このページのまとめ
- 就活の軸とは、自分に合った企業を選ぶための判断基準
- 就活の軸を決める際は自己分析を行い、自分の強みや価値観を明確にすることが大切
- 面接やESでは具体的な経験を交え、企業と関連性のある内容を伝えるのがポイント

「就活の軸が思いつかない」「どのように決めれば良いの?」と悩む就活生もいるでしょう。周りが着々と準備を進めるなかで、企業選びの基準が定まっていないと焦ってしまうのも無理はありません。
この記事では、就活の軸の具体例100選や後悔しないための決め方、面接やESで聞かれたときの答え方のポイントを解説します。回答の例文も紹介するので、自信をもって選考に臨みたい方はぜひ最後までご覧ください。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
- 就活の軸とは企業を選ぶ際の判断基準
- 就活の軸に正解はない
- 就活の軸を決めるメリット
- 就活の軸一覧100選
- やりがいに関する軸の例
- やりたいことや好きなことに関する軸の例
- 仕事内容に関する軸の例
- 職種に関する軸の例
- 社風や職場の雰囲気に関する軸の例
- 企業理念や経営戦略に関する軸の例
- キャリアアップやスキルアップに関する軸の例
- 働きやすさや待遇に関する軸の例
- 就活の軸を選ぶ際に重視したい3つのポイント
- 1.やりたいことかどうか
- 2.自分の強みを発揮できるか
- 3.理想の働き方を実現できるか
- 就活の軸の決め方3ステップ
- 1.自己分析により過去の経験を深掘りする
- 2.価値観に優先順位をつけ「譲れない条件」を絞り込む
- 3.業界・企業研究を行い「自分軸」を精査する
- 企業が就活の軸について質問する理由
- 就活の軸を面接やESで聞かれたときの答え方
- 結論から伝える
- 裏づけとなるエピソードを伝える
- 企業と関連性のある内容にする
- ほかの質問と一貫性のある回答をする
- ポジティブな言葉で伝える
- すべての仕事に当てはまる内容は避ける
- 就活の軸を聞かれたときの答え方例文8選
- 例文1.営業系
- 例文2.事務系
- 例文3.販売・サービス系
- 例文4.技術・研究系
- 例文5.企画系
- 例文6.IT系
- 例文7.金融系
- 例文8.医療・福祉系
- 就活の軸として回答するのを避けたほうが良い例
- 給料の高さ
- 福利厚生のよさ
- 勤務地の近さ
- 仕事の楽さ
- 残業時間の少なさ
- 企業の知名度
- 家族の意見
- 就活の軸を決めて自分に合う就職先を見つけたいあなたへ
就活の軸とは企業を選ぶ際の判断基準
就活の軸とは、企業選びにおける自分なりの判断基準のことを指します。自分のやりたいことを明確にし、ミスマッチを防ぐためには、就活の軸を明確にしておくことが大切です。
「人と関わる仕事をしたい」「海外で働きたい」など、就職先に求める条件は人によって異なるもの。納得がいく就職先を見つけるためには、就活の軸を明確にしておくことが欠かせません。
就活の軸に正解はない
人それぞれ就職先に求める条件や価値観が異なるため、就活の軸に正解はありません。キャリアチケットの「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」によると、就活生が企業選びで重視しているポイントは以下のような結果でした。

「仕事内容」「給与」「勤務地」など、さまざまな回答が挙げられています。人によって重視する条件はさまざまなので、自分が大事だと思うことを就活の軸として考えましょう。
また、就活の軸は複数あっても問題ありません。大切なのは、自分なりの軸に優先順位をつけたり、合理的に考えたりして納得いく企業選びをすることです。「1つに決めなければいけない」「1度決めたら変えてはいけない」などの決まりはないので、じっくりと就活の軸を考えてみてください。
企業を選ぶ際のコツは、「企業の選び方の基準13選!就活で失敗しないコツや面接での回答例文も紹介」の記事でも解説しています。
参照元
キャリアチケット
【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査
就活の軸を決めるメリット
就活の軸を決めると、以下のようなメリットがあります。
・入社後のミスマッチを減らせる
・効率良く就活を進められる
・ES(エントリーシート)や面接対策になる
・将来のキャリアプランが明確になる
