このページのまとめ
- 留年=就職が必ず厳しいとは限らず、業界やスキル次第で強みになる場合もある
- 就活への向き合い方によっては、留年がマイナス要素になり内定が厳しくなる可能性もある
- 留年して就活をしている理由の答え方、正直かつポジティブな内容を伝えると良い
「留年=就職が厳しいのでは?」と、留年して就職活動を行うことに不安を感じる学生は多いでしょう。しかし、留年経験をどう活かすか次第で、就職活動を有利に進めることも可能です。
では、業界別の影響や留年者ならではの就活戦略、メリット・デメリットを解説します。留年をしたら就職ができないわけではないので、ポイントを押さえて前向きに就活を行いましょう。
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- 「留年=就職が厳しい」とは限らない
- 留年が選考に影響しにくい業界
- 不動産業界
- IT業界
- 公務員
- 留年が選考に影響する可能性がある業界
- 金融業界
- インフラ業界
- 留年して就職を行う人が抱えやすい不安
- マイナスの印象を与えてしまうのではないか
- 面接官に留年について深掘りされるのではないか
- 将来のキャリアに悪影響をおよぼすのではないか
- 同級生と比べて遅れてしまっている
- 留年して就職活動を行う理由
- 卒業までの単位が足りなかった
- 就職先が決まらなかった
- 病気や経済的事情で卒業できなかった
- 部活や留学などに力を入れていた
- 留年して就職活動を行うメリット
- 新卒枠で選考に参加できる
- 就活の準備期間が増える
- 就活経験を活かして再チャレンジできる
- 留年して就職活動を行うデメリット
- 採用担当者からの印象が悪くなる恐れがある
- ESが通らない可能性がある
- 学費や経済的負担が大きくなる
- 周囲の理解を得にくい
- 留年して就職活動を行うのが不利になりやすいケース
- 留年したことを反省していない
- 同じ理由で何度も留年している
- 就職活動で留年理由を伝える際のポイント
- 理由は正直に伝える
- 留年の理由はポジティブにアピールする
- 留年したことを他責しない
- 就職活動で留年理由を伝える際の例文
- 単位不足で留年した場合の例文
- 別のことに取り組んで留年した場合の例文
- 留年後就職する方へキャリアアドバイザーのアドバイス
- 留年期間に就職に向けて取り組めること
- 自己分析を深める
- 資格取得を目指す
- 海外に留学する
- 課外活動やボランティアを経験する
- 留年期間中に人脈を広げる
- 長期のインターンシップに参加する
- 留年して就職するのは厳しいと考えるあなたへ
- 留年して就職するのが厳しいか悩む人からよくある質問
- Q.留年は就職に不利になる?
- Q.就活で留年について聞かれる?
- Q.就職留年と就職浪人はどっちが良い?
「留年=就職が厳しい」とは限らない
留年した場合でも、就職活動で不利になるとは限りません。留年理由や面接での振る舞いによっては、影響しない場合もあります。
たとえば、「海外留学のために留年した」のように、前向きな理由での留年の場合はマイナスの印象にはなりません。また、「単位不足で留年した」のようにマイナスな理由でも、自分の行動を反省し今後につなげる姿勢を見せることができれば、内定は十分に目指せるでしょう。
大切なのは、留年を引きずることではなく、内定を目指すために前向きに行動できるかどうかです。留年をマイナスに捉えない採用担当者もいるので、「留年したから就職できないんだ…」と落ち込まずに、前向きに就活に取り組みましょう。
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留年が選考に影響しにくい業界
留年経験があっても選考に大きく影響しにくい業界があります。スキルや経験を重視する傾向が強い業界では、留年期間に積んだ活動や学びをアピールすることで、就職活動で有利に立てる場合があるのです。
不動産業界
不動産業界は、留年経験が選考に大きく影響しにくいといわれています。実務経験やスキルの高さが重視されるため、留年期間に取り組んだ活動やインターンで得た経験がプラスに働きやすいのが特徴です。
また、不動産業界は成果に応じた歩合給があるため、努力がそのまま給与に反映されやすい特徴もあります。
不動産業界は留年経験が評価を大きく損なうことは少なく、むしろ留年期間の努力やスキルを強みに変えてアピールできる業界です。留年をポジティブに活かす就職活動先として検討する価値があります。
IT業界
IT業界も留年経験が選考に大きく不利になりにくい業界です。新しい知識や技術を学ぶ姿勢が評価されるため、留年期間中に取り組んだスキル習得や経験がプラスに働きます。
