集団面接の対策はどうする?気を付けたいマナーや入退室の流れを解説

このページのまとめ

  • 集団面接とは複数の就活生が同時に行うタイプの面接
  • 集団面接は志望者が多い選考の初期段階で設定されるケースが多い
  • 集団面接ではほかの就活生と比較せず自分らしくアピールするのがポイント

集団面接の対策はどうする?気を付けたいマナーや入退室の流れを解説のイメージ

「集団面接の対策に、何をすればいいかわからない」と悩む就活生もいるでしょう。集団面接では、他者とのかかわり方やコミュニケーション能力、傾聴力など、就活生1人では確認しにくいスキルが見られています。

この記事では、集団面接に向けての対策や、注意したいマナーについて解説。入退室時の流れも紹介するので、あらかじめチェックしておきましょう。

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目 次

集団面接とは?個人面接との違いも解説

集団面接とは、複数人の就活生が同時に面接を行うことです。3〜5人の就活生に対して1〜4人の面接官が対応し、面接が行われます。

個人面接との違いは、ほかの就活生とともに面接を受ける点です。就活生には同じ質問が投げかけられ、それぞれの回答を行います。ほかの就活生の回答を聞いて比較してしまうケースが多く、個人面接よりも緊張しやすいので気を付けましょう。

個人面接の準備については「面接対策!前日までに準備しておきたいこと」も参考にしてください。集団面接との比較をするためにも、個人面接についてチェックしておきましょう。

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集団面接で企業から見られているポイント

集団面接では、「コミュニケーション能力」「傾聴力」「入社への熱意」などが見られています。選考を突破するために、どのような点が評価されているか確認しておきましょう。

コミュニケーション能力

面接官は就活生の受け答えから、コミュニケーション能力を見ています。仕事では、同僚はもちろん、お客さまや取引先などとのコミュニケーションが必要になるからです。

コミュニケーション能力をアピールするためには、聞かれた質問の意図を理解し、回答するのが大切です。また、「目を見て話せているか」「聞きやすい速度で話せているか」「身振り手振りを使って伝えようとしているか」などの姿勢も評価されているので覚えておきましょう。

面接でコミュニケーション能力をアピールするコツについては、「自己PRでコミュニケーション能力を伝える方法は?具体化のポイントを解説」で解説しています。集団面接でも個人面接でもチェックされやすい能力なので、準備しておくといいでしょう。

傾聴力

ほかの就活生も参加する集団面接では、傾聴力も確認されています。自分の番ではないときは、ほかの就活生の回答に耳を傾け、真剣に聞くようにしましょう。

社会人になった際に、上司やお客様の話を聞けるかどうかは重要です。「話を聞いていない」「話を聞く態度が悪い」などの就活生は、評価が下がるので気を付けましょう。

入社への熱意

「入社したい」と意欲を感じさせるかどうかも、集団面接で評価されています。ほかの就活生との比較になりやすいので注意しましょう。

たとえば、ほかの就活生よりも声が小さかったり、元気がなかったりすれば、熱意が感じられずに評価が下がります。大きな声で、自信をもってアピールできれば、集団面接であっても印象に残るでしょう。

話し方はもちろん、自己PRや志望動機などの内容も重要です。自己分析を行い、ほかの就活生よりもアピールできるように準備しておきましょう。自己分析の方法については「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考にしてください。

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集団面接での対策ポイント

集団面接では、ほかの就活生もいることを前提に対策を行うのが大切です。個人面接とは異なる観点で評価されている部分もあるので、どのような対策が必要かを知っておきましょう。

ここでは、集団面接で対策しておきたいポイントを5つ紹介します。

ほかの就活生がいることを意識する

集団面接の場合、ほかの就活生と比較されている点を意識しましょう。面接の評価には、学生同士を比較して優劣を決める「相対評価」と、学生自身が自社に合う人材かどうか評価する「絶対評価」があります。

絶対評価の場合には、あなた自身の能力や考え方が評価対象になるので、ほかの就活生の影響はあまり受けません。一方で、絶対評価はほかの就活生と比較されてしまうので、よりアピールが必要になります。

