就職活動に役立つギャップイヤーとはどのようなもの?

このページのまとめ

  • ギャップイヤーとは、大学入学前もしくは在学中に課外活動をすること
  • ギャップイヤーの内容はボランティア、留学、インターンなど
  • ギャップイヤーは、人の心を大きくし視野を広げる
  • ギャップイヤーで習得した見識やスキルは就職活動に役立つ

近年、海外では「ギャップイヤー」を利用する若者が増えてきているそうです。しかし、日本においては「ギャップイヤー」という言葉すら聞いたことがないという方が多いのではないでしょうか。
なんとなく知っているという方でも、留学やワーキングホリデーとの違いを問われると説明に困るかもしれません。そこでこのコラムでは、ギャップイヤーについて詳しく説明するとともに、就活におけるメリットに言及していきます。

 

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ギャップイヤーとは?

ギャップイヤーとは、高校卒業から大学への入学、もしくは大学卒業から大学院進学までの期間を指す言葉です。海外ではこの期間を長めに設けていることが多く、その間に学校では得られない経験をすることが推奨されています。
内容は、ボランティア活動や語学留学、ワーキング・ホリデーなどさまざまですが、いずれにしても有意義な経験というのが前提となっているようです。

本来、ギャップイヤーとは休み期間そのものを表す言葉でしたが、最近では、その期間に何かしらの活動をすること自体を意味するようになりました。
また、近年このギャップイヤーを日本でも浸透させていこうという活動も盛んになってきています。

 

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ギャップイヤーではどんなことをするの?

日本で言うならば、春休みに相当する期間ですが、あえて進学せず半年から一年間は、アルバイトやボランティア、短期留学などを経験。その後、大学へ入学するという流れになります。
ギャップイヤー期間中は、基本的に何をしても構いません。大切なのは、自らが積極的に活動するということです。
具体的には、旅行やボランティア、留学、企業インターンなど人それぞれ。興味があることを徹底的にやるという人もいれば、社会の役に立つことをしたいという人もいます。
両者は全く違うようですが、自分のやりたいことにしっかりと向き合うという点では共通しています。

またギャップイヤーを利用する場合、一般的には大学入学前というパターンが多いですが、なかには大学在学中に行うという人もいます。周囲が就職活動を開始するなかで自分は大学を休学し、ギャップイヤーへというのは勇気がいるかもしれません。
しかし、その決断力と実行力こそが就活に大きなメリットをもたらすでしょう。

 

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ギャップイヤーのメリット

この項では、ギャップイヤーを経験することで得られるものやその他のメリットについて言及します。どのような利点があるのか一緒に見ていきましょう。

成績が向上する

ギャップイヤーを取ると大学での勉強が遅れるのではないか、と心配する人もいるでしょう。勉強に対する意欲は人それぞれ違うので一概には言えませんが、案外そのようなことはありません。
むしろ、ギャップイヤーを取った学生の方が成績が良い傾向にあるとも言われています。ギャップイヤーを取ったことで全般的に積極性が増し、物事に効率よく取り組めるようになったのが起因しているようです。

自分の目的が定まる

専攻する学科やゼミを決めた後に、ミスマッチを感じて転科やゼミの変更を考える学生がいるものです。入学する前に気がつけば良いのですが、実際に経験してみないと現実的には難しいところでしょう。
ギャップイヤーにより、入学までもしくはゼミ決定までに時間がとれれば、自分の学習目的についてゆっくり考えられるかもしれません。また、ギャップイヤーを通して見聞きしたことが、自身の将来を決めるきっかけになることもあります。

冒険のタイミング

各家庭の経済状況は違いますが、おそらく学生自身がローンや責任ある職務を担っているということは少ないでしょう。背負うものがないうちにギャップイヤーを通して、自分がやりたいことをやってはいかがでしょうか?そのタイミングは今なのかもしれません。

同級生より早く成熟

大学生活は楽しいものですが、その渦中にいると友人との付き合いだけに終始しがちです。友人や異性との付き合いに一喜一憂し、自分の周囲だけで生活が成り立つことがほとんどでしょう。
それらは悪いことではありませんが、世のなかにはもっと知るべき問題がたくさんあります。ギャップイヤーを経験することで、友人らよりも精神的に成熟し、社会問題にいち早く気がつけるようになるでしょう。

このようにギャップイヤーには、人間の内面を大きく成長させることが期待できます。また、同時にさまざまなスキルも習得できるのがギャップイヤーの魅力です。
次の項では、就職活動への影響を見ていきます。

 

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ギャップイヤーは就活にも役立つ

ギャップイヤーで挑戦した内容や獲得したスキルは、就活においてどのような利点をもたらすのでしょうか。挑戦した項目ごとに考えていきます。

アルバイト

コミュニケーション能力、観察力、時間管理能力などのスキルが磨かれます。これらのスキルは、面接試験やグループディスカッション、就活のスケジュール管理などで活かせるでしょう。

ボランティア

ボランティアを行った分野によって異なりますが、社会問題を認識する力、コミュニケーション能力、企画力、語学力などが身につくと考えられます。ボランティア経験を履歴書に書くことで箔が付いたり、面接官から興味をもたれやすくなるでしょう。

留学

行動力、決断力、語学力、コミュニケーション能力などの向上が期待できます。慣れない環境のなかで生活することで柔軟性も養われるでしょう。
外資系はもちろんのこと、グローバル化を進めている日本の企業でも高く評価されると思われます。

企業インターン

興味を持っている企業でのインターンの場合、内定獲得への足がかりになるかもしれません。どのような人物がが求められているのかといったことを肌で感じることができます。
また、反対に自分が描いていた企業像と違う場合は、早めの志望変更が可能。就職後のミスマッチを避けられるというメリットもあります。

このように、ギャップイヤーで取り組んできたことは、就活にも大いに役立つことが分かってきました。
人生は一度きりです。半年から一年という短い期間で、自分で考え行動するたくましさが身につき、将来何をしたいのか考えられるのであれば、ギャップイヤーは大きな大きな糧になると言えます。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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