面接官に「感動したこと」が魅力的に伝わる例文11選!回答のコツや注意点

このページのまとめ

  • 感動したことを質問する理由は、就活生の「対応力」「人柄」「価値観」などを測るため
  • 感動したことを効果的に伝えるためには、実体験のエピソードを交えて話すのがおすすめ
  • エピソードは些細なことでもよいが、嘘や企業に合わない内容は使用しないことが重要

面接官に「感動したこと」が魅力的に伝わる例文11選!回答のコツや注意点のイメージ

就活の面接で「感動したことは何か」と聞かれた際、回答に困る人も多いでしょう。 感動した経験は、面接官の質問の意図を知り、実体験を用いて伝え方を工夫すれば、好印象を残すことも可能です。

この記事では、面接官が感動したことを質問する理由や効果的な伝え方、注意点などを例文付きで解説します。感動したことが思いつかない場合の対処法もまとめたので、この記事を読めば、面接官に刺さる回答を作成できるでしょう。

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目 次

面接官が「感動したこと」を聞く7つの理由

面接官が「感動したこと」を質問する理由は、応募者の価値観や対応力などを知るためです。抽象的な質問ですが、面接官の意図をあらかじめ把握しておけば、答えやすくなるでしょう。ここでは、面接で「感動したことは何か」と聞かれる主な理由を7つ解説します。

1.対応力を見るため

企業は、感動したことの質問から「想定外の質問を投げかけられたときの対応力を見たい」と考えています。とっさの問いに答えるためには、短い時間で質問の意図を理解し、回答を考え簡潔にまとめて伝える力が必要です。

瞬発力や柔軟性を持つ人は、どのような職種でも重宝されます。予想外の質問にも適切に答えられれば、必然的に評価は高まるでしょう。

2.共感力を見るため

応募者がどのような共感力や感受性を持っているのか知ることも、質問する意図の一つです。感動するときの特徴として、感情移入によるものが挙げられます。たとえば、「映画を観て感動した」「△△の出来事で感動した」など、感動する場面は人それぞれ異なるでしょう。

企業の社風にもよりますが、共感力や感受性は、就職後の人間関係の構築にも大切な要素です。感動したことの質問では、出来事や周囲の様子から、応募者がどのように捉え反応するのかを見ていると考えられます。

3.人柄や価値観を見るため

感動したことの内容から、応募者の人柄や価値観を確認する意図もあるでしょう。感動するポイントは人によってさまざまなので、応募者がどのようなことに価値を見出すのかを知れば、自社の社風や環境に合うかどうかの判断材料になります。

また、面接では複数の質問によって、応募者の人間性や持っている価値観を総合的に判断しようとしているでしょう。特に、選考段階が進むにつれて、応募者の志望度の高さや自社とのマッチ度を正確に判断しようとします。ほかの質問の答えと合わせて応募者の印象を固め、就職後に活躍してくれそうな人材か見極めるためにも、感動したことを聞く側面があるのです。

4.何に関心を持ちやすいのか知るため

面接官が感動したことを聞く理由として、自己PRなどとの内容とあわせて、応募者の興味関心の方向性を把握する目的もあるでしょう。たとえば、「1人で試行錯誤して乗り越えた」「みんなで協力し合い達成した」など、共通するエピソードの内容から、応募者の傾向が見えます。

応募者の興味関心を持ちやすい事柄から、企業は採用後にミスマッチが起こらないか確認しようとしているのです。

5.分かりやすく説明する能力があるか見るため

面接官は、感動した経験を聞くことで、応募者の伝える能力を把握しようとしています。「感動したことは何か」という質問は抽象的であり、話す順序を誤れば内容が伝わりにくくなるでしょう。

そのため、「分かりやすく伝えるには、何から話すべきか」「どの部分に焦点を当てて話すか」などを考える必要があります。面接官は、エピソードの内容はもちろん、話を組み立てて効果的に伝えられるかを見ようとしているのです。

