就活偏差値とは?信憑性や正しい活用方法を解説!

このページのまとめ

  • 就活偏差値とは、企業の入社難易度と人気度を数値化してランク付けしたもの
  • 就活偏差値は公的なデータによる数値ではないため、参考程度に留めておくのが無難
  • 大切なのは就活偏差値の数値による評価ではなく、企業と応募者のマッチ度

就活偏差値とは?信憑性や正しい活用方法を解説!のイメージ

就活中に企業を選ぶ際、「就活偏差値」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。就活偏差値は、ある程度就活時の指標にはなりますが、確実な裏付けのあるデータではないということを念頭に置いて利用しなければなりません。このコラムでは就活偏差値について、詳しい内容や有効な活用方法、信憑性など幅広く紹介します!ぜひ参考にしてみてください。

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就活偏差値とは?

就活偏差値は就職偏差値とも呼ばれており、企業の入社難易度(選考難易度)や人気度を数値で表したものをいいます。内定者の学歴や保有資格、企業の知名度、社員の定着率、またその年の応募倍率などによって判定されているようです。
ただし、この情報源となっているのはWeb上の就活掲示板によるもので、一般ユーザーの発信した内容がもととなっています。加えて対象企業は日本国内の中でもほんの一握りでしかなく、ネットユーザーの主観や偏った情報で成り立っていることも否めないでしょう。
企業選びに就活偏差値を活用する際も、公的なデータではないことを念頭に置いて、参考程度に留めておくことをおすすめします。

数字ごとのランクについて

就活偏差値は数値が割り振られるほか、SS~Bまでランク付けされます。以下でランクと数値の関係を確認してみましょう。

・SSランク…偏差値70代
・Sランク…偏差値60代後半
・Aランク…偏差値60代前半
・Bランク…偏差値50代

ランキングには、文系・理系、業界別、地域別など幅広いジャンルの就活偏差値が存在しています。
しかし、前述でもしたように数値やランク付けは国や企業により公表されているものではありません。そのため、あくまでも企業を選ぶ際の「参考」として活用してみてください。

大学の偏差値との違いについて

就活偏差値で表される数値と大学受験などに用いられる学力偏差値は全く別物なので注意してください。「学力偏差値が61だから、就職偏差値61前後の企業にする」といった選び方は間違いです。学力偏差値は、個人のテストや能力から根拠となるデータを数値化したもの。一方で就活偏差値は統計データではなく、ソースが一般人によるものです。
企業を選ぶ際に自身の学力偏差値と就活偏差値を照らし合わせる必要はないことを覚えておいてください。


学歴フィルターの実態については「学歴フィルターの実態は?かかる基準と回避方法を就活のプロが解説!」も参考にしてください。

 

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就活偏差値には信憑性がある?

就職偏差値の情報源は一般人であることから、信憑性は低めだといえるでしょう。
通常、こういったデータには根拠となる明確な数値や調査が必要です。そもそも、本来の就活では企業を偏差値で数値化する必要はありません。なぜなら、仕事・就職で大切なことは、入社難易度や人気度ではなく、企業と就活生のマッチ度だからです。

学力偏差値の低い人がSランク企業を受けたとしても、その会社が求める人材と応募者の能力・魅力がマッチさえしていれば、就職できる可能性は十分ありえます。
同様に、学力偏差値が高いからといってSランク企業に入社しやすいということもありません。

では、就職偏差値が全く無価値な情報であるのかというと、それも違うようです。この偏差値を知っておくと、就活の際の基準にしたり、対策時に活用したりできます。
就活偏差値ランキングを信用する・しないにしても、志望企業の偏差値が高いからと諦めないこと、低いからと手を抜かないこと、視野を狭めないことが大切です。

企業の見極め方については「就職先の決め方を解説!企業選びのコツもご紹介」や「就活で口コミを信用してはダメ?口コミの見極め方とは」も参考にしてください。

 

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偏差値を活用した3つの失敗例

ランキングを活用した際の失敗例を紹介します。参考にして同じような間違いを起こさないよう、活用法には気をつけましょう。

1.就活偏差値の低い企業に選考対策を行わない

就活偏差値が低いからといって、選考対策を行わないのは失敗の元です。「難易度・人気度が低い=誰でも就職できる」というわけではありません。先述したように、「就活は偏差値ではなく、マッチ度で決まるもの」です。きちんと対策を取るとともに、志望企業の求めるものを把握し、それを持っている人物であることをアピールできるように準備しておきましょう。

2.自分に合っている企業か確かめない

企業の偏差値や評判などの表面的な部分ばかりを見てしまい、本当に自分に合っているかどうかを調べていないことで失敗につながるパターンもあります。就活生から人気…つまり、待遇面が良かったり、有名企業だったりすると、誰もが魅力的な印象を持つでしょう。そのため、「企業がランキング上位で、就活生から人気がある=自分にもピッタリ」と勘違いして捉えてしまうことも。企業とのマッチ度も確かめずに決めてしまうのは避けるべきです。「有名企業に就職することが大切」という考えは悪いものではありません。ただ、自分の承認欲求を満たすためのものになっていないか、もう一度よく考えた方が良いでしょう。

