大学生の就職活動はいつから始まる?内定までのスケジュールを徹底解説

このページのまとめ

  • 大学生の就職活動は、早めのスタートでほかの学生と差をつけよう
  • 大学生が就職活動では、自己分析や企業研究を行い面接対策も進める
  • 大学生の就職活動では、選考が終わるごとに改善点の振り返りをすることが大切

大学生の就職活動はいつから始まる?内定までのスケジュールを徹底解説のイメージ

「就職活動はいつから始めれば良い?」と疑問を抱く大学生も多いでしょう。大学生が就職活動を始める時期は、3年生の春ごろがおすすめです。内定獲得に近づくためには、選考が始まる前に自己分析や企業研究、業界研究などの準備をしておくことが大切です。

この記事では、大学生の就職活動のスケジュールやすべき準備を解説します。就活を成功させるポイントも紹介しているので、志望企業へ入社したい大学生はぜひご一読ください。

就活の効率の良い進め方について知りたい方は、「就活は何から始める?基本の進め方や効率良く終わらせるためのコツが分かる!」も参考にしてください。

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目 次

大学生の就職活動はいつから始まる?内定が出るまでの就活スケジュール

3年生の6月から開催される合同説明会や夏インターンシップへのエントリーを機に就職活動を始める人が多いようです。
ただし、業界や企業によって情報開示や選考開始のスケジュールが異なるため、就活を始めるタイミングは学生によって異なります。

大学生の就職活動のスケジュールは、以下の流れで行われます。

・大学3年生5月まで:自己分析や業界研究などの就活準備
・大学3年生6月~翌年1月:インターンシップへの参加
・大学3年生3月から:エントリー・説明会への参加
・大学4年生6月から:選考や面接へ進んで内々定獲得

最近では早期選考を実施する企業も増えているため、早めの行動を心掛けることが大切です。また、就職活動が本格化する3年生の3月までに事前準備を始めることで、就職活動がスムーズに進むでしょう。

大学3年生5月まで:自己分析や業界研究などの就活準備

大学3年生の5月までは、就職活動の準備を進めます。就活の流れを知り、自己分析をして就活の軸を定めておくのがおすすめです。

また、スーツや履歴書用の写真、スケジュール帳の用意をしましょう。就職活動では、エントリーシートや履歴書などの応募書類を提出したり、説明会や面接の予定が入ったりします。急に就職活動の予定が入っても対応できるように、必要な物をそろえることが大切です。

就活の準備については、「大学3年で就活をしていなくても大丈夫?今すぐできる対策を徹底解説」でもまとめています。

大学3年生6月~翌年1月:インターンシップへの参加

大学3年生の6月からはサマーインターンシップ、大学3年生の9月からはオータムインターンシップ・ウィンターインターンシップが始まります。インターンシップには、1dayや短期、長期などいくつかの種類があります。インターンシップ前には、業界研究や企業研究を進めて、応募する企業を決定しましょう。

サマーインターンシップでは、企業の雰囲気や社会人の体験をメインに行います。オータムインターンシップ・ウィンターインターンシップは、選考に進む企業の社風や業務内容を確認できる良い機会です。本選考に向けて、自分の就活の軸と企業の相性を確認しましょう。

また、大学3年生の10月ごろからは、外資系企業やマスコミ関連企業、経団連に加盟していない企業のエントリーが開始します。興味のある業界は、10月までには絞っておきましょう。

大学3年生3月から:エントリー・説明会への参加

大学3年生の3月からは会社説明会が開催され、エントリーが開始されます。エントリーシートや志望動機を書くためには、企業研究や業界研究、自己分析を入念に行うことが重要です。

会社説明会では業界の仕組みや企業の特徴を把握でき、実際に働く社員の話を聞けます。最初から一つの業界に絞るのではなく、視野を広げて幅広い情報収集をしましょう。興味がない企業でも、説明会の話を聞いて印象が変わることもあります。