6.自分の感覚から次の行動に移せるか把握するため

感動したエピソードから、応募者が自分の気持ちや感覚について、次の行動に活かせるかを見ている側面もあるでしょう。多くの場合、仕事にはさまざまな人が関わります。

人との関わりから思いもよらない高い成果や、アイディアが生まれることがある一方、ときには自分の意図しない結果や、理不尽な出来事もあるでしょう。

その際、自信過剰になったり、嫌な気持ちに蓋をしたりすると、仕事や人間関係だけでなく、自分の体調にも影響しかねません。そのため、面接官は感動した経験の内容から、応募者が自分の感情を冷静に捉えて、次の行動につなげられるかを判断しようとしています。

7.アイスブレイクのため

就活生の緊張をほぐすアイスブレイクとして、仕事に関わりのない質問を振る面接官もいます。面接はかしこまった場で行われるので、緊張で本来の自分が出せない就活生も多いでしょう。

普段通りの姿を見られないのは、企業にとっても本意ではありません。そのため、学生をリラックスさせる目的で、雑談のような質問を投げかけることがあります。

なお、面接官が「自己紹介をしてください」と言うのも、アイスブレイクが目的の一つです。しかし、「何をどこまで答えればよいのか」と悩む人もいるでしょう。「大学名も伝えてる?面接で話すべき自己紹介の内容とは」では、自己紹介で伝えるとよい内容を解説しているので、参考にしてください。

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面接で感動したことを効果的に伝える4つのポイント

面接で「感動したこと」を伝える際は、「結論を伝えてから実際の経験を話す」といった順序を意識することが大切です。ここでは、感動したことの回答で、面接官に好印象を与える伝え方のポイントを4つ解説します。

1.結論から話す

感動したことに限らず、面接で回答する際は、まず結論を述べましょう。「私は△△に感動しました」など、初めに話の主題が明確になれば、聞き手がその後の内容を把握しやすくなります。

短い面接時間のなかで、面接官に話の理解を深めてもらうための大切な要素なので、結論は最初に伝えましょう。

2.実体験を用いてエピソードを伝える

結論のあとは、具体的なエピソードで話に説得力を持たせます。本やニュースから得た感動も悪くはありませんが、できる限り実体験に基づいて話すのがおすすめです。自分だけのオリジナルエピソードなので、ほかの就活生と内容を差別化でき、人柄をより率直に伝えられます。

話の内容は、些細なことでも構いません。自分の体験を振り返り、うれしかった出来事をピックアップしてみましょう。

3.経験から学んだことを話す

心を動かされたエピソードだけではなく、経験から得た学びの内容も述べます。たとえば、「△△の経験から、困難な状況でも決して諦めないことの重要さを学びました」など、経験を通して得た気づきや感覚を伝えましょう。実体験と同じく、自分にとって小さなことでも問題ありません。

ただし、面接では「自社で活躍してくれそうな人物かどうか」を見られているため、仕事での再現性のある内容を考えてみてください。

4.仕事にどのように活かすかを述べる

最後に、体験から学んだことを、仕事でどのように再現するかについて話します。たとえば、学んだ内容が「継続することの大切さ」だった場合、「仕事で困難にぶつかっても、諦めずに努力します」など、仕事に絡めて伝えましょう。

できれば、人の優しさで感動したエピソードや、チームワークを発揮して取り組んだエピソードを話すのがベターです。独りよがりな印象がないので、好評価につながりやすいでしょう。

面接は、普段と異なる環境で自分の想いを伝えなければならず、「緊張して悪い印象を持たれたらどうしよう」と悩む人もいるかもしれません。「【就活お悩み相談室 #5】面接で印象を良くする方法がわからない」では、面接官によい印象を持ってもらうためのコツを紹介しているので、参考にしてください。

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面接で感動したことを聞かれるパターン3つ

面接官が「感動したエピソードを教えてください」と聞くパターンによって、過去の経験全てからエピソードを選ぶのか、最近の出来事を話すのかが変わります。答え方や面接官がチェックするポイントは基本的に同じですが、質問をよく聞いて、勘違いしたまま回答しないよう注意しましょう。

