ESが通らない理由と改善ポイントを解説!クオリティを高めるコツも紹介

このページのまとめ

  • ESは応募者の人柄や熱意をチェックするためのもので、企業との相性が判断される
  • ESを書く際は企業の採用担当者を意識して、相手目線でまとめるのがポイント
  • ESの作成後は、第三者に添削を依頼したり日を空けて読み直したりすると磨きがかかる

ESが通らない理由と改善ポイントを解説!クオリティを高めるコツも紹介のイメージ

ESがなかなか通らないと悩んでいる方へ。就職活動の最初のステップであるESは、完成度に自信があっても通過しないことが多いものです。作成には時間がかかり、ESが通らないことで落ち込んでしまうこともあるでしょう。

この記事では、ESが通らない理由と改善策を具体的に解説。ESのクオリティを向上させる方法や、魅力的なESに共通するコツも取り上げているので、思うようにESが通らない方はぜひ参考にしてください。

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目 次

ESが通らない根本的な理由

ESがなかなか通らない場合は、「客観的に書かれているか」を見直してみましょう。

応募する就活生側は「これで伝わる」と思って熱心に書いたとしても、採用担当目線では「自社とマッチしていない」と判断されて不合格になるケースは多いもの。

エントリーシートの選考を突破するためにも、読み手の立場を意識しましょう。企業の採用担当者は、1日に100通単位のESを確認することもあります。面接準備や各種連絡対応などの業務をこなしながら膨大な数をチェックする背景を踏まえると、就活生が書いたESはサッと流し読みされることが多く、じっくり読んでもらえる機会が少ないことも。

就職活動においてエントリーシートの選考をクリアするには、ひと目見ただけで内容が頭に入り、自社にマッチしていそうだと思われる内容に仕上げる必要があるのです

企業の採用担当者が就活生のエントリーシートから判断していることは以下が挙げられます。

・応募者に熱意はあるか
・自社のことを理解しているか
・アピールポイントが明確になっているか

エントリーシートの選考は、就活生をざっくりとふるいに掛ける役割があるため、面接に呼んで詳しく話を聞きたいと思わせられるかがポイント。企業側の意図や判断するポイントを踏まえて、エントリーシートの記載内容をブラッシュアップさせることが大切です。

「ESの書き方が分からない」「書類選考で落ちてしまう」と悩んでいる就活生は、アピールポイントは明確になっているか、アピールポイントは志望企業が求める人物像にマッチしているかなどを考えて改めて自分のESを見直してみましょう。

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ESが通らない具体的な10の理由

就職活動を始めたものの、なかなかES(エントリーシート)が通らないと感じている方も多いでしょう。ESは企業が就活生の人柄や適性を初めて知る大切な書類です。

そのため、通過しない原因を理解し、改善策をしっかりと押さえることが重要。ここでは、ESが通らない理由を10項目に分けて解説します。

1.自己PRが企業の求める人物とマッチしていない

ES(エントリーシート)が通らない理由の一つに、自己PRの内容が企業の求める人物像とマッチしていないことが挙げられます。企業は特定の人物像を求めて採用活動を行っており、自己PRの内容が合っていないと、選考を通過するのは難しくなるでしょう。

たとえば、積極的に行動できる人材を求めている企業に対して「慎重に行動できることが強み」というアピールをしても、企業のニーズに応える内容にはなりません。その場合、企業側が求めているタイプと大きくずれてしまい、印象が薄くなってしまいます。

また、ほかの就活生と自己PRが被るのを避けようとするあまり、企業が本当に求めている人物像とは異なる強みをアピールしてしまうケースもありますが、効果的とはいえないでしょう。

自己PRを効果的に伝えるためには、自分がどのような強みを持っているかを把握することが大切です。適性やスキルに自信が持てる企業で、企業の求める人物像に合った自己PRを作成することが、ESを通過するための第一歩といえます。

自分の適性に合わない企業を受けている

自己PRが企業の求める人物像と合致していない理由の一つには、選んだ企業が自分の適性に合っていない可能性もあります。自分がどのような強みを持ち、それが企業やその業務にどのように活かせるか考えることが重要です。

