就活をばっくれる9つのリスク!辞退や謝罪の連絡方法と例文も紹介

このページのまとめ

  • 就活においてばっくれは重大なマナー違反で、将来の選択肢を狭めるリスクがある
  • 辞退しようと決めたら、できるだけ早く電話かメールで担当者に連絡を入れる
  • 説明会や面接のばっくれを防ぐには、企業の見極めや徹底したスケジュール管理が必要

就活をばっくれる9つのリスク!辞退や謝罪の連絡方法と例文も紹介のイメージ

就活中、「説明会や面接をばっくれても良い?」と考えることもあるでしょう。しかし、就活においてばっくれは重大なマナー違反であり、企業からの信頼を失うだけでなく、将来のキャリアにも大きな影響が及ぶ可能性があります。

この記事では、就活で説明会や面接をばっくれてはいけない理由や無断欠席したくなる背景、具体的な対策を紹介。辞退や謝罪の連絡方法や例文もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

就活の「ばっくれ」はマナー違反!絶対にやめよう

就活におけるばっくれは、重大なマナー違反です。予定を組んでいる企業に迷惑を掛けるだけでなく、就活や将来の社会人生活にも支障をきたす可能性があるため、ばっくれという選択肢は避けましょう。

就活では、マナーは選考の際に重視されるポイントの一つ。厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」のデータからも、マナーは意欲やコミュニケーション能力に次いで、新卒選考で重視されていることが分かりました。

新卒選考において重視した点 重視した企業の割合
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 79.3%
コミュニケーション能力 74.8%
マナー・社会常識 58.6%
組織への適応性 53.2%
体力・ストレス耐性 36.2%

参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況(p.7)表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合

説明会や面接をばっくれることで、就活がスムーズに進まず、将来のキャリアに悪影響が及ぶリスクがあります。ばっくれは、絶対にやってはいけない基本的なルールと捉え、辞退する場合はキャンセルの連絡を徹底しましょう。

どうしても選考の予定が合わない場合は、日程変更を依頼することもできます。日程変更の伝え方は、「面接の日程を変更したい!メールで連絡するときのマナーと例文を紹介」の記事を参考にしてください。

参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況

ばっくれてしまったときの対応

就活でばっくれはNGですが、万が一無断欠席してしまった場合は、すぐに電話で謝罪してください。電話での謝罪は、メールよりも誠意が伝わりやすく、企業側の心証を和らげられる場合があります。

電話では、連絡できなかった具体的な理由を正直に伝え、深く反省している旨を伝えましょう。言い訳がましくならないよう、簡潔にまとめることが重要です。

ばっくれてしまったときの電話例文

就活生:お忙しいところ恐れ入ります。本日13時に面接のお約束をしていた△△大学の氏名と申します。

企業担当者:はい、どうされましたか?

就活生:この度は、無断で欠席してしまい、大変申し訳ございませんでした。体調不良により、連絡を差し上げることができませんでした。貴重なお時間をいただきながら、ご迷惑をお掛けしたこと、深くお詫び申し上げます。

企業担当者:そうでしたか。ご連絡がなかったので、心配しておりました。

就活生:ご心配をお掛けし、重ねてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。今後は二度とこのようなことがないよう、十分に注意いたします。今回の件では、選考辞退という形でも甘んじて受け入れます。改めて、この度は誠に申し訳ございませんでした。

電話がつながらない場合はメールを送る

企業の営業時間外だったり、電話を掛けても担当者が不在だったりした場合は、取り急ぎメールで謝罪の連絡を入れます。以下の例文を参考に、お詫びを簡潔に伝えましょう。

件名:【無断欠席のお詫び】△△大学 氏名(本日14時の面接)

本文
△△株式会社
人事部 山田様

お世話になっております。本日14時から面接のお約束をしていた△△大学の氏名です。

この度は、無断で面接を欠席してしまい、誠に申し訳ございませんでした。
体調不良により、ご連絡を差し上げることができませんでした。

大変貴重なお時間をいただきながら、私の不手際により多大なご迷惑をお掛けしたこと、深くお詫び申し上げます。

誠に恐縮ではございますが、今回の選考は辞退させていただきたく存じます。
このような事態を招き、重ねてお詫び申し上げます。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
氏名
△△大学△△学部△△学科
電話番号:△△
メールアドレス:△△
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