ここでは、面接で感動したことを聞かれる際のよくあるパターンを3つ解説します。

1.人生で最も感動したこと

面接で「人生で一番感動した出来事は何ですか」などと聞かれた場合、自分のなかで最も気持ちが高まったことを伝えましょう。人生という大きな枠で問われているため、幼少期の話題を用いたとしても問題ないように見えます。しかし、幼少期と現在では、経験を積んだことで性格や捉え方が大きく変化している可能性があるので注意が必要です。

過去と現在の性格や価値観が異なる場合、ほかの回答でアピールした性格や長所と相違が出てしまう恐れもあるでしょう。仕事との関わりを持たせるためにも、できる限り高校から大学時代のエピソードが望ましいです。幼少期のエピソードを用いる場合も、現在も変わらず大切にしている価値観であると伝えれば、アピール内容の相違を防げるでしょう。

2.最近感動したこと

「最近感動したことは何ですか」と面接で聞かれた際は、2ヶ月以内に起こった感動体験を伝えるのがおすすめです。

「最近」の捉え方は人それぞれ異なりますが、数年前だと遠いと思う面接官もいるため、できる限り数ヵ月以内のエピソードから探しましょう。数ヵ月以内に感動した出来事がなかった場合は、気になったニュースや最近観た映画などから考えてみてください。

最近の出来事は、人生で最も感動したことよりも、回答が難しいと感じるかもしれません。しかし、面接官の意図を踏まえて適切に回答できれば、「質問をよく理解して臨機応変な対応ができる」と高評価につながるでしょう。

3.今日印象に残ったこと

面接では、「今日印象に残った出来事は何か」と聞かれるケースもあります。事前準備がしにくい質問なので、普段から一つひとつの体験に注意を払っておくことが大切です。たとえば、「今日は晴れていて気持ちがよい」「△△してもらってうれしかった」など、自分の感覚を意識する時間を持ってみてください。

感覚が身につくと、突発的な質問にも答えやすくなります。うまく回答できれば、面接官に「小さな出来事にも感謝や感動できる人物」と捉えてもらえるでしょう。

面接対策として、よく聞かれる質問への回答を準備しておくことが欠かせません。「【プロ監修】新卒採用の面接で聞かれる40の質問と対策ポイント【質問シートあり】」を参考にして、面接に余裕を持って臨めるよう対策しましょう。

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面接で伝える感動したことが思いつかない際の対策4つ

「感動したことは何か」と聞かれて答えが思いつかない際は、日常の出来事や本・ニュースなどから題材を見つけるのがおすすめです。感動した出来事について過去を遡って考えてみても、鮮明に思い出せなかったり、特にないと思ったりすることもあるでしょう。

些細だと思うような内容でもアピールにつなげられるので、まずはきっかけを掴むことが大切です。ここでは、感動したことが特に思い浮かばない場合の対策を4つ解説します。

1.日常における些細な内容でもOKと心得る

感動したエピソードが思いつかない場合、大げさな内容である必要はないことを念頭に置いて、自分の過去の体験を振り返ってみるのがおすすめです。「感動」と捉えると難しい場合もあるので、「うれしかった」「驚いた」など、少しでも心が動いたと感じることを意識してみてください。

なかなか思い浮かばない場合は、日記やSNSの記録を読み返してみましょう。また、身近な人に聞いてみると、「△△のとき、とても喜んでいた」などと覚えているケースもあります。会話中に思い出す場合もあるので、友人や親などと昔話をしてみるのもよいでしょう。

2.本・映画・ニュースなどに触れてみる

実体験から考えるのがどうしても難しい場合、自分の好きな本・映画の内容や、気になったニュースなどから題材を得るのも一つの手です。有名な話題であれば、面接官により伝わりやすいでしょう。

ただし、あらすじを伝える必要があるので、話が長くならないように注意してください。また、有名人のスキャンダルに関することなどは、マイナスな印象を持っている面接官もいるので、話題選びは慎重に行いましょう。

