このページのまとめ
- 教育学部生の約半分は、一般企業や公務員などの教員以外の就職先を選択している
- 教育学部生の強みである「伝える力」や「計画性」は、企業に評価されやすい
- 一般企業の就活では、教職課程とのスケジュール両立や明確な志望動機が鍵となる
「教育学部に進んだけれど、教員以外の就職先を検討したい」と考える教育学部生は少なくありません。周りが教職を目指すなか、「一般企業への就職は不利なのでは?」と不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、教育学部生の就活事情や企業から見た魅力、強みを活かせるおすすめの就職先を紹介します。教員以外の道を含め、キャリアの可能性をひろげたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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- 「教育学部は就職先選びで不利」ではない!就活事情を解説
- 教育学部生の約50%が教員以外の道を選んでいる
- 企業から見た教育学部生の魅力
- 一般企業を目指す際は志望動機の深掘りが重要
- 教育学部の強みを活かせるおすすめ就職先【業界編】
- 1.教育業界
- 2.人材業界
- 3.IT・通信業界
- 4.金融・保険業界
- 5.出版業界
- 6.コンサルティング業界
- 7.メーカー業界
- 8.公務員
- 教育学部の強みを活かせるおすすめ就職先【職種編】
- 1.教師
- 2.人事職
- 3.事務職
- 4.研究職
- 5.営業職
- 教育学部生が一般企業への就職を目指す際の注意点
- 教育実習の時期は就活をストップする必要がある
- 他学部の学生と情報格差が生まれやすい
- 「なぜ教員にならないのか」と疑問をもたれやすい
- 教育学部の面接でよく聞かれる質問と回答例3つ
- 1. 「なぜ教育学部に入ったのですか?」
- 2. 「なぜ教員ではなく一般企業なのですか?」
- 3. 「教育学部での学びを仕事でどう活かしますか?」
- 教育学部生が就活で活用できるおすすめの資格5選
- 1. 教員免許
- 2. MOS
- 3. ITパスポート
- 4. TOEIC
- 5. ファイナンシャルプランナー(FP)
- 教育学部の就職先でお悩みのあなたへ
- 教育学部の就職先に関するよくある質問
- Q.教育学部の就職先で教師以外を選ぶと年収は下がる?
- Q.教育学部から一般企業への就職ってよくあること?
「教育学部は就職先選びで不利」ではない!就活事情を解説
「教育学部=教員になるための学部」というイメージがありますが、決して一般企業の就活で不利になるわけではありません。むしろ、専門的な学びを通じて培ったスキルは多くの企業から高く評価されています。
まずは、教育学部生がどのような進路を選んでいるのか、具体的なデータとあわせて最新の就活事情を見ていきましょう。
教育学部生の約50%が教員以外の道を選んでいる
教育学部に在籍しているからといって、全員が教員になるわけではありません。
文部科学省の「学校基本調査(令和7年度)」によると、2025(令和7)年3月卒の教育学部生37,714人のうち、「教育、学習支援業」に就職した人は18,643人でした。つまり、約50%は教員以外の道を選んでいるということです。
この数字からも分かるように、教育学部から一般企業への就職は特別なことではなく、ごく一般的な選択肢の一つといえます。民間就職を目指すライバルは学内にたくさんいるため、安心して自分の進みたいキャリアを模索しましょう。
教育学部の就職先業界ランキング
教育学部から一般企業へ進む際、どのような業界が選ばれているのか、主な就職先をランキング形式でまとめました。
| 順位 | 業界 | 人数 |
|---|---|---|
| 1位 | 教育、学習支援業 | 18,643人 |
| 2位 | 医療、福祉 | 4,923人 |
| 3位 | 卸売業、小売業 | 2,658人 |
| 4位 | 公務 | 2,292人 |
| 5位 | サービス業 | 1,347人 |
| 6位 | 情報通信業 | 1,290人 |
| 7位 | 製造業 | 1,275人 |
| 8位 | 生活関連サービス業、娯楽業 | 1,056人 |
| 9位 | 金融業、保険業 | 892人 |
