学生時代に頑張ったことがない…エピソードの見つけ方や例文を解説

このページのまとめ

  • 学生時代に頑張ったことがないと思う原因は、特別な成果が必要だと感じているため
  • 学生時代に頑張ったことがない場合、自己分析で過去を振り返るのがおすすめ
  • 学生時代に頑張ったことがないときは、新しい取り組みを始める方法もある

学生時代に頑張ったことがない…エピソードの見つけ方や例文を解説のイメージ

「学生時代に頑張ったことがない」と悩む就活生もいるでしょう。学生時代に頑張ったことがないと感じている人は、熱中していたことを思い出したり、第三者に聞いてみるのがおすすめ。

また、学生時代に頑張ったことを伝える際には、企業が求める要素を意識して具体的に話すことが大切です。この記事では、学生時代頑張ったことを探す方法や例文を解説します。ぜひ参考にしてください。

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目 次

「学生時代に頑張ったことがない」と思っても焦らずに考えよう

「学生時代に頑張ったこと」は就職活動では「ガクチカ」と呼ばれ、エントリーシートや面接で頻出する質問です。「ガクチカがない」「何も頑張っていなかった」と悩むこともあるかもしれませんが、焦る必要はありません。

「学生時代に頑張ったこと」は人それぞれ基準が異なるものです。「学生時代に起業した」「大会で優勝した」など、「大きな功績や結果がないと評価されないのでは?」と不安に思っている人も多いでしょう。しかし、誰もが「すごい!」と感じるエピソードを語る必要はありません。

一人ひとりの人生が違うように、頑張った物語も違うのは当然のことです。大きい小さいに関わらず、自分自身で「一番頑張った!」と思うエピソードを嘘偽りなく面接官に話すことが重要です。

ガクチカについては、「ガクチカとは?評価される書き方や例文18選を紹介!」の記事も参考にしてください。

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学生時代頑張ったことがないと思ってしまう原因

学生時代頑張ったことがないと思ってしまうのは、「頑張ったこと」への基準が高いからです。見つからない理由を紹介するので、参考にしてください。

心から頑張ったと思えることがない

「頑張った」と胸を張って言える内容ではないと、ほかの就活生よりもアピール不足になってしまうと思い、履歴書には書けないと考えてしまうのが「頑張ったことがない」と思う原因でしょう。

学生時代頑張ったことが思いつかないなら、少し頑張ったものでもまずは深掘りするのがおすすめ。深掘りすることで、想像以上に自分が頑張っていたことに気づける場合もあります。

特別な成果が必要だと思っているから

「大会での優勝」「リーダーとしてチームを引っ張った」など、特別な成果や経験が必要だと思っているのも、「学生時代に頑張ったことがない」と感じる原因の一つ。しかし、学生時代に頑張ったことで聞かれているのは「輝かしい功績を残したか」ではなく、「努力した過程」です。

そのため、どのような努力を行ってきたかを説明できれば、成果を残せなかった出来事もアピール材料になります。特別な成果にこだわり過ぎず、自信をもってアピールしてみてください。

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学生時代頑張ったことを見つける方法

学生時代に頑張ったことは、熱中していたことを振り返ったり、日常の習慣を書き出したりすると、見つけやすくなります。以下で詳しく解説します。

自己分析で過去を振り返る

学生時代に頑張ったことがないと感じる場合は、自己分析で過去の経験を振り返ってみましょう。たとえば、以下のような内容は学生時代に頑張ったことでよく使われる内容です。

・アルバイト
・サークル
・ゼミ
・留学
・ボランティア

これまでの出来事を1つずつ振り返っていけば、頑張ったと思える経験を見つけられるでしょう。

自己分析の詳しい進め方は、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事を参考にしてください。

日常の習慣を深掘りする

頑張ったことが思いつかない場合は、日常生活の習慣を振り返り、深掘りする方法もおすすめです。習慣として行っていることは、頑張ったこととして認識しづらい場合があるからです。

たとえば、「毎朝ランニングを行っている」といった習慣は、周囲から「頑張っていること」と認識される可能性があります。その習慣が長く続いているなら、頑張ったこととして十分にアピールできるでしょう。

