このページのまとめ
- エントリーシートの長所から、自分を客観的に見る力を評価される
- エントリーシートの長所は、企業が求める人材に合わせて選ぶ
- エントリーシートの長所は、根拠となるエピソードを交えて書く
「エントリーシートの長所の書き方が分からない」「自分の長所が企業と合っているか不安」と悩む人もいるでしょう。
エントリーシートに書く長所は、自分の特徴を洗い出したり、短所を言い換えたりすると見つかります。また、企業が求める人材に合わせてアピールすることが大切です。
この記事では、エントリーシートの長所の書き方や例文を解説しています。
エントリーシートの書き方に悩む人はぜひ参考にしてください。
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- エントリーシートに長所を書く理由
- エントリーシートに書く長所の見つけ方
- 自分の特徴をとにかく洗い出す
- 短所をポジティブに言い換えて長所にする
- 第三者に聞いてみる
- 企業が求める人材に合わせてアピールする長所を選ぶ
- エントリーシートの長所の書き方3ステップ
- 結論ファーストで端的に伝える
- 根拠となるエピソードを交えて補足する
- 長所を仕事でどのように活かせるかを盛り込む
- エントリーシートに長所を書くときの3つのポイント
- アピールする長所は多くて2つまでにする
- エピソードを書いて終わりにしない
- エントリーシート全体に一貫性をもたせる
- エントリーシートに書く長所の例文
- 継続力を長所にした例
- 傾聴力を長所にした例
- 計画性を長所にした例
- エントリーシートの長所を考えるのに悩んでいるあなたへ
エントリーシートに長所を書く理由
エントリーシートに長所を書く理由は、「自分を客観的に分析する力があるか」を評価したいからです。設問では、自己分析で自分の特徴をつかみ、適切な長所を選んで説明できるかが見られています。
そもそも長所とは、これまでの行動パターンに共通する、あなたならではの行動や性格的な特徴のことです。
自分を客観的に分析できる人は、仕事で課題にぶつかったときも、自身の問題点を洗い出して改善策を考えられます。長所を把握していれば、それを活かして会社で活躍することも可能です。
企業は長所や短所の確認を通して、応募者が自身を客観視でき、課題解決力の高い人材かどうかを見抜こうとしているのでしょう。
企業が長所を問う理由は、「自分の長所の見つけ方とは?伝え方のポイントや例文も紹介」でも解説しているので参考にしてください。
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エントリーシートに書く長所の見つけ方
エントリーシートに書く長所を見つけるためには、自分の特徴を洗い出したり、短所をポジティブに言い換えるとよいでしょう。
以下で詳しく解説します。
自分の特徴をとにかく洗い出す
まずは、長所短所は関係なく自分の特徴を洗い出します。
仮に、長所が思いつかない人でも短所なら思い浮かぶ場合もあるでしょう。そのような方は、まずは短所から書き出してみるのもおすすめです。
また、日頃の行動パターンや家族・友人からよく言われることなどを思い出し、自分の特徴をすべて書き出してみましょう。
まずは特徴を洗い出し、次のステップで長所と短所に分類・言い換えをしていきます。
短所をポジティブに言い換えて長所にする
自分の特徴が洗い出せたら、その特徴を長所と短所に分類しましょう。長所はそのままエントリーシートに記入できるでしょう。
短所はポジティブに言い換えることで長所になり得ます。長所と短所は表裏一体の関係だからです。
たとえば、「せっかちな性格」が短所である人は、「次々と行動できるフットワークの軽さ」が長所になるかもしれません。また、「忍耐力」が長所の人は、「我慢してばかりで解決策を考えない」ことが短所になる可能性があるでしょう。
このように、短所は表現の仕方によって長所に言い換えられます。「言い換える語彙力や表現方法が思いつかない…」という方は、次の章でまとめた一覧表を参考にしてみましょう。
短所から長所に言い換える際の実例一覧
短所 | 長所に言い換えると… |
何でも1人で決めてしまう | リーダーシップがある |
行動に移すまでに時間がかかる | 慎重に判断する |
頑固 | 一度決めたことを貫く |
飽き性 | 好奇心旺盛 |
臆病 | リスクを考えて行動する |
神経質 | 細かなところまで気を配れる |
自分に甘い | 周りに流されず自分のペースを守れる |
八方美人 | 誰とでも仲良くなれる |
せっかち | フットワークが軽い |
流されやすい | 協調性がある |
計画性がない | 行動力がある |
抱え込みやすい | 責任感が強い |
