このページのまとめ
- 複数の就活生が同時に行うタイプの面接を集団面接という
- 集団面接は志望者が多い選考の初期段階で設定されるケースが多い
- ほかの就活生と比較せず自分らしくアピールするのが集団面接のポイント
集団面接とは、複数の応募者と同時に面接を受けるタイプの選考です。個人面接とは異なる点が多いため、「発言のタイミングが分からない」「ほかの学生と比べられるのが不安」などの悩みを抱える就活生もいるでしょう。
この記事では、集団面接の特徴や個人面接との違い、企業が見ているポイント、入退室のマナー、よくある質問などの情報を紹介します。集団面接を成功させるためにもぜひ参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
- 集団面接とは
- 集団面接と個人面接の違い
- アピール時間が限られる
- ほかの応募者と比較されやすい
- ほかの応募者の回答を聞く時間がある
- 集団面接で企業から見られているポイント
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 入社への熱意
- 集団面接での対策ポイント
- ほかの就活生がいることを意識する
- ほかの就活生の回答を意識し過ぎない
- 回答は簡潔にまとめる
- 企業研究を深めて自分ならではの視点で語る
- 企業の求める人物に合うアピールをする
- 逆質問で志望度や意欲の高さを伝える
- 面接後は内容をメモして振り返りに使う
- 集団面接での入退室の流れ
- 入室
- 退室
- 集団面接で気を付けたいマナー
- 身だしなみ
- 立ち振る舞い
- 言葉遣い
- 集団面接でよくある9つの質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
- 自己PR
- 他社の選考状況
- 長所・短所
- これまでの挫折や失敗経験
- 入社後の目標
- 質疑応答
- 集団面接の前日までにやっておきたい準備
- 企業情報とエントリーシートの確認
- 好印象を残すための身だしなみチェック
- 想定される質問の回答を作成する
- 集団面接の流れとマナーをおさらいする
- オンラインで集団面接を受ける際のポイント
- インターネット環境を整えておく
- 音に配慮した場所で受ける
- 発言時以外はミュートにする
- 画面の映り方を確認しておく
- 面接時はカメラ目線を意識する
- 集団面接でよくある状況への対処法
- ほかの学生と話す内容がかぶる
- ほかの学生と比べてアピール内容が弱い
- 逆質問が思いつかない
- 面接官から急に話を振られた
- 自分だけ面接官からの質問時間が短い
- 集団面接対策を行い内定を獲得したいあなたへ
集団面接とは
集団面接とは、複数人の就活生が同時に面接を行うことです。3〜5人の就活生に対して1〜4人の面接官が対応し、面接が行われます。
企業が集団面接を行うのは、短時間で多くの候補者を比較・評価できるだけでなく、就活生同士のコミュニケーション能力や協調性も見極められるためです。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接と個人面接の違い
個人面接と集団面接には以下のような違いがあります。
アピール時間が限られる
集団面接はアピール時間が短いのが最大の違いです。限られた時間で結論を簡潔に、印象に残るような話し方が求められます。
複数の応募者が同時に面接を受けるため、1人が使える時間は個人面接よりも短くなるのが一般的です。もし長々と話してしまうと、ほかの応募者の時間を奪い「自己中心的」と捉えられるリスクがあるでしょう。
個人面接はじっくり対話できる場ですが、集団面接は 短時間勝負です。「1分以内で要点を伝える練習」をしておくことで、印象に残りやすいアピールができます。
ほかの応募者と比較されやすい
集団面接では、応募者同士を比較する「相対評価」 が行われる可能性があります。だからこそ、他人に流されず、自分の強みを一貫して伝えることが重要です。
面接官は、同じ質問に対する複数の回答を聞きながら「誰がより適しているか」を判断します。そのため、発言の内容や伝え方がほかの応募者と比較されやすい形式です。
たとえば、同じ質問に対して、応募者Aは「成果を重視」、応募者Bは「チームワークを重視」と答えると、面接官は両者の違いを比較して評価します。焦って他人の意見をなぞったり、慌てて話を変えたりすると「自分らしさがない」と受け止められる恐れがあるでしょう。
集団面接では比較されることを前提に、「他人ではなく自分の強みを伝える」姿勢が大切です。焦らず自分のエピソードや価値観を一貫して語ることで、印象に残る回答ができます。