面接では、時事について直接質問されるケースがあります。選考の評価を高めるためにも、ニュースの選び方や回答に注意が必要です。「面接で気になるニュースを聞かれたら?答え方を例文付きでご紹介!」では、おすすめのニュースネタや答え方のコツを解説しているので、参考にしてください。

3.できるだけ人との関わりを増やしてみる

感動した出来事が思い浮かばないときは、自分から積極的に人と関わってみるのもおすすめです。人と他愛ない話をしたり、一緒に物事を行ったりするなど、交流のなかで感動が生まれる場合があります。

「特別な感動体験を見つけよう」と気負い、無理に大きなチャレンジをする必要はありません。通学中に立ち寄った店舗での店員とのやりとりや、大学でたまたま隣の席に座った人と話をするなど、日常生活で可能な範囲で問題ないので、交流を広めてみてください。

4.他人事でも自分に置き換えて考えてみる

他人の成功や喜びを、自分のことのように捉えてみると、感動を体験したり思い出したりするきっかけになります。自身はあまり人や物事に関心がないと捉えている場合、どのような気持ちを感動と呼ぶのか曖昧なケースがあるかもしれません。

その場合は、他人のエピソードから感動したポイントを理解し、過去の自分に同じような出来事がなかったかを思い返してみてください。今では特に感動を覚えなくても、当時は舞い上がって喜んだなど、思い出せることがあるでしょう。

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面接で感動したことが伝わりにくくなる6つの失敗例

面接で感動したことを伝える際、「抽象的なエピソード」「仕事に関連させていない」といった内容では、高評価を得にくいため注意してください。ここでは、面接で「感動したことは何か」と聞かれた際に、失敗につながりやすい注意点を6つ解説します。

1.抽象的な内容になっている

感動したことを話す際、抽象的なエピソードでは内容が薄くなり、面接官に好印象を与えられません。たとえば、「私は昔、△△に感動しました」だけで終わるなど、具体的なエピソードがなければ、いくら実体験であっても説得力に欠けます。

面接官に分かりやすく伝えるために、感動した経験から、自分がどのような影響を受けてどのように変わったのかといった、具体的な内容を盛り込みましょう。

2.嘘のエピソードを使っている

嘘のエピソードで人の心を動かすのは難しいので、避けたほうが無難です。面接では質問の回答について深掘りされるため、ほかのエピソードとの整合性が取れなかったり、嘘を重ねてしどろもどろになったりして、虚偽がばれるリスクもあります。

「感動した内容のスケールが小さく、印象に残らないのでは」などと思い、つい話を作ってしまうこともあるかもしれません。しかし、派手なエピソードが評価につながるわけではなく、重視されるのは「経験から何を学び、今後どのように活かすか」ということです。

納得感のある回答にするためにも、実際に体験したエピソードを話しましょう。就活で嘘をついた場合のリスクとして、マイナスの評価を受ける可能性が挙げられます。「就活で嘘をつくのはNG?人事にバレる理由とリスク」では、嘘をつかずにアピールする方法などを紹介しているので、参考にしてください。

3.企業に合わない内容になっている

評価につながりにくい回答として、感動したことのエピソードが、企業の方針や社風に合っていないケースも挙げられます。たとえば、少数精鋭で一人ひとりの仕事の範囲が広い企業の面接で、「△△の経験から、1つの物事にじっくり向き合う大切さを学びました」と伝えても、採用担当者に「自社の社風に合わないのでは」と思われかねません。

自分の考えや学んだことを捻じ曲げる必要はありませんが、企業としては社風に合わない人物を採用すると、人間関係のトラブルが起こったり、全体の士気が下がったりすることも予想できます。感動したことの内容で評価を落としてしまわないためにも、企業の求める人物像を踏まえたうえで、感動したことを伝えましょう。

4.答えに詰まってしまう

面接で感動したことを伝える際、答えに時間がかかると、好印象につながりにくいので注意が必要です。質問に対して沈黙があまりにも長いと、「仕事上のやり取りはスムーズにできるだろうか」などと面接官に不安を抱かせかねません。