また、中途採用も活発な業界であるため、新卒枠にこだわらず柔軟に採用を行う企業も多く、留年によるマイナスは限定的です。
公務員
公務員は留年しても不利になりにくい業界の代表例です。公務員試験の受験資格は年齢制限のみで、留年や就職浪人、既卒であっても受験ができます。そのため、留年を活かして試験対策に集中できるのが特徴です。
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留年が選考に影響する可能性がある業界
留年が選考に影響する可能性がある業界も存在します。特に新卒一括採用や早期のキャリア形成を重視する業界では、留年がマイナス評価につながることがあるため、戦略的に準備することが重要です。
金融業界
金融業界は留年経験が選考に影響する可能性がある業界です。金融業界の新卒一括採用制度は、社員を同じスタートラインから育て上げ、企業独自の業務スキルや文化を一貫して教育することを目的としています。
そのため、留年によってほかの新卒者と比べて就職のタイミングが遅れると、企業側から「育成コストやキャリア形成の遅れ」としてリスク視される可能性があるでしょう。
ただし、留年したら戦略的に留年期間を活かし、自分の強みや経験を明確にアピールすれば、選考での評価を挽回することも十分に可能です。
インフラ業界
インフラ業界では留年経験が選考に影響する可能性があります。インフラ業界の大手企業では、安定性や専門性の高さから就職希望者が多く、選考が厳しいためです。留年理由やキャリアの一貫性が問われる場面が増えるでしょう。
留年が選考に影響する可能性はありますが、留年期間を有効に活用して自己成長や準備を行えば、内定獲得も十分可能といえます。重要なのは、時間を戦略的に使い、選考対策に取り組むことです。
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留年して就職を行う人が抱えやすい不安
留年して就職を行う場合、「マイナスの印象を与えそう」「面接で聞かれそう」などがよくある不安です。ここでは、留年して就職活動を行う際に感じやすい不安を紹介するので、どのように振る舞えば良いかの参考にしてみてください。
マイナスの印象を与えてしまうのではないか
留年した際によくあるのが、マイナスの印象を与えるのではないかという不安です。留年は「学校をサボっている」「勉強ができない」などのイメージを持たれやすく、就職にも影響が出そうだと考えてしまうでしょう。
サボったことが原因で単位を落として留年した場合は、評価が下がるかもしれません。自分の過去の行動を反省し、これからどうするかを正直に伝える必要があります。
ただし、留年理由が家庭の事情や自分の成長に関係することだった場合、マイナスの印象は与えないでしょう。留年が悪いわけではなく、留年理由とこれからの行動が大事です。
病気のようにやむを得ない理由での留年が就職活動に与える影響については、「病気で留年すると就活はどうなる?留年したときの対処法を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
面接官に留年について深掘りされるのではないか
留年は面接官に聞かれやすい内容であり、「深掘りされたらどうしよう」と悩む就活生も多くいます。基本的に、留年理由は面接で深掘りされると思っておいたほうが良いでしょう。
内定を獲得するためには、面接で深掘りされることをチャンスだと思う姿勢が大切です。深掘りされた際に面接官を納得させられる返答ができれば、評価を上げられるでしょう。
面接で留年について聞かれた場合、留年を経て学んだ内容や経験を伝えると効果的です。単位を落として留年した場合でも、反省して努力したエピソードがあれば良い評価に変えることができます。
将来のキャリアに悪影響をおよぼすのではないか
留年しても、将来のキャリアを諦める必要はありません。行動次第で、十分に希望するキャリアを築くことが可能です。
企業や業界によって、留年がキャリアに与える影響は異なります。また、留年自体は変えられない事実ですが、その後の取り組み方次第で評価やチャンスは大きく変わるでしょう。
たとえば、留年期間を活かして自己分析を徹底し、自分のキャリアプランを明確にしたり、資格取得やインターンシップで経験を積んだりすることで、留年経験をポジティブに活かせる学生」としてアピールできます。
留年自体はキャリアの障害ではなく、工夫次第で自分の強みに変えられるチャンスと捉えましょう。大切なのは、「留年をどう活かすか」を考え、具体的な行動を起こすことです。
同級生と比べて遅れてしまっている
留年したせいで、同級生と比べて就職が遅れてしまうと苦しむ就活生もいます。「友達はもう内定があるのに」「自分だけが就職できていない」などと悩んでしまうでしょう。
