キャリアプランの例文18選!面接での答え方や思いつかないときの考え方

このページのまとめ

  • 企業はキャリアプランの内容から仕事への価値観や意欲、熱意を把握しようとしている
  • キャリアプランは具体的に伝えて、前向きにチャレンジしていく姿勢を伝えることが大切
  • 自己分析や企業研究で自分の理想の将来をイメージし、キャリアプランを組み立てよう

キャリアプランの答え方とは?営業職や事務職など職業別に例文を紹介のイメージ

「キャリアプランの例文を参考にして回答を作りたい」「数年後の働くイメージが思いつかない」と悩む就活生も多いでしょう。キャリアプランは、企業の意図を踏まえて自分の価値観や希望の働き方に合った内容を伝えることが重要です。

この記事では、キャリアプランの考え方や面接での答え方などを、例文を交えて解説しています。最後まで読めば、効果的なキャリアプランの回答を作成できること間違いなしです。

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目 次

キャリアプランとは?似た言葉の意味との違いを解説

就活においてキャリアプランはよく質問されますが、答えに悩んでしまう人も多い項目です。そもそもキャリアプランの意味が曖昧なままでは、的外れな回答をしかねないため、現時点でしっかり把握しておきましょう。

ここでは、キャリアプランの意味や、違いが分かりにくい「キャリアパス」「ライフプラン」の意味を解説します。

キャリアプランとは

キャリアプランとは、「人生の中で仕事を通してどのような目標を持ち、どのような方法で成し遂げていくか」という計画のことです。「キャリア」は積み重ねてきた経験を指し、仕事の知識やスキルだけでなく「働くことを通して得た人間性や自分なりの生き方」も含まれます。

人生の中で、今後どのように働いていくかという中長期的な計画にあたるため、転職や独立といった計画も含まれるのが特徴です。なお、就活では「キャリアビジョン」「キャリアデザイン」などの言葉を聞くこともあり、違いが分からず混乱する場合もあるでしょう。「キャリアビジョン」と「キャリアデザイン」の意味は以下のとおりです。

キャリアビジョン キャリアプランの目標の部分であり、仕事だけでなくプライベートを含めた最終的な理想像を指す
キャリアデザイン キャリアプランは大まかな計画なのに対し、キャリアデザインは具体的にやるべきことを落とし込んだもの

キャリアプランは面接で「将来どのようになりたいですか」などと質問される場合も多いので、自信を持って答えられるようにしましょう。

キャリアプランとキャリアパスの違い

「キャリアパス」とは、1つの企業の中で役割や役職に就くために、自分がどのように進んでいくかという道標のようなものを指します。「キャリアプラン」は、人生において積み重ねた経験や生き方であるのに対し、キャリアパスの範囲は就職先に留まるのが特徴です。

そのため、キャリアパスはキャリアプラン内の1つの目標と捉えられます。キャリアパスについてさらに詳しく知りたい人は、「キャリアパスってどういう意味?メリットはあるの?」をご覧ください。

キャリアプランとライフプランの違い

「ライフプラン」とは、人生のステージごとに、どのような歩み方をするかといった全体的な計画のことです。就職はもちろん、結婚などのライフイベントや老後の生活も含まれます。

ライフプランは仕事の目標とも関連性が高いです。たとえば、「老後は田舎暮らしを満喫したい」というライフプランを立てた場合、そのとき仕事はしているのか、退職するとしたら貯蓄はいくら必要かといった課題が明確になります。

ライフプランを立てておけば、人生のどのタイミングでどのようなイベントが起こるかを、ある程度予想できるため、対策もしやすいでしょう。

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キャリアプランを新卒の就活で聞かれる5つの理由

企業が面接や選考書類でキャリアプランを聞くのは、「自社とマッチしているか」「応募者の計画性」などを見る目的が挙げられます。キャリアプランを適切に回答するために、企業が確認しようとしている内容を把握しておくことが重要です。

ここでは、企業がキャリアプランについて面接などで質問する理由を5つ説明します。

1.応募者と自社の方向性が合っているか知るため

応募者の価値観や目標に対して、自社の方向性と合っているかを確認することが、キャリアプランについて質問する理由の1つです。企業はそれぞれ経営方針や理念を持っており、応募者の理想や考え方と反していないかどうかを見ています。

厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(別紙1)」によると、新卒で入社後3年以内の離職率は32.3%でした。例年30%前後を推移しており、過去の離職率は以下のとおりです。

