就活開始時期はいつ?26卒のスケジュールや具体的な流れを解説

このページのまとめ

  • 就活の開始時期は大学3年生の3月に行われる情報解禁のタイミングが一般的
  • 就活に向けて動き出す時期は大学3年生の春ごろがおすすめ
  • 27卒や28卒の就活時期も26卒とあまり変わらない

就活開始時期はいつ?26卒のスケジュールや具体的な流れを解説のイメージ

「就活の時期はいつごろ?」「就活を始める時期は?」などと悩む就活生も多いでしょう。就活の開始時期は決まっておらず、自分で始めるタイミングを決める必要があります。どの時期に動き出せばよいのか、目安を知っておきましょう。

この記事では、就活を始める時期の目安や、具体的にどのように動けばよいかについて解説します。最後まで読めば就活の時期を理解し、内定に向けて動き出せるはずです。

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目 次

就活の時期はいつ?理想の開始時期は大学3年生の夏

就活を始める時期は、大学3年生の夏までが理想的です。大学3年生の夏にはインターンシップが開催されるので、参加できるように準備を進めておくとよいでしょう。

内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」によると、大学3年生の7〜9月にインターンシップと呼称されるものに参加した学生は57.1%です。半数以上の学生が、大学3年生の夏ごろには就活を始めているといえます。

大学3年生の夏にインターンシップに参加するために、大学3年生の春から自己分析や企業研究、職種研究などの事前準備を行っておきましょう。夏から就活を始めて、大学3年生の3月にはエントリースタート、大学4年生の6月には選考スタートという流れで本格的に就活が進んでいきます。

ただし、外資系企業やベンチャー企業をはじめとする一部の企業では早めに選考が行われることもあるようです。就活の開始時期は早ければ早いほど、周りの就活生との差をつけられます。

就活ルールの取り決めは、2020年度以降から経団連主導から政府主導へと移行しましたが、2026年度卒の就活では現行の就活スケジュールが続くことが見込まれています。

内閣官房から出された「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」で2026年度卒の就活についてまとめられているので、確認してみてください。

また、大手就活サイトの多くは大学3年の6月ごろに登録受付を始めるため、その時期に合わせてサマーインターンの受付をスタートする企業が増えています。大学3年の夏までには自己分析や業界研究などの就活準備を済ませ、余裕を持ってサマーインターンに参加しましょう。

近年、WebサイトやSNSの活用、ダイレクトリクルーティングなど、新卒の採用手法が多様化しています。社会情勢の影響を受け、今までと異なるスケジュールで採用を行う企業もあるようです。採用スケジュールは企業によってバラつきがあるので、行きたい業界や企業が決まっている人は早めに情報収集をして準備を進めておきましょう。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)
内閣官房
2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方

26卒の就活状況を見てみよう

26卒の就活状況がどのようになっているのか、アンケート結果をもとに確認してみましょう。

キャリアチケットの「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査」によると、2024年4月末時点での就活状況は以下のような結果でした。

2026年入社予定学生の就活状況に関する調査 2026年入社予定学生の就活状況についての調査:就活状況のイメージ

引用:キャリアチケット「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査 2026年入社予定学生の就活状況についての調査:就活状況

4月末時点で、すでに7割以上の学生が就活に向けて動き始めています。また、自己分析を行う学生は5割以上、企業研究や業界研究を行う学生は3割以上です。

就活生によっては、すでにインターンシップなどで企業と接触している場合もあるでしょう。サマーインターンシップはもちろん、長期インターンに参加している学生もいます。

一方で、まだ就活を始めていない学生は9.4%ほどでした。大学3年生になったばかりの時点で、多くの学生が就活に向けて動き出していることがわかります。

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2026卒の就活時期・スケジュール

ここでは、例年の就活スケジュールに基づいて2026年卒の就活スケジュールを解説します。また、採用情報の解禁前に行われるインターンシップの時期を時系列順にまとめました。就活時期の流れを知りたい方は参考にしてみてください。