どちらを重視するかは企業次第ですが、集団面接であれば相対評価を取り入れるケースが多いので準備しましょう。ほかの就活生に埋もれないように、大きな声で自信をもって、オリジナリティのある内容をアピールしてください。

ほかの就活生の回答を意識しすぎない

ほかの就活生の回答を意識しすぎると、自分のアピールができずに空まわってしまいます。差別化は大事ですが、まずは自分のアピール内容を固めておきましょう。

集団面接でありがちなのが、ほかの就活生の内容に合わせて自分のアピール内容を変えてしまうケースです。周囲に合わせる必要はないので、自信をもって用意した内容をアピールしてください。

回答は簡潔にまとめる

質問への回答は、わかりやすいようにまとめておきましょう。集団だからこそ、簡潔に伝える能力が確認されています。

何人もの就活生がいるなかで、自分だけが長々とアピールしてしまうと、空気が読めないと思われてしまうでしょう。個人面接でも同じですが、質問には結論から回答し、わかりやすくまとめてください。

企業の求める人物にあうアピールをする

アピールする内容は、企業の求める人物像に合うようにしましょう。企業が必要な人材からずれてしまうと、評価されにくいからです。

集団面接では、個人面接よりもアピールがしにくいため、一つ一つの回答が重要になります。業務に必要なスキルや能力を理解し、より印象に残る回答ができるようにしてください。

企業がどのような人物を求めているかは、企業研究で確認します。企業研究の方法については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」も参考にしてください。

面接後は内容をメモして振り返りに使う

面接が終わったら、内容をメモしておきましょう。振り返りに使用して、次の面接に活かすのが大切です。

どのような質問をされたか、どのような回答をしたかは覚えている範囲でメモしておきましょう。ほかの就活生で素晴らしい回答や言い回しがあれば、メモしておくのも大切になります。

さらに、自分の回答によって、面接官がどのような反応をしたかもメモしておきましょう。反応が悪かったものは、内容が伝わっていなかったり、アピール内容がイマイチだったりするので、改善しておくのが重要です。

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集団面接での入退室の流れ

集団面接に向けて、入退室の流れを解説します。個人面接とは少し違うので、チェックしておいてください。

入室する場合

入室時に自分が先頭尾だった場合は、個人面接同様、ドアを3回ノックします。面接官から「お入りください」と声をかけられたらドアを開けましょう。「失礼します」と一礼してから入室してください。

2番目以降の場合には、ドアの前で一度立ち止まり、挨拶と一礼をしましょう。最後尾はドアを閉めてから、挨拶と一礼をします。

退室する場合

退室の場合、ドアに一番近い就活生が先頭です。面接が終了したら起立し、「本日はありがとうございました」とお礼を言って一礼しましょう。その後、ドアへと向かい、2番目以降も前の人に続きます。

ドアの前まで来たら面接官の方へ向き、「失礼いたします」と一礼し、ドアを開けて退室しましょう。

2番目以降の場合も面接官に挨拶し、先頭が開けたドアから外へ出ます。そして、最後尾は挨拶と一礼をし、外へ出たら両手で静かにドアを閉めてください。

集団面接の入退室マナーについては、「個別面接とは違う?集団面接の入退室マナー!」で詳しく紹介しています。

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集団面接で気を付けたいマナー

集団面接でも個人面接同様、身だしなみや言葉遣いなどのマナーに気を付けましょう。個人面接とは違い、ほかの就活生と比較される点を意識しなければなりません。

ここでは、集団面接で気を付けておきたいマナーを3つ紹介します。

身だしなみ

身だしなみによって第一印象が左右されるため、準備をしておきましょう。第一印象が悪くなると、受け答えの内容がよくても挽回が難しくなるからです。

相手に不快感を与えない、清潔感のある身だしなみを意識してください。就活での身だしなみについては「家を出る前に確認したい、第一印象で損をしないための就活マナー」も参考にしてください。

