ESが通らないのはなぜ?10の理由と改善ポイントを就活のプロが解説

このページのまとめ

  • ESは応募者の人柄や熱意をチェックするためのもので、企業との相性が判断される
  • ESを書く際は企業の採用担当者を意識して、相手目線でまとめるのがポイント
  • ESの作成後は、第三者に添削を依頼したり日を空けて読み直したりすると磨きがかかる

ESが通らないのはなぜ?10の理由と改善ポイントを就活のプロが解説のイメージ

就職へのファーストステップであるESは、自分では納得いく仕上がりでも通らないケースが多いものです。作成にも時間がかかるため、ESに通らなくてイライラしたり落ち込んだりする人もいるでしょう。

この記事では、ESが通らない理由や改善ポイントをプロの就活アドバイザーが解説しています。ESのクオリティをさらに高める方法や魅力的なESの共通点も紹介しているので、ESがなかなか通らない人はぜひ参考にしてください。

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目 次

ESが通らない根本的な理由

ESがなかなか通らない際、最も見直してほしいことが「客観的に書かれているか」という点です。

応募する就活生側は「これで伝わる」と思って熱心に書いたとしても、採用担当目線では「自社とマッチしていない」と判断されて不合格になるケースは多いものです。

エントリーシートの選考を突破するためにも、読み手の立場を意識しましょう。企業の採用担当者は、1日に100通単位のESを確認することもあります。面接準備や各種連絡対応などの業務をこなしながら膨大な数をチェックする背景を踏まえると、就活生が書いたESはサッと流し読みされることが多く、じっくり読んでもらえる機会が少ないことも。

就職活動においてエントリーシートの選考をクリアするには、一目見ただけで内容が頭に入り、自社にマッチしていそうだと思われる内容に仕上げる必要があるのです。

企業の採用担当者が就活生のエントリーシートから判断していることは以下が挙げられます。

・応募者に熱意はある
・自社のことを理解しているか
・アピールポイントが明確になっているか

エントリーシートの選考は、就活生をざっくりとふるいにかける役割があるため、面接に呼んで詳しく話を聞きたいと思わせられるかがポイントになります。企業側の意図や判断するポイントを踏まえて、エントリーシートの記載内容をブラッシュアップさせることが大切です。

「ESの書き方がわからない」「書類選考で落ちてしまう」と悩んでいる就活生は、アピールポイントは明確になっているか、アピールポイントは志望企業が求める人物像にマッチしているかなどを考えて改めて自分のESを見直してみましょう。

好印象を与えるESの書き方は「通過するエントリーシートの書き方は?例文付きでポイントを解説」をご覧ください。

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ESが通らない具体的な10の理由

ESが通らない理由には、企業の求める人物像に合っていなかったり、説得力がなかったりなどの理由があります。なぜESが通らないのかについて解説するので参考にしてください。

1.自己PRが企業の求める人物とマッチしていない

自己PRが企業の求める人物像に合致しているかは、ES突破で重要な項目です。自己PRはどの企業でも聞かれる質問になるので、必ず対策しておきましょう。

たとえば、積極的に行動できる人材を求める企業に対して「慎重に行動できることが強み」というアピールは、効果的とはいえないでしょう。また、ほかの就活生と自己PRが被ることを恐れて、企業が求める人物像とは関係のない強みをアピールしてしまう就活生も多くいます。

エントリーシートの選考に突破するためには、採用担当者から「話を詳しく聞いてみたい」と思ってもらう必要があります。つまり、企業にとって、自分を採用するメリットがどれほどあるか伝えられるかがポイントです。

自分の適性に合わない企業を受けている

自分の適性に合わない企業を受けている場合も、ES通過は難しくなります。自分の強みが企業や仕事内容で活かせるかどうか考えてみてください。

適性があっているか確認するためには、自己分析と企業研究が大切です。自己分析で自分の強みを正しく理解できているか見直してみましょう。

また、企業研究を行い、企業が求める人物像を正しく捉えられているか確かめるのも大事です。ESが通らない場合は、自分の適性に合う企業に応募できているか見直してみましょう。