まずは1日の流れを1週間分書き出してみてください。それぞれを見比べることで、習慣になっている出来事を見つけられるはずです。

第三者に聞く

学生時代に頑張ったことを自分で見つけるのが難しい場合は、友人や家族など周囲の人に聞いてみましょう。第三者に意見を聞いてみることで、自分では気づいていなかった部分に気づける可能性があります。

たとえば、自分では特に頑張っているつもりがなく忘れていることも、他人にとっては印象に残っていたり、努力していると感じていたりする場合があるでしょう。また、客観的な意見を取り入れることによって、面接官にも説得力のあるアピールができます。

学生時代頑張ったことが見つからないと感じる場合は、「「ガクチカがない」は勘違い!見つからないときの対処法や7つの例文を紹介」の記事も参考にしてください。

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学生時代頑張ったことで企業が重視する4つのポイント

この項目では、頑張ったことから企業が重視するポイントを解説します。魅力的な回答をするために、質問される意図を把握しておきましょう。

1.人柄

企業は学生時代に頑張ったことを通して、「どのようなことに興味を持っているのか」「継続や努力ができるか」「周囲との関わり方」を知り、応募者の人となりを把握しようとしています。

また、企業は就活生の人柄を知り、自社の求める人材とマッチするかを確認しています。意欲や将来性があっても、社風やビジョンと合わなければ早期離職につながる可能性があるからです。

2.物事への取り組み方

企業は、学生の頑張ったことから物事への取り組み方を知ろうとしています。物事への取り組み方は、そのまま仕事に取り組む姿勢に直結するからです。

「何にモチベーションを感じるのか」「目標を達成するために、どのような手段を使うのか」「困難はどう乗り越えるのか」という物事への取り組み方から仕事への姿勢を予測し、自社で活躍できるかを判断しているといえるでしょう。

3.将来の可能性

学生時代に頑張ったことを質問するのは、「将来の可能性を知りたい」という理由もあります。

「入社後、しっかり貢献してくれそうか」「短期離職せず長く働いてくれそうか」「将来のビジョンが自社とマッチしている」かどうかガクチカから見られているでしょう。そのため、学生時代に頑張ったことには、「その会社にどう貢献できるか」「その会社で成し遂げたいこと」を含めて将来の可能性を感じてもらうことが大切です。

4.問題解決能力

学生時代頑張ったことから、問題解決能力が知りたいという目的もあります。問題や課題に対してどのように行動し、解決するのかを確認するためです。

たとえば、何かあればすぐに誰かに相談する人もいれば、自分で工夫して問題を解決する人もいるでしょう。学生時代に問題が起きた際に取った行動は、仕事で問題に直面した際にとる行動に反映されるものです。

企業は課題に対するアプローチ方法から、自社の社風とマッチしているかを確認しています。

学生時代頑張ったことを伝えるために、どのような点が評価されているかも知っておきましょう。企業が評価しているポイントは、「「学生時代に力を入れたこと」はなぜ聞かれる?アピールできる書き方を解説!」の記事で解説しています。

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学生時代頑張ったことを伝える際の構成

学生時代に頑張ったことを伝える際は、「頑張ったことの内容」「エピソード」「仕事への活かし方」の順番で伝えるのがおすすめです。ここでは、分かりやすく伝えるための構成を紹介します。

1.頑張ったことを最初に伝える

学生時代に頑張ったことを伝える際は、まず何を頑張っているかを伝えましょう。頑張っている内容を最初に伝えることで、どのようなことを話すのか明確になるからです。

たとえば、「私が学生時代頑張ったことは部活動です。」というように伝えます。短く端的に伝えることを意識すると、相手にわかりやすく伝わるでしょう。

2.具体的なエピソードを伝える

次に、学生時代に頑張ったことの具体的なエピソードを伝えましょう。「どのような考えで」「どのような行動をしたのか」を分かりやすく伝えるのがポイントです。

エピソードを伝える際は、ほかの就活生との差別化を意識しましょう。自分の考えや行動を詳しく伝えることにより、ほかの就活生との違いが明確になるはずです。

3.学びを仕事にどのように活かすか伝える

最後に、学生時代に頑張ったことを通して得た学びを、仕事でどのように活かすかを伝えましょう。

どれだけ素晴らしい経験でも、仕事で活かせないものでは評価が難しくなります。アピールしたい経験が仕事に活かせるかどうかは最初に考えておきましょう。

仕事で活かせる強みや学びを考えるために、企業研究を行って志望企業の情報を把握しておくことがおすすめです。企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。