軸が明確だと、数ある企業から自分に合う1社を選びやすくなります。志望動機に一貫性が生まれて面接官への説得力が増すだけでなく、入社後の「こんなはずじゃなかった」という後悔も防げるでしょう。
また、5年後や10年後のなりたい姿を想像しやすくなるため、目先の条件に惑わされない、芯の通ったキャリア形成が可能になります。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸一覧100選
就活の軸を決める際は、やりがいや仕事内容を優先する人もいれば、働きやすさや待遇といった条件面を重視する人もいます。
以下で、就活の軸にはどのようなものがあるか具体例をまとめているので、自分なりの軸を見つけるための参考にしてください。
やりがいに関する軸の例
・責任のある仕事をしたい
・使命感をもって仕事をしたい
・関わる人を笑顔にしたい
・顧客に直接感謝される仕事をしたい
・困っている人の役に立つ仕事をしたい
・地域に貢献できる仕事をしたい
・社会に広く貢献できる仕事をしたい
・豊かな社会を実現したい
・地球環境を改善する仕事をしたい
・日本を活性化させたい
・世界をより良くする仕事をしたい
・日常に欠かせない仕事をしたい
・人々の暮らしの質を向上させたい
・人々の生活を便利にする仕事をしたい
・人の悩みを解決する仕事をしたい
・人の成長に関わる仕事をしたい
・人を応援する仕事をしたい
・人を楽しませたりワクワクさせたりする仕事をしたい
・社会で広く認知されている仕事をしたい
・最新のトレンドを意識しながら働きたい
・自分が生み出したものを世の中に届けたい
・世の中に新たな価値を生み出したい
・世の中にインパクトを与えたい
やりたいことや好きなことに関する軸の例
・自分の好きなことを仕事にしたい
・自分の長所や強みを活かせる環境で働きたい
・自分の専門分野を活かして働きたい
・自分の経験を活かして働きたい
・やりたいことに挑戦できる環境で働きたい
・興味がある分野の勉強をしながら働きたい
仕事内容に関する軸の例
・人と関わる仕事をしたい
・チームで仕事を進めたい
・周囲と協力して規模が大きい仕事をしたい
・なるべく自分1人で仕事を進めたい
・コツコツと集中できる仕事をしたい
・短期間で成果を出したい
・試行錯誤しながら働きたい
・決められたルーティンやプロセスに従って仕事をしたい
・自分で仕事のやり方を考えながら働きたい
・顧客と信頼関係を築きたい
・複数の業界と関わる仕事をしたい
職種に関する軸の例
・人の安全や権利を守る仕事をしたい
・人の健康や命を守る仕事をしたい
・商品やサービスを売る仕事をしたい
・商品やサービスを作る仕事をしたい
・商品やサービスを広める仕事をしたい
・自分のアイデアを形にできる仕事をしたい
・接客の仕事をしたい
・技術を身につけたい
・スキルを伸ばせる仕事をしたい
・研究開発に携わりたい
・研究に専念できる仕事をしたい
・英語などの外国語を使う機会がある企業で働きたい
・外資系企業で働きたい
社風や職場の雰囲気に関する軸の例
・明るい雰囲気の職場で働きたい
・チームワークを重視する環境で働きたい
・若手社員が多く活躍している企業で働きたい
・社員同士の仲がよい職場で働きたい
・尊敬できる仲間と働きたい
・向上心や競争心が高い仲間と働きたい
・多様な価値観や背景を持つ仲間と働きたい
・自分の価値観と合う仲間と働きたい
・年功序列の企業で働きたい
・実力主義の現場で早く成長したい
・成果よりもプロセスを重視する企業で働きたい
・結果が数字で表れる仕事をしたい
企業理念や経営戦略に関する軸の例
・経営者との距離が近い環境で働きたい
・理念に共感できる企業で働きたい
・海外で活躍したい
・海外展開している企業で働きたい
・将来性のある企業で働きたい
キャリアアップやスキルアップに関する軸の例
・さまざまな職種を経験したい
・新規事業に携わりたい
・異動や転勤の自己申告制度がある企業で働きたい
・独立支援制度がある企業で働きたい
・資格取得を支援してくれる企業で働きたい
・大学院に進学したり海外留学したりできる企業で働きたい
・研修を実施して丁寧に仕事を教えてくれる企業で働きたい
・自己啓発やスキルアップの支援が充実している企業で働きたい
・人材育成プログラムや人事制度が整っている企業で働きたい
・メンター制度がある企業で働きたい
・若手の管理職が多く活躍している企業で働きたい
働きやすさや待遇に関する軸の例
・新卒入社社員の定着率が高い企業で働きたい
・男女比率が同じ企業で働きたい
・男性比率が高い企業で働きたい
・女性比率が高い企業で働きたい