自己分析と企業研究をしっかり行うことが、ESを通過させるためには欠かせません。自己分析では、自分の強みや価値観を正確に理解し、企業研究を通じて企業が求める人物像がどのようなものかを把握することが大切です。もし自分の適性に合わない企業に応募している場合、その企業のES選考を突破するのは難しくなります。

自分がどのような環境で働き、どのように活躍できるかをしっかりと見極めたうえで応募する企業を選びましょう。

2.最初の一文にインパクトがない

最初の一文にインパクトがない場合も、印象に残らずESが通過できません。結論がハッキリと書かれた内容でないと、「結局何が言いたいか分からない」と思われてしまいます。

たとえば、責任感があることをアピールしたい場合、「責任感があります」だけではほかの就活生と差別化できません。「私は大学のプロジェクトでメンバーをまとめ、納期前に全員が一丸となって目標を達成するためにリーダーシップを発揮しました」というように、具体的な経験を加えることで、自分らしさと強みをアピールできます。

最初の一文がほかの就活生と同じような内容にならないように意識し、自分らしい強みを効果的に伝える方法を考えることが、選考に有利なESを作成するポイントです。

3.質問に正しく答えられていない

エントリーシートの質問に対して、意図を汲み取って正しく回答できていない場合、ESの通過率が低くなるでしょう。採用担当者は、就活生が自己分析をしっかり行っているかどうか、また仕事に対する理解度や適性があるかを見極めるために質問をします。

そのため、質問に対する答えがズレていると、「この人は理解力がない」「うまくコミュニケーションが取れないかもしれない」と判断され、ESが通らない結果につながりかねません。たとえば、仕事への情熱や経験を問う質問に対して、「自分の好きなことをして楽しみたい」といった回答をしてしまうと、企業が求める人物像とは大きく異なる印象を与えてしまいます。

質問内容をしっかり理解し、何が求められているのかを考えたうえで回答することが重要です。提出する前に、自分の答えが本当にその質問に適切に答えているかをしっかりとチェックしましょう。

4.抽象的な言葉が多く内容が浅い

エントリーシートの回答内容は、抽象的な言葉が多くなるほど浅くなり、通過率も下がる傾向です。

採用担当者はESの内容から自社にマッチしているか判断しているため、抽象的な内容では就活生のイメージを掴みづらく、人物像の判断が難しくなってしまいます。抽象度の高い言葉はさらに掘り下げて、具体的な表現に変えられないか考えてみましょう。

たとえば、「この経験から、強みの協調性を活かして貴社に貢献いたします」というだけの内容だと、どのように貢献できるのかイメージできません。

より説得力をもたせるためには、具体的な状況や行動を交えた表現にすることが大切です。たとえば、「この経験から強みの協調性を活かし、ヒアリングを行いながら事務処理におけるトラブルを減らせるよう貢献したいと考えています」といった形で、どのように貢献するのかを明確に示します。

具体的な行動や方法を示すことで、採用担当者はあなたがどのように企業に貢献できるのかをイメージしやすくなるでしょう。

5.説明が不足している

説明が不足しているESも、評価を下げてしまいます。具体的な説明ができているかを見直しましょう。

たとえば、「サークルの中心メンバーとして100人を束ねてきた経験から、リーダーシップ能力が身についた」という経験があったとします。しかし、リーダーシップ能力が身についた背景(具体例)がなければ、説得力のない説明になってしまうでしょう。

論理的で説得力のある文章を書くために、PREP法を使うのがおすすめです。

・Point(結論)
・Reason(理由)
・Example(具体例)
・Point(結論)

結論と理由だけでなく「具体例」を追加して説明が不足しないようにしてみてください。

6.志望動機に納得感がない

志望動機に納得感がない場合も、ESは通過できません。具体的には以下の内容を盛り込むと納得感が増すでしょう。

・働くうえで大事にしたいこと
・なぜ大事にしたいのか
・企業に惹かれた点
・どのように活躍・貢献したいか

なお、志望動機にありがちなのが、「企業の魅力」ばかりを並べてしまうパターンです。企業の魅力はほかの就活生も似たような内容を書くため差別化できません。

エントリーシートに志望動機を書く際は、上記のポイントを踏まえつつ、書類全体を通じて自分らしさが伝わるようにまとめましょう。志望動機の書き方は「ESに400字の志望動機をまとめるコツは?文章の構成や例文を解説」もご覧ください。

