エントリーとはどのようなもの?具体的な方法や選考の流れを解説

このページのまとめ

  • エントリーとは、企業からの情報提供や選考参加の申し込みで就活のスタート地点
  • エントリー後は説明会参加やエントリーシート提出・適性検査・面接などの選考が始まる
  • エントリーの方法には、「就活サイト」と「企業のWebサイト」の2種類がある

エントリーとは何?開始時期・方法・内定までの流れを紹介のイメージ

「『エントリーする』ってどういうこと?」と気になっている就活生もいるでしょう。エントリーとは、企業情報を得て、選考に進むための大切な第一歩です。

この記事では、エントリーの基本的な意味やプレエントリーとの違い、開始時期、エントリー後の流れや方法などを解説します。さらに、エントリー数の目安や効率的なエントリー方法のポイントも紹介。これから就活を始める方が、スムーズに選考を進められるようサポートします。

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目 次

就活のエントリーとは企業の情報を得るための申し込み

就活におけるエントリーとは、企業の情報を得るための申し込みのことです。エントリーをすることで、エントリーをした企業の情報を得られたり、企業からの情報発信を受けられたりします

たとえば、説明会の案内や資料を受けるためにはエントリーが必要です。また、説明会や選考に参加する場合もエントリーが前提となります。エントリーと併せて、エントリーシートの提出や選考参加の申し込みが別途必要になることは覚えておきましょう。

注意点は、エントリーと選考参加は別の扱いになる点です。エントリーしたからといって、選考参加を受け付けてもらえたわけではありません。詳しくは「就活におけるエントリーとは?開始時期や応募数などを解説」の記事を参考にしてください。

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エントリーとプレエントリーの違い

プレエントリーとは、エントリーの前に行う申し込みのことです。エントリーが始まる前から申し込めるケースが多く、企業の情報を確認できるようになります。

プレエントリーを行ったからといって必ずエントリーする必要はなく、選考に参加する必要もありません。エントリーと同じように興味のある企業にはプレエントリーをしておき、選考に進もうと考えたらエントリーもしておきましょう。

プレエントリーについては、「プレエントリーに適した数はどのくらい?エントリーとの違いや注意点も解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。

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エントリーの開始時期

就活でのエントリー開始時期は、3月1日が一般的です。経団連に参加している企業の場合、大学3年生の3月1日からエントリーができるようになります。

ただし、経団連に参加していない企業などは、3月1日よりも早くにエントリーを受け付けている場合もあるので気を付けましょう。特に、ベンチャー企業や外資系企業などは、ほかの企業よりも早くからエントリーできる傾向にあります。

一般的な就活スケジュールについては、「就活開始時期はいつ?26卒のスケジュールや具体的な流れを解説」の記事で解説しているので参考にしてください。

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エントリー後にできること

企業にエントリーすると、説明会の予約やエントリーシートの提出などが可能になります。具体的な内容は以下のとおりです。

・会社説明会の参加予約ができる
・説明会の資料を送付してもらえる
・最新の選考情報を発信してもらえる
・採用ページやマイページの利用が可能になる

採用ページからは、筆記試験の申し込みや、エントリーシートの提出などを行えます。なかには、エントリーした人だけが説明会に進めるという企業もあるので気を付けましょう

エントリーを忘れていると、「選考を受けようと思っていたが参加資格がなかった」などと後悔するケースも出てきます。企業選びの選択肢を広げるためにも、興味のある企業はエントリーしておくのがおすすめです。

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就活でエントリーする方法

就活で企業にエントリーする方法は、「就活サイトを使う」「企業のWebサイトから直接申し込む」の主に2パターンがあります。どちらにも特徴があるため、目的や状況に応じて使い分けるのがポイントです。

ここでは、それぞれどのようにエントリーを行うかについて詳しく解説します。

就活サイトを使う

就活でエントリーする場合、まずは就活サイトに登録しましょう。就活サイトとは、新卒採用を行う企業の情報が集まっているサイトのことです。

就活サイトは業種業界問わず多くの企業が集まっており、気になる企業の情報を効率的に集められます。気になった企業を見つければ、ボタン一つでエントリーできるのでおすすめです。

就活サイトは複数あり、サイトによって掲載されている企業が違う場合もあるため、いくつかのサイトに登録するのがベターです。

企業のWebサイトを使う

志望度の高い企業がある場合は、企業の公式サイトから直接エントリーするのもおすすめです。多くの企業が新卒採用専用ページを設けており、そこから直接エントリーフォームへアクセスできます。就活サイトに情報が載っていない場合でも、企業サイトには詳細な情報があることが多めです。