立ち振る舞い

面接中はもちろん、面接外での立ち振る舞いにも気を付けましょう。会社内に入った時点から、立ち振る舞いが見られています。

たとえば、待機時間中に携帯を触っていたり、足を組んだりしていると、印象はよくありません。受付での対応や言葉遣いも評価されるでしょう。

面接の時間だけではなく、企業を訪問した時点から帰るときまで、立ち振る舞いを意識してください。

言葉遣い

正しい言葉遣いで回答できるように練習しておきましょう。謙譲語や尊敬語の使い分けなども意識してください。

言葉遣いは就活中はもちろん、社会人になっても必要なマナーです。社会人としての活躍を印象付けられるように、今のうちから正しい言葉遣いを使えるようになっておきましょう。

就活で意識したい言葉遣いについては、「あなたの話し方は大丈夫?就活に必要な言葉遣いとは」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

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集団面接でよくある8つの質問

集団面接では一人あたりのアピール時間が短くなるため、よくある質問内容をあらかじめチェックしておきましょう。

自己紹介

面接の最初に行われるのが、自己紹介です。本人確認のためと、面接の準備が整っているかを確認する目的があります。

氏名や大学などの基本情報に加えて、学生時代に頑張ったことや面接や入社への意気込みなどを伝えましょう。

志望動機

志望動機は、入社への意気込みや熱意を確認するための質問です。面接官は志望動機をとおして、企業研究ができているか、入社意欲はどのくらいかなどをチェックしています。

志望動機では、会社を志望する理由や、そのきっかけとなった具体的なエピソード、入社後にどのように活躍できるかなどをアピールしましょう。

志望動機の考え方については、「志望動機の組み立て方は順番が大事!好印象を与えるポイントや例文をご紹介」の記事を参考にしてください。

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)

学生時代に頑張ったことでは、あなたの人柄や強みが確認されています。学生時代に頑張ったことや取り組み方を知ることで、入社後に成果を出せそうか考えられるからです。

「何に力を入れて」「困難や課題をどのように乗り越えたか」を簡潔にまとめて、自分の強みを伝えましょう。

自己PR

自己PRでは、あなたが強みや能力を活かし、どのように会社に貢献できるかが聞かれています。企業側が求める強みとマッチするようにアピールしましょう。

自己PRの答え方については「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」も参考にしてください。強みを明確にするために、自己分析も行っておきましょう。

他社の選考状況

他社の選考がどのように進んでいるか、聞かれる場合もあります。ほかに受けている企業を聞けば、入社意欲の高さや入社する確率についての判断材料になるからです。

聞かれた場合には嘘をつかずに、正直に答えるようにしましょう。

長所・短所

長所や短所についても聞かれやすいので、準備しておいてください。長所は仕事で活かせる内容を答えるのがおすすめです。

短所については、短所を克服するためにどのような対応をしているかを答えましょう。企業は短所の質問から、課題に対する取り組み方を見ています。

また、短所の内容は、仕事に影響のないものにしてください。仕事を行ううえで致命的な短所は、評価が下がってしまいます。

長所や短所の答え方については「自分の長所が分からないときに役立つ一覧72選!見つけ方や例文も解説」も参考にしてください。

これまでの挫折や失敗経験

挫折や失敗経験が聞かれるのは、問題解決能力を確かめるためです。解決するためにどのように取り組んだのかが聞かれています。

挫折や失敗経験に対して、どのように考え、克服したのかを具体的に伝えましょう。また、そのときの経験が、今にどのように活きているかも合わせて回答するのがポイントです。

質疑応答

就活生側から質問できる場合もあります。いわゆる逆質問なので、準備しておきましょう。

たとえば、次のような質問ができます。

・1日のスケジュールを教えてください。
・御社はどのような雰囲気でしょうか
・△△事業についての、将来のビジョンを教えてください。
・△△の事業では、どのようなスキルや能力が求められますか
・御社のなかで、課題に感じている部分はありますか

質疑応答の際は、ほかの就活生と同じ質問をしないように気を付けましょう。また、回答してもらった内容について、質問してしまうのもNGです。話を聞いてなかったと思われてしまいます。