7.回答に一貫性がない

エントリーシートの回答に一貫性がないと、採用担当者に与える印象がマイナスになります。質問内容で矛盾していないか確かめましょう。

たとえば、自己PRで「私は継続力がある」と強調しているのに、短所で「飽きっぽい」と述べてしまうと、回答の内容に矛盾が生じます。このように自己矛盾を起こすと、採用担当者が人物像を判断するのが難しくなり、結果として評価を下げる原因となるでしょう。

ESを提出する前に、各項目が矛盾していないかをよく確認することが重要です。自己PR、短所、志望動機など、全体の内容に統一感をもたせることで人物像が明確に伝わり、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

8.空欄がある

ESに空欄があるのはNGです。「すべての項目を埋められない=入社の熱意が低い」などと捉えられる可能性もあるため、空欄のまま提出するのは避けてください。特に、応募する企業への意欲や自己アピールを示すための重要な項目が未記入だと、「ほかの企業に応募するつもりなのでは?」と疑問を持たれる可能性もあります。

ESを通して自分の強みや企業でどれほど活躍できるかをアピールするためにも、質問に対してはすべて回答しましょう。もし、取得している資格がなく、資格欄に記載することがない場合は、空欄にしたり斜線を引いたりせずに「取得している資格はありません」または、「現在△△の資格取得に向けて勉強中です」など、丁寧な回答を心がけてください。

9.誤字脱字がある

ESに誤字脱字があると、採用担当者に「注意力が足りない」「本気で志望していないのでは?」となどの印象を与え、評価が下がる原因になりかねません。

特に初対面となるESでは、人間性やコミュニケーション能力が評価されます。そのため、誤字脱字や不自然な表現があると、「いい加減な人物」とみなされるリスクが高まるでしょう。

ESが完成したら何度も自分で確認し、可能であれば第三者に添削をお願いしましょう。誤字脱字だけでなく、文章の構成や論理が通っているか、内容に矛盾がないかもチェックポイントです。丁寧な作成を心がけ、誤字脱字がないか、また表現が自然であるかを確認しましょう。

エントリーシートは、採用担当者があなたの人間性や人柄を初めて知る重要な書類です。書き方を確認し、好評価を得られるものを作成しましょう。

10.倍率が高い企業ばかり提出している

倍率が高い企業ばかりを狙ってESを提出していると、通過率が低くなる傾向があります。人気企業は応募者が多いため競争率が高く、ESが通りにくいことがあるためです。

ESの通過率を高めるためには、企業規模や知名度に関わらず、幅広く応募することがポイント。自分の強みや志向に合う企業を見つけるために、仕事内容や企業風土が自分にマッチしているかをしっかり確認し、多くの企業にエントリーしてみましょう。

エントリーシートの提出数が少ないのも理由の一つ

エントリーシートの提出数が少なく、ESが通らないと感じている場合もあります。提出数を増やさないと通過数も増えないことを知っておきましょう。

公益社団法人全国求人情報協会の「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、書類選考を受けた企業数の平均は10.1社でした。その後、最終面接に進めたのは平均4.3社、内定を得たのは2.3社です。

エントリーシートを提出して、最終面接まで進めるのは約半分。内定まで考えると5分の1程度です。エントリーシートの提出が少ないと、内定まで届くのは難しいことが分かるでしょう。

エントリーシートで選考を突破するためには、提出数も必要になります。まずはエントリー数を増やして、選考通過のチャンスを獲得できるように動いてみましょう。

エントリー数をどれくらい増やすべきか悩んでいる方は、「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」の記事もあわせてご覧ください。

参照元
公益社団法人全国求人情報協会
2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査

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魅力的なESの共通点

魅力的なESには共通点があります。ここでは、特に顕著な2点について解説するので、作成したESが以下の共通点と一致するか確かめてみてください。

企業が求める人物像に合わせてアピールできている

魅力的なESに共通しているのが、企業が求める人物像を的確に捉えている点です。

・相手目線を徹底した文章構成になっている
・企業が求める人物像を満たす強みを備えていることをアピールできている
・自分を採用するメリットを提示できている

企業が求めるのは、長期間にわたって自社で活躍してくれる人材であることに変わりありません。その点を踏まえて志望動機や自己PRなどを作成することが重要です。

そのなかで、各企業が打ち出す採用方針をリサーチして自分の魅せ方を合わせられる就活生は、ESの通過率が高い傾向にあります。自分がアピールしたいポイントを書くのではなく、企業目線で求められる内容を盛り込む意識を持ちましょう。

