このページのまとめ
- 自己紹介書は履歴書では書ききれない自己PRや志望動機を書く
- 自己紹介書には決まった形式がないため、必要な項目をおさえれば自由に作成できる
- 自己紹介書はA4用紙一枚におさめるのが適切な文量
企業から自己紹介書の提出を求められたものの、どう書けばよいか分からない就活生も多いかもしれません。自己紹介書には形式がなく、自由度が高いからこそ、難しく感じるでしょう。この記事では、自己紹介書に必要な項目や注意点、例文を紹介します。
さらに、自己紹介書と混同しやすい履歴書やESの役割についても解説。それぞれの応募書類の役割を理解し、自分の強みをアピールできる自己紹介書を作成しましょう!
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自己紹介書・履歴書・ESの役割
混同しがちな自己紹介書・履歴書・ES、それぞれの役割について説明します。各書類の役割に沿った内容を作成しましょう。
自己紹介書
自己紹介書は履歴書のほかに、自己アピールや志望動機を示す書類です。履歴書やESとは違い、決められた形式がありません。
自由度の高い書類のため、企業によってはイラストや写真の使用も許可しています。
履歴書
履歴書は、自身の氏名や住所、連絡先などの基本情報を書く書類です。採用された後には履歴書の内容で従業員としての情報を登録するため、そのために必要な情報を求められます。住所や学歴、証明写真の欄があるため、自己PRや志望動機の欄はあまり大きくありません。
履歴書の書き方については、「履歴書を例文つきで解説!受かる自己PRと志望動機の書き方は?」も参考にしてください。
ES
ES(エントリーシート)は、採用選考のための書類です。用途は自己紹介書と変わりません。ESは履歴書だけでは分からない応募者の強みや志望動機などを深く知るためのもの。
最近では自己紹介書よりもESを求める企業が増え、フォーマットや文字数などは各企業で決められていることが多いです。
履歴師の書き方について詳しく知りたい方は「履歴書の書き方・例を就活初心者向けに解説!プロによる新卒向けの注意点も」を参考にしてください。
また、エントリーシートの書き方のコツについては「選考通過するエントリーシートのコツ!内定につながる書き方を一から解説」を参考にしてください。
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自己紹介書に入れたい6つの項目
企業から自己紹介書を求められた場合、志望動機や自己PRなど企業に熱意をアピールできる項目を入れるのがおすすめです。
自己紹介書は書式が決まっておらず、自由度が高いため、下記の項目が必須というわけではありません。自分にとって必要な項目を組み入れるようにしましょう。
1.志望動機
自己紹介書には、自己PRにつながる志望動機を盛り込むと効果的です。自己分析と企業研究を綿密に行ったうえで、やってみたい仕事とその理由、将来自分がその企業に対してどのよう貢献していけるかなどを書くようにしてください。
2.自己PR
自己PRを書くにあたって大切なのは、自分の経験に基づく具体的なエピソードを挿入すること。なぜなら具体性のある経験がなければ、自分の強みを裏付けることが難しいからです。
書き方としては、まず自分の強みは何かという結論を述べ、次いで具体的なエピソードを。そして再度結論と今後の意気込みを書くようにします。
3.学歴
自己紹介書は、履歴書より内容に厚みを持たせた形で学歴をアピールできるのがメリットです。出身高校・出身大学などについて「なぜその学校を選んだのか」を書けば、企業側は応募者が持っている資質や考え方を理解しやすくなります。
4.資格や特技、趣味
資格や特技でアピールすることもできるでしょう。保有資格自体は履歴書からわかるので、自己紹介書においては資格取得の経緯や取得に向けた勉強で苦労した点など、自分ならではの経験を述べるようにするのがポイントです。
特技に関しては、「○○大会○位」のように具体的な成果や結果を述べるとより説得力が増します。また、趣味に触れるのもよいでしょう。ストレスを趣味で解消している内容になればストレス耐性をアピールできるからです。
5.研究課題
学生時代に取り組んだ研究課題を書くのもいいアピールになります。専門的な内容の場合、内容に詳しくない人が見ても理解ができるようにまとめることが大切です。専門用語はできるだけ使わないなど、噛み砕いた説明をしましょう。
そして、研究に取り組んだ結果、迎えた結末を記します。まだ研究が続いている場合は、その旨を記載しましょう。