| 10位 | 建設業 | 719人 |
参照:e-Stat 政府統計の総合窓口「学校基本調査 / 令和7年度 高等教育機関 卒業後の状況調査 卒業後の状況調査票(大学)」
教育学部生は、教育と関連性の高い業界はもちろん、幅広い分野で活躍していることが分かります。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和7年度 結果の概要-
企業から見た教育学部生の魅力
一般企業の採用面接において、教育学部生は魅力的な人材として評価される傾向にあります。なぜなら、教職課程や日々の講義を通じて、ビジネスに直結する重要なスキルが自然と身についているからです。
具体的には、以下のような点が挙げられます。
・他者の成長を促す「高いコミュニケーション能力・伝える力」
・授業案を作るなかで磨かれた「計画性・プレゼンテーション能力」
・集団をまとめ相手に寄り添う「高い誠実性・主体性」
これらの能力は、どの業界や職種でも求められる普遍的なスキルのため、選考では自信をもってアピールしましょう。
一般企業を目指す際は志望動機の深掘りが重要
教育学部生が一般企業への就職で成功するためには、志望動機を徹底的に深掘りすることが重要なポイントとなります。面接官は「なぜ教育学部なのに教員にならないのか」「教育学部で学んだことが、うちの会社でどのように活かせるのか」という疑問を必ず抱くからです。
単に「その業界が好きだから」という理由だけでは、採用担当者を納得させるのは難しいでしょう。「大学で教育を学ぶなかでどのような問題意識をもち、それがなぜその企業への関心につながったのか」を論理的に説明する必要があります。
教育の知見をビジネス現場でどのように再現できるのか、明確な言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。
志望動機の深掘りなどの具体的な対策を行う際は、就活のやり方や流れを把握しておくと全体の見通しが立てやすくなります。詳しくは、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事を参考にしてみてください。
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教育学部の強みを活かせるおすすめ就職先【業界編】
教育学部で培った「人の成長を支える力」や「物事を分かりやすく伝える力」は、さまざまな業界で応用が可能です。ここでは、教育学部生の強みを活かせるおすすめの就職先を、8つの業界に分けて紹介します。
1.教育業界
塾や予備校、通信教育、教材開発などを手掛ける教育業界は、大学での学びをダイレクトに活かせる就職先です。カリキュラムの作成や生徒・保護者へのカウンセリングなど、教育学部で学んだ専門性がそのまま業務に直結するでしょう。
また、子どもたちの成長を間近で支えられるやりがいは、学校の教員と似ています。現場での指導からスタートし、将来的には教材開発や教室の経営管理といったキャリアパスが用意されている場合も。学校という枠組みにとらわれず、新しい教育サービスを世の中に提供したい学生におすすめです。
教育業界の現状や今後の動向については、「教育業界の現状・今後の動向について」の記事をご覧ください。
2.人材業界
「人の成長を支援する」という観点では、人材紹介や派遣、求人広告を扱う人材業界は教育学部生と親和性の高い就職先といえます。求職者のキャリア相談に乗るアドバイザーの仕事は、生徒の進路指導と本質的な部分で似ているからです。
相手の本音を引き出す傾聴力や、強みを分析して言語化するスキルが武器になります。民間企業の立場から「人の人生の転機」に立ち会い、成長や自立をサポートできる点が人材業界で働くやりがいです。
人材業界の仕事内容やビジネスモデルについて詳しくは、「人材業界とは?職種・仕事内容・ビジネスモデル・向いている人を紹介」の記事で解説しています。
3.IT・通信業界
近年、教育学部生の就職先として、IT・通信業界も注目を集めています。学校教育におけるデジタル化が進むなか、教育向けシステム(ICT教材など)の開発や導入支援において、教育現場の課題感が分かる人材は重宝されるでしょう。
もちろん、教育関連のシステム開発だけでなく、社内研修のデジタル化や一般企業向けのITコンサルティングなど、活躍の場は広範囲に渡ります。論理的思考力や、複雑な仕組みを分かりやすく説明するスキルを活かすことで、未経験からエンジニアやIT営業として十分に活躍できるでしょう。