就活でのメールの書き方については、「就活メールで好感度アップ!好印象につながる書き方や返信方法を例文とともに解説」の記事をご参照ください。

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就活でばっくれてはいけない8つの理由

就活でばっくれてしまうと、印象が悪くなり、自分だけではなく大学や先輩社員の評価を下げる可能性があります。ばっくれてはいけない理由を解説するので、参考にしてください。

1.再応募できなくなる

説明会や面接をばっくれた企業には、基本的に再応募ができません。「やっぱり選考に参加したい」と思っても、難しいことは覚えておきましょう。

また、企業によっては無断欠席のデータが残ることもあります。この場合、新卒採用に限らず、将来の中途採用の際にも影響が及びかねません。

たとえば、現在は志望度が低い企業でも、数年後に興味や価値観が変化し、魅力的な就職先になることも。しかし、過去のばっくれが原因で、選考に通過できないリスクがあります。

ばっくれは、将来の選択肢を狭める行為であることを認識しておきましょう。

2.関連会社に情報共有される可能性がある

ばっくれによって、応募先の企業だけでなく、親会社やグループ会社の選考に悪影響が出るケースもあるので気をつけてください。採用担当者が複数の企業の選考を担当していたり、企業間で情報が共有されたりすることがあるためです。

場合によっては、取引先の企業の選考に支障が出たり、業界内で自分の評判が下がったりするリスクも否定できません。就活では、企業間につながりがあることを意識し、どの企業に対しても誠実な対応を心掛けることが重要です。

社会に出てばっくれた企業と関わることもある

就活でばっくれた企業と、社会に出てから接点を持つ可能性もあります。たとえば、別の会社に入社して仕事をする場合、取引先がばっくれた企業だとやりづらさを感じたり、仕事に影響が及んだりすることもあるでしょう。

社会人になったあとの長いキャリアを考え、ばっくれず真面目に就活に取り組むことが大切です。

3.大学や研究室の信用を下げる

就活でのばっくれは自分だけではなく、大学や学部、所属している研究室などの評判を下げることにもつながります。

ほかの就活生や後輩が選考を受けたときに、「ばっくれた学生の大学だ」と思われることもあるでしょう。自分のせいで、ほかの就活生にまで影響を与えることを考えなければいけません。

また、学校推薦の場合は、翌年度から推薦枠がなくなってしまうこともあります。推薦枠で応募する際は、その大学の看板を背負っていることを忘れず、中途半端な気持ちで選考に参加しないようにしましょう。

4.OB・OG訪問した先輩の評判が落ちる

OB・OG訪問をした場合、ばっくれが原因で先輩に迷惑が掛かってしまう可能性もあります。仕事の合間をぬって、後輩のためにわざわざ時間を作ってくれた先輩のためにも、ばっくれはNGです。

OBやOGの方は、採用担当者に就活生を推薦することがあります。推薦した就活生が説明会や面接をばっくれると、以下のような影響があるでしょう。

・OB・OGの方に恥をかかせてしまう
・OB・OGの方の社内評価が下がる
・後輩のOB・OG訪問の機会がなくなる

連絡なしに説明会や面接をキャンセルすることで、今まで親身にサポートしてくれた方に迷惑を掛けてしまうことを忘れてはいけません。

5.逃げ癖がついてしまう

一度ばっくれてしまうと、別の機会でも「無断欠席しても大丈夫だろう」と考え、就活から逃げてしまう恐れがあります。ばっくれへの抵抗がなくなり、無断欠席を繰り返してしまうかもしれません。

ばっくれが習慣化してしまうと、そのぶん企業の選択肢が狭まったり、選考のチャンスを逃したりしてしまいます。就活がスムーズにいかず、内定が獲得できないこともあるでしょう。「あのとき面接に参加しておけばよかった」と思っても取り返しはつきません。