6.学生時代に頑張ったこと
自己紹介書で学生生活の経験を通じて頑張ったことを盛り込むのもよいアピールになります。この場合は、初めに頑張った事柄を示し、次にどう行動したかを明確にしたあと、最後に学んだことによって生じた結果を述べるようにします。内容は自己PRと同じにならないように注意しましょう。
自己紹介の書き方については、「自己紹介の書き方のコツは?面接官に好印象を与えるポイントや自己PRとの違いを解説」も参考にしてください。
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自己紹介書を書くときのポイント5つ
自己紹介書を書くときには、ボールペンを使うなどの注意点があります。どのようなことに注意すればよいのか、事前に確認しておきましょう。
イラストや写真で差をつける
自己紹介書は、履歴書では書ききれない自分の経験や強み、志望企業に対する熱意を伝えるためのもの。長い文章で書きつづるだけでは、採用担当者にうまくアピールできないかもしれません。
イラストや写真を活用して、他の就活生と差をつけましょう。他にも、大事な部分の色や文字の大きさを変えたり、ラインマーカーを引いたりするなど、採用担当者の目を引く自己紹介書になるよう意識しましょう。
先にもお伝えしたように、基本的に自己紹介書は自由記述形式です。自分の魅力を存分にアピールできるよう、文字通り自由に自分の魅力を伝えましょう。
企業によって内容を変える
自己紹介書は応募先の企業によって内容を変える必要があります。履歴書でも志望動機や自己PRを企業に合わせた内容にするため、それに伴い自己紹介書も変えなければ、内容に違いが出てしまうからです。
企業の求める人物像を理解した上で、自分の強みやよさがアピールできる自己紹介書を作成してください。また、先輩など内定者の自己紹介書を見せてもらい参考にすると、具体的なイメージが湧くかもしれません。
内定者の自己紹介書を全てコピーするのは禁止です。しかし、自分なりの自己紹介書を作り上げるために書き方や内容などを参考にし、精度を高めるのも方法のひとつです。
必ずボールペンを使う
自己紹介書を手書きで作成する場合は、ボールペンを使うようにしましょう。シャーペンは自己紹介書などの正式な書類には適していません。
また、間違えてしまった際に修正テープで直すことは、原則不可です。書き直しを防ぐためにも、薄く鉛筆で下書きをするとよいでしょう。下書きを消す際にはインク滲みに注意して下さい。
さらに、消せるボールペンの利用も控えましょう。このタイプのボールペンは熱や摩擦に弱いため、面接官が読む際に不備が出てしまうこともあるからです。
きれいな字で誤字脱字がないように
自己紹介書を書くときはきれいな字で誤字脱字がないように心がけてください。字が汚いと、雑に書いたように見えてしまい、採用担当者から「志望度が低い」と思われ、最後まで読んでもらえない可能性もあります。
内容を充実させることが最も重要ですが、読みやすい字で丁寧に書き、採用担当者に好印象を与えましょう。しかし、中には「字が汚い」と悩んでいる就活生もいるかもしれません。
止め・ハネを意識する、行や列が乱れないようにする、など字がきれいに書けなくても、丁寧に書くことはできるはずです。妥協せず集中して書き終えましょう。
文字数は多過ぎない
自己紹介書の文字数は、A4用紙一枚におさめるのが適切な文量です。内容が2枚に渡ってしまう場合は、書いた項目が多過ぎるか、それぞれの項目に対し簡潔に伝えられていない可能性があります。
省ける項目や簡略化できる文章がないか確認し、1枚以内におさめましょう。完成した文章を見直す場合は、結論→理由→具体的なエピソード→結論の順に書かれているか確認してみましょう。このPREP法を使うことで、相手に伝わりやすい構成にすることができます。
あわせて確認したい自己PRのポイントについては、「自己PRは構成が大事!企業に評価される書き方やポイントを紹介!」も参考にしてください。
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自己紹介書の書き方の例文
自己紹介書の例文を紹介します。実際に自己紹介書を作成するときの参考にしてください。
志望動機の例文
以下は志望動機の例文です。志望動機を明確にするには、希望先での業務を具体的にイメージすることが重要なため、企業研究は念入りに行いましょう。
私が貴社を志望した動機は、貴社のサービスが、お客さまの支えとなるものだと感じたからです。貴社の掲げているワンストップサービスは、さまざまな会社に依頼する必要があるお客さまにとってありがたく、快適になるものです。
