グループディスカッションの種類別対策!評価・実践ポイントを解説

このページのまとめ

  • グループディスカッションは形式ごとに求められるスキルが異なる
  • グループディスカッションは効率良く学生をチェックするために導入されている
  • 企業はコミュニケーション力や協調性、論理的思考力などを重視している

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就活生の中には、「グループディスカッションの種類が多過ぎて、どう対策すれば良いか分からない…」と悩む方もいるでしょう。グループディスカッションでは、形式によって求められるスキルが異なります。

この記事では、各種類のグループディスカッションの特徴や評価ポイント、具体的な攻略法をまとめて解説。この記事を読み、グループディスカッションに自信をもって臨みましょう。

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目 次

グループディスカッションとは

グループディスカッションは、就活でよく行われる選考方法で、複数人で議論して結論を導き出す能力を評価する場です。企業はグループディスカッションにより、応募者のコミュニケーション力や協調性、思考力など、業務に必要なスキルを見極めようとしています。

ポイント:

・4〜10人の参加者で1つのテーマを議論
・制限時間内に結論を導く
・司会進行役、記録係、タイムキーパーといった役割をあらかじめ決めておく
・最後にグループでまとめた結論を発表する場合もある

グループディスカッションで好印象を残すには、役割をしっかり果たすことと結論を明確にまとめることが重要です。議論に積極的に参加しつつ、周囲の意見も尊重するバランスがポイントになります

グループディスカッションの基礎知識を知りたい方は「GDとは何か?基本的な流れや種類ごとの特徴を知って本番に備えよう!」も参考にしてください。

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企業がグループディスカッションを実施する理由

企業が選考でグループディスカッションを実施する主な目的は、学生の能力やチームでの力を効率的に評価するためです。以下では、グループディスカッションを実施する具体的な理由を2つに分けて解説します。

多くの学生を短時間で選考できるため

企業がグループディスカッションを行うのは、短時間で多くの学生のスキルや適性を評価できるからです。グループディスカッションは、1回の実施で複数の学生を同時に観察できるため、効率的に選考を進められます。特に就活の序盤では、面接だけで個別に判断するよりも、多くの応募者を比較しやすいというメリットがあるのです

グループディスカッションを効率的に突破するには、短時間で自分の強みをアピールする力が求められます。序盤の選考でも、論理的に意見をまとめて発言できるかが合否に大きく影響するでしょう。

協調性やチームワークを確認するため

企業はグループディスカッションを通して、学生のチームワークや協調性を評価しています。

通常の面接は1対1で行われるため、学生同士の関わりや協力姿勢を観察するのが難しいです。グループディスカッションはグループでの議論を通じて、学生がチームでどのように行動するかをチェックできます。

評価ポイント:

・グループ内での発言の仕方や意見のまとめ方
・ほかのメンバーの意見に耳を傾ける姿勢
・役割分担(司会・書記など)をスムーズにこなせるか

上記を通して、協調性やリーダーシップ、柔軟性などのチームワーク力が評価されるのです。グループディスカッションで評価されるチームワーク力を高めるには、自分の意見を伝えつつ、ほかの意見も尊重する姿勢が大切。

積極的に議論に参加しながら、周囲とのバランスを意識すると印象が良くなります。

グループディスカッションの目的と評価項目を解説!役割ごとのコツも紹介」では、グループディスカッションの目的や評価項目について紹介しているため、あわせてご参照ください。

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グループディスカッションの種類別対策

グループディスカッションは形式によって求められるスキルや対策方法が異なります。ここでは、グループディスカッションの6種類の形式について、それぞれの特徴と対策法を詳しく解説していきますので、参考にしてください。

自由討論型のテーマ例と対策法

自由討論型のグループディスカッションは、基本的に答えのない問題について、自由に討論する形式をとっています。

よくあるテーマは、専門的なものや難しいものではなく、誰でも意見が出しやすい一般的なテーマが多いようです。

よくあるテーマ:

・幸せの定義とは?
・働くことの意味とは?
・新しい国民の休日を考えてください 
・社会人に必要な能力は?

自由討論型では、答えのレベルはあまり重視されず、「どう議論に取り組んでいたか」を重点的に見られることが多い傾向があります。

対策方法:

・テーマが抽象的なため論点がズレないよう気をつける(定義付けをしっかりと行う)
・ほかの人の話や意見をしっかり聞く
・安易にほかの人の意見を否定しない
・時間配分に気をつける
・根拠を明らかにして意見を述べる

「しっかりと自分の意見を言えるか」「チームワークを大切にしているか」という基本的な部分が評価されるようです。

課題解決型のテーマ例と対処法

課題解決型のグループディスカッションでは、提示されたテーマに対して、チームで実現可能な解決策を導き出す能力が評価されます。

この形式では、単なる意見の共有だけでなく、創造力や臨機応変な思考力が求められる点が特徴です。企業側は、応募者が課題を理解し、独自のアイデアや実現可能な提案をできるかを重視しています。