ばっくれ癖をつけないためにも、責任のある行動を意識することが大切です。

6.選考経験を積めない

面接をばっくれることは、貴重な選考経験の機会を無駄にしてしまうことを意味します。たとえ第一志望ではない企業であっても、面接経験を積むことは就活を成功させるうえで非常に重要です。
面接の経験を積むことで得られるメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

・本番の空気感に慣れられる
・質問の対応力が上がる
・緊張をコントロールしやすくなる
・人前で話すことに自信がつく

志望企業の内定を獲得するには、事前に面接の経験を積んでおくのが望ましいでしょう。志望度が低い企業の面接も、本命企業の選考に向けての対策だと考え、ばっくれずに参加してください。

面接の当日キャンセルについては、「面接の当日キャンセルは大丈夫?辞退理由を電話・メールで伝える方法を解説」の記事で紹介しています。ぜひ、ご参照ください。

7.新たな発見のチャンスを失う

説明会や面接をばっくれると、思わぬ発見や気づきを得られるチャンスを逃してしまいかねません。説明会や面接では、Webサイトや本からは得られないリアルな情報に触れることができます。

たとえば、気が進まない面接でも、採用担当者と話してみると興味が湧いたり、志望度が上がったりするかもしれません。

ばっくれようとしている説明会や面接が、企業との運命の出会いとなる可能性も十分あります。安易にばっくれることで、自分自身の可能性を狭めることにもなるでしょう。

8.就職エージェントの求人紹介がなくなるリスクがある

就職エージェントを活用しながら就活を進めている場合、ばっくれで信用を失うと、求人紹介がなくなってしまいかねません。

就職エージェントは、普段から企業と信頼関係を築いたうえで、信用できる就活生を企業側に紹介しています。紹介した就活生がばっくれてしまうと、就職エージェントが企業からの信頼を失い、紹介枠が減少したり、ほかの就活生の選考に影響が出たりすることもあるでしょう。

そのため、一度でもばっくれた経験がある就活生は、就職エージェントから求人紹介を断られてしまう恐れがあります。

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就活でばっくれたくなる6つの理由

就活中は、説明会や面接をばっくれたくなることもあるでしょう。ここでは、「ばっくれたい」と思う理由を紹介します。自分の状況と照らし合わせてみてください。

1.就活のモチベーションが低い

就活に対するモチベーションが下がっていると、企業への連絡や準備、説明会や面接への参加が億劫になり、「ばっくれても良いや」と考えてしまうことがあります。就活へのモチベーションが下がる主な原因は、以下のとおりです。

・度重なる不合格で自信を失っている
・就活が長期化して疲れが溜まっている
・進路に迷いや不安がある
・内定を獲得した友人と比べてしまう

たとえば、何度も不合格になったり、自分だけ内定が出なかったりすると「どうせ落ちるだろう」と考え、ばっくれてしまう可能性があります。

2.志望度が低い

応募した企業への志望度が低い場合、説明会や面接に行く意欲が湧かず、ばっくれたい気持ちが生まれることがあるでしょう。たとえば、第一志望ではない企業やとりあえず応募した企業の場合、「時間を使うのがもったいない」「将来への影響は少ないだろう」と考えてしまいがちです。

3.選考に受かる自信がない

選考に受かる自信がなく、ばっくれたいと考えるケースもあるでしょう。準備不足だったり、不採用が続いていたりすると「受からないから、行っても仕方ない」「質疑応答で恥をかきそう」などと感じ、面接の場に行くことを避けたくなる可能性があります。

4.面倒くさくなった

会場に行くのが面倒くさくなることも、就活をばっくれたくなる理由の一つです。説明会や面接は、準備や移動、待ち時間など想像以上に手間が掛かります。
特に、雨が降っていたり、会場が家から遠かったりすると「面倒くさい」と感じ、ばっくれの選択肢が頭によぎることもあるでしょう。

就活を面倒に感じる原因は、「就活がめんどくさいと感じる人へ!原因を分析して効率良く進める方法を解説」でご確認ください。

5.約束を忘れていた

参加する意思はあったものの、うっかりして約束を忘れてしまうケースもあります。就活中は複数の企業の選考を並行して受けたり、学業と両立したりとスケジュール管理が難しくなることも珍しくありません。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書」によると、2024年度の調査で就活生が採用面接を受けた数は、以下の表のとおりでした。