しかし、就活は人と比べるものではありません。早くに就活を終えても、企業との相性が悪ければ退職となり、また就活を行うことになります。
大切なのは、1年遅れてでも自分に合う企業を見つけて内定をもらうことです。周囲と比べるのではなく、自分が希望する企業から内定がもらえるかどうかで考えましょう。
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留年して就職活動を行う理由
留年して就職活動を行う理由として考えられるものをご紹介します。面接でどのようにアピールすれば良いかのポイントもまとめているので、参考にしてみてください。
卒業までの単位が足りなかった
単位が足りず卒業できなかった、という理由で留年する学生もいるでしょう。面接で伝えるとネガティブな印象になりやすいため、就活が厳しくなる留年理由の一つといえます。
ネガティブな印象を回避するためには、留年してからどのような取り組みを行ってきたかを伝えることが大切です。自分の怠った点を反省し、失敗の経験を今後どう活かすのかをアピールするために、改善した経験など事前に回答を準備しておきましょう。
就職先が決まらなかった
「第一志望の企業から内定がもらえなかった」「そもそも内定がもらえなかった」などの理由から、就職留年を選ぶケースもあるでしょう。就職先が決まらなかった場合は、なぜ就活を続けているのか、その理由を伝えることが大切です。
就職先が決まらなかったケースでも、自分なりの理由が明確であれば印象を下げづらくなります。「就職できなかった」とネガティブに伝えるのではなく、「納得いく就活のために留年した」とポジティブに伝えるのがおすすめです。
病気や経済的事情で卒業できなかった
病気や経済的な事情で、卒業できなかった場合もあるでしょう。このような場合は、理由を伝えても大きく印象が下がることはありません。
留年がマイナスな印象を与えるのは、「勉強をサボっていた」「授業に出席していない」などの理由が考えられるからです。病気などやむを得ない理由の場合は、大きく評価が下がることはないでしょう。
ただし、現状に関して不安視される可能性があるため、業務に支障がない点をしっかり伝えることが大切です。
部活や留学などに力を入れていた
部活や留学に力を入れ、留年するケースもあります。この場合では、部活や留学を経て得た強みやスキル、何を学んだかなどを伝えるようにしましょう。
また、得たものを企業の仕事でどう活かすかをアピールすれば、企業の採用担当者のプラス評価につながります。留年期間を通して、仕事で活かせるものを学んでいないか探してみましょう。
部活経験のアピール方法は「部活動での役割には種類がある?効果的なアピール法と自己PRの例文12選」の記事で紹介しているので、参考にしてください。
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留年して就職活動を行うメリット
留年して就職活動を行う場合、いくつかのメリットもあります。具体的にどのようなメリットがあるのか解説するので、参考にしてください。
新卒枠で選考に参加できる
留年して就活を行うことで、再び「新卒カード」を使って就職活動できるメリットがあります。職歴がなくとも、性格や人柄を重視して採用してもらえるのは、新卒枠ならではの醍醐味といえるでしょう。
卒業すると、多くの場合は既卒として中途採用枠を利用した就職活動となります。中途採用では経験者が評価されやすく、仕事経験のない既卒では内定獲得が厳しくなるでしょう。
その分、新卒枠ではポテンシャルが重視されるため、人気企業でも中途採用よりは入社難易度が低くなります。
新卒カードのメリットやデメリットは「新卒カードとは?使用するメリット・デメリットと就活成功のポイントを解説」の記事でも紹介しているので、ぜひご一読ください。
就活の準備期間が増える
留年は、就活準備に時間的・精神的な余裕をもたらすメリットがあります。インターンシップや就活セミナーに参加したり、自己分析や企業研究を深めたりする時間が増えることで、エントリーシートの質や面接の準備も向上するでしょう。
具体的には、模擬面接や面接対策に時間を掛けることも可能です。このように余裕をもって準備できることで、留年していない学生よりも戦略的に就活を進められ、内定獲得の可能性を高められます。
就活経験を活かして再チャレンジできる
就職留年して再度就職活動をする場合は、経験を活かせる点もメリットです。一度就活を経験しているため、効率的に進められるでしょう。
たとえば、「面接では△△が評価されやすい」「この時期から就職活動を始めれば十分に準備が間に合う」など、前回の就職活動で学ぶこともできます。初めての就職活動で混乱する就活生と比べ、余裕を持って就職活動を進められるでしょう。