自分らしさが伝わるオリジナリティがある

エントリーシートには、自分らしさが伝わるオリジナリティが必要です。ESが通らない理由で解説したように、具体性がなく抽象的で浅い内容では採用担当者の印象に残りません。

ほかの就活生と差別化し、好印象を残すためにも、自分らしさの演出・オリジナリティが欠かせないのです

ESにオリジナリティを出すには、過去の経験・エピソードを盛り込むのが最も手軽かつ誰でも実践できるため、ほかの就活生でも書ける内容になっていないか改めて確認しましょう。

ESの例文は「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」を参考にしてください。

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「ESが通らない」を乗り越えるための10のポイント

ESが通らない理由の対策をそれぞれ紹介します。書類選考に通過できないことには必ず原因があるため、以下の内容を踏まえて作成したエントリーシートを見直してみてください。

1.企業や業界の研究を入念に行う

エントリーシートの通過率を高めるためには、入念な企業・業界研究が欠かせません。ESは企業目線で内容をまとめる必要があり、求める人物像にマッチする人材であることを魅力的に伝えられるかどうかがポイントです。

企業研究するほどアピールすべきポイントが見つかりやすく、志望動機や自己PRをより魅力的な内容にまとめられるでしょう。応募するすべての企業を入念にリサーチするのは大変な作業ですが、選考が進んで面接を受ける際にも役立つため、時間をかけて損することはないはずです。

企業研究は、就職活動が本格的にスタートする前からでもできます。ギリギリになって企業・業界研究が疎かになってしまわないよう、事前に少しずつ進めておきましょう。

他社にも言えることは書かない

エントリーシートに記載する内容は、他社にも当てはまるものではなく、応募企業だからこそといえる差別化を意識するのがポイントです。企業は、競合他社ではなく自社を志望する理由を知りたいと考えています。

差別化できていない場合、抽象的で誰でも書ける浅いものになってしまうでしょう。企業研究を行い、競合他者と比べてどのような違いがあるのか、よい点と悪い点を書き出してみることが大切です。

企業研究については、「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」でも解説しているので、あわせて参考にしてください。

2.文章構成の型を使う

志望動機などエントリーシートの設問に回答する際は、文章構成の型どおりにまとめるのがおすすめです。論理的で説得力のある文章を書くために、PREP法を使ってみましょう。

PREP法を使えば結論ファーストで具体例を交えた文章を構成できるので、完成したESのクオリティが安定します。また、型に当てはめて回答を作成するため、エントリーシートの作成時間も短縮化できるはずです。

結論から述べる

読み手に伝わる文章にするために、結論から書くことを徹底しましょう。質問に対する答えを最初に提示することで、採用担当者のスムーズな理解を促せます。そして、結論を補足するように理由や具体例を展開することで、内容に説得力が増すでしょう。

なお、応募書類における文章構成は、起承転結のような結論が最後にくるものは向いていません。最初の一文で採用担当者の印象に残るように結論から書きましょう。

特に志望動機では、結論を先に書いてから内容を進めるのが効果的。分かりやすい文章構成が、あなたの入社意欲をより魅力的に伝えてくれるはずです。

3.具体的なエピソードを取り入れる

志望動機や自己PR、ガクチカだけでなく、設問の回答すべてに対して具体的なエピソードを盛り込むようにしてください。

エントリーシートの内容を差別化させる最も手早い方法が、自分のエピソードを取り入れることです。エピソードを紹介する際は、以下の点を意識しましょう。

・その行動や考え方の裏側や背景にフォーカスする
・結果ではなく過程を伝える
・エピソードから学んだことを盛り込む
・優れたエピソードである必要はない

エピソードは「何を目標に、どのような対策をしたことで結果が生まれ、どのようなことを学んだのか」という流れで文章を構成するのがおすすめです。採用担当者はエントリーシートを通して就活生の人間性を見ているため、自分の価値観や考え方が伝わるようなオリジナルのエピソードを取り入れましょう。

