配属先とは?決まるまでの流れや希望部署へ行くコツを解説

このページのまとめ

  • 配属先とは入社後に勤務する部署や場所のこと
  • 配属先は新入社員のスキルや人柄、適性によって決まる
  • 希望の配属先がある場合、履歴書や面接でアピールをするのが大切

配属先とは?決まるまでの流れや希望部署へ行くコツを解説のイメージ

「入社後の配属先とは?」「どうやって決まるの?」などと疑問に思う就活生もいるでしょう。配属先は内定直後にはわからず、入社が近づいてから発表されるケースが一般的です。希望する部署や仕事に配属されるためにはどうすればいいか、悩む人もいるかもしれません。

この記事では、新入社員の配属先の決め方や決まるまでの流れを解説します。希望部署がある場合のアピール法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

配属先とは働く場所や部署のこと

配属先とは、入社後に働く場所や部署のことです。新卒で入社したあとは、「営業部」「総務部」「人事部」などのように、どこかの部署に配属されるケースが一般的になります。

配属先は入社1ヶ月前ごろから前日には決まる

配属先については、入社の1ヶ月前から前日には決まっているケースがほとんどです。引っ越しを伴う配属先の場合は、2ヶ月以上前から通達がくる場合もあります。

企業によっては、新入社員に事前に配属先を通達せず、当日に教えられる場合もあるので気を付けましょう。心配な場合は、事前に配属先や部署について聞いておくと安心できます。

配属と異動の違い

移動とは、配属先や勤務先が変わることです。昇格や昇給によって役職が変わる場合にも使用されます。

配属との違いは、すでに部署や役職についている人物の配属先が変わる場合に、使われることです。新入社員はまだどこにも所属していないので、配属と呼ばれます。

入社後に配属先が変わる場合は、異動や人事異動と呼ばれることになるでしょう。異動は社員のスキルアップや業務効率化のために行われるケースが多いので、プラスに考えるのがおすすめです。

配属と転勤の違い

転勤とは、同じ会社に属したまま、「勤務地」が変わる状態を指します。たとえば、東京で勤務している社員が、大阪に異動になれば転勤です。

また、同じ建物内で配属が変わる場合も、転勤とは呼びません。新入社員の場合も、まだどこにも属していないため、今住んでいる地域から離れた場所で働くことになっても、配属と呼ばれることになります。

転勤のない仕事に興味がある場合は、「転勤のない仕事や職種の探し方は?転勤しないメリットデメリットも解説」も参考にしてください。支店の多い企業や総合職は、転勤の可能性が上がるので気を付けましょう。

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就職で配属先が重要な理由

就職では、モチベーションやキャリアに影響するため配属先が重要です。ここでは、なぜ新入社員の配属先が重要か解説するので、参考にしてください。

企業へのマッチ度に影響するから

新入社員の配属先がどこになるかによって、企業にマッチするかが変わります。部署の雰囲気や業務内容が自分にあえば、働きやすい職場だと認識できるでしょう。

しかし、人間関係が合わない部署に配属されてしまうと、ミスマッチだと思ってしまいます。また、自分が希望していた仕事とは異なる場合も、マッチしないと思うことになるでしょう。

新入社員の配属先が合わない場合、ミスマッチから早期退職につながります。まだ会社に慣れていない状態だからこそ、新入社員にマッチする配属先が重要です。

モチベーションに影響するから

配属先がどこになるかによって、新入社員のモチベーションにも影響を与えます。希望していた部署や職種になれなかった場合、業務へのやる気が出なくなるでしょう。

モチベーションが下がってしまうと、業務効率が落ちたり、成果が出なかったりします。また、やりがいを求めて退職してしまうかもしれません。

配属先が合うかどうかは、モチベーションにも大きな影響を与えます。早期退職につながらないためにも、希望する部署や職種になれるかは確認しておいた方がいいでしょう。

入社後のキャリアに影響するから

新入社員の配属先は、入社後のキャリア形成にも大きな影響を与えます。最初に配属された部署で得たスキルや経験をもとに、今後のキャリアが決まりやすいからです。

たとえば、営業職に配属された人材は、今後のキャリアも営業に関連する部署や職種になりやすいといえます。事務職を希望していたのに、営業経験があることで、キャリアを積んでも営業の仕事しか任されなくなるケースも出てくるでしょう。

