面接官に「感動したこと」が魅力的に伝わる例文11選!回答のコツや注意点

このページのまとめ

  • 面接で「感動したこと」が聞かれるのは、就活生の人柄や価値観を見るため
  • 面接で「感動したこと」を聞かれたら、経験から学んだことも伝える
  • 面接で「感動したこと」のエピソードは、日常の些細な出来事でも問題ない

面接官に「感動したこと」が魅力的に伝わる例文11選!回答のコツや注意点のイメージ

「面接で『感動したこと』は何を答えれば良い?」「どんな部分が評価されているの」などと悩む就活生もいるでしょう。感動したことが面接で聞かれるのは、あなたの価値観や対応力を見るためです。急に聞かれても良いように、あらかじめ回答を準備しておきましょう。
この記事では、面接で「感動したこと」を聞かれた際の答え方や評価されるポイントを解説します。最後まで読めば答え方が分かり、選考通過につなげられるはずです。

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目 次

面接官が「感動したこと」を聞く7つの理由

面接官が「感動したこと」を質問する理由は、応募者の価値観や対応力などを知るためです。抽象的な質問ですが、面接官の意図をあらかじめ把握しておけば、答えやすくなるでしょう。
ここでは、面接で「感動したことは何か」と聞かれる主な理由を7つ解説します。

1.対応力を見るため

面接で「感動したこと」が聞かれるのは、想定外の質問を受けた際の対応力を見るためです。瞬時に質問の意図を理解し、回答をまとめられるかどうかを見ています。

仕事ではイレギュラーなことが多く、すばやく判断し、行動できる力が必要です。想定外の質問でも慌てずに意図を考え、回答をまとめて答えるようにしましょう。

2.共感力を見るため

応募者がどのような共感力や感受性をもっているのか知ることも、質問する意図の一つです。感動するときの特徴として、感情移入によるものが挙げられます。
たとえば、「映画を観て感動した」「△△の出来事で感動した」など、感動する場面は人それぞれ異なるでしょう。

企業の社風にもよりますが、共感力や感受性は、就職後の人間関係の構築にも大切な要素です。感動したことの質問では、出来事や周囲の様子から、応募者がどのように捉え反応するのかを見ていると考えられます。

3.人柄や価値観を見るため

感動したことの内容から、就活生の人柄や価値観を確認している場合もあります。人柄や価値観が会社に合うかどうかは、長く働いてもらうために欠かせないからです。

人柄や価値観が企業に合致すれば、働きやすく、仕事も協力して進められるでしょう。すでに自社で働いている社員との相性を確認するためにも、人柄や価値観が評価されています。

4.何に関心をもちやすいのか知るため

面接官が感動したことを聞く理由として、自己PRなどとの内容と併せて、応募者の興味関心の方向性を把握する目的もあるでしょう。たとえば、「1人で試行錯誤して乗り越えた」「みんなで協力し合い達成した」など共通するエピソードの内容から、応募者の傾向が見えます。

応募者の興味関心をもちやすい事柄から、企業は採用後にミスマッチが起こらないか確認しようとしているのです。

5.分かりやすく説明する能力があるか見るため

面接官は、感動した経験を聞くことで、応募者の伝える能力を把握しようとしています。「感動したことは何か」という質問は抽象的であり、話す順序を誤れば内容が伝わりにくくなるでしょう。

そのため、「分かりやすく伝えるには、何から話すべきか」「どの部分に焦点を当てて話すか」などを考える必要があります。面接官は、エピソードの内容はもちろん、話を組み立てて効果的に伝えられるかを見ようとしているのです。

内容を分かりやすく伝えるためには、論理的に話すことが大切です。論理的に話を組み立てるための考え方を「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ効果的なトレーニング方法」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

6.自分の感覚から次の行動に移せるか把握するため

感動したエピソードから、応募者が自分の気持ちや感覚について、次の行動に活かせるかを見ている側面もあるでしょう。多くの場合、仕事にはさまざまな人が関わります。

人との関わりから思いもよらない高い成果や、アイディアが生まれることがある一方、ときには自分の意図しない結果や、理不尽な出来事もあるでしょう。その際、自信過剰になったり、嫌な気持ちに蓋をしたりすると、仕事や人間関係だけでなく、自分の体調にも影響しかねません。
そのため、面接官は感動した経験の内容から、応募者が自分の感情を冷静に捉えて、次の行動につなげられるかを判断しようとしています。

