就活開始時期はいつ?25卒・26卒のスケジュールや具体的な流れを解説

このページのまとめ

  • 就活の開始時期は大学3年生の3月に情報解禁、4年生の6月に採用解禁が一般的
  • 就活をいつから始めるべきか悩んでいる学生は、大学3年の夏までに動き始めよう
  • 自己分析や企業研究、インターンシップなどの就活準備はエントリー前に終わらせよう

就活開始時期はいつ?25卒・26卒のスケジュールや具体的な流れを解説のイメージ

就活時期が分からず動き出せない就活生も多いでしょう。一般的な企業は、経団連が定めたルールをもとに就活時期を決めています。就活ではインターンシップへの参加や企業研究など準備が多いため、スタート時期を把握することが大切です。

この記事では、2025卒・2026卒の就活開始時期やスケジュール、具体的な流れをまとめています。就活準備を済ませて周囲と差をつけたい方は、ぜひ参考にしてください。

就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。

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目 次

就活はいつから始まる?理想の開始時期は大学3年生の夏

就活は、大学3年生の夏ごろから始める人が多いようです。説明会やエントリーが始まる時期は大学3年生の3月ごろからですが、前年の6月ごろから自己分析や業界研究、職種研究などの事前準備を行います。

また、インターンシップも始まるため、大学3年生の6月ごろからスタートダッシュを切ると良いでしょう。しかし、外資系企業やベンチャー企業をはじめとする一部の企業では、早めに選考が行われることも。就活の開始時期は早ければ早いほど、周りの就活生との差をつけられます。

なお、就活ルールの取り決めは、2020年度以降から経団連主導から政府主導へと移行しましたが、2026年度卒の就活では現行の就活スケジュールが続くことが見込まれています。詳細は、厚生労働省が発表した「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」にまとめられています。

参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議

大手就活サイトの多くは大学3年の6月ごろに登録受付を始めるため、その時期に合わせてサマーインターンの受付をスタートする企業が増えています。大学3年の夏までには自己分析や業界研究などの就活準備を済ませ、余裕を持ってサマーインターンに参加しましょう。

近年、WebサイトやSNSの活用、ダイレクトリクルーティングなど、新卒の採用手法が多様化しています。さらに、社会情勢の影響を受け、今までと異なるスケジュールで採用を行う企業もあるようです。

採用スケジュールは企業によってバラつきがあるので、行きたい業界や企業が決まっている人は、早めに情報収集をして準備を進めておきましょう。就活の期間については、「大学生の就活はいつからいつまで?始めるタイミングや必要な準備を解説」でも詳しく解説しています。

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2025卒の就活スケジュール(開始~終了時期)

ここでは、厚生労働省の「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」で発表された2025年卒の就活スケジュールを解説します。
また、採用情報の解禁前に行われるインターンシップの時期を時系列順にまとめました。

就活時期の流れを知りたい方は、参考にしてください。

大学3年6~9月:サマーインターン

大学3年の6月からは、多くの企業でサマーインターンの募集が開始されます。サマーインターンの期間は、数日間から1ヶ月を超えるものまで企業によってさまざまです。

なお、2023年度の「内閣府の調査」によると、5日以上のインターンシップに参加した学生の割合は、インターン参加生のうち75.4%と発表されています。

夏休み中に実施されることが多いため、秋冬インターンと比べると長期開催プログラムが多い傾向にあります。夏休みを活用し、業界研究や職種研究などの事前準備に役立てたいという目的で参加する学生が多いようです。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)

大学3年10~2月:秋冬インターン

夏休みのあとは、秋・冬インターンが開催されます。オータムインターンとも呼ばれる秋インターンは大学がある期間に実施されるため、1日や週末のみといった短期プログラムが多めです。

冬インターンはウインターインターンとも呼ばれ、志望業界を絞ったうえで参加している学生が多い傾向にあります。就活解禁間近に行われるので、採用選考の一環として開催する企業が多いようです。

大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験

採用情報が解禁され、春休み中にエントリーシートの提出や説明会への申し込みなどが始まります。
早期に選考を行っている企業の筆記試験や先行テスト、面接を受ける人も出てくるでしょう。学校の春休み期間を利用したOB・OG訪問もピークになる時期です。

大学4年6月~:面接・内々定

大学4年生の6月ごろから本選考が解禁となり、面接試験がスタートします。面接は、一次面接から段階を踏んで複数回行われるケースが多いです。いくつもの企業を同時進行で選考に取り組むため、スケジュール管理を徹底しましょう。

