このページのまとめ
- 学生時代頑張ったことは熱中していたことを振り返ったり、第三者に聞いたりする
- 学生時代頑張ったことで企業が重視しているのは、人柄や物事への取り組み方
- 学生時代頑張ったことを伝える際には、企業が求める要素を意識する
「学生時代に頑張ったことがない」と悩む就活生もいるでしょう。学生時代に頑張ったことがないと感じている人は、熱中していたことを思い出したり、第三者に聞いてみるのがおすすめ。
また、学生時代に頑張ったことを伝える際には、企業が求める要素を意識して具体的に話すことが大切です。この記事では、学生時代頑張ったことを探す方法や例文を解説。ぜひ、参考にしてください。
- 「学生時代に頑張ったことがない」と思っても焦らずに考えよう
- 学生時代頑張ったことがないと思ってしまう原因
- 心から頑張ったと思えることがない
- 評価される成果が必要だと考えている
- 学生時代頑張ったことを探す方法
- 熱中していたことを振り返る
- 日常の習慣を書き出す
- 第三者に聞く
- 学生時代頑張ったことで企業が重視する4つのポイント
- 1.人柄
- 2.物事への取り組み方
- 3.将来の可能性
- 4.問題解決能力
- 学生時代頑張ったことを伝える際のポイント
- 話す順番に気をつける
- 企業が求める要素を意識する
- 具体的に話す
- 学生時代頑張ったことをアピールする際の注意点
- 結果や成果の報告だけにならないようにする
- 自信がない伝え方をしない
- エピソードは1つに絞る
- 自己PRなどのエピソードと違うものを用意する
- 学生時代頑張ったことを伝える際の例文
- アルバイトをアピールする例文
- 趣味をアピールする例文
- 学生時代頑張ったことがないときにできる行動
- アルバイトを始める
- インターンシップに参加する
- ボランティアを始める
- 「学生時代に頑張ったことがない」と悩むあなたへ
「学生時代に頑張ったことがない」と思っても焦らずに考えよう
「学生時代に頑張ったこと」は就職活動では「ガクチカ」と呼ばれ、エントリーシートや面接で頻出の質問です。「ガクチカがない」「何も頑張っていなかった」と悩む人は多いと思いますが、焦る必要はありません。
「学生時代に頑張ったこと」は人それぞれ基準が異なるものです。「学生時代に起業した」「大会で優勝した」など、大きな功績や結果だけが評価されると思っている人も多いでしょう。しかし、誰もが「すごい!」と感じるエピソードを語る必要はありません。
一人ひとりの人生が違うように、頑張った物語も違うのは当たり前のことです。大きい小さいに関わらず、自分自身で「一番頑張った!」と思うエピソードを嘘偽りなく面接官に話すのが重要です。
ガクチカについては、「ガクチカの例文18選!書き方の3ステップや企業の評価基準を解説」も参考にしてください。
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学生時代頑張ったことがないと思ってしまう原因
学生時代頑張ったことがないと思ってしまうのは、「頑張ったこと」への基準が高いからです。見つからない理由を紹介するので、参考にしてください。
心から頑張ったと思えることがない
「頑張った」と胸を張って言える内容ではないと、ほかの就活生よりもアピール不足になってしまうと思い、履歴書には書けないと考えてしまうのが「頑張ったことがない」と思う原因でしょう。
学生時代頑張ったことが思いつかないなら、少し頑張ったものでもまずは深掘りするのがおすすめ。深掘りすることで、想像以上に自分が頑張っていたことに気づける場合もあります。
評価される成果が必要だと考えている
「大会での優勝や表彰」「輝かしい経験」など、華やかな内容を書かないといけないと思っているのも、学生時代に頑張ったことがないと考えてしまう原因のひとつ。しかし、頑張ったことをアピールする場合、特別な成果は必要ありません。企業は就活生の経験や過程を評価しているからです。
自分が頑張ったと思えることであれば、失敗した内容でもアピールにつながります。成果が必要だと悩んでいる場合は、うまくいかなかったことや、失敗した経験からも探してみてください。
ガクチカが思いつかない場合の対処法は、「「ガクチカがない…」は勘違い!見つからない時の対処法や7つの例文を紹介」の記事で解説しています。この記事を参考に、もう一度頑張ったことがないか探してみてください。
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学生時代頑張ったことを探す方法