7.アイスブレイクのため

就活生の緊張をほぐすアイスブレイクとして、仕事に関わりのない質問を振る面接官もいます。面接はかしこまった場で行われるので、緊張で本来の自分が出せない就活生も多いでしょう。

普段通りの姿を見られないのは、企業にとっても本意ではありません。そのため、学生をリラックスさせる目的で、雑談のような質問を投げかけることがあります。

面接で聞かれやすい質問の対策をしたい方は、「就活の面接で聞かれる質問集40選!答え方のポイントや回答例も解説」の記事をぜひご参照ください。

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面接で「感動したこと」を効果的に伝える答え方

面接で「感動したこと」を伝える際は、「結論を伝えてから実際の経験を話す」といった順序を意識することが大切です。ここでは、感動したことの回答で、面接官に好印象を与える伝え方のポイントを4つ解説します。

1.結論から話す

「感動したこと」に限らず、面接で回答する際はまず結論を述べましょう。「私は△△に感動しました」など、初めに話の主題が明確になれば、聞き手がその後の内容を把握しやすくなります。
短い面接時間のなかで、面接官に話の理解を深めてもらうための大切な要素なので、結論は最初に伝えましょう。

2.実体験を用いてエピソードを伝える

結論のあとは、具体的なエピソードで話に説得力をもたせます。本やニュースから得た感動も悪くはありませんが、できる限り実体験に基づいて話すのがおすすめです。自分だけのオリジナルエピソードなので、ほかの就活生と内容を差別化でき、人柄をより率直に伝えられます。

話の内容は、些細なことでも構いません。自分の体験を振り返り、うれしかった出来事をピックアップしてみましょう。

3.経験から学んだことを話す

心を動かされたエピソードだけではなく、経験から得た学びの内容も述べます。たとえば、「△△の経験から、困難な状況でも決して諦めないことの重要さを学びました」など、経験を通して得た気づきや感覚を伝えましょう。実体験と同じく、自分にとって小さなことでも問題ありません。

ただし、面接では「自社で活躍してくれそうな人物かどうか」を見られているため、仕事での再現性のある内容を考えてみてください。

4.仕事にどのように活かすかを述べる

最後に、体験から学んだことを、仕事でどのように再現するかについて話します。たとえば、学んだ内容が「継続することの大切さ」だった場合、「仕事で困難にぶつかっても、諦めずに努力します」など、仕事に絡めて伝えましょう。

面接は、普段と異なる環境で自分の想いを伝えなければならず、「緊張して悪い印象を持たれたらどうしよう」と悩む人もいるかもしれません。「【就活お悩み相談室 #5】面接で印象を良くする方法がわからない」では、面接官に良い印象をもってもらうためのコツを紹介しているので、参考にしてください。
また、面接対策に悩んでいる場合は「就活の面接対策はどうする?よく聞かれる質問40選や選考突破のコツを解説」の記事もおすすめです。

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面接で「感動したこと」を聞かれる3つのパターン

面接官が「感動したエピソードを教えてください」と聞くパターンによって、過去の経験すべてからエピソードを選ぶのか、最近の出来事を話すのかが変わります。答え方や面接官がチェックするポイントは基本的に同じですが、質問をよく聞いて、勘違いしたまま回答しないよう注意しましょう。

ここでは、面接で「感動したこと」を聞かれる際のよくあるパターンを3つ解説します。

1.人生で最も感動したこと

人生で最も感動したことを聞かれた場合、大学生になってからの内容を答えると良いでしょう。昔と今では価値観が変わっている場合が多く、今の自分とズレがある可能性があります。

過去と現在の性格や価値観が異なる場合、ほかの回答でアピールした性格や長所と相違が出てしまう恐れもあるでしょう。もし、大学生よりも前のエピソードを使う場合は、現在も変わらず大切にしている価値観が表れているものを選んでください。
また、昔のエピソードを使う場合は、しっかりと内容を覚えているかどうかも確認しましょう。記憶が定かではない場合、内容を分かりやすく伝えられないからです。

