自己PRに勉強を使った例文11選!差別化して学業をアピールする方法

このページのまとめ

  • 企業は自己PRから、就活生の人柄や自社で活かせるスキルがあるかなどを確認している
  • 自己PRに勉強は使えるが、努力したことや仕事に活かせる強みを具体的に主張しよう
  • 自己PRで勉強を題材にする際は、ほかにアピールするものがないと思われないよう注意

自己PRに勉強を使った例文11選!差別化して学業をアピールする方法のイメージ

「自己PRで勉強の成果をどのように伝えればよいのか」と悩んでいる就活生も多いでしょう。自己PRでは資格取得などの結果だけでなく、努力の内容や仕事に活かせる強みを明確にすることが大切です。

この記事では、自己PRで勉強や学業を取り上げた場合にアピールできる強みや書き方のポイント、注意点などを解説します。例文も紹介しているので、自己PRの書き方に悩んでいる人は参考にして、強みを効果的に伝えましょう。

勉強・学業を自己PRするコツを相談する

   
目 次

自己PRで勉強や学業の努力をアピールしてOK

自己PRで勉強や学業の努力をアピールして問題ありません。勉強や学業も有効な自己PRの題材になります。

ただし、勉強を題材にした自己PRで評価を得るためには、伝え方の工夫が欠かせません。自己PRで重視すべきポイントは勉強や学業自体の結果ではなく、自身の強みや物事に取り組む姿勢です。

そのため、勉強や学業をアピールする際は「自分の強みを活かしてどのようなことを成し遂げたか」「結果に至るまでにどのような努力をしてきたか」を具体的に説明することをおすすめします。

自己PRと長所の書き分け方で悩んでいる人は「【例文あり】自己PRと長所の違いは?アピール方法を理解して魅力的に伝えよう」をご覧ください。

勉強・学業を自己PRするコツを相談する

   

自己PRとは?企業が見ているポイント

企業は、自己PRから就活生の人柄やスキルを把握しています。
自己PRは、企業に入社したい人が採用されるために行うアピールです。企業が自己PRから何を見ているのかを把握し、的確なアピールで好印象につなげましょう。

就活生の人柄や考え方

企業は、自己PRの内容から応募者の人柄や思考をチェックしています。なぜなら、自社の社風やビジョンに合っている人材であるかを判断したいからです。

人柄や物事の捉え方・考え方は仕事にも大きな影響を及ぼすため、多くの企業は自社の社風やビジョンに合っている人材を採用します。

たとえば、自社にマッチしない応募者を採用した結果、考え方の違いから社員間のトラブルを招いたり、仕事に対するやる気が起きず成長の機会を失いかねません。そのため、企業は就活生の自己PRから自社の求める人物像や理念・ビジョンに当てはまる人柄・思考かを確認しているのです。

仕事で活かせるスキルや強み

自己PRで述べられる応募者の強みが、自社で活用できるかを確認する意図もあります。企業は、強みを発揮して自社に貢献できる人材を求めているため、いくら素晴らしい強みを持っていても、自社で活かせないと判断すれば採用を見送る可能性が高いでしょう。

また、伝えた強みが直接仕事に活かせそうでなくても、強みを獲得した具体的なエピソードからほかの特徴を見つけ、活用できる場があるかといった判断もしています。

組織運営においては適材適所で人員が配置されており、1つの能力を持った人のみが集まっているわけではありません。自己PRの中で見つけたほかの特徴がマッチするポジションがあれば、採用を検討する企業もあるでしょう。

そのため、自己PRの内容から就活生のポテンシャルも含めて、自社が求める強みを持っているか判断しようとしているのです。

自己PRの書き方について詳しく知りたい人は「自己PRの書き方は?就活で評価される構成と8つのコツを例文つきで解説」も参考にしてください。

応募者の説明力や文章力

企業は、自己PRから応募者の説明力や文章力を確認している側面もあります。

仕事では限られた時間の中で、上司に業務の経過を報告したり、取引先の前で商品を提案したりする機会が多くあります。だらだらとまとまりのない話をしていては、結果的に重要な部分が不明確になり、相手に要点が伝わりにくいでしょう。

