このページのまとめ
- 服装や気持ちを整えるため、面接当日は10分前には到着するようにする
- 面接当日は忘れ物・書類不備・身だしなみ・ルート確認・到着時間の逆算などを行う
- 余裕を持てるよう、面接当日には受付から入室までのマナーを振り返っておくと良い
面接当日、「何を準備すれば良いのか」「どんな順序で行動すれば良いのか」と悩む就活生は多いでしょう。実際、到着前の立ち居振る舞いや受付の対応、面接室での座り方や話し方など、一つひとつの行動が評価に影響します。
この記事では、面接当日に焦らず実力を発揮するための流れやマナー、朝のチェックポイント、直前対策、トラブルへの対応まで詳しく解説します。気持ちに余裕をもって面接に臨めるようにしましょう。
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- 面接当日の流れと基本的なマナー
- 面接会場到着
- 受付
- 面接室に入室
- 面接中
- 面接終了後
- 面接当日の朝にチェックしておきたいこと
- 忘れ物はないかチェックする
- 書類に不備はないか確認する
- 身だしなみに問題はないか確認する
- 面接会場までのルートは複数確認する
- 到着時間を逆算して余裕ある計画を立てる
- 面接当日に慌てないための直前対策
- 頻出質問の模範解答を押さえる
- ニュースや社会情勢を確認する
- 企業のホームページやSNSをチェックする
- 他社の選考状況を整理する
- ES・主要質問の再確認
- 企業研究の復習
- 面接当日に起こりうるトラブルとその対処法
- 公共交通機関の乱れ
- 体調不良で当日キャンセルする
- 圧迫面接に当たってしまう
- 面接当日の流れやマナーを把握しておきたいあなたへ
面接当日の流れと基本的なマナー
就活を始めたばかりの学生の多くは、面接当日「何をすれば良いか」「どんな順序で行動すれば良いか」が分からず不安になりがちです。ここでは、面接当日の流れを具体的にステップごとに解説し、失敗を防ぐポイントをまとめました。
面接会場到着
面接当日は遅刻厳禁。建物の前には10分前に到着し、身だしなみやマナーを整えましょう。面接会場の外でも、企業の関係者や受付スタッフにあなたの印象は見られています。第一印象は入室前から始まっているため、落ち着いた行動が大切です。
ポイント
・早く着き過ぎた場合は建物の外で時間をつぶす
・コートは脱ぎ、携帯電話は電源オフに
・面接直前の喫煙は避け、服や髪に臭いがつかないよう注意
面接会場に着いた瞬間から「時間管理・身だしなみ・落ち着いた行動」を意識することで、第一印象を大きく向上させられます。
受付
受付でも礼儀正しく、明るい印象を心掛けましょう。ここでの態度が、面接官に間接的に伝わることがあります。
受付担当者は、原則選考には関わりません。しかし、名前や態度はあとで採用担当者に共有されることもあります。礼儀や笑顔は、第一印象を左右する大事なポイントです。
ポイント
・受付では「本日○○時に××様と面接のお約束をしております□□と申します」と丁寧に名乗る
・案内の人が来るまでは、ほかの人の邪魔にならない場所で立って待つ
・コートは片腕に掛け、カバンと一緒に前で持つ
・案内されるまで椅子に座らない
・案内係や通りかかった人に元気良く挨拶する
受付での振る舞いも面接の一部と考え、礼儀・明るさ・落ち着いた態度を意識することで、入室前から好印象を与えられます。
受付時のマナーについては「面接の受付もチェックされている?受付での対応マナーを解説」でも詳しく紹介しているため、あわせて参考にしてください。
面接室に入室
面接室に入るときは、案内係や面接官の指示に従い、落ち着いた姿勢と丁寧な挨拶で好印象を与えましょう。入室前後の立ち居振る舞いは、面接官の無意識の評価に影響します。席の座り方や挨拶一つで印象は大きく変わるので、以下を参考にして好印象を与えられるふるまいをしましょう。
案内係が面接官の場合
・面接官が名前を名乗ったら、目を見て「○○です。本日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶
・指示に従って面接室へ入り、勧められた席(基本は面接官の向かい)に座る