大学3年6~9月:サマーインターン

大学3年の6月からは、多くの企業でサマーインターンの募集が開始されます。サマーインターンの期間は、数日間から1ヶ月を超えるものまで企業によってさまざまです。

キャリアチケットの「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査」によると、サマーインターンに「参加したい企業が決まっている」「参加したいと思っている」と答えた学生は88.9%でした。

なお、サマーインターンを希望する企業の数は以下のとおりです。

1社:2.6%
2~4社:52.2%
5~7社:26.3%
8~10社:13.5%
11社以上:5.4%

サマーインターンは開催される企業数も多く、複数社参加したいと考えている就活生が多くいます。夏休みの時期と重なるので比較的参加しやすいでしょう。

参照元
キャリアチケット
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大学3年10~2月:秋冬インターン

夏休みのあとは秋・冬インターンが開催されます。オータムインターンとも呼ばれる秋インターンは大学がある期間に実施され、1日や週末のみといった短期プログラムが多めです。

冬インターンはウインターインターンとも呼ばれ、志望業界を絞ったうえで参加している学生が多い傾向にあります。就活解禁間近に行われるので、採用選考の一環として開催する企業が多いようです。
冬インターンについては、「冬インターンの開催時期やポイントは?夏インターンとの違いも解説!」も参考にしてください。

大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験

大学3年生の3月に採用情報が解禁され、春休み中にエントリーシートの提出や説明会への申し込みなどが始まります。早期に選考を行っている企業の筆記試験や先行テスト、面接を受ける人も出てくるでしょう。学校の春休み期間を利用したOB・OG訪問もピークになる時期です。

この時期は、自己分析から企業研究、エントリーシートの作成、面接対策など自分でやるべきことが多くあります。学校やアルバイトと就職活動に掛ける時間のバランスをうまくとりましょう。

大学4年6月~:面接・内々定

大学4年生の6月ごろから本選考が解禁となり、面接試験が始まります。面接は、一次面接から段階を踏んで複数回行われるケースが多いです。いくつもの企業を同時進行で選考に取り組むため、スケジュール管理を徹底しましょう。

オワハラに注意しよう

内々定を出す代わりに他社への応募をやめるよう企業から強要される、「オワハラ」を受ける就活生もいるようです。「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について」によると、オワハラを受けた経験のある就活生は全体の9.4%でした。およそ10人に1人がオワハラを経験していることになります。

この時期にオワハラに遭い、条件に応じられない場合は、今後も就職活動に励みたいと誠意を伝えて断りましょう。オワハラについては「知っておきたい!オワハラの意味と実態」でも詳しく解説しています。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)

大学4年9月~:内定

大学4年生の9月からは、内定を獲得した企業のなかから実際に入社する企業を選択していきます。内定の連絡が来た場合は、承諾や保留、辞退など、いかなる場合でも返答する必要があります。どの企業にするか決めきれずに返答しないことは避け、早めの連絡を心がけましょう。

大学4年10月~:内定式

内定解禁日が10月1日のため、多くの企業は10月1日以降に内定式を開催します。

また、前半の就活が落ち着いた時期には秋採用がスタートします。秋採用は、採用人数の多い大手企業やその子会社、ベンチャー企業などが「まだまだ優秀な学生を探したい」という目的で実施するようです。この時期に内定先が決まっていない学生も、秋採用の企業の選考を受けて内定を目指していきましょう。

参照元
内閣官房
就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議

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27卒・28卒の就活時期も基本的には変わらない

27卒や28卒の就活時期についても、基本的には変わりません。大学3年生の3月にエントリーが開始され、6月に選考開始、10月に内定式の流れになります。

ただし、就活時期は年々早くなっていることは知っておきましょう。エントリーが始まる大学3年生の3月には、すでに内定を獲得している就活生もいます。

企業によっては3月よりも前にエントリーを開始し、選考を行っている場合もあるのでチェックしておきましょう。27卒・28卒も早めに動き出し、就活情報を集めておくことが大切です。