楽観的 | ポジティブ思考 |
諦めが悪い | 粘り強い |
これらは一例なので、自分の特徴をもとに長所を導き出してください。
「エントリーシートの「長所と短所」で押さえるべきポイント」にも詳しくまとめているので、合わせてご覧ください。
第三者に聞いてみる
エントリーシートに書く長所を見つける際には、第三者に聞くのもおすすめです。
家族や友人、お世話になった教授などの身近な人に聞いてみると思わぬ長所を教えてくれるかもしれません。自分では長所だと思っていないことが、他人から見ると長所であることはよくあります。
また、第三者から長所を聞くと、その長所が発揮されていると感じたエピソードも合わせて聞けることが多いのでエントリーシートに記入しやすいでしょう。
第三者からの客観的視点は就活において欠かせません。自分の長所が知りたいときに限らず、積極的に第三者の視点を取り入れていきましょう。
企業が求める人材に合わせてアピールする長所を選ぶ
自分の長所を洗い出せたら、企業が求める人材に合わせてアピールする長所を選びましょう。
就活でアピールする長所は、長所なら何でもよいわけではなく、企業が求める人材であることが伝わる長所を選ぶことが重要です。
仕事における課題解決にも客観視するスキルは必須で、就活においては自分をいかに売り込めるかが重要。要するに、自分の長所と会社が求める人材を客観視し、内定獲得に近づくような長所やエピソードを探す必要があります。
エントリーシートに記載する長所は、「こんな人材が欲しかった」と思われるようなものをピックアップしましょう。
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エントリーシートの長所の書き方3ステップ
エントリーシートの長所を書くときは、以下の3ステップで書きましょう。
構成には一定の型があるので、以下の順番どおりに書いていくことを意識してみてください。
結論ファーストで端的に伝える
エントリーシートに長所を書くときは、冒頭で「私の長所は〇〇です」と簡潔に書きましょう。これは短所を書く場合も同じです。
最初に結論を書かないと、採用担当者も概要をつかめず、読み飛ばしてしまう可能性があります。1行目ではっきりとアピールし、続きを読んでもらう工夫が欠かせません。
結論ファーストで端的に書いてから、根拠となるエピソードを交えて詳しい説明をしましょう。
根拠となるエピソードを交えて補足する
結論ファーストで長所を伝えたら、根拠となるエピソードを交えて補足します。
エピソードは、「どんな状況で、どんな行動が、どんな成果につながったのか」という要素を盛り込むことで、採用担当者は具体的なイメージを思い浮かべられるようになるはずです。
「長所を一言で」といった設問でない限りは、具体的なエピソードを添えて説得力を持たせ、長所が自分の思い込みではないことを示しましょう。
根拠が不足してしまうと、結論で示した長所が本当に備わっているのかがわかりづらく、説得力が低くなってしまう可能性があるため注意が必要です。
結論に対する根拠として具体的なエピソードを盛り込み、長所に説得力を持たせましょう。
長所を仕事でどのように活かせるかを盛り込む
説得力のあるエピソードで長所を補足できたら、長所を仕事でどのように活かせるかを書いて締めくくります。
長所が仕事でどのように活かせるかまでを書けば、採用担当は、あなたが入社して働く姿をイメージしやすくなるでしょう。
企業としては、自分を客観視できているか知りたい側面もありますが、「その長所が仕事で活かせるか」も知りたいのです。この点からも、どの長所をアピールするか選ぶ際は、企業が求める人材を意識しましょう。
また、そもそもエントリーシートの書き方に自信がないという方は、「ESが書けない場合の対策を解説!辛いと諦める前に相談しよう!」をご覧ください。
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エントリーシートに長所を書くときの3つのポイント
エントリーシートに長所を書くときには、以下3つのポイントをおさえておきましょう。
自分ではうまく書けているつもりでも、採用担当者には伝わりづらい場合もあるので注意が必要です。
アピールする長所は多くて2つまでにする
エントリーシートに長所を書くときは、アピールする長所は多くて2つまでにしましょう。
長所が複数あると「全部書いてアピールしたい」と思うかもしれませんが、複数の長所は結局何を言いたいのかが分からず散漫な印象になる恐れがあります。
「自己分析ができていない」と判断される可能性もあるので、紹介する長所はできれば1つ、多くても2つまでに絞ったほうがよいでしょう。