自己PRのエピソードは特別なことでなくても問題ありません。日々の生活のなか、または今まで経験してきたなかで自分で判断して行動したことを書き出してみましょう。自己PRの考え方に関しては、「自己PRが書けない!エピソードを見つけるコツとは?」をご覧ください。

4.活かせる能力に言及する

ESで自分の強みを回答する際は、「強みを活かしてどのように貢献していくか」についても触れるようにしてください。

自分の強みや長所を羅列するだけでは入社後の活躍をイメージしづらく、採用担当者の印象にも残らない可能性があります。企業が新卒採用の就活生に期待するのは、長期間にわたって自社に貢献してくれるかどうかです。

企業側が一緒に働くイメージを抱きやすくなり、より好印象を残せるよう、活かせる能力を踏み込んで言及しましょう。

5.ES全体に一貫性を持たせる

エントリーシートには複数の質問項目があるため、全体を通して一貫した主張ができているかも大切です。

質問項目によって異なるアピールポイントが書かれていた場合、強みの訴求がぼやけてしまい、読み手が戸惑ってしまう可能性も。

たとえば、志望動機で「コミュニケーション能力を活かして営業職として活躍したい」とアピールした一方、自己RRで「寡黙にコツコツ努力できる」という内容を書いたとします。このESだと、どちらが強みなのか一読して判断するのは難しいでしょう。

アピールポイントは1つに絞り、エントリーシートのなかで一貫した主張を展開できているかチェックしてみてください。

6.回答は8割以上埋める

エントリーシートを評価してもらうためにも、設問に対する回答のボリュームは、記入枠に対して8割以上を目指しましょう。

特に手書きの場合は自分の裁量で記入できます。記入枠に対して収まりの良さそうな文字数を先に計算すれば、回答のボリュームが足りない事態に陥ることはないでしょう。

文字数が足りない場合は、エピソードの内容をより詳しく説明したり、将来どのように企業に貢献していきたいのかを深堀りしたりなど、相手に伝わりやすいよう具体的に説明してみることが大切です。

7.第三者に添削を依頼する

ESの通過率を上げたいなら、第三者に添削を依頼するのがおすすめです。自分で見直しても客観的になりきれず、気づきが甘い部分も出てきます。そのため、第三者にエントリーシートを読んでもらい、文章構成がおかしくないか、質問の意図を汲み取れているかなどを指摘してもらいましょう。

すべての内容を読んでもらう時間がない場合は、志望動機や自己PR、ガクチカなど特によく聞かれる項目について読んでもらってください。

就活仲間の友人に頼んでみる

まずおすすめなのは、同じく就活をしている友人に添削してもらうことです。就活仲間の友人であれば同じ時期に選考を受けているため、仕事内容や設問の傾向についても理解があり、スムーズに添削をしてくれるでしょう。

また、互いにアドバイスをし合うことで、より良い結果を生む可能性が高まります。友人同士であれば無理なく助け合うことができ、精神的なサポートも受けられるでしょう。ただし、友人が忙しくて時間をとれない場合は、ほかの方法を検討する必要があります。

就職活動を終えた先輩に頼んでみる

就活を終えた先輩に添削をお願いするのもおすすめです。先輩はすでに選考を経験しているため、ESの内容やポイントについて実践的なアドバイスをもらえます。特に、自分が志望している業界や企業に関する知識が豊富であるため、具体的なアドバイスを受けられるでしょう。

自分が所属している学部やサークルの先輩が就活を経験している場合は、積極的に声をかけてみるのがおすすめです。自分が経験した苦労や成功談を交えて、実践的なフィードバックをもらえるでしょう。

OB・OG訪問で出会った社会人の方に頼む

OB・OG訪問を通じて、業界や企業に精通している社会人の先輩にお願いするのも一つの方法です。特に志望する業界や企業が定まっている場合、OB・OGにESを添削してもらうことで、企業文化や業界の特性に合った内容を反映できます。企業の実際の雰囲気を知っている人からのフィードバックは、ほかの誰よりも貴重。