・完全土日祝休みの企業で働きたい
・残業が少ない仕事をしたい
・ワークライフバランスへの取り組みを実施している企業で働きたい
・フレックスタイムで働きたい
・リモートワークや在宅勤務が可能な企業で働きたい
・副業を認めてくれる企業で働きたい
・腰を据えて長く働ける企業がよい
・有給や休暇をしっかり取れる企業で働きたい
・育児や介護などのライフステージに合わせて働き方を選べる企業が良い
・住宅補助や社宅完備の企業で働きたい
・家族手当が支給される企業で働きたい
・年俸制や歩合制などの給与形態が良い
・転勤がない企業で働きたい
・都心で働きたい
・地元で働きたい
企業選びにおいて、給与や待遇を重視するのは問題ありません。しかし、ES(エントリーシート)や面接で回答する際は、給与や待遇ばかりに注目してしまうとマイナスの印象を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
志望動機を伝える際の注意点について知りたい方は、「志望動機のNGワード集!避けたい例文や企業から評価されるコツまで解説」をご覧ください。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸を選ぶ際に重視したい3つのポイント
軸を絞り込むときは、単に一覧から良さそうなものを選ぶのではなく、多角的な視点をもつことが大切です。以下の3つの観点を重視し、どのような就活の軸が自分に合っているのかを考えてみましょう。
1.やりたいことかどうか
まず基本となるのは、自分の興味や関心がその仕事に向いているかどうかです。やりたくないことを仕事にするのは精神的な負担が大きく、長期的なキャリア形成は難しいでしょう。自分が何に対して好奇心を抱き、どのような課題に熱意をもてるのかを一つの観点としてみてください。
ただし、「やりたいこと」は抽象的になりがちな点に注意が必要です。単に「ファッションが好き」ではなく、「ファッションを通じて人の自信を底上げしたい」というように、行動の目的まで深掘りしましょう。
自分のやりたいことが分からない方は、「自分が何をしたいのかわからない…やりたいことの8つの見つけ方を紹介」の記事をご一読ください。
2.自分の強みを発揮できるか
自分の資質や能力を活かせるかどうかという視点も重要です。志が高くても、自分の不得意なことばかりを求められる環境では、成果を出しにくく自信を失ってしまう恐れがあります。過去の経験を振り返り、自分が周囲から褒められたことや、成果を出せた場面を思い出してみてください。
たとえば「傾聴力」が強みなら、顧客の深いニーズを引き出すコンサルティング営業や接客業で力を発揮できる可能性があります。自分の強みが企業の求める役割と合致していると、仕事のパフォーマンスが向上し、企業からも評価を得やすいでしょう。
3.理想の働き方を実現できるか
自分がどのようなライフスタイルを送り、どのような人生を歩みたいかという「理想の働き方」も重要な軸といえます。仕事中心のライフスタイルで早期に基盤を築きたいのか、定時後の時間を大切にしたいのか、自身の優先順位を整理しましょう。
さまざまな企業の制度や文化を調べ、自分の理想とする生活リズムと矛盾がないかを確認してみてください。仕事と私生活が調和してこそ、高いモチベーションを長期的に維持することにつながります。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸の決め方3ステップ
就活の軸が具体的に決まらない場合は、以下の3つのステップに沿って考えてみてください。漠然とした思考を整理することで、納得感のある軸を導き出せるでしょう。

1.自己分析により過去の経験を深掘りする
まずは自分の過去を丁寧に振り返り、自分自身を理解することから始めます。小学校から大学時代までを振り返り、印象に残っている出来事を書き出しましょう。成功体験だけでなく、失敗したことや挫折した経験も含めることが大切です。
それぞれの場面で「なぜそのように行動したのか」「何が嬉しかったのか」を繰り返し問いかけることで、自分の行動原理が見えてきます。自己分析が疎かだと表面的な軸になってしまうため、時間をかけて自分と向き合うことが必要です。
なお、自己分析にはさまざまな方法があります。自己分析のやり方を詳しく知りたい方は、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方9選や目的・活用例を解説」や「自己分析のやり方は?おすすめの方法12選と就活における注意点を紹介」の記事を参考にしてください。