早期内定を目指す場合は、「早期内定を目指すメリットデメリットは?内定獲得に向けてのポイントも解説」の記事を参考にしてください。

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企業ごとの就活時期

これまで全体的な就活スケジュールについて説明してきましたが、実際にいつから選考が始まるのかは企業によって異なります。この項では、企業の特徴別に就活スケジュールの違いをまとめました。スケジュール管理の参考にしてみてください。

日本の大手企業のスケジュール

大手日系企業の多くは、大学3年の6月から翌年2月にかけてインターンシップを開催します。その後、大学3年の3月からエントリーが始まり、大学4年の6月に選考が解禁されます。

基本的には政府主導の「就職・採用活動日程」に則った就活スケジュールとなっており、外資系企業やベンチャー企業と比較すると採用選考の時期がやや遅めです。

外資系企業のスケジュール

外資系企業のインターンシップも、日系企業と同様に大学3年の夏から冬にかけて開催されます。

しかし、外資系企業のインターンシップは選考に直結することが多いため、年内に内定を獲得する学生が多いようです。インターンシップで高い評価を得ると、本選考のフローが短縮されたり内定が出たりすることがあるため、外資系企業を志望する人はインターンシップへの参加がカギとなります。

外資系企業への就職を希望する学生は、「外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!」も参考にしてください。

ベンチャー企業のスケジュール

ベンチャー企業は、企業によって内定を出す時期が異なるという特徴があります。外資系企業と同様に、優秀な学生に対してインターンシップや早期選考で年内に内定を出す企業が多い一方で、大学4年の春以降に内定を出す企業もあるようです。

ベンチャー企業の採用スケジュールについては、「ベンチャー就活完全マニュアル」も参考にしてください。気になっている企業の採用スケジュールは早めに確認しておきましょう。

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業界ごとの就活時期

ここでは、業界ごとの就活時期を解説します。

公務員の就活スケジュール

公務員は、ほかの企業と比べてスケジュールが異なる傾向にあります。国家公務員の場合は、大学4年生の4月から順に採用試験が行われます。
地方自治体は大学4年生の5月から試験が始まり、秋ごろまで続くこともあるようです。地方自治体への就職を目指す場合は、地域によって就活時期が変動するため、応募する自治体の採用情報を確認しましょう。

公務員を目指す学生は、「公務員の種類とは?主な職種や試験の難易度を一覧で分かりやすく解説」も参考にしてみてください。

不動産業界の就活スケジュール

不動産業界の就活は、経団連が発表するスケジュールどおりに行われるケースが多いです。大学3年生の3月ごろからエントリーが始まり、6月に選考が開始されます。

ただし、中小企業やベンチャー企業の場合は早めに選考を始める企業も多いため、入社したい会社の採用情報は早い段階でチェックしておきましょう。

不動産業界については「不動産業界の現況・今後の動向について」の記事で詳しく解説しているので、就活に向けて参考にしてください。

航空業界の就活スケジュール

航空業界の就活スケジュールは、大学4年生の4月ごろからエントリーが始まります。6月ごろに面接が実施され、内定が出るスケジュールです。

航空業界ならではのポイントとして、選考が進むと健康診断や体力テストを行うケースがあります。航空業界を目指す場合には、健康診断を受ける準備をしておくのもよいでしょう。

航空業界については、「航空業界とはどのような業界?特徴・仕事内容・就職事情も解説!」でも詳しく解説しています。

商社の就活スケジュール

商社を目指す場合には、大学3年生の夏ごろからインターンシップに向けて準備を進めておきましょう。商社は大学3年生の冬にインターンシップを行うケースが多く、早めに準備しておくと安心です。

商社によって開始時期やプログラムは違うので、内容を確認しておきましょう。また、商社同士で日程が重なる場合もあるため、志望企業のスケジュールは調べておくようにしてください。

商社の倍率はほかの業界と比べて高い傾向にあり、徹底的に準備しておくことが欠かせません。インターンシップが始まる前に、自己分析や業界研究、企業研究を行っておくとよいでしょう。