そのため、企業は自己PRから、就活生が就職後にビジネスコミュニケーションをしっかり取れるポテンシャルがあるか確認する目的があるといえます。

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自己PR「勉強」でアピールできる強み

自己PRで「勉強」を題材にする場合、探究心や忍耐力などをアピールするのがおすすめです。

一般社団法人 日本経済団体連合会が公表した「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)」によると、企業が特に期待する資質や能力として、勉強でも必須である「学び続ける力(36.2%)」「課題設定・解決能力(80.1%)」などが注視されています。

そのほかの企業が期待する資質などは以下を参考にしてください。

採用と大学改革への期待に関するアンケート結果の引用画像

引用元:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)

ここでは、上記の調査を踏まえつつ、自己PRで勉強を題材にした場合に使えるアピール項目を解説します。

参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

探求心・好奇心

自己PRにおいて勉強をアピールする際、「物事を追い求める気持ちが強い」「好奇心が旺盛」を用いれば、知りたい意欲の強さを主張できます。

仕事において、より自分が深められる分野を探求したり、好奇心を持って新しい知識や過去の取り組み例などを探したりする力は欠かせません。

そのため、自己PRで勉強について伝える際、探求心や好奇心をアピールすれば「仕事に対して自分から楽しみを見つけて取り組んでくれそう」と採用担当者に思ってもらいやすいでしょう。

負けず嫌い・精神力・忍耐力

「負けず嫌い・精神力・忍耐力」は、精神的なタフさや問題に直面した時に対応する力をアピールできます。

組織で働く場合、不得意な仕事や苦手な人間関係での苦労をストレスに感じたり、辞めたいと思ったりする場合もあるでしょう。しかし、自分にとって楽しいことばかりではないからとすぐに退職されては、企業にとって損失になってしまいます。

そのため、粘り強さや困難な場面でも辛抱できる強みは魅力です。

ただし、精神的な面を強調しすぎてしまうと内に抱え込んでしまい、「いつかストレスが爆発してしまうのでは」と懸念を抱かれかねないため注意してください。

精神面と合わせて、問題に対してどのように立ち向かったかや当時の心境など、過去の成功体験を伝えられるとよいでしょう。

計画性・真面目

自己PRで勉強について述べる際、「計画性がある」「真面目」をアピールポイントにするのもおすすめです。物事に真摯に向き合う人柄やコツコツ取り組む姿勢を主張できます。

計画性や真面目さは、集団に属する会社員には欠かせないスキルのため、どのような企業にも適応できる強みでしょう。

しかし、計画性や真面目さには目新しさがないため、採用担当者の印象に残すには自分なりの魅力的なエピソードが必要です。また、どのような企業にも適応できるからといって、同じ内容を伝えないよう気をつけてください。

なお、計画性・真面目さを発揮できる仕事には、経理事務の出納管理や法務事務の契約業務などが挙げられます。応募先のどのような仕事で活かせるか具体的に伝えて、効果的なアピールにつなげましょう。

集中力

自己PRで勉強や学業と結びつきやすい強みは「集中力」です。

仕事は延々と時間をかけてよいものではなく、納期や締め切りといった期限が設定されています。限られた時間の中で結果を出すために、集中力は欠かせません。

また、複数の仕事を担当するようになれば、タスクの切り替えと同時に集中力が落ちてしまう場合があります。そのため、マルチタスクを求められる場面でも、うまく切り替えて集中力を維持できると伝えるのも効果的です。

学ぶ姿勢・向上心

自己PRにおいて、学生時代に勉強や学業に力を入れていたことから「学ぶ姿勢」は強みとしてアピールできるでしょう。仕事に全力で取り組むには、与えられた業務から知識や技術を習得するだけでなく、自分から積極的にアップデートすることが大切です。

そのため、志望企業の主要な業務の知識だけでなく、プラスαの知識や資格を得ようとする貪欲さなどを伝えれば、採用担当者の目を惹きます。

入社後も学び続けるといった、向上心のアピールもできるでしょう。

やり抜く力・継続力・目標達成意欲

自己PRで勉強について述べる際、「やり抜く力」「継続力」「目標達成意欲」をアピールするのもおすすめです。目標に向けて諦めずに努力し達成しようとする力をアピールできるでしょう。

仕事では、下記のような成果を求められます。

・納期を守って提出する
・営業成績を上げる
・企業の課題を解決する
・チームの一員として行動し役割を果たす など

仕事によっては、売上の規模が大きかったり、目標達成までの道のりが遠かったりする場合もあるでしょう。その際、意欲を絶やさず、継続力を持って目標達成までやり抜く力は重要な能力です。