また、内々定を出す代わりに他社への応募をやめるよう企業から強要される「オワハラ」を受ける就活生もいるようです。「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、オワハラを受けた経験のある就活生は全体の9.4%でした。およそ10人に1人がオワハラを経験していることになります。

この時期にオワハラに遭い、条件に応じられない場合は、今後も就職活動に励みたいと誠意を伝えて断りましょう。オワハラについては、「知っておきたい!オワハラの意味と実態」でも詳しく解説しています。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)

大学4年9月~:内定

大学4年生の9月からは、内定を獲得した企業のなかから実際に入社する企業を選択していきます。内定の連絡が来た場合は、承諾や保留、辞退など、いかなる場合でも返答する必要があります。どの企業にするか決めきれずに返答しないことは避け、早めの連絡を心掛けましょう。

大学4年10月~:内定式

内定解禁日が10月1日のため、多くの企業は10月1日以降に内定式を開催します。

前半の就活が落ち着いた時期には、秋採用がスタートします。秋採用は、採用人数の多い大手企業やその子会社、ベンチャー企業などが「まだまだ優秀な学生を探したい」という目的で実施するようです。

参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議

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2026年卒の就活スケジュール

基本的には2025年卒の就活時期と変わりありませんが、専門性の高い人材を積極的に採用する動きが見られています。

厚生労働省の「2025年度(2026 年3月)の卒業・修了予定者の就職・採用活動日程について」では、春以降のインターンシップを通じて専門性を判断された学生の就活時期を早める旨が記載されています。

つまり、政治や経済、大学において専門的な知識を持っている人材は、ほかの就活生よりも早い時期(大学4年生の6月以前)に就職活動が始まるでしょう。

参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議

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企業ごとの就活時期

これまで全体的な就活スケジュールについて説明してきましたが、実際にいつから選考が始まるのかは企業によって異なります。この項では、企業の特徴別に就活スケジュールの違いをまとめました。スケジュール管理の参考にしてください。

日本の大手企業のスケジュール

大手日系企業の多くは、大学3年の6月から翌年2月にかけてインターンシップを開催します。その後、大学3年の3月からエントリーが始まり、大学4年の6月に選考が解禁されます。

基本的には政府主導の「就職・採用活動日程」に則った就活スケジュールとなっており、外資系企業やベンチャー企業と比較すると、採用選考の時期がやや遅めです。

外資系企業のスケジュール

外資系企業のインターンシップも、日系企業と同様に大学3年の夏から冬にかけて開催されます。

しかし、外資系企業のインターンシップは選考に直結することが多いため、年内に内定を獲得する学生が多いようです。インターンシップで高い評価を得ると、本選考のフローが短縮されたり内定が出たりすることがあるため、外資系企業を志望する人はインターンシップへの参加がカギになります。

ベンチャー企業のスケジュール

ベンチャー企業は、企業によって内定を出す時期が異なるという特徴があります。外資系企業と同様に、優秀な学生に対してインターンシップや早期選考で年内に内定を出す企業が多い一方で、大学4年の春以降に内定を出す企業もあるようです。

気になっている企業の採用スケジュール情報は、早めに確認しておきましょう。

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業界ごとの就活時期

ここでは、業界ごとの就活時期を解説します。

公務員の就活スケジュール

公務員は、ほかの企業と比べてスケジュールが異なる傾向にあります。国家公務員の場合は、大学4年生の4月から順に採用試験が行われます。地方自治体は大学4年生の5月から試験が始まり、秋ごろまで続くことも。

地方自治体への就職を目指す場合は、地域によって就活時期が変動するため、応募する自治体の採用情報を確認しましょう。

不動産業界の就活スケジュール

不動産業界の就活は、経団連が発表するスケジュールどおりに行われるケースが多いです。大学3年生の3月ごろからエントリーが始まり、6月に選考が開始されます。

ただし、中小企業やベンチャー企業の場合は早めに就活を始める企業も多いため、入社したい会社の採用情報は早い段階でチェックしておきましょう。

航空業界の就活スケジュール

航空業界の就活スケジュールは、ほかの企業と比べて異なる点がいくつかあります。客室乗務員や地上スタッフ職は、大学4年生の4月からエントリーが始まり、6月ごろから面接が始まるでしょう。選考が進むと、健康診断や体力テストが行われるケースも。