商社については「商社とは?仕事内容や事業など就活生が知るべきポイントをわかりやすく解説」でも詳しく解説しています。

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2024卒は2024年4月時点で98.1%が内定獲得

文部科学省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します」によると、2024年に卒業予定の大学生は98.1%が内定を獲得したと発表しました。前年度よりも0.8%高く、過去最高の就職率を達成しています。

また、文系の大学生の内定率は97.9%、理系の大学生の内定率は98.8%でした。理系学生は研究や就活の両立が難しい傾向にありますが、文系学生との内定率の差は大きく開いていません。

就活に不安を抱える理系学生は、「理系就活はいつから始める?スケジュールや選択肢、就活の進め方を紹介」の記事を参考にしてください。

参照元
厚生労働省
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します

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就活時期の具体的な流れ

就活は具体的にどのように行えば良いのかを知っておきましょう。ここでは、就活でやるべきこととおすすめの時期について解説します。

自己分析

自己分析とは、「過去の経験や考え方を客観的に分析し、自分自身の特徴を知ること」です。学生生活やアルバイトなど過去の行動を振り返り、自分の強みや性格などを分析します。

自己分析を行う理由は、就活の軸を定めるためと、就活でのアピールに使うためです。自己分析により自分の価値観が分かるので、「どのような企業を志望するか」「どのような仕事に就きたいか」などを理解できるようになります。

また、選考を突破するためには、自身の強みや特徴を理解し、アピールにつなぐことが欠かせません。自己PRや志望動機、ガクチカなどの項目は、自己分析ができていないと答えられないでしょう。

自己分析のおすすめの時期は、大学3年生に入ってすぐです。大学3年生の夏ごろにはサマーインターンに参加する就活生も多いので、3年生の4月や5月あたりに自己分析を行っておくとサマーインターンに備えられるでしょう。

自己分析の効果や詳しいやり方については、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事を参考にしてください。

業界研究

業界研究とは、世の中にどのような業界があるかを知り、自分の目指す業界を決める作業です。就活を進めるためには、まずどのような業界があるかを知らないと選ぶこともできないでしょう。

業界とは、「メーカー」「商社」のような、同じ産業でくくられた企業の集まりのことです。一般的には、以下の8つの業界に分類されます。

・メーカー
・商社
・小売
・金融
・サービス、インフラ
・マスコミ
・ソフトウェア、通信
・官公庁、公社、団体

名前だけでイメージがつく業界もあれば、全くイメージできない業界もあるでしょう。まずはそれぞれがどのような業界なのかを理解し、自分に合いそうなのか考えることが大切です。

業界研究の時期は、サマーインターンに参加するなら大学3年生の春ごろに行っておきましょう。業界研究である程度業界を絞ってから、インターンに参加したほうが学びが深まります。

インターンに参加しない場合は、大学3年生の秋ごろまでに業界研究を終えておくのがおすすめです。大学3年生の3月にはエントリーが始まるので、それまでには志望する業界は決めておいた方が良いでしょう。

業界研究をどのように進めるか知りたい場合は、「業界研究のやり方は?効率的に進めるコツや行う目的を解説」の記事をご覧ください。

企業研究

企業研究とは、企業の事業内容や業務内容、方針などを詳しく調べることです。企業研究を行うことにより、「自分に合いそうな企業かどうか」「自分のしたい仕事が実現できるか」などを確かめられます。

企業研究が必要なのは、ミスマッチを防止するためです。企業の名前やイメージだけで選んでしまうと、実際の仕事は想像と違うこともよくあります。企業研究を行うことで、具体的な仕事内容がわかり、自分が志望する仕事なのかどうかを見極められるでしょう。

企業研究の方法には、Webサイトを確認したり、企業説明会に参加したりといくつか方法があります。OB・OG訪問を行い、実際に働く社員の方に聞いてみるのも良いでしょう。

企業研究を行う時期は、大学3年生の冬ごろです。エントリーが始まる3月までには企業研究を終えて、どの企業にエントリーするか決めておくと就活がスムーズに進められます。