引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(別紙1)

離職の理由はそれぞれ異なりますが、会社と方向性が合わない場合、入社しても自分の目的を達成する手段に移れず、仕事へのやる気に影響が出たり早期退職につながったりしかねません。企業としても、長期的に在籍し活躍してもらいたいと考えているので、面接やESなどでキャリアプランを尋ねるのです。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

2.自己分析ができているかどうか把握するため

企業がキャリアプランを聞く理由として、応募者の自己理解度を把握することも挙げられます。自己分析で導き出した自分の強みや性格の傾向などは、自己PRといった項目以外に、キャリアプランにも反映されるでしょう。

企業によって業務内容だけでなく、社風や仕事の進め方といった面も異なります。自己理解が十分できていれば、就職先の選択にミスマッチが起こりにくくなるため、キャリアプランの内容から自己分析できているか確認しようとしているのです。

3.目標達成に向けて戦略を考えられるか見るため

企業はキャリアプランから、応募者が目標に向けて計画的な戦略を立てられるかも把握しようとしています。業務に携わるうえで、それぞれの仕事の納期や締め切りはもちろん、事業全体の計画を達成するよう行動することが欠かせません。

何となく考えているだけで、自然に目標を達成できるケースもあるかもしれませんが、同僚や取引先との連携も必要なため、しっかり計画に落とし込むことを求められます。キャリアプランが具体的に練られている場合は、中長期的な戦略や対策を立てる能力があると判断できるでしょう。

4.自分のするべきことが見えているか確認するため

企業は、応募者がどのタイミングで何をすべきか考えるスキルがあるかも見ています。目標を達成するためには、取り組む期間や具体的な方法を明確にすることが欠かせません。場合によっては協力者を探したり、足りない部分を補ったりするなどの対策も必要です。

キャリアプランが具体的であり、現在の進捗はどの程度かなどが示されている場合、応募者が目標に向かって真剣に取り組もうとしていることが分かります。企業はキャリアプランの内容から、先を見据えた行動ができるか確認しているのです。

5.自分としっかり向き合えるか確認するため

企業はキャリアプランの内容から、応募者が自分と真摯に向き合っているかも確認しようとしています。就職経験のない学生にとって、キャリアプランを考えることは見えない部分が多いため、少し面倒に思える場合もあるでしょう。

仕事においても、取り組み方で困難にぶつかったり、自分の課題に対して答えが見つからなったりすることは多くあります。その際、相談に乗ってくれる人はいるものの、最後は自分で決断しなければなりません。

企業はキャリアプランを通して、応募者が根気強く自分と向き合い、課題に対して答えを導けるか把握したいと考えているのです。

キャリアプランは「入社後にしたいこと」といった観点から質問されるケースもあります。「「入社後したいこと」はどう答えたら良い?キャリアプランを聞く理由と答え方を解説!」では、実際の事例を交えて解説しているので、参考にしてください。

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キャリアプランを考えておく4つのメリット

キャリアプランを学生のうちに考えておくことは、「自分の行動に自信を持てる」「モチベーションの維持」といったメリットがあります。キャリアプランを選考のためだけに考えるのは億劫だと思っても、就活以外のメリットを把握しておけば作成に力が入るでしょう。

ここでは、キャリアプランを考えるメリットを4つ解説します。

1.就職後に働きやすさを感じる

就活でキャリアプランを考えておくと、仕事に取り組みやすくなる可能性が高まるでしょう。先述したように、キャリアプランは理想の未来を達成するための計画です。就活において、キャリアプランに沿って受ける企業を選べば、自分に合った就職につながりやすいでしょう。

自分にマッチした企業に就職できれば、仕事の進め方や働く環境に満足しやすいと考えられます。そのため、就活の段階でキャリアプランを入念に考えておくのがおすすめです。

2.自分の行動や選択に自信を持てる

入社前にキャリアプランを考えておくと、就活だけでなく就職後も自分の行動や選択に自信を持てるメリットもあります。キャリアプランに合った就職をすれば、自分が描いた計画に沿って働けるため、理想に向かって進んでいるという自信につながりやすいです。

また、就活は未知の体験であり、どの企業を選べばよいのか分からなくなったり、自分の方向性に対して不安になったりする場合もあるでしょう。しかし、キャリアプランを定めて就活を進めれば、就職後のミスマッチを防ぎ「自分は正しい選択をできた」と思える可能性が高まります。