ほかの応募者の回答を聞く時間がある
集団面接では、ほかの応募者の回答を聞ける点が特徴です。このときの「聞く態度」まで面接官に見られているため、集中して耳を傾けることが評価につながります。
個人面接では他者の受け答えを知る機会はありません。一方、集団面接では同じ質問がされていくので、他人の回答から学んだり、自分の答えを整理したりする時間が得られます。
同時に、面接官は「協調性」や「傾聴力」を確認しており、聞く姿勢がそのまま評価の対象になるでしょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接で企業から見られているポイント
集団面接では、「コミュニケーション能力」「傾聴力」「入社への熱意」などが見られています。選考を突破するために、どのような点が評価されているか確認しておきましょう。
コミュニケーション能力
面接官は就活生の受け答えから、コミュニケーション能力を見ています。仕事では、同僚はもちろん、顧客や取引先などとコミュニケーションが必要になるケースも多いためです。
コミュニケーション能力をアピールするためには、聞かれた質問の意図をしっかり理解し回答することが求められます。また、「目を見て話せているか」「聞きやすい速度で話せているか」「身振り手振りを使って伝えようとしているか」などの姿勢も評価されているので意識しましょう。
面接でコミュニケーション能力をアピールするコツについては、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」で解説しています。集団面接でも個人面接でもチェックされやすい能力なので、準備しておくと良いでしょう。
傾聴力
ほかの就活生も参加する集団面接では、傾聴力もチェックされています。自分の番ではないときは、ほかの就活生の回答に耳を傾け、真剣に聞くようにしましょう。
社会人になった際に、上司やお客さまの話を聞けるかどうかは重要です。「話を聞いていない」「話を聞く態度が悪い」などの就活生は、評価が下がるので気を付けましょう。
入社への熱意
「入社したい」と意欲を感じさせるかどうかも、集団面接で評価されています。熱意に関しては、ほかの就活生との比較がされやすい部分です。
たとえば、ほかの就活生よりも声が小さかったり、元気がなかったりすれば、熱意が感じられずに評価が下がります。一方、自信をもって自分自身をアピールできれば、集団面接であっても印象に残るでしょう。
話し方はもちろん、自己PRや志望動機などの内容も重要です。自己分析を行い、ほかの就活生よりもアピールできるように準備しておきましょう。自己分析の方法については、「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で解説しているので、参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接での対策ポイント
集団面接では、ほかの就活生もいることを前提に対策を行うのが大切です。個人面接とは異なる観点で評価されている部分もあるので、どのような対策が必要かを知っておきましょう。
ここでは、集団面接で対策しておきたいポイントを紹介します。
ほかの就活生がいることを意識する
集団面接の場合、ほかの就活生と比較されている点を意識しましょう。面接の評価には、学生同士を比較して優劣を決める「相対評価」と、学生自身が自社に合う人材かどうか評価する「絶対評価」があります。
絶対評価の場合には、個人の能力や考え方が評価対象になるので、ほかの就活生の影響はあまり受けません。一方で、相対評価はほかの就活生と比較されてしまうので、より強いアピールが必要です。
どちらを重視するかは企業次第ですが、集団面接であれば相対評価を取り入れるケースが多いので準備しておく必要があります。
ほかの就活生に埋もれないように、大きな声で自信をもって、オリジナリティのある内容をアピールしましょう。
ほかの就活生の回答を意識し過ぎない
ほかの就活生の回答を意識し過ぎると、自分のアピールが十分にできず、空回りしてしまうことがあります。差別化は大事ですが、まずは自分のアピール内容を固めるのが先です。
集団面接でありがちなのが、ほかの就活生の内容に合わせて自分のアピール内容を変えてしまうケースです。周囲に合わせる必要はないので、自信をもって用意した内容をアピールしましょう。
自己PRが重複する場合は無理に違う内容にしようとせず、自分なりのエピソードや具体例を付け加えると、自分らしさが伝わります。
回答は簡潔にまとめる
質問への回答は、分かりやすいようにまとめておきましょう。集団だからこそ、簡潔に伝える能力が確認されています。
