内定獲得できない人の特徴8選!選考を進めるための対処法やNG行動を解説

このページのまとめ

  • 内定獲得できない人の特徴は、自己分析や企業研究が不足し適切な対策できていない
  • 内定獲得できないときは周りに左右されることなく、最後まで諦めないことが重要
  • 内定獲得が難しい場合、就職浪人として再就職を目指したり資格を取得したりするのも手

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就活を進めるなかで、なかなか内定が獲得できずに不安になったり焦ったりする方もいるでしょう。内定獲得するためには、まず原因を特定することが大切です。適切な対策を講じることで、選考を進めやすくなるでしょう。

この記事では、内定獲得できない人にみられる特徴を解説します。また、内定獲得できずにつらいと感じるときの対処法や避けたい行動も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目 次

内定獲得できないと感じる人が知るべき就活事情

「自分だけ内定がもらえないのではないか」「就活がうまくいかない」と感じている就活生は、まず全体の就活事情を把握することが重要です。現状を知ることで、不安を和らげ、今後の対策を練るきっかけになるでしょう。

25卒の就職率は98.1%

なかなか内定を獲得できないと、「このまま就職できないのでは」と不安になることも。しかし、過度に不安になる必要はありません。

厚生労働省の「令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します(p.3)」で、2025年卒の大学や短期大学、高専、専修学校(専門課程)を合わせ就職率は98.1%と高い水準です。内定獲得が難しいと感じていても、最終的にはほとんどの学生が就職先を見つけていることがわかります。

ただし、就職率が高いからといって、誰もが希望の企業に入社できるわけではありません。「内定を獲得する(=就職する)」ことと、「志望企業へ内定を獲得する」ことは区別して考え、活動を続けることが大切です。まずは最終的な就職というゴールに向けて、焦らず戦略的に進めましょう。

就活における「内定」の意味は、「就活における内定とは?獲得から入社までの流れや採用との違いを解説」の記事で解説しています。

参照元
厚生労働省
令和7年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

内定を得られても就活を続ける人は49.7%いる

就職活動のゴールは、単に内定をもらうことではなく、自分が納得して入社することです。そのため、「内定をもらったから就活を終了する」というわけではありません。

キャリアチケットの調査をみると、内定を得た後も就職活動を継続している学生は、全体の49.7%。約半数の学生が就活を継続しているというデータがあります。

内定を得た後も就職活動を継続していたか。詳細は以下

内定を得た企業が必ずしも第一志望ではない、あるいは他の選択肢も検討したいと考えている学生が多数いることを示唆しています。内定後も就活を続ける主な理由は、以下のようにさまざまです。

内定後も就活を続ける主な理由。詳細は以下

納得いく結果を求めて活動を続けるのは珍しいことではありません。周りの内定状況に焦りを感じることもあるかもしれませんが、「納得のいく結果を得られていないのは自分だけではない」ということを理解し、必要以上に自分を責めるのは避けましょう。

参照元
キャリアチケット
2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(前編)

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内定獲得するのはいつから?現状を把握しよう

多くの企業が通年採用を導入しているものの、依然として主流なのは春から夏にかけての選考ピークです。政府は、正式な内定日を「卒業・修了年度の10月1日以降」と定めています。そのため、企業がそれ以前に採用の意向を伝え、学生がそれを受諾する段階を「内々定」と呼び、事実上の内定として扱われるのが一般的です。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」をもとに、学生が最初の内々定を得られる時期を確認してみましょう。

学生が最初の内々定を得られる時期。詳細は以下

引用元:「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査 4.内々定を受けた時期(p.8)

上記データでは、2月までに約3割、5月までに約8割、6月までに約9割の学生が、最初の内々定を受けていることがわかります。つまり、選考が解禁される時期から5月の時点では、約2割の学生がまだ内々定を得ていません。

そのため、4月や5月といった選考サイクルの前半に内定がないことで深く悩んでいるのであれば、それは時期尚早といえるでしょう。焦る気持ちはわかりますが、まずは現在の自分の状況が選考サイクルのどの段階にあるのかを冷静に把握することが大切です