対策方法:

・提示された課題をチームで分解し、解決策を検討
・参考資料が配布される場合は、迅速に目を通して状況を理解

採用担当者がチェックするポイント:

・テーマを正しく定義できているか
・課題の現状を理解しているか
・グループ内で課題解決策を共有できているか
・積極的にアイデアを提案できているか
・オリジナリティのあるアイデアを出せているか
・制限時間内に解決策をまとめられているか

課題解決型グループディスカッションを突破するには、「テーマの把握→議論の整理→アイデアの提案」という順序を意識しましょう。資料の活用や、ほかメンバーの意見を尊重しつつ、自分の考えを的確に伝えることが成功のカギです。

企画立案型のテーマ例と対処法

企画立案型のグループディスカッションでは、斬新なアイデアだけでなく、論理的思考に基づき実現可能性まで考えた提案が評価されます。

企業は、応募者が単に発想力があるかだけでなく、市場や顧客のニーズを理解し、ビジネスとして成立する提案を考えられるかを重視しているため、業界知識や企業のビジネスモデルの理解も重要です。

テーマ例:

・60代夫婦をターゲットにした新しい旅行商品を考える
・CM以外の広告手段を考える
・外国人観光客向けベンチャー企業のビジネスモデルを構築
・シェアリングエコノミーを活用した新ビジネスモデル提案
・SDGsに関わる自社の新サービス立案

一般的な議論の進め方:

・目的・ターゲット設定:何のための事業か、誰向けかを明確化
・市場・ニーズ分析:ターゲットのニーズや市場トレンドを考慮
・アイデア創出:自由な発想で具体的アイデアを出す。企業の強みも活かす
・実現可能性・収益性検討:アイデアが現実的か、ビジネスとして成立するか検討
・提案:具体的なプランとしてまとめ、発表

企画立案型グループディスカッションを成功させるには、「発想力+論理的思考+実現可能性」の検討をセットで行うことがポイント。日ごろから企業のビジネスモデルや市場動向を意識しておくと、議論でも説得力のある提案ができ、評価につながります。

選択型のテーマ例と対処法

選択型は、複数の選択肢の中から1つを選び出したり、順位をつける形式です。

よく出るテーマは、誰でも意見が出しやすいものから専門的なものまで、難易度の幅が広いことが特徴。また、個人的な感情や主張が強くなりがちなテーマも多いため、合意形成が難しくなる傾向もあるようです。

・無人島に持っていくなら、ライター、懐中電灯、ナイフの中でどれ?
・このメンバーの中から一人を採用するとしたら誰?
・お金、親友、恋人に優先順をつけるとしたら? など

選択型グループディスカッションでは、グループの意見をいかにまとめるか、その経過と選んだ背景に注目されます。

対策方法:

・メンバー全員が納得できる基準を決める
・多数決は行わない

テーマの目的を達成するために重視するべき選択基準を先に決めておけば、個人の感情ばかりを優先するのではなく、メンバー全員が納得できる結論を導き出せるでしょう。

ディベート型のテーマ例と対策法

ディベート型は、賛否の分かれるテーマについて、2つのグループに分かれて討論を行うグループディスカッション。

一般的に賛成派と反対派に分かれるテーマを出され、自分で好きな意見を選べるケースと、面接官が強制的にグループ分けを行うケースがあるようです。

よくあるテーマ:

・年功序列制度を廃止すべきか
・大企業と中小企業ではどちらが良いか
・原子力発電は必要か不要か など

ディベート型は賛否のあるテーマのため、「論理的な意見を述べられるか」「チーム内で論理をまとめられるか」など、論理思考力を重視される傾向があります。

対策方法:

・自己主張の押し付け合いにならないよう、相手の意見を受け止める
・相手の意見や主張を予想する
・PREP法を活用し、根拠を明確にしながら意見を述べる

特に、相手の意見を事前に予想し、その意見に対するカウンター意見を用意しておくことはディベート型グループディスカッションには有効な方法です。

資料読み取り型のテーマ例と対策法

資料読み取り型のグループディスカッションでは、配布された資料の内容を根拠にして、論理的に課題の解決策を導き出す能力が評価されます。

自由討論型とは異なり、資料内の数値や文章、図表などの情報を正確に理解し、意見に反映させることがポイントです。資料を正確に読み取れないと、議論の方向性や説得力に影響します。グループディスカッション開始前に個人ワークで資料を読み込み、情報を整理しましょう。

採用担当者がチェックするポイント:

・出題テーマの定義ができているか
・配布資料から課題の現状を把握できているか
・資料を根拠に論理的に思考できているか
・仮説を立て、議論に反映できているか
・資料の情報を活用して解決策を提案できているか
・説得力のある結論を導き出せているか