2.最近感動したこと

最近感動したことを聞かれたら、2ヶ月以内に起こった出来事を伝えると良いでしょう。「最近」が指す範囲はあいまいですが、数年前の出来事だと遠過ぎると感じる面接官もいます。

もし、数ヶ月以内に感動した出来事がなければ、本や映画、ニュースなどから探してみるのもおすすめです。自分が体験した事柄でなくても、目にしたり、触れたりしたものであれば感動したこととして伝えて問題ありません。

3.今日印象に残ったこと

今日印象に残ったことを聞かれる場合もあるので、日ごろからさまざまな物事に目を向けておきましょう。今日印象に残ったことや感動したことを聞かれた場合は、些細な出来事でも問題ありません。
たとえば、「今日は晴れていて気持ちがよかった」のような内容も一つです。また、「△△してもらってうれしかった」のような感謝も一つでしょう。

日ごろからさまざまな物にアンテナを伸ばしていると、些細な出来事でも感動を覚えられるようになります。ときには周囲の出来事に注意を払ってみてください。

面接対策として、よく聞かれる質問への回答を準備しておくことが欠かせません。「【プロ監修】新卒採用の面接で聞かれる40の質問と対策ポイント【質問シートあり】」を参考にして、面接に余裕を持って臨めるよう対策しましょう。

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面接で伝える「感動したこと」が思いつかない際の4つの対策

感動したことが思いつかない場合は、日常の出来事や本、ニュースなどを題材にしてみるのがおすすめです。ここでは、感動したことが思い浮かばない場合の対策を解説します。

1.日常の些細な出来事から探す

感動した出来事を伝える際は、日常に起きる些細な出来事でも問題ありません。1日を振り返り、心が動いた瞬間がなかったか考えてみましょう。感動と考えると難しいため、「うれしかった」「驚いた」のような認識で考えるのも大切です。感動したことは人と比べるものではないので、自分のなかで感動した瞬間を見つけてみましょう。

1日を振り返っても思い浮かばない場合、日記やSNSを見るのもおすすめです。ふとした瞬間に感じたことを記録に残している場合もあるので、自分がどのような場面で心が動いたのか見つけられるでしょう。

2.本・映画・ニュースなどに触れてみる

実体験から考えるのがどうしても難しい場合、自分の好きな本・映画の内容や、気になったニュースなどから題材を得るのも一つの手です。有名な話題であれば、面接官により伝わりやすいでしょう。

ただし、あらすじを伝える必要があるので、話が長くならないように注意してください。また、有名人のスキャンダルに関することなどにはマイナスな印象をもっている面接官もいるので、話題選びは慎重に行いましょう。

面接では、時事について質問されるケースもあります。選考の評価を高めるためにも、ニュースの選び方や回答に注意が必要です。「最近のニュースを面接で聞かれたらどう答える?おすすめの内容や例文を紹介」ではおすすめのニュースネタや答え方のコツを解説しているので、参考にしてください。

3.できるだけ人との関わりを増やしてみる

感動した出来事が思い浮かばないときは、自分から積極的に人と関わってみるのもおすすめです。人と他愛ない話をしたり、一緒に物事を行ったりするなど、交流のなかで感動が生まれる場合があります。

「特別な感動体験を見つけよう」と気負い、無理に大きなチャレンジをする必要はありません。通学中に立ち寄った店舗での店員とのやりとりや、大学でたまたま隣の席に座った人と話をするなど、日常生活で可能な範囲で問題ないので、交流を広めてみてください。

4.他人事でも自分に置き換えて考えてみる

他人の成功や喜びを、自分のことのように捉えてみると、感動を体験したり思い出したりするきっかけになります。自身はあまり人や物事に関心がないと捉えている場合、どのような気持ちを感動と呼ぶのかあいまいなケースがあるかもしれません。

その場合は、他人のエピソードから感動したポイントを理解し、過去の自分に同じような出来事がなかったかを思い返してみてください。今では特に感動を覚えなくても、当時は舞い上がって喜んだなど、思い出せることがあるでしょう。