本命の企業の選考がこれから始まる可能性や、まだ多くの企業が採用活動を続けている事実を知ることで、視野が広がり、取るべき次の行動が見えてくるでしょう。

就活のスケジュールは、「就活とは何か?内定を得るために必要な準備とステップ」の記事を参考にしてみてください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査

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内定獲得できない人にみられる特徴8選

内定獲得できないと周りの就活生と比較して焦りを感じたり、何を改善すれば良いのかわからなくなったりすることもあるでしょう。内定がなかなか決まらない就活生には、いくつかの共通する特徴があります。これらの特徴を把握し、対策を講じることは、内定獲得への近道となるでしょう。

1.自己分析ができていない

内定を獲得できない人にみられる特徴は、自己分析ができていない点です。自己分析ができていないと、「自分が本当に何をしたいのか」「どのような仕事や環境が合うのか」が明確になりません。

企業は、自社の理念や社風とマッチし、長期的に活躍できる人材を求める傾向があります。そのため、企業に対して一貫性のある志望動機や、入社後に貢献できる具体的な強みをアピールできないと、評価につながらないでしょう。

また、志望動機やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の内容に具体性が欠けると、採用担当者は、その学生が自社で働く明確な理由や、入社後にどのような活躍をするのかを想像しにくくなります。その結果、自分の強みや入社意欲が伝わりにくくなり、内定が遠ざかる原因となるでしょう。

2.業界・企業研究が足りていない

業界や企業に対する理解が浅いことも、内定が得られない就活生にありがちな特徴の一つです。特に、志望度の高い企業でも、表面的な情報しか知らずに選考に臨んでしまうケースが見られます。

企業は、自社の事業や文化を理解し、入社後に即戦力あるいは将来的に貢献してくれる意欲のある学生を求めるのが一般的です。研究が不十分だと、「なぜこの業界なのか」「なぜ数ある企業のなかでこの会社でなければならないのか」という質問に対して、説得力のある回答ができません。

企業研究が足りていないと判断されると、「入社意欲が低い」「他社でも良いのでは」と見なされ、採用に至らないでしょう。

3.競争率が高い大手・有名企業ばかり受けている

内定を獲得できない就活生にありがちなパターンの一つとして、応募先を人気が高い大手企業や有名企業に集中させている点が挙げられます。大手・有名企業は「業績が安定している」「福利厚生が充実している」といった理由から人気が集まり、応募が殺到し競争率が高くなりがちです。

その結果、応募者が増えるほど選抜は厳しくなり、内定を得られる確率は低くなるでしょう。

長期的に内定が出ない状況が続くと、自信を失い、やがてモチベーションの低下にもつながる恐れもあります。安定性やブランド力に惹かれる気持ちは理解できますが、選択肢を限定することは内定獲得のチャンスを自ら狭めてしまうでしょう。

4.選考に落ちた失敗を次に活かせていない

不採用になった経験をただの失敗として終わらせてしまい、次の選考に活かす改善ができていないことも、内定が出ない就活生の特徴といえます。選考結果は、自己成長の貴重な機会と捉えることが大切です

不採用の原因を分析し、改善点を見つけ出す作業を怠ると、同じ失敗を繰り返すことになります。選考のプロセスは企業によってさまざまですが、自己PRや志望動機の伝え方、面接での立ち振る舞いなど、共通して改善できる点は多いはずです。落ちた事実だけを受け止め、具体的な対策を講じない限り、内定に近づくことは難しいでしょう。

5.行動力が足りずチャンスを得る機会が少ない

内定獲得できない背景には、情報収集や企業への応募といった行動量が不足している現状があります。就活におけるチャンスは、自ら行動することでしか得られません。たとえば、インターンシップへの参加やOB・OG訪問、合同企業説明会への参加などは、企業への理解を深め、選考でアピールできる材料を得られる貴重な機会です。

