このページのまとめ
- 志望動機の組み立て方は「結論」「エピソード」「強み」「入社後の活躍方法」
- 志望動機の組み立てる際は、企業の求める人材を意識するのがポイント
- 志望動機の組み立て方を考える前に、自己分析や企業研究を行う
志望動機作成に向けて、「文章の組み立て方はどうすれば良い?」「どのように伝えれば評価される?」などと悩む就活生も多いでしょう。志望動機を評価してもらうためには、組み立て方を意識して書く必要があります。
この記事では、面接官に評価される志望動機の組み立て方を解説します。志望動機は高確率で聞かれる質問なので、入念に準備しておきましょう。
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- 志望動機の基本的な組み立て方
- 1.企業を志望する理由
- 2.志望理由のきっかけになったエピソード
- 3.企業で活かせる強みやスキル
- 4.入社後にどのように活躍できるか
- 志望動機の組み立て方のポイント
- 結論から伝える
- 「なぜその会社なのか」を明確にする
- 志望企業の求める人材を意識する
- 志望動機の組み立て方から企業が評価していること
- 入社への意欲や熱意はあるか
- 自社に合いそうな人物か
- 仕事で活躍できそうか
- わかりやすく伝える能力があるか
- 志望動機を組み立てる前にやっておきたい準備
- 自己分析
- 業界研究
- 企業研究
- 面接で志望動機を伝える場合の組み立て方のコツ
- 書類選考とは別の文章にする
- 1分前後でまとめる
- 志望動機の組み立て方がわかる例文
- 志望動機の組み立て方に悩むあなたへ
志望動機の基本的な組み立て方
志望動機の組み立て方は、「志望理由」「エピソード」「強み」「どのように活躍できるか」の順番がおすすめです。構成が整っていると読みやすくなるので、組み立て方を覚えておきましょう。
それぞれの項目について、どのように書けばよいかを解説します。
1.企業を志望する理由
志望動機は、「なぜその企業を志望するのか」から書き始めましょう。結論から伝えたほうが、志望動機の内容全体がわかりやすくなるからです。
書き方は、「私が貴社を志望した理由は△△です」「△△なので志望しました」のように伝えるのがおすすめです。どのような内容について書かれているのかがわかりやすいので、面接官に評価されやすくなります。
2.志望理由のきっかけになったエピソード
志望理由に根拠を持たせるため、企業を選んだエピソードを書きましょう。エピソードが具体的であるほど、志望理由の説得力が増します。
エピソードを伝える際は、「ほかの企業ではなく志望企業を選んだ理由」を意識して伝えるのがポイント。どの企業でも言える内容だと、入社意欲が低いと思われてしまうので気をつけてください。
3.企業で活かせる強みやスキル
自分がアピールできる強みやスキルも伝えましょう。その際、企業の業務で活かせる強みを伝えるのがポイントです。
たとえば、営業職を目指すのであれば、コミュニケーション能力や傾聴力がアピールにつながります。事務職であればPCスキルや正確性のように、アピールポイントは変わるでしょう。
また、強みやスキルを伝える場合は、自己PRと混同しないように気をつけてください。強みをメインに伝えてしまうと、志望動機の回答ではなくなってしまいます。
自己PRと志望動機の違いについては、「自己PRと志望動機の違いは?作成のポイントや例文を紹介」の記事を参考にしてみてください。
4.入社後にどのように活躍できるか
入社後、企業に対してどのように貢献できるかも、志望動機で伝えたいポイントです。入社のイメージが湧けば、面接官から「うちで働いてほしい」と思ってもらえるでしょう。
たとえば、「自分の△△のスキルを活かして、△△の業務に貢献いたします」のように伝えてみましょう。アピールにつなげるためには、仕事で求められるスキルや強みを選択して伝えるのがコツです。
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志望動機の組み立て方のポイント
志望動機を組み立てる際は、結論から伝えてわかりやすくしましょう。また、面接官に評価してもらえるように、企業が求める人物に沿って組み立てるのが重要です。この項では、志望動機を組み立てる際のポイントを解説します。
結論から伝える
前述したように、志望理由の書き出しは「志望する理由の結論」にしましょう。エピソードから入ってしまうと、内容がわかりにくくなるからです。
また、志望理由は簡潔にわかりやすくまとめてください。書き出しが第一印象を左右するため、好印象を与える工夫が必要です。
志望動機の書き出しについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」で詳しく解説しています。最初の一文に悩んでいる就活生は、ぜひ参考にしてください。
「なぜその会社なのか」を明確にする
他社を選ぶのではなく、なぜその会社なのかを伝えましょう。理由を具体的に伝えるほど、その会社でなければならない理由が伝わります。