IT業界での就活を行う際は、「IT業界とは?分類・職種や就活のポイントを分かりやすく解説!」の記事を参考にしてください。
4.金融・保険業界
金融・保険業界は、目に見えない「信用」や「安心」を売る仕事です。そのため、誠実な人柄や高い倫理観が求められやすく、真面目で信頼感のある教育学部生は好まれる傾向にあります。
資産運用やライフプランの提案では、顧客に対して専門的な知識を分かりやすく噛み砕いて説明する「教育的アプローチ」が活かせるでしょう。顧客の人生設計に深く寄り添い、長期的な信頼関係を築いていくプロセスは、教育学部で培った傾聴力や他者貢献の精神と通ずるものがあります。
金融業界の志望動機の書き方を解説している「金融業界の志望動機の書き方や業種別の例文を紹介!差別化するコツも解説」の記事も、あわせてチェックしてみてください。
5.出版業界
出版業界では、教育関連書籍の編集や教材開発において、教育学部生の専門知識が重要な役割を果たします。学習参考書や教育書の企画・編集では、教育現場の実情を理解し、学習者のニーズを把握する能力が求められるからです。
また、一般書籍の編集においても、読者にとって分かりやすい構成や表現を考える際に、教育学部で培った「伝える力」が活用できるでしょう。デジタル出版やWebコンテンツの制作においても、ユーザーの学習体験を向上させるための知見が求められており、新たな活躍の場が広がっています。
「出版業界の現状や今後は?就職活動に向けて仕事内容を解説!」の記事では、出版業界の現状や今後について解説しているのでご一読ください。
6.コンサルティング業界
コンサルティング業界では、クライアント企業の課題解決において、教育学部生の分析力と提案力が活かされます。特に人事コンサルティングや組織開発の分野では、教育学部で学んだ人間理解や組織論の知識が活かせるでしょう。
また、クライアントへの提案や研修の実施において、「相手に合わせて説明する力」は重要なスキルです。複雑なビジネス課題を分かりやすく整理し、実行可能な解決策を提示する能力は、教育学部生の強みといえます。
コンサルティング業界について詳しく知りたい方は、「コンサルティング業界について研究しよう!仕事内容や働く魅力を解説」の記事をご覧ください。
7.メーカー業界
食品や自動車、日用品などを製造・販売するメーカー業界において、教育学部生は営業や人事、広報などの職種で力を発揮できます。自社製品の魅力を顧客に分かりやすく解説する提案力は、日ごろの模擬授業などで培ったプレゼン能力がベースとなるからです。
モノづくりを通じて人々の生活を豊かにするという明確な目標があるため、モチベーションを維持しやすい点が特徴です。国内外問わず幅広いフィールドで活躍したい学生にとって、魅力的な選択肢といえるでしょう。
「メーカーとは?商社・販売店との違いや就活のポイントを解説!」の記事では、メーカーの定義や就活のポイントを紹介しています。
8.公務員
公務員は、教育学部生にとって安定性と社会貢献を両立できる魅力的な選択肢です。教育学部を選ぶ学生はもともと「社会貢献がしたい」「誰かの役に立ちたい」という利他精神をもっていることが多く、公務員の理念と合致しやすいでしょう。
教育委員会に配属されて地域の教育行政を支える道や、福祉・子育て支援の部署で地域住民の生活に寄り添う道など、活躍の幅は多岐に渡ります。教員採用試験の勉強で培った一般教養や論文のスキルを、公務員試験対策にそのまま活かせる点もメリットです。
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教育学部の強みを活かせるおすすめ就職先【職種編】
業界選びと同様に重要なのが「職種」の選択です。自分の適性がどの職種で輝くのか、教育学部の強みと結びつけながら5つの代表的な職種を見ていきましょう。
1.教師
教師は、教育学部生が直接的に専門性を活かせる職種です。小学校や中学校、高等学校の教員として、子どもたちの成長を直接支援できます。
教師の仕事は授業だけでなく、生徒指導や保護者対応、学校行事の企画・運営などさまざま。教育学部で学んだ教育心理学や学習理論、指導法などの知識は、これらすべての業務の基盤となる重要なスキルです。