これらの機会を逃してしまうと、選考を有利に進めるための企業理解やアピール材料を得られず、積極的に行動しているほかの就活生に差をつけられてしまいます。結果として、内定へのチャンスを遠ざけてしまうでしょう。

6.面接対策ができていない

選考の最終関門となる面接の対策が不十分なことも、内定が遠のく原因となります。どれだけ優れたES(エントリーシート)や履歴書を作成しても、面接で実力を発揮できなければ、書類選考を突破した意味がありません。

面接では、コミュニケーション能力や入社意欲、企業文化とのマッチ度など、多角的な要素が総合的に評価されます。対策不足のまま本番に臨むと、質問の意図を汲み取れず的外れな回答をしてしまったり、過度の緊張で言葉に詰まったりするでしょう。

その結果、面接官に自分の魅力やポテンシャルが伝わりません。適切な評価を得られなければ、内定を獲得するのは難しくなるでしょう。

面接に苦手意識をもつ就活生は多いようです。

就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事では、就活によくある悩みと対処法を解説しているのでチェックしてみてください。

7.明確な志望動機やキャリアビジョンをもっていない

「なんとなく良さそう」といった曖昧な理由で企業を選んでしまい、明確な志望動機や将来のキャリアビジョンが示せないことも、不採用の一因となるでしょう。企業は、入社後も高いモチベーションを維持し、長期的に貢献してくれる人材を求めます。

なぜなら、明確な志望動機は、その企業でなければならない必然性や入社意欲の高さを証明するからです。また、キャリアビジョンを示すことで、入社後の活躍イメージとあなたの成長意欲を面接官にアピールできます。

これらが不明確だと、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と企業側に懸念されてしまい、結果的に内定につながりにくくなるでしょう。

8.応募書類の完成度が低い

履歴書やエントリーシート(ES)といった応募書類の完成度が低いことも、選考突破を難しくする大きな要因の一つです。書類選考は、応募者の第一印象を決め、応募者を絞り込む重要なステップといえるでしょう。

「誤字脱字が多い」「文章が論理的ではない」「質問の意図に沿った回答ができていない」といった完成度の低い書類は、「入社意欲が低い」「仕事が雑」といったネガティブな印象を採用担当者に与えてしまいます。その結果、選考の初期段階で不採用となり、面接に進むことが難しくなるでしょう。

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内定獲得に向けてつらい気持ちを解消するための対処法

就活で内定がなかなか獲得できないと、「つらい」「自分はダメなのでは」と感じてしまう就活生は少なくありません。しかし、具体的な対処法をとることで、状況が改善する可能性があります。

以下で、内定獲得できず「つらい」と感じるときの対処法を5つ紹介するので、参考にしてみてください。

1.自己分析をやり直す

内定が取れないと感じたら、まずは自己分析をやり直すのがおすすめです。自己分析を深めることで自身の強みや経験を明確にし、あなたが志望企業に対してどのように貢献できるのかを具体的に伝えられるようになります。

また、自分が本当にやりたいことや好きなもの、価値観などについて自己分析し直すことで、「就活の軸」を再確認できるでしょう。就活の軸を見直すことは企業選びの基準や判断軸が明確になるため、志望動機や自己PRの内容、志望企業などの見直しにもつながります。結果として入社後のミスマッチを解消し、納得感のある就職に近づけるでしょう。

自己分析の方法は、「自己分析のやり方がわからない就活生へ|強みを見つけるための方法を解説!」の記事を参考にしてみてください。

2.業界・企業研究を徹底する

内定が得られないときは、業界・企業研究を徹底しましょう。業界・企業研究が不十分だと、企業が求める人物像と自分がアピールする内容がずれてしまい、不採用につながる可能性があります。

単に企業の事業内容を知るだけでなく、「なぜその業界を選ぶのか」という業界への深い理解と、「競合他社と比べて、なぜこの企業が良いのか」という企業への独自の視点をもつことが重要です

企業のWebサイトや採用ページはもちろん、IR情報、ニュースリリース、現場社員のインタビュー記事などを徹底的に読み込みましょう。この徹底的な研究が、面接での鋭い質問や熱意ある志望動機につながります。