2.最初の一文にインパクトがない

最初の一文にインパクトがない場合も、印象に残らずESが通過できません。結論がハッキリと書かれた内容でないと、「結局何が言いたいかわからない」と思われてしまいます。

たとえば、「私は、大勢の人を巻き込みながら物事を成し遂げる責任感があります」のように、一捻り加えるのがポイントです。「責任感があります」だけではありきたりであり、印象には残らないでしょう。

ほかの就活生と被りそうな内容ほど、最初の一文で印象に残すことを意識してください。

3.質問に正しく答えられていない

ESの質問に対し、意図を汲み取って正しく答えられていない場合も、通過できない確率が上がってしまいます。就活生の価値観や仕事への適性だけでなく、文章の読解力やテキストでのコミュニケーション能力といった基礎的なスキルもチェックしているからです。

的を得ていない回答をしてしまうと、「報連相すら難しいかもしれない」などの印象を与えかねません。ESを書き終えたら、「質問に対する回答としてズレがないか」という視点で読み返しましょう。

4.抽象的な言葉が多く内容が浅い

エントリーシートの回答内容は、抽象的な言葉が多くなるほど浅くなり、通過率も下がる傾向です。

採用担当者はESの内容から自社にマッチしているか判断しているため、抽象的な内容では就活生のイメージを掴みづらく、人物像の判断が難しくなってしまいます。抽象度の高い言葉はさらに掘り下げて、具体的な表現に変えられないか考えてみましょう。

たとえば、「この経験から、強みの協調性を活かして貴社に貢献いたします。」とするよりも、「この経験から、強みの協調性を活かし、ヒヤリングを行いながら事務処理におけるトラブルを減らせるよう貢献したいと考えています。」など、具体的に説明することで、説得力のあるESが完成し、採用担当者もイメージしやすくなります。

5.説明が不足している

説明が不足しているESも、評価を下げてしまいます。具体的な説明ができているかを見直しましょう。

たとえば、「サークルの中心メンバーとして100人を束ねてきた経験から、リーダーシップ能力が身についた」という経験があったとします。しかし、リーダーシップ能力が身についた背景(具体例)がなければ、説得力のない説明になってしまうでしょう。

論理的で説得力のある文章を書くために、PREP法を使うのがおすすめです。

・Point(結論)
・Reason(理由)
・Example(具体例)
・Point(結論)

結論と理由だけでなく「具体例」を追加して説明が不足しないようにしてみてください。

6.志望動機に納得感がない

志望動機に納得感がない場合も、ESは通過できません。具体的には以下の内容を盛り込むと納得感が増すでしょう。

・働くうえで大事にしたいこと
・なぜ大事にしたいのか
・企業に惹かれた点
・どのように活躍・貢献したいか

なお、志望動機にありがちなのが、「企業の魅力」ばかりを並べてしまうパターンです。企業の魅力はほかの就活生も似たような内容を書くため差別化できません。

エントリーシートに志望動機を書く際は、上記のポイントを踏まえつつ、書類全体を通じて自分らしさが伝わるようにまとめましょう。志望動機の書き方は「ESに400字の志望動機をまとめるコツは?文章の構成や例文を解説」もご覧ください。

7.回答に一貫性がない

ESの回答に一貫性がない場合も、評価を下げてしまいます。質問内容で矛盾していないか確かめましょう。

たとえば、自己PRで「継続力」をアピールしているのに、短所で「飽きっぽい」と伝えると矛盾しています。どのような人物なのかがわからず評価にはつながらないでしょう。ES全体を見て、矛盾した内容がないか確認するようにしてください。

8.空欄がある

ESに空欄があるのはNGです。「すべての項目を埋められない=入社の熱意が低い」などと捉えられる可能性もあるため、空欄のまま提出するのは避けてください。

ESを通して自分の強みや企業でどれほど活躍できるかをアピールするためにも、質問に対してはすべて回答しましょう。もし、取得している資格がなく、資格欄に記載することがない場合は、空欄にしたり斜線を引いたりせずに「取得している資格はありません」または、「現在△△の資格取得に向けて勉強中です」など、丁寧な回答を心がけてください。

