自己PRで「適応力」をアピールするコツは?例文や注意点も解説

このページのまとめ

  • 適応力は環境に合わせてパフォーマンスを発揮する能力
  • 自己PRでの適応力は「柔軟性がある」「臨機応変に対応できる」などに言い換えられる
  • 自己PRで適応力を伝える際は「主体性がない」と捉えられないよう注意する

自己PRで「適応力」をアピールするコツは?例文や注意点も解説のイメージ

「自己PRで適応力を伝えたい」「具体的にどうやってアピールするかがわからない」と悩んでいる就活生も多いでしょう。内定獲得に向けて、評価される自己PRを考えるのは重要です。

この記事では、自己PRで「適応力」を伝えるコツや、伝え方の注意点を解説します。

具体的な自己PRの例文や、NG例文も紹介するため、参考にしてください。

自己PRの作り方について相談したい

   
目 次

適応力とは「環境に合わせてパフォーマンスを発揮できる能力」

適応力とは、「環境に合わせてパフォーマンスを発揮できる能力」です。状況が変わっても、変わらずに能力を発揮できるため、就活でも評価されます。

仕事ではイレギュラーな対応を行わなければならない場面もあるでしょう。また、異動で職種が変わったり、業務内容の変化があったりする場合もあります。

適応力が高い人物は、状況の変化に影響されにくく、業務が変わってもすぐに慣れることが可能です。イレギュラーが起きても落ち着いて対応しやすい側面もあるため、企業から評価される強みになります。

適応力と似た能力に、「臨機応変さ」もあるので覚えておきましょう。臨機応変さも、状況に応じて適切に対応できる能力です。

臨機応変さについては、「臨機応変さを自己PRでアピールするコツは?伝わりやすい構成や例文も紹介」の記事で詳しく解説しています。表現がワンパターンにならないよう、言い換えの言葉も覚えておいてください。

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自己PRで企業が求めている適応力の内容

自己PRを行う際は、「企業が求める人物像」を意識して伝えなければなりません。自己PRを成功させるためにも、企業がどのような適応力を求めているかを知っておきましょう。

新しい考え方や方法を取り入れ柔軟に対応できる

企業が求める適応力の1つ目が、「新しい考え方や方法を取り入れ柔軟に対応できる力」です。仕事の進め方は変更される場合も多く、素早く適応する能力が求められています。

たとえば、仕事を効率化するために、新しいシステムを導入するケースもあるでしょう。適応力の高い人材は、システムを積極的に利用し、使いこなそうと努力します。

また、会社や上司の意向で、方針が変わる場合もあるでしょう。その場合、新しい方針に従い、考え方を新しくする姿勢も求められます。

会社は新しい変化を取り入れるケースが多いため、柔軟に対応できる適応力が重要です。

イレギュラーな状況でも能力を発揮できる

イレギュラーな状況でも、能力を発揮できる人物も求められています。仕事は想定通り進むわけではなく、顧客や取引先、社会環境などさまざまな影響を受けるからです。

たとえば、取引先から急に依頼が入り、すぐに対応しなければならない場面もあります。状況を整理し、すぐに対応できる人材は企業からも評価されるでしょう。

ほかにも、「お客様からマニュアルにない相談を受けた」「ミスが発生して対応が必要」などのように、イレギュラーな状況が想定されます。

適応力の高い人材は、イレギュラーな状況であっても、普段通りにパフォーマンスを発揮可能です。急な出来事があると慌ててしまう人が多いなかで、落ち着いて対処できる人材は評価されるでしょう。

環境の変化に影響されない

異動や業務内容の変化が多い企業では、環境の変化に影響を受けない人材も求められます。環境が変わっても安定して仕事が行える人材には、新しい指示を出しやすいからです。

たとえば、新しい事業を成功させるために、異動を行うケースもあります。その際、適応力が高い人物であれば、新しい環境でも問題ないと安心して異動を任せられるでしょう。適応力が高いと、人間関係も構築しやすく、周囲の従業員も安心して仕事ができる点もポイントです。

企業が求めている能力を知るためには、企業研究が欠かせません。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考に実施してみてください。適応力にも種類があるので、企業がどのような適応力を求めているか、明確にしておきましょう。