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学生時代頑張ったことを伝える際のポイント

学生時代頑張ったことを伝える際には、話す順番に気をつけたり、企業が求める要素を意識したりしてください。以下で、詳しく解説します。

誰にでも伝わる表現をする

学生時代に頑張ったことを伝える際は、誰でも理解できる表現を心がけましょう。専門用語や自分たちしか使用しない用語は、使わないことが大事です。

専門用語を使用してしまうと、エピソードの情景がイメージしづらい可能性があります。専門用語の意味が気になり、エピソード自体に集中してもらえない恐れもあるでしょう。

表現方法を考えるときは、「小学生にも伝わるか」を意識するのがポイントです。誰にでも伝わる表現を使用すれば、自分の魅力を十分にアピールできるでしょう。

企業が求めている内容を盛り込む

志望企業が求めている人物像を理解し、文章に盛り込むことも大切です。企業によってどのような人物を募集しているかは違うことを意識しましょう。

たとえば、協調性を必要とする職種の場合は、チームワークを発揮しているエピソードが評価されます。一方で、主体性を評価する企業もあれば、コミュニケーション能力を評価する企業もあるでしょう。

求めている強みは企業によって異なるので、どのような人物を求めているか調べておく必要があります。企業研究を行って応募先への理解を深め、求める人物像に沿ってアピールしましょう。

数字を使って具体的に示す

エピソードを説明する場合は、数字を使って具体的に示すのがおすすめです。漠然とした内容だと、どれだけ頑張っているのか伝わりにくくなります。

たとえば、ジョギングを頑張って続けていることを伝えたい場合は、「毎日ジョギングをしています」だけでなく、「毎日1時間、2年以上ジョギングをしている」のように伝えましょう。

数字を使って具体的に示すことで、自分の頑張りを明確にできます。あいまいな表現は減らして、具体的に伝えることを意識してみてください。

学生時代頑張ったことを伝えるコツについては、「学生時代頑張ったことでアピールするコツは?テーマ別に例文を紹介!」の記事でも紹介しています。

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学生時代頑張ったことをアピールする際の注意点

学生時代頑張ったことを伝える際には、結果や成果の報告だけになったり、自信がない伝え方をしたりしないように注意してください。以下で詳しく解説します。

結果や成果の報告だけにならないようにする

学生時代頑張ったことが、結果や成果の報告だけにならないよう注意してください。面接官が学生時代に頑張ったことから知りたいのは、学生が出した結果や成果ではなく、人柄や強みです。

エピソードを具体的に話して伝わりやすくするのは重要ですが、大きな成果や華々しい結果だけをアピールしているという印象を与えないように、そこから得たことや自分の思考のプロセスも含めてください。

結果や成果の報告だけになると、こちらの意図を汲み取れず読解力やコミュニケーション力がないと捉えられる恐れもあるでしょう。

自信がない伝え方をしない

学生時代に頑張ったことを伝える際は、自信がない伝え方をしないよう注意してください。

「頑張ったことがないから、とりあえず話す」「いい結果ではないから不安」などと思いながら話すと、面接官に自信のなさが伝わってしまいます。

どのようなエピソードにも優劣はないので、自信をもって伝えることが大切です。自信をもって堂々と伝えれば、自分らしさをアピールでき、高評価を得られる可能性があります。

エピソードは1つに絞る

学生時代頑張ったことで伝えるエピソードは、1つに絞りましょう。複数の内容を伝えると、1つのエピソードに対する印象が薄れてしまうからです。

面接官が評価しているのは、「どのように頑張ったか」というエピソードの過程になります。頑張ったことの数を評価しているわけではないので、気をつけてください。

自己PRなどのエピソードと違うものを用意する

自己PRや長所短所などとは、違ったエピソードを用意しておきましょう。同じ内容にしてしまうと、使い回していると考えられ、評価を下げてしまいます。

ただし、同じテーマであっても、エピソードの内容が違う場合は問題ありません。たとえば、「アルバイトの接客で強みを発揮したエピソード」と、「アルバイトの売上改善を頑張ったエピソード」は別物です。