9.誤字脱字がある

誤字脱字は採用担当者の評価が下がるため気をつけてください。内容に不備があると「いい加減な人かもしれない」「本気で志望していないかもしれない」などと認識される可能性もあります。

ESができあがったら、何度も確認したり第三者に添削してもらったりしましょう。また、誤字脱字だけでなく、文章に不自然な表現がないか、内容は筋が通っているかも確認してください。

エントリーシートは、採用担当者があなたの人間性や人柄を初めて知る重要な書類です。書き方を確認し、好評価を得られるものを作成しましょう。エントリーシートの書き方についておさらいしたい方は、「履歴書と違うの?エントリーシートの書き方を知ろう」をご覧ください。

10.倍率が高い企業ばかり提出している

倍率が高い企業ばかり狙っていると、なかなかESは通りません。人気企業は応募する学生が多く、レベルも高くなっているからです。

ES通過率をあげるには、企業規模や知名度に関わらず応募するのがコツです。仕事内容や企業風土が自分に合うかどうかを基準に、より多くの企業にエントリーしてみましょう。

エントリーシートの提出数が少ないのも理由のひとつ

エントリーシートの提出数が少なく、ESが通らないと感じている場合もあります。提出数を増やさないと通過数も増えないことを知っておきましょう。

公益社団法人全国求人情報協会の「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、書類選考を受けた企業数の平均は10.1社でした。その後、最終面接に進めたのは平均4.3社、内定を得たのは2.3社です。

エントリーシートを提出して、最終面接まで進めるのは約半分。内定まで考えると5分の1程度です。エントリーシートの提出が少ないと、内定まで届くのは難しいことがわかるでしょう。

エントリーシートで選考を突破するためには、提出数も必要になります。まずはエントリー数を増やして、選考通過のチャンスを獲得できるように動いてください。

参照元
公益社団法人全国求人情報協会
2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査

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魅力的なESの共通点

魅力的なESには共通点があります。ここでは、特に顕著な2点について解説するので、作成したESが以下の共通点と一致するか確かめてみてください。

企業が求める人物像に合わせてアピールできている

魅力的なESに共通しているのが、企業が求める人物像を的確に捉えている点です。

・相手目線を徹底した文章構成になっている
・企業が求める人物像を満たす強みを備えていることをアピールできている
・自分を採用するメリットを提示できている

企業が求めるのは、長期間にわたって自社で活躍してくれる人材であることに変わりありません。その点を踏まえて志望動機や自己PRなどを作成することが重要です。

そのなかで、各企業が打ち出す採用方針をリサーチして自分の魅せ方を合わせられる就活生は、ESの通過率が高い傾向です。自分がアピールしたいポイントを書くのではなく、企業目線で求められる内容を盛り込む意識を持ちましょう。

自分らしさが伝わるオリジナリティがある

エントリーシートには、自分らしさが伝わるオリジナリティが必要です。ESが通らない理由で解説したように、具体性がなく抽象的で浅い内容では採用担当者の印象に残りません。

ほかの就活生と差別化し、好印象を残すためにも、自分らしさの演出・オリジナリティが欠かせないのです。

ESにオリジナリティを出すには、過去の経験・エピソードを盛り込むのが最も手軽かつ誰でも実践できるため、ほかの就活生でも書ける内容になっていないか改めて確認しましょう。

ESの例文は「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」を参考にしてください。

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「ESが通らない」を乗り越えるための10のポイント

ESが通らない理由の対策をそれぞれ紹介します。書類選考に通過できないことには必ず原因があるため、以下の内容を踏まえて作成したエントリーシートを見直してみてください。

1.企業や業界の研究を入念に行う

エントリーシートの通過率を高めるためには、入念な企業・業界研究が欠かせません。ESは企業目線で内容をまとめる必要があり、求める人物像にマッチする人材であることを魅力的に伝えられるかどうかがポイントです。