なお、エントリーする企業を選ぶ際も本命の企業のみに絞らず、複数の企業の情報を調べると良いでしょう。

エントリーする企業選びについては、「とりあえず応募はOK?就活生の平均エントリー数と企業の選び方について」の記事も参考にしてください。

大学4年生6月から:選考や面接へ進んで内々定獲得

大学4年生の6月からは企業の選考活動が始まります。6月からの選考活動に参加するために、5月までにはエントリーを完了しましょう。
なお、経団連の就活ルールよりも早い時期から採用活動を行い、6月には過半数以上の内定を出している企業もあります。

周りの友人のなかには、6月に内定をもらって就活を終える人もいるでしょう。本格的に就活が始まり、精神的にも肉体的にも疲れが溜まりやすい時期です。就活が辛いと感じたら、「就活が辛い時の対処法!原因や肩の力を抜くヒントもご紹介」の記事で対処法を確認してみてください。

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大学生の就職活動は早く始めたほうが有利?キャリアアドバイザーからのアドバイス

就職活動は早めに始めたほうが有利です。というよりも、全体的に早期化しているので「出遅れると不利になる」のほうが近いかもしれません。

早めに始めたほうが良い理由は、主に3つあります。

1.選択肢を多く持てるから

業界や職種によって選考時期が異なるため、就活のスタート時期によってはコンサルなどのようにそもそも受けられない業界も出てきます。また、人気企業は就活解禁を待たずに募集を締め切ったり、サマーインターン参加者しか応募できなかったりするケースも増えているようです。

2.路線変更ができるから

就活の軸や方向性が途中で変わることはよくありますが、選択肢が少ないと路線変更ができなくなってしまいます。応募締め切りや内定承諾期限に追われる前に余裕を持って選択することで、納得感のある就職活動ができますよ。

3.入社の準備ができるから

内定者インターンに参加できたり、入社後に必要な知識・スキルの勉強などを先だって進められたりするため、入社後の初速を上げられます。たとえば、インターンを含め一定の営業経験があり、1年目で企画に異動できた人もいます。

また、早めに内定が決まれば既存社員や内定者同士でのつながりができるので、社風などが分かった状態で入社できるのもメリットです。

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大学生が就職活動に向けて準備する6つのこと

就職活動を本格的に始める前に、以下の準備をしておくのがおすすめです。

1.自己分析で就活の軸を見つける

就職活動に向けて自己分析を行い、就活の軸を決めましょう。自己分析とは、自分がどのような人物なのかを理解するためのものです。

自己分析をする目的は主に2つあります。1つ目は「就活の軸を定めるため」、2つ目は「自分の経験や強みを整理するため」です。

就活の軸は、「自分の強み」と「やりたいことや価値観などの志向性」から、「社会人1年目に最も適した環境はどのようなものか」を考えることがおすすめです。

最初は抽象的な軸でも問題ありません。大まかな就活の軸を定め、企業説明会で情報収集した会社への魅力や懸念などをもとに、より具体的な軸へと変えていきましょう。抽象的でも、納得度の高い軸を定められていれば、軸がぶれたりあと戻りをしたりする可能性が低くなるはずです。

就活の軸については、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事も参考にしてください。

2.ガクチカ・自己PRを作成する

就活の軸が決まったら、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRの準備に移りましょう。企業によって内容を変える必要がありますが、アピールしたいポイントをいくつか定めておくと、複数の選考で使い回せる場合もあります。

就活の軸を定めた自己分析では、自身の「強み」や「弱み」などの特徴を洗い出せます。先に自己理解を深めておけば、ガクチカや自己PRの準備もスムーズに進むはずです。モチベーショングラフや自分史を書き出し、しっかりと自分について理解しましょう。

3.企業・業界職種を研究する

就職活動では、企業研究や業界研究、職種研究を行うことも重要なポイントです。多くの企業があるなかで、「なぜその企業・業界・職種を選んだのか」を伝える必要があります。説明会へ参加したり、インターネットから情報収集を行ったりして、業界・企業研究を進めましょう。

企業の特徴のなかで、自己分析を通して明らかになった就活の軸とマッチしている点を見つけるのがポイントです。頭で考えても分かりづらい場合は、ノートやルーズリーフに書き出すのがおすすめです。短所やデメリットが気になると思いますが、説明会に参加する前からマイナス面にのみ着目して企業を絞り過ぎるのは、今後の選択肢を狭めかねません。