集団面接の場合、ほかの就活生と質問が被るケースも予想されるので、質問は複数用意しておくのがおすすめです。

逆質問の例については「就活の逆質問例50選!質問を考える際のポイントや準備方法も解説」も参考にしてください。

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オンラインで集団面接を受ける際のポイント

オンラインで集団面接を受ける場合、インターネット環境やカメラなどに気を付けましょう。対面とは違う注意点があるので、確認しておいてください。

インターネット環境を整えておく

Wi-Fiの強さなど、インターネット環境を確認しておきましょう。電波が悪いと話が途切れてしまい、スムーズに面接が進まなくなります。

電波が途切れてしまうと、接続しなおしたり、集中力が切れてしまったりとマイナスに働くことも。集中して面接に臨めるように、インターネット環境を確認してください。

画面の映り方を確認しておく

あなたが画面にどのように映っているか、確認しておきましょう。顔の角度や光の当たり具合、背景の明るさによって、印象が変わってしまいます。

また、背景に私物が映っていないか、騒音は大丈夫かなども確認しておきましょう。一度カメラをつないでおき、どのように見えるかチェックしておくのが大切です。

面接時はカメラ目線を意識する

面接のときは、カメラ目線で参加しましょう。対面ではありませんが、面接官の目を見て話す意識をしてください。

集団面接の場合、自分が話していない時間が多くなります。よそ見をしていたり、態度が悪かったりすると評価が下がるので、いつでもカメラ目線を意識するのが重要です。

オンライン面接の注意点については「Web面接ってどうやるの?就活生が知っておくべきマナーや注意点​​​​​​​」も参考にしてください。対面とは違う環境なので、入念に準備してください。

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集団面接でよくある状況への対処法

ここでは、集団面接でよくある状況とその対処法について紹介します。ほかの就活生がいる分、想定外の事態も発生するかもしれません。あらかじめよくある例を知り、いざというときに動けるようにしてください。

ほかの学生と話す内容がかぶる場合

自己PRや志望動機の内容が、ほかの就活生と被る場合があります。その場合でも萎縮せず、自分のアピールを行いましょう。

たとえば、自己PRで「コミュニケーション能力」のアピールが被っても、コミュニケーション能力を発揮したエピソードは違います。また、コミュニケーション能力の内容も、まったく同じではないでしょう。

集団面接では、話す内容が被ることはよくあります。被っても内容を変える必要はないので、そのままアピールをしてください。

ほかの学生と比べてアピール内容が弱く感じた場合

ほかの就活生とアピール内容が弱く感じても、周りに合わせる必要がありません。自分なりのアピールを行いましょう。

アピール内容で、自分よりも成果を出していたり、話している内容に説得力があると感じることもあります。しかし、比較して落ち込む必要はないので、気にせず面接に臨んでください。

逆質問が思いつかない場合

逆質問が思いつかない場合は、面接官個人に対する質問もおすすめです。

「△△さまは御社のどのような点に魅力を感じていらっしゃいますか?」「△△さまが最もやりがいを感じた仕事のエピソードはございますか?」などと質問するといいでしょう。

実際に働く方の意見を聞くのは貴重なので、ぜひ参考にしてください。

自分だけ面接官からの質問時間が短い場合

ほかの就活生と比べた場合、あならの面接時間が短い場合があるかもしれません。その場合でも、不合格ではないので安心してください。

たとえば、話の内容がわかりやすく、追加で質問する必要がないケースがあります。また、深く質問しなくても、採用をある程度決めたケースもあるでしょう。

集団面接の場合、限られた時間で複数の就活生を判断しなければなりません。採用がある程度決まれば、深掘りはしないケースもあるので覚えておくといいでしょう。

集団面接のポイントについては「集団面接の自己紹介は何を伝える?伝える内容や例文を解説」も参考にしてください。個人面接との違いをしっかりと抑えて、対策を行ってください。

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集団面接対策を行い内定を獲得したいあなたへ

集団面接を突破するためには、個人面接とは異なる対策が必要です。集団面接ならではの特徴を把握し、どのようなアピールが効果的かを知っておきましょう。

集団面接の対策を行うのは、一人では難しいものです。就活エージェントの力を借りて、万全の準備を整えてください。

就活エージェントのキャリアチケットでも集団面接への対策を実施しています。あなたの状況に合わせた対策を行うので、安心してください。悩みのヒアリングから内定獲得後のフォローまで、アドバイザーがマンツーマンでサポート。就活対策を万全にして、志望企業の内定を獲得しましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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