他己分析を取り入れるのもおすすめ
自分1人の視点では、どうしても思い込みや主観が入ってしまいます。そこで有効なのが、友人や家族、先輩などに自分の印象を聞く「他己分析」です。
「私の強みは何だと思う?」「どんなときに楽しそうに見える?」と質問してみましょう。自分では当たり前だと思っていた長所が、他人から見ると特別な強みであることは珍しくありません。客観的な意見を取り入れることで、自分では気づけなかった「意外な軸」が見つかることもあります。
2.価値観に優先順位をつけ「譲れない条件」を絞り込む
次に、自己分析で抽出した価値観のなかから、仕事選びにおいて重視したい条件を絞り込みます。「若いうちから裁量権が欲しい」「チームで協力したい」「ワークライフバランスを重視したい」など、仕事に求める条件を比較検討し優先順位をつけましょう。
すべての条件を満たす企業を探すのは困難ですが、「これだけは譲れない」という核となる条件を絞り込んでおけば企業選びがしやすくなります。何に幸せを感じ何に苦痛を感じるかを基準に、自分なりの軸を定めることが大切です。
3.業界・企業研究を行い「自分軸」を精査する
最後に、自己分析で導き出した自分なりの「軸」が、実際の社会や企業環境でどのように機能するのかを確かめます。世の中にある多様な業界・企業を深く研究し、自分の価値観が「単なる理想」に留まっていないかをチェックしてみてください。
業界・企業研究を進めるなかで、「やはりこれも大事だ」「意外とこの要素は必要ないかもしれない」など、新たな発見があるケースも珍しくありません。このように現場の情報を取り入れてブラッシュアップしていくことで、「就活の軸」が明確になります。
企業研究の進め方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
OB・OG訪問やインターンにも参加してみよう
Webサイトやパンフレットの情報だけでは、社風や実際の業務の雰囲気は分かりません。実際に働いている社員の声が聞けるOB・OG訪問や、仕事を体験できるインターンシップには積極的に参加しましょう。
現場のリアルに触れることで、業界の実態がより鮮明になり、自分にとって譲れない新たな条件がより明確になります。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
企業が就活の軸について質問する理由
企業がESや面接で就活の軸について質問する主な理由は、以下のとおりです。
・応募者の価値観と自社の企業理念がマッチするか知りたい
・応募者が自社の社風に合う人材かどうか確かめたい
・応募者が意欲を持って長く働いてくれるか判断したい
採用活動において、企業はできるだけ長く働いてくれる人材を求める傾向があります。たとえば、応募者の価値観や人となりが企業理念や社風に合わない場合、入社しても活躍の場を見出せなかったり、周囲とうまく馴染めなかったりして、早期離職につながりかねません。
ESや面接で就活の軸を聞かれたときは、企業が知りたいことを意識して回答しましょう。企業が就活の軸について質問する理由を詳しく知りたい方は、「就活の軸がない原因と見つけ方|自己分析から面接での伝え方まで解説」の記事もあわせてご覧ください。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸を面接やESで聞かれたときの答え方
就活の軸が定まったら、それを相手に正しく伝える必要があります。どんなに素晴らしい軸をもっていても、伝え方が不十分だとその魅力は伝わりません。面接やESで、就活の軸について聞かれたら、以下の6つのポイントを意識して回答しましょう。
結論から伝える
面接で就活の軸を聞かれたときは、「私の就活の軸は△△です」と結論から述べましょう。最初に結論を述べると、面接官は応募者が何を伝えようとしているのか話の要点を理解しやすくなります。
最初から説明やエピソードを伝えてしまうと、「結局何が言いたいの?」と疑問を持たれてしまうことも。就活の軸が明確であっても、相手に伝わらなければ評価にはつながりません。
就活の軸に限らず、面接における質問の回答は結論から話すよう意識してください。
裏づけとなるエピソードを伝える
就活の軸を伝えるときは、理由の裏づけとなる具体的なエピソードを盛り込みましょう。なぜ応募先の企業に魅力を感じたのか、具体的な理由を伝えると就活の軸に説得力が増します。