就職後に後悔しないためにも、キャリアプランをしっかり練っておきましょう。

就活に対して自信を持てていない人は、「就活では自信を持つのが大事!対策を知って前向きに就活を進めよう」を参考にしてみてください。

3.長期的な目線で考える癖をつけられる

キャリアプランを考える過程で、長期的な目線を養うことにもつながります。一つひとつの仕事は短期間で完了するものもありますが、中長期的な業務の一部である場合が多いです。たとえば、経理職では日常の入出金などを帳簿づけしますが、積み重なって会社の決算数値となり、企業によっては最終的に株主や出資者といったステークホルダーに影響します。

そのため、自分の仕事が将来どのような部分に影響するか考えて、目の前の業務を丁寧に行うことが欠かせません。キャリアプランを考える際も、目標を達成するには自分が何に取り組むべきかを思案するので、長期的な目線で物事を捉えるトレーニングになるでしょう。

4.就職後もモチベーションを維持しやすい

就職後に仕事へのモチベーションを保ちやすいのも、キャリアプランを考えておくメリットといえます。将来的な指針を設けているため、「この仕事を達成したら△△の計画をクリアできる」など、自分の目標に向かって進めている感覚を得やすいでしょう。

また、キャリアプランをもとに新しいことにトライする勇気が出たり、たとえ壁にぶつかっても、チャレンジする前向きな姿勢を持ったりしやすくなります。就職後の意欲的な活動にも、キャリアプランは役立つのです。

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キャリアプランを具体的に伝えるポイント

面接などでキャリアプランを具体的に伝えるには、「自分の理想を明確に伝える」「理想に至った理由を述べる」などのポイントを押さえることが重要です。ここでは、抽象的になりがちなキャリアプランを具体的に伝えるポイントについて解説します。

自分の仕事に対する理想を明確に伝える

面接でキャリアプランを聞かれたときは、仕事に関する理想を明確に伝えましょう。たとえば、「私は△△分野の△△を目指しています」など、具体的な名称や実際の取り組みを盛り込んで伝えるのが効果的です。

実現できるか分からないからと「いつか△△になれたらよいと思います」といった曖昧な表現では、「しっかり自分の未来を見据えていないのでは」と捉えられてしまう恐れがあるため注意してください。自分の計画に自信を持って、面接官に明示しましょう。

自分がその理想を持った理由を盛り込む

自分がなぜ目標や理想を持つに至ったかを述べるのも、キャリアプランを具体的に伝えるために大切です。根拠を示せばキャリアプランに説得力を持たせられたり、自己理解度の高さを示したりできます。

企業が自社に合った人材か確認するポイントにもなり得るため、しっかり根拠を持たせてキャリアプランを伝えましょう。

理想を実現させるための戦略を伝える

キャリアプランを伝える際は、理想の実現までの戦略を盛り込むことも重要です。具体的に何をしていくのかを示さなれば、面接で理想を語るだけになってしまいます。

就活は企業とのマッチングの場であるため、理想を伝えただけでは、仕事への取り組み方や考え方が分からず評価につながりにくいです。具体的な数字や方法を用いて、段階ごとにステップアップしていく計画を伝えれば、「着実に目標達成に近づく行動ができる」と高評価につながるでしょう。

企業で活躍する意欲を添える

キャリアプランでは、応募先でどのように活躍したいか述べることも欠かせません。たとえば、「△年後には△△をマスターし、△△の役割を担いたいと考えております」など、実際の企業の業務や取り組みに落とし込んで伝えましょう。

なお、将来的に転職や独立を考えている場合でも、就活で伝えるのは避けてください。就活上の質問のため、あくまでも応募先に関連づけた内容を述べましょう。

キャリアプランは、志望動機の伝え方と重なる部分があります。「新卒向け!面接官に響く志望動機にする方法と例文を分かりやすく解説」を参考にして、さらなる印象アップを目指しましょう。

キャリアプランを面接で答えるときのポイント

面接でキャリアプランを述べる際は、履歴書の経験などと整合性を保ち、自信を持って答えることが大切です。ここでは、キャリアプランを面接で回答する際に、着目しておくべき点について解説します。

履歴書やESと齟齬がないようにする

キャリアプランを面接で回答する際は、履歴書やESに書いた内容との整合性を保つようにしてください。自分の今までの経験が記載されている履歴書や、強み・長所などを書いたESの内容から大きくかけ離れたキャリアプランでは、アピール内容に一貫性がないと捉えられる恐れがあります。