たとえば、「広告事業を行っているから」だけでは、なぜその企業を選んだのかがわかりません。面接官から「△社でも広告事業を行っていますが、なぜ弊社なのですか?」などと深掘りされてしまうでしょう。
志望理由では、競合他社の調査も行い、会社ごとの違いを見つけておくのがコツです。ほかの会社にはない部分を志望理由にできれば、納得してもらえる志望動機になります。
志望企業の求める人材を意識する
企業が求める人物に合わせて、アピールしましょう。優れた能力があっても、企業と合わなければ評価してもらえません。
企業の多くは、Webサイトや採用ページに「求める人物像」について記載しています。また、企業説明会に参加し、どのような人材が活躍しているか聞くのもおすすめです。
企業説明会に参加する場合は、有意義な時間にするためにあらかじめ準備をしておきましょう。企業説明会については、「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」の記事で解説しています。
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志望動機の組み立て方から企業が評価していること
企業は志望動機の組み立て方から、入社意欲や仕事で活躍できそうかどうかを評価しています。組み立て方に失敗すると、内容がうまく伝わらないので気をつけましょう。
企業が評価しているポイントを4つ紹介するので、志望動機作成時の参考にしてください。
入社への意欲や熱意はあるか
志望動機の組み立て方から、入社意欲や企業への熱意が評価されています。入社意欲のある就活生であれば、「なぜ志望するのか」「入社して何を成し遂げたいのか」などの内容を志望動機に組み入れているからです。
入社意欲や熱意が感じられない場合、自社が第一志望ではないと判断し、評価が下がります。志望動機を組み立てる際には、熱意や意欲が伝わるように構成を意識してください。
入社意欲の伝わる志望動機の組み立て方については、「志望動機の伝え方は重要!入社意欲が伝わるポイントを解説します」の記事で解説しています。同じ程度の評価の場合、入社意欲の高いほうが評価されやすいので、熱意のアピールを欠かさないようにしてください。
自社に合いそうな人物か
企業に合いそうな人物かどうかも、志望動機では見られています。自分の考えや特徴などを志望動機に盛り込みましょう。
自社に合うかどうかを判断するのは、ミスマッチを防ぐためです。ミスマッチが起きると仕事でのモチベーションが下がりやすく、早期離職につながってしまいます。
また、従業員の雰囲気とあわない場合、トラブルを起こすかもしれません。採用後に長く働いてもらうためにも、自社に合いそうかどうかを志望動機から判断しています。
仕事で活躍できそうか
仕事で活躍できるかどうかも、志望動機から判断されるポイントです。「どのようにして企業に貢献できるか」を志望動機に盛り込みましょう。
企業が求める人材は、仕事で成果を出せる人材です。入社への熱意や意欲だけでは、企業では活躍できないでしょう。
志望動機の内容や就活生の強みを通して、業務で活躍できそうかを見ています。志望理由とあわせて、どのような場面で自分が活躍できそうかを伝えてください。
わかりやすく伝える能力があるか
志望動機の組み立て方からは、わかりやすく伝える能力があるかどうかも見られています。仕事では情報共有や商談、説明などをする場面が多く、わかりやすく伝える能力が必要です。
志望動機でわかりやすく組み立てができる人材は、普段の会話でもわかりやすい会話の組み立てができます。どのようにして相手に伝えるかを見るためにも、志望動機の組み立て方が確認されているのです。
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志望動機を組み立てる前にやっておきたい準備
志望動機を作る前に、「自己分析」「業界研究」「企業研究」の3つを行いましょう。準備に力を入れることで、よりクオリティの高い志望動機を作れるようになります。
自己分析
自己分析とは、過去の経験を振り返り、自分の強みやスキル、エピソードなどを見つける作業です。志望動機でアピールする強みを見つけるだけではなく、自分の考え方や価値観を明確にするためにも必要になります。
志望動機では、「なぜその会社を志望するのか」が重要です。そのためには、自分の考えを整理し、会社を選んだ理由を伝えられるように準備しなければなりません。
また、過去を振り返ることで、会社を志望するきっかけとなったエピソードが見つかる場合もあります。志望動機を組み立てる前に、ノートやレポート用紙などを使って自分の考えを整理しておきましょう。
自己分析の進め方は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
業界研究
志望動機の完成度を上げるためには、業界研究も欠かせません。ほかの業界と比較し、なぜその業界を選んだのかも明確にしておきましょう。
業界研究の方法は、「Webサイトを見る」「採用ページを見る」「四季報などの書籍を使う」などがあります。また、業界研究セミナーに参加して話を聞くのもおすすめです。自分に合う方法で進めてみてください。