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「適応力」が高い人の特徴

適応力が高い人には、どのような特徴があるかを知っておきましょう。自分にあてはまるかどうか、考えてみてください。

環境の変化に馴染みやすい

適応力が高い人は、環境が変わってもすぐに馴染むことができるでしょう。たとえば、新しい業務内容に変わっても混乱せずに、効率よく仕事を進められる人物を指します。

また、人間関係の変化に馴染みやすい点も特徴です。入社して先輩や同僚など新しい人間関係ができても、すぐに馴染むことができます。環境が変わっても、普段通りに対応できる人材は、適応力が高いといえるでしょう。

状況が変わってもパフォーマンスに影響がない

適応力が高い人は、状況が変わってもパフォーマンスに影響がありません。環境の変化に適応し、普段通りの能力を発揮できます。

環境が変わると今までの方法と違う方法になるため、慣れるまで実力を発揮できない人は多くいるかもしれません。変化があっても気にせずに成果を残す人は、適応力が高い人物に該当するでしょう。

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適応力を自己PRするのが効果的な仕事

適応力を効果的にアピールするためには、職種を考えなければなりません。どのような仕事であれば、適応力が評価されるかを知っておきましょう。

ここでは、適応力が評価されやすい、4つの職種を紹介します。

営業職

営業職は初対面の人と会う機会が多いため、適応力が評価されます。取引先やお客様と、いい関係性を築きやすい人材は、成果も出しやすいでしょう。

また、営業職は状況に応じて、提案する内容や、目標達成に向けた行動を変化させなければなりません。適応力が高い人材であれば、お客様のニーズに応じて最適な提案ができたり、目標達成に向けて行動数を増やしたりと柔軟な対応ができます。

営業職では状況に応じて臨機応変に対応できるとアピールできれば、評価されるでしょう。

営業職については、「営業の自己PRはどうやって書く?求められるポイントや例文をご紹介」でも詳しく解説しています。どのように強みや能力をアピールすればいいか知るために、チェックしておきましょう。

接客業

接客業もさまざまなお客様に対応するため、適応力が求められます。お客様は性別も年齢もバラバラであり、求めている内容も変わってくるからです。

また、クレームを受けたり、トラブルに発展したりしてしまう場合もあります。そのような場合でも慌てずに、普段通り対応できる点も、適応力をアピールするメリットです。

接客経験をアピールする方法については、「自己PRで接客のアルバイトの経験をアピールしよう!例文もあわせて紹介」の記事で解説しているので参考にしてください。

また、接客業を志望する際は、「接客業の志望動機はこれでOK!5つの例文やポイントを解説」の記事を読んでおきましょう。自己PRだけではなく、志望動機も内定獲得には重要なので準備しておきましょう。

企画職

企画職の場合、これまでの状況が急激に変化する場合もあるため、適応力が求められます。たとえば、1ヶ月かけて進めてきた企画が、会議1つでやり直しになってしまう場合もあるでしょう。企画職は状況を整理し、また新しい企画を考えなければなりません。

また、企画職が携わる範囲は広く、さまざまなジャンルに適応する必要があります。広告代理店であれば、雑誌・テレビ・Webなど別媒体に携わる機会も多いでしょう。担当するジャンルが大きく変わっても、問題なく仕事ができるように、企画職でも適応力が大切です。

クリエイティブ職

クリエイティブ職では、クライアントやマーケティング部隊とのやりとりのなかで、適応力が求められます。クリエイター個人で動くのではなく、クライアントなどの意向をくみ取り、デザインを形にしなければなりません。

1つの作品を作るためにも、多くの議論を行い、複数の意見を取り入れて進めていきます。求められる内容や条件が変わっても、素直に受け入れて作品を完成させなければなりません。そのため、クリエイティブ職の場合でも、状況の変化を受け入れて対応する適応力が求められます。

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「適応力」を伝える自己PRの作り方

自分の強みを伝えるために、自己PRの作り方を知っておきましょう。

ここでは、基本的な自己PRの構成について解説します。

結論から示す

自己PRでは、結論から示すようにしましょう。結論から示しておくと、内容が伝わりやすくなります。たとえば、「私の強みは適応力です」のように、結論から伝えてください。