また、もし転職する場合でも、営業の経験がある場合は営業職での募集が多くなります。別の職種は未経験になるので、評価されにくい点には気を付けなければなりません。

自分の希望するキャリアを歩むためには、面接からアピールしておくのが大切です。面接ではキャリアについて聞かれる場合も多いので、「キャリアプランの答え方とは?営業職や事務職など職業別に例文を紹介!」の記事を参考に、自分お希望するキャリアについて答えられるようにしておきましょう。

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新卒の場合の配属先の決め方

新入社員の配属先は、能力や適性、採用計画などから決まります。どのように配属先が決まるかについて詳しく解説するので、チェックしておきましょう。

新入社員の能力や適性から決める

新入社員の配属先は、能力や適性などから見極め、決められるケースが一般的です。能力や適性を活かせる仕事であれば、入社後の活躍を見込めます。

適性があるかどうかは、適性検査や面接の結果をもとに判断する場合がほとんど。また、新入社員の性格をもとに、部署の雰囲気に合いそうかどうかで決められる場合もあります。

採用計画から決める

企業は新卒の採用計画を作成し、計画をもとに決めています。企業によって「△△の部署の人員が足りない」「△△部署の売上を増やすため、新入社員を配属したい」などの考えがあるからです。

採用計画では、会社の状況を整理し、事前に採用人数や求める人物像を決めています。選考のイメージをしておくと、採用後のミスマッチも避けやすいため、採用計画を基準にするのが重要です。

新入社員の希望から決める

新入社員に希望を確認し、できるだけ希望どおりに配属しようとする会社もあります。働きたい職種や部署に配属された方が、モチベーションもあがり、活躍できそうだと考えられるからです。

しかし、どの会社でも希望どおりに進むわけではないので覚えておきましょう。会社の状況や部署の人数、強化したい事業などによって状況は変わります。どうしても配属されたい部署がある場合には、志望動機でアピールしておきましょう。

志望動機でのアピール方法については、「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」の記事を参考にしてください。

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新入社員の配属先が決まるまでの流れ

ここでは、新入社員の配属先がどのように決まるかを紹介します。企業によって違いはありますが、基本的な流れの参考にしてください。

面接をもとに配属先の候補があがる

まずは面接結果をもとに、新入社員をどの配属先にするかの候補を決めます。能力やスキル、人柄をもとに適性を見極め、候補をあげる場合が一般的です。

また、就活生からの希望があれば、希望する部署や職種を判断材料にする場合も。希望が必ず通るとは限りませんが、アピールしておいた方がいいでしょう。

就活生と会社で面談を行う

就活生と会社で配属先についての面談を行うケースもあります。もし、希望する部署について聞かれたら、素直に答えるといいでしょう。

配属先についての面談があるか、希望が通るかは企業次第です。志望先の企業がどのような傾向にあるのかは、事前に調べておくといいでしょう。OB・OG訪問を行い、実際に働く社員の方に聞いてみるのもおすすめします。

OB・OG訪問の進め方については、「就活で行うOB訪問とは?そのメリットと訪問時の注意点」の記事で解説しているので、参考にしてください。

入社後に仮所属で適性を見る

いきなり部署を決めるのではなく、入社後に仮所属を行う企業も増えています。実際に働いてみなければ、業務の適性があるかどうかはわからないからです。

仮所属の期間は特に決まっておらず、1ヶ月ほど様子見をする場合もあれば、半年以上かかることも。新入社員側も自分に合いそうか判断する期間になるので、感想は正直に会社に伝えるといいでしょう。