企業研究をどのように進めれば良いかについては、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で詳しく解説しているので読んでみてください。

職種研究

世の中にどのような職種があるかを知るために、職種研究を行うのも大切です。営業職や事務職などさまざまな職種があるので、まずは知ることから始めましょう。

1つの企業であっても、複数の職種があります。たとえば、メーカーであれば「製品を販売する営業職」「新製品を提案する企画職」「新製品を生み出す研究・開発職」のような職種から選ばなければなりません。

「メーカーで働きたい」のように漠然としたイメージだけだと、どのような仕事をしたいのかがなく、入社後に困ってしまいます。職種研究を行い、どのような仕事をしたいかのイメージも持っておきましょう。

職種研究は企業研究と同じ時期に進めておくのがおすすめです。企業にどのような職種があるのかを知り、自分はどの職種が良いのか考えてみると良いでしょう。

世の中にどのような職種があるかは、「就活における職種の一覧とは?自分に合う仕事の見つけ方も紹介」の記事で紹介しているのでこちらも参考にしてください。

インターンシップ

インターンシップとは、企業が学生に対して就業体験の機会を設けたり、自社について説明したりする制度のことです。数ヶ月から1年単位で実施する「長期インターン」と、1日から数週間程度で実施する「短期インターン」があります。

インターンシップのメリットは、企業の雰囲気や業務内容を体感出来る点です。企業のWebサイトを見るだけではわからない部分について、インターンシップに参加することで実感できます。

「まだ業界が絞り込めていない」「どのような仕事がしたいか決められない」という場合も、業界研究や企業研究の一環として参加してみると良いでしょう。企業の話を聞いたり、業務を体験したりすることで、自分に合う合わないを考えられるようになります。

インターンシップに参加する時期は、大学3年生の夏ごろに行われるサマーインターンがおすすめです。また、オータムインターンやウィンターインターンなども行われるので、興味のある企業がインターンを行っているなら参加すると良いでしょう。

インターンシップの種類や内容については、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事を参考にしてください。

OB・OG訪問

OB・OG訪問とは、企業で働いている社員の方に話を聞き、企業に対する理解を深める機会です。実際に働く方に話を聞くことで、Webサイトを見るだけではわからない内容について教えてもらうことができます。

OB・OG訪問のメリットは、会社説明会で質問しづらい内容も質問出来る点です。会社説明会や面接よりもラフな雰囲気で行われるので、一歩踏み込んだ内容も質問しやすいでしょう。

また、どのような選考が行われるのか、どのようなアピールを行ったのかなどを聞ける点もメリットです。実際にその企業で働いているからこそ、分かる内容を質問出来る機会を活かしましょう。

OB訪問に明確な時期はありませんが、早い学生は大学3年生の秋ごろから行っています。また、志望企業を決めた大学3年生の3月から大学4年生の6月ごろまでに行う場合も多いので覚えておきましょう。

志望企業に知り合いのOB・OGがいない場合は、大学のキャリアセンターに相談してみてください。また、OB・OG訪問専用のマッチングサービスなどもあるので、うまく活用しながらOB・OG訪問を行ってみましょう。

OB・OG訪問の進め方については、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」の記事で詳しく解説しています。

エントリー

エントリーとは、興味のある企業に対し、情報を詳しく知りたいと申し込むことです。就活サイトや企業のWebサイトなどからエントリーできます。

企業の説明会や選考に参加するためには、エントリーが必須になっているケースが一般的です。エントリーしておかないと企業の情報が届かず、説明会や選考への応募ができない場合も多いので覚えておきましょう。

また、エントリーしたからといって、必ず選考に参加しなければならないわけではありません。エントリー後の説明会に参加して自分に合わないと感じたら、選考に参加しなくても大丈夫です。

基本的には興味のある企業へのエントリーは行い、情報収集をしたり説明会に参加したりしておきましょう。エントリーがどのようなものかについては、「エントリーとはどのようなもの?具体的な方法や選考の流れを解説」の記事も参考にしてください。