自己PRでやり抜く力や継続力をアピールすれば、最後まで投げ出さず目標達成までしっかり取り組める人物だと思ってもらいやすいでしょう。

コツコツ努力する姿勢

コツコツ努力する姿勢も、自己PRのアピールポイントとなり得ます。ただし、勉強や学業をコツコツ努力することはほとんどの人が経験しているため、差別化が難しい強みです。

そのため、努力した内容をより具体的に書いたり、なぜコツコツ努力できたのかといった部分に着目したりしてみると、オリジナリティを出しやすいでしょう。

また、よい成績を収めたり、資格試験に合格したりした実績を交えて伝えれば、物事に一生懸命に向き合った人だとより伝わりやすくなります。

強みの見つけ方を知りたい人は「「強み」ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる「強み」の発見法」も参考にしてください。

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自己PR「勉強」で取り入れたい6つの要素

自己PRで勉強や学業を題材にする際は、努力の内容や勉強から得た強みなどの要素を取り入れるのが効果的です。

ここでは、自己PRで勉強について伝える際に取り入れておきたい要素を6つ解説します。

1.なぜ自分が勉強を題材にしたかの理由

自己PRで勉強をアピールする際、なぜ学業を題材にしたのか理由を伝えることがおすすめです。

就活の自己PRで勉強についてアピールすると決めた自分なりの理由があるはずなので、まずは深掘りしてみましょう。

たとえば、自分が該当の学問を学ぼうと決意した理由や、学びに対する考え方を言語化してみてください。自己PRであえて勉強をテーマにした理由が伝われば、話の内容に説得力が増したり、「ほかにアピールできる内容がない」と採用担当者に懸念されたりするのを防げます。

2.勉強や学業を頑張ろうとした動機

自己PRで勉強や学業を伝える際、なぜ頑張ろうとしたのかといった動機を伝えることが大切です。

行動の動機には、本人の人柄や大切にしている価値観が現れます。しかし、具体的な動機がなければ話に説得力を持たせられず、「本当のことを述べているのか」と採用担当者に疑問を持たれかねません。

そのため、たとえばTOEICのスコアをアピールするなら、そもそもなぜTOEICを受験しようと思ったのか具体的な理由を伝えるのがおすすめです。

3.課題や問題を克服しようとした工夫

自己PRでは、勉強や学業で直面した問題や困難に対して、どのような工夫・努力をしたか述べましょう。

ただ「テストで高得点を取った」「資格を取得した」と結果だけ伝えても、ほかの候補者と差別化できず、採用担当者の印象に残らない可能性が高いです。そのため、高得点や資格を取る過程で工夫したことや乗り越えた困難などを具体的に伝えてください。

たとえば、以下のような内容が挙げられます。

・分からない部分は成績のよい友人や先輩、教授に積極的に質問をした
・資格の勉強と大学の講義を両立できるようスケジュールを調整した など

問題をどのように解決し、頑張ってきたのか具体的に説明するのが効果的です。

4.取得した資格や点数など具体的な数字

自己PRで勉強や学業をアピールする際は、取得した資格や点数、勉強時間などの具体的な数字を示しましょう。具体的な数字を伝えれば、内容に説得力が増します。

たとえば、TOEICのスコアをアピールしたい場合、「TOEICで750点のスコアを取得しました。そのため平日は最低2時間、休日は最低6時間のノルマで勉強しました」のように伝えましょう。

明確な数字を出せば、勉強でどのように努力し成果を得たのかがさらに伝わりやすくなるのでおすすめです。

5.勉強や学業で得た強み

勉強や学業を通して得た強みや学んだことも盛り込みましょう。

よい成績を残していても、そこから学びや得たものが伝わらないと、自己PRとしての評価につながりにくいので気をつけてください。

「よい成績を残すために勉強に励んだ結果、計画を立て着実に努力すれば目標は達成できると学んだ」など、経験によって学んだ内容や生じた変化を説明できると効果的です。

自己PRを作るうえでのコツについて詳しく知りたい人は「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」も参考にしてください。

6.企業に入社後の強みの活かし方

自己PRでは、企業に入社してからどのように強みを活かすかのアピールが欠かせません。強みを活かせそうな部署や実際の仕事について具体的に述べれば、「入社意欲がある」と採用担当者に思ってもらいやすいです。