3.ランキング外や下位の企業の採用試験を受けない

就活偏差値の情報に頼り過ぎてしまうあまり、ランキング外や下位の企業には応募しないという就活生が多いようです。先述したように、ランキングに載っている企業は全国に数百万以上ある会社の中のほんの数百社だけ。そのため優良企業はランキング外や下位の企業にも数多く存在します。しかしランキングにある企業ばかりに目を向けてしまい、自分自身で就職先の選択肢を狭め、就活が長引いてしまうというパターンも。ランキング上位の企業は倍率が高く内定の出づらいことも考えられます。就職活動は、就活偏差値ランキングという枠組みだけにとらわれず、視野を広げることが大切です。

就職活動のコツについては「職活動の流れはどう進む?基本的なスケジュールや準備方法を解説」も参考にしてください。

 

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偏差値の高い企業で内定を獲得するための5つのコツ

この項目では、就活偏差値の高い企業で内定獲得をするにはどうすれば良いのかを詳しくご紹介します。就活偏差値が高い企業であれば、少なからずほかの企業よりも難易度・人気度は高い傾向にあるはず。倍率が高く選考が厳しめであることは事実でしょう。以下を参考に対策を行ってみてください。

1.自己分析で志望理由を明確にする

自己分析をしっかり行ったうえで、志望理由を明確にしておきましょう。自己分析は就活において重要な対策の一つで、自分の強みや長所を深堀りし、自身のアピール効果をより高めるための手段です。自身の魅力と企業とのマッチ度が高ければ、「どうして志望するのか」「自分の能力で企業にどう貢献したいか」といった理由もハッキリ見えてくるはずです。
志望理由を明確にするためにも、自己分析で自分自身を理解し、企業との相性を測ることは重要なステップといえるでしょう。

2.入念な企業研究を行う

自己分析で企業とのマッチ度を測るためには入念な企業研究が功を奏します。同じランキング上位の企業であっても、特色や求める人物像は異なるでしょう。どのような学歴・資格・経験・能力を持っている人が入社しているのか、どんな選考が行われているのか、企業を理解するうえでより詳しく研究することが大切です。また、しっかり研究を行うことで、面接の際に企業から質問が出されても余裕を持って答えられ、志望度の高さもアピールできるでしょう。

3.エントリーシートや適性検査の対策を行う

特にランキング上位の企業では、エントリーシートといった応募書類や適性検査などの対策を入念に行うべきです。「ランクが高い=倍率が高い」ということは、書類選考止まりという残念な結果で終わる可能性も。必要最低限のスキルを持っていることを証明するだけでなく、ほかの応募者と差をつけたり、印象を残したりできるよう、志望動機や自己PRなどにもひと工夫が必要でしょう。
書類選考や適性検査、一次面接などの選考を確実に突破できるよう対策をしてみてください。

4.OB・OG訪問をする

入社を希望する企業にOB・OGがいる場合は、積極的に訪問しましょう。企業研究の際、企業のWebサイトや会社説明会だけでは本当に知りたい情報が十分に得られない場合もあります。そのようなときに強い味方となるのが、OB・OGです。先輩後輩という立場から、会社についての深堀りした質問や待遇面などの質問がしやすいという利点があり、企業をさらに追求した研究ができるでしょう。
また企業研究だけでなく、面接や応募書類のアドバイスを聞いて、対策に役立てられることも。
そのためOB・OG訪問は積極的に行って、生の声を聞くことをおすすめします。

5.働いている未来の自分を想像する

志望する企業に入社し、働いている未来の自分を想像してみましょう。企業研究を行った際に得た情報をもとに、「なぜ就活偏差値の高い企業を志望しているのか」「なぜその企業で仕事がしたいのか」といった疑問を自分に投げ掛けてみます。そうすることで、「どうしてその企業で働きたいか」「自分の能力をどう活かしたいか」といった志望理由が明確になり、仕事で活躍している自分をイメージしやすくなるでしょう。志望する企業でどのような仕事をして活躍したいかを明確に想像できていれば、入社意欲も伝わりやすく、アピールの効果も高められるはずです。

就職活動で内定を獲得するコツについては「就活のエントリーシートの書き方を一から解説!落ちないための注意点」や「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」も参考にしてください。

本記事の執筆者

白岩音々(しらいわねね)

大学時代はアルバイトを2〜3個掛け持ちしながら、WEBメディアの企業で長期インターンを経験。新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、新卒就活支援サービス「キャリアチケット」のアドバイザーとして、年間800名以上の就活生の支援を行う。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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