まずは幅広く説明会に参加し、魅力的な点や覚悟すべき点をそれぞれ理解しておきましょう。

4.SPIや適性検査の対策を行う

企業の選考は、書類や面接だけではありません。企業によっては筆記試験がない場合もありますが、多くの企業ではSPIや適性検査が実施されます。

いくら志望動機を作り込んで面接対策ができていても、筆記試験に通らなければ意味がありません。市販の問題集や過去問で時間をかけて対策をすれば、次第に解けるようになります。直前に焦らなくても大丈夫なように、早めに対策を始めておくことをおすすめします。

5.OB・OG訪問をする

OB・OG訪問とは、自分が志望している業界や企業で働いている先輩のもとを訪れて話を伺うことです。企業の説明会や資料だけでは分からない、リアルな情報が得られます。

入社後のミスマッチを防げますし、入社意欲もアピールできます。知り合いの社会人に依頼したり、キャリアセンターを利用したりして、積極的にOB・OG訪問を活用しましょう。

6.スーツやバック、靴などを用意する

就活では、リクルートスーツやビジネスバック、靴を用意する必要があります。前日に慌てて買いに行くことがないよう、事前に購入しましょう。

サイズの間違いがないように、試着して自分にぴったりのものを選ぶことが大切です。就活の身だしなみでは、「清潔感」を心掛けましょう。

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大学生が就職活動中にすべきこと

本格的に就職活動が始まってから、大学生がすべきことを紹介します。

内定獲得に向けた面接対策

内定獲得のためには、企業に合わせた面接対策を行いましょう。面接の日程が決まったら、下記のことを念頭に置いて準備やシミュレーションを重ねてみてください。

・よくある質問に対する回答を用意する
・身だしなみやマナーに気を配る
・質問への返答は自分の言葉で結論から話す
・事前に模擬面接を繰り返す
・面接を自分なりに振り返る

面接で大切なのは、自分の言葉で表現することです。テンプレートの文章をそのまま伝えても、入社意欲が伝わりにくくなってしまいます。模擬面接へ積極的に参加し、人に伝える練習をしてください。

各企業に提出する履歴書・ESの作成

就職活動中は、各企業に提出する履歴書やエントリーシート(ES)の作成が必要です。志望する企業によって内容を変えたり、自分の強みを工夫して表現しましょう

また、企業によって提出期限が異なるため、スケジュール管理を徹底することも大切です。応募書類の提出方法にも注意し、不備がないように気をつけてください。

選考ごとの改善点の洗い出し

書類選考や面接が終わるごとに、改善点を洗い出しましょう。就活マナーや質問の回答、話の一貫性、コミュニケーションに問題がなかったかを確認してください。次に同じ失敗をしないように気をつけることで、内定獲得に繋がります。

面接対策については、「新卒向け!面接で重視される内容とよくある質問サンプル」の記事も参考にしてください。

内定直結型イベントへの参加

就活中の大学生は、内定直結型イベントにも参加してみましょう。内定直結型イベントとは、会社説明会と選考をセットにした就活イベントです。参加したその日に選考に進めることもあります。

一度に複数の企業と出会えるだけでなく、一般的な選考スケジュールと比べてスピーディーに内定が出るのがポイントです。企業側の担当者から直接話を聞けるので、就活に役立つ有意義な機会になるでしょう。

ニュースのチェック

就職活動中は、ニュースを毎日チェックしましょう。面接で時事問題について問われることがあるからです。就活で時事問題について問われるのは、社会にどれだけ関心があり、常識的な考えができるかどうかをチェックするためといわれています。

ニュースに対する関心だけでなく、自分の意見を持つことを意識しましょう。

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大学生が就職活動をする際の注意点

就職活動における注意点を、よくある失敗事例からピックアップしてまとめました。就職活動を本格的に始める前に確認しておきましょう。

無計画に行動しない

就活には計画が必須です。自分の考えを明確化していないと、「なんとなく」で企業を選んでしまうことに。自分に合わない企業に入社し、後悔する羽目にもなりかねません。

入社後に後悔しないためには、計画を怠らないことが鉄則です。また、すべてが計画どおりに進むとは限らないため、いろいろな可能性を予測しておくのも重要です。事前準備の段階から計画を立てることで、気持ちに余裕をもって就活できます。