また、「自分の培ってきたことを活かそうとは考えていないのか」と思われ、目標達成の可能性が低いと捉えられかねません。キャリアプランは選考書類の内容と齟齬が出ないようにして、自分の強みを活かしていくことを説明しましょう。

ハキハキと自信を持って答える

面接では、はつらつとした声でキャリアプランを伝えるのがおすすめです。ハキハキと答えれば、自信があり達成できそうな雰囲気を出せます。

また、声だけでなく表情にも注目してください。キャリアプランは自分の理想の未来を語る項目なので、明るい表情で伝えましょう。自信に満ちた姿勢で話せば、熱意を持って取り組んでいく意気込みも伝わるため、採用担当者に「モチベーション高く仕事をしてくれそう」と思ってもらえる可能性が高まります。

面接は、普段の生活ではなかなか経験しない環境で自分をアピールしなければならず、緊張感が高まり思わぬミスをしてしまう場合があるかもしれません。緊張を和らげるには、面接練習を重ねることがおすすめです。「面接対策セミナーでは何をする?実施内容やメリットを解説!」では、面接練習を受けられる場所や内容を確認できるので、ぜひ参考にしてください。

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キャリアプランの例文を職種別に紹介!新卒向け12選

キャリアプランの作成に難しさを感じる場合は、例文を参考にするのもおすすめです。ここでは、面接で伝える場合のキャリアプランの例文を、12の職種別に紹介します。

キャリアプランの例文1.営業職

私は、御社の製品である△△を世界的に広めたいと考えています。入社後1年間は商品の知識や需要を正しく理解しながら、お客さまに私自身と商品を知って頂き、その後は新規の顧客を開拓して成績を上げていきたいです。

また、私は人に物事を分かりやすく教えるのが得意なため、自分の考えや知識を後輩に伝えながら、10年後までには営業部のリーダーとなり、メンバーを引っ張っていく存在になることを所望しております。

キャリアプランの例文2.経理職

私は、御社の財務管理に携わり、経営状況を読み解く立場になりたいと考えております。現在は簿記の勉強に励んでおり、先日△級の資格も取得できました。入社後3年目までは、経理や財務の基礎的な仕事に真摯に取り組み、一つひとつの仕事を把握します。

そして、5年後までには社内全体の経営状況を普遍的に捉えられるよう、財務諸表の読み解きや資金繰りの調整を重点的に経験したいです。10年後は、縁の下の力持ちとして経営企画に参加し、戦略の立案にも携わり経営を支える存在になることを所望します。

キャリアプランの例文3.販売職

私は学生時代のアルバイト経験で養った提案力を活かし、お客さまの人生史上で最も輝くスタイルをアドバイスしたいと考えております。入社後3年目までは店舗で自社商品を把握しつつ、トレンドの流れやスタイルの変化を常に追って勉強し、お客さまに合ったスタイルを提案したいです。

5年後はバイヤーとして全店舗の商品の仕入れを任される立場に就き、10年後までには地域やお客さまの属性といった面をアンケートやヒアリングで分析しながら、店舗ごとの独自性を大切にしたブランドを確立させたいと考えております。

キャリアプランの例文4.企画職

私は自身のアイディア力を活かして、斬新で面白い文具を開発し、子どもたちに生活をより楽しく過ごしてもらいたいと考えています。そのために、入社3年目までは、マーケティング部門でニーズや市場の動きを把握しながら商品企画に携わりたいです。

5年後には御社が展開している海外への輸出事業に携わり、まずはアジア圏からシェアを広げます。10年後には、企画や海外取引に精通した立場として、商品を通して日本と海外の子どもたちをつなぐ架け橋となるよう、交流会などの事業を展開したいです。そして、子どもたちがグローバルな視点を持つ機会の創出に関わることを所望します。

キャリアプランの例文5.総務職

私は、労働環境が大きく変化しているなかで、働き方や業務改善を推進していく立場になりたいと思っています。まずは総務の一員として正確に業務を行いながら、徐々に迅速化していきます。入社2年目頃からは自身のコミュニケーション力を活かして、労働環境について直接社員にヒアリングするなど、積極的に実態を把握したいです。

そのうえで、提案を行いながら環境の改善に取り組み、将来的に時代の変化に合わせながら臨機応変に業務を効率化します。また、突発的な事態にも迅速に対応しながら統率していける人材になるため、日々努力して参ります。