また、近年では ICT教育やアクティブラーニングなど、新しい教育手法の導入が進んでおり、教育学部で最新の教育理論を学んだ学生には大きなアドバンテージがあります。教師として働きながら、教育現場の改革に貢献できるでしょう。
2.人事職
人事職は、教育学部生の強みである「人を育てる力」を発揮できる職種です。採用や研修、人事評価、労務管理など、従業員の成長と組織の発展を支援する重要な役割を担います。
特に研修の企画・実施においては、教育学部で学んだ学習理論や指導法が役立つでしょう。新入社員研修やマネジメント研修など、さまざまなレベルの教育プログラムを設計し、効果的な学習体験を提供することが求められます。
また、従業員のキャリア開発支援においても、個人の成長を促進する教育的アプローチが重要な要素となるでしょう。
人事職の仕事内容について詳しくは、「人事とは?具体的な仕事内容や労務・総務との違いを分かりやすく解説」の記事で解説しています。
3.事務職
事務職は、組織の運営を裏方から正確に支える重要な役割を担います。書類作成やデータ入力、スケジュール管理などが主な業務であり、ミスなく着実にタスクをこなす丁寧さが求められるでしょう。
また、一般的な事務処理だけでなく、社内外とのコミュニケーションにおいて、教育学部生の「相手に合わせて説明する力」が重宝されます。特に、顧客対応や社内サポート業務では、複雑な手続きや制度を分かりやすく説明する能力が必要です。教育学部で身につけた「教える技術」は、これらの業務において強みとなるでしょう。
事務職に興味がある方は、「事務職とは?仕事内容・向いている人・必要スキルを徹底解説」の記事もあわせてご覧ください。
4.研究職
研究職は、教育学部で培った探究心と分析力を活かせる職種です。主な活躍の場は、企業の研究開発部門や公的研究機関。そこでの教育関連の研究や人材開発に関する調査・分析が主な業務となります。
教育効果の測定や学習プログラムの改善においては、教育学部で学んだ統計学や研究手法の知識が直接活用できるでしょう。また、研究成果を論文や報告書にまとめる際には、論理的な文章構成力が欠かせません。
さらに、研究結果を実務に応用するための提案や、研究成果の普及活動を行ううえでも、教育学部生ならではのコミュニケーション能力が重要な役割を果たします。
ただし、教育に関わる研究職は狭き門なのが実情です。関連する職としては教育業界における調査・教材開発職、マーケティング職などがあるため、そちらも視野に入れてみましょう。
5.営業職
営業職は、顧客の悩みや課題を聞き出し、それに対する解決策を分かりやすく提案する仕事です。一見すると教育とは無関係に思えるかもしれませんが、相手の理解度に合わせて情報を整理し、納得感を与える一連のアプローチは、授業を実施する技術と共通点があります。
教育実習などで、子どもたちの反応を見ながら言葉を選び、目標に向けて意欲を引き出した経験は、顧客との信頼関係を築く場面で応用できるでしょう。また、自社製品を導入することで相手の生活やビジネスがどのように良くなるかを伝える姿勢は、生徒の成長を願う教育者の視点と重なる部分があります。
目標達成に向けて粘り強く取り組む姿勢が求められるのも営業職の特徴です。日々の膨大な指導案作成や模擬授業の準備などをやり遂げたタフさをもつ教育学部生にとって、成果が目に見える営業職は適性の高い選択肢といえるでしょう。
営業職の仕事内容や向いている人の特徴を解説している、「営業職とはどんな仕事?具体的な業務内容や向いている人の特徴を解説」の記事もチェックしてみてください。
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教育学部生が一般企業への就職を目指す際の注意点
教育学部生が一般企業への就職を成功させるためには、いくつかの注意点があります。これらのポイントを事前に理解し、適切な対策を講じることで、就職活動をスムーズに進められるでしょう。
以下で、具体的な注意点について詳しく解説します。

教育実習の時期は就活をストップする必要がある
一般企業を目指す教育学部生にとって、難所となるのが「教育実習」の期間です。教育実習は大学3年生から大学4年生に掛けて実施されることが多く、実習中の約2〜4週間は実習校での業務や指導案の作成に追われ、就活をストップせざるを得なくなります。
以下は、政府が企業に要請している一般的な就職活動のスケジュールです。
・広報活動開始:大学3年生の3月1日以降