何人もの就活生がいるなかで、自分だけが長々とアピールしてしまうと、空気が読めない人物だと思われてしまうでしょう。質問には結論から回答し、分かりやすくまとめます。
企業研究を深めて自分ならではの視点で語る
集団面接では、企業研究を深めて自分ならではの視点で語ることが差別化につながるでしょう。面接官は志望動機を通じて「企業理解の深さ」と「入社意欲」を確認します。
ところが、多くの就活生はホームページにある基本情報をそのまま答えてしまうため、内容が似てしまう傾向にあるようです。そこで、企業の直近ニュース・プレスリリース・SNS投稿などを調べ、独自の調査や体験と結びつけて話すことで他社と差をつけられます。
「企業研究×自分の独自視点」 を組み合わせれば、短い発言時間でも強い志望度と個性を伝えられるでしょう。集団面接で埋もれないためには、事前準備が欠かせません。
企業の求める人物に合うアピールをする
アピールする内容は、企業が求める人物像に合わせるよう心掛けましょう。企業の求める人材から外れてしまうと、評価されにくくなります。
集団面接では、個人面接よりもアピールがしにくいため、一つひとつの回答が重要です。業務に必要なスキルや能力を理解し、より印象に残る回答をしましょう。
企業がどのような人物を求めているかは、企業研究で確認します。企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。
逆質問で志望度や意欲の高さを伝える
逆質問の時間は、「この会社で働きたい意欲」と「関心の高さ」を示す絶好の機会です。「特にありません」と答えるのは避け、積極的に質問を用意しましょう。
集団面接では、限られた時間の中で学生を比較するため、逆質問の有無や内容も評価材料になります。質問をしない=興味が薄いと受け取られる可能性があるため、志望度を示すためにも重要です。
面接後は内容をメモして振り返りに使う
面接が終わったら、内容をメモしておきましょう。振り返りに使用して、次の面接に活かすことが大切です。
どのような質問があったか、自分がどのように答えたかを、覚えている範囲でメモします。ほかの就活生の素晴らしい回答や表現も参考になるので、メモしておくと別の機会に役立つでしょう。
さらに、自分の回答によって、面接官がどのような反応をしたかもメモしておくのもおすすめです。反応が悪かった回答を振り返り改善するのに使えます。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接での入退室の流れ
集団面接に向けて、入退室の流れを解説します。個人面接とは少し異なるので、チェックしておいてください。
入室
入室時に自分が先頭だった場合は、個人面接同様、ドアを3回ノックします。面接官から「お入りください」と声をかけられたらドアを開けましょう。「失礼します」と一礼してから入室します。
2番目以降の場合には、ドアの前で一度立ち止まり、挨拶と一礼をしましょう。最後尾の場合はドアを閉めてから、挨拶と一礼をします。
面接官から「席におかけください」と声が掛かったら着席するのがマナーです。かばんは椅子の隣に置きます。
退室
退室の場合、ドアに一番近い就活生が先頭です。面接が終了したら起立し、「本日はありがとうございました」とお礼を言って一礼しましょう。その後、ドアへと向かい、2番目以降も前の人に続きます。
ドアの前まで来たら面接官の方へ向き、「失礼いたします」と一礼し、ドアを開けて退室しましょう。
2番目以降の場合も面接官に挨拶し、先頭が開けたドアから外へ出ます。そして、最後尾は挨拶と一礼をし、外へ出たら両手で静かにドアを閉めるのがマナーです。
集団面接の入退室マナーについては、「個別面接とは違う?集団面接の入退室マナー!」で詳しく紹介しています。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接で気を付けたいマナー
集団面接でも個人面接同様、身だしなみや言葉遣いなどのマナーに気を付けましょう。個人面接とは違い、ほかの就活生と比較される点を意識しなければなりません。
ここでは、集団面接で気を付けておきたいマナーを3つ紹介します。
身だしなみ
身だしなみによって第一印象が左右されるため、準備をしておきましょう。第一印象が悪くなると、受け答えの内容が良くても挽回が難しくなります。
また、集団面接の場合は自分以外にも就活生がいるため、身だしなみの乱れがより目立ちます。相手に不快感を与えない、清潔感のある身だしなみを意識しましょう。就活での身だしなみについては、「家を出る前に確認したい、第一印象で損をしないための就活マナー」を参考にしてください。