業界研究の方法は、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」の記事で詳しく解説しています。
企業研究
企業研究を行うと、志望企業とほかの会社との違いを明確にできます。評価される志望動機を作るためには欠かせないので、必ず実施してください。
企業研究では、次のような内容を調べるのがおすすめです。
・企業規模
・企業理念
・今後のビジョン
・業務内容
・職種
・働き方
・他社よりも優れている点
・他社よりも劣っている点
企業研究は、企業のWebサイトや合同説明会、企業説明会などを通して実施できます。また、OB・OG訪問を行い、実際に働く社員の話を聞くのもおすすめです。
企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しています。 OB・OG訪問を検討している場合は、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」の記事を読んでおきましょう。
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面接で志望動機を伝える場合の組み立て方のコツ
面接で志望動機を伝える場合は、履歴書やエントリーシートとは違った組み立て方をするのが大切です。ここでは、面接で伝える志望動機を組み立てるコツを2つ紹介します。
書類選考とは別の文章にする
面接で伝える志望動機は、履歴書やエントリーシートの文章とは別の内容にしましょう。基本的な構成は同じですが、話しやすい文章に修正する必要があります。
書類選考で書いた志望動機をそのまま読んでしまうと、書き言葉になるので不自然です。また、丸暗記したものを思い出して話そうとするので、棒読みになりやすい問題もあります。
志望動機は面接に備えて、言い回しを変えることを意識してください。実際に声に出して読み、話しやすいか、聞きやすいかを試しておきましょう。
1分前後でまとめる
話しが長くならないように、1分前後でまとめるのがポイントです。長すぎると何について話しているのかがわからなくなり、評価されなくなるからです。
履歴書やエントリーシートとは違い、面接では前に話した内容を見返すことができません。話しが長いと面接官が内容を忘れてしまい、聞き直されてしまう恐れもあります。
内容をわかりやすく伝えられる長さは1分前後といわれているので、面接前にどのくらいの長さになるか時間をはかっておくのをおすすめします。
志望動機を面接で伝える場合に備えて、面接対策も行っておきましょう。面接対策については、「面接対策は万全?就活に必要不可欠な準備とマナー」の記事で解説しているので参考にしてください。
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志望動機の組み立て方がわかる例文
最後に、志望動機の組み立て方の例文を紹介します。
私は、貴社の製品を海外にも広めることで、日本の文房具の魅力を世界中に伝えたいと思い志望しました。きっかけは、大学時代にアメリカ留学を経験したことです。留学した際に、日本の文房具が留学先で素晴らしいと話題になり、さらに大勢の人に広めたいと考えるようになりました。
私は貴社の商品である△△シリーズの△△を実際に使用させていただき、△△の機能性や軽さ、使用感の素晴らしさに強く感激いたしました。確かな品質の高さにますます貴社で働きたい思いが強くなりました。
日本の文房具は、高品質でありながら手の届きやすい価格が魅力的なだけではなく、常に使う人の気持ちに応えるよう進化してきています。また、貴社は他社に先駆け、いち早く海外を視野に入れた積極的な事業展開をしています。
貴社でなら、日本の文房具の魅力をより世界へ届けられると思い志望いたしました。入社できた際は、語学力を活かし海外部門の営業として、製品の更なる普及に貢献したいと考えています。
志望動機の例文は、「就活の志望動機でアピールするコツは?企業に評価される例文9選を紹介」の記事も参考にしてください。複数の例文を読み、どのような書き方が評価されるのかイメージを掴みましょう。
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志望動機の組み立て方に悩むあなたへ
評価される志望動機を作るには、文章の組み立て方が大切です。読みやすい志望動機は面接官に評価され、選考突破につながります。
しかし、評価される志望動機を自分で考えるのは難しいときもありますよね。初めて書く志望動機に、苦戦する人は多いはずです。
もし、志望動機を組み立てるのが難しいと感じた場合は、キャリアチケットにご相談ください。就活のプロであるキャリアアドバイザーが、あなたの魅力が伝わる志望動機を一緒に考えます。
また、キャリアチケットは就活エージェントであり、志望動機だけではなく就活全般をサポートいたします。書類選考対策や面接対策もお任せください。就活のポイントを押さえて、志望企業の内定を獲得しましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。