このページのまとめ
- 近年通年採用を実施している企業は増えている
- 通年採用を通過するためには自己分析・企業研究・志望動機の徹底が不可欠
- 通年採用では企業とのマッチに加えて、実績やスキルも重要視される
「新卒就活生が通年採用を受けるメリットは?」「就活をするうえで一括採用と比べて難しいのか」と気になっている学生も多いでしょう。この記事では、通年採用を利用することによって新卒就活生が受ける影響や、企業にとってのメリット・デメリット、内定獲得に向けての対策などを解説しています。通年採用を行っている企業の特徴もご紹介しているので、通年採用に向けて準備を万全にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
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- 通年採用と新卒一括採用の違い
- 就活をするうえで通年採用の現状を把握しておこう
- 新卒一括採用に対する課題
- 通年採用を取り入れている企業は2割弱
- 通年採用を企業が実施する理由
- 内定辞退者が出た場合の人材補充
- 幅広い人材を受け入れるため
- 通年採用の企業側のメリットとデメリット
- メリット①優秀な人材と出会える
- メリット②選考に時間をかけられる
- デメリット①コストが増える
- デメリット②滑り止めとしての応募が多くなる
- デメリット③採用担当者の負担が増える
- 通年採用の学生側のメリットとデメリット
- メリット①複数の企業に応募できる
- メリット②同じ企業に何度も応募できる
- メリット③早く内定がもらえる
- デメリット①選考のレベルが高くなる
- デメリット②倍率が高くなる
- デメリット③積極的に情報を集める必要がある
- 新卒就活生の通年採用をしている企業の探し方
- 求人サイト・逆求人サイトを活用する
- 就活エージェントの利用
- 就活イベントに参加する
- 通年採用を通過するための対策
- 自己分析をブラッシュアップする
- 差別化を図る企業研究
- 説得力のある志望動機を作成する
- 実績を積んでアピール
- 通年採用の面接で心得ておきたい話し方
- 相手の理解を促す話し方を心がける
- 自分のくせを直す
- 話し方を見直す
- 就活生は知っておきたい企業によって異なる通年採用の方法
- 入社時期を決める
- 採用形態を職種によって変える
- 応募条件の幅を広げる
- さまざまな選考プロセスの導入
- 就活生で通年採用の企業を受けるか悩んでいるあなたへ
通年採用と新卒一括採用の違い
通年採用は、今まで主流だった新卒一括採用と比べてどのような違いがあるのでしょうか。特徴や違いを知ることで、より万全な準備を持って通年採用に挑むことができます。
「新卒一括採用」は、毎年同じ時期にまとめて学生を募集し選考、採用します。多くの就活生が応募するので、企業側には
・その中から自社にマッチする学生を効率的に選考できる
・一気に就活採用を行うので、採用のコストを削減できる
などのメリットがあります。
一方で、「通年採用」では一年を通して採用活動を行うため、学生の応募のタイミングによって選考スケジュールが異なります。一度に多数の学生と比較することは難しいですが、一人ひとりをじっくり選考できるため、より自社の理想の人物像に近い学生を見つけることが可能といえます。また、決められた期間でなくても、企業が必要な時期に採用ができるという点も特徴です。
そのほかの採用について知りたい方は、「夏採用で内定を獲得しよう!選考対策のポイントや注意点を解説」
「秋採用で内定を獲得する5つのポイントとは?企業の探し方や注意点も解説」
「冬採用攻略法!他時期の採用との違いや特徴・対策など解説」の記事も参考にしてみてください。
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就活をするうえで通年採用の現状を把握しておこう
現在は「新卒一括採用」が経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)によって取り決められています。これは、学生の本分である学業が、就職活動によって妨げられるのを防ぐ目的があります。
では、なぜ通年採用が広がりつつあるのでしょうか。通年採用の現状をしっかり把握したうえで就職活動を進めましょう。
新卒一括採用に対する課題
大学の就職活動といえば、3月から広報活動が始まり、6月から選考がスタートする新卒一括採用が一般的でした。これは日本特有の就職活動に対するルールですが、現在この新卒一括採用に対する課題が浮き彫りになっています。