・採用選考活動開始:大学4年生の6月1日以降
・正式な内定日:大学4年生の10月1日以降
参照:一般社団法人 日本経済団体連合会「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について(p.2)」
大学3年生であればインターンシップや企業研究、大学4年生であれば希望する企業の選考と教育実習のスケジュールがかぶってしまう恐れも。実習中は説明会や面接への参加が難しくなるため、前もってスケジュールを把握しておくことが不可欠です。
就活全体の基本的な流れやスケジュールについて詳しくは、「就活とは?基本的な流れやスケジュールとあわせて成功のポイントを解説」の記事で解説しているので参考にしてみてください。
参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について
他学部の学生と情報格差が生まれやすい
教育学部の環境は、どうしても周囲に教員志望の学生が多くなります。そのため、経済学部や法学部といった他学部の学生に比べると、一般就職に関する情報が入ってきにくくなるでしょう。
周りの友人と話しているだけでは、インターンシップの募集締切や、企業のトレンド情報を見落としてしまうリスクが高まります。自ら能動的に就活サイトを活用したり、他学部の友人と情報交換をしたり、学外の就活イベントへ積極的に足を運んで情報格差を埋めることを心掛けましょう。
「なぜ教員にならないのか」と疑問をもたれやすい
民間企業の面接官は、履歴書の「教育学部」という文字を見ると、高確率で「どうして先生にならないの?」と質問してきます。これは、就職への本気度や明確な軸があるかを確かめるためです。
ここでは、「教員は大変そうだから」「試験に落ちそうだから」といったネガティブな理由を答えるべきではありません。「教育を学ぶなかで、学校以外の場所から社会にアプローチしたいと考えた」といったように、一般企業だからこそ実現できるポジティブな動機を語れるように言語化しておきましょう。
「教育」の定義を広げビジネス視点を取り入れよう
「教育」という概念を学校教育に限定せず、より広い視点で捉えることが重要です。企業における人材育成や顧客教育、社会教育など、ビジネスの世界にも多くの「教育」が存在します。
この広い視点をもつことで、教育学部での学びがいかに多様な分野で活用できるかを説明できるようになるでしょう。志望企業における「教育的要素」を見つけ出し、自分の専門性と関連づけると、より説得力のある志望動機を構築できます。
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教育学部の面接でよく聞かれる質問と回答例3つ
教育学部生が一般企業の選考に臨む際、必ずといって良いほど聞かれる定番の質問があります。回答する際は、面接官の意図を汲み取った内容を心掛けることで、説得力が高まるでしょう。具体的な質問と回答例を3つ紹介するので、参考にしてください。
1. 「なぜ教育学部に入ったのですか?」
この質問を通じて、面接官はあなたの価値観の根源や、物事を選択する際の基準を確認しています。入学時の志望動機を正直に伝えつつ、その当時の目的意識が現在の就活にどのようにつながっているかを示すことが大切です。
また、採用担当者は「過去の選択に一貫性があるか」「自分の行動を客観的に振り返れているか」を評価します。教育に対する関心が一時的なものではなく、一貫した軸をもっていると伝われば、仕事への意欲も高いと印象づけられるでしょう。
回答例
高校時代にボランティアで子どもと接した際、人の成長を支える仕組みに興味をもち、教育学部を志望しました。当時は学校という枠組みで貢献したいと考えていましたが、大学での学びを通じて、教育の形は学校以外にも多様にあると気づきました。
2. 「なぜ教員ではなく一般企業なのですか?」
この質問は一般企業の選考で高確率で聞かれ、納得感のある説明が求められます。教員という仕事を否定するのではなく、「一般企業だからこそ実現できること」に焦点を当てて、前向きな理由を述べるのがコツです。
また、「教員採用試験に落ちたから民間企業に来たのではないか?」という懸念を払拭できるかも重要なポイントになります。ビジネスの世界で成し遂げたい明確な目的があることを示せば、入社後の定着率や貢献意欲への信頼が得られるでしょう。
回答例