2024年度就活生が採用面接を受けた数のイメージ

引用:「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 調査結果 報告書(p.71)採用面接を受けた企業数 全体

調査結果によると、採用面接を受けた数は、「1~4社」と並び、「5~9社」「10~19社」も約3割に上っています。また、20社以上の面接を受けた就活生も12.5%いました。

複数社の選考を受けている場合、スケジュール管理が難しくなり、意図せず無断欠席してしまうこともあると考えられます。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

6.時間に間に合わない

寝坊やスケジュール管理のミスにより、遅刻が確実な状況に陥った場合、ばっくれを考えてしまうこともあるでしょう。

就活で遅刻すると、選考に影響する可能性があります。「遅刻して選考で落ちるなら、行かなくても良い」と思う人もいるでしょう。また、「遅刻して怒られたくない」「遅刻の連絡をするのが気まずい」などと感じる場合もあります。

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就活でばっくれないための対策5選

先述したように、就活でのばっくれは、企業との信頼関係を壊すだけでなく、自身のキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、ばっくれを防ぐための効果的な対策を紹介するので、ぜひご覧ください。

1.自分に合った企業を見極めて応募する

就活でばっくれを防ぐために重要な対策の一つは、自分に合った企業を見極めて応募することです。「働きたい」と思う企業に絞ってエントリーすることで、「説明会に行きたくない」「面接が面倒くさい」などの気持ちが湧きにくくなります。

自分に合う企業を探すには、自己分析と企業研究を徹底することが大切です。自己分析を通して働くうえでの価値観や仕事に活かせる強みを把握したうえで、企業研究で事業内容やビジョンなどを知り、自分に合った企業を探しましょう。

自分に合う企業を見つける方法は、「就職先の決め方は?自分に合う企業を見つけるステップとポイントを解説」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

2.スケジュール管理を怠らない

就活中は、説明会やインターンシップ、エントリーシート提出、面接などさまざまなイベントの期日に迫られるため、スケジュール管理が必須です。以下を参考に、自分に合ったスケジュール管理の方法を見つけてください。

・就活用の手帳やカレンダーアプリを活用する
・リマインダーを設定する
・日曜日に1週間のスケジュールを見直す
・前日に次の日のスケジュールを確認する

スケジュール管理を徹底してダブルブッキングやうっかり忘れを防ぐことで、ばっくれを回避できるでしょう。

3.面接対策を行う

「選考に受かる自信がない」という理由でばっくれるのを避けるため、しっかりと選考の準備をして自信をつけることが大切です。自己分析や企業研究を徹底し、想定される質問への回答を準備することで、当日への不安を軽減できます。

また、模擬面接を行うのも効果的です。大学のキャリアセンターや就職エージェントを活用し、実際の面接形式で練習を重ねることで、本番の緊張感を和らげましょう。

完璧を目指し過ぎないことも大切

準備は大切ですが、完璧を目指し過ぎないことも大切。準備段階で疲弊し過ぎたり、「まだ完璧ではない」と自信をなくしたりした結果、本番でばっくれてしまうと本末転倒です。

面接は、人柄や考え方を伝える場であり、完璧な回答や立ち振る舞いを披露する場ではありません。自分なりに「やれることはやった」と思えたら、あとは自信をもって本番に臨みましょう。

4.遅刻しないように準備を整える

「今から行っても遅刻してしまう」という状況を防ぐため、遅刻しないように準備を整えることは就活の基本です。特に、初めて行く会場やWeb面接など、トラブルが起こりやすい場面では、以下のように入念な準備が欠かせません。

・会場までの交通ルートや所要時間を確認する
・30分前には会場近くに到着できるように出発する
・Web面接の場合は接続やカメラ、マイクの状態を確認する

余裕をもって面接を受けられるように準備すると、土壇場で「ばっくれたい」と思うことが減るでしょう。

遅刻しそうになったらすぐ連絡を

万が一、体調不良や交通機関の乱れなどで遅刻しそうになったらすぐ企業に連絡をしてください。正当な理由がある場合もばっくれるのは厳禁です。状況が判明した時点で、企業に電話で正直に状況を伝えて謝罪し、指示を仰ぎましょう。