エントリー時には、氏名や大学名、メールアドレスなどの基本情報を入力します。誤字や脱字があると選考の案内が届かない可能性があるため、正確に入力しましょう。

特に、メールアドレスは就活で利用する頻度が高いため、就活専用のアドレスを作っておくと便利です。就活にふさわしいメールアドレスの作り方を「就活のメールアドレスはどう決める?基本マナーを解説」の記事で解説しているので、参考に作成してみてください。

企業サイトからのエントリーはやや手間がかかりますが、志望度の高さを示す手段にもなります。気になる企業がある場合は、すぐに公式サイトをチェックしてみましょう。

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エントリーから内定までの流れ

エントリーのあとは、「説明会→ES提出→適性検査→面接→内々定→内定」という流れで選考が進みます。各ステップで求められる対応をあらかじめ知っておくと、余裕をもって就活を進められるでしょう。基本的な流れを下記で詳しく解説します。

説明会

企業説明会は、選考に進むための重要なステップです。参加が必須の企業も多いため、気になる企業には必ずエントリーして説明会情報をチェックしましょう。

説明会は企業理解を深める場であると同時に、選考フローに直結する場合があります。企業によっては、エントリーした人だけに説明会情報を公開したり、参加者しか本選考に進めなかったりするケースもあるため、事前に情報を確認しましょう。

たとえば、人気企業や大手企業では「説明会参加者のみES提出可」「参加者限定で選考案内を送付」という対応をしているケースがあります。

説明会に参加しなかったためにチャンスを逃すのはもったいありません。説明会は「選考の第一関門」として認識しておくと安心です。エントリーを済ませたら、説明会の案内メールを見逃さず、日程を早めに確保しておきましょう。

ES提出

エントリーシート(ES)は、企業が就活生の人柄や考え方を知るために使う重要な選考書類です。内容次第で、その後の選考の通過率が大きく左右されます。

学生はまだ社会人経験がないため、企業は「文章」からその人の価値観・行動力・成長意欲を判断するのです。ESは単なるプロフィールではなく、あなたの魅力を伝えるプレゼン資料のような役割を果たします。

ESの提出方法は企業によって異なり、「説明会で配布される」「マイページからダウンロードして記入・提出」などが一般的といえます。企業ごとに設問や形式が違うため、テンプレを使い回すのではなく、内容をしっかりカスタマイズすることが大切です。

エントリーシートについては、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

適性検査

適性検査は、多くの企業が採用選考で導入している能力や性格を測るテストで、就活を進めるうえで避けて通れないステップです。企業は適性検査で学生の思考力や性格の特徴を把握し、企業文化や職種に合うかどうかを判断します。学力だけでなく、性格や適性も評価されるため、幅広い視点で自分を見せるチャンスです。

代表的な適性検査には「SPI」や「玉手箱」があります。受検方法は自宅のパソコンや学校、企業の指定場所で行うことが多いものの、企業によって異なるようです。企業からの案内をよく確認して、間違えないように準備をしておきましょう。

適性検査は合否を左右する重要な要素です。内容を理解し、問題形式に慣れておくことで、自信をもって受けられます。

面接・グループワーク

一次面接は集団で行い、二次面接や最終面接は個人で行うのが一般的。近年では一次面接と二次面接の間に、ディスカッションなどのグループワークを行う企業も増えているようです。

面接ではあなたのコミュニケーション力や考え方、企業との相性が見られます。一次面接では複数の学生と一緒に質問を受けることが多いですが、緊張し過ぎず自分の意見をはっきりと伝えることが大切です。

一方、グループワークでは協調性やリーダーシップ、問題解決能力を評価されるでしょう。話を聞くだけでなく積極的に発言もして、チームに貢献する姿勢を見せることが重要です。

内々定

内々定は、企業が「内定を出す意思がある」と伝える非公式の約束です。法的な拘束力はありませんが、就活の重要な節目といえます。

内々定は口頭やメールで伝えられることが多く、正式な労働契約ではないため、企業側が取り消す可能性はゼロではありません。しかし、企業の信用維持のためにも取り消しはあまり行われないでしょう。

内定

内定とは、企業と学生の間で正式な労働契約が成立した状態を指します。企業から内定通知が届き、学生が入社承諾書を返送することで完了。内定により双方の意思確認がなされ、大学卒業や経歴に問題がなければ、基本的に契約は有効です。