ひとつ目は、少子高齢化による労働人口の減少です。働く人が少ないため、企業が若手社員を確保するのは簡単ではありません。また、採用したとしても、早期離職者は少なからずいます。そのような現状を打開するため、通年採用を行う企業が増えつつあります。
ふたつ目は、グローバル化により新卒一括採用では、帰国子女や留学生の採用のタイミングが合わない可能性があることです。海外の大学卒業後、日本での就活が滞りなくできるように、通年採用を取り入れる動きが見られています。
通年採用を取り入れている企業は2割弱
就職みらい研究所の「就職白書2021」によると、2021年卒の採用形態として通年採用を導入している企業は、19.2%で2割弱という結果でした。一方で、2022年卒採用で通年採用を予定している企業は27.0%と大きく増加しています。
このように、通年採用を導入して優秀な人材を見つけたいと考えている企業が増えていることがわかります。
参照元
就職みらい研究所
就職白書2021
新卒一括採用が廃止されることは決定していますが、厳格にいつからかはまだ発表されていません。しかし、今後通年採用が拡大していくことが予想されます。「就活ルールが廃止される!今後の就活はどうすればいい?」の記事を読んで、就活ルールについて知識を深めておきましょう。
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通年採用を企業が実施する理由
通年採用とは、時期にかかわらず一年通して行っている採用のこと。新卒採用は春や夏に行われる一括採用が主流でしたが、先述したように近年、通年採用をスタートする企業は増える傾向にあります。
では、なぜ企業は通年採用を積極的に実施するようになったのか、その理由を解説します。
内定辞退者が出た場合の人材補充
就職みらい研究所の「就職白書2023」の調査によると、2023年卒の採用目標数を充足できた企業は4割程度で、前年より大幅に減少。そして、計画より採用数が少なかったと回答した企業の中で、採用数が満たなかった理由として、「内定辞退が予定より多かった」と回答した企業は52.7%で5割を超えていました。
このように、新卒一括採用後に「内定者が内定を辞退した場合」への措置として、通年採用が取り入れられています。通年採用では、時期に左右されずに採用活動を開始できるので、内定辞退者の補充や、予算や会社の事業改革などによる急な人員不足への対応も可能になります。
参照元
就職みらい研究所
就職白書2023
幅広い人材を受け入れるため
先述したように、企業が通年採用を取り入れるようになった背景として、事業内容の多様化が進んだことが挙げられます。
グローバル展開している企業や外資系企業など、外国語を必要とする仕事が増加したことなどにより、帰国子女や留学生を受け入れたいという意図があります。
帰国子女の場合、日本での就職活動が間に合わないケースがあったり、留学生の場合は、留学する時期によって就活の時期と被ってしまったりなど、企業側としては、将来自社に貢献してくれるかもしれない人材を逃してしまう可能性があります。
そのため、通年採用を導入することで、意欲のある人材を採用する機会をより増やすことができるのです。
就活の基本的なスケジュールが知りたい方は「大学4年から就活するのは遅い!基本スケジュールと注意点を解説」の記事も参考にしてみてください。
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通年採用の企業側のメリットとデメリット
「通年採用をすることで企業側にもメリット・デメリットはあるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。ここでは、企業が通年採用を行うメリット・デメリットについて解説していきます。
企業側の事情も把握したうえで通年採用に臨みましょう。
メリット①優秀な人材と出会える
通年採用をすることによって、優秀な人材と出会える可能性が高いです。志望意欲が高く準備万全の体制で臨んでくる就活生が多いので、適性をしっかり見極めたうえで採用ができ、お互いのミスマッチも軽減することができます。
また、これまでの新卒一括採用では出会えなかったかもしれない海外の大学を卒業した学生や、部活動引退後の学生など、さまざまな経験を経た学生たちに出会えるかもしれません。