また、適応力の高さを具体的に示すのもポイントです。「新しい環境になっても誰とでも馴染める適応力があります」「イレギュラーな状況でも慌てずに対応できる適応力があります」などと伝えてみましょう。

自己PRは文字数に制限があったり、伝える時間が限られたりするため、結論からわかりやすく伝えるようにしてください。

「適応力」がある根拠を示す

具体的なエピソードがあれば、自分の強みを効果的にアピールできます。

たとえば、「部活動に大学2年生の途中から入部したが初日から馴染めた」「居酒屋のアルバイトでは臨機応変な対応が必要になるが、問題なく仕事をこなせている」などと伝えれば、強みに説得力が増すでしょう。

「適応力がある」とだけ伝えられても、根拠がなければ信頼してもらえません。適応力を示すエピソードを伝えるようにしてください。

エピソードの探し方に関しては、「自己PRで高校時代の経験はアピールできる?伝え方のポイントや例文を解説」で解説しています。

エピソードや経験から学んだことを示す

適応力が発揮されたエピソードや経験から、学んだことを示すのも大切です。採用担当者は強みだけではなく、就活生の考え方もみています。

学んだことがないと、エピソードを伝えるだけになり、どのような考え方をしているかが評価対象になりません。エピソードから何を得たかも考えるようにしてください。

業務にどのように活かせるかを示す

適応力が、業務にどのように活かせるかを伝えるようにしましょう。採用担当者は、自社で活躍できる人材を探しています。内定を獲得するためには、具体的に活躍できるイメージを持ってもらわなければなりません。

たとえば、ジョブローテーションがある企業であれば、「適応力があるため、業務が変わってもすぐに対応できる」とアピールできます。また、接客や販売のようにお客様対応のイレギュラーがある企業でも、「お客様の状況に合わせて適切に対応できる」とアピールできるでしょう。

自己PRでは、業務への活かし方まで踏み込んだアピールを行う必要があります。企業研究を行い、適応力がどのように活かせるかを考えてください。

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自己PRで「適応力」を伝える場合の注意点

自己PRで「適応力」を伝える場合の注意点を解説します。伝え方に失敗してしまうと、悪印象になるため気を付けてください。

ほかの質問との一貫性を持たせる

面接やエントリーシートなどでは、ほかの質問との一貫性を持たせるようにしましょう。回答に矛盾が起きてしまうと、信頼性が下がってしまうからです。

たとえば、自己PRで「新しい人や環境でもすぐになじめる」とアピールしたとします。しかし、短所を聞かれた際に、「変化に弱い」「受け身な性格」などと回答してしまえば、適応力が高い人材とはイメージされません。

自己PRで適応力を伝える際には、ほかの質問でも適応力があるように伝えましょう。

選考時の言動に注意する

面接時の言動から、「適応力がない」と認識される場合もあります。周囲の状況を理解できているか、場面に応じて行動できているか考えましょう。

たとえば、就活の選考にはグループディスカッションがあります。その際、「ほかの参加者に自分から話しかけてコミュニケーションをとる」「与えられたお題を理解して適切に議論できる」などの振る舞いができれば、適応力があると評価されるでしょう。

しかし、「自分のことばかりで周りの就活生に意識が向いていない」「自分からは発言しない」などの状態であれば、適応力があるかは怪しくなります。

適応力をアピールしている場合、本当に適応力があるかは選考の言動からも確認されます。アピール内容にふさわしい振る舞いができているか、意識してください。

「主体性がない」と思われないよう気を付ける

「主体性がない人」と思われないように注意しましょう。適応力ではなく、「ほかの人の意見に流されている」「指示がなければ動けない」などマイナスに捉えられる場合もあるからです。