3.客観的な意見を素直に受け入れる

内定が得られず、悩むときは客観的な意見を素直に受けれることが大切です。気持ちが沈むと、ネガティブ思考になるため改善策が見つかりにくくなるでしょう。

客観的な意見をもらい、改善策を見つけるための具体的な行動を紹介します。たとえば、OB・OG訪問をしたり、大学のキャリアセンターや就職エージェントなどに相談したりするのがおすすめです。以下でそれぞれ解説するので、自分に合った改善策を見つけましょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問をすることで自分が志望する会社で働くイメージがしやすくなり、モチベーションを上げられます。また、説明会やWebサイトからの情報だけでは得ることのできない情報もあるので、説得力のある志望動機を作成できるでしょう。

大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターでは、大学独自の求人情報や合同説明会を案内してくれるほか、キャリアカウンセラーに就活の相談できるサービスがあるでしょう。

大学によって内容は異なりますが、これらのサービスは就活における情報収集や専門的なアドバイスを受けられます。まずは一度足を運び、どのようなサービスがあるのかを確認し、積極的に活用してみましょう。

就職エージェント

就職エージェントは、個性やスキルに合った企業を紹介してくれる民間就活支援サービスです。一般的に、求人紹介のほか、履歴書・職務経歴書の添削や面接練習、条件交渉の代行なども行ってくれます。

求職者の個性やスキルに合った企業を紹介してくれるだけでなく、選考ごとにフィードバックを実施してくれることもメリットといえるでしょう。提供されるサービスや得意とする業界・職種がエージェントごとに異なるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

4.面接対策を見直す

内定まであと一歩という段階でつまずく場合、面接対策を見直す必要があります。せっかく書類選考を突破しても、面接であなたの魅力や論理性が伝わらなければ、内定にはつながりません。

まずは、面接での質問に対して「結論ファースト」で答えることができているかを確認してみましょう。次に、「なぜそう言えるのか」という具体的な根拠やエピソードがセットになっているかを見直します。

さらに、質問の意図を正確に理解し、的外れな回答になっていないか、話が長すぎないかなど、話し方や態度も含めて徹底的にチェックしましょう。できれば模擬面接を繰り返し行い、録画して自分の姿を客観的に見てみることをおすすめします

5.一時的に就活から離れてみる

精神的な疲労が溜まり、「つらい」という感情が強い場合、一時的に就活から離れてみることをおすすめします。張りつめた気持ちのまま就活を続けても、かえって効率が悪くなったり、本来のあなたらしさが発揮できなかったりするためです。

趣味に没頭する、友人と遊ぶ、旅行に行くなど、就活と関係ない活動を通じてリフレッシュする時間を確保してみてください。期間を決めて距離を置くことで新鮮な気持ちで就活に戻れれば、結果的に良いパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。

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内定が獲得できないときの避けたい行動

内定がなかなか獲得できないとき、不安や焦りから、つい間違った行動をとってしまう就活生は少なくありません。しかし、その行動が、さらに内定を遠ざけてしまう原因になる可能性があるので注意しましょう。

以下で、内定が獲得できないときの避けたい行動を解説するので、チェックしてみてください。

「どこでもいい」とやみくもにエントリーする

内定が得られないからといって、「どこでもいい」と諦めてやみくもにエントリーするのは避けましょう。「どこでもいい」と手当たり次第に企業にエントリーする行動は、一見すると積極的に動いているように見えるかもしれません。

しかし、志望度の低い企業へのエントリーは、十分な企業研究や自己分析が行われず、面接での志望動機や入社意欲が曖昧になりがちです。結果として、熱意が伝わりにくく、採用される可能性が低くなります。その結果、時間と労力だけがかかり、内定獲得にはつながらないという悪循環に陥ってしまうでしょう。