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面接で「感動したこと」を伝える際のポイント

面接で「感動したこと」を伝える際は、志望企業に合う、自分らしいエピソードを選ぶのがおすすめです。どのように伝えれば良いかについて解説するので、参考にしてみてください。

志望企業に合う内容を選ぶ

面接で「感動したこと」を伝える際は、志望企業の考えや方針に合った内容を選びましょう。企業は「自社の雰囲気や方針に合う人材」を高く評価しようとしているからです。
たとえば、協調性を重視する企業であれば、チームで活動したエピソードを伝えると企業に合いそうな人材だとイメージされるでしょう。向上心を重視する企業であれば、向上心が関係するエピソードを選べば印象の残るはずです。

あらかじめ企業の特徴を調べ、どのような内容が評価されそうかをイメージしておきましょう。企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので参考にしてください。

経験から得たことも伝える

感動したことだけではなく、経験から何を得たかも合わせて伝えましょう。感動した事実を伝えるだけでは、あなたを評価する材料が少なくなってしまうからです。

たとえば、感動した経験から「あきらめないことの大切さを学んだ」「努力は実ることを実感した」のように、学べるものがあるでしょう。ただの感想ではなく、自分が得たことも併せて伝えてください。

自分らしさが伝わるエピソードを盛り込む

エピソードは、具体的でオリジナリティのあるものを選びましょう。ほかの人と同じようなエピソードでは印象に残りづらく、評価が上がりません。

エピソードを具体的に伝えるには、「何を考えたか」「どのように行動したのか」を説明するのがおすすめです。考え方や行動はほかの人と全く同じになることは少ないので、自分にしかないエピソードとなるでしょう。

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面接で「感動したこと」が伝わりにくくなる6つの失敗例

面接で「感動したこと」を伝える際、「抽象的なエピソード」「仕事に関連させていない」といった内容では、高評価を得にくいため注意してください。ここでは、面接で「感動したことは何か」と聞かれた際に、失敗につながりやすい注意点を6つ紹介します。

1.抽象的な内容になっている

抽象的な内容だと面接官のイメージが湧かず、内容が伝わらないので気をつけましょう。「自分がどのような影響を受けたか」「どのように変わったか」のように、具体性をもたせることが大切です。

たとえば、「小学生のときに、△△に感動しました」だけでは何をアピールしたいのか分からないでしょう。なぜそのエピソードに対して感動したかが、面接で聞かれているポイントです。具体的な内容にするには、「なぜ」で深掘りしていくのがおすすめ。「なぜ感動したのか」「なぜ伝えようと思ったのか」などを、まずは自分で深掘りしてみてください。

2.嘘のエピソードを使っている

感動したことが思いつかないからといって、嘘のエピソードを使うのはやめましょう。内容について深掘りされた場合に答えられず、嘘がばれる可能性があります。

感動したことで聞かれているのは、面接官も感動するような出来事があったかどうかではありません。あなたがその経験から何を感じ、何を得たかが評価されているのです。

嘘をつくと、事実ではないと発覚した際に評価を下げてしまうことになります。就職活動で嘘をつくリスクについては「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

3.企業に合わない内容になっている

エピソードが企業の方針や社風に合っていないと、評価につながりにくくなります。たとえば、少数精鋭で一人ひとりの仕事の範囲が広い企業の面接で、「△△の経験から、1つの物事にじっくり向き合う大切さを学びました」と伝えても、採用担当者に「自社の社風に合わないのでは」と思われかねません。

自分の考えや学んだことを捻じ曲げる必要はありませんが、企業としては社風に合わない人物を採用すると、人間関係のトラブルが起こったり、全体の士気が下がったりすることも予想できます。評価を落とさないためにも、企業の求める人物像を踏まえたうえで感動したことを伝えましょう。

4.答えに詰まってしまう

質問されて答えに詰まらないように、あらかじめ感動したことの伝え方は考えておきましょう。答えられない時間が長いと、「コミュニケーション能力は大丈夫か」「質問の意図を理解できているか」などと捉えられてしまうからです。
もし、答えがうまく出てこない場合でも、黙り込むのはやめましょう。「申し訳ございませんが、緊張しているため少しお時間をいただいてよろしいでしょうか」と面接官に伝え、考える時間をもらうのがおすすめです。