たとえば、「企画に関わる仕事がしたい」とだけ伝えても、面接官は理由が分かりません。「インターンシップでお世話になった△△さんのように、新しいアイディアを商品化して御社の認知拡大に貢献したい」など、自分の経験にもとづくエピソードがあれば、採用担当者の納得感が得られます。
また、具体的なエピソードがあると内容にオリジナリティをもたせられるため、他社との差別化につながりやすいでしょう。就活で使えるエピソードを見つけるポイントは、「「学生時代に頑張ったことがない」は思い込み!見つけ方や回答例文を紹介」を参考にしてください。
企業と関連性のある内容にする
就活の軸について答えるときは、企業の価値観や理念に共通点がある内容を伝えましょう。就活の軸が企業にマッチしていないと、面接官に「ほかの企業に入社したほうが良いのでは」と判断される可能性があります。
具体的には、「自分の叶えたいことを応募先の企業で実現できるか」という視点をもつのがポイントです。就活の軸が複数ある場合には、応募先の企業に合わせて関連性のあるものから優先的に回答してください。
ほかの質問と一貫性のある回答をする
就活の軸は、自己PRや志望動機、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)といったほかの回答と矛盾がないように整合性をとる必要があります。就活の軸を「チームワーク」と説明しながら、自己PRで「個人の実績を追求するタイプ」と話すと、矛盾していると思われるでしょう。
面接全体を通して「この人はこういう人間だ」という一本の軸が通っていると、信頼感が高まります。回答を準備する際は、全体を見渡して矛盾がないかセルフチェックを行いましょう。
ポジティブな言葉で伝える
ポジティブな言葉で伝えることも大切です。たとえば、「福利厚生が充実しているから」「単調な仕事が好きだから」といった就活の軸は、面接官に「仕事への熱意を感じられない」などの印象を与えかねません。
この場合、「長く働ける環境が整っているから」「正確さが求められる仕事に責任をもって取り組みたいから」など、志望先の企業に貢献できるような内容を伝えるのがポイントです。
就活の軸によっては、本音をそのまま伝えるのではなく、入社後にどのような働き方を実現したいかを考えましょう。
すべての仕事に当てはまる内容は避ける
就活の軸について聞かれた際、すべての仕事に当てはまる回答は避けてください。たとえば、「仕事を通して成長したい」のような回答は、どの企業でも実現できる内容といえます。
就活の軸が聞かれているのは、志望企業とマッチしているかどうかを確かめるためです。どの業種や企業でもあてはまる内容の場合、「この会社でなくても良いのでは?」と思われやすいので気をつけましょう。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸を聞かれたときの答え方例文8選
面接で就活の軸を聞かれたときは、最初に結論を述べてから、具体的なエピソードで補足して独自性のある回答をしましょう。以下で、就活の軸を聞かれたときの回答例を職種別に8つ紹介します。
例文1.営業系
私の就活の軸は、チームワークを重視して働くことです。
私はバスケットボール部の部長を務めています。部員には技術力が高い経験者も多くいましたが、チームの連携がうまくいかずになかなか試合に勝てませんでした。そこで、コーチと相談してチームワークを重視した練習メニューを増やしたところ、県大会出場という目標を叶えられました。この経験から、私は大きな成果を出すためには一人ひとりの力だけでなく、チームワークが重要であると学びました。
御社の説明会に参加した際、社員の方からチームワークを大切にして業務を行う姿勢を感じました。私も御社の一員として、販路拡大に貢献したいと考えています。
例文2.事務系
私の就活の軸は、人の支えになる仕事をすることです。
私は学生時代に野球部のマネージャーを務めました。練習の準備やスコア表の作成から、部員一人ひとりの食事メニューの管理までサポート内容は多岐にわたります。マネージャー業は大変なことも多くありましたが、選手たちが試合に勝つ喜びはとても大きなものでした。
部門間の連携が強固な御社であれば、より現場に役立つサポートができると感じています。私も御社の一員として、よりよいサービスを届けるサポートをしていきたいと考えています。
例文3.販売・サービス系
私の就活の軸は、人に笑顔を与えることです。