キャリアプランの例文6.製造職

私は、御社の住宅用の建材を利用したお客さまに、安心感を提供したいと考えております。製造は1つのミスが製品のよし悪しだけでなく、エンドユーザーの命にかかわる場合もある重要な仕事です。

私は入社後、まずは工場ラインの仕事を熟知できるよう知識や技術を学びます。5年後には生産チェック部門に異動し、製品の欠陥や動作をくまなく確認し、問題解決や再発防止の提案をします。

そして、10年以内にリーダーとして部下の育成を担い、製造に関する技術だけでなく、仕事への取り組み方を指導したいです。20年以内には工場長として、工場の経営はもちろん、製造および品質チェックの全体的な管理を通して社員を指導し、お客さまに最良の商品を届けたいと考えております。

キャリアプランの例文7.教育職

教育では英語の発音が苦手な教員もいると知り、教育の不公平をなくすことも課題に感じております。

御社はAIを活用した英会話レッスンを導入されており、日々進化し続けていると伺いました。私が入社後、まず英会話レッスンの現場経験を積みながら、お客さまの年齢や属性ごとのつまづきやすい部分や発音が難しい部分を調査します。そして、3年以内に個人ごとの統計データとしてAIに反映させ、より個人に合ったサービスの開発に貢献したいです。

さらに、5年後にはAIを活用した英会話レッスンが学校教育にも流通するよう働きかけ、10年後には子どもたちが苦手意識なく英語を話せる日本社会を目指します。

キャリアプランの例文8.医療職

私は薬剤師として、地域の皆さまの健康を守る専門家になりたいと考えております。入社後はお客さまからの相談に乗りつつ、一人ひとりに薬の正しい使い方をレクチャーします。

また、5年後までには、店舗で定期的に行われている健康チェック会について、多くの企業でも開催したいです。企業に広めれば、日々の自分の体調を考えてもらい、不調時に休みやすくする環境を整えることにつながると思います。そして、人生100年時代を健康で元気に過ごす人が増えるよう尽力して参ります。

キャリアプランの例文9.生産技術職

私は、御社のマウンテンバイクのシェアをより広げ、オフロード界を盛り上げたいと考えております。オフロードを走るマウンテンバイクは、軽量かつ頑丈であることが欠かせません。

私は御社に入社後、まずは製造工程や技術を熟知したいと考えております。そして、3年以内には生産技術職として質を担保しながら安定して生産力を上げるよう、コストや人員配置、新しい技術の導入などに携わりたいです。

また、5年後には海外拠点に異動し、現地のスタッフの生産技術をより向上させるよう取り組みます。大学時代に培った英語力を駆使してコミュニケーションを取りながら、何が必要でどのような部分をカットできそうか検討し、コストや計画の見直しに携わりたいです。

そして、10年以内には管理職となり、国内と海外拠点の情報交換を密に取りながら、より国内外で求められるマウンテンバイクの開発にも携わりたいと考えております。

キャリアプランの例文10.エンジニア職

私のキャリアプランは、ネットワーク分野のスペシャリストになることです。まずは、運用保守を行いながら、設計の知識やスキルを身につけて開発ができる人材を目指します。

その後は、好奇心旺盛で行動力のある強みを活かし、新しい技術を敏感にキャッチしながら設計や要件定義を行い、5年後にはコスト管理なども考えて、ネットワークに関してはトータル的に任せていただけるようになりたいと思います。

キャリアプランの例文11.クリエイティブ職

私は広告映像を通じて、お客さまの潜在的なニーズを呼び起こし、より豊かな社会を作ることを目指します。入社して3年後までは、基礎的な映像制作をできるようスキルを磨きます。そして、5年以内にマーケティング職に異動し、お客さまのニーズを捉えるための分析や調査に携わりたいです。

その後、10年以内には管理職としてクリエイティブ部門に戻り、自分の培ったマーケティング技術を制作に落とし込んだり、マーケティング部門との調整をよりスムーズに行ったりして、さらにお客さまの心を掴む洗練された映像を作成したいと考えております。

キャリアプランの例文12.コンサルティング職

私は御社のコンサルティング職として、中小企業の経営課題を解決し、日本全体の経済を活性化したいと考えています。入社後は先輩社員の補佐としてデータ分析や資料作成などを行い、コンサルティングの基礎を学びます。