航空業界の就活を始める前に、あらかじめ健康診断で航空業界で働ける健康状態かといったチェックをしておくと良いでしょう。

航空業界については、「航空業界を研究しよう!仕事内容や職種は?特徴を理解して選考を勝ち抜こう」でも詳しく解説しています。

商社の就活スケジュール

商社を目指す学生は、大学3年生の夏ごろからインターンシップに向けて準備しておくことで、ほかの就活生との差別化を図れるでしょう。大学3年生の冬ごろにインターンシップを行う商社が多いため、早めのスタートダッシュが肝心です。

商社の倍率はほかの業界と比べて非常に高い傾向にあり、徹底的な自己分析や業界研究、企業研究を行う必要があります。

商社については、「商社とは?就活生が押さえておくべき仕事内容や事業をわかりやすくご紹介」でも詳しく解説しています。

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2024卒は2023年12月時点で86%が内定獲得

文部科学省の「令和5年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)」によると、2024年に卒業予定の大学生は、全体の86.0%が内定を獲得しています。前年度と比べると増加傾向にあり、男子と比べて女子の割合が高いとのことです。

また、文系の大学生の内定率は86.2%で、理系の大学生は85.4%が内定を獲得しています。理系学生は研究や就活の両立が難しい傾向にありますが、文系学生との内定率の差は大きく開いていません。

理系学生で就活に不安が残る方は、「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」の記事を参考にしてください。

参照元
文部科学省
令和5年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)

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就活時期の具体的な流れ

就活の具体的な流れを解説します。エントリー後は説明会や面接などが増えてスケジュールが過密になるため、時期に関係のない準備はエントリー前に終えておきましょう。

自己分析

自己分析とは、「過去の経験や考え方を客観的に分析し、自分自身の特徴を知ること」です。学生生活や部活、趣味、習い事、アルバイトなどの経験を振り返り、行動や思考のクセから長所や短所、価値観といった自分の特徴を分析しましょう。自己分析を行うと、自分に合った業界や業種が明確になり、就活の軸を定められます。開始時期にこだわらず、早いうちから進めておいてください。

また、自分について深く知ることは、採用担当者に「自分がどのような人間であるか」を伝える際にも有効です。自己PRが具体的に分かりやすく作成できるうえ、面接での質問に対しても説得力のある回答ができます。

業界研究

業界研究は、業界の種類と特徴を知り、自分の志向に合う業界を見つけるために行います。興味の有無にかかわらず少しでも多くの業界について調べ、就活の選択肢を広げるのがポイントです。

どのような業界があるのかを知ることで、これまで注目していなかった業界に興味が湧く場合もあります。自己分析の結果とすり合わせ、自分が働きたい業界を絞り込むと良いでしょう。

気になる業界をいくつか絞り込めたら、それぞれの業界を掘り下げて知識を深めます。業界のマーケット規模や代表的な企業、業界全体の現状や課題など、気になる業界について詳しく研究しましょう。自分がその業界に対して抱いていたイメージが正しいかどうかのすり合わせもできます。

企業研究

気になる業界がある程度絞り込めたら、自分が働きたい企業を決めるために企業研究を行います。「企業選びの際に重視したいことは何か」を考えながら、自分なりの企業選びの基準を定めていきましょう。企業の公式Webサイトには、理念や社風、事業内容、会社の規模などの情報が詳しく掲載されており、応募先企業の理解を深める準備に役立ちます。

企業研究で大切なのは、自己分析で明らかになった自分の強みと企業が求める人物像の共通点を見つけ、自分と企業とのマッチング度を見極めることです。特に、社風や企業文化は部署異動で業務内容が変わっても影響する要素です。自分がその企業で実際に働く姿をイメージしたうえで企業選びをしましょう。

応募先企業の研究は、志望動機の作成にも効果的です。履歴書や面接で、自分と企業とのマッチ
ングが効果的にアピールできるようになります。企業研究を行わずに、イメージ先行で人気の業界や大手企業などに目標を絞ると、志望動機がぼやけてしまいます。自分が興味を持てる業界や自分に合いそうな業界をピックアップして、積極的に研究を行ってください。

職種研究

業界研究や企業研究と並行して、職種研究も進めておきましょう。世の中には数多くの職種があり、仕事内容は大きく異なります。

たとえば、メーカー業界を志望する人は、「自社製品を売り込む営業職」「新製品を提案する企画職」「新製品を生み出す研究・開発職」といったさまざまな職種のなかから自分に合った仕事を選ばなければなりません。

入社後にどのような仕事がしたいのか、将来どのような自分になっていたいのかを具体的に思い描き、自分のやりたいことが実現できる職種を探しましょう。

インターンシップ

インターンシップは、企業が学生に就業体験の機会を提供する制度です。数ヶ月単位で長期的に開催される「長期インターン」と、数日~1ヶ月程度の短期間だけ開催される「短期インターン」があります。