しかし、面接は内定を左右する重要な項目のため、緊張のあまり答えを忘れたり、言葉が出てこなかったりすることもあるでしょう。その場合は、「申し訳ございませんが、少しお時間をいただいてよろしいでしょうか」などと伺い、考えるのがおすすめです。

真摯に答えようとする姿を見せれば、「困難な状況でも突破口を探そうとする人物」などと評価につながる可能性があるでしょう。

5.面接官が困る回答になっている

伝わりにくい感動したことのエピソードとして、面接官が困るような内容になっていることも挙げられます。たとえば、過度にプライベートな内容や、宗教的なことを伝えた際、面接官が反応に困る可能性があるでしょう。

また、厚生労働省から、採用選考での差別をなくすために、生活環境や思想に関することなどについての質問は配慮すべきという旨の指針が出ています。面接官としては、就職後のミスマッチを防ぐ目的などがあるものの、神経を使う質問だといえるでしょう。

そのため、具体的すぎる家庭事情や宗教・政治活動などに関する内容は、面接官も深掘りしにくく、アピールにつながりにくいです。感動したことのエピソードは、面接官の深掘りを想定した内容を伝えましょう。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本

6.「特にありません」と答える

「特にありません」という回答は、物ごとに関心がないだけでなく、質問に答える努力も見えないと解釈される可能性があります。就職への熱意や意欲も伝わらず、好評価から遠のいてしまいかねません。

面接は、応募先に自分の考え方を知ってもらいミスマッチを防ぐ機会でもあるので、上述した「感動したことが思いつかない際の対処法」を参考にして、自分なりの回答を作成してください。

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面接で「感動したこと」を伝える際の例文11選

「感動したこと」に関する質問は、面接官によって「心に残ったこと」「印象に残ったこと」など、ニュアンスが異なる場合があるので、注意して答えましょう。ここでは、よく聞かれる内容やシーン別の回答方法を踏まえて、例文を11個紹介します。

1.「人生で最も感動したこと」の面接での回答例文

私の人生で最も感動したことは、大学2年生のころ、所属している吹奏楽部が全国大会で準優勝を収めたことです。私は初めて出場メンバーに選ばれ、大会に向けて1年前から部員一丸となって切磋琢磨してきました。

ときには練習が辛くて涙したこともありましたが、諦めずに努力を続け、よい結果に結びついたことに大変感動しました。この経験から、継続することの大切さを学び、これからの人生で困難にぶつかっても、諦めないで努力し続けようと思いました。

仕事でも、困ったときには周囲の人と協力し、ハードルを乗り越えていきたいです。

チームでのエピソードを用いると、独善的な印象がなく、協調性があることもアピールできます。

2.「心に残った最近の出来事」の面接での回答例文

1週間ほど前、カフェで席待ちをしていたときの、店員の方の気遣いに感動しました。その日は猛暑日で、外で待っている時間が大変辛かったのですが、店員の方が、並んでいる人全員におしぼりとお水を提供してくださいました。

普通は席についてから配られるものですが、店員さんの気遣いのお陰で、快適な待ち時間を過ごせました。お客さまの様子を見て臨機応変に対応する姿に大変感動し、私も仕事の際には他者への配慮を忘れずに行動したいと思いました。

「学んだことを仕事でどう活かすか」の部分は、志望する業種によって内容を変えるのがおすすめです。営業なら積極性、経理なら正確性など、求められるスキルに沿った回答を意識して答えます。他者への配慮やサービス精神については、接客業において特に評価されやすいでしょう。

3.「今日印象に残ったこと」の面接での回答例文

社員の方が就活生のために外に立って案内してくださる姿が印象に残りました。天気の悪い中でも、笑顔で暖かく迎えてくださり、うれしく感じました。私も入社後は、笑顔を大切に行動したいです。