学生時代に頑張ったことは、熱中していたことを振り返ったり、日常の習慣を書き出したりすると、見つけやすくなります。以下で詳しく解説します。
熱中していたことを振り返る
「頑張ったことがない」と悩んでいる人は、学生時代に熱中していたことを振り返ってみてください。
素晴らしい結果を残しているものである必要はないので、自己分析を行って自分が時間をかけていたことを思い出しましょう。たとえば、アルバイトやサークル活動、ゼミ活動、留学、ボランティア活動は就活生のガクチカとしてよく話される活動です。
時間をかけていた活動の中で「なぜ行動したのか」「課題に直面したときどう解決したのか」「どのような結果になったのか」という内容を伝えると、就職活動でも効果的にアピールできます。
日常の習慣を書き出す
頑張ったことがない人は、日常の習慣を書き出すこともおすすめです。自分では当たり前になっていて頑張っている意識がなくても、継続的に行っていることがあれば、頑張ったこととしてアピールできます。
まずは、自分の1日の流れを1週間分紙に書き出してください。そして、客観的にその日常を見てみると「毎朝ランニングを行っている」「毎日料理をしている」などの習慣を見つけられる可能性があります。
日常の習慣をガクチカとして話す場合には、「なぜやろうと思ったのか」「習慣にするための工夫はしたのか」「習慣にしてどんなよいことが起こったのか」を内容に含めてください。日常生活の中で意識していることや行動したことを書き出すと、自分の頑張っていることを発見できます。
第三者に聞く
自分で思い浮かばない場合は、友人や家族、教授など自分のことをよく知っている人物に聞くのもおすすめです。第三者に聞くことで、自己分析するだけでは気がつかない一面に言及してくれる可能性があるからです。
たとえば、自分では特に頑張っているつもりがなく忘れていることも、他人にとっては印象に残っていたり努力していると感じている可能性があるでしょう。また、客観的な意見を取り入れることによって、面接官にも説得力のあるアピールができます。
学生時代頑張ったことを探す方法については、「学生時代頑張ったことは勉強でもOK?評価される伝え方を解説」も参考にしてください。
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学生時代頑張ったことで企業が重視する4つのポイント
この項目では、頑張ったことから企業が重視するポイントを解説します。魅力的な回答をするために、質問される意図を把握しておきましょう。
1.人柄
企業は学生時代に頑張ったことを通して、「どのようなことに興味を持っているのか」「継続や努力ができるか」「周囲との関わり方」を知り、応募者の人となりを把握しようとしています。
また、企業は就活生の人柄を知り、自社の求める人材とマッチするかを確認しています。意欲や将来性があっても、社風やビジョンと合わなければ早期離職につながる可能性があるからです。
2.物事への取り組み方
企業は、学生の頑張ったことから物事への取り組み方を知ろうとしています。物事への取り組み方は、そのまま仕事に取り組む姿勢に直結するからです。
「何にモチベーションを感じるのか」「目標を達成するために、どのような手段を使うのか」「困難はどう乗り越えるのか」という物事への取り組み方から仕事への姿勢を予測し、自社で活躍できるかを判断しているといえるでしょう。
3.将来の可能性
学生時代に頑張ったことを質問するのは、「将来の可能性を知りたい」という理由もあります。
「入社後、しっかり貢献してくれそうか」「短期離職せず長く働いてくれそうか」「将来のビジョンが自社とマッチしている」かどうかガクチカから見られているでしょう。そのため、学生時代頑張ったことには、「その会社にどう貢献できるか」「その会社で成し遂げたいこと」を含めて将来の可能性を感じてもらうことが大切です。
4.問題解決能力
学生時代頑張ったことには、問題解決能力が知りたいという目的もあります。問題や課題に対して、どのように行動をし、解決するのかを確認するためです。
たとえば、何かあればすぐに誰かに相談する人もいれば、自分で工夫して問題を解決する人もいるでしょう。学生時代に問題が起きた際に取った行動は、仕事で問題に直面した際に取る行動に反映されるものです。
企業は課題に対するアプローチ方法から、自社の社風とマッチしているかを確認しています。
学生時代頑張ったことで評価されるには、伝え方も重要です。評価される伝え方は「特別な経験は不要?「学生時代に力を入れたこと」の伝え方」の記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