そのため、海外で培われた語学力や積極的に自分を主張する自発性を学んだ学生、そして、厳しい練習にも耐え努力を続けてきた忍耐力のある学生など、さまざまな高い能力を持った学生の採用ができるメリットがあります。
メリット②選考に時間をかけられる
通年採用では、応募期間や選考期間が決められていないので、企業はじっくりと時間をかけて選考を実施することができます。たとえば、面接回数を増やしたりグループワークを行ったり、選考内容を細かく設定することで、志望者を見極める精度も高くなります。
ゆとりをもって採用活動を行えるため、企業が求めている人物像に近い人材を見つけることもできるでしょう。
また、通年採用そして長期インターンシップを取り入れることで、大学1年からインターンシップで学んだ学生に内々定・内定を出すという流れができ、すでに経験を積み、業務をある程度理解している学生を新入社員として迎え入れることも可能です。
デメリット①コストが増える
通年採用では、一括採用と違い、年間を通して募集と選考を行っており、採用広告の掲載期間も伸びるのでその分コストがかかる場合が多いです。また、選考の進み具合や採用時期にばらつきが出てくるので、採用担当者の負担が大きくなり、年間を通してのスケジュール管理が課題になるでしょう。
また採用時期がバラバラであれば、その分新入社員に向けての研修など、教育面でのコストもかかります。
デメリット②滑り止めとしての応募が多くなる
通年採用を行う企業のデメリットなのが、「滑り止め」としての応募対象となってしまう可能性があることです。新卒一括採用よりも前に内定を出した場合、学生は本来の就活を終えてから他の企業と比較検討することができます。
そのため、まず通年採用を導入している企業の内定を獲得してから、新卒一括採用での就活を始める学生、そして、第一志望企業の選考が通らなかったため通年採用を導入している企業にエントリーする学生など、2通りのパターンが考えられます。どちらのパターンの学生にしても、内定を辞退してしまう可能性があり、企業側にとって大きなデメリットとなります。
デメリット③採用担当者の負担が増える
先述したように、通年採用を導入することでのデメリットとして、採用担当者の負担が大きくなることも挙げられます。
新卒一括採用では、一度の期間に集中して、求人広告を出し、書類選考、複数の面接を行い、採用というプロセスを踏めばよかったものを、通年採用では、複数回に渡ってこの工程を行う必要があります。そのため、他の業務と兼任している場合は、効率的に作業を進める能力が問われます。
就活生の中には、いくつかの企業から内定をもらい、滑り止めとして受けた企業に内定辞退を伝える場面も出てくるでしょう。「内定辞退はいつまでできる?法的ルールやマナーに沿った断り方をご紹介」を参考に、マナーを守って内定辞退を申し出るようにしましょう。
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通年採用の学生側のメリットとデメリット
通年採用になることで、新卒就活生にはどのような影響があるのかを解説します。メリット・デメリットをしっかり把握してから通年採用に臨みましょう。メリット①複数の企業に応募できる
通年採用による学生へのメリットのひとつ目は、応募できる企業の数が増やせることです。多くの応募者が集中する一括採用は、当然ライバルも多くなり、また時間も限られているため精神的にもプレッシャーが大きくなりがちです。
そして、限られた期間の中での合同説明会やインターンシップ、選考など、受けたい企業が他にもあるのに時間がなく、余裕がない日々を過ごす人もいるでしょう。一方、通年採用はスケジュールにも余裕があるため、一社ごとの選考に対してしっかり準備をして就職活動ができます。
メリット②同じ企業に何度も応募できる
通年採用による学生へのメリットのふたつ目は、同じ企業に数回エントリーができるという点です。一般的な新卒採用では、通常、同じ企業の選考を2回受けることはできません。
一方、通年採用では1年生からでもエントリーできるので、もし選考を通過できなかったとしても、翌年に再度選考を受けられる可能性が高いです。
ただし、これは企業によって方針が異なるので選考を受ける前にしっかりと確認しておきましょう。
メリット③早く内定がもらえる
通年採用は、内定が早くもらえる可能性があるのもメリット。一括採用は大学3年生〜4年生の期間に就活を始めることがほとんどですが、通年採用の場合は、極端にいえば大学1年生のときに内定をもらうことも可能です。早期に内定を獲得できたら、心に余裕を持って残りの就活ができるでしょう。