5年目までには、コンサルタントとして顧客企業の課題解決に取り組みたいです。そして、自身のリーダーシップ力を活かして、将来的にはコンサルタントを指揮監督する管理職として、社員の育成や相談に乗りながら、全体的な方針を考える立場になりたいと考えております。

キャリアプランに盛り込む自分の強みなどは、自己PRの内容と整合性が取れているかも重要です。「自己PR例文17選|伝え方のポイントやエピソードの見つけ方なども解説!」では、職種と強み別の自己PRの例文を紹介しているので参考にしてください。

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働き方の希望別キャリアプランの例文3選

キャリアプランは働き方別に伝えるのもおすすめです。ここでは、自分の希望する働き方ごとのキャリアプランの例文を3つ紹介します。

キャリアプランの例文1.仕事の専門性を深めたい場合

私は仕事を通じて、専門性を上げアクセサリー販売のスペシャリストとなることを目指しています。アクセサリーのトレンドは移り変わりますが、思い入れのあるものは半永久的に身につけてくださると考えます。

私はお客さまに思い入れを持ってもらうためにも、御社に入社後は商品のすでに知られている情報だけでなく、素材の原産地の状況やどのような加工が施されているかといった深い内容をインプットし、知識を蓄積したいです。

並行して接客技術を向上させ、3年以内には、知識と接客技術で社内ナンバーワンの売上を目指します。そして、10年後も、御社のアクセサリーを購入されたお客さまがリピートしてくださることを目指して、専門性を磨き続けて参ります。

キャリアプランの例文2.幅広い業務に携わりたい場合

私は自分のマルチタスクが得意な性格を活かして、ゼネラリストを目指します。御社に入社後、まずはバックオフィスの事務として総務や人事、営業補佐といった複数の仕事を経験し、業務の会得はもちろん、物事を細やかに見る視点を養いたいです。

5年以内には営業職に異動し、バックオフィスで培った視点を武器に、お客さまに細やかな対応を行い、顧客満足度を90%まで上げたいと考えます。10年後には「何を聞いても答えてくれる人」のポジションを確立させ、新入社員の育成に携わったり、社内の課題に取り組んだりして貢献して参ります。

キャリアプランの例文3.管理職を目指したい場合

私のキャリアプランは、人の本心を引き出す傾聴スキルを活かして、人事部門の管理職を目指すことです。仕事では、社員を適材適所に配置することは欠かせないと思います。

入社後は、まず人事担当として、労務管理や採用業務のサポートを行います。3年以内には採用のメイン担当を任せて頂けるように知識や経験を積み、就活生のサポートも行いたいです。

また、5年以内には、社員の希望を聞き取ったうえでの社内異動を実現するため、ヒアリングを行いすり合わせを行います。そして、実績を積み10年以内には人事部門の管理職として、若手にも出世のチャンスのある職場改革や、より働きやすい環境改革を進めたいと考えております。

仕事にはさまざまな職種があるため、選び方に迷うこともあるかもしれません。「就活中に絶対知るべき職種の種類!自分に合った職業を見つける方法も解説」で職種について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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キャリアプランのNG例文3選

キャリアプランを作成する際、避けるべき文章を押さえることも大切です。ここでは、キャリアプランのNGポイントを踏まえた例文を3つ紹介します。

1.就職後の軸がぶれている例文

私は人事として、社内の働き方改革をより推進したいと考えております。そのために、まずは営業職を経験し、お客さまのニーズを把握します。3年以内には企画部門で商品のパッケージデザインに携わり、実際に体験した顧客ニーズを落とし込みます。

5年後には、人事として社内全体の部署の仕事量を把握したうえで、適切な働き方の調整をして参ります。

改善ポイント

上記の例文は、具体的な取り組み内容に「各部署の労働環境を把握する」という目的が盛り込まれておらず、軸のぶれたキャリアプランだと捉えられる恐れがあります。面接でキャリアプランを伝える際は、目標を達成するための行動指針をしっかり伝えることが大切です。

2.転職や独立をほのめかす例文

私の目標は、発展途上国の人たちに新しい技術を教えることです。そのために、御社に入社後はITスキルの向上を目指し、既存事業だけでなく、機械学習といった新しい分野にもチャレンジします。

御社ではグローバル展開をしていないため、在籍した状態で自分の目標を達成することは難しいと思いますが、技術を学ぶ分、しっかり御社に貢献して参りたいと考えております。