私は大学時代にレストランでのアルバイト経験があります。子ども連れのお客さまも多くいたため、私は店長に相談して、小さなお子さまに折り紙で作った動物をプレゼントしていました。「食事の時間が楽しい思い出になるように」と始めたのですが、家族の笑顔を見て私自身も「仕事を頑張ろう」と活力をもらいました。
企業研究に取り組むなかで、御社の「日常に感動を届ける」という理念に共感しました。御社の一員となり、一人ひとりに合った適切な提案を通して、人を笑顔にしたいと考えています。
例文4.技術・研究系
私の就活の軸は、モノづくりに関わる仕事を通して、人々の生活を豊かにすることです。
私は普段から時短家電を利用しており、便利な製品によって暮らしに余裕が生まれると実感しています。御社は業界をリードする最先端の製品を多く開発しています。御社の工場を見学した際は、一つひとつの材料が加工されて製品が作られていく様子に感銘を受けました。
世界中の人々の暮らしを豊かにするというビジョンを掲げ、多種多様な製品を生産している御社の一員として、モノづくりに携わりたいと考えています。
例文5.企画系
私の就活の軸は、人の役に立つサービスを生み出すことです。
私は経済学部に所属し、大学のプレゼンテーション大会で準優勝するなど、企画力に自信があります。業界研究をするなかで、御社のサービスは国内トップシェアを誇っていると知りました。トップシェアの地位を確立している理由は、ターゲット層が絞られているためだと感じています。
私も御社の一員となり、顧客満足度の高いサービスを企画していきたいと考えています。
例文6.IT系
私の就活の軸は、IT技術を活用して暮らしを便利にすることです。
私は大学のゼミで、過疎化地域の問題点について研究しました。フィールドワークとして過疎化地域の役所を訪れた際、今もなお多くの業務が手作業で行われていることを知りました。地域住民のなかには、ミスが多いことや待ち時間が長いことに不便さを感じている人も多いようです。
IT化は、人々の暮らしを便利にするために欠かせないものです。IT化の導入を積極的に進めている御社の一員として、IT技術を活用してよりよい暮らしを実現していきたいと考えています。
例文7.金融系
私の就活の軸は、仕事を通して人々を応援することです。
私の両親は地元で建設会社を経営しています。両親から御行の営業担当の方とは付き合いが長く、いつも支えてくださっているという話を聞いています。業界研究を通じて、銀行の貸出が事業の拡大に与える影響の大きさを感じるのと同時に、御行が中小企業向けに多く融資していることを知りました。
私も御行の一員として、多くの企業がビジネスを成長させられるよう応援していきたいと考えています。
例文8.医療・福祉系
私の就活の軸は、人々の豊かな生活を守る仕事をすることです。
私は幼いころ体が弱く、何度も通院を繰り返していました。発作が起きても安心できるよう薬をお守りのように持ち歩いていました。御社は新薬の開発に強みがあり、業界のなかでも最先端をいく企業です。特に、予防医療の分野に強く、新薬が広く流通すれば、より多くの人が活き活きと日常を送れると感じています。
私も御社の一員となり、長所であるコミュニケーション能力を活かしながら、人々の豊かな生活を守り続けたいと考えています。
これらの例文を参考に、自分の価値観やエピソードを当てはめて考えてみましょう。就活の軸を聞かれたときの回答例は、「就活の軸の例文28選!職種や業界別の回答と面接・ES向けの答え方を紹介」の記事でも紹介しています。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸として回答するのを避けたほうが良い例
就活の軸は個人の価値観によって自由に設定して問題ありませんが、ESや面接で答える内容としては不適切と捉えられるものもあります。以下の要素をそのまま伝えると、ネガティブな評価につながるため注意しましょう。
給料の高さ
働くうえでお金は重要ですが、これをそのまま就活の軸として伝えると「もっと給料の良い会社があれば、すぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かれる可能性があります。
高収入をモチベーションにしたいのであれば、「成果が正当に評価され、若いうちから高い目標に挑戦できる環境」といった、仕事の成果と報酬が結びついている表現に言い換えるのが賢明です。
自分の成果が目に見える形で評価されることにやりがいを感じるという文脈にすることで、意欲の高さをポジティブに捉えてもらえるでしょう。
福利厚生のよさ