資料読み取り型グループディスカッションを成功させるには、「資料の情報を正確に理解→仮説を立て→根拠に基づいて議論する」という順序を意識するのがポイントです。読み取りの精度が高いほど自分の意見に説得力が生まれ、チーム内でも存在感を発揮できます。

グループディスカッションの種類とお題の関係性」でも、グループディスカッションの種類や頻出するお題を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

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グループディスカッションで重視される評価項目

グループディスカッションでは、単に意見を述べるだけでなく、チーム内でどのように行動するかが評価のポイントです。ここでは、グループディスカッションで特に重視される代表的な評価項目を解説します。

コミュニケーション能力

グループディスカッションでは、ほかのメンバーと円滑にコミュニケーションできるかが重要な評価ポイントです。議論を進めるうえで、挨拶や意見の伝え方、聞き方など基本的なコミュニケーション力がないと、グループ全体の議論が滞りやすくなります。企業は、これらを通じて協調性や主体性も評価しているのです。

ポイント:

・グループディスカッション開始前から積極的に声をかけ、場の雰囲気を作る
・ディスカッションが始まったら、まずは明るく挨拶
・他者の意見を聞きつつ、自分の意見も明確に伝える
・誰かがリードするのを待たず、自ら発言して議論を促す

グループディスカッションで好印象を残すには、主体的にコミュニケーションをとることがポイント。小さな挨拶や発言からでも、あなたの積極性や協調性がしっかりアピールできます。

協調性

グループディスカッションでは、チームメンバーと協力し、建設的に議論を進められる協調性が重要な評価ポイントです。グループディスカッションはチームで結論を導く選考のため、ほかのメンバーと円滑に議論できる力が求められます。単に自分の意見を通すのではなく、他者を尊重しつつ議論を進める姿勢が評価されるでしょう

ポイント:

・ほかメンバーの意見に賛同する場合
「良いアイデアですね!それに関連して○○についても考えてみると面白いかもしれません」といった形で、前向きな反応を示しつつ議論を広げていく

・ほかメンバーの意見に反論・否定する場合
「その視点も理解できますが、私はこう考えます」「○○ さんの意見は△△ということですね。私の見方は……」のように、相手の意見を受け止めたうえで自分の意見を建設的に伝える

・周囲への気配り
まだ発言していない人に声を掛けるなどして、誰もが発言しやすい雰囲気をつくり、全員が議論に関われるようにする

グループディスカッションで協調性をアピールするには、賛同・反論・気配りのバランスを意識することが大切です。建設的な議論を促す姿勢は、チーム全体のパフォーマンス向上につながり、選考でも高く評価されます。

論理的思考力

グループディスカッションでは、テーマに対して論理的な解決方法を提案できる能力が重要視されます。企業は、学生が一貫性のある考えを持ち、議論を前進させられるかを評価。論理的思考力があると、意見に説得力が生まれ、チーム全体の議論の質も高まります。

ポイント:

・自分の意見を述べる際は「結論→根拠」の順序で説明
・根拠は主観ではなく、客観的な事実・数値・データを用いる
・情報を整理し、一連のプロセスをわかりやすく説明する

グループディスカッションで論理的思考力をアピールするには、結論を明確に示し、具体的で客観的な根拠を添えて説明することがポイントです。これにより、ほかのメンバーや評価者に自分の意見が伝わりやすくなります。

発想力

グループディスカッションでは、新しい視点やアイデアを提供できる発想力も重要な評価ポイントです。チームの議論が停滞したとき、斬新な意見や別の視点を出すことで議論をスムーズに進められ、評価者に印象を残せるでしょう。

ポイント:

・議論が行き詰まったタイミングで、新しいアイデアを提案する
・アイデアは多く出し過ぎず、議論の流れを乱さない範囲で提供
・日々の学習や経験を通じて、自分の知識や視点を増やしておく

グループディスカッションで発想力をアピールするには、タイミングを見極め、的確で実現可能なアイデアを出すことがポイントです。日頃から幅広い情報に触れ、引き出しを増やしておきましょう。

グループディスカッションの4つの評価基準とは?重要なのは絶対評価」でも、グループディスカッションの評価基準を詳しく紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。

また、グループディスカッションのほかにも、就活ではあらゆる工程の対策が必要になります。「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」の記事もあわせて一読し、就活の準備を整えましょう。

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グループディスカッションの種類別対策をしたいあなたへ

この記事では、グループディスカッションの基本や企業がグループディスカッションを導入する理由、評価項目、種類別対策を詳しく解説しました。

グループディスカッションの種類によって、求められるスキルや対策法は異なります。事前にテーマの傾向を把握し、適切な準備をすることが、就活成功のカギとなるでしょう。

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