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学生時代頑張ったことを伝える際のポイント
学生時代頑張ったことを伝える際には、話す順番に気をつけたり、企業が求める要素を意識したりしてください。以下で、詳しく解説します。
話す順番に気をつける
学生時代頑張ったことは、以下の構成で話すことで効果的にアピールできます。
(1)結論(打ち込んでいた内容)から明確に述べる
(2)打ち込んでいた理由を話す
(3)目的意識や動機、計画案、解決法などに触れて話を進める
(4)「成果」「得たもの」「学んだこと」を伝える
(5)最後に「得たもの」「学んだこと」を企業にどう活かすかを伝える
長めの内容になりがちですが、長々と語るのは避けましょう。就職活動では分かりやすく伝えるのが基本。読み手、聞き手のことを考えた文章量で作成してください。
企業が求める要素を意識する
志望する企業によって、学生時代に頑張ったことの内容に変化をつけましょう。たとえば、協調性を必要とする職種の場合は、「チームワークを発揮し、物事を成し遂げたエピソード」というように、求められている人材に沿うエピソードを語ってください。
就活生に求めている強みや人柄は企業によって異なります。企業が求める人材に合ったガクチカの作成のためには、自己分析を徹底して自分の強みを理解することと企業研究が欠かせません。
具体的に話す
学生時代頑張ったことを伝える際は、実際にどのような行動を取ったかを具体的に説明すると、相手に伝わりやすくなります。
「▲年間アルバイトをして▲▲が得意になった」「1日▲時間、ジョギングをしていた」というように、実行していた期間や頻度などはできるだけ数字で表すとよいでしょう。エピソードに数字を取り入れれば、相手も頑張ったことのイメージがしやすくなります。
ただし、エピソードを具体的にしすぎて、本当に伝えたいこと以外の内容を含めないように注意が必要です。
具体的にどのように伝えればよいかは、「学生時代頑張ったことの答え方と例文|印象に残るエピソードで面接突破!」の記事で紹介しています。
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学生時代頑張ったことをアピールする際の注意点
学生時代頑張ったことを伝える際には、結果や成果の報告だけになったり、自信がない伝え方をしたりしないように注意してください。以下で詳しく解説します。
結果や成果の報告だけにならないようにする
学生時代頑張ったことが、結果や成果の報告だけにならないよう注意してください。面接官が学生時代に頑張ったことから知りたいのは、学生が出した結果や成果ではなく、人柄や強みです。
エピソードを具体的に話して伝わりやすくするのは重要ですが、大きな成果や華々しい結果だけをアピールしているという印象を与えないように、そこから得たことや自分の思考のプロセスも含めてください。
結果や成果の報告だけになると、こちらの意図を汲み取れず読解力やコミュニケーション力がないと捉えられる恐れもあるでしょう。
自信がない伝え方をしない
学生時代頑張ったことを伝える際に、自信がないと伝わる話し方はしないように注意してください。
「頑張ったことがないから、とりあえず話す」「いい結果ではないから不安」などと思いながら話すと、面接官に自信のなさが伝わってしまいます。
どんな内容であってもエピソード自体に優劣はないので、自信を持って話すことが大切です。自信をもって話すだけで、面接官に与える印象も良くなり高評価を得られる可能性が高まるでしょう。
ガクチカの書き方については、「【就活基礎講座 #2】選ばれるESの書き方~ガクチカ編~」も参考にしてください。
エピソードは1つに絞る
学生時代頑張ったことで伝えるエピソードは、1つに絞りましょう。複数の内容を伝えると、1つのエピソードに対する印象が薄れてしまうからです。
なお、面接官が評価しているのは、「どのように頑張ったか」というエピソードの過程になります。頑張ったことの数を評価しているわけではないので気をつけてください。
自己PRなどのエピソードと違うものを用意する
自己PRや長所短所などとは、違うエピソードを用意しておきましょう。同じ内容にしてしまうと、違いを評価してもらえず、評価を下げてしまいます。
ただし、同じ取り組みであっても、エピソード自体が違う場合は問題ありません。たとえば、「アルバイトの接客で強みを発揮したエピソード」と、「アルバイトの売上改善を頑張ったエピソード」は別物です。
自己PRなどと内容がかぶりそうな場合は、別の経験で書けないかを考えてみるとよいでしょう。