企業研究するほどアピールすべきポイントが見つかりやすく、志望動機や自己PRをより魅力的な内容にまとめられるでしょう。応募するすべての企業を入念にリサーチするのは大変な作業ですが、選考が進んで面接を受ける際にも役立つため、時間をかけて損することはないはずです。

企業研究は、就職活動が本格的にスタートする前からでもできます。ギリギリになって企業・業界研究が疎かになってしまわないよう、事前に少しずつ進めておきましょう。

他社にも言えることは書かない

エントリーシートに記載する内容は、他社にも当てはまるものではなく、応募企業だからこそといえる差別化を意識するのがポイントです。企業は、競合他社ではなく自社を志望する理由を知りたいと考えています。

差別化できていない場合、抽象的で誰でも書ける浅いものになってしまうでしょう。企業研究を行い、競合他者と比べてどのような違いがあるのか、よい点と悪い点を書き出してみましょう。

2.文章構成の型を使う

志望動機などエントリーシートの設問に回答する際は、文章構成の型どおりにまとめるのがおすすめです。論理的で説得力のある文章を書くために、PREP法を使ってみましょう。

PREP法を使えば結論ファーストで具体例を交えた文章を構成できるので、完成したESのクオリティが安定します。また、型に当てはめて回答を作成するため、エントリーシートの作成時間も短縮化できるはずです。

結論から述べる

読み手に伝わる文章にするために、結論から書くことを徹底しましょう。質問に対する答えを最初に提示することで、採用担当者のスムーズな理解を促せます。そして、結論を補足するように理由や具体例を展開することで、内容に説得力が増すでしょう。

なお、応募書類における文章構成は、起承転結のような結論が最後にくるものは向いていません。最初の一文で採用担当者の印象に残るように結論から書きましょう。

特に、志望動機では結論を先に書いてから内容を進めるのが効果的です。わかりやすい文章構成が、あなたの入社意欲をより魅力的に伝えてくれるはずです。

3.具体的なエピソードを取り入れる

志望動機や自己PR、ガクチカだけでなく、設問の回答すべてに対して具体的なエピソードを盛り込むようにしてください。

エントリーシートの内容を差別化させる最も手早い方法が、自分のエピソードを取り入れることです。エピソードを紹介する際は、以下の点を意識しましょう。

・その行動や考え方の裏側や背景にフォーカスする
・結果ではなく過程を伝える
・エピソードから学んだことを盛り込む
・優れたエピソードである必要はない

エピソードは「何を目標に、どのような対策をしたことで結果が生まれ、どのようなことを学んだのか」という流れで文章を構成するのがおすすめです。採用担当者はエントリーシートを通して就活生の人間性を見ているため、自分の価値観や考え方が伝わるようなオリジナルエピソードを取り入れましょう。

自己PRのエピソードは特別なことでなくても問題ありません。日々の生活のなか、または今まで経験してきたなかで自分で判断して行動したことを書き出してみてください。自己PRの考え方に関しては、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」をご覧ください。

4.活かせる能力に言及する

ESで自分の強みを回答する際は、「強みを活かしてどのように貢献していくか」についても触れるようにしてください。

自分の強みや長所を羅列するだけでは入社後の活躍をイメージしづらく、採用担当者の印象にも残らない可能性があります。企業が新卒採用の就活生に期待するのは、長期間にわたって自社に貢献してくれるかどうかです。

企業側が一緒に働くイメージを抱きやすくなり、より好印象を残せるよう、活かせる能力を踏み込んで言及しましょう。

5.ES全体に一貫性を持たせる

エントリーシートには複数の質問項目があるため、全体を通して一貫した主張ができているかも大切です。

質問項目によって異なるアピールポイントが書かれていた場合、強みの訴求がぼやけてしまい、読み手が戸惑ってしまう可能性もあります。

たとえば、志望動機で「コミュニケーション能力を活かして営業職として活躍したい」とアピールした一方、自己RRで「寡黙にコツコツ努力できる」という内容を書いたとします。このESを読むと、果たしてどちらが強みなのか、一読して判断するのは難しいといえるでしょう。