改善ポイント

上記の例文では、直接的に転職や独立といった言葉を使用していませんが、「自社で事業展開していないからという理由で転職するのでは」などと捉えられる可能性があります。就活の面接でキャリアプランを伝える際は、企業の事業と絡めて達成するイメージを伝えることが大切です。

なかには転職や独立を応援する企業もありますが、素晴らしい目標を掲げても、会社が求める社員像に合わなければ就職は難しいことを心得ておきましょう。

3.自分のことばかり主張している例文

私は30代で1,000万円プレーヤーになりたいと考えています。そのために、先輩社員からどんどん顧客を紹介して頂き、3年以内に営業職でトップの成績になります。

10年後には結婚を考えているため転勤はお受けしません。また、営業は残業が多い傾向にあるため、結婚後は事務職への異動を希望します。

改善ポイント

上記の例文は極端ですが、自分の希望ばかり主張して企業に貢献する意思が見えません。ライフプランを大切にするのも重要ですが、伝え方を工夫したり、事務職として仕事をするなかで、自分の目標達成に向けた取り組みを述べたりする必要があります。

志望動機を伝える際も、避けるべきポイントに注意しましょう。「志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説」では、具体的な例文を踏まえてNGポイントを解説しています。

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キャリアプランが思いつかないときの8つの対策

実際に就職していない現時点で、キャリアプランが思いつかないと悩んでいる場合、「企業のロールモデルを参考にする」「理想から逆算して考える」といった対策をとってみましょう。分からないからといって抽象的な内容を答えると、採用担当者にマイナスな印象を持たれる可能性があるので注意してください。

ここでは、キャリアプランを明確にするための対処法を8つの項目に分けて解説します。

1.自分に向いている仕事や働き方を見つける

自分の長所や強みを活かせる仕事や働き方を考えることが、キャリアプラン作成の第一歩です。長所や強み以外にも、以下のような面に着目してみましょう。

・自分がどのようなことに幸せや喜びを感じるのか
・課題に対してどのように取り組む傾向にあるか
・苦手や不得意を感じることは何か
・どのような環境が過ごしやすいか
・挑戦したいことは何か
・何を優先しやすいか など

大切なのは、自分のマイナス面も考慮することです。苦手な分野や環境が分かれば、避けるべきキャリアプランも明確になります。自己分析を入念に行い、まずは理想の未来を定めましょう。

就活中は、ほかの就活生の動向が気になったり、SNSなどから流れてくる噂に心を乱されたりすることもあるかもしれません。自分の就活の軸からぶれずに就活を進めるために、「人の意見に左右されない、自分に合った企業の選び方」も参考にしてください。

2.志望する企業の研究を行い将来性を考える

キャリアプランを明確にしたい場合、企業研究で志望企業の方向性や将来性を把握することも欠かせません。就職した後、自分の理想に向かって行動できるか確認する必要があるからです。

企業研究で会社の将来性を把握する際は、以下のポイントに注目してみてください。

・企業の業界内での立ち位置やシェア
・企業の取り組む事業内容
・経営状況や今後の方針
・どの部署でどのような仕事が行われているか
・どのような人が求められ活躍しているか など

企業のIR情報やホームページはもちろん、就職四季報といった情報を閲覧すれば、おもな会社の特徴も網羅的に把握できるでしょう。企業の事業展開や仕事内容から、自分がどのようなことに携わりたいかや、業務を通して目標達成に近づける方法を考えてみるのがおすすめです。

3.企業のロールモデルやキャリアパスを参考にする

キャリアプランが思いつかないときは、企業が公表しているロールモデルやキャリアパスを参考に考えるのもおすすめです。多くの場合、企業のホームページには採用専用ページが設置されています。採用専用ページでは、先輩社員の声や仕事内容などが掲載されており、なかには新卒で入社してからのロールモデルを掲載しているケースもあるでしょう。

また、キャリアパス制度を公開し、入社後どのようなキャリアを進めるか示している企業もあります。実例を参考にすれば自分の働くイメージもしやすいので、調べてみるとよいでしょう。

4.3年後や5年後の理想の自分を考える

キャリアプランを作成するために、中長期的な理想像を考えてみるのも1つの手段です。理想とする未来に視点を置けば、「趣味の目標を達成したいから、△歳までは仕事と両立できる環境を選ぼう」「△歳までに家族が増えることを考えて、△△万円の収入を得たい」など、大まかな理想像が見えてきます。