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学生時代頑張ったことを伝える際の例文
この項目では、学生時代頑張ったことを伝える際の例文を解説します。頑張ったことをどのように伝えるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
アルバイトをアピールする例文
私が学生時代に頑張ったことはアルバイトです。コンビニでのアルバイトを3年間していました。将来に向けた貯金をしたいと思い、アルバイトを始めました。
人見知りな性格ではありましたが、アルバイト経験を通じて、コミュニケーション能力を身につけることができたと思います。
常に笑顔での接客を心がけていたので、お客さまからも褒められることがありました。また、スタッフ同士でも積極的にコミュニケーションをとることで、フォローし合いながら働くことができました。御社でも、このコミュニケーション能力を活かして、貢献してまいります。
趣味をアピールする例文
私が学生時代に頑張ったことは、ジョギングです。朝と夜に、合計で1日2時間行っていました。
大学に入り、生活習慣が乱れたことによって体重が増えたので、ダイエットのために始めたのがきっかけです。1年ほどで体重は元に戻りましたが、健康のためにと思い、3年間続けていました。
ジョギングを始めたことによって、早起きが習慣になり、規則正しい生活を送ることができました。
この経験から、一つの物事を継続することの大切さを学びました。御社でも、この継続力を活かして、どんな物事に対しても向き合い、努力を継続させていきたいと考えています。
学生時代頑張ったことの例文については、「趣味でもOK?「学生時代に頑張ったこと」の書き方のコツ」も参考にしてください。
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学生時代頑張ったことがないときにできる行動
学生時代頑張ったことがない場合は、ガクチカに書ける新しいことを始めてみましょう。おすすめの行動を3つ紹介するので参考にしてください。
アルバイトを始める
学生時代頑張ったことがない場合、アルバイトを始めてみましょう。学校生活とは違った体験ができ、エピソードも思いつきやすくなります。
アルバイトは、「難しかったこと」「苦労したこと」「成長したこと」など、ガクチカに書きやすい経験ができる場所です。アルバイトに挑戦してみる、新しい場所で働き始めるなどを試してみてください。
インターンシップに参加する
インターンシップの経験も、学生時代頑張ったことに書きやすい内容です。参加する際は、短期よりも長期のインターンシップをおすすめします。
短期インターンシップの場合、企業の話を聞いたり、簡単なワークで終わってしまうことも多く、頑張ったことにはならない場合もあるでしょう。長期インターンシップであれば、目標も立てやすく、成果を出すために頑張れるのでアピールできる経験になります。
インターンシップについて詳しく知りたい学生は、「インターンシップとは何か?特徴や選び方などをご紹介!」の記事を参考にしてください。就職活動でのアピールにもつながるのでおすすめです。
ボランティアを始める
ボランティアに参加し、目標に向かって頑張るのもおすすめ。子どもたちのサポートや震災復興、環境問題への対応など、多くの課題に対して向き合う機会ができます。
ボランティアの場合、「どんな課題があるのか」「解決に向けてどのように頑張ったのか」が考えやすい点がメリット。自分の興味のある問題に対し、参加してみるとよいでしょう。
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「学生時代に頑張ったことがない」と悩むあなたへ
ここまで、学生時代に頑張ったことを探す方法や伝える際のポイントを解説してきました。しかし、「どうしてもガクチカが書けない」「自分のエピソードが学生時代頑張ったこととして適切か不安」と悩む人もいるでしょう。
学生時代に頑張ったことに関する悩みは、OB・OGや就活エージェントなどの信頼できる第三者に相談するのがおすすめ。文章を添削してもらったり、客観的な視点で頑張ったことを見つけてもらい、就職活動でのアピールにつなげましょう。
就活エージェントであるキャリアチケットは1対1で就活生の相談に乗ったり、自己分析を深掘りして新たな強みや頑張ったことを発見するサポートをしています。
また、あなたの価値観に合った企業を厳選して紹介することも可能なので、就職活動に不安を感じたらぜひご相談ください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。