「休みが多い」「残業がない」といった福利厚生ばかりを強調すると、「仕事そのものには興味がないのではないか」という疑念を招く恐れがあります。福利厚生はあくまで仕事をするための土台であり、目的ではありません。
これらを重視したい場合は、「ワークライフバランスを保ち、長期的にキャリアを形成できる環境」や「効率的な働き方を追求し、限られた時間で成果を出す文化」といった表現に変換しましょう。
会社から何を与えてもらえるかではなく、安定した環境で自分がいかに貢献できるかを伝えるのがポイントです。
勤務地の近さ
「実家から近いから」「転勤がないから」といった理由は、あくまで個人の都合に過ぎず、企業があなたを採用するメリットにはなりません。むしろ「変化を嫌う消極的な性格」と捉えられてしまうリスクもあります。
どうしても特定の地域で働きたい場合は、「地域に根ざした貢献がしたい」「その土地の特性を活かしたビジネスに携わりたい」など、その地域で働くことの意義や情熱を軸にしましょう。個人的な事情を優先するのではなく、その場所だからこそ発揮できる価値をアピールすることが大切です。
仕事の楽さ
「プレッシャーがなさそう」「ルーチンワークで楽そう」などの軸は、仕事に対する意欲が低いとみなされやすいので避けましょう。企業は変化の激しい時代を生き残るために、自ら考えて行動する人材を求めています。
「安定した定型業務」を好むのであれば、「正確性とスピードを追求し、組織のミスをゼロにすることに貢献したい」といった、その業務を極める姿勢を軸にしましょう。「楽をすること」が目的ではなく、「正確な遂行によって組織を支えること」に焦点を当てるのがポイントです。
残業時間の少なさ
残業が少ないことを軸として伝えると、繁忙期やトラブル発生時の協力への意識が低いと判断される恐れがあります。もちろん、プライベートの時間を確保することは大切ですが、面接では「いかに効率良く仕事を進めるか」という生産性の視点をもつことが重要です。
「メリハリのある働き方で集中力を高め、最大の成果を出したい」という表現であれば、前向きな印象を与えられます。単に残業を拒むのではなく、社会人として時間管理を行い、心身ともにベストな状態で業務に取り組みたいという意欲を伝えましょう。
企業の知名度
「有名だから」「大手だから」という理由は、主体的な企業選びができていない証拠です。知名度だけで選んでいると、「実際に入社して大変な仕事に直面したときに、すぐに挫折してしまうのではないか」と思われるでしょう。
その企業がなぜ有名なのか、そのブランドを支えている独自の技術や文化は何なのかを深掘りすることが大切です。知名度だけではなく、その内側にある「業界をリードする挑戦心」や「徹底した品質管理」といった本質的な部分を軸に据えることで、説得力が高まります。
大企業への就職を希望している方は、「大企業に就職すれば安心!と考える前に知ってほしいこと」の記事も合わせてご覧ください。
家族の意見
「親にすすめられたから」といった理由は、自律性のなさを懸念される可能性があります。社会人として自分のキャリアに責任をもつ姿勢が見られず、面接官に不安を与えるでしょう。
家族の意見がきっかけだったとしても、それを自分の価値観としてどのように消化したかが重要です。「親の働く姿を見て、△△という価値観に共感した」「家族との対話を通じて、自分が本当に大切にしたいのは△△だと気づいた」というように、最終的には自分自身の意思として言語化しましょう。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい
就活の軸を決めて自分に合う就職先を見つけたいあなたへ
自分に合う就職先を見つけるためには、就活の軸を明確にしておくことが大切です。自己分析をして自分の価値観や考え方を整理したり、業界・企業研究を通して魅力を感じる企業の共通点を探したりしてみましょう。
「自己分析をしても就活の軸が決まらない」「一度決めた就活の軸がブレている気がする」といった悩みがある場合は、就職エージェントへの相談がおすすめです。
キャリアチケット就職エージェントでは、自己分析や業界・企業研究、面接対策など、一人ひとりの就活状況にあわせて就活のプロが1対1で幅広いサポートを行います。就活の軸を決めて自分に合う就職先を見つけたい方は、ぜひ気軽にご利用ください。
かんたん1分!無料登録自己分析できているか相談したい

本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。