ただし、状況によって時期や方向性が変わる可能性を考慮して、最初から期間を細かく区切りすぎないことが大切です。また、キャリアプランが一朝一夕で決まるケースも少ないため、ある程度時間をかけて作成することを前提に、日を空けて見直したり、さまざまな角度から検討したりすると納得のいく内容に仕上がります。

5.年代別に理想を実現させるための戦略を立てる

理想の未来を実現するまでを年代別に分けて、キャリアプランを考えるのもおすすめです。たとえば、まだスキルレベルが高くなく知識も少ない20代では、自身の長所を伸ばすことをメインに考えてみましょう。スキルや経験をある程度身につけた30代を想定して、次のステップに必要な努力を考えてみてください。

年代別で考えれば、周囲の社会人をモデルにしやすいメリットもあります。ただし、「なんとなくこうすればよさそう」「みんなと同じでよい」などと漠然とした考えでは理想の姿に近づくことは難しいため、自分の性格や価値観などを基準に戦略を立てるのが重要です。

6.目標達成から逆算して何を行うか考える

キャリアプランを描く際は、目標達成までにどのようなスキルや知識が必要かを逆算するのもよいでしょう。たとえば、将来は経営層まで出世したいと考えている場合、企業運営や資金運用など必要な知識を学ぶことが欠かせません。先に解説した企業の将来性や中長期先の未来をもとに、いつまでに何を学ぶか落とし込むのがおすすめです。

また、キャリアパスの事例をもとに、ステージごとに行われる研修や必要な資格などを公開している企業もあります。逆算してやるべきことが分かれば、キャリアプランを一気に具体化させられるでしょう。

なお、すぐできる行動は今のうちから取りかかることをおすすめします。キャリアプランを回答する際に「現在△△に取り組んでいる」と伝えれば、「自分の不足を補う努力ができる」と好印象につながるでしょう。

7.OB・OG訪問などで実現可能か確認する

キャリアプランを定める際、本当に実現できそうな内容かどうかをOB・OGや身近な人に聞いてみるのもおすすめです。具体的なキャリアパスやロールモデルが分からない場合、行動内容が飛躍し過ぎているケースが考えられます。実情に沿わないキャリアプランを伝えた場合、「企業研究ができていない」と評価を下げかねません。

キャリアプランを作成したら、実際に応募先で働くOB・OG訪問で実現できそうな内容か確認してもらうとよいでしょう。

また、理想と自分の性格にギャップがあり過ぎないかも注目すべきポイントです。たとえば、本来はゼネラリストよりスペシャリストが向いている性格にもかかわらず、企業の社風に合わせてキャリアプランを「ゼネラリストとして何でもできるようになる」とすると現実味がありません。

もちろん、入社してから才能が開花するケースもあるかもしれませんが、就活では自分の現時点の強みや価値観を重視することも大切です。自分をよく知る身近な人にキャリアプランを伝え、実現方法が自身に向いているかどうかフィードバックを受けるとよいでしょう。

8.大学のキャリアセンターなどを頼るのもおすすめ

キャリアプランが思いつかないときは、大学のキャリアセンターや就活エージェントといった機関を利用すると、適切なアドバイスを受けられます。大学のキャリアセンターや就活エージェントは、求人のやりとりなどで企業情報に詳しい場合が多く、実情を教えてもらえるでしょう。

また、自分に合ったキャリアプランの相談に乗ってもらえたり、自己分析や企業研究のサポートを受けられたりするため、一度利用を検討してみてください。

キャリアプランの例文を参考に選考突破したいあなたへ

キャリアプランを考える際、例文を参考にするのは1つの方法ですが、まずは質問の本質を捉えることが重要です。企業が質問する意図を踏まえてキャリアプランの回答を作成すれば、好印象を残せます。

キャリアプランが分からない場合は、自己分析で理想の自分や働き方を見つけたり、企業のロールモデルを参考にしたりすると、イメージが膨らむでしょう。考え方のポイントや例文を参考にしてもキャリアプランの作成につまづく場合は、就活エージェントであるキャリアチケットを利用してみてください。

キャリアチケットでは、プロのキャリアアドバイザーが一人ひとりに合ったサポートをマンツーマンで実施しています。キャリアプランを作成するための自己分析や企業研究のサポートから、面接での伝え方まで一貫した相談が可能です。

面接や選考書類でキャリアプランを効果的に伝え、選考突破につなげたい人は、ぜひキャリアチケットに相談してみてください。

就活におけるキャリプランについて相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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