誠意ある対応を心掛けることで、真面目さや入社意欲を伝えるチャンスにもなり得ます。

5.頑張った自分へのご褒美を決める

就活のモチベーション低下を防ぎ、説明会や面接への参加意欲をキープするために、自分へのご褒美を決めましょう。就活は長期戦であり、ときには心身に疲れを感じることもあります。

頑張った自分へのご褒美を決めることで、「△△のために頑張ろう」というモチベーションが生まれ、粘り強く就活を続ける力が湧いてくるでしょう。

就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事では、就活の悩みと対処法を紹介しています。「就活が辛い」「選考が進まない」など悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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就活でばっくれずに辞退する方法と例文

やむを得ず説明会や面接を辞退するときは、すみやかに企業に連絡することが大切です。ここでは、辞退する際の適切な連絡方法を紹介します。企業と良好な関係を保つため、誠実な対応を心掛けましょう。

辞退を決めたらすぐに連絡する

辞退を決断したら、可能な限り早く採用担当者に連絡してください。予定が決まっている場合、採用担当者や面接官はスケジュールを空けてくれています。連絡が遅れるほど企業側に迷惑を掛けるので、早めに伝えることが大切です。

連絡するときのポイントは、誠意をもって対応すること。辞退する旨と謝罪の言葉を伝えたうえで、「他社で内定が決まった」「家庭の事情で就活を辞めることにした」など、企業側が納得できる理由をはっきりと伝えましょう。

予定が迫っている場合は電話で連絡する

辞退の連絡が前日や当日になってしまった場合は、電話で連絡してください。電話での辞退は、確実に相手に情報が届き、より誠意が伝わりやすいというメリットがあります。

ただし、電話を掛ける時間帯には注意が必要です。始業・終業間近の忙しい時間帯や昼休みは避け、日中の電話がとりやすい時間帯を選びましょう。電話がつながったら大学名と名前を伝え、担当者に辞退する旨を説明してください。

電話で辞退するときの例文

就活生:お忙しいところ失礼いたします。△△大学の氏名と申します。面接の件でご連絡させていただいたのですが、担当者の△△様はいらっしゃいますか?

企業担当者:代わりました、△△です。

就活生:△月△日△時から面接予定の△△大学、氏名と申します。お忙しいところ失礼いたします。今お時間大丈夫でしょうか?

企業担当者:はい、大丈夫ですよ。どうされましたか?

就活生:この度は面接の機会をくださり、ありがとうございます。誠に勝手なお願いで大変恐縮ですが、他社から内定をいただいたため、面接を辞退させていただきたくご連絡させていただきました。お忙しいなか、面接の時間を設けてくださったにもかかわらず、申し訳ありません。

企業担当者:そうですか、非常に残念ですがわかりました。それでは面接辞退ということで承諾いたします。

就活生:大変お手数をお掛けして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。

時間に余裕がある場合はメールで問題ない

次の選考までに時間的な余裕がある場合は、メールで辞退の連絡をしても問題ありません。

メールで連絡する場合は、件名を「【面接辞退のご連絡】△△大学 氏名」のように分かりやすくつけることが大切です。本文では、選考を辞退する旨を簡潔に述べます。企業に対するお詫びや感謝の気持ちも忘れず伝えるように心掛けましょう。

メールで辞退するときの例文

件名:【面接辞退のご連絡】△△大学 氏名

本文
株式会社△△
採用ご担当者様

お世話になっております。△月△日△時に面接予定の△△大学の氏名と申します。

誠に勝手ではありますが、他社で内定をいただいたため、面接を辞退させていただきたくご連絡させていただきました。
お忙しいなか、貴重な時間をいただいたにもかかわらず、誠に申し訳ありません。

最後になりましたが、貴社のますますのご活躍とご発展を心より祈念しております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
氏名
△△大学△△学部△△学科
電話番号:△△
メールアドレス:△△
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