立ち振る舞い
面接中はもちろん、面接外での立ち振る舞いにも気を付けましょう。集団面接・個別面接を問わず会社内に入った時点から、立ち振る舞いが見られています。
たとえば、待機時間中に携帯を触っていたり足を組んだりしていると、印象は良くありません。受付での対応や言葉遣いも評価されるでしょう。面接の時間だけではなく、企業を訪問した時点から帰るときまで、立ち振る舞いを意識してください。
言葉遣い
正しい言葉遣いで回答できるように練習しておきましょう。謙譲語や尊敬語の使い分けなどもいつも以上に意識する必要があります。
言葉遣いは就活中はもちろん、社会人になっても必要なマナーです。社会人としての印象を良くするために、今のうちから正しい言葉遣いを使えるようにしておきましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接でよくある9つの質問
集団面接では一人あたりのアピール時間が短くなるため、よくある質問内容をあらかじめチェックしておきましょう。
自己紹介
面接の最初に行われるのが、自己紹介です。本人確認のためと、面接の準備が整っているかを確認する目的があります。
氏名や大学などの基本情報に加えて、学生時代に頑張ったことや面接や入社への意気込みなどを伝えましょう。
志望動機
志望動機は、入社への意気込みや熱意を確認するための質問です。面接官は志望動機をとおして、企業研究ができているか、入社意欲はどのくらいかなどをチェックしています。
志望動機では、会社を志望する理由や、そのきっかけとなった具体的なエピソード、入社後にどのように活躍できるかなどをアピールしましょう。
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
学生時代に頑張ったことでは、あなたの人柄や強みが確認されています。学生時代に頑張ったことや取り組み方を知ることで、入社後に成果を出せるかどうかを判断するためです。
「何に力を入れて」「困難や課題をどのように乗り越えたか」を簡潔にまとめて、自分の強みを伝えましょう。
自己PR
自己PRでは、あなたが強みや能力を活かし、どのように会社に貢献できるかが聞かれています。企業側が求める強みとマッチするようにアピールしましょう。
自己PRの答え方は、「自己PRとは?企業が求める理由や回答のポイント・例文を紹介」で紹介しています。強みを明確にするために、自己分析も行っておきましょう。
他社の選考状況
他社の選考状況について聞かれることがあります。これは、ほかに受けている企業を知ることで、入社意欲の高さや入社する確率を判断する材料にするためです。
聞かれた場合は嘘をつかず、正直に答えるようにしましょう。
長所・短所
長所や短所についても聞かれやすいので、準備しておきます。長所は、仕事で活かせる内容を答えるのがおすすめです。
短所については、短所を克服するためにどのような対応をしているかを答えましょう。企業は短所の質問から、課題に対する取り組み方を見ています。
また、短所の内容は仕事に影響のないものにするのが賢明です。仕事に支障をきたすような致命的な短所は、評価を下げる原因になります。
これまでの挫折や失敗経験
挫折や失敗経験が聞かれるのは、問題解決能力を確かめるためです。解決するためにどのように取り組んだのかが聞かれています。
挫折や失敗経験に対して、どのように考え、克服したのかを具体的に伝えましょう。また、そのときの経験が、今にどのように活きているかも合わせて回答するのがポイントです。
入社後の目標
入社後の目標は「会社の方向性に沿って、自分の強みをどう活かせるか」を具体的に語ることが大切です。面接官は、あなたが入社後に活躍できるイメージを持てるかどうかを見ています。単に「頑張ります」ではなく、企業理解+自分の成長イメージを結びつけることで、熱意や適性が伝わるでしょう。
「会社の方向性×自分の成長×貢献イメージ」 の3点をセットで伝えると、熱意と具体性がしっかり面接官に届きます。
質疑応答
就活生側から質問できる場合もあります。いわゆる逆質問なので、準備しておきましょう。
たとえば、次のような質問ができます。
・1日のスケジュールを教えてください。
・御社はどのような雰囲気でしょうか
・△△事業についての、将来のビジョンを教えてください。
・△△の事業では、どのようなスキルや能力が求められますか
・御社のなかで、課題に感じている部分はありますか
質疑応答の際は、ほかの就活生と同じ質問をしないように気を付けましょう。また、すでに回答された内容について再度質問するのもNGです。話を聞いていないと思われる原因になります。