黙り込んでしまうと、面接官側もどうすれば良いか分からず困ってしまいます。答えが思いつかないながらも考える姿勢を見せれば、「困難な状況でも突破口を探す人物」と評価につながる可能性もあるでしょう。

5.面接官が困る回答になっている

面接官が評価に困ってしまう回答は避けるようにしてください。たとえば、過度にプライベートな内容や宗教に関する内容は、面接にふさわしいものではありません。

厚生労働省から、「採用選考での差別をなくすために、生活環境や思想に関することなどについての質問は配慮すべき」という旨の指針が出ています。そのため、具体的過ぎる家庭事情や宗教・政治活動などに関する内容は、面接官が深掘りしにくく、アピールにつながらないといえます。感動したことのエピソードは、面接官の深掘りを想定した内容を伝えましょう。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本

6.「特にありません」と答える

感動したことを聞かれた際に、「特にありません」と答えるのは避けてください。「質問に答える意思がない」と見なされ評価が下がり、企業への志望度の低さも感じられてしまうでしょう。些細な出来事でも心が動いたことを探し、伝えるようにしてください。

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面接で「感動したこと」を伝える際の例文11選

「感動したこと」に関する質問は、「心に残ったこと」「印象に残ったこと」など企業によってニュアンスが異なる場合があるので、注意して答えましょう。ここでは、よく聞かれる内容やシーン別の回答方法を踏まえて、例文を11個紹介します。

1.「人生で最も感動したこと」の面接での回答例文

私の人生で最も感動したことは、大学2年生のころ、所属している吹奏楽部が全国大会で準優勝を収めたことです。私は初めて出場メンバーに選ばれ、大会に向けて1年前から部員一丸となって切磋琢磨してきました。

ときには練習が辛くて涙したこともありましたが、諦めずに努力を続け、良い結果に結びついたことに大変感動しました。この経験から、継続することの大切さを学び、これからの人生で困難にぶつかっても、諦めないで努力し続けようと思いました。

仕事でも、困ったときには周囲の人と協力し、ハードルを乗り越えていきたいです。

チームでのエピソードは、協調性やコミュニケーション能力など複数の能力をアピールできます。チームでの活動を通して、何を学んだのかを中心に答えましょう。

2.「心に残った最近の出来事」の面接での回答例文

1週間ほど前、カフェで席待ちをしていたときの、店員の方の気遣いに感動しました。その日は猛暑日で、外で待っている時間が大変辛かったのですが、店員の方が並んでいる人全員におしぼりとお水を提供してくださいました。

普通は席についてから配られるものですが、店員さんの気遣いのお陰で、快適な待ち時間を過ごせました。お客さまの様子を見て臨機応変に対応する姿に大変感動し、私も仕事の際には他者への配慮を忘れずに行動したいと思いました。

「学んだことを仕事でどう活かすか」の部分は、志望する業種によって内容を変えるのがおすすめです。営業なら積極性、経理なら正確性など、求められるスキルに沿った回答を意識して答えます。他者への配慮やサービス精神については、接客業において特に評価されやすいでしょう。

3.「今日印象に残ったこと」の面接での回答例文

社員の方が就活生のために外に立って案内してくださる姿が印象に残りました。天気の悪い中でも、笑顔で暖かく迎えてくださり、うれしく感じました。私も入社後は、笑顔を大切に行動したいです。

今日印象に残ったことを聞かれた場合、応募する企業についての内容を答えるのもおすすめです。志望企業の商品を使っている人を見た、看板を見た、などのエピソードも使えます。

4.「高校時代に感動したこと」の面接での回答例文

私が一番感動したことは、所属していたバスケットボール部で、態度が良くなかった私を部長が自ら支えてくれたことです。私は高校1年生のころ、自分のバスケットボールの腕前を過信し、ワンマンなプレーをしていました。

自分の勝手な行動でチームは勝てず、雰囲気がどんどん悪くなってしまい、私自身も気まずさから、部活に参加しなくなりました。しかし、当時の部長が根気良く私に連絡してくれたり、部員を説得してくれたりしたお陰で部活に戻ることができ、「ここまで自分のために行動してくれるのか」と大変感動したのを覚えています。