主体性をアピールするためには、自分から発言したり、行動したりする積極性を見せることが求められます。自己PRを行う際には、自分から行動を起こせると伝えましょう。

伝え方に自信がない場合は、「就活における効果的な自己PRの伝え方は?ポイントや例文を解説」も参考にしてください。

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自己PRで「適応力」を使う場合の例文

自己PRで適応力を使う場合の、具体的な例文を紹介します。アルバイトや留学など、経験別に例文を紹介するため、参考にしてください。

アルバイト経験を活かす場合の例文

私の強みは、臨機応変な対応力です。飲食店でアルバイトしていたとき、スタッフが発注をまちがえて多く納品されてしまい、食材がムダになってしまう場面がありました。

その際、スタッフが食材をどうするか悩んでいたため、本日のオススメ料理として使い、お客様におすすめ料理のお声がけをしようと提案しました。その結果、お客様がおすすめ料理を注文してくださり、多く納品された食材をムダにせず、対処できました。

この経験から、何があっても慌てず、今できることをよく考えて行動できる部分が私の強みだと考えています。貴社でもこの経験を活かし、状況をよく判断しながら、業務に臨みます。

留学経験を活かす場合の例文

私の強みは、新しい環境でもすぐに慣れる適応力です。

私は大学3年生のときに、アメリカに半年間、語学留学をしました。環境も違い、人間関係もほぼないなか、短期間で語学を習得を行うため、最初はとても不安でした。

不安を解消するために、学校では授業で隣になった人には理由を作って話しかけ、友人を少しずつ増やしていきました。その結果、人間関係が増え、話かけてもらう機会も多くなり、周囲の協力を得ながら留学生活を送ることができました。 

食事も日本食が恋しくなるのではと思っていましたが、ハンバーガーやピザの生活に慣れ、今では留学する前よりも食べる機会が増えました。

このような経験から、貴社でも新しい環境に馴染み、初めて会う方々でもいい人間関係がつくれると考えます。

自己PRの例文については、「自己PRの書き方例を紹介!アピールポイント別の例文つき」の記事でも紹介しているので、参考にしてください。多くの自己PRを読み、表現の幅を広げましょう。

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自己PRで「適応力」を使う場合のNG例文

効果的な自己PRのために、NG例文も確認してみましょう。

ここでは、3つの失敗例を紹介するため、参考にしてください。

具体性がない例文

私の強みは、新しい環境でも馴染める適応力です。これまで、学校などのさまざまな場所で、いろいろな人と仲良くなってきました。社会人になっても、新しい環境があり、さまざまな人と話す機会があります。新しい環境でも馴染みやすいため、貴社の業務でも活躍できます。

具体性がない自己PRは、評価されにくいため注意しましょう。例文のように「学校などさまざまな場所で」とアピールしても、「具体的にはどんな機会があったのだろう?」と思われてしまいます。

たとえば、「転校して知り合いが1人もいない環境であっても、初日からクラスになじめた」のように、具体的なエピソードで伝えましょう。具体性がないと、誰にでもあてはまる内容になるため、気を付けてください。

エピソード探しに困った場合は、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」も参考にしてください。

結論から示していない例文

私はアルバイトで接客をしていました。接客は多くのお客様が来るため、お客様にあわせて対応しなければなりません。お客様の話をしっかりと聞き、どんな状況でも適切な対応ができるようになりました。このことから、私の強みは臨機応変に対応できる適応力です。貴社でも適応力を発揮して、成果を出したいと思います。

結論から示していない文章は、内容が伝わりにくくなります。たとえば、「私の強みは臨機応変に対応できる適応力です」のように、結論から示しましょう。結論から示すと、そのあとの内容が適応力を示す根拠になり、納得してもらいやすくなります。

自己PRを書き始めるコツは、「自己PRは書き始めが重要!基本的な書き方を例文つきで解説」でも解説しています。

主体性のなさに感じてしまう例文

私の強みは、柔軟に対応できる点です。アルバイト先では、店長から指示を受けたら考えを切り替えて、新しい指示にすぐに取り組むようにしています。貴社の業務でも、新しい指示があればすぐに従い、柔軟に対応します。

適応力の高さではなく、「主体性がない」とイメージされないように注意しましょう。たとえば、「素直に指示に従う」のは、適応力とは異なります。指示がなければ動けない人物だと評価されてしまうため、注意してください。

適応力をアピールする際には、自分の考えをもって動いたことを伝えるようにしましょう。素直に指示に従うことと、適応力は区別しておかなければなりません。

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