集団面接の場合、ほかの就活生と質問が被るケースも予想されるので、質問は複数用意しておくのがおすすめです。逆質問の例については、「就活の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接の前日までにやっておきたい準備
集団面接は、短い時間で複数の応募者と同時に評価される形式のため、当日余裕をもって臨むことが合格のカギです。前日までにしっかり準備しておくことで、面接中に焦らず、自分の強みや志望度を十分に伝えられます。
ここでは、面接前日までに確認・準備しておきたいポイントを整理しました。
企業情報とエントリーシートの確認
集団面接の前日には、企業情報と自分のエントリーシートを必ずチェックして、質問への対応をイメージしておくことが重要です。
面接官は、提出済みのエントリーシートや会社情報を前提に質問することが多いため、内容を正確に理解していないと回答がブレてしまいます。特に、会社概要の基本情報(業務内容・経営方針・社長名・会社規模など)は間違えないよう注意が必要です。
前日までの準備で「自分の情報×会社情報」を整理しておくこと が、面接当日の落ち着いた受け答えにつながります。このひと手間で、ほかの応募者との差別化にもなるため、必ず実施しておきましょう。
好印象を残すための身だしなみチェック
集団面接では、第一印象の大部分は身だしなみで決まるため、前日までにしっかり整えておくことが重要です。面接官は限られた時間で多くの学生を評価するため、第一印象で「きちんとしているかどうか」を無意識に判断します。身だしなみが整っていないと、話す内容の印象まで弱くなりかねません。
チェックポイント:
・服装:スーツ・ワイシャツに汚れやしわがないか
・靴:しっかり磨かれているか
・手元:爪が伸びていないか
・髪型・メイク:清潔感があり、メイクは自然に抑える
前日のうちに持ち物チェックとあわせて確認しておくと、当日慌てずに済みます。正しい身だしなみは、社会人としての最低限のマナーであり、集団面接で好印象を残す必須条件です。前日準備として、服装・靴・髪型・手元まで丁寧に確認しましょう。
想定される質問の回答を作成する
集団面接前日には、想定問答集を作って回答を準備しておくことが効果的です。事前に質問内容をイメージして回答を整理することで、面接当日に焦らず話せるようになります。また、回答を考える過程で自己分析が深まる、企業で働く自分の姿を具体的にイメージできるといったメリットも。
想定問答集を作ることで、面接での自信と落ち着きが生まれ、自己分析や企業理解も深まります。前日までにしっかり準備して、当日は自然に回答できる状態を作りましょう。
集団面接の流れとマナーをおさらいする
集団面接では、個人面接とは異なる流れやマナーを事前に確認しておくことが重要です。準備しておくことで、当日スムーズに対応でき、落ち着いた印象を与えられるでしょう。
集団面接は複数の応募者が同時に面接を受けるため、入退室や発言の順序、他者との関わり方など独自のマナーがあります。事前に流れや注意点を理解しておくと、緊張を抑えながら自分のアピールに集中できます。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
オンラインで集団面接を受ける際のポイント
オンラインで集団面接を受ける場合、インターネット環境や音、カメラなどへの配慮が大切です。対面とは違う注意点があるので、確認しておいてください。
インターネット環境を整えておく
Wi-Fiの強さなど、インターネット環境を確認しておきましょう。電波が悪いと話が途切れてしまい、スムーズに面接が進まなくなります。
電波が途切れてしまうと、接続しなおしたり、集中力が切れてしまったりとマイナスに働くことも。また、集団面接の場合は同時に参加している就活生にも迷惑が掛かります。集中して面接に臨めるように、インターネット環境を確認しておきましょう。
音に配慮した場所で受ける
オンライン集団面接では、周囲の騒音を避けることが基本です。面接に集中しやすいよう、なるべく静かな場所を選びましょう。
また、家族やペットなどによる不意の騒音を防ぐため、周囲へ面接を受けていることを伝え、理解を得ておくと良いです。自分の発言が周囲に影響されない環境を整えることで、面接官にも配慮が行き届いた印象を与えられるでしょう。
発言時以外はミュートにする
自分が話していない時は、ミュートにしておくこともポイントです。ミュートを適切に使用することで、ほかの参加者や面接官に配慮が行き届いた姿勢を示すことができます。
画面の映り方を確認しておく