なお、自分の強みを活かせる仕事や部署の具体的な見つけ方は、以下を参考にしてください。

・企業のWebサイトや求人ページを確認して、仕事で求められる強みを見つける
・インターンシップで部署ごとに実際にどのような人が活躍しているか確認する
・OB・OG訪問で社員から自分の強みをどのような仕事で活かせるか質問する
・企業のSNSや口コミサイトで必要な強みを確認する など

自己PRで強みを活かして企業で働く意思を明確に伝えれば、自社に必要な人材だと採用担当者に思われる確率を高められるでしょう。

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自己PRを作成する3つの手順

ここでは、自己PRを作成する際の手順を3つ紹介します。手順を踏まえて、採用担当者の目を惹く自己PRを完成させましょう。

1.結論を先に述べる

自己PRを作成する際は、結論から先に述べることが大切です。前置きを長々と書いてしまうと、最も伝えたい部分が相手に伝わりにくくなります。

最初に結論を示しておけば相手は話の大枠を掴めるので、その後の内容も頭に入りやすいです。また、結論を先に述べれば話の道筋が分かりやすくなり、自分が自己PRを作成する際に内容と結論が一致しないといったアクシデントも回避できます。

そのため、最初に「私の強みは△△です」と話を始め、自分のアピールポイントを簡潔かつ的確に相手に伝えましょう。

2.具体的なエピソードを盛り込む

自己PRには、アピールポイントの理由づけとなる具体的なエピソードを盛り込むのがおすすめです。

たとえば、「私の強みはリーダーシップです」という結論の後、「ゼミ活動でゼミ長を務め、メンバーの中心に立って研究を進めていった」のような強みを発揮したエピソードがあると、より内容に説得力が増します。

エピソードを具体的に伝えるためにも、時間の余裕があるうちに自己分析で自分が「強みを活かせた」と思えるエピソードを洗い出しておきましょう。

自己分析の方法を詳しく知りたい人は「自己分析が難しい・できないと思う人の特徴は?効率的な方法を紹介」を参考にするのがおすすめです。

3.入社後に強みをどのように活かすか伝える

最後に、企業に入社してから自分の強みをどのように活かすかを述べます。

自己PRではただ過去の経験を述べるだけでなく、入社した際にどのように活躍し貢献するかを明確にすることが欠かせません。

たとえば、「△△が特徴の貴社(御社)でなら、私の強みを△△に活かせると考えています」のように、企業の特色も交えながら具体的に説明するとよいでしょう。

仕事で強みを発揮して活躍する姿を、面接官にイメージしてもらえるような自己PRが大切です。

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自己PRで勉強をアピールする時に注意したいポイント

ここでは、自己PRで勉強についてアピールする時に注意したいポイントを解説します。作成する自己PRのチェック項目として役立ててください。

勉強以外にアピール点がないと思われないよう工夫する

自己PRで勉強をアピールする場合、「勉強以外にアピールするものがないから勉強を選んだのか」と採用担当者から思われないよう工夫が必要です。

勉学に勤しむことは素晴らしいですが、アルバイトやサークルなど、学生時代にできる経験は多くあります。その中で何も興味を持たなかったと思われると、「仕事でも興味の幅が広がらないのではないか」と採用担当者が不安を抱きかねません。

そのため、多くの経験の中で、得たものが最も多かったのが勉強だったと伝わるように工夫しましょう。

たとえば、「△△の資格勉強をする際、部活やアルバイトの兼ね合いもあり、通学時間の1時間に集中して取り組んだ」など、困難を乗り越えるエピソードとして勉強以外の経験を盛り込むのもおすすめです。

勉強一筋で頑張ってきた人も、目標達成のために諦めた趣味や我慢したことなどがないか思い返してみてください。

勉強以外で興味のあることが分かれば人柄も見えやすいので、取り入れてみるとよいでしょう。

真面目すぎる印象を与えるのは避ける

勉強を材料に自己PRを作る際は、採用担当者に真面目すぎて堅物の印象を与えてしまわないよう注意が必要です。

一般的に勉強と聞くと、コツコツと努力する真面目なイメージを抱く傾向があるでしょう。

真面目さ自体は決して悪いことではなく、強みとして有効ですが、伝え方次第では融通が利かない人間だと思われてしまうリスクがあります。

リスクを避けるためにも「分からないことを人に聞いた」「非効率なやり方をガラッと変えた」など、人の話に耳を傾ける傾聴力や柔軟性もあるという一面を伝えられると、より効果的な自己PRになるでしょう。