アピールポイントは1つに絞り、エントリーシートのなかで一貫した主張を展開できているかチェックしてみてください。

6.回答は8割以上埋める

エントリーシートを評価してもらうためにも、設問に対する回答のボリュームは、記入枠に対して8割以上を目指しましょう。

特に、手書きの場合は自分の裁量で記入できます。記入枠に対して収まりのよさそうな文字数を先に計算すれば、回答のボリュームが足りない事態に陥ることはないでしょう。

文字数が足りない場合は、エピソードの内容をより詳しく説明したり、将来どのように企業に貢献していきたいのかを深堀りしたり、相手に伝わりやすいよう具体的に説明してみましょう。

7.第三者に添削を依頼する

ESの通過率を上げたいなら、第三者に添削を依頼するのがおすすめです。自分で見直しても客観的になりきれず、気づきが甘い部分も出てきます。そのため、第三者にエントリーシートを読んでもらい、文章構成がおかしくないか、質問の意図を汲み取れているかなどを指摘してもらいましょう。

すべての内容を読んでもらう時間がない場合は、志望動機や自己PR、ガクチカなど特によく聞かれる項目について読んでもらってください。

周りにはESの添削を依頼できる人がたくさんいます。ESの添削先に関しては「ES添削は誰にお願いする?おすすめの依頼先9選・選び方・注意点も解説」でも詳しく解説しています。

8.大手企業や知名度の高い企業に絞らない

就職活動の進め方として、大手企業や知名度の高い人気企業以外も幅広く見ることをおすすめします。就職後にやりたいことや実現したいキャリアが、大手企業や知名度の高い企業でしか叶わないわけではないはずです。

国内には中小企業やBtoB企業など、ありとあらゆる企業が存在しているにもかかわらず、大手企業や有名企業に応募が集中するのが実情。ほかの就活生との戦い方を少し変えるだけでも、書類選考を通過する確率は改善されるでしょう。知っている企業だけに焦点を絞らず、広い視野で選択肢をもつことが大切です。

9.通ったESを参考にする

ESがなかなか通らないときは、過去に書類選考を通過したESや、インターネット上などで公開されている先輩が作成したものなども参考にしましょう。特に志望動機や自己PRの書き方に注目してみてください。内容はもちろん、書き出しや表現の工夫があるか、ポイントを探して言語化してみましょう。

書類選考を通過したESは要するに成功事例であり、現在作成しているものと何が違うのか、客観的に分析できます。

・企業理解が甘い
・エピソードが弱い
・強みとエピソードとの関連性がない
・抽象的な内容で頭に入ってこない

成功事例との差分を埋めるように修正していけば、エントリーシートのクオリティを高められるでしょう。

10.なんとなく選考を受けることをやめる

なんとなくエントリーして選考を受けるのはやめましょう。入社意欲が低いことが採用担当者に伝わり、選考に落ちてしまいます。

場慣れや持ち駒を増やすためになんとなく選考を受ける就活生もいますが、真剣に取り組んでいないため対策も不十分になりがち。仮に内定を獲得できても辞退する可能性があるなら、興味のある企業に時間をかけたほうがよいでしょう。

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書けたESのクオリティをさらに高める3つの方法

エントリーシートのクオリティをさらに高めるための方法を3つ紹介します。いずれも簡単に取り入れられるので、ぜひ参考にしてください。

1.日を空けて読み直す

完成したESは、少なくとも1日は空けた状態で読み直しましょう。書き終えてすぐに見直すとどうしても主観的になってしまい、文章の違和感や間違いに気づきにくくなります。

作成した翌日以降にあらためて見直せば、スッキリした頭の状態で客観的に文章を確認できるはずです。書いて終わりではなく、日にちを空けて見直すところまでをワンセットにしましょう。

2.声に出して読む

作成したESは、目視でチェックするのではなく、声に出して読むのがおすすめです。

・誤字脱字を見つけやすくなる
・言葉選びがイマイチでリズム感の悪い場所が見つかる
・一文が長く、読みづらい箇所がある
・文章構成を逆にしたほうがわかりやすい

実際に発声することで、呼吸のタイミングと文章のまとまりが合っていない箇所を見つけやすくなります。スムーズに読み進められる文章は理解しやすさの証なので、完成したESは声に出して確認しましょう。

