「柔軟性」を自己PRでアピールするには?基本的な構成や注意点を解説

このページのまとめ

  • 自己PRで求められる柔軟性は、「新しい考えを受け入れる素直さ」や「発想力」
  • 自己PRで柔軟性をアピールすれば、対応力や適応力もアピールできる
  • 自己PRで柔軟性を伝える場合、営業職や接客業で評価されやすいのでおすすめ

「柔軟性」を自己PRでアピールするには?基本的な構成や注意点を解説のイメージ

「柔軟性を自己PRで伝えるにはどうする?」「どんな仕事で評価される?」などと気になる就活生も多いでしょう。柔軟性をアピールする際は、どのような柔軟性なのか伝えるのが大切です。

たとえば、「新しい考えを受け入れる柔軟さ」「急な対応も落ち着いてできる柔軟さ」のように、具体性を持たせましょう。

この記事では、自己PRで柔軟性を伝える際のコツを解説しています。例文も紹介しているので、参考にしてください。

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目 次

自己PRで求められる柔軟性

自己PRで柔軟性をアピールする前に、どのような柔軟性が求められているかを知っておきましょう。自己PRで柔軟性を使う就活生は多いので、企業が求める柔軟性を知ることで差別化が図れます。

ここでは、素直さが持つ2つの意味を紹介するので、参考にしてください。

新しい考えを受け入れる素直さ

企業は柔軟性から、新しい考えを受け入れる素直さを求めています。新卒は先輩や上司から物事を教えてもらう機会が多く、新しい考えを柔軟に受け入れられるかが大切だからです。

新しいことを教えてもらった際に、新しい考えでも素直に受け入れられる就活生は成長が早くなります。一方で、自分の考えにこだわり、納得できない人は、うまくいかない状況でも既存の考えにこだわり続けてしまいます。

教える側からすると、柔軟さを持ち、素直に聞いてくれる人材の方が採用したいもの。そのため、自己PRの柔軟性からは、新しい考えでも受け入れられるかどうかが見られているのです。

柔軟な発想力

既存の考えにとらわれない、柔軟な発想力も求められています。新しい考えから、企業の成長や業務の効率化が生まれるためです。

仕事で成果を出すには、ほかの人では想像がつかない、これまでとは異なる考えも求められます。柔軟性を持つ人材であれば、これまでのやり方にこだわらず、新しい考えを生みだせるでしょう。

企業の成長には新しい考えが不可欠なため、自己PRで柔軟性を持つ人材が求められています。

柔軟性が生かせる仕事については、「【お仕事図鑑】大切なのは流動的な仕事に対応する柔軟性。毎日が新鮮な人事の仕事」の記事も参考にしてください。

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柔軟性を自己PRで伝えることで与えられる印象

柔軟性をアピールすれば、臨機応変さや適応力のアピールにもつながります。どのような印象を持ってもらえるのか、あらかじめ知っておくといいでしょう。

言葉の言い換えにも使えるので、確認しておいてください。

臨機応変に対応できる

柔軟性は、臨機応変さに言い換えられます。想定外の事態が起きても、柔軟な考えをもって対応できるからです。

たとえば、仕事では「突発的なトラブルやスケジュールの変更」「お客さまや取引先からのクレームなど」マニュアルにはない出来事も起きます。冷静な判断や忍耐力が求められる場面で、柔軟な考えで周りをリードし、最適解を導き出してくれる人材は企業にとって貴重です。

柔軟性をアピールすれば、臨機応変に対応できる印象も同時に与えられるでしょう。柔軟性を臨機応変さとしてアピールする場合は、「臨機応変さを自己PRでアピールするコツは?伝わりやすい構成や例文も紹介」も参考にしてください。

新しい環境への適応能力がある

柔軟性は、異なる環境への適応力にも言い換えられます。柔軟性には、環境が変わっても受け入れ、対応できる側面もあるからです。

たとえば、仕事では方針や進め方が急に変わることもあります。変更があっても、柔軟に対応し、成果を継続して出せる人材は貴重です。

また、企業によっては部署異動が頻繁に起こる場合もあります。柔軟性を持つ人物であれば、部署異動も命じやすく、パフォーマンスにも変化がないので安心です。

柔軟性をアピールする場合は、環境の変化にも適応しやすいこともアピールするといいでしょう。

新しい発想や考えが思いつく

柔軟に考えられる点も、アピールに効果的です。これまでに新しい発想で物事を解決したエピソードがあれば、アピールに使うといいでしょう。

会社や組織は同じ考えにとらわれている場合も多く、新しい発想は重要です。既存の考えのまま仕事をしていると、社会の変化に置いていかれることもあります。

常に考え続け、新しい発想を提供できることは、アピールにつながるので覚えておきましょう。

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柔軟性を自己PRでアピールする際の構成

柔軟性を自己PRで伝える場合、「アピールする強み」「エピソード」「仕事への活かし方」の順番で伝えるのがおすすめです。基本の書き方を知っておけば、応募企業が変わっても準備しやすくなります。