問題がなければ本所属になる

仮所属で問題なければ、本所属になります。人事異動が行われるまでは、配属された部署で働くことになるでしょう。

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配属先に影響が出る人事異動の種類

配属先は企業の指示により、変わる場合があります。人事異動で配属先が変わる旨が伝えられるので、覚えておきましょう。

その際、伝えられる人事異動には複数の種類があります。配属先への影響が出るため、どのような人事異動があるのかを知っておいてください。

転属

転属とは、所属する部署が変わることです。

「営業部から販売部へ転属になる」のように使います。

転籍

転籍とは、今の会社との労働契約を終了し、別の企業へ籍を移すことです。自らの意志で退職し、違う企業に勤める転職とは違うので注意しましょう。

転籍は会社の命令で行われ、別の企業に配属されます。

出向

出向とは、現在勤めている会社に籍を残したまま、別の会社で働く場合です。基本的には、グループ内の関連会社や子会社など、現在の職場と関連性の強い会社に異動します。

籍のある会社を「出向元」と呼び、実際に働く会社を「出向先」と呼ぶので覚えておきましょう。

赴任

赴任とは、新しい転勤先へ赴くことを表す言葉です。「名古屋支社から東京本社への赴任が決定した」のように使います。

赴任は引っ越しを伴うことが多いので覚えておきましょう。同居の家族を残して自分だけ赴く場合は、一般的に「単身赴任」と呼びます。

左遷

左遷とは、高い地位から低い地位に落とされる際に使用される言葉です。

「本社から地方営業所への転勤」「社内の中心的な部署から地味な業務を行う部署への転属」などが当てはまります。

栄転

栄転とは、昇進と同時に異動する際に使われる言葉です。「地方勤務から本社勤務への転勤」「花形部署への転属」などが当てはまります。左遷とは反対に、出世コースに乗る場合を意味するので覚えておきましょう。

また、昇進を伴わない場合でも、重要だといわれる部署や勤務地などに異動になった場合も使用されます。

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希望の配属先がある場合におすすめの行動

希望の配属先がある場合には、面接の段階からアピールしておきましょう。熱意を伝え、活躍できそうだとイメージしてもらうのが大切です。

ここでは、希望の配属先がある場合に、実施したい行動を解説します。

希望の配属先で活躍できることを伝える

希望の配属先がある場合、自分のスキルや強みを生かして活躍できるとアピールするのが重要です。自己PRや長所を伝える場面で、アピールするといいでしょう。

説得力を持たせるためには、実際の経験やエピソードを交えて強みを伝えるのが重要です。学生時代のゼミやサークル、アルバイト先などで培われた強みやスキルをアピールしましょう。

ただし、「△△の部署以外は考えていない」と部署を限定してしまうのはNGです。希望の部署に配属できない場合は、採用しにくいと判断されてしまいます。

まずはどの部署でも全力で業務に取り組むことを伝えながら、△△の部署であれば自分の強みを活かせるとアピールするのがおすすめです。

自己PRを伝えるコツについては、「自己PRの書き方は?評価につながる8つのコツと業界・職種別の例文を解説」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

希望の配属先に対する熱意を伝える

希望する部署や仕事で働きたい熱意をストレートに伝えるのもおすすめ。就活生は仕事の実績はなく、能力面や実績だけでアピールするのは難しいからです。

たとえば、「△△の製品には△△△△の思い入れがあり、将来思い描くキャリアプランがこの部署でしか叶わない」という風に述べます。このように、希望する部署に行きたい明確な理由があれば、説得力が上がるでしょう。

新卒の採用面接では、スキルはもちろん熱意や入社意欲も採用基準の1つです。ほかの就活生よりも熱意のこもったアピールができれば、採用へプラスに働くでしょう。

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希望の配属先になるように就活を行いたいあなたへ

希望する配属先になることは、入社後のモチベーション維持のためにも大切です。自分が望む仕事に配属されれば、成果を出すために努力もできるでしょう。

しかし、就活を行っても、希望の配属先に行けるとは限りません。履歴書や面接でアピールを行い、少しでも希望の配属先に行けるようにアピールするのが重要です。

希望の配属先に行けるよう就活を行いたい場合は、キャリアチケットに相談してください。キャリアチケットには就活のアドバイザーが在籍しており、あなたのアピールをサポートします。

アドバイスに関しては、マンツーマンで実施。あなたの希望や夢に応じて適切なサポートを行うので、より自分の思いをアピールしたい就活生は、キャリアチケットを活用してみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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