教育実習で多くの子どもと接するなかで、学校教育の枠を越えた社会の仕組みや経済の動きが、結果として個人の選択肢を広げると確信したからです。教育現場を支える土台となるビジネスの世界で、より広い範囲の人々に価値を提供したいと考え、御社を志望しました。
3. 「教育学部での学びを仕事でどう活かしますか?」
大学での専門的な学びや経験を、ビジネスの場でも通用する汎用的なスキルとして伝える必要があります。教育実習や演習で培った相手の立場に立つ力や情報を整理する力は、どのような仕事でも重宝される能力です。
また、採用担当者はこの質問を通じて、自分の経験を抽象化し、異なる分野へ応用できるかをチェックしています。教育という専門領域に固執せず、ビジネスの文脈で自分の価値を定義できている学生は、柔軟性が高いと判断されるでしょう。
回答例
実習において、多様な学力層の児童に合わせた授業案を作成した経験を、営業職での提案活動に活かしたいと考えています。相手の理解度や困りごとを的確に把握し、最適な情報を分かりやすく提供する力は、顧客の課題解決においても貢献できる強みだと確信しています。
面接では、学部に関する内容以外にも多角的な視点から質問が投げかけられます。想定外の質問に焦らないためにも、頻出の質問とその回答例を「就活の面接対策はどうやる?新卒におすすめの方法や頻出質問と回答例を紹介」でチェックしておきましょう。
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教育学部生が就活で活用できるおすすめの資格5選
教育学部の学生が就活に臨む際、資格は自分の専門性や基礎能力を客観的に示す武器になります。ここでは、教育学部生が一般企業の選考を有利に進めるためにおすすめの資格を紹介するので、参考にしてみてください。
1. 教員免許
教員免許は、一般企業の就活においても「一つの物事を最後までやり遂げる力」の証明として有効に働くでしょう。就活時点では取得見込みではあるものの、履歴書の資格欄には「小学校教諭一種免許状取得見込み」と記入してアピール可能です。取得までに多くの単位取得や数週間に渡る教育実習をこなす必要があるため、その過程を完遂した事実は、忍耐強さや責任感の裏付けになります。
面接では、一般企業を志望する理由を問われる可能性がありますが、「教育の知見を広げ、別の形で社会に貢献したい」と前向きに伝えれば評価につながるでしょう。教員免許は教育への深い関心を示す証であり、人材育成や指導力が求められる現場において、信頼感を与える一助となります。
また、資格そのものが実務に直結しない場合も、取得に向けて努力した背景を語ることで、自身の誠実さをアピールする材料になるでしょう。
2. MOS
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、WordやExcel、PowerPointといったビジネスに不可欠なソフトの操作スキルを証明する資格です。多くの一般企業では、資料作成やデータ集計が日常的に行われるため、この資格をもっていれば「業務に必要な基礎スキルがある」と評価されるでしょう。
教育学部ではレポート作成などでPCを使う機会は多いものの、ビジネスの現場では複雑なデータ集計や、社外向けのプレゼン資料作成など、より実務に特化したスキルが求められます。MOSを取得すれば、自分のスキルがビジネス基準に達していることを客観的に示せるでしょう。
就活を機に取得を目指せば、パソコンスキルに自信がないという不安の解消にもつながります。
3. ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を幅広く備えていることを証明する国家資格です。現代はどのような業界でもITの知識は欠かせません。この資格を取得していれば、教育学部で培った強みに加え、デジタル化に対応できる基礎教養も備えていることの証明になるでしょう。
システムやセキュリティの仕組みだけでなく、経営やプロジェクト管理に関する基礎も出題範囲に含まれるため、社会人としての共通言語を学んでいる姿勢を示せます。IT業界だけでなく、DXが進む金融やメーカーにおいても、デジタル化の波に抵抗なく対応できる人材として評価されやすくなるでしょう。
複雑な情報を整理して理解する能力があることを証明する手段として、早めの取得を検討する価値がある資格といえます。
4. TOEIC