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留年して就職活動を行うデメリット
留年して就職活動を行う場合、印象が悪く内定につながらないリスクがあります。ここでは、留年がもたらすデメリットを紹介するので参考にしてください。
採用担当者からの印象が悪くなる恐れがある
留年して就職活動を行う場合、採用担当者の価値観によっては評価が下がる可能性があります。留年をどのようにとらえるかは、担当者によって変わることも覚えておきましょう。
たとえば、「留年=勉強をサボっている」とイメージする担当者もいます。その場合、経歴を見ただけでスムーズに進級した人より評価が低くなる可能性は否定できません。
一方で、留年はそこまで気にせず、入社意欲やポテンシャルを重視する担当者もいます。担当者次第で印象が変わることを覚えておきましょう。
ESが通らない可能性がある
留年がマイナス評価となり、エントリーシートが通らない場合もあります。エントリーシートは書類に書いた内容だけで評価され、自分の人柄を伝えることは難しいからです。
学歴や経歴を重視している企業の場合、留年がマイナス評価になることもあるでしょう。同じような評価の学生がいれば、留年していないほうが優先して内定をもらえるかもしれません。
一方で、留年していてもエントリーシートが通る場合はチャンスです。採用担当者が留年に悪いイメージを持っておらず、面接で挽回できる可能性があるでしょう。
面接で好印象を与えるためのコツについては、「面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」の記事で詳しく紹介しています。
学費や経済的負担が大きくなる
留年して就職活動を行う場合、大学に残るための学費や経済的負担がデメリットになります。経済的に余裕がない学生にとっては大きな負担となるでしょう。
留年により在学期間が延びることで学費の支払いが追加で発生します。留年したことで学費が払えなくなり、退学に至ってしまっては元も子もありません。
支払いについて、家族や自身の経済状況をよく確認し、留年してもやっていけるのかよく考えてみましょう。
周囲の理解を得にくい
留年を選択すると、周囲の理解を得にくいという精神的な負担がデメリットになります。親や友人、ゼミの先生から「なぜ留年するのか」とプレッシャーを受けることも少なくありません。
一般的に就職は学生生活における最終目標とされており、このルートから逸脱すると理解されにくいからです。多くの人が「留年=遅れ」と考えるため、周囲のサポートが得にくく、孤独感や不安を感じやすくなります。
周囲の理解を得られないことは留年の避けられない側面ですが、自分の目標を明確にし、計画的に行動することで乗り越えられます。精神面での準備も含めて、戦略的に留年期間を活用することが大切です。
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留年して就職活動を行うのが不利になりやすいケース
留年したことを反省していなかったり、留年理由を理解していなかったりすると、就職活動で不利になるかもしれません。留年がマイナス評価を与えやすいケースを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
留年したことを反省していない
留年したことを反省していない就活生に対して、企業は評価を下げるでしょう。留年だけに関わらず、失敗を反省できない人物だと思われてしまうからです。
留学や病気などやむを得ない理由を除き、留年はマイナスな印象を与えます。自分が原因で単位を落として留年してしまうことは、反省すべきことでしょう。
素直に反省できない場合、仕事での失敗も反省せず、改善できない人間だと思われます。仕事を任せることに不安が残り、評価を下げられるでしょう。
同じ理由で何度も留年している
同じ理由で何度も留年する就活生も、内定をもらうのが難しくなるでしょう。物事の改善ができず、仕事を任せられないと思われてしまいます。
仕事で同じミスを繰り返してしまうと、同僚やお客さまから信頼を失ってしまうでしょう。「指導しても改善が難しい」と捉えられ、内定を見送られるリスクもあります。
留年理由が理解できていても、改善できなければ評価は得られません。何度も留年を繰り返してしまっている場合は、きちんと反省して改善につなげている姿勢を説明することが重要です。
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就職活動で留年理由を伝える際のポイント
就職活動において、留年理由を伝える場合に押さえるべきポイントをご紹介します。