・指定がなく、先に入るよう言われた場合は下座(入り口近く)で待つ
面接官がすでに面接室にいる場合
・扉の前でノックを3回
・「どうぞ」と言われてから「失礼します」と入室
・面接官と目が合ったら会釈
・ドアは後ろ手で閉めず、静かに閉める
・案内された席に座る
面接室で待つ場合
・上座を勧められない限り下座(入り口近く)で待つ
・案内係が退室する際は頭を下げて挨拶
・コートは二つ折りにして椅子の背もたれに掛け、荷物は足元に置く
・机の上には何も置かず、背筋を伸ばして座る
・お辞儀の角度は30度、勧められたら深く腰掛ける
入室から座るまでの一連の動作を丁寧に行うことで、第一印象を良いものにできます。
面接中
面接中は、明確でハキハキした受け答えと、誠実な姿勢で臨むことが大切です。面接官は言葉だけでなく、表情や姿勢、態度からもコミュニケーション能力や人柄を判断します。適切な受け答えをすることで、信頼感と好印象を与えられるでしょう。
ポイント
・面接官の目を見る(ネクタイの結び目や眉間を見るのも可)
・面接官が複数いる場合は、一人に視線が偏らないよう注意
・受け答えは敬語で、声はハキハキと
・笑顔を意識し、相手の話を遮らず、必要以上に長く話さない
・頷きや相づちで「聞いている姿勢」を示す
・聞かれていないことは話さない
・嘘は絶対につかない
・選考は複数回に分かれることが多いため、毎回全力で自己PRする
面接中は「誠実さ・明るさ・礼儀」を意識し、毎回全力で臨むことで、面接官に好印象を与えられます。
面接終了後
面接が終わった後も、退室時や見送り時のマナーを徹底することで、最後まで好印象を残せます。面接官は退室後の振る舞いも評価の対象としていることも。最後の数秒まで礼儀正しく行動することが、全体の印象を大きく左右します。
ポイント
・面接官から終了を告げられたら「ありがとうございました」と一礼して荷物を持つ
・椅子は元の位置に戻す
・コートは建物の外に出るまで着用しない
・面接官が室内に残る場合は、ドア前で最敬礼(45度以上)して退室
・面接官が見送る場合は、案内に従いエレベーターホールや玄関へ
・エレベーターに乗る際はボタンを押す
・最後に「本日はありがとうございました」と再度最敬礼し、扉が閉まるまで頭を上げない
・玄関まで見送られた場合は、心の中で3秒数えた後に頭を上げ、扉を開けて外に出る
面接は「入室から退室まで」が評価の対象です。最後まで礼儀を意識することで、面接官に良い印象を残せます。
面接の流れや入退室のマナーなどをより詳しく確認しておきたい方は「面接の入り方マナーを解説!担当者のチェックポイントと失敗時の対処法も」をご覧ください。
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面接当日の朝にチェックしておきたいこと
面接当日は、ちょっとした準備不足で緊張や焦りが出ると、普段の力を発揮できなくなります。出発前に持ち物やルートをしっかり確認することで、当日も余裕を持って行動できるでしょう。ここでは、面接当日の朝にチェックしておきたい5つのポイントを解説します。
忘れ物はないかチェックする
面接の前には、持ち物を前日の夜と出発直前の2回確認して、忘れ物を防ぎましょう。持ち物の不足は、面接官にマイナス印象を与えるだけでなく、最悪の場合、面接の合否に影響することもあります。
面接に必要な基本的な持ち物は以下のとおりです。
・A4サイズが入るバッグ
・スマートフォン
・腕時計
・エントリーシート・履歴書(提出用)
・エントリーシート・履歴書(コピー)
・クリアファイル
・筆記用具
・スケジュール帳
・ノート・メモ帳
・現金
・ICカード(Suicaなど)
・ハンカチ
・ティッシュ
あると便利なアイテム
・折り畳み傘
・女性はストッキング
・モバイルバッテリー
・最終面接の場合は印鑑
エントリーシートは提出用と自己確認用のコピーを持参すると、面接後の振り返りにも役立ちます。
「就活に必要なものってなに?基本アイテムをご紹介」でも、就活時に必要な持ち物を紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。
書類に不備はないか確認する