また、早く内定をもらえることで、その後の大学生活にも余裕ができ、留学や長期インターンシップ、ボランティアや資格取得など、自分のやりたいことに力を入れることもできます。
デメリット①選考のレベルが高くなる
通年採用のデメリットとしては、選考のハードルが高くなるということが挙げられます。ある程度決まった採用枠での大規模な募集の一括採用に比べ、通年採用では、採用枠が絞られています。学生の能力や適正をじっくり見極める時間が企業側にある分、学生に求められるレベルが高くなりやすい傾向があります。そのため、学生は徹底した自己分析や企業研究などの対策が重要です。
デメリット②倍率が高くなる
通年採用では選考のレベルが高くなるとともに、倍率も高くなる傾向があります。その大きな理由は、一般採用のように一括で大量の学生を募集しないので採用枠が狭くなること。もうひとつに、募集対象の幅が広がるということが挙げられます。
一般採用の対象は、「卒業年度が同じ学生」だったのに対して、通年採用では「大学1年生〜4年生」「留学帰国者」「既卒者」「転職希望者」なども含まれるようになるからです。
デメリット③積極的に情報を集める必要がある
通年採用では、それぞれの企業が各々の日程で採用スケジュールを組むため、積極的に情報を収集し、一社ごとに日程の把握・スケジュール管理が求められます。
自分が興味のある業界・企業が通年採用を導入しているのかなど、早い時期からの情報収集が必要です。
就活ルールが廃止になるメリット・デメリット2ついては「就活事情はどうなる?就活ルール廃止のメリット・デメリット」を参考にしてください。
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新卒就活生の通年採用をしている企業の探し方
先述したように、通年採用は企業によって採用スケジュールが異なるため、自分で積極的に情報収集を行う必要があります。通年採用を実施している企業の探し方をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
求人サイト・逆求人サイトを活用する
まずは、通年採用を行っている企業の求人が載っている求人サイトの利用です。新卒一括採用に向けての求人公開しかしていない大手求人サイトもありますので確認してから登録しましょう。
また、逆求人サイトに登録しておくことも大切です。就活生が登録したプロフィールを見た企業からオファーが届くので、効率的に企業とつながることができます。
というのも、企業が「この学生は自社の価値観にマッチしている」と判断してオファーをするため、自分の人柄や価値観と、企業の社風や雰囲気などがフィットしやすいというメリットがあるからです。
逆求人サイトの利用により、自己PRの内容や方法を見直すきっかけにもなります。どのように自分をアピールすれば、魅力を伝えられるのかを常に考えることで、自己分析にもつながり、自分を深く知ることができるでしょう。
就活エージェントの利用
新卒の通年採用を行っている企業探しでおすすめなのが、就活エージェントの利用です。面談後に自分にマッチした企業を紹介してくれ、求人サイトに掲載されていない非公開求人も紹介してもらうことができるのが最大のメリットです。就活の専門家からのサービスが無料で受けられるので、利用しない手はないでしょう。
就活イベントに参加する
新卒の通年採用を行っている企業を見つける方法として、就活イベントや合同選考イベントに参加するのもおすすめ。一度にたくさんの企業と直接会えるため、時間の節約になるだけでなく、今まで考えていなかった業界や職種に出会える可能性も。また、オンラインで開催される就活イベントも忙しい就活生は積極的に参加するといいでしょう。
就活に役立つサイトを紹介している「スムーズな就職活動のために!就活におすすめのサイト情報」の記事も参考にしてください。
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通年採用を通過するための対策
通年採用を行っている企業はグローバルな視野を持っていたり柔軟性があるので人気度も高く、就職難易度は決して低くはないのが現状。
しかし、対策を万全にすることで内定獲得は大いに可能です。倍率の高い通年採用を突破するための対策法として、ポイントを4つに絞って深掘りしていきます。
自己分析をブラッシュアップする
通年採用を行っている企業は、その人の価値観や人柄をじっくり見て選考を進める可能性が高いです。そのため、学生時代に頑張ったことを通して得た能力や強みなどを再度深掘りし、自己分析をブラッシュアップしましょう。自己PRや面接対策など、自己分析は就活の基本となる活動です。