理由は正直に伝える
留年理由は嘘をつかず正直に伝えるのが大切です。留年理由をごまかそうとしても、うまく伝えられなかったり、矛盾が発生したりしてばれてしまうケースもあります。また、「留年していない」と嘘をつくことは経歴詐称になるので、理由も含めて事実を伝えるようにしましょう。
就活で嘘をつくリスクについては、「就活で嘘をつくとどうなる?ばれる理由やリスクも解説」の記事で詳しく解説しています。
留年の理由はポジティブにアピールする
留年を経験して得たことや学んだことを伝えるのも大切です。「失敗を成長の糧にし、前向きに切り替えられる人材」という評価にもつながります。
たとえば、勉強に打ち込んで留年したのであれば、「勉強を通して継続力や忍耐力を得た」といったようにアピールできるでしょう。留年経験を引きずらずポジティブに考えていく旨を伝えることで、面接官に好印象を与えられます。
留年したことを他責しない
留年した理由を他人のせいにする表現は避けましょう。「仕事での失敗も他責しそうだ」とマイナスな印象を与えかねないからです。
たとえば、「店長にバイトのシフトを増やされたから留年した」や「学校の授業が忙しかった」のような表現は他責思考といえます。「入社しても、自分のミスを他人のせいにするのでは」という懸念を抱かれてしまうでしょう。
どのような事情であっても、留年という結果に至ったのは自分に責任があると受け止め、他責しないようにしてください。
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就職活動で留年理由を伝える際の例文
留年した理由について答える際の例文をご紹介します。2つのパターンを紹介するので、書類上や面接での回答の参考にしてください。
単位不足で留年した場合の例文
1年生のときにサークル活動に打ち込んだ結果、単位を落とし、留年してしまいました。留年により両親には学費の負担を強いてしまい、自分の行動が及ぼした影響の大きさに深く反省しております。
翌年からは意識を改善し、学業とのバランスを見直しました。サークル活動への参加を月に1回と決め、急な誘いに応じることをやめた結果、自己管理能力が高まったと実感しています。この反省と学びを忘れずに、仕事でもプライベートとの両立を目指して業務に取り組みます。
別のことに取り組んで留年した場合の例文
私は大学2年生のときにゲーム開発に取り組んだ結果、学業との両立が難しくなり、留年してしまいました。途中で諦めたくない思いが強く、発売まで行った結果、本来は勉強に割くべき時間を使ってしまったことを反省しております。
しかし、ゲームの発売によって200万円ほど利益を得ました。学生の時期に、自分で開発したゲームで売上を出すのは貴重な経験です。ただし、これは学生だからこそできた経験であるのを忘れず、社会人になった際には優先順位を見極めながら、計画性を持って業務に取り組みたいと思います。
留年した理由も含め、就職面接で聞かれやすい質問については、「面接でよく聞かれることは?頻出質問集とそれぞれの答え方を例文付きで解説」の記事でも紹介しています。
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留年後就職する方へキャリアアドバイザーのアドバイス
面接で留年したことに関して聞かれた際は、留年理由と反省点を伝えることが大切です。加えて、留年から得たものや学んだこと、改善したことを伝えると高評価が期待できます。
また、留年中にどのように過ごしたかも、企業が気にする点です。取り組んだことや努力したこと、それらから得た成果や結果がある場合は積極的にアピールしましょう。
たとえば、留年中の時間を使って資格を獲得するのも1つの方法です。業務に関係ある資格であれば、熱意も伝わるでしょう。
留年をしていても、ポジティブに伝えることで面接官に好印象を与えられる可能性は十分にあります。
留年中の過ごし方については「留年=就職できないは誤解!不利にならないための対策と成功のコツを紹介」で紹介しているので、参考にしてください。
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留年期間に就職に向けて取り組めること
ここでは、留年期間中にできるおすすめの取り組みについて紹介します。
自己分析を深める
留年期間は、就職活動に向けて自己分析を行い、自分の強みや価値観を明確にするチャンスです。自己分析を通じて自分を深く理解することで、志望動機や自己PRに説得力が生まれます。留年という時間を「無駄」ではなく「自己成長のための時間」と捉えることが大切です。
資格取得を目指す