言い換えを活用した自己PRの作り方については「自己PRの例文をパターン別に紹介!作成のコツや面接時の注意点も解説」も参考にしてください。

対人関係が苦手と思われないよう工夫する

自己PRで勉強をアピールする際、人間関係の構築が苦手だと思われないよう注意が必要です。

勉強に対して熱心に取り組む姿勢は素晴らしいですが、人との交流を遮断してしまうイメージを持っている採用担当者もいるでしょう。

そのため、「友人から△△と褒められた」など、人との交流が分かるようなエピソードを盛り込むのがおすすめです。人間関係の構築に問題がないと分かる範囲で盛り込めるよう、工夫してみましょう。

専門用語は分かりやすく伝える

自己PRで勉強についてアピールする際、専門用語は分かりやすい言葉に置き換えて伝えるのがおすすめです。

特に、理系出身の学生が研究を題材にした場合、面接官も題材に精通していなければ内容が分かりにくくなりがちなため気をつけてください。

就活における自己PRは、応募者が自社にマッチするかなどを確認するための項目です。学業の成果を専門的に述べる場ではないことを前提に、結果と具体的なエピソードを交えて成果をアピールしましょう。

自己PRの履歴書への書き方で悩んでいる人は「履歴書に書く自己PRは3ステップで完成!基本の書き方や新卒向け例文25選」を参考にするのがおすすめです。

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自己PR「勉強」のOK・NG例文11選

ここでは、自己PRで勉強をアピールする場合の例文を11個紹介します。参考にしつつ、自分なりのエピソードを盛り込んでアピールしましょう。

1.自己PR「勉強」で成績アップをアピールする場合

私の強みは、最後まで諦めずに物事をやり遂げる力です。大学では、苦手な科目を克服した時に最も力を発揮できたと自負しています。

私の大学には、4年間の必修科目に社会学がありましたが、苦手意識があり成績がなかなか伸びず、モチベーションも上がりませんでした。しかし、このままでは単位が取得できないと思い立ち、課題やアルバイトとの兼ね合いも考えてスケジュールを立て、社会学を勉強しました。

平日は昼休みや空き時間に図書館で勉強をしました。また、分からない部分は教授に積極的に質問し、補習もしてもらいました。

その結果、1年生のときは評価Cだった社会学が、2年生からは評価Aをキープできるようになり、最後まで諦めないことの重要性を実感しました。この経験から得た強みを貴社の営業職でも活かし、サービスを愛してくれるお客様を粘り強く増やしたいと考えています。

2.自己PR「勉強」で資格取得をアピールする場合

私の強みは、スケジュール管理能力が高いところです。

私は幼少期から海外に興味があり、大学では英語を専攻していました。私自身さらに英語力を伸ばしていきたいと思ったタイミングで教授の勧めもあり、大学2年生の時にTOEICを受けました。

最初は大学の勉強とアルバイトで精一杯で、資格の勉強がなかなか進みませんでした。そこで、平日は2時間、休日は6時間を目標に、無理のないスケジュールを立てました。大学の休憩時間や通学など、スキマ時間も活用し、効率アップを図りました。

その結果、初めてのTOEIC受験で700点を取得できました。今でも勉強を続けており、今度は800点を目指すつもりです。この強みを貴社の総務でも活かし、皆さんが効率よく業務を進めていける環境を作っていきたいと考えています。

3.自己PR「勉強」で探求心をアピールする場合

私の強みは、探求心です。

私は幼少期から図鑑が好きで、あらゆるジャンルの図鑑を見ては特徴を書き写したり、動物園や水族館などに行き実物を観察したりして過ごしていました。

しかし、年齢が上がるにつれて図鑑だけでは分からない部分が出てきたため、該当の分野に詳しい専門家に直接質問するようになりました。この経験で知識を吸収することにより楽しみを覚え、大学でも履修科目を深く追求できるよう、参考書を見たり教授に積極的に質問したりしていました。