本当に重要なのはエントリー数ではなく、志望度の高い企業への質の高いエントリーです。立ち止まって、本当に自分が何をしたいのか、企業のどこに魅力を感じるのかを深掘りし、自分に合った企業を絞り込むことが、内定獲得への近道といえるでしょう

就活での「どこでもいい」から抜け出す方法は、「就活で『どこでもいい』が良くない理由とは?企業の選び方と抜け出すヒント」の記事を参考にしてみてください。

1人就活を続ける

1人就活を続けるのも、内定が獲得できないときの避けるべき行動の一例です。誰にも相談せずに就活を続けることは、精神的な負担が増大するだけでなく、客観的な失敗の原因や対策が見えにくくなるというデメリットがあります。

なぜなら、就職活動は、選考でのフィードバックや他者の客観的な視点を取り入れることで改善が進むものだからです。1人就活では、自分のやり方や考え方に固執してしまい、面接での受け答えやES(エントリーシート)の改善点がいつまでも不明なままになり、不安を共有する相手がいないため、ストレスが溜まりやすく、モチベーションの維持も難しくなるでしょう。

1人就活を脱するため、まずは大学のキャリアセンターや就職エージェントなど、客観的な意見をくれる場所を活用するのがおすすめです。また、友人や先輩との情報交換をして、他者の視点を取り入れ、多角的な対策を進めることが内定への近道となります。

就活が辛いと感じるときの対処法は、「就活がつらい・やめたい時の対処法は?失敗や不安を乗り越え成功に導くコツ」の記事を参考にしてみてください。

就活を諦めてしまう

就活がつらいと感じて、就職を諦めてしまうのも避けるのが望ましいでしょう。内定が獲得できない状況が続くと、心が折れてしまい、「もう就活を辞めたい」と感じることもあるかもしれません。

しかし、就活を諦めてしまうと新卒ではなく、既卒として就活を進めることになります。既卒の就活は「新卒枠」ではなく、「中途採用枠」になるのが基本です。

新卒は社会人経験がないため熱意やポテンシャルが評価されますが、中途採用では即戦力となるスキルや経験を重視されやすくなるので就活が難しくなる可能性があります。

もし、心身に影響が出ている場合は、一度就活から離れて休むことが大切です。たとえば、数週間、就活から離れてリフレッシュ期間を設け、自己分析や体力回復に努めるのも良いでしょう。

その後、「内定が取れない原因」を冷静に分析し、対策を練って再スタートすることが大切です。「完全に諦める」のではなく、「一時的に立ち止まる」という意識をもつようにしましょう。

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就活で内定獲得できないとどうなる?考えられる選択肢

就職活動で内定を獲得できないと、将来に不安を感じる人もいるでしょう。新卒として内定を得られなかった場合でも、就職できなくなるわけではないので焦る必要はありません。

以下で、就活で内定獲得できないときに考えられる選択肢を紹介します。それぞれの選択肢のメリット・デメリットを理解し、自身に合った道を選びましょう。

就職浪人になり「既卒」として就活を続ける

内定を獲得できなかった場合、卒業後に「就職浪人」として就職活動を続けるという選択肢があります。「内定を獲得できなかった」状況は、就職活動を行う学生の間で俗に「無い内定(ないないてい)」と呼ばれることも。新卒カードを一度は手放しますが、既卒枠で再度チャレンジすることで、納得のいく企業への入社を目指す方法です。

また、厚生労働省の「卒業後3年以内の既卒者は、『新卒枠』での応募受付を!」において、企業に向けて卒業後3年以内の既卒を「新卒扱い」として応募可能にすることを推奨しています。すべての企業が実施しているわけではありませんが、応募先企業によっては再度新卒と同じ条件で挑戦できる可能性があるので前向きに取り組んでみましょう。

無い内定に陥る原因と対策ポイントは、「無い内定とは?負のループに陥る8つの原因と対策ポイント」の記事をチェックしてみてください。

参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

フリーターとして働きながら再就職を目指す

卒業後に「フリーター」としてアルバイトをしながら、並行して就職活動を続けるという選択肢もあります。収入を得ながら就職活動ができるため、経済的な不安を軽減できるでしょう。