留年期間は、資格取得やスキルアップに取り組むことで、就職活動でのアピール力を高めるチャンスです。企業は、学業だけでなく実務に直結するスキルや資格を持つ学生を評価します。志望する職種や業界に関連する資格やスキルを身につけることで、「即戦力として活躍できる学生」として認識されやすくなるでしょう。
留年期間を単なる空白ではなく、資格取得やスキルアップの時間に変えることで、就職活動での評価を確実に高められます。
海外に留学する
留年して長期間の海外留学に行くのも一つの選択肢です。留年の理由としてもポジティブな印象であるとともに、留学では語学力や行動力などが得られるので、今後の就職活動でもアピールできます。
留学する際は、目標を明確にしておきましょう。ただ海外生活を楽しんだ、という結果にならないよう、「語学の向上」「主体性を身につける」など、将来のキャリアも見据えて自分のゴールを設定することが大切です。
課外活動やボランティアを経験する
留年期間は、課外活動やボランティアに参加してスキルアップを図るチャンスです。企業は、学業以外での挑戦経験やチームで成果を出せる能力も重視します。課外活動やボランティアを通じて、リーダーシップやチームワーク、問題解決力を実際に経験することで、就職活動でのアピールポイントが増えるでしょう。
留年期間を単なる「空白期間」とせず、課外活動やボランティアでスキルを磨けば、就職活動での評価を高められます。
留年期間中に人脈を広げる
留年期間は、人間関係を再構築したり、新たなネットワークを作ったりする良い機会です。これにより、学生生活が充実するだけでなく、就職活動にも役立ちます。
人脈は情報収集や自己成長に直結するものです。新しいコミュニティやイベントに参加することで、企業の採用担当者や業界の先輩と直接つながるチャンスを得られます。また、現役の社会人や卒業生から話を聞くことで、仕事内容や求められるスキルを理解し、就職活動の方向性を明確にできるでしょう。
留年期間をきっかけに人間関係を広げ、新たなネットワークを築けば就職活動での情報力や実践力を高められます。
長期のインターンシップに参加する
留年中は、長期のインターンシップに参加することもおすすめです。就業体験やビジネスマナーも身につけられるインターンシップ経験は、自己PRや志望動機、就職面接でもアピールできます。就活が忙しくなるとなかなか時間が作れないことも多いので、留年期間を利用すると良いでしょう。志望業界や企業が決まっていれば、その企業が実施するインターンシップに参加するのがおすすめです。
インターンシップの申し込み方法については、「インターンシップに応募する流れを徹底解説!申し込み方法や注意点も紹介」の記事で紹介しています。
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留年して就職するのは厳しいと考えるあなたへ
留年すると就職に厳しくなると考える人もいるでしょう。留年してしまった場合には、どのように企業担当者にアピールするかが重要になります。就職エージェントのキャリアチケットと一緒に、どのようにアピールするか考えてみましょう。
キャリアチケットでは、面接対策やエントリーシート添削など、就活のサポートを実施しています。就職活動に不安がある場合は、1人で悩まずに第三者からアドバイスをもらいましょう。
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留年して就職するのが厳しいか悩む人からよくある質問
ここでは、留年して就職をするのが厳しいかどうか悩む人から、よくある質問について回答します。
Q.留年は就職に不利になる?
A.留年しただけでは、就職が不利になるとは限りません。留年の理由や、企業の担当者への伝え方で変わります。
たとえば、留学で留年していた場合は、就職に不利になるケースは少ないでしょう。ただし、学業不振で単位を落としたのであれば、印象が悪くなるかもしれません。
もし、いわゆる「サボり」で単位を落としてしまった場合でも、反省してどのように行動したかをアピールできれば、好意的に受け止めてもらえる場合もあります。
Q.就活で留年について聞かれる?
A.就活では、留年について聞かれる場合があります。留年理由と、留年期間に何を得たかは答えられるようにしておきましょう。
Q.就職留年と就職浪人はどっちが良い?
A.就職留年と就職浪人では、新卒枠で採用してもらえる就職留年のほうが就活はしやすくなります。ただし、留年するので学費が必要な点は注意しましょう。
就職浪人は卒業して就活を行うので、既卒枠の採用になります。ポテンシャルではなく経験が求められやすい点に注意してください。
メリット・デメリットを知り、どのような選択が良いか考えてみましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。