機会も多いでしょう。
担当するジャンルが大きく変わっても、問題なく仕事ができるように、企画職でも適応力は大切とされるスキルです。
クリエイティブ職
クリエイティブ職の場合、クライアントやマーケティング部隊とのやりとりで適応力が求められます。クリエイター個人で動くのではなく、クライアントなどの意向をくみ取り、デザインを形にしなければならないからです。
クリエイティブ職では、1つの作品を作るためにも多くの議論を行い、複数の意見を取り入れて進めていきます。求められる内容や条件が変わっても、素直に受け入れて作品の完成を目指さなければなりません。
最初に想像していた作品と、完成品はまったく違う場合もあります。要求の変化に対応して、期限内に作品を完成させるためにも、状況の変化に適応できる力が必要です。
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自己PRで適応力をアピールする場合は、どのような適応力なのか伝えるのがポイントです。「環境の変化に強い」「初対面の人とでも仲よくできる」のように、具体的な適応力について触れましょう。
もし、どのようにアピールするか迷う場合は、キャリアチケットに相談してください。就職エージェントのキャリアチケットでは、就活生一人ひとりの悩みに応じて、アドバイスを行っています。
自己PRの作成はもちろん、履歴書・エントリーシートの添削や面接対策もサポートが可能。内定獲得まで、マンツーマンでアドバイスを行うので、就活への悩みを抱える方はぜひ相談してください。
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自己PRで「適応力」をアピールする際によくある質問
自己PRで適応力をアピールしようとする場合に、よくある質問とその回答をまとめました。ぜひご一読ください。
Q.適応力の高さは長所になる?
A. はい、適応力の高さは十分に長所になります。特に変化の激しい現代のビジネス環境において、企業は予期せぬ問題や新しい状況に柔軟に対応し、成果を出せる人材を求めているからです。
ただし、単に「慣れるのが早い」という受動的なアピールではなく、「困難な状況で自ら考え、戦略を再構築しチームを導いた」といった能動的な行動を示すことが大切。そうすることで、仕事で活かせる強みとして評価してもらえるでしょう。
Q.自己PRと長所の違いは?
自己PRは、 「入社後、仕事で活かせる自分の能力・スキル」をアピールするものです。あなたの強みが企業の利益や課題解決にどう貢献できるかという視点が重要とされます。
長所は「自分の人柄や性格のなかで優れている点」をアピールするものです。長所からは、企業文化やチームにフィットするかどうかを見られる傾向があります。
それぞれの違いについて詳しくは、「自己PRと長所は何が違う?アピール時のコツや伝え方を例文含めて解説」の記事をご覧ください。
Q.自己PRとガクチカの違いは?
自己PRの場合、自分の強みや能力を伝えることが目的です。その強みが仕事でどのように活きるかを強調します。
一方、ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」を指し、物事への取り組みの過程や、そこから何を学んだかを伝えることが目的です。あなたの価値観や思考、モチベーションの源泉を見るために聞かれます。
ガクチカについて詳しくは「ガクチカとは?評価される書き方や例文18選を紹介!」の記事で解説しているので、ご一読ください。
Q.適応力と順応力の違いは?
適応力は、環境の変化に対し「能動的・主体的に考えて行動や戦略を変化させ、自分に有利な状況を作り出す力」のことです。
一方、順応力は、環境の変化に対し「受動的に自分の性質や行動を合わせていく力」を指します。「新しい環境に早く馴染む」という意味合いが強い言葉です。
自己PRでは、単に「環境に慣れる」だけでなく、「積極的に課題を解決し、成果を出すために変化した」という能動的な「適応力」をアピールするほうが評価されやすいでしょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。