このページのまとめ
- ESは誤字脱字に注意し、丁寧な字で大きな余白がないように書く
- 好印象を与えるには、アピールポイントを明確にすることが重要
- ガクチカや自己PRのエピソードは具体的にわかりやすく書く
「ESをどうやって書けばいいかわからない……」と悩む人は多いようです。ESは、本選考だけでなくインターンシップの応募の際も選考の判断材料として活用されています。企業側が評価しているポイントを理解することで、合格に近付ける可能性が高まります。このコラムでは、ESの書き方や好印象を与える作成ポイントをまとめました。これからESを作成する人は、ぜひ参考にしてみてください。
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企業がESで見ているポイント
ESは企業によって用意されている項目が違います。ここでは、ESの基本的な項目とその書き方や、企業側がESでどのような点を評価しているかについて解説します。ESの記入項目
ESでは以下のような項目が設けられていることが多いです。・名前や住所などの基本情報
・学歴
・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
・自己PR
・志望動機
・その他企業独自の設問
企業独自の設問では、「説明会の感想」「これまでの人生で一番の挫折経験」や「学生時代に力を入れたこと3つ」、「企業で成し遂げたいこと」などがあります。
なかには、「当社以外の志望先を教えてください」という質問もあり、回答に迷うという相談が就活生から多く寄せられます。
志望業界や受けている業界がバラバラだった場合、業界への志望が伝わりにくいため正直に書くかどうか悩みますよね。例えば「お客様の人生における大きな決断に寄り添いたい」という就活軸に沿って、仕事選びをサポートする人材業界と、大きな買い物である家選びをサポートする不動産業界を併願することがあるでしょう。このように、自分の就活軸に沿った業界選定であると説明できる場合は、業界がバラバラであっても問題ありません。
しかし、単なる興味や「なんとなくホワイトそうだから」のような理由でいくつかの業界を志望している場合は、「軸がないな」と企業側に思われてしまう可能性があるので、正直に全ての志望先を書く必要はありません。
基本情報の書き方
基本情報は応募者が何者かを表す基本的な項目です。丁寧に書くことを心掛けましょう。日付
日付は、その履歴書を「応募先の企業に提出する日」を記入します。つまり、履歴書を企業に郵送する場合は「郵便局に持ち込む日」「ポストに投函する日」、持参する場合は、企業に持って行く日を記入するのが一般的です。日付を記入する際は、書類全体を通して西暦か元号表記に統一します。住所
都道府県やマンション名などは、省略せずにすべて書きましょう。印鑑
シヤチハタは避け、朱肉の印鑑を真っ直ぐ押します。学歴の書き方
学歴は、応募者の経歴や身に付いている知識を表します。どの学校で何を学んだのかを、順序正しく端的にわかりやすく記入しましょう。書き出し
1行目に「学歴」とタイトルを書き、2行目から入学もしくは卒業の経歴を書き始めます。義務教育が終了する中学校卒業から書くのが一般的です。
最終学歴
最終学歴の定義は、「一番高い水準の教育機関を卒業した経歴」です。大学卒業後、大学院へ進んだ場合は大学院を記入。大学卒業後、専門学校へ進んだ場合は大学名を記入します。
また、卒業前の場合は、在学している学校名を明記し、末尾に「卒業見込み」と書きましょう。「在学中」という言葉は使用しません。
なお、大学院に通学中の場合は「修了見込み」と記入します。
言葉を省略しないようにする
学校名や学部名は、省略せず正式名称を記載しましょう。中退した場合は「中途退学」と略さずに書いてください。その際に、中途退学した理由も付け加えると、より丁寧な印象になります。
自分の経歴は、正直に順序立てて書いてください。空白期間についても隠さず記入し、面接時に聞かれた際は、期間が空いてしまった理由を答えられるようにしておきましょう。
志望動機、自己PR、ガクチカの書き方
志望動機や自己PR、ガクチカを作成する際は、採用担当者が読みやすい文章になるよう心掛けましょう。文章の構成は「結論」「結論を裏付けるエピソード」「実務でどのように活かせるかのアピール」という順序で文章を作成すると読みやすくなります。志望動機
志望動機は、応募先の社風や業務内容を研究し、「自分はその企業とどれくらい一致しているか」「どのように活躍したいと考えているのか」を伝えます。志望動機は、応募者の能力や考え、志望度の高さなどを表す重要な要素の1つです。好印象を与える志望動機を作成するには、自分の得意分野や苦手なこと、経験値などを理解しておきましょう。
自己PR
自己PRでは、自分の強みを具体的に伝えましょう。採用担当者は自己PRから、応募者が客観的に自分の強みを理解しているか、その強みが業務で活かせそうかどうかを読み解きます。
自分の強みが最も発揮できた経験、またはその強みを得た過程を書き、就職したあとに業務にどう活かすかをアピールしましょう。