自己PRなどと内容がかぶりそうな場合は、別の経験で書けないかを考えてみるとよいでしょう。

自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」の記事で、自己PRにおける注意点や答え方を解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

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学生時代頑張ったことを伝える際の例文

この項目では、学生時代頑張ったことを伝える際の例文を解説します。頑張ったことをどのように伝えるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

アルバイトをアピールする例文

私が学生時代に頑張ったことはアルバイトです。コンビニでのアルバイトを3年間していました。将来に向けた貯金をしたいと思い、アルバイトを始めました。

人見知りな性格ではありましたが、アルバイト経験を通じて、コミュニケーション能力を身につけることができたと思います。

常に笑顔での接客を心がけていたので、お客さまからも褒められることがありました。また、スタッフ同士でも積極的にコミュニケーションをとることで、フォローし合いながら働くことができました。御社でも、このコミュニケーション能力を活かして、貢献してまいります。

趣味をアピールする例文

私が学生時代に頑張ったことは、ジョギングです。朝と夜に、合計で1日2時間行っていました。

大学に入り、生活習慣が乱れたことによって体重が増えたので、ダイエットのために始めたのがきっかけです。1年ほどで体重は元に戻りましたが、健康のためにと思い、3年間続けていました。

ジョギングを始めたことによって、早起きが習慣になり、規則正しい生活を送ることができました。

この経験から、一つの物事を継続することの大切さを学びました。御社でも、この継続力を活かして、どんな物事に対しても向き合い、努力を継続させていきたいと考えています。

学生時代頑張ったことの例文については、「趣味でもOK?「学生時代に頑張ったこと」の書き方のコツ」も参考にしてください。

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学生時代頑張ったことがないときにできる行動

学生時代頑張ったことがない場合は、ガクチカに書ける新しいことを始めてみましょう。おすすめの行動を3つ紹介するので参考にしてください。

アルバイトを始める

学生時代頑張ったことがない場合、アルバイトを始めてみましょう。学校生活とは違った体験ができ、エピソードも思いつきやすくなります。

アルバイトは、「難しかったこと」「苦労したこと」「成長したこと」など、ガクチカに書きやすい経験ができる場所です。アルバイトに挑戦してみる、新しい場所で働き始めるなどを試してみてください。

インターンシップに参加する

インターンシップの経験も、学生時代頑張ったことに書きやすい内容です。参加する際は、短期よりも長期のインターンシップをおすすめします。

短期インターンシップの場合、企業の話を聞いたり、簡単なワークで終わってしまうことも多く、頑張ったことにはならない場合もあるでしょう。長期インターンシップであれば、目標も立てやすく、成果を出すために頑張れるのでアピールできる経験になります。

インターンシップについて詳しく知りたい学生は、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事を参考にしてください。就職活動でのアピールにもつながるのでおすすめです。

ボランティアを始める

ボランティアに参加し、目標に向かって頑張るのもおすすめ。子どもたちのサポートや震災復興、環境問題への対応など、多くの課題に対して向き合う機会ができます。

ボランティアの場合、「どんな課題があるのか」「解決に向けてどのように頑張ったのか」が考えやすい点がメリット。自分の興味のある問題に対し、参加してみるとよいでしょう。

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「学生時代に頑張ったことがない」と悩むあなたへ

ここまで、学生時代に頑張ったことを探す方法や伝える際のポイントを解説してきました。しかし、「どうしてもガクチカが書けない」「自分のエピソードが学生時代頑張ったこととして適切か不安」と悩む人もいるでしょう。

学生時代に頑張ったことに関する悩みは、OB・OGや就職エージェントなどの信頼できる第三者に相談するのがおすすめ。文章を添削してもらったり、客観的な視点で頑張ったことを見つけてもらい、就職活動でのアピールにつなげましょう。

就職エージェントであるキャリアチケットは1対1で就活生の相談に乗ったり、自己分析を深掘りして新たな強みや頑張ったことを発見するサポートをしています。

また、あなたの価値観に合った企業を厳選して紹介することも可能なので、就職活動に不安を感じたらぜひご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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