TOEICのスコアは、多くの企業が採用時に英語力を測る基準として活用しています。商社や外資系企業はもちろん、海外進出を進めているメーカーやIT企業など、幅広い業界で客観的な評価指標となる資格です。
教育という専門性に語学力が加わることで、国内外を問わず幅広いフィールドで貢献したいという意欲を客観的に示せます。教育の知見をより広い社会で活かそうとする姿勢は、幅広い業界で高く評価されるでしょう。
学習指導要領でも英語教育の重要性が増している背景から、教育と語学の双方に関心をもつ姿勢は、教育業界や出版業界でポジティブに捉えられるはずです。
また、目標とするスコアを定めて計画的に学習した過程は、自己管理能力の証明にもつながります。自身の可能性を広げたい方におすすめです。
5. ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、税金や保険、年金、資産運用など、生活に欠かせない「お金」の知識を備えていることを証明する資格です。
主に金融・保険業界で重視される資格ですが、教育学部生が取得することで「教える力」に「専門知識」が加わり、顧客への説得力が増すメリットがあります。
たとえば、子育て世代に対して教育資金の準備方法をアドバイスするなど、教育に関する知見とお金の知識を掛け合わせた独自の強みをアピールできるでしょう。また、顧客の人生に深く寄り添う提案営業などの職種では、FPの知識と教育学部ならではの「傾聴力」を組み合わせることで、独自の強みを発揮できます。
実生活でも生涯役立つ実践的な資格であるため、ビジネススキルの土台作りとして挑戦してみるのもおすすめです。
ここで紹介した資格以外にも、志望する業界によって役立つものは多岐に渡ります。自分に合った資格をさらに探したい方は、「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」の記事もご一読ください。
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教育学部の就職先でお悩みのあなたへ
周りが教員採用試験に向けて動き出すと、一般企業への就職を目指す自分に焦りや不安を感じる瞬間もあるかもしれません。しかし、教育学部で学んできた「人と向き合い、伝える力」は、どの仕事にも応用できるスキルです。自分の選択に自信をもち、広い視野で社会を見渡してみましょう。
「自分の知識や強みを活かせる仕事を見つけたい」という方は、就職エージェントを活用するのがおすすめです。キャリアチケット就職エージェントは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、一人ひとりの適性に合った求人を厳選して紹介します。
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教育学部の就職先に関するよくある質問
最後に、教育学部生から就活に関してよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
Q.教育学部の就職先で教師以外を選ぶと年収は下がる?
A.一概に下がるとはいえません。業界や企業によって年収は大きく異なるため、場合によっては教員の平均年収を上回るケースもあるでしょう。
公立学校の教員は地方公務員のため、安定して年収が上がっていきますが、爆発的な昇給は期待できません。一方で、ITや総合商社、コンサルティング、大手メーカーなどの民間企業では、努力次第で若いうちから高い報酬を得られるチャンスがあります。
年収を重視する場合は、業界ごとの平均給与をあらかじめリサーチして就活を進めるのがおすすめです。高収入な就職先を目指したい方は、「高給取りを目指すにはどうする?高収入を目指しやすい職種や業界を紹介!」の記事もご覧ください。
Q.教育学部から一般企業への就職ってよくあること?
A.よくあることです。先述したとおり、教育学部の卒業生の約半数は、一般企業や公務員といった教員以外の進路を選んでいます。
「教育学部だから教員にならなければいけない」という固定観念に縛られる必要はありません。大学で学んだ人間教育やコミュニケーションの知見をビジネスの現場でどのように活かすかという視点をもてば、教員以外の道を選ぶ際も十分に評価が得られるでしょう。
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