フリーターとしての活動しながら就活を目指す場合、ただ働くのではなく、希望する業界や職種に関連するアルバイトを選ぶことで、実務経験を積む機会とすることがおすすめです。たとえば、Web業界を目指すならWeb制作会社でアシスタントとして働くなど、具体的な職種での経験は、今後の就職活動で大きな強みにつながります。

ただし、フリーター期間が長くなると、企業側から就活時に計画性の無さや熱意の低さを懸念され、正社員としての就職難易度が上がる可能性があります。「△ヶ月フリーターをして△月までに就職する」など、具体的な期間と計画を立てて就活に集中的に取り組みましょう。

専門性を高めるために大学院へ進学する

就職活動に納得がいかなかった、あるいは研究職などの専門性の高い職種を目指したい場合は、「大学院への進学」も有効な選択肢となります。大学院に進学することで、学部時代よりも深い専門知識や研究スキルを身につけることが可能です。

大学院での学びは、特定の分野における高い専門性を求める企業への就職に役立つメリットがあります。特に技術職や研究開発職など、高度な知識が必要とされる分野で、将来性のあるキャリアを築きやすくなるでしょう。

ただし、学費の負担や、卒業が遅れることで就職時期に影響する点には注意が必要です。進学先を選ぶ際は、本当にその専門性がキャリアに役立つのか、よく検討しましょう。

就職できなかったときの選択肢は、「就職できなかったらどうする?今後の選択肢と内定を得るための対策」の記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。

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「内定が獲得できない」と不安を感じる方へ

内定が獲得できないときは、まずは原因を見つけることが大切です。応募書類に不備がないか、面接時の受け答えに問題がなかったかなど振り返って改善点を探してみましょう。

「内定獲得できない原因がわからない」「一人で進める自信がない」という方は、就職エージェントに相談するのがおすすめです。キャリアチケットでは、プロが一人ひとりに適したサポートを実施しています。

あなたに合った求人を紹介するので、納得の行く企業を見つけることが可能です。また、応募書類の添削や面接対策もサポートしているので、スムーズに内定獲得できるでしょう。

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内定が出ず悩む方によくある質問

ここでは、内定が獲得できずに悩む方によくある質問をQ&A形式で回答しています。

Q.新卒で内定獲得できないまま卒業するとどうなる?

A.新卒で内定が得られないまま卒業しても、決してキャリアが閉ざされるわけではありません。卒業後も「既卒」として新卒枠に応募できる企業はあるため、就職は可能です

新卒で就職できなくても諦めず、卒業後のブランク期間に、自己分析の深掘りや資格取得、アルバイトなどを通じて、次の就職活動に向けた具体的な行動を取り続けることが大切です。この経験を自己成長の機会と捉え、卒業後の活動を通して自身の価値を高めていきましょう。

Q.内定がもらえないのは「社会不適合者」だからですか?

A.内定がもらえないことを「社会不適合者」であると結びつける必要はありません。就職活動における内定は単に「現時点での企業とのマッチング」の結果に過ぎず、あなたがもっている個性や能力を評価してくれる企業にまだ出会えていないだけです。

選考に落ちる原因は、自己PRの伝え方や企業研究の不足、単純な運の要素などさまざまな要因が考えられます。自分を責めるのではなく、改善点を探し、自分を活かせる場所の探し方に焦点を当ててみましょう。

Q.「一生内定もらえないのでは」と不安で就活がつらいです…

A.就活がつらいと感じるときは、大学のキャリアセンターや就職エージェントなど就活のプロである第三者に相談するのがおすすめです。一人で悩みを抱え続けると視野が狭まり、具体的な改善点を見つけるのが難しくなります。

専門家へ相談することで、あなたの強みや弱みを客観的に整理でき、選考通過のための具体的な対策やあなたに合った企業の紹介といったサポートを受けられます。これにより、内定獲得への道筋が明確になり、不安を乗り越えて効率的に活動を進められるでしょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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