インターンシップに参加するメリットは、就業体験を通じて職場の雰囲気や具体的な業務内容が分かること。現場で活躍している先輩社員から生の声が聞けるチャンスでもあるので、積極的に参加してみましょう。

「まだ業界が絞り込めていない」「どのような仕事がしたいか決められない」という人も、業界・企業研究の一環として気軽に参加してみるのがおすすめです。人気業界や大手企業にこだわり過ぎず、興味がある業界や企業、職種について理解が深められそうなプログラムを選択すると良いでしょう。

ちなみに、一般的に大学3年の夏ごろからインターンシップに参加する人が多い傾向にありますが、参加自体は2年生のうちから可能です。複数企業のインターンシップに参加を考えている人は、早いうちから計画を立てましょう。

OB・OG訪問

OB・OG訪問のメリットは、企業の公式Webサイトや企業説明会では得られない情報が聞ける点です。先輩社員から仕事内容や職場の状況が詳しく聞けて、さらに採用担当者に聞けないような一歩踏み込んだ質問もしやすいので、働くイメージが湧きやすいといえます。
また、社会で活躍している大人と会話をすることで悩みや不安が解消されたり、就活のモチベーションが上がったりする人もいるようです。

OB・OG訪問はいつから始めても良いのですが、本格的に就活が動き出す大学3年の3月よりも前に始めておくと、就活がスムーズに進みます。年明け以降はOB・OG訪問の依頼が集中する傾向にあるため、OB・OG訪問専用のマッチングサービスなども活用しながら早めに動いておくと良いでしょう。

OB・OG訪問については、「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」でも詳しく解説しているので参考にしてください。

エントリー

応募したい企業が決まったら、いよいよ選考参加の申請をします。近年、エントリーは企業の公式Webサイトに設置されている採用ページから申し込むのが一般的です。

なかには、申し込み人数が上限に達した時点で締め切りとなる企業もあるので、気になる企業のエントリー開始時期は事前に確認し、早めに申請しましょう。
また、企業によってはエントリーを「プレエントリー」と「本エントリー」の2段階に分けていることもあります。プレエントリーは選考参加の意思表示にはなりますが、選考参加の申し込みとして有効なのは本エントリーのみです。必ず本エントリーまで完了させてください。

企業説明会

企業説明会には、1つの企業が開催する「単独説明会」と、複数の企業が参加する「合同説明会」の2種類があります。

単独説明会は定員制で、採用選考にプレエントリーすることで参加が可能です。事業内容や経営理念といった詳細な情報が得られるだけでなく、企業のWebサイトで調べても分からないことがあれば、社員に直接質問ができます。

履歴書やエントリーシートを作成する際にも役立つでしょう。単独説明会は採用選考の一環として開催している企業が多く、企業によっては採用選考の必須条件としていることも。面接や筆記試験が実施されることもあるので、参加する際には心の準備をしておきましょう。
一方で、合同説明会には多くの企業が参加するため、複数企業の情報を効率的に得られるというメリットがあります。企業の絞り込みや業界・企業研究に役立つので、機会があればぜひ参加しましょう。

エントリーシート・履歴書

エントリーシート(ES)や履歴書は、就活で企業に提出する書類の一つです。どちらも就活において非常に大切な書類です。書類選考はエントリーシートの経歴や学歴、志望動機、自己PRなどの情報を基に行われます。

そのため、どれだけ優れた能力を持つ就活生でも、エントリーシートや履歴書で上手に自分をアピールできなければ面接試験に進めない可能性があります。エントリーシートや履歴書を書く際は、採用担当者の目を引く内容になるよう、仕事への意欲を全力に押し出しましょう。

特に大切な項目は、「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」。この3項目はどの企業でも聞かれる可能性がある質問なので、自分の強みとなるエピソードを用意しておきましょう。エピソードと結論を関連付けて伝えることで、採用担当者へ効果的にアピールできます。

インターンシップや企業説明会が始まると忙しくなるため、エントリーシートと履歴書に書く内容は、自己分析や業界・企業研究がある程度進んだ段階で少しずつ準備しておくのがおすすめです。

筆記試験・Webテスト

企業によっては、書類選考の後に筆記試験を実施している場合もあります。試験の内容は、国語や数学などの学力試験や小論文、一般常識問題、時事問題、適性検査などさまざまです。