学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたことは、アルバイトや部活動、サークル、ボランティアなどの課外活動について書く就活生が多いです。ゼミや研究室など学業で取り組んだことでもOKですが、学業で取り組んだことは別に書く欄が設けられていることも多いので、学業以外でエピソードを用意しておくと安心です。書くときは、基本的にエピソードを1つに絞りましょう。例えばアルバイトについて書く場合、アルバイトの中で目標としていたことや苦労したことを中心に構成を組み立てると良いでしょう。ただ取り組んだことだけを羅列しても、「特に何を頑張ったのか」「苦労をどう乗り越えたのか」「どんな目的を持って取り組んだのか」が伝わりません。目標を達成するために、苦労を乗り越えるためにどう行動したかを書きましょう。
企業側がESで評価していること
企業側がESから評価しているポイントをまとめました。学歴
出身高校や所属している大学のレベルを確認しています。資格
業務に必要な資格や知識、スキルを持っているかを確認。また、保有している資格から、応募者の志向や能力も見ています。文章作成能力
項目ごとの内容を簡潔にまとめ、読みやすい書類を作成することで、優れた文章作成能力があると判断されます。他社の内定状況
どのような企業や業務に応募し、必要とされている人材であるかを見ています。人柄
ES内では、自己PRだけではなく、そのほかの項目の記入内容から「丁寧」「正直」などの人柄を判断できます。人柄は、選考において重要視されるポイントの1つです。経験や実績
評価できるような経験や実績があるかを確認しています。▼関連記事
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好印象を与えるための3つのポイント
好印象に繋がるES作成のポイントを掴みましょう。1.結論から順序だてて書く
読み手がストレスを感じないよう、端的でわかりやすい文章作成を心掛けましょう。一文が長いと読みづらく、書いてある内容も伝わりにくくなってしまいます。伝わりやすい文章作成のコツは、「結論→理由→結論」の順番にすること。結論を先に示すことで、自分のアピールポイントがしっかりと伝わります。
2.エピソードを具体的に書く
アピールポイントをしっかりと伝えるには、相手がイメージしやすいような具体的なエピソードを用意しましょう。伝えるポイントを絞ったら、自分が経験した出来事を振り返り、文章にしてみましょう。エピソードを具体的に書くことで、自分のアピールポイントに説得力を持たせることができます。
3.企業目線で内容を考える
好印象を与えるESに仕上げるには、企業の目線になって考えることが重要です。選考において企業が重視しているのは、応募者が自社とマッチしているかどうか。あらかじめ、企業が求めている人材やスキルを把握しておきましょう。自分の強みが企業とマッチしていることをアピールできる内容にすることで、高評価に繋がります。
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作成するときの4つの注意点
ESを作成する際の注意点をご紹介します。1.誤字脱字がないようにする
ESは、誤字や脱字がないように仕上げてください。誤字や脱字があることで「注意力に欠けている」「大雑把」というような印象を企業側に与えてしまう可能性があります。2.丁寧な字で書く
相手の読みやすさを意識し、丁寧な字で記入することを心掛けてください。どんなにESの内容が良くても、読みづらい字で書かれていると、悪い印象を与えかねません。
3.余白はできるだけなくす
ESを作成する際は、できるだけ余白がないように記入しましょう。特に、「自己PR」「志望動機」は自分をアピールできる重要な項目です。自分の強みを存分に伝えるためにも、一つひとつの項目はしっかりと埋めてください。
ES添削をしていると、同じような内容であっても最後の行までしっかり埋めているESと、空白が多いESでは、ぱっと見たときの印象が大きく違います。空白が多いと、「なんとなくやる気がなさそう」「そこまで時間をかけずに書いているんだな」と感じてしまうこともあるので、できるだけ最後の行まで埋めましょう。
4.記号や顔文字は使わない
ESを作成する際には、「!」や「?」などの記号や顔文字は使わないようにしましょう。普段メールやSNSで使用することがあっても、応募書類にはふさわしくありません。
採用担当者は、日々応募者の書類に目を通しています。
ESを作成するときは、採用担当者が「面接に呼んでみたい」と思うような内容を目指しましょう。
そのためにも、自分自身や志望企業のことをよく理解し、会社とマッチしている点や貢献できることを簡潔にアピールしましょう。
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本記事の執筆者
藤岡亜里沙(ふじおかありさ)
大学時代は、起業を目指す学生向けのビジネスコンテストの運営や、体育会の広報として各部活の活躍を学内外に発信する活動を行っていました。現在はキャリアチケットのキャリアアドバイザーとして、年間で800人以上の就活生の悩みを聞いて、1人ひとりに合った就活のサポートをしています。
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