応募する企業や社員に関わる内容であると、より効果的でしょう。しかし、印象に残ったことが悪い内容なら、言及するのは避けたほうが無難です。

4.「高校時代に感動したこと」の面接での回答例文

私が一番感動したことは、所属していたバスケットボール部で、態度のよくなかった私を、部長が自ら支えてくれたことです。私は高校1年生のころ、自分のバスケットボールの腕前を過信し、ワンマンなプレーをしていました。

自分の勝手な行動でチームは勝てず、雰囲気がどんどん悪くなってしまい、私自身も気まずさから、部活に参加しなくなりました。しかし、当時の部長が根気よく私に連絡してくれたり、部員を説得してくれたりしたお陰で部活に戻ることができ、「ここまで自分のために行動してくれるのか」と大変感動したことを覚えています。

この経験以降、人や周囲のために自分ができることを考え行動するようになりました。貴社に就職後も、部署やチームメンバーが気持ちよく仕事できるよう、行動したいと思います。

高校時代の経験を用いる際は、「現在も学んで得たことを実行している」と伝えるとよいでしょう。

ガクチカの質問で高校時代の内容を伝えたいときも、継続していることや今のステップアップにつながっている経験を用いるのがおすすめです。「学生時代に力を入れたことで高校時代の内容はあり?伝え方を解説」では、高校時代のエピソードを使用する際のポイントを解説しているので、参考にしてください。

5.「大学時代に感動したこと」の面接での回答例文

私の感動した経験は、大学1年生のころの文化祭で、困難な課題を突破したことです。私が所属していた軽音部は、文化祭で毎年ミニコンサートを開いていました。しかし、当時は新型コロナウイルスの影響で、ミニコンサートはリスクがあると却下されてしまい、途方に暮れていました。

軽音部のミニコンサートは毎回趣向を凝らしており、楽しみにしてくれている人も多かったため、どうにか開催できないかと部員全員で試行錯誤しました。学生に嘆願書への署名を求めたり、できる限り安全な開催方法を模索したりした結果、条件付きで開催の許可を得られ、無事にミニコンサートを開催できました。

この経験で私は深く感動し、何事も状況に合わせて最適解を導くよう動けば、困難な事態を突破できると学びました。仕事でも、困難な壁にぶつかることがあると思いますが、さまざまな角度から解決策を練って突破口を開きたいです。

上記の例文では、「課題を乗り越えるために柔軟に対応できる」というアピールにもつなげられます。

6.「アルバイトで感動したこと」の面接での回答例文

私が最近感動した出来事は、アルバイト先で3年前に私が助けたお客さまが、再来店してくださったことです。1ヶ月ほど前、来店されたお客さまから「あのときはありがとうございました」とお礼を言われました。

話を聞くと、旅行の帰りに電車に酔ってしまい、店先でうずくまっていたところを、私が介抱した方でした。当時は気分が優れず、お礼もろくに言えなかったからと、わざわざ遠方から足を運び、お礼の品を届けてくださったのです。

私はその出来事に大変感動しました。そして、人から施しを受けたことは忘れず、しっかり恩を返すことで、お互いが喜び合える関係を築けるのだと学びました。仕事でも、誰かに助けられることはたくさんあると思います。私は、受けた恩を大切にし、自分も人を助けて信頼し合える職場環境を作りたいと思います。

上記の例文では、人に対する共感力をアピールでき、「入社後も周囲と協調して働いてくれそう」などとイメージしてもらえるでしょう。

7.「趣味で感動したこと」の面接での回答例文

私が最近感動した経験は、趣味で作っているハンドメイド作品を買ってもらえたことです。私は2年前からハンドメイドの鞄を作っており、友人や身近な人にプレゼントしていました。自分ではまだ売れるような品質ではないと思っていましたが、友人からの勧めでフリマサイトに出品したところ、予想以上の注文が入り、とても感動しました。