ただし、例外的に条件を満たさなかった場合は内定取り消しがあり得ます。たとえば、大学を卒業できなかった場合や虚偽の申告が発覚した場合などは、企業は内定を取り消すことがあるでしょう。こうしたリスクを避けるためにも、正直で誠実な対応が求められます。

企業によってインターンの実施や内々定通知の有無など差はありますが、大まかな流れは同じです。エントリー後の流れを事前に把握しておくと、就活を円滑に進められるしょう。

就活の流れや段階ごとにやることについては、「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事もご覧ください。

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就活におけるエントリー数の目安

就活におけるエントリー数の目安は、20~30社程度といわれています。多過ぎても少な過ぎても就活が大変になるので、自分でどの程度のエントリー数であれば動きやすいか考えておきましょう。

公益社団法人全国求人情報協会の「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、24卒のプレエントリー数は平均16.8社でした。企業説明会への参加は平均15.5社、書類選考や面接などの選考参加は10社前後です。

プレエントリーとは、学生が企業に対して「興味がある」と意思表示するために氏名や大学名などを登録することを指します。

エントリー数を増やし過ぎてしまうと、スケジュール管理が難しく、選考に集中できなくなる可能性があります。説明会参加だけではなく、履歴書やエントリーシートの提出、選考参加があることを忘れてはいけません

反対に、エントリー数が少なくても、選考で落ちた場合に持ち駒がなく苦しくなります。就活では一般的に、内定獲得よりも選考に落ちる企業のほうが多いので、エントリー数をしぼり過ぎるのも気を付けてください。

就活におけるエントリー数の目安については、「エントリー数の平均はどのくらい?適切な数を知っておこう」の記事でも解説しています。

参照元
公益社団法人全国求人情報協会
2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査

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就活でエントリーする際のポイント

就活のエントリーは、選考への第一歩です。どのような準備や行動をすべきかを知っておくことで、時間を無駄にせず就活を進められます。

ここではエントリー時の大切なポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

就活解禁後すぐに動く

就活が解禁されたら、すぐにエントリーを始めることが成功のカギです。事前に興味のある企業をリストアップしておき、解禁と同時にエントリーできる準備を整えましょう。

就活が本格化すると説明会の参加やエントリーシートの作成などで忙しくなり、企業探しに時間を割けなくなります。エントリーのタイミングを逃すと、希望する企業に応募できなくなる可能性もあるでしょう。

また、スムーズに動けるように、事前に業界研究をして志望業界をある程度決めておくのもおすすめです。業界研究の進め方は「業界研究、おすすめの方法は?これから就活を始める人へ」の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。

幅広い業界や企業にエントリーする

エントリーの段階では、幅広い業界や企業に目を向けることが大切です。興味が湧くかどうかは調べていくうちに分かることも多いため、あまり絞り込み過ぎないようにしましょう。

エントリーしたからといって、必ず選考に参加したり説明会に出席したりしなければならないわけではありません。気になる企業が多いほど、実際に情報を集めてから自分に合う企業を見極めやすくなります。

最初から選択肢を狭めると、自分に合った企業を見落としてしまうリスクがあるため、まずは多くの企業をチェックしておくことが成功のポイントです。

興味のある企業にはエントリーする

少しでも興味がある企業には、積極的にエントリーしましょう。エントリーすることで、その企業から最新の情報や選考に関する連絡を受け取れることが多く、企業選びの参考になるでしょう。

また、エントリーしないと選考に参加できなかったり、エントリーシート(ES)がもらえなかったりする企業もあります。せっかく興味があっても、エントリーしていなければ選考に進めないため、後悔しないように注意が必要です。

気になる企業にエントリーだけでも済ませておくことで、チャンスを広げられます。

エントリーの締め切りを確認しておく

エントリーには必ず締め切りがあるため、期限をしっかり確認しておくことが重要です。エントリー期間が終わると応募できなくなるので、タイミングを逃さないように注意しましょう。

特に、選考が進む時期には、新しい企業を探してもエントリー期間が終了していることがあります。選考に落ちたあとに慌てて別の企業を探しても応募できないケースがあるため、早めに行動することが大切です。

スケジュール管理をしっかりと行い、余裕をもってエントリーを完了させましょう。

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本記事の執筆者

飯田有香(いいだ ゆうか)

新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、「キャリアチケット」でキャリアカウンセラーをしながら、今までに200人以上の学生の就職先を支援。最近は、YouTubeチャンネル「就活トーク」の企画・出演などをしている。

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