面接前には、履歴書やエントリーシートの記入漏れや不備がないか、必ず全体をチェックしましょう。書類の不備は直接的に選考落ちにつながるわけではありませんが、面接官に悪い印象を与える可能性があります。小さなミスでも、丁寧さや注意力の評価に影響するため注意が必要です。
ポイント:
・エントリーシート(ES)の証明写真が貼られているか、枚数が足りているか
・履歴書に押印が必要な場合は、印鑑が押されているか
・記入項目に誤字脱字がないか
書類は「正確さ」と「丁寧さ」が印象に直結します。出発前に最終確認して、安心して面接に臨みましょう。
身だしなみに問題はないか確認する
面接前には清潔感のある身だしなみを整え、靴や髪型も含めて最終チェックしましょう。身だしなみは企業への礼儀であり、面接官の評価にも影響します。清潔感や明るさは、第一印象に直結する重要なポイントです。
ポイント:
・スーツのしわや汚れはないか
・靴は磨かれているか
・髪型・爪・ひげの手入れは整っているか
・明るい表情や爽やかさを意識
出発前に最後のチェックをすることで、自信を持って面接に臨めます。
身だしなみを整えて、良い第一印象を持ってもらいたいと考えている方は「家を出る前に確認したい、第一印象で損をしないための就活マナー」をご参照ください。
面接会場までのルートは複数確認する
面接当日は、交通機関の乱れに備えて複数のルートを事前に確認しておきましょう。予期せぬ遅延やトラブルがあると、焦って面接に影響する可能性があります。事前に複数ルートを把握しておけば、安心して会場に向かえるでしょう。
ポイント:
・最寄り駅から徒歩でのルート以外に、バスや電車を使った代替ルートも確認
・距離がある場合は、タクシーでの移動も想定し、現金を多めに用意
・会場までの所要時間を考慮して、余裕を持った出発時間を設定
ルートを複数用意しておくことで、万が一のトラブルでも冷静に対応でき、面接当日も余裕を持って行動できます。
到着時間を逆算して余裕ある計画を立てる
面接会場には10分前に到着するよう、家を出る時間を逆算して余裕を持った計画を立てましょう。ギリギリの到着や遅刻は、選考に影響する可能性があるだけでなく、焦りで本来の力を発揮できなくなります。
ポイント:
・早く着き過ぎた場合は、近くのカフェや喫茶店で時間を調整する
・面接前の余計なトラブルを避けるため、基本的には10分前到着を心掛ける
余裕を持った到着時間を逆算しておくことで、ベストな状態で面接に臨めます。
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面接当日に慌てないための直前対策
面接当日が近づくと、時間が限られる中で効率的な対策が求められます。直前だからこそできることに集中し、持っている情報の復習も怠らないようにしましょう。企業の最新情報をチェックしつつ、自分のエントリーシートや回答例の内容を再確認することがポイントです。
頻出質問の模範解答を押さえる
面接で何を聞かれるか不安な人は多いですが、直前でも対策できることがあります。まずは頻出質問の模範解答を押さえ、確実に回答できる状態にしておきましょう。
無料の面接回答集を活用すれば、人気企業で実際に出た質問とその答え方がひと目で分かります。どんな質問にも落ち着いて答えられる準備をしておくことで、面接への恐怖感を減らせるでしょう。
ニュースや社会情勢を確認する
面接当日は最新のニュースを把握しておくことも大切です。「最近気になるニュースは?」といった質問に対応できるよう、少なくとも一つは話せるトピックを選びましょう。
志望企業や業界に関連するニュースを選ぶと、関心の方向性や知識の深さをアピールできます。ニュースの内容を自分の日常や志望動機と結びつけて話すと、より印象的に残りやすいのでおすすめです。
面接時にどのようにニュースに関連付けた質問がされるか知りたい方は「最近のニュースを面接で聞かれたらどう答える?おすすめの内容や例文を紹介」を参考にしてください。
企業のホームページやSNSをチェックする
企業のIR情報やSNSは、最新情報を見落とさないように確認しましょう。新しいプロジェクトや商品に関する情報を把握しておくと、面接で企業研究の成果をアピールできます。