また、ワンストップサービスはお客さまのあらゆる悩みに寄り添い、信頼関係を築けるサービスです。私も、ただ仕事を取ってくるという営業ではなく、その後も関係が続き、いざとなったらすぐに頼ってもらえるような営業をしたいと思っております。私個人としてだけでなく、会社の信頼を背負えるよう、全力を尽くし貢献してまいります。
自己PRの例文
以下は自己PRの例文です。自己PRは「私の強みは〇〇です」といった形で結論を始めに持ってくるようにしましょう。その後に自分の強みが伝わる具体的なエピソードを書きます。常に意識していることなどを盛り込むと、印象に残る自己PRになります。
私の強みは相手に寄り添うために努力できることです。大学時代ではサークルの部長を務め、チームをまとめる役割を担っていました。イベントを運営するサークルだったため、それぞれに与える役割や指示には、個人に合ったものを選択するよう心がけました。
サークル活動中は、自分のやることだけでなく周囲に目を配ることも大事にしました。その中で手が進んでいなかったり、悩んでいたりする素振りが見えたら、積極的に話しかけにいくようにしました。
そうすることで、円滑にイベントを運営し、今まで行ってきたイベントでは大きなミスをすることなく、開催できました。
入社したら、広い視野をもって、誰かの支えになりながら活躍できるよう尽力してまいります。
資格や特技、趣味の例文
以下は資格や特技、趣味について書くときの例文です。資格が複数ある場合は、取得年月日の順番で書きます。志望企業にマッチした資格がある場合は、取得年月日を意識せず、優先的に書いても構いません。
趣味や特技を書く場合は、それだけを記入するのではなく、簡単に説明を加えましょう。
資格の例文
〇〇〇〇年☓月:普通自動車運転免許 取得
営業として、遠くのお客さまに対しても足を運べるように、取得しました。
趣味の例文
趣味は旅行です。国内外問わず行ってみたいと思ったら、そのための資金を集め旅行の計画を立てます。普段とは違う土地に行くことで、とてもよい刺激になり、心身ともにリフレッシュします。
特技の例文
私は、人とすぐに打ち解けることが得意です。初めて会った人とは、会話が大事だと思っており、積極的に話しかけます。相手によって話すスピードや内容を変えて、会話が続くように心がけています。そのため、周りの人からは話しかけやすいといわれることが多いです。
学生時代に頑張ったことの例文
以下は学生生活の経験から学んだことについての例文です。学生のときに体験した具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。どのようなことを頑張り、工夫したかなどを加えて書くと、オリジナリティが生まれ、自主性の高さがアピールできます。
私が学生時代に頑張ったことは、接客業のアルバイトです。休日の多くの人が賑わうカフェでの勤務は、一緒に働く人とのコミュニケーションやお客さまへの心配りが特に大切です。何度か注文の行き違いで、お客さまを待たせてしまうというミスがあり、その改善を試みました。
「今自分が何をしているのか」について積極的に声かけをすることで、行き違いがなくなりミスが減少しました。このアルバイトを頑張ったことで、コミュニケーション能力や広い視野が身につきました。入社したら、コミュニケーション能力を発揮して、チームで円滑に仕事をこなせるような社会人になるため邁進してまいります。
自己PRとの書き方の違いについては、「大学生必見!自己PRの書き方を経験別の例文と合わせて解説」も参考にしてください。
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自己紹介書を添削してもらい、存分に自己アピールしたいあなたへ
自己紹介書には履歴書で伝えきれない自分の良さや熱意をアピールしましょう。自己紹介書は決められた形式がないため、学生が自由に作成できます。イラストや写真を使える場合もあるため、少しでも自身を深く知ってもらえるような自己紹介書を作成してください。
履歴書と自己紹介書の内容は被っても問題ありません。むしろ、大きく内容が違ってしまうと一貫性がないため、評価が下がることも。履歴書の自己PRや志望動機は大まかな説明にし、自己紹介書で深く掘り下げた内容にすると、採用担当者は理解しやすくなるでしょう。
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