「自己分析のやり方がわからない」という人は、まず自分史を作成するのがおすすめです。自分史とは、今までの自分の半生を振り返ったもの。これまで経験したことや学んだことを年代順に考えてみることで、今まで忘れていたできごとも思い起こすことができるでしょう。
一般的には、小学校、中学校、高校、大学と学校で分けると書きやすいです。それぞれの学年で、「経験したこと」「経験から考えたこと・感じたこと」「経験から学んだこと」のそれぞれの項目を作り、振り返ってみましょう。項目は追加してもかまいません。たとえば「悲しかったことできごと」「嬉しかったことできごと」など細かく分けるのも一つの方法です。
このように、自分史を作成することで、自分の考え方や学んだことが視覚化でき、何に対してモチベーションが上下するのか、どんな強みがあるのかなどわかりやすくまとめることが可能です。自己分析をすでに行った人も、自分史を作成することで自己分析に磨きをかけることができるでしょう。
差別化を図る企業研究
通年採用では、自己分析と平行して企業研究の徹底も重要な対策です。業務内容はもちろん、企業理念や社風など、志望企業の特徴をしっかり頭に入れておく必要があります。企業に関する情報収集は、企業のホームページや就活サイトを利用するなどして積極的に行いましょう。
また、時間に余裕がある人は、OB・OG訪問を行い、その企業で働いている人の意見を聞いてみましょう。社内環境や、上司との関係、教育制度などホームページからではわからない社内事情を収集しておくと、同業他社との差別化を図ることができます。
説得力のある志望動機を作成する
通年採用の選考においても、志望動機が重要視されます。「なぜその企業なのか」「その企業で将来何がしたいのか」を明確にし、志望意欲の高さをアピールしましょう。採用担当者や面接官をいかに納得させる志望動機を作成できるかが、通年採用選考突破へのカギとなります。
説得力のある志望動機を作成するには、先にお伝えしたように、自己分析と企業研究が欠かせません。また、志望動機を話す流れも確認しておくことが重要です。他の就活生に差をつける志望動機を作成させましょう。
実績を積んでアピール
通年採用では、新卒の学生に対しても専門スキルや実績を求められる傾向にあります。就職経験のない新卒学生にとって実績となりえるのが、企業インターンシップへの参加や大学の研究、課外活動です。企業での長期・短期インターンに参加すると実践的な業務経験が積めるため、ガクチカや面接などでも「実績」としてアピールでき、企業からの評価も高くなります。
自己分析のやり方については「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。
説得力のある志望動機の作り方については「面接で志望理由はどう話す?説得力のある伝え方で好印象を与えよう!」を参考にしてください。
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通年採用の面接で心得ておきたい話し方
通年採用を導入している企業では、ゆとりをもって志望者の選考ができるメリットがあることをお伝えしました。そのため、志望者のスキルや強み以外にも、動作や話し方、表情など細かい点も評価対象として見ているでしょう。
ここでは、面接で好印象を与えられる話し方のポイントについて解説します。まず、自分の話し方はどうか振り返ってみてください。
相手の理解を促す話し方を心がける
面接は、自分の経験してきたことや能力を発表する場ではありません。面接官との対話の場であり、あなたと面接官とのコミュニケーションによって成り立ちます。そのため、一方通行の会話では相手が理解しているのかどうかもわからず、ひとりよがりなものになってしまいかねません。
面接で特に重要なのは、「相手の立場になって考えること」です。まず、ゆっくり話すことを意識しましょう。面接では緊張して自然と早口になってしまうことが多々あります。意識してゆっくり、はっきり話すようにします。
そして、内容を話す順番にも注意が必要です。はじめに、結論を述べるようにしましょう。結論を話しておくことで、面接官は話の内容を理解しやすくなります。
さらに、表情をつけて話すことも大切です。なぜなら、無表情で話し続けると、言葉に感情が表れず、あなたの入社したいという意欲が十分に伝わらない可能性があるからです。話すときは棒読みにならないように気をつけ、話す内容によって表情を変えるようにしましょう。
自分のくせを直す