企業説明会

企業説明会とは、企業が事業内容や方針、募集要項などを説明する機会のことです。企業説明会には、1つの企業が開催する「単独説明会」と、複数の企業が参加する「合同説明会」の2種類があります。

就活を始めたら、まずは合同説明会に参加するのがおすすめです。1つの会場に複数の企業が集まっており、どのような企業があるかの情報収集を行うことができます。

就活をはじめてすぐは企業についてあまり知らず、志望する企業が決まっていない場合も多いでしょう。まずはさまざまな企業の話を聞いて、興味のある企業を見つけることが大切です。

興味のある企業が見つかったら、単独説明会に参加してみましょう。合同説明会よりも1社あたりの説明時間が長く、より詳しく企業について教えてもらえます。

企業のWebサイトではわからないことも単独説明会で説明してもらえることが多いので参加しておきましょう。企業研究を行うためにも、参加は必須といえます。

合同説明会が行われるタイミングは、エントリー解禁後の大学3年生の3月ごろです。単独説明会も大学3年生の3月ごろから始まるので、興味のある企業の説明会には参加してみてください。

企業説明会については「企業説明会の種類や見つけ方は?参加時の注意点や質問の悩みについても解説」も参考にしてください。

エントリーシート・履歴書

エントリーシート(ES)や履歴書は、就活で企業に提出する大切な書類です。書類選考はエントリーシートの経歴や学歴、志望動機、自己PRなどの情報をもとに行われます。

そのため、どれだけ優れた能力を持つ就活生でも、エントリーシートや履歴書で上手に自分をアピールできなければ面接試験に進めない可能性があるでしょう。エントリーシートや履歴書を書く際は、採用担当者の目を引く内容になるよう、仕事への意欲を全面にアピールしてください。

特に大切な項目は、「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」の3つです。この3項目はどの企業でも聞かれる可能性がある質問なので、自分の強みとなるエピソードを準備しておきましょう。エピソードと結論を関連付けて伝えることで、採用担当者へ効果的にアピールできます。

インターンシップや企業説明会が始まると忙しくなるため、エントリーシートと履歴書に書く内容は、自己分析や業界・企業研究がある程度進んだ段階で少しずつ準備しておくのがおすすめです。

大学3年生の3月ごろからエントリーシートの提出を求める企業が増えてくるので、それまでには準備しておきましょう。エントリーシートと履歴書の書き方は、「エントリーシートと履歴書の違いは?それぞれの項目や書き方を解説」を参考にしてください。

筆記試験・Webテスト

企業によっては、書類選考の後に筆記試験を実施している場合もあります。試験の内容は、国語や数学などの学力試験や小論文、一般常識問題、時事問題、適性検査などさまざまです。

筆記試験やWebテストで高得点獲得を目指すために、あらかじめ準備しておきましょう。市販のテキストを使って問題を解くのがおすすめです。

試験対策を怠ると、面接試験までたどり着けない可能性があります。特に、大手企業や人気企業では、応募者をふるいにかけるために筆記試験を実施することもあるようです。

筆記試験やWebテストは、選考スタートのタイミングで実施される傾向にあります。大学3年生の3月には選考を行う企業もあるので、準備しておくと良いでしょう。

面接

書類選考や筆記試験を通過したら、次は面接です。面接官との1対1形式のほか、集団面接やグループディスカッションなど、企業によって面接の形式は異なります。

また、面接を複数回実施し、段階に応じて人事担当者や会社役員などさまざまな役職の社員と会話をすることもあるようです。どの形式の面接でも自分を十分にアピール出来るよう、面接で聞かれそうな質問の答えをあらかじめ準備しておきましょう。

面接時期は選考解禁となる6月以降に実施されるケースが一般的です。ただし、選考を早めに行っている企業も多いので、就活が本格化する大学3年生の3月より前には面接対策を終えておくのがおすすめです。