SNSでは、公式発表や採用情報をチェックし、質問や会話のネタとして活用するのも有効です。最新情報をもとに、自分の志望理由や意欲を具体的に伝えられる準備をしておきましょう。
他社の選考状況を整理する
「現段階で他社の選考状況は?」と聞かれることもあるため、答えられる範囲で整理しておきましょう。受けている業界や企業の種類にばらつきがある場合は、自分の企業選びの軸を踏まえて説明できるようにします。
本命企業の選考が控えている場合、嘘をつく必要はありません。ただし、面接を受ける企業への熱意はしっかりと伝えることが重要です。
ES・主要質問の再確認
面接前には、エントリーシートや頻出質問の内容を覚えるまで確認しましょう。実際に面接官の前で話すと緊張するため、家でスーツを着て通して練習するのも効果的です。一日に複数企業の選考がある場合は、エントリーシートをクリアファイルで分けるなど、当日に慌てない工夫も必要です。
企業研究の復習
面接前夜には、企業研究を必ず復習しましょう。特に就活初期に行った研究は、複数企業の情報の中で忘れてしまうことがあります。
エントリーシートや面接での回答と企業研究の内容に矛盾がないかを最終確認し、深掘りされそうな部分は自分なりの答えを用意しておくことが大切です。当日に混乱せず、自信を持って答えられる準備を整えましょう。
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面接当日に起こりうるトラブルとその対処法
面接当日は、予期せぬトラブルで焦ってしまうことがあります。しかし、事前に解決策を知っておくと、万が一のときも落ち着いて対応できるでしょう。ここでは、よくあるトラブルと対処法を解説します。
公共交通機関の乱れ
面接当日に電車やバスの遅延が起きると、到着時間に遅れる可能性があります。このような場合は、なるべく早めに採用担当者に電話で連絡することが大切です。メールでは気づいてもらえず面接を受けられない可能性もあるため、必ず電話で直接状況を伝えましょう。
面接会場を間違えてしまった場合も同様に、連絡して指示を仰ぐことで、落ち着いて対応できます。早めの電話連絡によって、企業側も柔軟に対応してくれることが多い傾向です。
体調不良で当日キャンセルする
面接当日に体調が優れない場合、無理に出席すると自分の評価だけでなく、企業やほかの応募者にも迷惑がかかることがあります。発熱やインフルエンザなど、感染リスクのある場合は必ず事前に担当者に電話で相談し、面接日程の変更を依頼しましょう。
症状を正直に伝えることで、誠実さが伝わり信頼を損なわず対応できます。体調不良の際は無理せず、早めに連絡することでトラブルを最小限に抑えることがポイントです。
やむを得ず当日キャンセルする際のマナーを押さえておきたい方は「面接の当日キャンセルは大丈夫?辞退理由を電話・メールで伝える方法を解説」をご覧ください。
圧迫面接に当たってしまう
面接官が威圧的な態度をとる圧迫面接に遭遇することもありますが、感情的にならず冷静に受け答えを続けることが重要です。圧迫面接は、学生を試す手法の一つであり、個人を否定する意図が必ずしもあるわけではありません。
面接官から意見を全否定されても動揺せず、淡々と回答を続けましょう。また、学生側にも企業を選ぶ権利があることを意識して臨むと、余計なプレッシャーを感じずに対応できます。心構え次第で、圧迫面接でも印象を悪化させず乗り切ることが可能です。
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面接当日の流れやマナーを把握しておきたいあなたへ
面接当日は、入室前の立ち居振る舞いから退室後の礼儀まで、一つひとつの行動があなたの印象を左右します。
今回紹介した、到着前の準備、受付での立ち振る舞い、面接室でのマナー、話し方、直前対策、トラブルへの対応などを事前に確認し、当日余裕を持って行動できれば、あなたの実力を最大限に発揮できるでしょう。焦らず、清潔感と礼儀を意識して臨むことで、第一印象から最後まで好印象を残せます。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。