すると、ある時教授から「あなたが質問する内容から、学生に興味を持ってもらえるポイントが分かり、講義全体の活性化につながった」と感謝の言葉をいただきました。

私はこの経験を基に、探求心を発揮して貴社の課題解決に取り組み、成長に貢献していきたいと考えています。

4.自己PR「勉強」で忍耐力をアピールする場合

私の強みは、忍耐強く行動し続けられる点です。私はもともと勉強自体が苦手で、高校時代は常に赤点ギリギリのラインを保つのが精一杯でした。

しかし、志望職種に就職するには大卒のほうが有利になると知り、高校2年生の春から本気で受験勉強に取り組み始めました。

最初は苦手な科目ばかりで投げ出しそうになりましたが、手が止まったら友人の状況を聞いたりリフレッシュする時間を取ったり工夫することで、諦めずに続けられました。

そして、次第にほかの科目も楽しさを見つけ出し、モチベーションを保ちながら粘り強く取り組んだところ、無事に志望校に入学できました。この経験から、苦手なことでも工夫次第で楽しく取り組めるようになると学びました。

貴社に入社後も壁にぶつかることはあると思いますが、強みである忍耐強さを活かして諦めずに取り組み、会社に貢献して参ります。

5.自己PR「勉強」で計画性をアピールする場合

私の強みは、計画性の高さで忙しい中でも効率的に行動できるところです。

私は大学に入学してから約半年にわたって、アルバイトやサークルと学業を両立させるのが難しく感じ、サークルを脱退しようか悩んでいました。

しかし、せっかくの大学生活を有意義に過ごすために諦めきれず、まずは全体的な優先順位を決め、それぞれにかける時間を見直しました。

そのうえで、テストやサークルのイベントなどのゴールを設定し、効率的に達成するための計画を練ったところ、何も計画しなかった時と比べて集中度が各段に上がりました。

この経験から、何事も入念に計画を立て動けば、一見無理だと思うようなスケジュールでも時間を無駄にせず前に進めることが分かりました。

仕事でも、限られた時間の中でいかに最大限の成果を出すかが重要だと考えております。貴社に入社後も強みを活かして、計画的に仕事に取り組みながら利益向上に貢献して参ります。

6.自己PR「勉強」で集中力をアピールする場合

私の強みは、どのような場面でも集中力を発揮して迅速に物事を進められるところです。

私は大学2年生の頃、中小企業診断士の資格取得を目指して勉強しておりました。当時は所属していたサークルの副部長を担っており、学業とも並行して資格勉強をこなすにあたり、集中力を継続させることが必要でした。

そこで、私はタスクを細かく分けてかかる時間を想定し、その時間は対象のタスクのみを考えたり処理したりすることにしました。

すると、集中力がアップして物事を迅速に進められるようになり、周囲から「忙しい中でどのように勉強しているのか」と質問されるようにもなりました。

この経験から、集中力はコントロールできることが分かったため、貴社に入社した際も集中力を上げる工夫をして迅速かつ正確に業務を行い、売上向上に貢献したいと考えています。

7.自己PR「勉強」で向上心をアピールする場合

私の強みは向上心であり、現状に満足せず常に自分を成長させ続けられます。

私は大学の講義以外に独学で中国語を学んでおり、日常会話での使用は問題ないレベルまで到達しました。しかし、独学では限界があると思い、大学2年生の夏休みを使って中国に短期留学いたしました。

現地では北京語を学びながらさまざまな人と関わり、時には方言のように異なる中国語に苦戦したり、日本では通じていた言葉が通じなかったりと困難なこともありました。

しかし、どんどん中国語をブラッシュアップできていることが楽しく、コミュニケーションの幅も広がり成長し続けられていることを実感しています。

貴社に入社させていただいた際も、持ち前の向上心を仕事に活かし、常に自己成長を続け会社の利益に貢献していきます。

8.自己PR「勉強」で継続力をアピールする場合

私の強みは、継続力です。

私は、高校2年生まで英語が苦手でした。しかし、私の目指す職種は海外の取引先と英語で会話したりメールを送ったりする必要があると知り、どうにかして英語力を身につけなければと考えました。

そこで、まずは苦手意識を克服するために、毎日必ずクラスの留学生と話す習慣をつけました。そして、少し自信がついた頃に、留学生のホストファミリーや留学仲間を紹介してもらい、複数人で英語で会話する楽しさを覚えていきました。

スモールステップで継続して英語を話したり聞いたりした結果、自然と英語に対する不安感や苦手意識がなくなり、今では外国人の方に道を聞かれた際に世間話ができるまで成長できました。

現在も英語は勉強中ですが、この経験で培った継続力や会話力を貴社の△△職で発揮し、貴社に貢献したいと考えています。

9.自己PR「勉強」で努力する姿勢をアピールする場合

私の強みは、目標に向かってコツコツ努力し積み重ねることです。私の父は宅地建物取引士として働いておりました。苦労もありながら楽しむ父の背中を見ているうちに、私も宅地建物取引士になりたいと思い始めました。