最近では、OB・OG訪問をオンラインで行うためのマッチングサービスも増えており、対面で会うのが難しい場合でも、メッセージを通じて添削をお願いすることが可能です。ネットをうまく活用して、遠隔地にいるOB・OGにもアプローチしてみましょう。

キャリアセンターを活用する

身近に就活仲間や先輩が見つからない場合、「大学のキャリアセンター」を活用することも有効な方法の一つです。多くの大学にはキャリアセンターがあり、ESの添削や就職活動に関するアドバイスを無料で受けられます。

キャリアセンターのスタッフは、過去に数多くの就活生のESを見てきているため、視点が客観的で的確です。

また、大学ならではのエピソードやアピールポイントを引き出してくれるため、ESの内容をより魅力的に仕上げる手助けをしてくれるでしょう。ただし、キャリアセンターはほかの就活生と共有しているため、混雑することも。早めに予約をして、余裕を持って活用することをおすすめします。

オンラインの就活サポートサービスを活用する

近年、オンラインの就活サポートサービスも増えており、これらを利用することでES添削を受けられるだけでなく、面接対策や自己分析のサポートも受けることも可能です。就職エージェントを利用すれば、専任のアドバイザーがあなたのESを個別にチェックし、改善点を具体的に指摘してくれます。

また、オンラインであれば、時間を選ばずに添削を依頼できるため、忙しい時期でもスケジュールに合わせて活用できるのが魅力の一つです。自分に合ったサービスを見つけて、積極的に利用してみましょう。

このように、周りにはESの添削を依頼できる人がたくさんいます。ESの添削先に関しては「ES添削は誰にお願いする?おすすめの依頼先9選・選び方・注意点も解説」でも詳しく解説しているため、参考にしてください。

8.大手企業や知名度の高い企業に絞らない

就職活動の進め方として、大手企業や知名度の高い人気企業以外も幅広く見ることをおすすめします。就職後にやりたいことや実現したいキャリアが、大手企業や知名度の高い企業でしか叶わないわけではないはずです。

国内には中小企業やBtoB企業など、ありとあらゆる企業が存在しているにもかかわらず、大手企業や有名企業に応募が集中するのが実情。ほかの就活生との戦い方を少し変えるだけでも、書類選考を通過する確率は改善されるでしょう。知っている企業だけに焦点を絞らず、広い視野で選択肢をもつことが大切です。

9.通ったESを参考にする

ESがなかなか通らないときは、過去に書類選考を通過したESや、インターネット上などで公開されている先輩が作成したものなども参考にしましょう。特に志望動機や自己PRの書き方に注目してみてください。内容はもちろん、書き出しや表現の工夫があるか、ポイントを探して言語化してみましょう。

書類選考を通過したESは要するに成功事例であり、現在作成しているものと何が違うのか、客観的に分析できます。

・企業理解が甘い
・エピソードが弱い
・強みとエピソードとの関連性がない
・抽象的な内容で頭に入ってこない

成功事例との差分を埋めるように修正していけば、エントリーシートのクオリティを高められるでしょう。

10.なんとなく選考を受けることをやめる

なんとなくエントリーして選考を受けるのはやめましょう。入社意欲が低いことが採用担当者に伝わり、選考に落ちてしまいます。

場慣れや持ち駒を増やすためになんとなく選考を受ける就活生もいますが、真剣に取り組んでいないため対策も不十分になりがち。仮に内定を獲得できても辞退する可能性があるなら、興味のある企業に時間を掛けたほうが良いでしょう。

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書けたESのクオリティをさらに高める3つの方法

エントリーシートのクオリティをさらに高めるための方法を3つ紹介します。いずれも簡単に取り入れられるので、ぜひ参考にしてください。

1.日を空けて読み直す

完成したESは、少なくとも1日は空けた状態で読み直しましょう。書き終えてすぐに見直すとどうしても主観的になってしまい、文章の違和感や間違いに気づきにくくなります。

作成した翌日以降にあらためて見直せば、スッキリした頭の状態で客観的に文章を確認できるはずです。書いて終わりではなく、日にちを空けて見直すところまでをワンセットにしましょう。