ここでは、わかりやすい書き方を紹介するので、参考にしてください。

1.強みが柔軟性だと簡潔に伝える

まずは自分の強みが柔軟性であることから伝えましょう。「私の強みは柔軟性です」「私には柔軟性があります」のように、簡潔にアピールします。

強みから伝えるのは、アピールする内容を明確にするためです。前置きがあると、結局なにを伝えたいのかがわからなくなります。

最初の一文は、自己PRの印象をよくする重要な役割です。「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事を参考に、書き方を学んでおいてください。

2.柔軟性を発揮したエピソードを伝える

次に、柔軟性が伝わるエピソードが必要です。強みの裏付けとなるエピソードがあれば、説得力が増します。

エピソードを伝える際は、過程を中心にしましょう。結果だけ伝えても、どのようにして強みを発揮したのか、努力したのかがわからないからです。

たとえば、「柔軟性を発揮して、ゼミ活動を成功させました」といわれても、具体性がありません。

「ゼミで研究をしていましたが、思うように結果が出ませんでした。そこで、このまま続けていても難しいと思い、テーマを急遽変更することを提案しました。素早く方針を変え、新しいテーマで研究を行うことで、無事期日までに研究を終えることができました」

のように、過程を意識して書くと、どのように取り組んだかがわかります。エピソードは過程をメインに、できるだけ具体的にアピールしてください。

3.柔軟性を仕事でどのように活かすか伝える

最後に、柔軟性が仕事でどのように使えるのかをアピールします。企業の業務内容を考え、どの場面なら使えそうか調べてみてください。

たとえば、「接客業ではお客さまから急に相談を受けることもあります。柔軟性を活かして、お客さまのニーズに合った提案を行い、活躍したいと思います。」のように、業務と関連付けましょう。

優れた柔軟性を持っていても、仕事で使わなければアピールにはなりません。自己PRを作る前に、「柔軟性は仕事で活かせるのか?」は考えておいてください。

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自己PRで「柔軟性」が評価される仕事

柔軟性が活きる仕事には、営業職や接客業などが挙げられます。どのような仕事で評価されるかを知っておけば、評価もされやすいでしょう。

営業職などの仕事で、なぜ柔軟性が評価されるのかについて解説するので、参考にしてください。

営業職

営業職はお客さまに合わせて対応を変える必要があり、柔軟性が評価されます。一人ひとり考え方は違うので、同じ手法やアプローチでは契約につながりません。

たとえば、1度の訪問ですべてを決めたいお客さまもいれば、電話で何度もやり取りしたいお客さまもいます。また、どのようなニーズがあり、悩みを抱えているかも変わってくるでしょう。

成約させるためには、お客さま一人ひとりに合わせて、柔軟な対応が必要です。柔軟性を持って営業ができれば、成果も出やすいでしょう。

営業職を目指す方には、「営業の自己PRはどうやって書く?求められるポイントや例文をご紹介」の記事がおすすめです。どのような点が評価されるのか知っておきましょう。

接客業

接客業も営業職同様に、お客さまによって対応を変える必要があります。柔軟な対応ができれば、お客さまの満足いく接客ができるでしょう。

また、接客業はクレーム対応をする場面もあります。クレームの内容は変わってくるので、お客さまの考えを察し、適切な対応ができる柔軟性も必要です。

プログラマー

プログラマーもお客さまの要望に応じて、柔軟な対応が求められます。完成が近づいても、要望1つでコードを書き直す場面も。

ときには、今までのやり方とは違うやり方が求められる可能性もあります。自分の方法にとらわれず、柔軟に対応できる力が大切です。

看護師

看護師も、患者さまの状況に応じた柔軟性が求められます。体調やメンタルは日々変わるものであり、状況を察して、適切な対応をしなければなりません。

また、求められる業務も多く、優先順位をつけた仕事も必要です。今なにをすべきかを考え、柔軟に行動しなければならない点からも、柔軟性が評価されます。

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柔軟性を自己PRする際の注意点

柔軟性をアピールする場合は、「周囲に流されている」と勘違いされないように気を付けましょう。あくまでも、自分の判断で柔軟に対応しているとアピールするのがポイントです。

ここでは、柔軟性をアピールする際の注意点を解説します。

優柔不断な印象を与えないように表現する

柔軟性は優柔不断と思われる場合もあるので気を付けましょう。自分で決断し、行動していることをアピールしてください。

優柔不断な印象を与えてしまうと、「自分の意見がない」「判断できない」などとマイナスな評価になります。仕事でも自分で考えて行動できないと思われてしまうので、注意しましょう。