面接辞退連絡はメールでも大丈夫?理由別の例文もご紹介」の記事では、メールで面接を辞退する場合の例文を紹介しているので、ぜひご一読ください。

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就活でばっくれたいほど辛いときの対処法

就活中は、肉体的にも精神的にも辛さを感じることがあります。就活をばっくれたいほど辛いと感じる場合は、無理せず適切に対処することが大切です。ここでは、就活が辛い場合の対処法を解説します。

1.休息の時間をもつ

「ばっくれたい」と感じるほど就活が辛い場合は、一度立ち止まって休息をとりましょう。心身の疲れがピークに達すると、冷静な判断や前向きな行動をとれなくなることがあります。具体的には、以下の方法を試してみてください。

・意識的に何もしない日を作る
・好きなことに没頭する
・しっかり睡眠時間を確保する

休息をとることで、再び就活に向き合うエネルギーを取り戻せる可能性があります。

2.原因と対処法を考える

休息をとって冷静になったら、なぜ就活をばっくれたいほど辛いのか、原因を考えてみましょう。「面接に何度も落ちて辛い」「会場で周りの就活生と比較してしまう」など、具体的な原因を洗い出します。

原因が分かったら、それに合わせて対処しましょう。面接に落ちる場合は模擬面接の機会を増やす、周りと比べてしまう場合は過去の自分と比べて成長した部分に焦点を当てるなど、具体的なアクションを起こしてみてください。

3.信頼できる人に相談する

ばっくれたいほど就活が辛い場合は、信頼できる人に相談するのも一つの手。相談相手としては、以下のような人が挙げられます。

・友人
・家族
・大学のキャリアセンターのスタッフ
・就職エージェントのキャリアアドバイザー

誰かに話すことで気持ちが軽くなったり、自分では見つけられなかった解決策を発見できたりすることもあるでしょう。

こころを壊さない就職活動~『不安』といかに向き合うべきか」の記事では、不安との向き合い方について、NPO法人メンタル・レスキュー協会理事長の下園さんからのアドバイスを紹介しています。就活に悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

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就活をばっくれたいと悩むあなたへ

就活中は「面接をばっくれたい」「もう嫌だ」と悩んでしまうこともあるでしょう。もし、就活が大変だと感じているなら、就職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。

就活のプロであるキャリアアドバイザーは、客観的な視点から状況に合わせてアドバイスしてくれます。悩みや不安を聞いてもらうことで、モチベーションが上がり、また就活を頑張ろうと思えることもあるでしょう。 

就職エージェントのキャリアチケットでは、キャリアアドバイザーが1対1で就活の不安や悩みの相談に応じます。求人紹介や面接対策も実施しているので、「自分に合う企業が見つからない」「面接に自信がない」とお悩みの方も、一度ご相談ください。

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就活のばっくれに関する疑問

ここでは、就活のばっくれに関してよくある疑問に回答します。「ばっくれても大丈夫?」「無断欠席するとどうなる?」など不安な方は、ぜひ参考にしてください。

Q.就活で無断欠席するリスクは?

A.企業側から信用を失い、今後の選考で不利になるリスクがあります。また、大学やOB・OG訪問に対応してもらった先輩に迷惑を掛けることも。さらに、社会人になってから無断欠席した企業と関わることになり、仕事に影響が及ぶ可能性も否定できません。

就活では無断欠席を避け、どうしても参加できないときは辞退の連絡をするのがマナーです。

Q.面接をばっくれると損害賠償請求される?

A.一般的に、損害賠償を請求される可能性は低いと考えられます。しかし、「採用担当者が面接のために特別な準備をしていた」「交通費や宿泊費が支給されていた」など、企業側に実損が発生した場合は、損害賠償請求につながる可能性は否定できません。

就活ではばっくれを避け、予期せぬトラブルを予防しましょう。

Q.就活をばっくれると企業から電話が掛かってくる?

A.安否や辞退の意志を確認するために、ばっくれた企業から電話が掛かってくることがあります。電話が掛かってきたら、誠意をもって謝罪し、ばっくれた理由を簡潔に説明しましょう。

説明会を無断欠席してしまったら?就活への影響や謝罪方法を解説」の記事では、説明会を無断欠席してしまった場合の謝罪方法を紹介しているので、参考にしてみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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