2.声に出して読む

作成したESは、目視でチェックするのではなく、声に出して読むのがおすすめです。

・誤字脱字を見つけやすくなる
・言葉選びがイマイチでリズム感の悪い場所が見つかる
・一文が長く、読みづらい箇所がある
・文章構成を逆にしたほうがわかりやすい

実際に発声することで、呼吸のタイミングと文章のまとまりが合っていない箇所を見つけやすくなります。スムーズに読み進められる文章は理解しやすさの証なので、完成したESは声に出して確認しましょう。

3.複数の視点で添削してもらう

ESを添削してもらう場合は、複数のサービス・人に依頼するのがおすすめです。複数サービスを併用することで、読み手目線の違いも踏まえて添削できるでしょう。

言い換えると、特定のサービスのみを利用すると、添削者のスキルや考え方によって添削の方向性や質が左右されます。

添削された内容が必ずしも正しいわけではないため、複数の視点から添削をしてもらうと、エントリーシートのクオリティはより高まるでしょう

よく聞かれる設問に対しては、ある程度の型を決めておくと時間短縮にもつながり、その時間を面接対策などに充てられます。

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高学歴なのにESが通らない場合の対策3選

最後に、高学歴に該当するのに思うようにESが通らない場合の対策を3つ紹介します。思いがけないところでつまづいている可能性もあるため、各項目について思い当たる節がないか確認してみてください。

1.自己分析を再度行う

ESがなかなか通らない場合は、あらためて自己分析を行いましょう。高学歴であろうと、就職活動への向き合い方は同じです。企業理解を深めるのはもちろん、自分を正しく理解して魅力的にアピールできなければ、書類選考は突破できません。自己分析を丁寧に行うことで、志望動機や自己PRなどであなたらしい内容を作成できるでしょう。

高学歴な就活生の場合、学業で優秀な成績を収めてきた側面で、強みや長所を深掘りできるはずです。過去の経験を振り返ってほかの就活生との差別化を図るためにも、自己分析は再度行いましょう。

2.通らなかった理由と対策を考える

ESが通らなかった場合は、必ずその理由・原因と対策を考えるようにしてみてください。頭の回転が早いからこそESをすぐに書けてしまうかもしれませんが、企業側の意図や魅力的なアピールの観点で不足している点があるかもしれません。

ESが通らなかったのには必ず理由があるため、原因と対策を考えて次のESに活かす姿勢が重要です。特に志望動機やガクチカ、自己PRなどあなたの人間性や価値観が強く出る項目を見直してみてください。やみくもにESを提出し続けるのは改善する機会を失ってしまうため、仮説検証を繰り返すつもりで内容をブラッシュアップさせましょう

3.文章や言葉の言い回しを見直す

作成したESについて、文章構成に違和感がないか、難解な言葉選びをしていないかも確認してください。高学歴な就活生の場合、頭がよいからこそ、難しく専門的な言葉を使ってしまうケースがあります。

・英語の表現やカタカナの専門用語は日本語に言い換える
・ゼミや研究内容は初心者向けに噛み砕いて説明する
・日常会話で使う文章に置き換えてみる

読みやすさとわかりやすさを意識して、文章や言い回しを見直してみましょう。人事側の目線を知ると解決の糸口が見つかる可能性もあるため、「【就活基礎講座 #4】人事と学生で認識のずれ?面接に受からない就活生の特徴」も参考にしてみてください。

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ESが通らなくて悩んでいるあなたへ

ESの通過率を高めるにあたっては、自己分析で自分の強みを明確にし、企業分析で求める人材を理解したうえで、採用担当者が興味を抱くような志望動機や自己PRに仕上げる必要があります。実際、納得のいく志望動機を書き上げたとしても、本当にこれでよいか不安な人は多いでしょう。就職活動にまつわる悩みごとは、第三者からサポートを受けるとスムーズに解消できるケースが多いです。

大学の就職活動サポートなどを利用する手段もありますが、もっと専門的なアドバイスを受けたい方は、就職活動のプロである就活エージェントの利用もおすすめ。

なかでもキャリアチケットでは、ESの添削はもちろん、あなたに合った企業の紹介や自己分析の深掘りといった選考対策を実施しています。就職活動で抱く不安を解消しながら進められるため、後悔しない就職活動をしたい方はぜひ気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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