あなたは、話をするときの自分のくせを知っているでしょうか。たとえば、「えっと、そうですね、私の強みは…」など話し始める前に必ず「えっと、そうですね」をつけてしまったり、「え〜」「あの〜」など話の途中に何度もいってしまっている場合は、内容が聞き取りにくいことがあります。自分に口ぐせがあるかどうか振り返ってみましょう。
話し方だけではなく、動作にも気をつけてください。足を小刻みに動かす、頭をかく、前髪を触るなど、無意識にしてしまっている動作があるかもしれません。そのような言動は、面接官に不快感を与える可能性があります。
話し方を見直す
自分の話し方を見直す方法としては、第三者に見てもらうのがおすすめです。家族や友人、または就活エージェントのアドバイザーと一緒に、本番を想定して面接対策を実施しましょう。第三者に見てもらうことで自分では気付けなかった話し方の改善点が出てくるかもしれません。
また、自分の話し方を録音・録画して見直すのも一つの方法です。はじめは恥ずかしくてうまく話せないかもしれませんが、自分の話し方を振り返ることはとても重要です。見返すことで、「棒読みだな」「無表情だな」「早口だな」などさまざまな点に気づけるはずです。
面接では、話し方に加えてマナーを守ることも重要です。「就職活動の面接マナーはこれ!好印象を与える話し方」を参考にして、面接での基本マナーを頭に入れておきましょう。
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就活生は知っておきたい企業によって異なる通年採用の方法
近年、通年採用を導入している、または導入する予定の企業が増えつつありますが、通年採用には先にお伝えしたようなデメリットも存在します。そこで、できるだけ通年採用におけるデメリットを少なくするような工夫が各企業でなされています。
入社時期を決める
通年採用を導入している企業の中には、選考時期は通年としているものの、入社時期を4月・10月、3月・9月などに限定している場合があります。採用工数はかかりますが、その都度採用者の研修を行う必要がなく、ある程度まとめて実施することができます。このようにすることで、通年採用と新卒一括採用のよい点を活かすことができます。
採用形態を職種によって変える
企業によっては、一度に多数の職種を募集している場合がありますが、特定の職種だけ通年採用を導入していることもあります。企業は、通年採用にすることで、より多彩な経験や価値観を持つ人材を見つけることを期待しています。
応募条件の幅を広げる
新卒一括採用は、その名の通り新卒が対象であることが一般的です。しかし、通年採用では新卒、第二新卒、既卒や転職希望者など幅広い層に対して、オープンに採用を行っている企業もあります。
中には、「30歳未満の人」というように、年齢制限だけ設けている企業も。通年採用を通して、企業はさまざまな経験を経た若手に期待を寄せていることがわかります。
さまざまな選考プロセスの導入
通年採用を取り入れている企業は、選考プロセスも多種多様です。たとえば、エントリーシートの提出は不要で、制作物などの実績を重視する、「実績採用」を行っている企業があります。
また、海外からでも選考に参加できるようにWEB完結型採用を行っていたり、大学1年から選考に参加できる企業もあります。このように、通年採用を導入している企業は、選考プロセスも一風変わっているところが多いようです。
通年採用を導入している企業は、さまざまな経験をしてたくさんのことを学んできた学生と出会うことを期待しています。「大学生のうちにやるべきこと20選!将来や就活にもつながる内容を解説」を参考に、多くのことにチャレンジしてください。
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就活生で通年採用の企業を受けるか悩んでいるあなたへ
「通年採用の就職活動で行き詰っている」「プロからの専門的なアドバイスが欲しい」と思っている方もいるのではないでしょうか。そんなあなたには、キャリアチケットがおすすめです。
キャリアチケットでは、専任アドバイザーによる自己PR添削、面接対策など、ひとりひとりの悩みに合わせた丁寧なサポートを提供しているので、新卒や就活をはじめたばかりの方でも安心です。
困ったことがあったら一人で悩まず、まずは一度ご相談ください。
「就活を辞めたい」と悩みを抱えている方は、まずキャリアチケットに相談して、何が一番よい方法なのか一緒に考えていきましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。