3.複数の視点で添削してもらう

ESを添削してもらう場合は、複数のサービス・人に依頼するのがおすすめです。複数サービスを併用することで、読み手目線の違いも踏まえて添削できます。

言い換えると、特定のサービスのみを利用すると、添削者のスキルや考え方によって添削の方向性や質が左右されます。

添削された内容が必ずしも正しいわけではないため、複数の視点から添削をしてもらうと、エントリーシートのクオリティはより高まるでしょう。

よく聞かれる設問に対しては、ある程度の型を決めておくと時間短縮にもつながり、その時間を面接対策などに充てられます。ESの設問別の回答例は「ESの書き方総集編!魅力を感じるエントリーシートを書くコツや例文を紹介」をご覧ください。

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高学歴なのにESが通らない場合の対策3選

最後に、高学歴に該当するのに思うようにESが通らない場合の対策を3つ紹介します。思いがけないところでつまづいている可能性もあるため、各項目について思い当たる節がないか確認してみてください。

1.自己分析を再度行う

ESがなかなか通らない場合は、あらためて自己分析を行いましょう。高学歴であろうと、就職活動への向き合い方は同じです。企業理解を深めるのはもちろん、自分を正しく理解して魅力的にアピールできなければ、書類選考は突破できません。自己分析を丁寧に行うことで、志望動機や自己PRなどであなたらしい内容を作成できるでしょう。

高学歴な就活生の場合、学業で優秀な成績を収めてきた側面で、強みや長所を深掘りできるはずです。過去の経験を振り返ってほかの就活生との差別化を図るためにも、自己分析は再度行いましょう。

2.通らなかった理由と対策を考える

ESが通らなかった場合は、必ずその理由・原因と対策を考えるようにしてみてください。頭の回転が早いからこそESをサクッと書けてしまうかもしれませんが、企業側の意図や魅力的なアピールの観点で不足している点があるかもしれません。

ESが通らなかったのには必ず理由があるため、原因と対策を考えて次のESに活かす姿勢が重要です。特に志望動機やガクチカ、自己PRなどあなたの人間性や価値観が強く出る項目を見直してみましょう。やみくもにESを提出し続けるのは改善する機会を失ってしまうため、仮説検証を繰り返すつもりで内容をブラッシュアップさせましょう。

3.文章や言葉の言い回しを見直す

作成したESについて、文章構成に違和感がないか、難解な言葉選びをしていないかも確認してください。高学歴な就活生の場合、頭がよいからこそ、難しく専門的な言葉を使ってしまうケースがあります。

・英語の表現やカタカナの専門用語は日本語に言い換える
・ゼミや研究内容は初心者向けに噛み砕いて説明する
・日常会話で使う文章に置き換えてみる

読みやすさとわかりやすさを意識して、文章や言い回しを見直してみましょう。人事側の目線を知ると解決の糸口が見つかる可能性もあるため、「【就活基礎講座 #4】人事と学生で認識のずれ?面接に受からない就活生の特徴」も参考にしてみてください。

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ESが通らなくて悩んでいるあなたへ

ESの通過率を高めるにあたっては、自己分析で自分の強みを明確にし、企業分析で求める人材を理解したうえで、採用担当者が興味を抱くような志望動機や自己PRに仕上げる必要があります。実際、納得のいく志望動機を書き上げたとしても、本当にこれでよいか不安な人は多いでしょう。就職活動にまつわる悩みごとは、第三者からサポートを受けるとスムーズに解消できるケースが多いです。

大学の就職活動サポートなどを利用する手段もありますが、もっと専門的なアドバイスを受けたい方は、就職活動のプロである就活エージェントの利用もおすすめです。

なかでもキャリアチケットでは、ESの添削はもちろん、あなたに合った企業の紹介や自己分析の深掘りといった選考対策を実施しています。就職活動で抱く不安を解消しながら進められるため、後悔しない就職活動をしたい方はぜひ気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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