あなたが画面にどのように映っているか、確認しておきましょう。顔の角度や光の当たり具合、背景の明るさによって、印象が変わってしまいます。
また、背景に私物が映っていないか、騒音は大丈夫かなども確認しておきましょう。一度カメラをつないでおき、どのように見えるかチェックしておきます。
面接時はカメラ目線を意識する
面接のときは、カメラ目線で参加しましょう。対面ではありませんが、面接官の目を見て話すように意識することが大切です。
集団面接の場合、自分が話していない時間が多くなります。よそ見をしていたり、態度が悪かったりすると評価が下がるので、いつでもカメラ目線を意識するのが重要です。
オンライン面接の注意点は、「【就活】オンライン面接だからこそ気をつけたいマナーや当日の注意点を解説」の記事でも解説しています。対面とは違う環境なので、入念に準備してください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接でよくある状況への対処法
ここでは、集団面接でよくある状況とその対処法について紹介します。ほかの就活生がいる分、想定外の事態も発生するかもしれません。あらかじめよくある例を知り、いざというときに動けるようにしてください。
ほかの学生と話す内容がかぶる
自己PRや志望動機の内容が、ほかの就活生と被る場合があります。その場合でも萎縮せず、自分のアピールを行いましょう。
たとえば、自己PRで「コミュニケーション能力」のアピールが被っても、コミュニケーション能力を発揮したエピソードは違います。また、コミュニケーション能力の内容も、全く同じではないでしょう。
集団面接では、話す内容が被ることはよくあります。被っても内容を変える必要はないので、そのままアピールをしてください。
ほかの学生と比べてアピール内容が弱い
ほかの就活生とアピール内容が弱く感じても、周りに合わせる必要はありません。自分なりのアピールを行いましょう。
アピール内容で、自分よりも成果を出していたり、話している内容に説得力があると感じることもあります。しかし、比較して落ち込む必要はないので、気にせず面接に臨んでください。
逆質問が思いつかない
逆質問が思いつかない場合は、面接官個人に対する質問もおすすめです。
「△△さまは御社のどのような点に魅力を感じていらっしゃいますか?」「△△さまが最もやりがいを感じた仕事のエピソードはございますか?」などと質問すると良いでしょう。実際に働く方の意見を聞くのは貴重なので、ぜひ参考にしてください。
面接官から急に話を振られた
集団面接中には、面接官から突然「今の意見についてどう思いますか?」といった質問をされることがあります。
このような場面に備えるためにも、ほかの学生の発言には集中して耳を傾け、自分の意見を整理しておくことが大切です。ほかの学生の話を聞く際には、自然にうなずきながら聞くことで、面接官にも良い印象を与えられます。
しかし、あまりに相づちを多用すると、かえって不自然に見えることもあるため、ほど良いリアクションを心掛けてください。リラックスして、ほかの人の意見にも丁寧に耳を傾ける姿勢を持ちましょう。
自分だけ面接官からの質問時間が短い
ほかの就活生と比べて自分の面接時間が短かくても、不合格とは限らないので安心してください。
たとえば、話の内容がわかりやすく、追加で質問する必要がないケースがあります。また、深く質問しなくても、採用をある程度決めたケースもあるでしょう。
集団面接の場合、面接官は限られた時間で複数の就活生を判断しなければなりません。採用がある程度決まれば、深掘りはしないケースもあるので覚えておくと良いでしょう。
個人面接との違いをしっかりと抑えて、対策を行ってください。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
集団面接対策を行い内定を獲得したいあなたへ
集団面接を突破するためには、個人面接とは異なる対策が必要です。集団面接ならではの特徴を把握し、どのようなアピールが効果的かを知っておきましょう。
集団面接の対策を行うのは、一人では難しいものです。就活エージェントの力を借りて、万全の準備を整えてください。
就職エージェントのキャリアチケットでも集団面接への対策を実施しています。あなたの状況に合わせた対策を行うので、安心して利用してください。悩みのヒアリングから内定獲得後のフォローまで、アドバイザーがマンツーマンでサポートします。就活対策を万全にして、志望企業の内定を獲得しましょう。
自分の価値観とあった企業に出会える!27卒のスカウト登録はこちら
本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。