高得点獲得を目指すため、あらかじめ準備しておきましょう。市販のテキストを使って問題を解くのがおすすめです。

試験対策を怠ってしまうと、面接試験までたどり着けない可能性があります。特に、大手企業や人気企業では、応募者をふるいに掛けるために筆記試験を実施することもあるようです。大手企業や人気企業への応募を検討している人は、早めに準備しておきましょう。

面接

書類選考や筆記試験を通過したら、次は面接です。面接官との1対1形式のほか、集団面接やグループディスカッションなど、企業によって面接の形式は異なります。
また、面接を複数回実施し、段階に応じて人事担当者や会社役員などさまざまな役職の社員と会話をすることもあるようです。

どの形式の面接でも自分を十分にアピールできるよう、面接で聞かれそうな質問の答えをあらかじめ用意しておきましょう。また、面接時の態度は、採用試験において重要な評価ポイントの一つです。面接官は、会話の内容だけでなく、応募者の声の大きさや表情の明るさにも注目しています。

面接の場ではっきりと自分の意見が言えなかったり、表情が暗くなってしまったりすると、面接官にマイナスのイメージを与えてしまう可能性も。事前に面接の練習をして、面接官に好印象を与えましょう。

面接対策・準備については、「就活の面接対策で必要なことは?よく聞かれる質問と対策法も解説」でも詳しく解説しています。

内定

内定式で企業から内定証書を受け取り、学生が入社承諾書を提出すれば正式に採用となります。10月1日以前に採用試験に合格した場合は、内定ではなく内々定という扱いになるのが一般的です。
内々定とは、「内定を出す」という企業からの約束のこと。

厚生労働省の資料「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」によると、企業が学生へ正式に内定を出せる日付は「卒業・修了年度の10月1日以降」と定められています。

そのため、10月1日以前に内定通知を受け取った合格者は、正式な契約は結ばれていないものの「内々定」として企業と約束をしている形になります。

参照元
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議
2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方

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就活を早く終わらせる4つのコツ

長く就活を続けていると、「なかなか内定がもらえず就活に疲れてしまった」「早く就活を終わらせて残りの学生生活を満喫したい」と悩み始める人も多いようです。就活を早く終わらせるコツを解説しますので、就活を進める際の参考にしてください。

1.目標を立てて早めに取り組む

「▲月までに内定をもらう」「▲社から内定をもらう」などの目標を立てましょう。具体的な目標を設定することで、就活の長期化から来る中だるみやモチベーションの低下を防げます。

2.志望する業界や職種を絞る

自己分析を念入りに行い、業界や職種を絞り込んでから就活を始めましょう。多業種・多職種を志望しているとスケジュールが過密になり、就活がスムーズに進まないことがあります。

3.エントリー数を増やして選考慣れする

選考時期が早い企業を何社か受けてみて、採用選考に慣れておくのも一つの手段です。特に、面接は回数を重ねるほど緊張しづらくなるので、余裕を持って面接に挑めるはず。
また、「実際に採用選考を受けてみたら、自分にマッチしていそうな企業だった」と、思わぬ出会いにつながる可能性もあります。

4.就職エージェントを利用する

就職エージェントは、専門のアドバイザーが内定獲得までのサポートをしてくれるサービスです。面談内容をもとに自分に合った企業を紹介してくれるだけでなく、自己分析のサポートやエントリーシートの作成支援、面接対策など、選考に備えた事前準備についてもアドバイスをしてもらえます。

自分だけで就活を進めることに限界を感じた人や就活の悩みや不安がある人は、ぜひ活用してみましょう。

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就活時期に間に合わせてしっかりと準備をしたいあなたへ

就活時期は業界や企業によって異なりますが、経団連が定めたスケジュールに沿って進めるケースが一般的です。基本的には、以下のスケジュールに沿って行われます。

・大学3年6~9月:サマーインターン
・大学3年10~2月:秋冬インターン
・大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験
・大学4年6月~:面接・内々定
・大学4年9月~:内定
・大学4年10月~:内定式

就活時期は早ければ早いほど準備を進めやすく、ほかの就活生との差を広げられるでしょう。
一方で、「就活の開始時期が遅れてしまった」「1人で就活を進められるか不安」と悩む学生も多いでしょう。そのようなときは、就活エージェントの「キャリアチケット」にご相談ください。

キャリアチケットでは、就活をスムーズに進めるための自己分析のお手伝いをはじめ、エントリーシートや履歴書などの応募書類の添削を行います。また、就職活動の悩みや不安をプロのキャリアアドバイザーがアドバイスいたします。1人で就活を進めていけるか不安な方は、下のボタンから登録してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

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