大学1年生の頃から本格的に資格取得を目指し始めましたが、週5日のアルバイトと学業の兼ね合いで、目標達成を2年後に設定していました。

長いスパンでの勉強は大学受験でも経験しましたが、当時と比べて集中できる時間が少なく、隙間時間にわずかに進められるだけで、本当に合格できるのか不安になることもありました。

しかし、父の背中を思い出し、焦りがつのる中でもコツコツ積み重ねた結果、無事に資格を取得できました。仕事においても、長期・短期問わず目標を掲げて仕事を進めると思います。貴社に入社後もこの強みを活かし、目標達成に向けてコツコツ努力を続けて参ります。

10.自己PR「勉強」の具体例がないNG例文

私の強みは、自分から学ぶ姿勢がある点です。

私は大学受験で、自分から志望校の過去問題を解いたり、必要な参考書を自分なりに探して取り組んだりしました。その結果、無事に志望校に入学することができました。

この経験を活かして、貴社に貢献したいです。

NG例文のワンポイントアドバイス

上記のNG例文は簡潔で分かりやすく見えますが、強みに対するエピソードが抽象的で人物像が把握しにくいといえます。ほかにアピールできるエピソードはなかったのかとマイナスな印象を持たれかねないため、具体性を持たせた内容を作成しましょう。

また、強みをどのように仕事に活かすか書かれていない点も改善すべきところです。自社に必要な人材であると捉えてもらえるよう、企業のどのような場面や仕事で貢献できるかをアピールしましょう。

11.自己PR「勉強」の内容がないNG例文

私の強みは負けず嫌いなところです。
高校時代、学年では常に総合点で5位以内に入っており、成績上位者と切磋琢磨し合っていました。
貴社に入社後も、同僚と切磋琢磨しながら会社の利益向上に貢献したいと考えています。

NG例文のワンポイントアドバイス

上記の例文では、具体的な数字は入っているものの、上位にランクインするためにどのように努力したのかや、勉強で得た強みの裏づけが述べられていません。ただ成果を述べるだけになってしまい、効果的なアピールとはなりにくいでしょう。

改善するためには、まずどのような努力や工夫をしたのか棚卸しし、結果として「負けず嫌い」という強みがどのようにして形成されたのか明確にするのがおすすめです。

勉強に対する向き合い方をしっかり盛り込めば、入社後の勤務イメージにもつながるでしょう。

NG例文を参考にして、同じような文面になることを避ければ、具体性がありアピールにつながる自己PRにつながります。

ほかに自己PRの例文を参考にしたい人は「就活に役立つ自己PRの例文6選!評価される構成やアピールのコツを解説」をご覧ください。

勉強・学業を自己PRするコツを相談する

   

自己PRで勉強をアピールできるか悩んでいるあなたへ

自己PRで勉強をアピールするのは有効です。企業の求める人物像に沿って、探求心ややり抜く力といったポイントをエピソードとともに伝えれば、効果的なアピールにつなげられるでしょう。

ただし、勉強を頑張った経験は多くの人が持っているため、ライバルと差別化する工夫が必要です。文章に自信がなかったり、自己PRの内容に不安を感じたりしている人は、就活のプロである就活エージェントに頼ることも検討してみてください。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、キャリア形成や企業の採用活動に精通したプロが、あなたの就職活動をサポートします。自己PRの書き方で悩んでいる人や、就活の効率的な進め方などを聞いてみたい人はぜひ利用してみてください。

自己PRに限らず就活に関する悩みを晴らして、内定獲得を目指しましょう。

勉強・学業を自己PRするコツを相談する

   

自己PR「勉強」に関するよくある質問

自己PR「勉強」についてよくある質問をまとめました。

Q.自己PRには何を書けばよい?

A.自分の長所を探し、具体的なエピソードを交えて書きます。チャレンジ精神やコミュニケーション能力、計画力、実行力などがよく使われる傾向です。

自己PRで強みを適切にアピールする方法については「就職活動の自己PRはどうやって書く?書き方の3ステップや例文を紹介」も参考にしてください。

Q.勉強熱心さとは?

A.学問をはじめとする物事に情熱をこめて打ち込んだり、一生懸命に勉強をしたりすることを表します。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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