計画的に就活を行いたい方は、「就活は計画性が必要?具体的な手順をご紹介」の記事も参考にしてください。

自分に合わない企業を無理に選ばない

就活を成功させたいからといって、自分に合わない企業を選ぶのは避けましょう。内定をもらえたとしても、入社後すぐに辞めることになるかもしれません。早期に退職すると、転職の際に「職歴が短いのには、何か問題があるのでは」と採用担当者から懸念されることも。

自分の得意分野や個性を発揮できる企業を選ぶことで、仕事のやりがいに繋がります。事前に自己分析や企業研究を細かく行い、自分と企業のニーズがマッチしているかを確認することが重要です。

企業研究のやり方については、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」の記事も参考にしてください。

企業の批評をSNSに書かかない

不採用となった場合、企業の批評をSNSに書くことは避けてください。インターネットの利用が日常化している現代では、就活の愚痴や不満をSNSに投稿する大学生もいるでしょう。

しかし、「どこの企業同士が繋がっているか」「誰がどこでその内容を漏らすか」は分かりません。自分の気持ちをコントロールし、次に進む精神力を鍛えることも忘れないでください。

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大学生が就職活動を成功させる3つのポイント

大学生が就職活動を成功させるためのポイントを3つご紹介します。

1.早い時期のスタートを目指す

大学生の就職活動は、できるだけ早い時期のスタートを目指しましょう。就活は準備や対策が大切なので、余裕を持った行動が大切です。

大学2年生からインターンシップに応募し、大学3年生の春には内定をもらえる就活生もいます。外資系企業や中小企業は選考開始する時期が早く、時間が経過するにつれて採用枠が少なくなるでしょう。ほかの就活生から遅れを取らないためにも、早めのスタートを切りましょう。

2.一つの業界にこだわらずにエントリーする

就職活動を成功させるためには、一つの業界にこだわらずにエントリーすることも大切です。一つの業界から絞って選択すると、自分の視野や可能性を狭める恐れがあります。自己分析を行い自身への理解を深め、いろいろな業界に触れましょう。

志望業界は3つ程度に絞るのがおすすめです。均等に企業研究ができ、志望度の高さもアピールできます。業界を絞る際は、インターンシップや説明会に参加しましょう。インターネットで得た知識だけでなく、リアルな情報を知る必要があります。

志望業界の絞り方については、「就活で志望業界はどれくらい絞るべき?内定に繋がる選び方のコツも解説」の記事を要チェックです。

3.就職エージェントに相談する

確実に内定をもらいたい方は、就職エージェントを利用しましょう。就職活エージェントとは、就活生を総合的にサポートするサービスです。履歴書やエントリーシートの添削、面接練習など、就職に役立つ支援を受けられます。

多くの就活エージェントは無料で利用できるため、新卒の就活生にとって活用しやすいでしょう。就活のプロから的確なフィードバックをもらって選考を受けることで、内定を得られる可能性が高まります。

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初めての就職活動に不安が残るあなたへ

大学生の就職活動は、以下のスケジュールで行われます。

・大学3年生5月まで:自己分析や業界研究などの就活準備
・大学3年生6月~翌年1月:インターンシップへの参加
・大学3年生3月から:エントリー・説明会への参加
・大学4年生6月から:選考や面接へ進んで内々定獲得

自己分析で就活の軸を定め、自分の強みや弱みを知っておきましょう。また、業界研究や職種研究、企業研究も重要です。この記事を参考に、就職活動の準備を進めてみてください。

しかし、初めての就職活動を1人で進めることに不安を持つ学生も多いでしょう。そのような方には、就活エージェントの「キャリアチケット」がおすすめです。

キャリアチケットでは、プロのアドバイザーがあなたに合った企業を紹介し、内定獲得までを全面的にサポートします。自分の強みや就活の軸を見つける自己分析のお手伝い、エントリーシート・履歴書の添削などもお任せください。さらに、仕事で大切にしたい価値観をヒアリングし、相性の良い企業を厳選してご紹介いたします。

「就活が不安だからとりあえず話を聞きたい」という方も歓迎です。就職活動を成功させたい方は、お気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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