この経験以降、人や周囲のために自分ができることを考え行動するようになりました。貴社に就職後も、部署やチームメンバーが気持ちよく仕事できるよう、行動したいと思います。

高校時代の経験を伝える際は、今につながる内容にするのがおすすめです。高校時代と大学時代では変わっている部分も多く、面接官は今のあなたを評価したいと思っています。
たとえば、「人や周囲のために自分ができることを考え行動することの大切さ」を学んだのであれば、この学びが今にもつながっていることをアピールしましょう。高校時代の経験を伝える際は、現在との関連性もふまえて伝えてください。

高校時代のエピソードを伝える際のコツについては、「学生時代に力を入れたことで高校時代の内容はあり?伝え方を解説」の記事で詳しく解説しています。

5.「大学時代に感動したこと」の面接での回答例文

私の感動した経験は、大学1年生のころの文化祭で、困難な課題を突破したことです。私が所属していた軽音部は、文化祭で毎年ミニコンサートを開いていました。しかし、当時は新型コロナウイルスの影響で、ミニコンサートはリスクがあると却下されてしまい、途方に暮れていました。

軽音部のミニコンサートは毎回趣向を凝らしており、楽しみにしてくれている人も多かったため、どうにか開催できないかと部員全員で試行錯誤しました。学生に嘆願書への署名を求めたり、できる限り安全な開催方法を模索したりした結果、条件付きで開催の許可を得られ、無事にミニコンサートを開催できました。

この経験で私は深く感動し、何事も状況に合わせて最適解を導くよう動けば、困難な事態を突破できると学びました。仕事でも、困難な壁にぶつかることがあると思いますが、さまざまな角度から解決策を練って突破口を開きたいです。

上記の例文では、「課題を乗り越えるために柔軟に対応できる」というアピールにもつなげられます。自分の強みや長所などがアピールできるのであれば、併せてアピールしてみましょう。

6.「アルバイトで感動したこと」の面接での回答例文

私が最近感動した出来事は、アルバイト先で3年前に私が助けたお客さまが、再来店してくださったことです。1ヶ月ほど前、来店されたお客さまから「あのときはありがとうございました」とお礼を言われました。

話を聞くと、旅行の帰りに電車に酔ってしまい、店先でうずくまっていたところを、私が介抱した方でした。当時は気分が優れず、「お礼もろくに言えなかったから」とわざわざ遠方から足を運び、お礼の品を届けてくださったのです。

私はその出来事に大変感動しました。そして、人から施しを受けたことは忘れず、しっかり恩を返すことで、お互いが喜び合える関係を築けるのだと学びました。仕事でも、誰かに助けられることはたくさんあると思います。私は、受けた恩を大切にし、自分も人を助けて信頼し合える職場環境を作りたいと思います。

入社後の活躍イメージが思い浮かぶエピソードにするのもおすすめです。面接官は、あなたが入社してから活躍できそうかどうかを評価しています。

このエピソードであれば、共感力のある人材であり、「入社後も周囲と協調して働いてくれそう」とイメージしてもらえるでしょう。仕事でどのように貢献できるか、アピールするのもおすすめです。

7.「趣味で感動したこと」の面接での回答例文

私が最近感動した経験は、趣味で作っているハンドメイド作品を買ってもらえたことです。私は2年前からハンドメイドの鞄を作っており、友人や身近な人にプレゼントしていました。自分ではまだ売れるような品質ではないと思っていましたが、友人からの勧めでフリーマーケットのWebサイトに出品したところ、予想以上の注文が入り、とても感動しました。

この経験から、他人の意見を素直に聞くことの大切さを学びました。仕事でも、周囲からのアドバイスを大切にして、自分や状況を客観的に見るよう心掛けたいと思います。

感動したことのエピソードから、自分の人柄を伝えるのもおすすめです。このエピソードであれば、「素直に聞くことの大切さを学びました」から、素直な人柄だと伝わります。アピールしたい内容や心掛けている内容があれば、エピソードに盛り込んでみてください。

8.「ボランティアで感動したこと」の面接での回答例文

私が感動した経験は、ボランティア先で子どもの成長を垣間見たことです。私が所属するゴミ拾いボランティアでは、半年前に中学生の兄弟が入りました。その兄弟は最初、ゴミに触るのをためらったり、何もせず遊んだりしていました。