記載できる長所が複数あった場合は、応募企業が求める人物像を考慮し、最も評価されそうな長所を選ぶようにしてください。長所に限ったことではありませんが、エントリーシートを書く前に必ず企業研究を行い、できる限り応募先の企業で活かせる能力・資質をアピールしましょう。
長所のアピール方法に関しては、「自分のいいところの見つけ方!面接でのアピール方法や長所の例を紹介」でも詳しく解説しています。
エピソードを書いて終わりにしない
エントリーシートの長所でありがちなのが、「エピソードで終了している」ものです。
結論(長所)と具体例(エピソード)があったとしても、企業としては「それでどう貢献するの?」が分からないため、評価はイマイチ。エピソードの最後に、自分の長所が会社でどのように活かせるかを書かないと、企業はあなたを採用するメリットやイメージが湧きづらいのです。
今まで書いたエントリーシートを見直し、エピソードで終わっていた場合は、「会社への貢献の仕方」も盛り込むように修正しましょう。
エントリーシート全体に一貫性をもたせる
エントリーシートでは、長所だけでなく短所や志望動機、自己PRなど、いくつかの項目を尋ねられます。それら全体を通して、一貫性のある内容を心がけましょう。
たとえば、「リーダーシップ能力」と「主体性がない」の2つは基本的に共存しません。エントリーシートで問われたそれぞれの項目において、共存しない性格を盛り込んでしまうと説得力に欠けてしまいます。
長所と短所はワンセットなので比較的意識しやすいですが、志望動機や自己PRを含めて、エントリーシート全体で一貫性を持たせることが重要です。
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エントリーシートに書く長所の例文
ここでは、エントリーシートに書く長所の例を3つ紹介します。
継続力を長所にした例
私の長所はやると決めた物事を継続する力があることです。
大学1年生の時、苦手科目だった英語を克服したいと1日2時間英語の勉強を始め、3年生の時にはTOEICスコア900点をとりました。部活の練習やアルバイトで忙しくても勉強を休んだ日はなく、時間がない時は通学時間を利用して参考書を読み込みました。
社会人になったら、このような毎日の積み重ねで結果を出す継続力を活かし、貴社の業務に取り組みたいと思います。
傾聴力を長所にした例
私の長所は、立場の違う人の話に耳を傾ける傾聴力です。
所属していた文芸サークルで、部誌の発行回数を増やすかどうかで意見が割れたことがありました。年4回に増やしたい人と年1回のままでいい人それぞれの話を聞いたところ、年4回がいいという人は、「活動が盛んになるから」という考えで、年1回という人は「編集や印刷が負担になる」という考えでした。
そこで私は、年に1回は印刷所を使って今まで通りの本格的な装丁の部誌を作り、ほかの3回は大学の印刷機を使って簡易的な本を作ればよいと提案し、それ以降サークルの部誌発行は年4回が定番となり、活動を充実させることができました。
私はこのような周囲の意見に耳を傾ける力を、貴社の事業に活かしていけたらと思っています。
計画性を長所にした例
私の長所は計画性の高さです。
大学3年生で研究室に配属されてから研究に没頭し、卒業までに3本の論文をまとめることを決意しました。しかし、通常の倍以上の量をこなすのは難しく、実験量がかたよってしまう日々が続きました。
そこで計画の立て方を見直しました。以前は翌日の予定だけを立てていましたが、全体の進捗が把握できていなかったため、3日間、2週間、1か月単位で目標を決めました。行動目標が明確になったことで進捗の管理もしやすく、やるべきことがはっきりしたので、無事に3本の論文を書き上げることができました。
こうした計画性の高さを貴社の業務に活かし、与えられた業務ではもちろん結果を出し、業務の幅を広げられるような自己研鑽にも時間を充てたいと思っています。
上記以外の例文を見たいという方は、「自分の長所の見つけ方とは?伝え方のポイントや例文も紹介」をご覧ください。
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エントリーシートの長所を考えるのに悩んでいるあなたへ
この記事では、エントリーシートの長所の見つけ方や書き方のポイントについて解説してきました。
エントリーシートの長所は、客観的に自己分析し、応募する企業が求める人材に合わせて適切に選択して、エピソードとともに伝えなければいけません。
しかし、自身の性格を洗い出すのは簡単ではないので、第三者のサポートを受けることをおすすめします。
大学の就活サポートなどを利用する手段もありますが、もっと専門的で具体的なアドバイスを受けたいと思う方は、就活のプロである就活エージェントを利用しましょう。
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