企業の求める人材に合うか把握しておく

柔軟性を求めている企業なのかどうか、事前に調べておきましょう。企業研究を行い、求める人物像を把握してください。

たとえば、マニュアルに沿って動くことを求めている企業では、柔軟性は必要とされません。反対に、「マニュアル外の行動をしてしまう」と思われる恐れもあります。

仕事内容を確認し、柔軟性が必要な企業でアピールしましょう。企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」も参考にしてください。

主体性がないと誤解されないように気を付ける

主体性がないと誤解されやすい点も、要注意です。周囲の意見を取り入れるばかりで、自分で考えていないと思われてしまう場合があります。

たとえば、「友人や先輩のアドバイスを受けて、仕事をしていました」とアピールしたとしましょう。素直に受け入れる姿勢はありますが、自分で考えては行動していません。

企業が求めているのは、「自分で考え、柔軟に行動できる」人材です。人の意見を聞いているだけでは、アピールにならないので気を付けてください。

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【テーマ別】柔軟性を自己PRにする際の例文

ここでは、柔軟性をアピールする際の例文を紹介します。「ゼミ」「アルバイト」「部活動」の3つを紹介するので、自分がアピールしたい内容に応じて、参考にしてください。

ゼミ活動から柔軟性をアピールする際の例文

私の強みは「急な変更にも対応できる柔軟性」です。

私は時事問題を研究するゼミに所属し、グローバルな経済問題や経済格差についての研究に取り組んでいました。

しかし、研究期間中に、通貨の価値変動や国際貿易の紛争など、世界的な状況が大きく変化しました。このような変化に対応するため、新たな情報やデータを迅速に収集し、研究テーマや方法を柔軟に変更しました。

さらに、異なる視点や国際的なデータを考慮に入れ、研究結果をより多角的な視点から分析しました。この経験から、予期せぬトラブルに見舞われても柔軟に対応し、プロジェクトを最後までやり遂げる自信がつきました。

貴社ではプロジェクト単位で動く仕事が多いと聞いています。イレギュラーな対応が必要な場面でも、柔軟性を発揮して、落ち着いて対応し成果を出していきます。

アルバイトから柔軟性をアピールする際の例文

私の強みは、トラブルがあっても柔軟に対応できる点です。

私は、大学1年から3年まで居酒屋でアルバイトをしていました。そのなかで、忙しい週末や特別なイベント時には予想外の状況に直面することがありました。

たとえば、突然の大量の来客や急なメニュー変更です。このような状況下で、私は主体的に先輩たちと連携して効率的な対応策を立てました。

また、新しいタスクや役割を柔軟に受け入れ、自分の業務を効果的に遂行しました。結果として、スムーズなサービスの提供や顧客満足度の向上に貢献することができました。

この経験から、困難な状況に直面しても、チームメンバーと必要なコミュニケーションをとりながら業務をやり遂げられる自負があります。状況に応じて柔軟な対応を行い、貴社の接客業務でも結果を残していきたいです。

部活動から柔軟性をアピールする際の例文

私は、冷静に現状を把握し、新しい考えで問題を解決するのが得意です。

私は陸上部に所属し長距離走をしていました。しかし、1年生の冬に膝を痛めて2週間運動が禁止になりました。

その期間練習ができないことは非常に痛手でしたが、今できることは何かを考えました。運動はできませんでしたが、スポーツトレーニングや生物学に関する本を読んだり、プロ選手の走るフォームを動画で見て研究したりしました。

その結果、選手復帰後には今までよりもいい走りができ、県大会で区間1位をとることができました。貴社に入社後も、現状の課題と適切な対処方を考えて、会社に貢献していきます。

柔軟性をアピールする際は、「適応力」「対応力」のように、言い換えをするのもおすすめです。「どのような柔軟性があるのか」を考えてアピールすれば、表現の幅が広がるでしょう。

自己PRの例文は、「自己PRの書き方例を紹介!アピールポイント別の例文つき」の記事でも解説しています。例文を複数読んで、新しい表現を取り入れてみてください。

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柔軟性を自己PRでアピールする方法に悩んでいる方へ

柔軟性は営業職や接客業など、顧客対応が必要な場面で活かせる能力です。柔軟性を必要とする仕事も多く、アピールに使いやすいでしょう。

ただし、柔軟性をアピールする就活生が多いので、差別化は重要です。「どのような柔軟性なのか」を意識してアピールすれば、あなたの魅力もより伝わるでしょう。

自己PRの書き方に悩んでいるのであれば、就活エージェントの「キャリアチケット」に相談してください。あなたが応募する企業に合わせて、どのようなアピールが有効かをアドバイスします。

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