面接対策・準備については「就活の面接対策はどうする?よく聞かれる質問40選や選考突破のコツを解説」でも詳しく解説しています。

内定

内定式で企業から内定証書を受け取り、学生が入社承諾書を提出すれば正式に採用となります。10月1日以前に採用試験に合格した場合は、内定ではなく内々定という扱いになるのが一般的です。
内々定とは、「内定を出す」という企業からの約束のこと。

厚生労働省の資料「2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」によると、企業が学生へ正式に内定を出せる日付は「卒業・修了年度の10月1日以降」と定められています。そのため、10月1日以前に内定通知を受け取った合格者は、正式な契約は結ばれていないものの「内々定」として企業と約束をしている形になります。

内定と内々定については、「内定とは?内々定との違いやその後の流れや対応方法」を参考にしてください。

参照元
内閣官房
2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方

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就活を早く終わらせる4つのコツ

長く就活を続けていると、「なかなか内定がもらえず就活に疲れてしまった」「早く就活を終わらせて残りの学生生活を満喫したい」と悩み始める人も多いようです。ここでは、就活を早く終わらせるコツを解説します。

1.目標を立てて早めに取り組む

就活を早く終わらせるためには、「□月までに内定をもらう」「□社から内定をもらう」などの目標を立てましょう。具体的な目標を設定すれば、就活の長期化から来る中だるみやモチベーションの低下を防げます。

就活では、入社後の目標や5年後の目標など、未来をどのように見据えているか聞かれる場合が多いです。未来の目標を立てると同時に、就活の目標も立てると良いでしょう。

2.志望する業界や職種を絞る

自己分析を念入りに行い、業界や職種を絞り込んでから就活を始めましょう。多業種・多職種を志望しているとスケジュールが過密になり、就活がスムーズに進まないことがあります。

また、志望する業界や職種が絞れていないと業界研究や職種研究に時間をかけられず、エントリーシートや面接で良い回答ができなくなることもあるでしょう。志望する業界や職種を絞り、業界研究や職種研究を重点的に行ってください。

3.エントリー数を増やして選考慣れする

選考時期が早い企業を何社か受けてみて、採用選考に慣れておくのも一つの手段です。特に、面接は回数を重ねるほど緊張しづらくなるので、余裕を持って面接に挑めるはず。
また、「実際に採用選考を受けてみたら自分にマッチしていそうな企業だった」と、思わぬ出会いにつながる可能性もあります。

就活で何社エントリーするのが適切かわからない人は、「エントリー数の平均はどのくらい?適切な数を知っておこう」を参考にしてください。

4.就職エージェントを利用する

就職エージェントは、専門のアドバイザーが内定獲得までのサポートをしてくれるサービスです。面談内容をもとに自分に合った企業を紹介してくれるだけでなく、自己分析のサポートやエントリーシートの作成支援、面接対策など、選考に備えた事前準備についてもアドバイスをしてもらえます。

自分だけで就活を進めることに限界を感じた人や就活の悩みや不安がある人は、ぜひ活用してみましょう。

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就活時期に余裕をもって準備したいあなたへ

就活時期は業界や企業によって異なりますが、経団連が定めたスケジュールに沿って進めるケースが一般的です。基本的には、以下のスケジュールに沿って行われます。

・大学3年6~9月:サマーインターン
・大学3年10~2月:秋冬インターン
・大学3年3月~:エントリー・会社説明会・ES提出・筆記試験
・大学4年6月~:面接・内々定
・大学4年9月~:内定
・大学4年10月~:内定式

就活時期は早ければ早いほど準備を進めやすく、ほかの就活生との差を広げられます。
一方で、「就活の開始時期が遅れてしまった」「1人で就活を進められるか不安」と悩む学生も多いでしょう。そのようなときは、就職エージェントの「キャリアチケット」にご相談ください。

キャリアチケットでは、就活をスムーズに進めるための自己分析のお手伝いをはじめ、エントリーシートや履歴書などの応募書類の添削を行います。また、就職活動の悩みや不安をプロのキャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

1人で就活を進めていけるか不安な方は、下のボタンから登録してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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