この経験から、他人の意見を素直に聞くことの大切さを学びました。仕事でも、周囲からのアドバイスを大切にして、自分や状況を客観的に見るよう心がけたいと思います。

特に、入社当初は先輩や上司からアドバイスを受ける機会が多いため、素直さについて触れると「よく話を聞いて吸収してくれそう」などと評価につながります。

8.「ボランティアで感動したこと」の面接での回答例文

私が感動した経験は、ボランティア先で子どもの成長を垣間見たことです。私が所属するゴミ拾いボランティアでは、半年前に中学生の兄弟が入りました。その兄弟は最初、ゴミに触るのをためらったり、何もせず遊んだりしていました。

私たちの代表は無理強いせず、黙々と作業している姿を見せるようスタッフに周知したところ、自分たちで状況を理解し、少しずつゴミ拾いを行うようになりました。作業後には「綺麗になって気持ちがよい」と言っている姿を見て、成長を感じ感動しました。

私はこの経験から、何でも注意や助言をするのではなく、人の成長には見守りも大切なのだと学びました。将来は後輩や部下を持つ立場になりたいと考えておりますが、その際は指導と見守りのバランスをしっかり保ちたいと思います。

上記の例文は、自分自身の体験ではないものの、周囲の様子から学ぶ姿勢をアピールできるでしょう。

9.「人との関わりで感動したこと」の面接での回答例文

私が最も感動した経験は、大学3年生のころに電車で倒れかけた際、助けてもらったことです。私は当時、アルバイトの掛け持ちと学業の両立で、睡眠時間が極端に少なくなっていました。

ある日、満員電車のなかで眩暈が起こり、隣に立っていた人に寄りかかったまま動けなくなってしまいました。その人は、次の駅で一緒に降りてくれただけでなく、私が立ち上がれるようになるまで付き添ってくれ、とても感動しました。

この経験から、困っているときに助けが入ることが、どれほど安心につながるか分かりました。以降、たとえ知らない人でも、サポートが必要そうな人には声をかけるよう心がけています。

仕事でも、まずは自分が一人前になるのはもちろん、周囲の状況をよく見て自分ができるサポートをしたいと思います。

上記の例文は、自分の経験を今後に活かす内容になっているため、「失敗も糧にして成長できる」などと好印象につながります。

10.社会的な出来事をテーマにする場合の例文

私は、△△さんが地元の小学校にパソコンを寄贈したというニュースに感動しました。普段は周囲を楽しませる要素の強い△△さんが、「自分を育ててくれた地元に貢献したい」と真面目に社会貢献している姿から、人柄や芯の強さを感じました。

私は、よりファンになったと同時に、自分もできる範囲で地元に恩返ししたいと思いました。地元企業である貴社に入社後は、地域の人たちの要望をしっかり聞き、皆が安心して暮らせる防災ネットワークのインフラ作りに貢献したいです。

社会的な話題は、応募先の業界に合わせた内容を選ぶと、面接官の印象に残りやすいのでおすすめです。

11.日常生活をテーマにする場合の例文

私の感動した出来事は、自分が育てた野菜を収穫し、食べたことです。私は今まで野菜をあまり食べませんでしたが、自分で育てた野菜はなぜか美味しく感じ、完食できました。

さらに、作り手は手間暇を込めて作ってくれているのだと分かり、以降は野菜を好んで食べるようになりました。この出来事から、物事の背景を想像することの大切さを学びました。仕事においても表面だけを見ず、意味や背景を想像しながら取り組みたいと思います。

前述のように、日常生活について述べる際は、面接官が質問しやすい内容を心がけましょう。

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面接での感動したことの伝え方に悩むあなたへ

面接で感動した経験を伝える際は、質問の意図を把握したうえで、実際に経験したエピソードを用いるのがおすすめです。企業の社風や仕事内容に合わせてエピソードを選択し、就職後の活かし方を伝えれば、アピールにつながるでしょう。

「感動したことがどうしても思いつかない」という人は、就活エージェントであるキャリアチケットを利用してみてください。キャリアチケットでは、自己分析のやり方から面接対策まで、幅広いサポートを無料で行っています。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで支援するので、就活のどのような悩みも気軽に相談してください。

面接での「感動したこと」の伝え方はもちろん、選考対策を万全にして、好印象につなげましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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