私たちの代表は無理強いせず、黙々と作業している姿を見せるようスタッフに周知したところ、自分たちで状況を理解し、少しずつゴミ拾いを行うようになりました。作業後には「綺麗になって気持ちが良い」と言っている姿を見て、成長を感じ感動しました。

私はこの経験から、何でも注意や助言をするのではなく、人の成長には見守りも大切なのだと学びました。将来は後輩や部下を持つ立場になりたいと考えておりますが、その際は指導と見守りのバランスをしっかり保ちたいと思います。

自分自身の行動ではなく、周囲の行動で感動したエピソードも使用できます。周囲の行動を見て、自分がどのように感じたのかを伝えてみてください。

9.「人との関わりで感動したこと」の面接での回答例文

私が最も感動した経験は、大学3年生のころに電車で倒れかけた際、助けてもらったことです。私は当時、アルバイトの掛け持ちと学業の両立で、睡眠時間が極端に少なくなっていました。

ある日、満員電車のなかで眩暈が起こり、隣に立っていた人に寄りかかったまま動けなくなってしまいました。その人は、次の駅で一緒に降りてくれただけでなく、私が立ち上がれるようになるまで付き添ってくれ、とても感動しました。

この経験から、困っているときに助けが入ることが、どれほど安心につながるか分かりました。以降、たとえ知らない人でも、サポートが必要そうな人には声をかけるよう心掛けています。

仕事でも、まずは自分が一人前になるのはもちろん、周囲の状況をよく見て自分ができるサポートをしたいと思います。

感動したことから、自分の学びにつなげる回答もおすすめです。「サポートが必要そうな人には声をかけるよう心掛けています」の文章では、どのような変化があったのかを伝えられるでしょう。

感動したことからは、経験を通して得た学びや気づきが評価されています。学んだことや変化したことがあれば、併せて伝えるようにしてください。

10.社会的な出来事をテーマにする場合の例文

私は、△△さんが地元の小学校にパソコンを寄贈したというニュースに感動しました。普段は周囲を楽しませる要素の強い△△さんが、「自分を育ててくれた地元に貢献したい」と真面目に社会貢献している姿から、人柄や芯の強さを感じました。

私は、よりファンになったと同時に、自分もできる範囲で地元に恩返ししたいと思いました。地元企業である貴社に入社後は、地域の人たちの要望をしっかり聞き、皆が安心して暮らせる防災ネットワークのインフラ作りに貢献したいです。

ニュースや時事問題などを話題にする場合は、応募企業に関連するものを選びましょう。たとえば、自動車メーカーの面接なら、自動車のことや交通のことなどの話題を選びます。企業に関連するエピソードを選ぶことで、「企業について調べている」「志望する業界のニュースに関心をもっている」などと評価してもらえるでしょう。

11.日常生活をテーマにする場合の例文

私の感動した出来事は、自分が育てた野菜を収穫し、食べたことです。私は今まで野菜をあまり食べませんでしたが、自分で育てた野菜はなぜか美味しく感じ、完食できました。

さらに、作り手は手間暇を込めて作ってくれているのだと分かり、以降は野菜を好んで食べるようになりました。この出来事から、物事の背景を想像することの大切さを学びました。仕事においても表面だけを見ず、意味や背景を想像しながら取り組みたいと思います。

日常生活で感じた内容も、感動したことの回答に使ってみましょう。どのような物事に関心があるのか、どのように感じたのか就活生の人柄が分かりやすい内容です。

注意点は、友達の名前を出すなど、プライベート過ぎる内容にならないようにすること。面接官が深掘りしやすいかどうかで考えると、題材選びもしやすいはずです。

なお、就活のやり方を見直したい方には「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事がおすすめ。気になる方はぜひご一読ください。

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面接での感動したことの伝え方に悩むあなたへ

面接で感動した経験を伝える際は、質問の意図を把握したうえで、実際に経験したエピソードを用いるのがおすすめです。企業の社風や仕事内容に合わせてエピソードを選択し、就職後の活かし方を伝えれば、アピールにつながるでしょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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